千歌「梨子ちゃん、キュンキュンしりとりしない?」 (20)


短めに。



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――――――――部室



千歌「ねー」

梨子「しないわ。それよりはやく宿題終わらせましょ」

千歌「いーじゃーん。息抜きも必要だよー」

梨子「息抜きが長いのよ。だいたい、キュンキュンしりとりって何?」

千歌「あ、知らない?けっこうネットでも有名なんだけど……えっとねー」

千歌「んしょ」ガタッ

梨子「?」

千歌「梨子ちゃん、ちょっとそこの壁のとこ立ってて」

梨子「なに?」

千歌「いいからいいから♪」

梨子「もう……はやく宿題終わらせないと練習が――――」

壁|クイッ

梨子「!?///」



千歌『梨子ちゃん、キスしていい?』



梨子「はあっ!?///な、ななな!!なに言い出すのよ!!///」

千歌「え?しりとりだけど」

梨子「はぁっ!!?///」

千歌「ほーら、次は梨子ちゃんの番♪"い"から始めるセリフだよ♪」

梨子「なっ……え、しりとりって……そういうこと!?しりとりのためだけにあんなことまでしたの!?」

千歌「梨子ちゃん好きでしょ?壁クイ」キョトン

梨子「こっ……のぉ……///たかがしりとりに私の好きなシチュエーションを使うなんて……いいわよ、やってやろうじゃない!吠え面かかせてあげるんだから!!」


梨子「"い"から……っていうか、セリフ考えるのもがまず難しいじゃない……」

千歌「梨子ちゃんギブアップ?」ニヤニヤ

梨子「勝ち負けはどうでもいいけど、千歌ちゃんにバカにさせるのは無性にイライラするわね……。はやく勉強も終わらせたいのに…………あ」

梨子「」ニヤリ

千歌「うっ、なんかイヤな予感……」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「な、なに……」



梨子『いい加減勉強しないと怒るわよ。それとも……そんなに私と二人きりになりたいの?』クスッ


千歌「なっ!?///ち、違うもん!!///」

梨子「なに顔真っ赤にしてるの?セリフよ、セリフ♪」クスクス

千歌「ぅあっ!///やったなこの……なし子ー!///」ウガー

梨子「誰がなし子よ!!そっちが、先に仕掛けてきたんじゃない!バカチカちゃん!」

千歌「バカチカって言ったぁ!もう許さないよ!いい!?しりとりで負けた方がなんでも一つ言うこと聞くことね!」

梨子「後悔しないでよ!」

千歌「そっちこそ!!"の"から始まるセリフでしょ!余裕だもん!」



千歌『のんびりしようよ。二人で♪』ニコッ


梨子「くっ!!///このいがみ合いからそんなほんわかしたセリフなんて……!///で、でも二人でとか、さっきの私のセリフと被ってるわよ!」

千歌「被ってないもん!オリジナルだもん!ほら、梨子ちゃんのターンだよ!"で"からだよ!」

梨子「わかってるわよ!もう……!で、で……」



梨子『デートくらい……してあげてもいいわよ?///』


千歌「ッ!!///デート……ふ、ふーん!まぁ、なかなかやるんじゃない?///」

梨子「なんでそんな上からなの!?あ、もしかして……私のセリフにキュンキュンしちゃった?」クスクス

千歌「ちっ、違うもん!!///じーしきかじょーなんじゃない!///」

梨子「千歌ちゃん照れてる♪可愛いな~♪」

千歌「ちっがーう!!///もう!!次は私だから!!よ、よ……ん~……」



千歌『よ、ヨーソロー……///』ゞテレッ


梨子「ブフッ!!///か、かわ……///いやっ、違っ……!!///」

千歌「あ、可愛かった?可愛かった!?私のヨーソロー可愛かった!?ねえねえ♪」ズイッ

梨子「~!!///よ、ヨーソローって……完全に曜ちゃんの持ちネタじゃない!!照れて小さくヨーソローしたのは可愛かったけど……ボソボソ……で、でも著作権の侵害よ!」

千歌「幼なじみなんだから許してくれるもんね~っだ♪」ベー

梨子「くっ……地味に難しい終わり方して……!バカチカちゃんのくせに……!ろ……ろ……」

千歌「ギブアップ?ねえギブアップ?」ニタニタ

梨子「うるさいわね!しないわよ!……………………ッ///」



梨子『路地裏に連れ込むなんて、私になにをするつもりなのかな♪』クスリ


千歌「!!///」ボフン

千歌「なっ!///なっ!///ろ、路地裏に……梨子ちゃんこそなにをするつもりなの!!///」

梨子「路地裏でお話する人もいるかもしれないでしょ?どんな想像したの?」クスクス

梨子「千歌ちゃんには、刺激が強すぎたかしら♪」

千歌「~!!!///そういうセリフを言えちゃうなんて、ホント梨子ちゃんは破廉恥だよ!!」

梨子「そういう発想しちゃう千歌ちゃんの方が破廉恥でしょ!!ハレンチカちゃんだよ!!」

千歌「ハレンチカ!!?///ぐぬぬぬ……!!!うるさいよ、バーカバーカ!イベ梨子~!!!」

梨子「誰がイベ梨子よ!!変な名前つけないでよねハレンチカちゃん!!」

千歌「また言ったぁ!!」

梨子「ほら、ハレンチカちゃんの番よ!"な"から!はやく!」

千歌「うぅ……わかってるもん!!」グスッ

梨子「っ……」

千歌「な、な……」

千歌「な……どうしよう、思いつかない……」グスッ

千歌「このままじゃ、負けちゃうよぉ……」ウルッ

梨子「……………………」




梨子『仲直り……しよう?』




千歌「ふえ……?」キョトン

梨子「……………………///」プイッ

千歌「グスッ……」ゴシゴシ



千歌『うん!///』


千歌「ごめんね……梨子ちゃん……」

梨子「私こそ……ついムキになっちゃって……ごめんなさい」

千歌「えへへ///」ギュッ

梨子「フフ///」ナデナデ

千歌「……ホントは、梨子ちゃんのセリフ……キュンキュンしてたよ……///」

梨子「……私だって///」

千歌「もっと……キュンキュンしたい……///」

梨子「え?///」

千歌「……………………///」ンー

梨子「え、えっと……///」

千歌「ンー……///」

梨子「//////」

千歌「//////」

梨子「//////」ンゥ



曜「おっはヨーソロー!!」バターン



ちかりこ「!!!!!?」ビクッ!

果南「曜、部室の扉壊れちゃうよ」

曜「ゴメンゴメン♪さーて今日も練習頑張るぞ~♪……って、あれ?」

ダイヤ「二人ともなにをしていますの?部室で抱き合って」

ちかりこ「……………………」タラタラ

鞠莉「ワァオ♪Lily Labyrinth!?♪」

花丸「りりーらびりんす?」

善子「悪魔の住む常闇ね」キリッ

ルビィ「たぶん違うよ……」

ちかりこ「えっ……と……」ダラダラ



ちかりこ「新しい振り付けの練習を……」


千歌「あっぶなかった~!!」

梨子「本当にね……もう少しであらぬ……いや、あったけど……疑いをかけられるところだったわ……」

千歌「もう、梨子ちゃんがモタモタするから」

梨子「なっ!?///千歌ちゃんが雰囲気に飲まれてせがむからでしょ!?///」

千歌「知らないもん!」

梨子「こ、のぉ……」プルプル

千歌「ふーんだ」プイッ

梨子「っ!……………………」ピカーン

梨子「♪」ニヤニヤ



梨子「千歌ちゃん♪」

千歌「?」

梨子「しりとりに負けた方がなんでも一つ言うこと聞くんだよね♪」

千歌「……え?」

梨子「私は仲直りしよう、って言って、千歌ちゃんはうんって返しました♪しりとりは"ん"が付いたら負けだよね♪」

千歌「えっ、いや、あれは……!!///」

梨子「今日、うち誰もいないの。だから泊まりに来て♪そして……さっきの続き、して///」

千歌「//////」ボフン

梨子『千歌ちゃんに、キュンキュンさせてよ///』

千歌『……よ、よろしくお願いします///』


おわり。
今回は短めでしたが、キュンキュンしりとりシリーズ2作目でした。
よければ前作どぞ~。
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1465747413


とても良かった
ありがとうありがとう

次回も期待だな

すごく…よかったです///


やっぱあんたすげえわ

安価は今回なし?

よかった

ええのう

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