・今回はちょっとだけファンタジー要素があります
・短いです
・よしりこです
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~ 通学路 ~
梨子「おはよう、千歌ちゃん、曜ちゃん」
千歌「おはよう、梨子ちゃん」
曜「おはヨーソロー」ビシッ
梨子「ねぇ、二人とも聞いて」
千歌「何、梨子ちゃん?」
梨子「よっちゃんを召喚できるようになったの」ドヤッ
千歌「梨子ちゃん、冗談が上手いね」
曜「善子ちゃんに影響されちゃたのかな」クスクス
梨子「むっ、二人とも信じてないね」
梨子「今、二人に見せてあげます」バッ
千歌「出たっ、堕天使のポーズ」
曜「ノリノリだね」クスクス
梨子「ヨハネ召喚!」
バシューン
善子「堕天使ヨハネ参上! 呼んだかしらリリー?」
梨子「急に呼び出してごめんね、よっちゃん。 千歌ちゃん達に召喚を見せたかっただけなの」
善子「リリーが会いたければ、いつ呼んでくれても構わないわ」フッ
千歌「す、すごい! いきなり魔法陣が現れて、善子ちゃんが出てきた。 梨子ちゃん、どうやったの!?」
曜「う、嘘でしょ……」アゼン
梨子「実はね昨日……」
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~ 桜内家 梨子の部屋 ~
スマホ「♪」
梨子「あっ、よっちゃんから電話だ」ピッ
梨子「もしもし、よっちゃん?」
『リリー、今時間は大丈夫?』
梨子「大丈夫だよ」
『実はリリーに会いたくなって……今から会いに行ってもいいかしら?』
梨子「もう、よっちゃんは仕方ないなぁ///」
梨子「うん、待ってるよ///」
『待つ必要はないわ。 いつも私がやっているポーズを取って「ヨハネ召喚!」って言ってみて』
梨子「えっ?わかった……」
梨子「確か……こうだったかな?」バッ
梨子「ヨハネ召喚!」
バシューン
善子「堕天使ヨハネ参上! どうやら上手くいったようね」
梨子「えっ、えっ!? いきなり魔法陣が現れて、よっちゃんが出てきた。 どうなってるの!?」
善子「ふふふ、驚いた?」
善子「実はねこの間、古本屋で本物の魔法書を見つけたの」
梨子「魔法書?」
善子「そこには、いろんな魔法の使い方や魔法薬の作り方が載っていてね。 とりあえず一番簡単な瞬間移動の魔法を試してみたの」
善子「瞬間移動の魔法って言っても、呼ぶ人と呼ばれる人をあらかじめ決めておいて、呼ぶ人が合言葉を言うことで呼ばれる人を瞬間移動させるだけなんだけどね」
梨子「いや、それでもじゅうぶんすごいよ……」
善子「これで、いつでもリリーが会いたい時に会いに行けるし、リリーが困っている時に助けに行けるわ」
梨子「よっちゃん///」
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梨子「……っていうことがあったの」
善子「つまり、リリーが『ヨハネ召喚!』って言うことでヨハネはリリーの元に瞬間移動できるのよ」
千歌「へぇー、魔法って実在したんだ」
曜「何だかノロケ話を聞かされただけな気がする……」
~ 昼休み 1年生の教室 ~
善子「……と言うわけでヨハネは愛するリリーのために瞬間移動できるようになったのよ」ドヤッ
花丸「ルビィちゃん、はいあーん♪」ヒョイ
ルビィ「あーん♪」パクッ
善子「……って私の話を聞きなさいよ!」
ルビィ「その話は朝から何度も聞いたよ、善子ちゃん」モグモグ
花丸「それに魔法だなんて信じられないずら、善子ちゃん」
善子「嘘じゃないわよ!! あと、私の名前は善子じゃなくてヨハ……」
フッ
ルビィ「ピギィ!!本当に消えた!!」
花丸「信じられないずら!!」
~ 昼休み 2年生の教室 ~
バシューン
善子「あら?」
梨子「あっ、よっちゃん。 急に呼び出してごめんね」
善子「別にいいのよ。 たぶん、さっきのであの二人も信じたでしょう……」
善子「ところで私を呼び出してどうしたの、リリー?」
梨子「よっちゃんと一緒にお昼を食べたくて、サンドイッチを作ってきたの! 二人で一緒に食べない?」
善子「リリーったら本当に可愛いんだから///」
千歌「この二人は本当に仲が良いね」モグモグ
曜「お弁当が甘く感じる……」
~ 放課後 ~
善子「さあて、今日は部活がないから帰ってゲームでもしよう♪」
ダイヤ「こんにちわ、善子さん」ニッコリ
善子「げっ、ダイヤ」
ダイヤ「あなた、前回のテストで点数が良くなかったそうね。 ルビィから聞きましたわ」
ダイヤ「今日は次のテストで悪い点数を取らないために、たっぷり勉強しますわよ」
善子「ほ、補習なんて嫌よ~」ダッ
ダイヤ「逃しませんわよ!」ダッ
善子「どうしよう、このままじゃ捕まっちゃうわ」
善子「そうだわ!」スマホトリダシ
善子「もしもし、リリー」
『何、よっちゃん?』
善子「今すぐ、私を召喚してっ!!」
『えっ?急にどうしたの?』
善子「早く! 捕まっちゃうわ!!」
『えっと……ヨハネ召喚!』
フッ
ダイヤ「なっ!? 善子さんが消えてしまいましたわ!?」アゼン
~ 学校の外 ~
バシューン
善子「たっ、助かったわ」ハァハァ
梨子「いったい、どうしたの?」
善子「ちょっと、ダイヤに追いかけられてただけよ」
梨子「また、ダイヤさんを怒らせるようなことしたのね……」
善子「ま、まぁいいじゃない、リリーのおかげで助かったわ。 ありがとう♪」ホッペニチュッ
梨子「もう、調子いいんだから///」
善子「せっかくだし、一緒に帰りましょう♪」
梨子「うん♪」
~ 黒澤家 ~
ダイヤ「せっかく、善子さんの勉強を見てあげようとしたのに、逃げるだなんて……」
ダイヤ「しかし、善子さんが急に消えたけど、どうなっているのかしら?」
ルビィ「それはたぶん梨子ちゃんに召喚されたんだと思うよ」アイスパクパク
ダイヤ「……召喚?」
ルビィ「うん、実はね……」アイスパクパク
ー ルビィちゃん説明中 ー
ダイヤ「なるほど、そういうことだったのね」
ルビィ「魔法が実在するなんてすごいよね」アイスパクパク
ダイヤ「しかし、そういうことならこっちにも手はありますわ」
ダイヤ「明日はたっぷり勉強してもらいましょう」ニヤッ
トコロデルビィ……アナタダレノアイスヲタベテイルノカシラ?
ピギィ!!
そして次の日
~ 放課後 ~
善子「さあて、今日も部活がないから帰ってゲームしよう♪」
善子「また、ダイヤに見つかると面倒だから、さっさと学校を出ましょう」タッタッタッ
その頃
梨子「今日は帰って絵でも描こうかな」
ダイヤ「こんにちわ、梨子さん」ニッコリ
梨子「あっ、ダイヤさん……」
ダイヤ「あなた、善子さんを呼び出せるそうね。 ルビィから聞きましたわ」ニコニコ
梨子「えっと、それは……」
ダイヤ「ちょっと、協力してもらえるかしら?」ニコニコ
梨子「うう……」
バシューン
善子「堕天使ヨハネ参上! 呼んだかしらリリー?」
ダイヤ「いらっしゃい、善子さん」ニコニコ
善子「」
梨子「……ごめんね、よっちゃん」
ダイヤ「便利ですわね。 梨子さんさえいれば、善子さんが何処に逃げても捕まえられるのですから……」ニコニコ
ダイヤ「昨日は逃げられましたが……今回は逃しませんわよ!」ガシッ
善子「リリー……」グスッ
梨子「本当にごめんね……」
~ 津島家 善子の部屋 ~
善子「まったく、リリーったらダイヤに協力するなんて」プンプン
善子「ヨハネだけが召喚されるんじゃ、今後は不便になるわね……」
善子「そうだわ、リリーも召喚できるようにしましょう」
善子「これで、いつでもリリーに会うことができるわ♪」
~ 桜内家 梨子の部屋 ~
梨子「よっちゃんには悪いことしちゃったなぁ……」
梨子「明日はよっちゃんを甘やかしてあげよう」
梨子ママ「梨子ちゃん、お風呂沸いたわよ」
梨子「はーい」
~ 津島家 善子の部屋 ~
善子「瞬間移動の魔法の準備が出来たわ」
善子「これでヨハネが合言葉を言うだけで、いつでもリリーを呼び出すことができるわね」
善子「せっかくだし、リリーに添い寝でもしてもらおうかしら」
善子「それじゃ、いくわよ」バッ
善子「いでよ、我がリトルデーモン」
善子「リリー召喚!」
バシューン
梨子「あれっ?」スッポンポン
善子「」
梨子「」
善子「あのね、リリー……これはその///」カオマッカ
梨子「……よ……よ」プルプル
梨子「よっちゃんのバカー!!」
善子「ごめんなさーい」
それから、リリーにこっぴどく叱られて、当分の間、『リリー召喚』は禁止されたけど、良い物が見れたから後悔はしてないわ。
おわり
善子ちゃんの特技が魔法という設定があるのでファンタジー感のある日常SSを書いてみました。
閲覧ありがとうございました。
よしりこいいぞ
おつ
こっからが大事なところじゃあないか?
このSSまとめへのコメント
中ー上級呪文