>>1　いきなりミスりました（最初のみほのセリフ追加）



みほ「私、会長に聞いておきたいことがあるんです」

杏「うん？なにかな」

みほ「学校にいられなくする～っていうのは本気だったんですか？」

杏「じょうだんだよ、冗談。驚かせちゃって悪かったね」

みほ「本当に？」

杏「ホントに」

みほ「私にはなんだか冗談には思えなかったんです。必死さというか……気迫と言うか……」

杏「あはは。女優になれるかな」

みほ「……戦車道が急に復活したり、何かあるんじゃないんですか？」

杏「ないない。ただ楽しそうだなーって思ったから」

みほ「じゃあ、私がやっぱり戦車道やめるって言ったらどうしますか？」

杏「……それは、困るなあ」

みほ「何かあるなら相談して欲しいんです。こんな私でも力になれることがあるなら……！」

杏「西住ちゃん……」

杏「（西住ちゃんになら廃校のことを話しても良いんじゃないかって思った）」

杏「（それが、まさかあんなことになるなんて……）」

杏「（これは、大洗のマウスが怪獣と言われるまでの話である）」

杏「聖グロリアーナが大洗で練習試合することになった」

みほ「大会前に試合が出来るのは助かります」

みほ「それで、どこで試合するんでしょうか？」

杏「大洗の市内だね」

みほ「！」

みほ「それは良いですね」

杏「そうなの？」

みほ「はい」

試合当日・大洗市街地

みほ「麻子さん、曲がろうとしてるけど曲がり切れない感じで住宅に突っ込んでください」

麻子「は？」

みほ「難しいかな？」

麻子「いや……。出来なくはないが……」

みほ「じゃあ、よろしくお願いします」

ｷｷｨｰ　ガッシャアァーーーーン

沙織「わあ！すっごい振動」

優花里「白旗は……出てませんね。良かったです」ﾎｯ

みほ「良い感じです。では華さん、混乱して大慌てで砲撃しちゃったって感じで向こうの建物に砲撃してください」

華「はい？」

みほ「急いでお願いします」

華「は、はあ……」

ﾄﾞｶﾞｰﾝ　ガッシャアアアーーーンガラガラ

みほ「うん！これでいけます！」

沙織「何がっ！？」

みほ「みなさん、照準は高めで撃つようにしてください」

梓「へっ？」

みほ「市街戦ではその方が有効だから」

梓「わっ、分かりました」

みほ「うん。初試合だからドンドン撃って感覚をつかんでください！」

みほ「それと、相手を引き離すためにスピードをできるだけ出して急カーブをたまに挟んでください」

杏「りょーかーい」


みほ「とりあえずはこんなところかな」

ダージリン「随分とガレキが多いわね」ｶﾞｯﾁｬﾝｶﾞｯﾁｬﾝ

オレンジペコ「紅茶が……」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

ガシャン

ダージリン「っ！？」ﾊﾞｼｬ

アッサム「どうやら、曲がりきれず民家に突っ込んでしまったようです」

ダージリン「はあ……。鬼ごっこをしているんじゃないのだから、落ち着きなさい」ﾌｷﾌｷ

ダージリン「回り込んで囲みなさい」

「了解しました」

みほ「あれ？囲まれちゃったかな」

沙織「ええ！？」

麻子「どうする。突破はできそうにないぞ」

みほ「じゃあ、そこの電柱を倒して道をふさいでください」

華「……はい」

ﾄﾞｶﾞｯ　ガシャン

ダージリン「道をふさいで来るなんて……」

オレンジペコ「どうしましょう？迂回しますか？」

ダージリン「いえ、吹き飛ばしてしまっていいわ」

アッサム「分かりました」

オレンジペコ「こんな市街戦は初めてです……」

ダージリン「まったくね」

………………
………
…

審判「聖グロリアーナ女学院の勝利！」

みほ「ふう……」

沙織「あー、負けちゃった」

華「おしかったですね」

ダージリン「良い試合だったわ」

ダージリン「あら？あなた西住流の……」

みほ「……はい。西住みほです」

ダージリン「へえ。まほさんとは随分と違うのね」

みほ「お姉ちゃんとは……勝つことの意味が違いますから……」

ダージリン「？」

杏「（後日、聖グロリアーナから紅茶が届いた）」

杏「（秋山ちゃんの話によると、これはライバルの証しってことらしい。嬉しいことだ）」

杏「（しかし、大洗にはそれよりも、もっととんでもないモノが届くことになる……）」

みほ「ちゅーちゅーたこかいな」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

杏「そのお金、どしたの？」

みほ「えっ？この前の試合のお礼ですよ？」

杏「？」

みほ「あれ、会長に話してませんでしたっけ？」

みほ「戦車道の試合で壊れた建物は、戦車道連盟がお金を負担して建て直してくれるんです」

みほ「だから『試合中に俺の家、壊してくれないかな～』って方がいっぱい居るんですよ」

杏「な、なんとなく分かっちゃった……。信じたくないけど」

みほ「それでですね、家とかお店を建て直そうと考えてらしてる方と交渉して、試合中にその建物なりを壊す代わり

に貯金をいただいたんです」

杏「やけに駐車場で戦ってたのは……」

みほ「建物より車の方が良いお金になりますから」

杏「…………」

みほ「これで、新しく戦車が買えますね！」

杏「う、うん……」

………………
………
…

杏「（その後、マウスを始めとした各種戦車を購入した。そのおかげか私たちは戦車道大会で順調に勝ち上がってい

た）」

杏「（次は決勝の黒森峰との試合）」

杏「（ここで勝てれば私たちは……）」

決勝戦当日

みほ「ふんふ～ん♪」

沙織「みぽりんってマウス好きなの？」

みほ「うん！ボコボコ撃たれても耐える感じがね」

審判「それでは試合を始めます」

みほ「それじゃ市街地にいこっか」

杏「え？ちょ……」

………………
………
…

杏「（市街地でのマウスVSマウス。その戦いはまるで怪獣映画だった）」

杏「（数十台の戦車も入り乱れ、街はめちゃくちゃになった）」

杏「（そのせいで戦車道連盟は破産してしまった。そして日本で開催される予定だった戦車道の世界大会の開催は絶望的となり、なし崩し的に廃校の話も見送られることとなった）」

杏「（高級車がやけに集まっていたのは偶然だったのだろうか……。真相は不明である）」



杏「（このことから、マウスは大洗の怪獣と言われるようになった）」

杏「（大洗には本物の怪物が居るとも知らずに……）」

完

こういうの結構好き

これってこないだあったこち亀みほSSの書き込み見て書いた？