ニンジャの……英霊！

バーサーカーかな？

フジキド＝サンならセイバー、ランサー、キャスター以外ならいけるっしょ

「･･･所で、此処は何処だ。そして、オヌシは何者だ。インタビューさせて貰おうか」

不可思議なジツを使い、自らを呼び寄せたのではと考察したニンジャスレイヤーは眼前に居る男の襟首を持ち上げ、立たせる。

男はニンジャスレイヤーの目を見て震え、今にも失禁寸前！･･･その時である！

「はっ！」

何時の間にやら、大きな身の丈程もある盾で武装した女____先程、男の背後に居た彼女である。

姿も変わっており、掛けて居た眼鏡も無い。

彼女の名はマシュ･キリエライト。マスターである彼の後輩であり、サーヴァントでもある。

「イヤーッ！」

ニンジャスレイヤーは男を突き飛ばす様に離した後、後ろへとバック転をし回避！

「･･･此奴はオヌシの主か。其れでは先ずオヌシを惨たらしく殺し、其の後此奴にインタビューを再開しよう」

彼女らを敵だと思い込むニンジャスレイヤーはカラテを構え警戒する。

「ちょ、待った待った！俺は敵じゃ無くて___えっと、ニンジャスレイヤー？君はサーヴァント、何だよね？」

突き飛ばされ床に転がった彼は顔を上げ、赤黒のニンジャを見上げる。

「サーヴァント･･･？何を奇妙な事を」

訝し気に首を傾げるニンジャスレイヤーに倣い、男と其の後輩も首を傾げる。

「･･･取り敢えず、俺達は敵じゃあ無い。今から説明するから、ね･･･？」

男は懇願する様な思いで述べる。するとニンジャスレイヤーはカラテ警戒を解き、腕を組んだ。

「さぁ、話せ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

場所は変わり、レイシフトする際に集合する何時もの所。

ロマニ･アーキマン。通称「ロマン」と呼ばれる医師。

ダ･ヴィンチ。自らを「ちゃん」付けで呼称する麗姿の美女。

此の二人も交え、彼について･･･そして此処が如何なる機関であるかを説明する。

「いやぁ、しかし又凄い人を連れて来たね。ぐだ男くん。最初見た時は吃驚したよ･･･」

敵でないと知り、安堵の息を漏らすロマンを横目にダ･ヴィンチが尋ねる。

「そう言えば、君のクラスは何なんだい？」

其れは、全員が気になる所であった。

「知らん」

然し彼は首を横に振った。仕方無くマスターである、ロマンに「ぐだ男」と呼ばれた男がニンジャスレイヤーのマテリアルを確認した。

クラスはアヴェンジャー･･･復讐者の名を冠するものであった。

其れを赤黒のニンジャへと説明すると、彼はこう述べた。

「私は、全てのニンジャを殺すべく生まれた復讐者だ。故に、其のアヴェンジャーなる称号を得たのだろう」

成る程、と周りの四人も頷く。然し未だ、何故ニンジャを殺すのか。其の理由が知らされて居ない。

「じゃあ･･･何で、ニンジャを殺すんだい？」

マスターは尋ねた。

「･･･其れは、私がニンジャスレイヤーだからだ。忘れもしない、クリスマスの夜･･･マルノウチ･スゴイタカイビル･･･妻子を失ったあの夜、私はニンジャを殺すと」

ニンジャスレイヤーは其処で息を飲み、自らの拳を硬く握り締め憎悪を隠さず、告げた。

「全てのニンジャを、あらゆる不条理を殺すと誓った。ただの人間を虫けらの如く踏み躙る奴等を、私は絶対許さない」

メンポ(面頬、マスクの事)の中、彼はあの日の抗争を思い出し、歯噛みした。

「･･･取り敢えず、会ったばかりで何だけど、君の事を知る為に･･･一から話してくれないかな？」

暫しの沈黙を、ロマンの声が破った。

__________________________________

自身の経歴、覚えて居る限りの事。ニンジャスレイヤーは全て余す事無く告げた。

其れに対し、マスター達も今、此の世界に置かれる状況等を一から説明した。

冬木での事から、時折カルデアを巻き込む騒動。キャメロットでの出来事･･･そして、魔術王なる者の存在を。

「･･･成程。では、私以外にもこうして呼ばれた者は居ると言うのだな」

其の問いかけに頷きで答えるマスター。

「何なら会う？沢山居るから紹介には時間が掛かるけども」

苦笑を浮かべ乍、彼は首を傾げた。

「いや、いい。此処に世話になる間、嫌でも会うだろう。ただ、新入りが入った事だけは伝えて置いてくれると助かるが」

ニンジャスレイヤーは目を伏せ、一々人を集める事では無いと提言した。

一方、ロマンとダ･ヴィンチの二人はひそひそと内緒話をするかの様に笑っている。

「マルノウチ･･･ふふっ」「スゴイタカイ･･･何てネーミングセンスだ。彼の時代も気になって来たよ」

怪訝な視線を送るニンジャスレイヤー、マスター、マシュの三人は彼らを放って置き、新入りを部屋へと案内すべく其処を後にした。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「随分と広い施設なのだな」

真っ白な廊下には些かミスマッチな赤黒の装束。田舎から都会へやって来た者の様に視線を忙しなく動かすが、隙は一切無い。

「そりゃあ、数多のサーヴァントが居るからね。流石にまとめて詰め込む訳にも･･･ま、いなくなっちゃった俺以外の魔術師の部屋でもあったんだけどね」

彼を先導する様に、マスターとマシュが前を歩く。

「おや、此れは此れは。奇遇ですな、マスター･･･おや、其方の御人は？」

「イヤーッ！！」

擦れ違い様、髑髏のメンポを被った様な細身の人物へニンジャスレイヤーはトビゲリを見舞う！

「ヌゥッ！？何をするか！」

何とか腕をクロスし蹴りの威力を軽減しつつ、衝撃を逃がす様に後ろへと下がる髑髏の彼。

「ドーモ･･･ニンジャスレイヤーです･･･！」

赤黒のニンジャのメンポからは蒸気が噴出し、眼が獲物を狙う猛獣の如く光り、其の儘オジギをした。

「･･･私の名はハサン。突然襲い掛かるとは何たる無礼か！如何にマスターの顔見知りであろうと、瞬きの間に殺してみせよう！」

「黙れ、ニンジャめ！戯言を吐く暇があれば、オヌシの仲間の居場所を吐け！ニンジャ！殺すべし！」

一触即発の雰囲気の中、マスターが間に割って入る。

「ちょ、ちょーっと待ったーっ！いきなり何してんの！ねぇ！？吃驚して動けなかったよ！？」

「身を御引き下され。マスター！こやつは私に突然_____」

「それには理由があって！えぇと、取り敢えずニンジャスレイヤーさん！ハサン先生はニンジャじゃないよ！」

激昂するハサンを宥め乍、ニンジャスレイヤーへと説明をする。此の人はサーヴァントの一人であると。

ニンジャスレイヤーは理解した後、カラテを解きドゲザをした。

マスターの説明もあってか、ハサンは仕方なしと寛容な態度を見せる。

そしてその後、ハサンと別れた彼らは又 彼の部屋案内を再開した。

「全く、此のカルデア内にはニンジャなんて居ないから安心してよ」

「すまない。少し、未だ慣れて居ない様だ･･･」

実に申し訳無さげにしながら脚を進める。然し、ふとぴたりとマスターが止まった事により彼も止まった。

如何したのか、と尋ねようとする瞬間、マスターは「訂正するよ」と向き直り、告げた。

「ニンジャっぽい人なら･･･うん、居るけど･･･ていうかニンジャなんだけど･･･多分、ニンジャスレイヤーさんの言う悪いニンジャじゃないから、スレイしちゃ駄目だよ？」

知らせておいて損は無い。寧ろ知らないと先程の様にアンブッシュを仕掛けて仕舞うかもしれない･･･そう考えたマスターは、其れに該当する人物の風貌等を説明交え乍止めた脚を動かし始めた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆続きは後日な◆

乙
期待

>>5
美女・・・？
サバカマおっさん無茶すんな

ニンジャが出て殺す！
多分ある程度小分けにして投下するとスレの勢いとかが高まってラッコとかにいいと思う

>>11
レス乞食死んじまえ

乙
風魔小太郎さんはこの先生き残れるのか

乙
アヴェンジャーは妥当だな

※書き込みはsageを入れて下さると有難く思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆


自動扉が開き、真っ新で必要最低限の家具のみしか無いが過ごし難いとも思わない程度の広さである個室。

ニンジャスレイヤーを割り当てられた部屋へと案内したマスターとマシュは、一先ず彼を部屋に置いてドクターらの居る場所へと戻った。

「やぁ、ぐだ男くん。あれからちょっとシバで彼の居た時代を、彼の持つ魔力･･･とは言い難い【何か】を辿って調べてみたんだけど･･･」

悩まし気に首を捻るロマンとダ･ヴィンチ。マスターが如何したのかと問い掛ける。

「心して聞いてくれたまえ。彼の居た時代は、2016年以降･･･つまり、人理焼却後の世界だ。シバが観測出来る筈の無い、未来だ」

ロマンの言葉を引き継ぐ様に、其の隣に居る彼女が口を開く。あのニンジャは、自分らよりも後の時代から来たのだと。

「其れは_______」

マスターは目を見開き、言葉を失う。ソロモンと言う魔術王の手により、無くなった筈の未来が存在すると知らされたからだ。

「しかも、其の時代へのレイシフトも可能だ。多分、聖杯があるとも思えない･･･放っておいても害は無いだろう」

「でも！」

過去のみしか観測出来なかったシバが、未来を観測した。初めての”未来へのレイシフト”。

マスターは予感した。きっと、何か理由があるのだと。彼がカルデアに来た事も。

「･･･実はね、彼の居た以外の未来は、観測出来ないままなんだ。もしかしたら、魔術王の罠かもしれない。未来は何も無くて、其の儘戻れなくなるかもしれない」

ただの憶測だけれど。と付け足すロマンは、確りと決意をした表情を浮かべるマスターと其の後輩へと目を向ける。

次なる特異点も解明し、其れに備え休む今、無茶をする必要は無い･･･言葉にはしないが、ロマンはそう思考した。

だが、目の前に居る二人の決意は揺るがないだろう。そういう人だからだ。

「___________わかった」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「･･･｣

ニンジャスレイヤーは、寝台の上で寝て居る。戦士としての本能からか、戦いがそう遠くは無いと感じたのだろう。

今は体を休め、カラテを鍛えるのみ。しかし、この施設に鍛錬出来る様な場所は未だ見当たらぬ故にマスターが又 来る迄寝ていようと思った様だ。

静かに寝息を立てる彼の部屋の自動扉が開き、誰かが中へと入って来た。

「フォウ･･･｣

其の鳴き声が聞こえた瞬間、ニンジャスレイヤーは目を開き其方へと顔を向ける。

「･･･？｣

其処には犬か、猫か、兎か･･･どれにも該当しない、見た事のない様な動物の姿。白く、雪の様な毛並みを持っている。

「･･･フォウフォウ、キュ？」

横たわる彼の元へと駆け寄り、首を傾げる仕草を見せる。

「オヌシは･･･ペットか？にしても、珍妙な」

上体を起こし、ちょこんと行儀よく座る動物を見下ろす。

フォウ、と鳴く其れは 彼の太腿へと攀じ登り、まるで一緒に寝ようとでも言うかの様に体を丸め目を瞑る。

其れを払い除けようともせず、脚の上で丸まり眠る其れに片掌を伸ばし、撫でる。

すると、彼の中にカラテが、更なる力が満ちる様な感覚が起こった。

この動物に触れて居る間、ニンジャスレイヤーは不思議な心持であった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

｢レイシフト先は聞いた事も、文献も無い場所だ。何があるかわからないのは何時もの事だけど･･･気を付けてくれたまえ｣

｢バイタルチェックも完了だよ。後は･･･彼を呼ばないとね。きっと、彼なら地理は把握しているだろう｣

レイシフトに向け作業を進める中、健康状態等を調べた後 マスターらは赤黒のニンジャを呼びに戻った。

彼の部屋へと向かう道中、マシュがある事を口走った。

｢でも、先輩。ニンジャスレイヤーさんの居た時代には、ニンジャ･･･と言うのが存在しているんですよね。彼も、其れを殺す為に居ると言って居ましたし｣

足早乍も言葉を続ける。

｢ニンジャスレイヤーさんは、相当な強さかと思われます。其れと同等の人が、其の時代にも居るでしょう･･･先輩は、あくまで一般人なんですから、絶対に私の後ろから離れないでくださいね｣

心配からか、少し小さい声でそう述べる彼女の顔は不安気だった。其れを拭うかの様に、マスターは笑い、頷いた。

「大丈夫だよ」

「大丈夫ですか」

「大丈夫。マシュは、何時も俺を守ってくれたじゃないか」

確固たる信頼が、彼の中にはあった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「成る程。私の居た時代へと通じる道が･･･」

「そう」

「ならば、行くしかあるまい。如何か、力を貸してくれ」

「勿論だよ！」

彼の部屋にて、事の説明を終えるとニンジャスレイヤーは感謝の意と、協力を求める懇願を込めて頭を下げた。

まだ、彼はあそこで無辜の市民を脅かすニンジャを殺し尽して居ない。故に、此れは願っても無い事であった。

「それじゃあ、早速･･･と、その前に。･･･はい、これ」

マスターは何処からか、掌程の大きさである、金色に光る炎の様なごつごつと尖る石を差し出した。

「此れは･･･？」

訝し気に受け取るニンジャスレイヤーへ、其れを握り込ませると彼は更に力を感じた。

何時の間にか、マシュの肩へと乗っている動物と触れていた時よりも、更なる力を。

「それは、種火って言ってね。そうすると、サーヴァントはもっと強くなるらしくて。･･･原理は知らないけれど」

苦笑を浮かべ乍、マスターは肩を竦めた。然し、力を得た事により召喚当時よりも速く、強くなったと実感したニンジャスレイヤーはこれ以上聞く意味も無いと判断し、頷きを返した。

◆次回！殺伐炎上都市ネオサイタマへとレイシフトするマスターと其の一行！先ずは定石である召喚サークルの設置！そして会敵！顕現した新たなる特異点を正すべく、走れ！ニンジャスレイヤー！･･･と、マスター達！走れ！◆

次回更新：明日若しくは明後日辺り

乙

リアルニンジャの方と出会ってしまいそうだな
オツカレサマドスエ

スミマセン、少しばかりイベントの方に集中しているので身勝手乍投稿は遅れます･･･一通りストーリー、素材回収が終わったら又書き込ませて頂きます。

水着なら仕方ないな
アンメア引いてないなら許すよ(90連して最後の1回でエミヤ引いた人)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「では早速、レイシフトを開始する。其々コフィンの中に入ってくれ」

ニンジャスレイヤーは視線を動かしコフィンへと身を沈めるマスターとマシュらを見、其れに倣い自らも同じ行動をする。

転送準備の最中、ニンジャスレイヤーはある思いを反芻させた。

自らの中に宿る、居る筈の不浄の行方。特異点と化し、自らの知らぬ地となったかもしれないネオサイタマ。

「ああ、ニンジャスレイヤーくん。君は唯一向こうの事を知っている人だ____もし助けてくれる人が居たら、事情を話してあげるといい」

コフィンの蓋が閉じる前、ロマンは彼に向けそう告げた。

ああ分かった、とニンジャスレイヤーは目を閉じた。

『グランドオーダー、実証を開始します』

アナウンスの声と共に、コフィンの中の彼らの視界は青く、白く、光りに塗り潰された。



_________________気が付くと、彼らは崩れた瓦礫の上に立って居た。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆


特異点 ??? 殺伐炎上都市 ネオサイタマ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

其処は、超高層ネオン街に囲まれていた。空は重金属酸性雨を含んだ暗雲が陰っている。

「此処は」

ニンジャスレイヤーにとって、その地は因縁深い場所であった。

____マルノウチ・スゴイタカイビル。

邪悪なるニンジャ集団「ソウカイ・シンジケート」･･･ソウカイヤの手により、爆破され崩れた建造物。

其処にはクリスマスの幸せを楽しむ家族や、仕事に勤しむサラリマンが数多く居た。

然し、崩れた今では人の気は無い。自ら達と、此方に向かって来るニンジャ存在以外は。

「さて、先ずは召喚サークルを設置しましょう。然し、其れには適した場所でなくては･･･」

マシュが辺りを見回しながらそう述べる。此処では未だ設置は出来ない様だった。

「･･･何か来るぞ」

その時、ニンジャスレイヤーが気配を感じ其の方向へと向いた。其れに伴い、マスターらも視線を遣る。

「見ぃ～つけたぁ！･･･アイエッ！？」

駆け寄って来たニンジャは、白いニンジャ装束、サルめいたメンポに、両手にダガーナイフを持っている。

其のニンジャは、己の眼前に立つ悍ましきサツバツ・アトモスフィアを感じさせるニンジャに恐怖を抱いていた。

「如何されましたか、ニンジャスレイヤーさん･･･あれ？あの方は･･･」

「敵だ」

マシュが問うと、ニンジャスレイヤーは不愉快そうに一言述べる。そして両手を胸前で合わせ、オジギをした。

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」

「･･･ド、ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。オ、オフェンダーです･･･」

オフェンダーと名乗ったニンジャは、蛇に睨まれたカエルの如く震えながらアイサツを返す。

ニンジャにとって、アイサツはとても大事である。古事記にも書かれている。

アイサツはされれば、返さねばならない。

「ドーモ、マシュ･キリエライトです」

「ドーモ、マスターのぐだ男です」

ニンジャスレイヤーを真似し、二人もアイサツを返した。暫しの間、沈黙が流れ、自ずと敵が口を開いた。

「き、貴様らは一体･･･あの爆発で、無傷？ありえない！それに、ニンジャが居るなんて上から聞いてない！スキャッター＝サン！！」

「そう言えば、貴様の他にニンジャが居たな。スキャッターと言う奴が」

ニンジャスレイヤーにとって、此れは過去だ。ニンジャとして覚醒したあの日の再現だった。

･･･然し、仲間のピンチにも関わらず彼の仲間らしきニンジャは姿を現さない。警戒しているのか、はたまた彼を見捨てたのか。

「そ、そんな･･･頼む、殺さないでくれ！」

ニンジャスレイヤーは一歩、彼に近付いた。

「ニンジャスレイヤーさん、彼を殺す必要があるのでしょうか･･･？」

ニンジャスレイヤーは一歩、彼に近付いた。マシュは、止める事も、促す事も無く問い掛ける。

「当然だ。ニンジャは殺す。あいつは、無辜の市民を殺し続けた。報いは受けさせる･･･目を閉じているが良い」

ニンジャスレイヤーは一歩、彼に近付いた。彼は、其れに合わせ一歩後退りをした。

「い、嫌だ！死にたくない！」

ニンジャスレイヤーは一歩、彼に近付き、脚を止めた。

「己が殺したいだけ殺し、危機を感じれば命乞いか。何とも滑稽な･･･さぁ、ハイクを詠め。オフェンダー＝サン！」

憎悪の炎が、ニンジャスレイヤーの腕を包んだ。

「スキャッター＝サン！何をしてる！早く、早く救援を！！･･･イヤーッ！！」

ヤバレカバレ！オフェンダーはダガーを振りかぶり、ニンジャスレイヤー目掛け突進した！

「イヤーッ！！」

其の大振りの攻撃は容易く避けられ、ニンジャスレイヤーのカラテチョップがオフェンダーの首を飛ばした。

「サヨナラ！！」

首を失った体は爆発四散！飛んだ彼の頭は【テキヤ】と掲げられたネオン看板に命中！

「･･･」

「･･･」

目の前の凄惨な光景を前に、マシュとマスターは呆然と立ち尽くす。空は此の地で犠牲になった市民を慰めるかの様に重金属の雨を降らした。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆もう直ぐイベント終了かと思いきや新要素？ザッケンナコラー！サモ＝サンの育成も相まって何か忙しい。書き込みのぐだり化は仕方が無い、いいね？少し序盤の間はアニメを踏襲していく形になりますがそのうちオリジナル要素も出て来るのでそれまでお待ちください◆

カラダニキヲツケテネ！
更新はプリヤ後かな？