大本営『うむ』
提督「撃滅しろという事ですか?」
大本営『違う』
大本営『連中と何とか話し合える様にしろ、という事だ』
提督「……へ?」
大本営『もっとぶっちゃけると、異文化コミュニケーション取れるようになれって事』
提督「はあ!?」
大本営『検討を祈る』
提督「ちょ!? 無理ですよ!? いくらなんでも!!」
提督「……切りやがった」
提督「これまでも無茶な作戦に従ってきたけど」
提督「今回は飛びっきりだ……」
提督「どないせいっちゅうねん!」
提督「ったく……」
コン コン
提督「入れ」
ガチャ
電「失礼します、司令官さん」
提督「どうした?」
電「え、えと……装備の事なのですが」
提督「ああ……明石に頼んで+6にしておいたぞ」
提督「工廠に行って受け取るといい」
電「ありがとうございます、司令官さん」
電「……ところで、ご機嫌ナナメの様なのですが」
電「どうしたのですか?」
提督「うーん……大本営から飛び切り無茶な命令が来てな」
―――――――――――
電「深海棲艦との対話……」
提督「もうホント無茶だよ……大本営は現場を知らなさ過ぎる」
提督「どうすればいいのか……」
電「…………」
電「あ、あのっ! 司令官さん!」
提督「ん?」
電「電は素晴らしい試みだと思います!」
提督「へ?」
電「いずれ戦争が終わるとしても、相手を滅ぼしてしまうのは良くない事だと思うのです」
提督「…………」
電「電も出来るだけ協力します!」
電「何でも言ってください! 司令官さん!」
提督「ノリノリだな……」
提督「とはいえ、どうすればいいのか……」
電「それはもう何でもやってみるのです!」
電「いつか、きっと答えてくれると思うのです!」
提督「う、うーん……」
提督「じゃ、じゃあ、やってみるか……」
提督「というわけで」
提督「かなり無茶な作戦だと思うが、協力してくれ」
響「了解」
雷「本当にそんな事出来るの?」
暁「レディでも出来る事と出来ない事があるわ……」
電「頑張るのです!」
提督「……正直、何をどうしたらいいのかも良く分からん」
提督「手探りでぶっつけ本番になるが、危なくなったらすぐ撤退」
提督「これだけは鉄則な」
第六駆逐隊「はい」
提督「では、気は進まないが出撃」
―――――――――――
提督「とりあえずイ級やらロ級やらの駆逐艦クラスは話が通じなさそうなので」
提督「空母のヲ級、軽巡のタ級、戦艦のワ級あたりに狙いをつけてやってみる」
提督「先ずは基本」
提督「モールス信号」
雷「分かったわ」
ピピピッ プー ピピピッ
暁「…………」
提督「どうだ?」
雷「……反応なし」
提督「そうか……」
提督「では次」
提督「手旗信号」
響「了解」つ(旗)
サッ サッ ササッ サッ
(ワレ 敵意 ナシ)
響「…………」つ(旗)
ドォンッ! ドォンッ!
暁「敵艦発砲!」
電「か、回避なのです!」
―――――――――――
提督「やっぱりダメか……」
提督「次、発行信号」
暁「分かったわ! レディに任せなさい!」
パッ パッ パパッ パッ
(ワレ 敵意 ナシ)
暁「…………」
ブロロロロロロン…
響「敵機、発艦を確認」
電「か、回避なのです!」
―――――――――――
提督「次……かなり危ないんだけど」
提督「本当にいいのか? 電」
電「覚悟の上なのです!」
提督「……分かった」
提督「白旗を掲揚!」
電「はい!」つ(白旗)
提督「敵意が無い事を示すために武装を外したが……」
提督「危ないと思ったらすぐに引き返して来るんだぞ?」
電「大丈夫なのです!」つ(白旗)
電「行って来ます!」つ(白旗)
提督「…………」
暁「…………」
雷「…………」
響「…………」
響「あ……」
暁「めちゃくちゃ撃たれてる……」
提督「電ー! 戻って来ーい!」
雷「助けに行くわ!」
―――――――――――
電「すみません、司令官さん……」
提督「いや、謝る必要なんて無い」
提督「深海棲艦がジュネーブ協定を知ってるかどうかも怪しいし……」
提督「ともかく、今日はここまでにしておこう」
第六駆逐隊「はい……」
―――――――――――
提督「はあ……まいった」
提督「どうすりゃいいんだよ……」
コン コン
提督「ん? どうぞ」
ガチャ
那珂「提督! 話は聞きました!」
那珂「どうして那珂ちゃんに相談してくれなかったんですか!?」
提督「いや、どうしてと言われても……」
提督「何か名案があるのか?」
那珂「当たり前ですよ!」
那珂「こういう任務こそ、艦隊のアイドル!」
那珂「那珂ちゃんの出番ですよ!」
提督「なるほど……歌か」
提督「確かに効果があるかもしれないな」
提督「よし、那珂の案を採用しよう」
那珂「やったぁ!」
提督「何か必要なものがあれば言ってくれ」
那珂「先ずは時間ですね」
那珂「川内型の三人で歌いたいので、練習期間が欲しいです」
提督「演習名目で許可しよう」
提督「他には?」
那珂「う~ん……そうですね」
那珂「やっぱりいい音が欲しいです!」
提督「音か……」
提督「随伴艦にスピーカーでも積ませるか?」
那珂「できれば生演奏が欲しいところですね」
那珂「こう、ギターとか持って」
提督「さすがにドラムとかは無理だと思うぞ……」
提督「というか、楽器の使える艦娘が居るのか?」
那珂「あ~……確かに居なさそうですね」
提督「スピーカーで決まりだな」
提督「なら正規空母か戦艦クラスを随伴させよう」
那珂「ありがとうございます!」
那珂「さあ~て、忙しくなるぞぉ~!」
那珂「それじゃ提督! 失礼しまぁーす!」
提督「期待してるぞ」
―――――――――――
提督「よし、それでは」
提督「第二次、深海棲艦接触作戦を敢行する」
提督「みんな、頼むぞ」
那珂「はい! 任せてください!」
川内「夜戦もいいけど、こういうのも悪くないね」
神通「せ、精一杯頑張りますっ」
赤城「やれやれ。 私達は荷物(スピーカー)持ちですか」
加賀「艦載機を搭載できないなんて……不安です」
伊勢「その為の私です」
伊勢「いざという時は、私が盾になります」
―――――――――――
提督「作戦開始!」
那珂「深海棲艦のみんな!」
那珂「艦隊のアイドル! 那珂ちゃんだよー!」
ドォンッ! ドォンッ!
那珂「きゃああああっ!」
提督「さ、作戦中止!」
那珂「!」
那珂「待って! 待ってください!」
提督「し、しかし!」
那珂「この程度は予想してます!」
那珂「行くよ、みんな!」
川内「分かってるわ!」
神通「大丈夫ですっ」
赤城「ミュージック、スタート」
加賀「ポチッとな」
♪~♪~♪~
那珂「まーもるもせーむるもくーろがーねのー」
川内「うーかべるしーろぞたーのみーなるー」
神通「うーかべるそのしろひーのもーとのー」
提督「ちょっと待て!!」
提督「何で軍艦○ーチなんだ!?」
伊勢「カ○ラック対策ですかね?」
ドォンッ! ドォンッ!
那珂「きゃあああああああああっ!」
提督「ダメッ! それチョイスしちゃいけない歌!」
提督「向こうからしたら、攻めて来る印象しかない!」
那珂「くっ……!」
那珂「こうなったら!」
那珂「赤城さん! 加賀さん!」
赤城「はい。 例の曲ね?」
加賀「了解」
♪~♪~♪~
那珂「覚えていーまs」
ドォンッ! ドォンッ!
―――――――――――
提督「ダメだったか……」
川内「すみません……」
神通「お力になれず……」
那珂「最後まで歌いたかった……」
提督「伝説のあの歌ですら効果なし」
提督「この方法も無理の様だな……」
赤城「…………」
赤城「……あの、提督」
提督「ん?」
赤城「こんな方法はどうでしょう?」
―――――――――――
提督「なるほど、食い物か」
赤城「はい」
赤城「食は文化の基本」
赤城「深海棲艦といえど、美味しい食べ物で必ず何らかの反応があると思います」
提督「よし。 ではさっそく間宮や伊良湖と共同で」
提督「深海棲艦が喜びそうな食べ物を選定してくれ」
赤城「分かりました」
―――――――――――
提督「……おい、赤城」
赤城「は、へいほふ」 モグモグ ゴクン
赤城「すみません、提督」
赤城「何か御用でしょうか?」
提督「いや、あれから一週間、何の連絡もよこさないから」
提督「その後の進展はどうなったのかと思って……」
赤城「現在も選定中です」
提督「おい」
提督「どう見てもメニューを片っ端から食ってる様にしか見えないんだけど!?」
赤城「気のせいです」
赤城「あ、間宮さん」
赤城「うな重と牛ひれ肉のステーキを」
提督「俺でもたまにしか食べないメニューを!?」
提督「つーか、いくらくらい食べたんだ!?」
間宮「……このくらいです」
提督「」
提督「ぎゃあああああああああっ!?」
―――――――――――
提督「…………」
提督「……えー、それでは」
提督「第三次、深海棲艦接触作戦を敢行する」
加賀「はい」
蒼龍「はい」
飛龍「はい」
翔鶴「はい」
瑞鶴「はい」
祥鳳「はい」
提督「なお、作戦立案をしてくれたのは赤城だが」
提督「深海棲艦に接触する前に肝心の物資を」
提督「食い尽くす恐れがあるので本作戦には不参加とした」
空母6隻(あー……)
提督「では、少々馬鹿馬鹿しく思えるだろうが」
提督「健闘を期待する」
空母6隻「了解です」
提督「頼むぞ」
―――――――――――
加賀「第一次、物資投下部隊、発艦」
蒼龍「発艦!」
飛龍「了解、発艦」
翔鶴「同じく、発艦します」
瑞鶴「発艦!」
祥鳳「発艦!」
ブロロロロロロロ…
加賀「……予定空域に到達」
加賀「物資を投下してください」
妖精さん「らじゃー」
|||
落下傘
\|/
物資
ヒューン…
タ級「……?」
ワ級「??」
加賀「……戸惑っている感じですね」
提督「上手く行ってくれるといいが……」
べチャ ブチャッ
タ級「…………」
ワ級「…………」
加賀「あ」
提督「あ」
ドォンッ! ドォンッ!
蒼龍「敵艦発砲!」
提督「て、撤退! 撤退だ!」
―――――――――――
提督「今回も失敗か……」
加賀「致し方ないかと」
加賀「こちらも食べ物で顔面○ャワーをしてしまうとは」
提督「か、加賀!」///
加賀「?」
加賀「どうかしましたか?」
提督「…………」
提督「し、知らないみたいだから言っておくが」///
提督「その……が、顔面シャ○ーって、余り人前で使わない方がいいぞ」///
加賀「……? 分かりました」
―――――――――――
提督「はあ……」
提督(万策尽きた……)
提督(どうしたもんかなぁ……)
提督(…………)
ジリリリンッ ジリリリンッ
提督「ん?」
ガチャ
提督「はい。こちら海軍鎮守府、執務室」
提督「あ、これは大本営の……はい、はい」
提督「…………」
提督「……は?」
大本営『君には公金横領罪の嫌疑がかけられている』
提督「」
提督「ま、待ってください!」
提督「私にはまったく身に覚えがありません!」
大本営『こちらで調べた結果、用途不明の名目で』
大本営『多大な資金流用がなされているが?』
提督「用途不明の名目?」
大本営『例えば』
大本営『深海棲艦交流用物資購入費等だ』
提督「!」
提督「そ、それはそちらの命令で!」
大本営『大本営は、貴君にその様な事をしろと命令した覚えは無い』
提督「!?」
提督(…………)
提督(……そうか)
提督(そういう……事か……!)
提督(大本営は最初から俺をハメるつもりだったのか!!)
大本営『申し開きはこちらで受けよう』
大本営『すでに憲兵がそちらへ向かっている』
大本営『皇国軍人なら、無様な抵抗などを見せるなよ』 ククク…
ブッ… ツー ツー
提督「…………」
提督「くそっ……」
大本営「……これでいい」
大本営「貴様は優秀だった」
大本営「だが……優秀すぎた」
大本営「一介の艦隊司令官では収まらぬほどの武勲を立てた」
大本営「…………」
大本営「それ故に……」
大本営「我々に恐れを抱かせたのだ」
大本営「ククク……」
大本営「まあ、良くやってくれたよ」
大本営「これで貴様の出番は終りだ」
大本営「ゆっくり休みたまえ」
後日
俺は軍法会議にかけられた。
大本営は、俺の言う命令は一切下してないとし
俺の言い分はまったく聞き入れられず……
極刑こそ免れたものの
単身、旧式の艦船で深海棲艦と戦う事を命じられた。
……まあ事実上の死刑か。
ただ、艦むす達にはお咎め無しというのはホッとした。
鎮守府には大本営直属の新しい司令官が
後任として来る事が決まっており
艦むす達は突然の交代劇にいぶかしがるものの……
俺は、逆らう事は止める様に言っておいた。
…………
結局……
俺がやってきた事は……何だったのだろう……
―――――――――――
提督「…………」
電「…………」
赤城「…………」
DQN提督「これが貴様に用意された」
DQN提督「旧式の艦船だ」
提督「…………」
電「きゅ、旧式とか、そんなレベルじゃないのです!」
電「どう見ても7,7ミリ機銃を乗せただけの小型漁船なのです!」
提督「やめるんだ、電」
電「で、でも!」
サッ(敬礼)
提督「確かに受領しました」
提督「精一杯、お国の為に頑張ってまいります」
DQN提督「ああ。 頑張ってくれたまえ」
DQN提督「期待している」
DQN提督「ククク……」
スタ スタ スタ…
提督「…………」
提督「じゃ……行って来る」
電「司令官さん……」
赤城「提督……」
赤城「せめて、外洋に出るまでお見送りを」
提督「必要ない」
提督「……連中の本意を見抜けなかった俺がマヌケだったんだ」
提督「今後は……時と場合にもよるが」
提督「命令書を受領するまで行動しない方がいい」
提督「俺からの、最後の教訓だ」
電「司令官さんっ……」 グスッ
赤城「了解です……肝に銘じておきます」
提督「達者でな……」
ザザザザザザ…
金剛「テイトクー!」
金剛「待って……待ってクダサーイ!」
金剛「金剛も一緒にっ、一緒にっ!」
霧島「金剛お姉さまっ! 昨日、みんなで決めたじゃないですか!」
霧島「提督の意見を尊重するって!」
金剛「でもっ……でもっ!!」
霧島「提督は私達の事も考えての行動なんです!」
霧島「お願いだから、お姉さま……堪えて……堪えてくださ……」
金剛「……っ」
金剛「テイトク――!!」
―――――――――――
提督「…………」
提督「……機銃の試射でもするか」
ガチン☆
提督「……壊れてるし」
提督「あっても邪魔だな。 海中投棄」
ボチャン!
提督「はー……」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「……待ってるとなかなか来ないものだな」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「……できれば、苦しまずに逝きたいな」
提督「…………」
ザザザザザザ…
提督「!」
提督「…………」
提督「……おいでなすったか」
提督「1、2……タ級3にル級2」
提督「お、潜水カ級まで居る」
提督「こんなオンボロ漁船1隻に豪勢なメンツだな」
…………
提督「……じゃ、サクッとやってくれ」
提督「覚悟は決めている」
ザザザザザザ…
―――――――――――
DQN提督「おい、加賀!」
DQN提督「こんな単純な任務に命令書は必要ないだろ!」
加賀「規則ですので」
加賀「任務は命令書が届き次第、取り掛かります」
DQN提督「貴様ァ……いちいち手間を取らせおって」
DQN提督「他の艦むす共々なぜ、こうも反抗的なのだ!」
加賀「規則ですので」
DQN提督「もういい! 下がれ!」
加賀「失礼します」
パタン…
DQN提督「まったく……」
ジリリリンッ ジリリリンッ
DQN提督「ん? 電話か……」
ガチャ…
DQN提督「いったい誰だ。 ここは海軍鎮守府……」
DQN提督「!」
DQN提督「こ、これは、大本営の!」
DQN提督「し、失礼しました!」
DQN提督「はっ……はっ……」
DQN提督「は、はい。 それにつきましては今しばらくお時間をいただきたく」
DQN提督「い、いえ! 決してその様な……」
DQN提督「幾人か、艦むすで反抗的な者が居りまして」
大本営『言い訳はいらん』
大本営『貴様が着任してから、ロクな報告がされておらん事が問題なのだ』
大本営『深海棲艦を殲滅しろとまでは言わんが』
大本営『何かで結果を出せ』
大本営『でないと貴様を推挙した私の立場が危ういのだ』
DQN提督「はっ……吉報をお待ちください」
大本営『ふん……今度こそそれを早く聞かせろ』
ブッ… ツー ツー
DQN提督「…………」
DQN提督「クソッ!」
DQN提督「軽く言いやがって!」
DQN提督「…………」
DQN提督(だが……大本営の言う事ももっともだ)
DQN提督(何とかせねば……)
DQN提督(…………)
DQN提督(しかし、最近の深海棲艦どもの動き……何か妙だ)
DQN提督(以前は数に物を言わせ、物量攻撃を仕掛けていたが)
DQN提督(ここのところ、組織的な動きをする部隊が存在する)
DQN提督(しかも以前はがむしゃらに攻めていた連中だったのに)
DQN提督(その部隊に限ってなのか……)
DQN提督(損害が増えそうになると撤退していく)
DQN提督(…………)
DQN提督(この戦い方……まるで……)
DQN提督(……まさかな)
―――――――――――
DQN提督「よし、各自、命令書は渡ったな?」
艦むす艦隊「はい」
DQN提督「今作戦は一大決戦である」
DQN提督「皇国のため、奮戦努力せよ!」
艦むす艦隊「了解です」
DQN提督「出撃!」
―――――――――――
ザザザザザザ…
加賀「間もなく作戦海域です」
赤城「各員、警戒態勢」
赤城「索敵機を飛ばします」
金剛「了解ネー」
霧島「…………」
電「はあ……」
響「電。作戦中。 ため息は良くない」
電「ご、ごめんなさい、なのです」
霧島「仕方ありませんよ」
霧島「あのDQN提督が着任してから、あまり休みがありませんし」
金剛「ホント……ボキャブラリーの無い、つまらないお人ネー」
金剛「金剛が心にテイトクと決めた人は、前のお方だけデース……」
霧島「お姉さま……」
赤城「!」
赤城「索敵に感あり!」
金剛「!」
霧島「!」
加賀「第一次攻撃隊、発艦準備」
赤城「……待って」
電「え?」
響「どうした?」
赤城「深海棲艦の艦隊なのは間違いないのだけど……」
赤城「発行信号を飛ばしてるって、索敵機が言ってきてるわ」
金剛「!?」
霧島「深海棲艦が!?」
電「どういう……事なのです?」
加賀「……それで?」
加賀「発行信号の内容は?」
赤城「…………」
赤城「ワレ 敵意 ナシ」
電「!」
電「ま……まさか……ううん」
電「もしかしたら!」
―――――――――――
鎮守府
DQN提督「」
DQN提督「な、何だと!?」
DQN提督「大淀、今の話は本当なのか!?」
大淀「はい……」
大淀「原因は不明ですが」
大淀「派遣した艦むすの実に7割と連絡が取れなくなりました」
DQN提督「し、信じられん……」
大淀「残存艦艇も捜索、および偵察を行ったそうですが」
大淀「戦闘の痕跡すら見つけられず、まさに忽然と消えてしまったかの様だと……」
DQN提督「…………」
DQN提督(……まずい事になった)
DQN提督(今回の作戦は全艦隊の3割もの艦むすを動員したのに)
DQN提督(それらのほとんどが未帰還……その上)
DQN提督(目的の泊地を奪取出来なかった)
DQN提督(クソッ! いったい何がどうなっているんだ!?)
大淀「DQN提督。 いかがなさいますか?」
DQN提督「!」
DQN提督「そ、そうだな……」
DQN提督「ま、まずは、残存の艦むす達に話を聞こう」
大淀「分かりました」
―――――――――――
翌日
鎮守府 執務室
DQN提督「…………」
DQN提督(気が重い……胃が痛い……気持ち悪い……)
DQN提督(…………)
DQN提督(どの艦むすも予定してた通りに進み、合流できなかったと言う者ばかり)
DQN提督(第一、なぜ深海棲艦どもは、そんな艦むす達を襲わなかったんだ……)
DQN提督(…………)
DQN提督(分からん……)
DQN提督(何が起こっているんだ……)
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督「……それにしても大淀の奴」
DQN提督「今日はやけに遅いな」
DQN提督「寝坊でもしたのか?」
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督「……呼びに行くか」
DQN提督「はあ……」
―――――――――――
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督(…………)
DQN提督(……どういう……事だ……)
DQN提督(鎮守府が……鎮守府が!)
DQN提督「もぬけの殻になっているだとぉッ!?」
DQN提督「…………」
DQN提督「大淀に間宮……伊良湖はおろか」
DQN提督「工廠の人間まで……居なくなるなんて……」
DQN提督「…………」
DQN提督「ハハ……ウへへへ……」
DQN提督「お終いだ……ウヒヒ……もう何もかも……」
DQN提督「俺は……おしまいだぁ……ハハハ……」
DQN提督「ハハハハハ!」
DQN提督「ウヒヒヒッ! アハハハはハハハハハ!」
DQN提督「アヒャヒャヒャヒャヒャ!」
DQN提督「はっははあははははっはははははははははっ!!」
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
―――――――――――
―――――――――――
南方海域 某泊地
金剛「テイトクー!」
金剛「ここがミー達のパラダイスネー?」
提督「地獄かもしれんぞ」
金剛「金剛はテイトクと一緒なら、どこでもパラダイスネー!」///
タ級「離レロ。 ソコハ私ノ場所」
金剛「ホワット? 後から来ても遅いネー」
タ級「ナラバ戦ッテ奪ウマデ」
提督「止めろ、タ級」
提督「……いや、今は桜、だったな」
タ級「……私ハ椿ダ」
タ級「マダ見分ケガツカナイノカ?」
提督「す、すまん……」
タ級「……今夜、一緒二寝テクレタラ許ス」///
金剛「私が許さないヨ!?」
電「……さすが司令官さんなのです」
響「天然ジゴロ」
霧島「響、なぜそんな言葉を知っているの……」
赤城「とりあえず、後で爆撃しておきましょう」
加賀「私も手伝います」
電「それにしても武器を海に捨てる事が」
電「深海棲艦にとって降伏の意思表示だったなんて……」
響「ケガの功名」
霧島「そこから深海棲艦と対話していく所が凄いですね」
赤城「ましてや、深海棲艦側の中に味方を作るなんて」
赤城「どんなお話をしたのかしら……?」
電「名前までプレゼントしているのです」
響「タ級、ル級、駆逐棲姫、ヲ級に北方棲姫……」
響「ざっと見たところ、深海棲艦側は40~50人くらい居る」
加賀「おまけに敵側に裏切り行為をさせるなんて……」
加賀「まあ……私達もその裏切り者なのだけど」
電「今後はどうなるのでしょう?」
霧島「難しい問題です……」
霧島「とりあえず、ある程度の補給線を確保してから」
霧島「私達を引き入れたのは、さすが、ですが……」
赤城「これからは、第三勢力として」
赤城「日本、深海棲艦と戦うか、共に歩んでいくか、という選択になるでしょうね」
加賀「…………」
加賀「でも……きっと……あの人なら」
赤城「ええ」
赤城「きっと、提督なら」
赤城「艦むすも深海棲艦も共に暮らせる未来を紡いでいけると――」
金剛「テイトク! 今夜は私と寝るネー!」
タ級「私トダ」
ほっぽ「ポ!」
駆逐棲姫「アタシヨ」
提督「ちょ、お前ら、離れ……」///
電「…………」
響「…………」
霧島「…………」
赤城「…………」
加賀「…………」
赤城「とりあえず」
赤城「爆撃しますか」 ニコッ
加賀「流星改で行きましょう」 ニコッ
提督「」
おしまい
この提督はモゲていいと思う。
お粗末様~
まだ酒池肉林の描写が残ってるぞ
憲兵達によるDQN提督輪姦プレイはよ
乙!
金剛の一人称は私じゃね?
タ級は戦艦、ワ級は輸送じゃね
こまけぇこたぁいいんだよ。
もっといちゃこらするんでち!
深海の娘達もいっしょにするでち!!
乙
提督が報われてよかった
面白い。新章期待。来いジゴロ提督。ワクワク
深海棲艦アップトリム
モット…イチャコラ…スルンデチ…!!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません