千歌「今日は曜ちゃんと旅に出ます!!」 (36)

あまりss書いたことないから大目に見てね


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曜「千歌ちゃんおはヨーソロー!!」

千歌「むぅぅ...」

曜「いつまで寝てるの?今日は旅に行くんじゃなかったの?」

千歌「あ...あと5分だけお願い...」

曜「ダメだよ!!起きろー!!」バサバサ

千歌「もう、わかった!わかったから...」


相変わらず曜ちゃんは乱暴に起こしてきます。
もう少し優しく起こしてくれてもいいのに...



朝ごはんを食べて出発!!
とりあえず沼津までやってきたよ。

曜「さぁてとりあえず沼津までやってきたわけだけどー、今日の行き先は私が決めていいんだよね?」

千歌「うん、曜ちゃんの好きなところでいいよ」

曜「よし!じゃあ電車に乗るぞー!!」

千歌「どこに行くの?」

曜「決めてない!」

千歌「決めてないんかいっ!」



今日は曜ちゃんと旅に行きます。
どうやら行き先はまだ決めてないみたい。
でもまぁ曜ちゃんと一緒に旅するだけで楽しいからいいけどね!!





曜「んーここはどこだろうね?」

千歌「曜ちゃんが適当な駅で降りるから...」

曜「でもほら、なんか自然がいっぱいで旅してるって感じはするよ!」

千歌「うん、まぁ確かにね...」

曜「たまにはこんな感じの旅もいいと思うんだ!!」

千歌「曜ちゃんがそれでいいならいいけどさー」

曜「あっ、あっちに階段あるよ!!登ってみようよ!」

千歌「うわーすごいながいよ...」



やっぱり曜ちゃんは体力バカだ。
私はこんなに疲れてるのに曜ちゃんはまだまだ元気そう...。
あれ?私が体力なさすぎなだけ?



階段を登った先はとても綺麗な景色だった。
こんなところ見つけるなんて曜ちゃんやるね!!


千歌「すごい!すごくいい景色!!」

曜「本当だね!!やっぱり曜ちゃんセンサーに狂いはなかったね!!」

千歌「あはは!なにそれ!!」

曜「あっ、千歌ちゃんあまりそっちに行くと危ないよ?」

千歌「わっ、本当だ」


ここはすごく高くて綺麗な景色だけど柵などは一切なくて気付かずに足を踏み外したらとても危険だった。曜ちゃんナイス!!


曜「すごくいい景色なのに柵とかないところをみるとあまり人はこないところなのかもねー」

千歌「そうだねー、ここまで来るのに誰とも会わなかったしここにも私達2人だけしかいないしね。」

曜「隠れスポットを見つけてしまったね!!」

千歌「ふふっ、曜ちゃん楽しそうだね!」

曜「だって楽しいもん。千歌ちゃんは?」

千歌「もちろん楽しいよ!!」



階段を降りてまた曜ちゃんの後をついていくと神社が見えました!!


千歌「曜ちゃん!!神社あるよ!!」

曜「本当だね!!でもなんでこんなところに神社があるんだろう?」

千歌「入ってみようか!!」

曜「えぇ、いいのかなぁ」

千歌「大丈夫大丈夫!!」


私達は神社の中に入っていきました。神社には人の気配はなくて人を呼んでみたけどやっぱり人はいないみたいでした。


千歌「誰もいないね」

曜「みたいだねー。もう次行こっか?」

千歌「まって!あっちの小屋気になる!!」

曜「もう...。じゃここで待ってるから行ってきなよ!!」

千歌「わかった!!」


私は1人その小屋に向かいました。
私にはここの小屋だけ周りとは違うように見えたの!!


千歌「よぉし、失礼しまーす」ギィ


その瞬間なんていったらいいのかわからないけど見てはいけないものを見た気がしたの。
体全身がゾクゾクっとしてものすごい寒気がした。


千歌「わっ!!」


私は怖くなってその場から逃げ去った。曜ちゃんの元へと向かった。


曜「どうしたの?なにかいたの?」

千歌「わ、わからない。で、でもなんかすごく寒気がして危ない気がしたから...。」

曜「んー?...私見てこようか?」

千歌「だ、だめ!!あそこはなんか危ない気がする。次行こう次!!」

曜「はいはい、わかったよ~」





そのあと私達はたくさんの場所に行って2人で話をして、写真撮って遊んだ。
暗くなってきたので駅の近くまで戻って近くの旅館に泊まることにしました!!
すごく充実した1日ですごく長い1日でした!!


千歌「はぁ~、疲れた~」

曜「千歌ちゃんちょっと体力なさすぎじゃない?」

千歌「えー?曜ちゃんがありすぎなんだよー」

曜「私は普通だと思うけど...。明日学校だよ?そんなに疲れてて大丈夫なの?」

千歌「大丈夫大丈夫!明日になったら疲れも吹き飛んでるよー」

曜「そうですかー。明日は早く起きるよ?内浦まで帰らないとだからね」

千歌「うん!!明日の部活も楽しみだな~」

曜「ふふっ、本当にスクールアイドル好きなんだね」

千歌「もちろん。私もμ'sみたいに輝くんだ!!」

曜「じゃμ'sみたいに輝くためにも今日は早く寝ようか」

千歌「うん!」

曜「じゃあ電気消すよー」

千歌「うん、おやすみー」

曜「おやすみっ」パチッ










曜「千歌ちゃんおはヨーソロー!!」

千歌「んー...」



もう朝かー...。
全然寝た感じがしない...。
でも今日は早く出て内浦まで帰らないとだから...


曜「いつまで寝てるの?今日は旅に行くんじゃなかったの?」

千歌「...ん?何言ってるの曜ちゃん...。旅はもう終わったでしょ~。今日は帰るんだよ~」

曜「...全くまだ寝ぼけてるな~」

千歌「寝ぼけてるのは曜ちゃんのほう...」



あれ?
おかしい...。なんで私、私の家にいるんだ?



曜「千歌ちゃんいい加減起きてー」バサバサ


千歌「...曜ちゃん?私達昨日旅したよね?」


曜「千歌ちゃん...。旅は今日でしょ?」




どういうこと?
なにが起きてるの?






結局よくわからないまま私は曜ちゃんに沼津まで連れていかれた。


曜「千歌ちゃん大丈夫?体調でも悪いの?」

千歌「あー、いやいや大丈夫」

曜「そう?じゃあ旅行こうか?今日は私が決めていいんだよね?」



この会話昨日もした気がする。
あれは夢だったのかな?



千歌「え?う、うん。曜ちゃんが決めていいよー」

曜「よし!じゃあ電車に乗るぞー!!」

千歌「どこに行くの?」

曜「決めてない!」

千歌「...」




曜「んーここはどこだろうね?」

千歌「...」

曜「自然がいっぱいで旅してるって感じだね!!」

千歌「うん、そうだね...」

曜「たまにはこんな感じの旅もいいと思うんだ!!」

千歌「そうだよね...」

曜「あっ、あっちに階段あるよ!!登ってみようよ!」

千歌「...うん」




ここまでほとんど夢と一緒にだった。
あれは未来予知とかだったのかな。
正夢ってやつかな。





千歌「...」

曜「すごい景色だね!!やっぱり曜ちゃんセンサーに狂いはなかったね!!」

千歌「曜ちゃんセンサー...」

曜「ん?どうしたの?」

千歌「あぁいやなんでもない!!」

曜「あっ、千歌ちゃんあまりそっちに行くと危ないよ?」

千歌「おっと、また言われちゃった...」

曜「また?」

千歌「あぁ、気にしないで」

曜「すごくいい景色なのに柵とかないところをみるとあまり人はこないところなのかもねー」

千歌「うん、そうだねー...」

曜「隠れスポットを見つけてしまったね!!」

千歌「曜ちゃん楽しそうだね」

曜「だって楽しいもん。千歌ちゃんは?」

千歌「うん...。楽しいよ」






千歌(神社だ...)

曜「千歌ちゃん神社あるよ!!でもなんでこんなところに神社があるんだろう?」

千歌「こ、ここはやめておこうか...」

曜「えぇ、千歌ちゃんらしくないなぁ」

千歌「神社とかはほら危ないかもだから」

曜「いやいや、神社は危ないところじゃないよ。ほら行くよ!!」

千歌「あ、まって!!」



結局行くことになるのか~...。
あそこにはもう行きたくないのにな~。




曜「人はいなさそうだね...」

千歌「うん...。あれ?」

曜「どうしたの?」

千歌「な、なんでもない...」

曜「変な千歌ちゃん...」



私は驚いた。
夢ではあったあの小屋がなくなっていた。



曜「特になにもなさそうだし次行こっか?」

千歌「あ、うん...」




そのあとまた私達はたくさんの場所に行って2人で遊んだ。
結局また同じ旅館に泊まることになった。
なんだか長い1日だった気がする。


千歌「はぁ...」

曜「やっぱり千歌ちゃん体調悪いんでしょ?」

千歌「ち、違う違う」

曜「嘘だね。私の目はごまかせないよ」

千歌「大丈夫だよ、明日になれば...」




そう。
明日になればもう大丈夫。






曜「明日は早く起きるよ?内浦まで帰らないとだからね」

千歌「おっけ~」

曜「じゃ今日は早く寝ようか」

千歌「うん...」

曜「じゃあ電気消すよー」

千歌「うん、おやすみー」

曜「おやすみっ」パチッ








曜「千歌ちゃんおはヨーソロー!!」

千歌「...」

曜「いつまで寝てるの?今日は旅に行くんじゃなかったの?」





嘘だ...。
また家に戻ってる...。
こ、怖い...怖いよ...。





曜「千歌ちゃん?どうしたの?」

千歌「曜ちゃん旅なら昨日したでしょ!!」

曜「なにを言ってるの~。旅は今日でしょ!!」




やめてよ...。
もうやだよぉ...。




旅の内容はほとんど変わりはしなかった...。
なにがどうなってるの...。
そしてまた同じ旅館に泊まることになった。

千歌「...」

曜「千歌ちゃん大丈夫?」

千歌「うん...」

曜「とても大丈夫そうにはみえないけど...」

千歌「...」

曜「...あのさ、もしなんか悩みでもあるなら私に言ってね?友達でしょ?」

千歌「う、うん」

曜「とりあえず今日は寝ようか」

千歌「うん...」

曜「じゃあ電気消すよー」

千歌「うん...」

曜「...おやすみ」パチッ





私は寝ないことにした。
寝なければ大丈夫なんじゃないかと思ったから。





だいぶ時間が経った。
もう少しで12時...。
3...2...1...
...
...



曜「千歌ちゃんおはヨーソロー!!」

千歌「...」ポロポロ

曜「うわっ!!なんで泣いてるの?どこかぶつけたの?」




ダメだった...。
12時になった瞬間目の前が真っ暗になって、気づいたらまたこれ。
怖すぎて泣いてしまった。




曜「千歌ちゃん大丈夫!?」

千歌「どうしたらいいかわからないの...」ポロポロ

曜「な、なにが?なにがあったの?」





こんなこといって信じてもらえるだろうか?
おそらく信じてもらえない...。
でも曜ちゃんは昨日...


曜『...あのさ、もしなんか悩みでもあるなら私に言ってね?友達でしょ?』


そう言ってくれた。
そう言ってくれた曜ちゃんは今の曜ちゃんではないけれど...。
話してみよう...。


千歌「あのね、曜ちゃん...」グスン



私は今まであったこと全て話した。




千歌「...信じて欲しい」グスン

曜「うん、信じるよ」ギュ

千歌「!」





私は信じてもらえないかもしれないと思っていた。
だってあまりにも話がぶっ飛んでいるから。
だけど私の親友は全く疑いもしないで信じてくれた。





千歌「...信じて...くれるの?」ポロポロ

曜「信じるよ...。だって大切な友達が涙ながして一生懸命に話してるんだよ?そんなの信じないわけないよ」

千歌「曜ちゃん...曜ちゃぁぁぁん」ポロポロ

曜「ごめんね、怖かったね...」ギュ




私の親友は私が落ち着くまでぎゅっと抱きしめてくれました。







落ち着いた私は曜ちゃんと一緒に今後について考えることにしました。



千歌「多分ね...、多分なんだけど原因は神社での出来事だと思うの...」

曜「さっき千歌ちゃんが言ってた寒気がしたってやつだね?」

千歌「うん...。2回目以降ほとんど内容が同じなのに小屋だけは1回目でしか見てないの...」

曜「うん...。怪しいよね...」

千歌「もう取り返しのつかないことしちゃったのかも」グスン

曜「こ、怖いかもだけどさ、その神社行ってみない?そうしたらなにか解決できるかもだから」

千歌「...うん」




私達はあの神社に行くことにしました。






道は私が覚えていたためわりとすぐに着きました。


曜「ここが千歌ちゃんが言ってた...」

千歌「うん...。本当はね、あそこらへんに小屋があったの...」

曜「?」

千歌「ど、どうしたの?」

曜「小屋ってあの小屋?」

千歌「え?」





よく話を聞いてみたら私にはその小屋は見えないけれど曜ちゃんにはその小屋は見えているみたいでした。





曜「私ちょっと調べてくる!」

千歌「ダメ!!それは絶対ダメ!!」グッ

曜「いたっ、痛いよ千歌ちゃん」

千歌「曜ちゃん絶対にダメ!!曜ちゃんには私と同じ思いをして欲しくないの!!」

曜「千歌ちゃん...」

千歌「だからお願い...。小屋に近づくのはやめて...」

曜「...うん、わかった、わかったよ」

千歌「...約束だよ?」






その後私達は周辺を調べてみたけれど特になにも見つけることもできずまたまた同じ旅館に泊まることになった。




期待


千歌「」ブルブル


震えてる。
きっと怖いのだろう。
怖くないわけがない。
あんな体験をしたんだもの。
私が...私が千歌ちゃんを守ってあげなくちゃ...。




曜「」ギュ

千歌「!」

曜「ごめんね、結局力になってあげることできなかったね...」

千歌「そ、そんなことない!曜ちゃんのおかげですごく救われたし助かったよ!!」




自分は無力だなと痛感した。
大好きな親友1人すら助けてあげることができないのだ。




千歌「あともう少しで12時...」

曜「このまま...、このまま抱きしめてていい?」ギュ

千歌「...うん」ギュ



千歌「...あのね、曜ちゃん」

曜「...なに?」

千歌「...私ね、」ポロポロ



千歌「私ね、次また時間が戻ってしまったら死んじゃおうかなって思ってるの!!」ポロポロ

曜「!!」



私の大好きな親友は涙をポロポロと流しながら笑ってみせた。




曜「ダメ!!それはダメだよ!!千歌ちゃん」ポロポロ

千歌「曜ちゃん...。でもね...」ポロポロ

曜「ダメだよ!!絶対死んじゃおうなんて考えないで!!」ポロポロ

千歌「...」ポロポロ

曜「また...、また私に相談してよ!!絶対に、絶対に、今度こそは力になってあげるから」ポロポロ




説得力のないことを言ってるのはわかってる。時間が戻った私はこのことなんか覚えていない。きっと相談しても同じ結果になってしまうだろう。でも...それでも...





千歌「...ごめんね、もう曜ちゃんに迷惑かけたくないの」ポロポロ




そう言って笑った親友の顔を最後に意識は途絶えてしまった...




曜「千歌ちゃんおはヨーソロー!!」

千歌「...おはよう曜ちゃん」ニコッ

曜「おっ、千歌ちゃんにしては寝起きがいいねー。やっぱり旅だから千歌ちゃんも浮かれてるんだな~」





やっぱり。
戻ってきちゃったか~。
でも、もういいんだ!!
曜ちゃんにもう迷惑はかけたくないし、曜ちゃんの優しさは昨日たっぷりと味わったから。
ちょっとだけ怖いけどね。





千歌「よし!!曜ちゃん旅に行こう!!」

曜「ヨーソロー!!」










私は今まで通りに曜ちゃんについて行ってあの最初に登った崖にやってきたよ。


千歌「すごくいい景色だね!!」

曜「本当だね!!やっぱり曜ちゃんセンサーに狂いはなかったね!!」

千歌「ふふっ、なにそれー!!」

曜「すごくいい景色なのに柵とかないところをみるとあまり人はこないところなのかもねー」

千歌「そうだね...」

曜「隠れスポットを見つけてしまったね!!」

千歌「曜ちゃん楽しそうだね!」

曜「だって楽しいもん。千歌ちゃんは?」

千歌「うん、楽しかった...」

曜「かった...?千歌ちゃん旅まだまだこれからだよ?」

千歌「知ってるよ...。だってこれはもう5回目だからね」ニコッ

曜「5回目?なにが5回目なの?」

千歌「...曜ちゃんと旅したの」

曜「何言ってるの千歌ちゃん。千歌ちゃんと旅したの初めてでしょ?」

千歌「...私だけしてきたの」

曜「?」

千歌「でね、それはこれからも続くの。千歌が行こうと思えば百回、千回、一万回も行けるの!!」

曜「千歌ちゃんどうしたの?何言ってるのかわからないよ?」

千歌「...うん、そうだよね。あのね私もう疲れちゃった」

曜「えぇ!?もう?まだ全然旅してないよ?」

千歌「ちがうちがう。そっちに疲れたんじゃなくて」

曜「千歌ちゃん難しいこというようになったねー全然わからないや」

千歌「」スタスタ

曜「あー!!千歌ちゃん危ないよ!!そっち行き過ぎると落ちちゃうよ!!」


千歌「もう未来もないのに生きるなんて疲れちゃったの」

千歌「曜ちゃんにもね、もう迷惑かけたくないの」ポロポロ

曜「!」

千歌「私μ'sみたいに輝きたかったなぁ」ポロポロ

千歌「もっと...もっとみんなと遊びたかったなぁ」ポロポロ





こんなこと言っても意味ないのに何言ってるんだろう私。







千歌「曜ちゃん...ごめんね」スッ






すっごく高くて怖かった。
でも飛び降りたよ。
これでもう曜ちゃんにも迷惑かけないで済むし、あんな思いしないで済む。
これで良かった。





これで...










曜「良くないよ!!」ガシッ


千歌「!!!」グッ









心臓が出てくるかと思ったくらいびっくりした。
曜ちゃんが...曜ちゃんが飛び降りた私の手を取ってきた。







曜「さっきから千歌ちゃん何言ってるのか全然わからないよ!!」ポロポロ

曜「よくわからないけど、でも絶対良くないよっ!!」ポロポロ




千歌「わ、私にはもう未来はないの!!だから離して!!」グスン

曜「絶対...絶対に離さない!!」グッ

千歌「曜ちゃんは知らないから!!」

曜「だったら!!」

千歌「!」ビクッ

曜「だったらちゃんと話してよ!!私達友達でしょ!!」

曜「話してもないのに勝手に自分で決めないでよ!!」





前にも同じこと言われた気がする。
やっぱり...やっぱり私ってバカ千歌なんだ...。





曜「ぐっ」ギュ

千歌「よ、曜ちゃん...、離して!このままだと曜ちゃんまで落ちちゃう...」ググッ

曜「やだ!!」ギュー






本当に私バカだ。
今は死にたくないと思ってしまっているし、自分のせいで大好きな友達を危険に晒してしまっている。





そうだ。携帯で助けを...
曜ちゃんは私の片腕を両腕で支えてる。片腕が空いてる私が連絡しなきゃ!!




あった!!




最悪だ...。
圏外だった。
もう無理だ。
曜ちゃんだけでも...曜ちゃんだけでも助かれば...




千歌「」グニャ

曜「痛っ!」

千歌「」スッ


曜「千歌ちゃん!!」


千歌「」ヒュー




ごめんね、曜ちゃん。
結局迷惑かけちゃったね。
手つねったりしてごめんね。

良かった。
曜ちゃんが助かって...






.ち..か...ちゃ..ん..!!
ちか.ちゃ.ん..!!





曜ちゃんが叫んでいるのが聞こえる。
あとどれくらいで地面だろう...
痛いの...やだな...。




.お...ねぇ..ちゃ..ん...!!
..わ.かっ..て.ま...す..!!




私が目を覚ますとそこは病院みたいだった。
私はその病院のベットに寝かされていた。
一体何が起こったのか全くわからなかった。



曜「千歌ちゃん!!千歌ちゃん聞こえる!!?」


千歌「...聞こえる」


曜「千歌ちゃん!!良かったぁ!!良かったよぉぉ」ポロポロ






隣にいた曜ちゃんが私をぎゅっと抱きしめボロボロと泣いた。
そのときやっと理解した。
私はあのとき死ななかったのだと。







曜ちゃんが落ち着いてから再び口を開いた。





曜「あのときね、ルビィちゃんとダイヤさんが助けてくれたんだよ」


千歌「ルビィちゃんと...ダイヤさん...?」






確かに...私はその2人の声を聞いた気がした。





曜「あんな人気のない場所に知り合いがいたなんて奇跡だよ」




本当に...ありえないくらいに奇跡だった。




千歌「...」ポロポロ


曜「...」グスン






生きてて良かった。
曜ちゃんが無事で良かった。
そんな思いから私はボロボロと泣いてしまった。





私が落ち着いたのを確認してから曜ちゃんが口を開きました。




曜「千歌ちゃん話して...」


千歌「曜ちゃん...」グスン


曜「いったい何があったの?」






私は曜ちゃんに全てのことを話した。曜ちゃんは静かに話を聞いてくれた。







千歌「今11時くらい...。だからあと1時間もしたら私はまた時間を戻って曜ちゃんと旅をすることになるの...」グスン


曜「ありがとう。話してくれて。私は決心したよ」


千歌「...なに?何の決心?」


曜「それは教えない...。ずっと千歌ちゃんのそばにいたいけど、私にはやらないといけないことがあるから!!」ダッ


千歌「あっ!!曜ちゃん!!」






曜ちゃんは猛ダッシュでどこかへと行ってしまった。その場所も教えてくれないまま。



ルビィ「あっ、千歌ちゃん!!」ガラッ


ダイヤ「目を覚ましましたのね!!」



千歌「ルビィちゃん、ダイヤさん...。本当にありがとうございます」グスン








その後私はルビィちゃんとダイヤさんと話をして12時になるのを待ちました。









ルビィ「また明日来ますね」


ダイヤ「千歌さん無理してはいけませんよ?」


千歌「はい、ありがとうございます。おやすみなさい」








あと1分で12時。
またあのときに戻ってしまう。
でも大丈夫。今度は真っ先に曜ちゃんに言って一緒に遊ぼう。
そうしよう...
...
...



曜「おはよう。千歌ちゃん」ニコッ


千歌「...え?」






私はとてもびっくりしてしまった。
いつも通り私の家に同じ時間。また戻ってきたと思った。
いや戻ってきている。
でもひとつだけ変化があった。








曜「とりあえずまだ言ってなかったことあるから言うね?」









曜「もう死ぬなんて言わないで。これからはずっと私がそばにいてあげるから」ニコッ






END




終わりです。
疲れました。
ちょっとわかりにくかったところもあるかもですが温かい目でお願いします~。

自覚ありのループに飛び込む勇気

ま、まあ5億年ボタンよりはマシかな…?

5億年ボタンは最終的に終わるし記憶も消えるけどこれは終わらないし記憶も蓄積し続けるわけで
エンドレスエイトの長門さんよりきつい

曜ちゃんの愛の深さよ
二人なら解決法が見つかるかもよ

乙乙

ゾッとする話だけど、これも純愛だなあと…。
曜ちゃんと2人でいつか解決するのを祈ってる

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