モバP「本日のおやつ争奪戦」 (62)



このSSはさくら「おなべのじかん」の続きみたいなものです

でも別に読んでなくても大丈夫です


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爺P(以下P)「ツモ」

P「メンタンピンツモドラ1、裏なしだから満貫」

海「おっ、綺麗な手」

ちひろ「ちょうど捲りですね」

早苗「やられたー!」

P「まだまだ小娘には負けんよ」


ちひろ「プロデューサーさん昔から麻雀上手ですよね」

P「昔とった杵柄ってやつか、ちっとは鳴らしたもんだよ」

海「ちひろさんとプロデューサーそんな前から知り合いなの?」

早苗「やけに仲よさげよねぇ」

ちひろ「そうですねぇ、言われてみれば」

P「ちひろさんは今も昔も変わらないな」

ちひろ「もう、お世辞がお上手なんですから」

P「いや世辞とかじゃなくて」


早苗「それにしても海ちゃんも麻雀出来たのね」

海「まあ人並みくらいは、弟達が時々ドンジャラやりたがるもんで」

P「ドンジャラ?」

ちひろ「ポンジャンのことですよ」

早苗「ジェネレーションギャップを感じる会話だわ…」

海「早苗さんも分からない側なんだ」

早苗「何か言った?」

海「いえ、なんにも」


さくら「何してるんですかぁ?」

P「お、村松」

早苗「さくらちゃん、これは麻雀ってゲームよ」

さくら「ゲーム!!」

ちひろ「やってみますか?」

さくら「ぜひに!」

海「とは言ってもルール結構複雑だけど大丈夫か?」

P「私にいい考えがある」



―――――――――――――――


ちひろ「えー、ではこれより、第一回チーム対抗麻雀バトルを開催します!」

さくら「わー!」

仁奈「頑張るでごぜーますよー!」

朋「負けないわよ!」

ほたる「なんで私も参加させられてるんですか…」


早苗「優勝商品はお菓子たくさんよー!」

さくら「おかしー!」

仁奈「おかしー!」

朋「バームクーヘンー!」

ほたる「あの、私は別に…」

ちひろ「ちなみにビリの保護者は今度の飲み会奢りです」

海「それウチだけ得しないじゃん」

P「じゃあ杉坂が優勝したら何かやろう」


ちひろ「司会は私、千川ちひろでお送りします」

P「拍手~」

ぱちぱちぱち


ちひろ「では、チームの紹介に移りましょう」


『チーム 爺と孫松』

さくら「頑張りまぁす!」

P「ほら、ちゃんとお膝にお座りトンして」

さくら「いぇーい!」

P「お膝」

さくら「うぇい」


『チーム お姉さんとニナ』

早苗「勝っちゃうわよー!」

仁奈「勝っちゃうでごぜーますよー!」

早苗「勝負は非情よー!」

仁奈「ひじょーでいやがりますよー!」


『チーム シーフレンズ』

朋「優勝はあたし達の物よ!」

海「なんで英語なのさ」

朋「ノリ!!」

海「ノリねぇ…」


『チーム 薄幸少女と酔っ払い』

ほたる「えっと…頑張ります」

楓「発光少女…ほたるだけに、ふふっ」

ほたる「麻雀やったことないですけど…」

楓「まーいーじゃん、なんて」


ちひろ「以上4チームで争います」


ちひろ「ルールは面倒なので簡単にしました」

P「同じ種類だったら面子ってことで、それとロン上がりは無しで」

早苗「ロンありだとすぐ上がれちゃうからね」

海「まぁ、とりあえずやっていってみよう」

いするぎ了?


【東1局】


P「村松はドンジャラとかやったことあるのか?」

さくら「ないでぇす」

P「だろうな」

さくら「3つずつ揃えれば良いの?」

P「そうだ」

さくら「ひいふうみい…14個?」

P「14個あるな」

さくら「……1個足りない」

P「そういやそうだった」

さくら「困りましたぁ」

P「困ったなぁ」



仁奈「早苗おねーさん!これはいらねーですか!」

早苗「そうね、これはポイしちゃっても大丈夫よ!」

仁奈「えへへっみんなで遊ぶの楽しいでごぜーます!」

早苗「いつでも遊べるわよー!この事務所わりと誰かしらいるから」

仁奈「ホントでごぜーますか?」

早苗「ホントホント、今日とかこんなに暇人いたし」

仁奈「ひまってすばらしいでごぜーますね!」

早苗「うん、それは素直には頷けないわ」



海「朋は麻雀やったこととかあんの?」

朋「ないわ!」

海「ならなんでそんな自信満々なのさ」

朋「今日の運勢が良かったの!勝負事は吉だって!」

海「こんなことで運使っちゃっていいの?」

朋「いいんじゃない?明日は明日の風が吹くって言うし!」

海「朋のそういうとこ好きだよ」

朋「ホント?」

海「あ、それこっち捨てた方が良くない?」

朋「えー!早く言ってよ!もう出しちゃった!」

海「まあ大丈夫でしょ、運あるならさ」



ほたる「えっと…これはこっちを捨てた方が良いのかな」

楓「ほたるちゃんほたるちゃん」

ほたる「どうしました?」

楓「見て見て、ピラミッド」

ほたる「余った牌で遊ばないでください」

楓「ストーンヘンジ」

ほたる「時代考証めちゃくちゃじゃないですか」

楓「法隆寺」

ほたる「だから…え、法隆寺?」

楓「シンデレラ城」

ほたる「…すごい、これはもはや芸術です」

楓「あ、でもこれ邪魔ですね、崩しちゃいましょう、えい」

ほたる「ああ…勿体ない」

楓「芸術とはかくも儚いものですから…」

ほたる「なるほど…そういうものなんですね」

早苗「いやいや突っ込み放棄しないで」




仁奈「あがりでごぜーます!」

さくら「早い!」

朋「もうちょっとだったのに!」

ほたる「え、あれ、そんな時間ですか?」


海「点数計算どうする?」

早苗「あがった回数とかで良いんじゃない?」

ちひろ「それだと逆転要素がありませんね」

P「じゃあ数牌の数の合計にしよう」

早苗「字牌は?」

P「賑やかしかな」

海「そんな適当な…」

楓「あがった回数でえがったかい?…イマイチ」


早苗「さあ仁奈ちゃん、足し算の時間よ!書いてある数字を足して!」

仁奈「この緑のとまん丸のはどうするでごぜーますか?」

P「あ、そういやそれ説明してなかったっけ」



かくかくしかじか



仁奈「……分かったです!足したら200点でごぜーます!」

P「おい片桐」

早苗「てへっ、バレちった?」


【東2局】


さくら「この文字が書いてあるのは?」

P「東西南北の4つがある、それは同じ種類だ」

さくら「じゃあこっちの緑の字は?」

P「そっちは中と白と同じ種類」

さくら「ちゅん?はく?」

P「赤い『中』と真っ白いやつ」

さくら「白いのオールマイティじゃなかったんですかぁ」

P「面倒になりそうだったからな」



仁奈「この調子でガンガンあがるでごぜーますよー!」

早苗「そうね!運は今はこっちに向いてるわ!」

仁奈「それはそうと早苗おねーさん」

早苗「なに?」

仁奈「ぷにぷにでごぜーますね」

早苗「え?」

仁奈「お胸」

早苗「ああ、胸ね」

仁奈「仁奈もこれくらい大っきくなりやがるんですか」

早苗「それは、まあ個人差があるわね」

仁奈「着ぐるみ着にくくなるのは嫌でごぜーますよ…」

早苗「その時はその時で新しく着ぐるみ作れば良いんじゃない?」

仁奈「天才でごぜーますか…!?」

早苗「実はそうなの、皆にはナイショよ?」



朋「ここはこっちを捨てて…」

海「お、分かってきたね」

朋「でしょー?麻雀って意外と簡単ね!」

海「いやこれ麻雀って言ったら多分怒られると思うけど」

朋「ともかく、これでおやつはあたし達が頂くわ!」

海「10歳くらい年下と真剣に張り合わないでよ…」

朋「ちっちっち。偉い人は言ったわ、勝負の世界に年齢は関係ないって」

海「それ昨日の映画のやつ?」

朋「そーそー!海ちゃんも見てたの?面白かったよね!」

海「ほら朋の番だよ、捨てて捨てて」

朋「えっ、じゃあこれで」

海「あーそれ捨てちゃう?」

朋「ん?……あーーっ!間違えた!!」

海「どうやらまだまだ修行が足りないね」



ほたる「ああ、また捨てたのと同じ種類が…」

楓「お困りですか?」

ほたる「実は少し…」

楓「こういう時は発想の転換です」

ほたる「発想の転換?」

楓「例えば、この2索と2筒と2萬を並べれば1面子出来ます」

ほたる「あ…ホントだ」

楓「他には5索7索9索だけ赤を使ってますから、ほらもう1つ出来ます」

ほたる「なるほど…」

P「そっちは元々面子になるけどな」




ほたる「…楓さんただのダジャレさんじゃなかったんですね」

楓「酷い」




さくら「あ!あがりぃ!」

朋「あーまたやられた!」

仁奈「悔しいでごぜーます!!」

ほたる「あとちょっとまで…行きました…!」


楓「競り負けちゃいましたか」

早苗「さくらちゃん理解してたの?」

P「いや、あんまりしてないけど意外に引きがいい」

海「でも字牌多いから点数低いね」

早苗「捨てさせれば良いのに」

P「漢字は残したいんだとさ、かっこいいから」


【東3局】


さくら「えへへぇ、あがっちゃったぁ」

P「やるじゃん村松」

さくら「でしょお?もっと褒めて!」

P「あんまり調子に乗らないの」

さくら「はぁい」



早苗「そういえば仁奈ちゃんってモノマネ得意なの?」

仁奈「みんなのきもちになるのは得意でごぜーます!」

早苗「じゃああたしの気持ちになったりも出来るかな?」

仁奈「………あいらぶ、びあー!!」

早苗「あたしってそれしか印象無いの?」



朋「むむ、なかなか良い手が入らないわね」

海「まあこればっかりはしょうがないけどね」

朋「こうなったらタロットで捨てるカードを選ぶしかないわ!」

海「いや流石に無理でしょ」

朋「……あ、いいこと思いついた」



ほたる「あと一歩、あと一歩でした」

楓「一本道でしたからね」

ほたる「この調子なら今度こそ、あがれる気がします」

楓「ツモするつもりで行きましょう」

ほたる「ロンは無論、論外ですね?」

楓「あらお上手」




朋「よっしきた!あがり!」

さくら「えぇ?これあがりぃ?」

仁奈「バラバラでごぜーます」


朋「まあ見てて?まずこの3つはひっくり返しても同じだから仲間!」

早苗「あ、本当だ」

さくら「ふむふむ」


朋「次にこれは同じ数字だから仲間ね!」

海「さっき楓さんが言ってたねそれ」

ほたる「バレちゃってました…」


朋「最後に、これは索子の中でもひっくり返しても同じにならないので仲間よ!」

仁奈「納得でごぜーます!」

ちひろ「それ普通に面子ですけどね」


海「これどうしよう?」

早苗「面白いから採用で良いんじゃない?」

P「あんなに自信満々に言われると突っぱねるのもなぁ…」

ちひろ「じゃあ採用にしましょうか」

海「うちの子がどうもご迷惑を…」

楓「いえ、お気になさらず」


【東4局】


さくら「何かどれも使えそうに見えてきましたぁ…」

P「大事なのは発想の転換らしいぞ」

さくら「でもこのにしは捨てたくない…」

P「しゃー、な」

さくら「しゃー?」

P「しゃー」

さくら「……でも赤くないよ?」

P「そんな日もあるさ」

さくら「そんな日もありますかぁ」



仁奈「もうてんでごぜーました…」

早苗「ああいうのもアリとはね…」

仁奈「でも仁奈にも同じことができやがります!」

早苗「お、何か思いついた?」

仁奈「ふっふっふ、聞いて驚くでごぜーます!」

仁奈「着ぐるみにしてー!っていう種類を選ぶですよ!」

早苗「その理論だと1索しか適用できないと思うわ」



朋「ふふん!どうよ!あたしの実力!」

海「こじつけっぽかったけど」

朋「勝てば官軍!敗者の言葉は価値を持たないのよ!」

海「それはいつのドラマ?」

朋「ユッコちゃんから教わった」

海「あの子時々変な言葉知ってるよね…」



ほたる「これは……どれを捨てれば……」

楓「おっ、これはスゴいですよ、皆に見せちゃいましょう」

ほたる「良いんですか?」

楓「大丈夫大丈夫」




ほたる「えっと…あがり、です」

さくら「わぁ!漢字ばっかり!」

朋「すごいわね!これ!」

仁奈「かっけーでごぜーます!」


P「小四喜…だと?」

早苗「このルールじゃなければ文句なしなんだけどね…」

海「写真撮らなきゃ、ほらほたる笑って笑って」

ほたる「え、えへへ…」

さくら「あーっ!写真!」

仁奈「仁奈も入るですよ!」

朋「私も!」

ちひろ「じゃあみんなで撮りましょうか」



P「なあ村松」

さくら「はぁい?」

P「撮る時の掛け声なんて言った?」

さくら「はい、ぺぷしぃ」

P「なんでペプシ?」

さくら「外国の人はそうやるんだって、いずみんが言ってた」

P「大石は物知りだなぁ」


早苗「いや~それにしても良いものが見れたわ!」

ちひろ「鳴き無しだと一生に一回あるかなってとこですからね」

ほたる「あ…でもこれだと点数6点しかありません…」

楓「あ、うっかりしてました」


P「ここで爺スペシャルルール、すごいので10万点ー」

さくら「異議なぁし!」

仁奈「いぎねーです!」

朋「異議なーし!」


早苗「おめでとう、ほたるちゃんが優勝よ」

ほたる「いやあの…これ良いのかな…?」

ちひろ「こちら、優勝商品のお菓子てんこ盛りになります」

さくら「うわぁ」

朋「山ね」

仁奈「山でごぜーます」

海「こんな量、事務所のどこにあったのさ」

楓「かな子ちゃんのロッカーにはもっとたくさんありますよ」


P「では、優勝者から一言」

ほたる「えっと…本当に良いんでしょうか?」

「「「おっけー!」」」

ほたる「じゃ、じゃあ……あの…嬉しいです!」

P「杉坂、カメラ」

海「あいよ」パシャ


ほたる「で、でもこんなたくさんのお菓子は食べきれないので、皆で分けようと思います」

さくら「その言葉が聞きたかった!」

仁奈「とつげきー!」

朋「バームクーヘン!!」

海「こら朋!お行儀悪いよ!」

朋「ふぁい」



楓「ところで…誰か忘れちゃいませんかー?」

早苗「ああ楓ちゃん、鈴カステラあげる」

P「ポッキーもやろう」

ちひろ「お酒はないのでオレンジジュースで我慢してくださいね」

楓「塩対応なのに甘々…」




―――――――――――――――


茄子「おはようございますー」

さくら「茄子さんだ!」

仁奈「囲む!」

朋「回る!」

楓「わー」

ほたる「わ、わー!」

茄子「あらあら、賑やかですね」


P「周りをくるくるしてるな」

海「バターになっちゃわないか心配だね」

早苗「というかほたるちゃんキャラが崩れてるわよ」

ちひろ「茄子さん相手だと割とあんな感じですよ」

P「杉坂」

海「はいはい」パシャパシャ


茄子「あ!麻雀やってたんですかー?私もやりたいです!」

早苗「やったのは麻雀とは似て非なる競技だったわ」

ちひろ「意外と楽しめましたね」

茄子「何ですかそれ?是非やりましょう!」

P「じゃあちびっ子達に積みなおしてもらおう」

海「そのちびっ子に朋入ってるよね、多分」



朋「ん…よし、出来た」

仁奈「仁奈もできやがりました!」

さくら「できたぁ!」

ほたる「崩れなくて良かった…」

ちひろ「よく出来ました、お菓子に戻って良いですよー」


P「鷹富士、サイコロ振って」

茄子「そーれー」

早苗「2ね」

楓「そうしたら私ですね、サイコロころころー」

P「……2だな」

海「もう既に嫌な予感しかしないんだけど」


茄子「牌触るの久々なんですよー」

早苗「大丈夫よね、ちゃんとそれぞれ積んだものね」

ちひろ「ええ、積み込みの可能性はありません」

P「それに高垣がグルってことはない、はずだ」

楓「グルグル回ってグルになっちゃいましたー」

海「信用の効かない人だ…」


茄子「じゃあ私からで良いですね?」

P「どうかお手柔らかに頼む」

茄子「では、失礼して…あ、あがっちゃいました」

早苗「知ってた」

ちひろ「お約束ですね」

海「ウチの知ってる麻雀と違う」


さくら「わぁ!漢字ばっかり!」

朋「すごいわね!これ!」

仁奈「かっけーでごぜーます!」

早苗「さっきも見たわよそのリアクション」


ほたる「私とお揃い…ですね?」

P「まあだいたい同じかな」

ほたる「茄子さんと同じ…えへへ」

パシャ

P「分かってきたじゃないか」

海「まあこんだけやればね」


茄子「えっと、天和四暗刻大四喜字一色、ですかね?」

海「これ何倍?」

早苗「ダブル無しでも余裕でトビ」

茄子「何か申し訳ありません…」

P「いや、謝ることじゃないんだが」

ちひろ「……あ、そういえばルール確認してませんでしたっけ」

早苗「そうだった!麻雀じゃなかったわ!」

茄子「そうでした!忘れてました!」


茄子「では、誰かルール説明をお願いします」

P「お前ら説明出来るか?」

さくら「えっとね、しゃーがね!赤くなくてね!」

仁奈「いーそーは着ぐるみにしてーですよ!」

朋「バームクーヘンがね!美味しいわ!」

P「藤居は座って食え」

ほたる「私がですね!小四喜で!お揃いで!」

海「ほたるもちょっと落ち着こうか」

楓「オレンジジュースも美味しいですよ~」

早苗「楓ちゃんは大人しくしてて!」

楓「お代わりがみっかんなくて~」

ちひろ「持ってきますからじっとしてて下さい!」




茄子「ふむふむ、ではこれは0点か10万点ですね?」

P「まあ点取り合うわけじゃないからトビはないが」

早苗「だから10万点でも正直良いんだけど」


茄子「いえ、せっかくですからルールに則って行きましょう」

海「おお、大人だ…!」

朋「わぁ!大人だぁ!」

仁奈「すごいわね!」

さくら「かっけーでごぜーます!」

ちひろ「変えようとした姿勢は評価しますよ?」


茄子「その方が勝負も盛り上がりますし♪」

早苗「耳が痛いわ」

楓「そういえばさっき盛ろうとしてましたね」

ほたる「さすが茄子さん…!」

茄子「よしてください、ほたるちゃん」

P「じゃ、仕切り直しといくか」

さくら「のどかわいたー」

海「あっちで飲もう」




朋「そういえば、こないだ事務所でバームクーヘン食べてたらね」

さくら「ふんふむ」

朋「法子ちゃんに見つかっちゃって」

ほたる「それ大丈夫だったんですか?」

朋「バームクーヘン好きならドーナツもお好きですよね!って10個くらい貰っちゃって」

仁奈「甘々でごぜーます」

朋「そこでドーナツ占いを編み出してみたの」

さくら「ドーナツ占い」


朋「手で綺麗に半分に割れたらその日は幸せ」

ほたる「お手軽で良いですね」

朋「上手く割れなかったらその年は不幸」

ほたる「デメリット重すぎますね」

朋「で、せっかくだし今やってみようと思って」

ほたる「何がせっかくなんですか…」

さくら「でもドーナツ無いよぉ?」

仁奈「バームクーヘンならごぜーます!」

朋「やりますか!」

ほたる「いやいや失敗が目に見えてますって」

朋「大丈夫、仕込み包丁するから」

ほたる「それルール違反じゃないですか?」




朋「さすがほたるちゃん!綺麗に割れたわ!」

さくら「しかも4等分!」

仁奈「ほたるおねーさんすごいでごぜーます!」

ほたる「包丁でほぼ切れてましたからね、仕込めてませんでしたからね」

朋「細かいことはよし!食べましょう!」



さくら「うまい!うますぎる!」

仁奈「これが幸運の味でごぜーますか!」

朋「しっとりしててそれでいてしつこくない!絶妙な味ね!」

ほたる「ふふっ…確かにちょっと幸せ、かも」



【東4局】


茄子「リンシャンツモ!四槓子、156点です!」

P「やっぱり剛運には勝てなかったよ…」

早苗「ルールに適応するとか反則じゃない…」


ちひろ「あら、プロデューサーさんがビリとは珍しい」

海「こりゃ奢りだね」

P「まあ奢るくらいなら構わんか、何人分?」

ちひろ「ひいふうみい…10+αですかね」

楓「何で私2回数えたんですか?」

P「2人分呑むからだよ」

早苗「何で私数えなかったの?」

P「何人前呑むか分かんないからだよ」



さくら「おじーちゃーん!」

P「どうしたバームクーヘンなんか持って」

さくら「割って!」

P「は?」

海「ああ、朋またやったのか」

早苗「何の話?」

海「ドーナツ占い、だっけか?綺麗に割れるとラッキーだとか」

ちひろ「色々考えますね」

さくら「幸運の味をもう一度!」

P「分かった分かった、よっと」

さくら「あ、へたっぴ」



さくら「しょぼーん…」

早苗「そんなに落ち込まなくても」

P「不幸の味も案外イケるかもだぞ」

海「ほら、あーん」

さくら「んむ……おいしい!」

楓「これがホントの、人の不幸は蜜の味ってやつですね」

ちひろ「座布団没収ですね」

楓「ああん、いけずぅ」


――――――――――――


P「そろそろ飯食い行くぞー」

朋「ごちになりまーす!」

さくら・仁奈「「まーす!!」」

ほたる「プロデューサーさんが全員分出すんですか…?そんな、悪いです…」

P「普段あんまり使わないんだ、年寄りの楽しみだとでも思ってくれ」

ほたる「…ごちになります、えへっ」

パシャ

海「ウチ、カメラマンとしてもいけるかも」

P「是非前向きに検討してくれ」




仁奈「全員乗ったでごぜーます!」

早苗「どこ行く?」

ちひろ「ファミレス辺りですかね」

茄子「あ、でしたら空いているお店探しますよ~」

ほたる「茄子さんが調べたらどこでもガラガラになると思います」



さくら「ちひろさん達、動きませんねぇ」

海「ウチら着いていくだけでいいの?」

P「たまにはセレクトを任せてみようかと」

朋「居酒屋とかにならないといいけど」

楓「いざ、居酒屋ってどうでしょう」

海「微妙ですね」

さくら「あ!動いた!早く早くぅ!」

P「分かった分かった」


さくら「出発おしんこー!」

楓「きゅうりのぬかづけー♪」



ブロロロロロ


おわり


正直人数多すぎた

もっと色々精進します



最初の作品から読んでるけどこの雰囲気大好きです

もっと登場人物増やしてくれてもいいのよ?

なんかこう、うまく表現できないけどいいなぁ。
過去作知りたいknow……

最近書いたのだと

モバP「まゆと過ごす1ヶ月」

工藤忍「お前もぱっつんにしてやろうか」

モバP「千枝の吐いた息で呼吸したい」

辺りです
宜しければ是非

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