ウサミン星は黄昏の向こう側に…… (108)

亀更新
デレステからの初心者なので、キャラの口調が全く違うかもしれません。
一応モバマスSSのつもりです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467880821

 僕と星は似ている。星は傍から見れば、沢山の集合体に見える。だが、実際は違う。星と星の距離はそれこそ気の遠くなるくらい離れているのだ。星は、生まれてから自らの重力によって耐えられなくなるまでの間、ずっとこの孤独な空間を今この瞬間も漂っているのだ。

僕だってそうだった。母親は僕が物心つく前に死んだ。そして父親は家政婦に僕の世話を任せて、自分は世界のためだとか言い訳していつも外国で研究にばっかりに没頭しており、家庭の事なんて一切顧みない、駄目親だった。

僕はこれまで数えきれない程沢山の人間と出会ってきた。中には僕と友好的な関係を築いた人間もいたが、あくまでそれは表面上の関係だけにすぎない。僕は本当のその人をしらないし、その人も本当の僕を知らない。

読みにくい
つまらん
帰れ

 もし、互いが「本当」を知ろうと近づけば、僕たちは互いの引力に引っ張られ、ぶつかって、崩壊してしまうだろう。僕はそれが怖い。だから僕は、必要以上に誰とも近づかないし、近づけないようにしていた。
臆病だ、弱虫だと、罵ってくれても構わない。それは至って正論だから。
でも、一人でいれば、いつの日か傷つくこともない。そのほうがずっとましだと僕は思うから……。

 最近、仕事の影響であまり眠れない日々が続いているせいか、僕は良く夢を見るようになった。
その夢では、僕は赤ん坊で、その夢の中には母親がいて、母親は一生懸命僕の世話をしようと頑張っていた。
だけど、僕の夢の中の母親には顔がなかった。
まるでそこだけ切り取られたかのように、顔が本来あるべき場所には、覗き込むと飲み込まれてしまいそうなほど深い深淵がそこに納まっていた。

>>5
初心者なんで勘弁してください……

夢についてのもっとも有力な説によると、夢は記憶の整理を行うためにあると言われている。
僕は「母親」という単語自体や、その意味については知っているが、写真すら見せてもらったことのない母親のことなんて僕は知らない。
だから、僕の夢の中の母親には顔がないのだとそう勝手に分析している。

そういえば、もう一つ知っているだろうか。夢は自分の願望を具現化したものだと。
もしかすると、僕は深層心理では、人のぬくもりを、優しさを、愛を求めているのかもしれない。

1. 人には向き不向きがある。僕はきっとその後者であるに違いないと、平日の昼間からベンチに座って僕はそんなことを考えていた。
「君には才能がある!」だなんて、中年の男に散々褒めちぎられて、煽てられて、勝手にその気になって、調子に乗ってこの仕事についたことがすでに間違いだったと僕は思った。

僕が今働いているこのシンデレラガールズプロダクションは、設立からまだ4年くらいの新興アイドル事務所だ。
僕をスカウトした人、もとい社長はとても変わった人で、僕が始めて入社したその瞬間にアイドルをスカウトしてこいと言って、僕の肩を強く叩くと、ぽかんと口を開けて呆けている僕を尻目に、外出していったのだ。
事務員の千川さんによるとこれはいつもの事らしく、まだ社会に入って間もない若輩者の僕ですらこの会社は大丈夫なのかと不安になった。

またここの社員も社員で癖が強い人が多くて、スカウトのやり方やコツについて助言を求めても、いつの間にか好きなAVのジャンルについて聞かれたり、好きな女性のタイプについて聞かれたりと、もう無茶苦茶だった。
コツについて聞きだせても、「ビビっ」だの「ティンッ」だの、いまいち曖昧で抽象的な意見ばっかりで、結局誰一人スカウトできないまま、一か月が過ぎようとしていた。

よくある嵐だから気にせず続けて

>>8
なんでお前が初心者かどうかを考慮しなきゃいけないの?
初めて書いたとか知らないわ、そんな初めて書いたような出来の悪いものを人様に見せようとすんな

内容はなかなか好みだから、続けてほしい。

無理やり噛みつきに行く質の悪いのは基本無視していいよ
ただ文章詰まって見えて読みづらくなるから改行するときは1行余分に空けると良いかも

またここの社員も社員で癖が強い人が多くて、

スカウトのやり方やコツについて助言を求めても、

いつの間にか好きなAVのジャンルについて聞かれたり、

好きな女性のタイプについて聞かれたりと、もう無茶苦茶だった。


コツについて聞きだせても、「ビビっ」だの「ティンッ」だの、

いまいち曖昧で抽象的な意見ばっかりで、

結局誰一人スカウトできないまま、

一か月が過ぎようとしていた。

>>17
これが無理やりだとでも?

そもそも版権ssでキャラ設定把握してないかもって時点で論外で、レスに対しての言い訳が初心者だから許してって時点で
いいこいいこして欲しいならママにでも見せてろよ

>>19
ネットにしか噛みつける相手いないなんて君は可哀想だね。
そんなんだならぼっちなんだよ
どうせ大して色んな作品読んでもないくせに辛口評論家気取りかな?
YOUTUBEででも、レビューごっこでもしてれば?

2ch系列の掲示板で仲良しこよしだけをしたがるキッズ勢がなんか言ってる(笑)
仲良しこよしだけしたいならエブでも見てろよ(笑)

>>21
君の言葉選びから頭の悪さが滲みでてますよ
叩き潰す事が目的なら、相手の文一つ一つ否定するようじゃないと効かないし、それが出来ない時点で君がいかにモノを読んでこなかったが理解できるし、別にこっちは馴れ合いするつもりはないけど、ネットのモラルってもんがあるのでそれくらい理解しましょうね中学二年生の君

>>22
お前の中では批判=スレを叩き潰そうとしてる、なのか
可哀想に、以前よっぽど悔しい思いをしたんだろうな
その程度の物しか書けない自分が悪いんだからそれの憤りを他人にぶつけちゃいけないぞ

うんこー

>>初めて書いたような出来の悪いものを人様に見せようとすんな

コレガワカラナイ
誰にだって初めてはあるもんでしょうよ

>>25
そりゃ誰だって初めてはあるだろ
初めてなのを免罪符にするな、投下するのは初めてだろうが周りのスレ見てローカルルールを見ればどんな風にすればいいか判るだろ
それも理解出来てないのに始めて、理解出来てないから叩かれて、初めてとかいう自分勝手な理由で正当化すんなって言ってんだよ
初めてだからチヤホヤして欲しいなら他所に行け、言い訳する位なら叩かれる所でやるな、まずろくに調べもせずにやるなって話

うんこー

>>26
「もし間違ってたらごめんね」って断り入れるのが悪いこととは思わんが…
何を躍起になってるのか知らんが厳しく当たりすぎでは?
>>1を甘やかす訳では無いけどその物言いが他人の為になるとはとてもじゃないが思えんぞ

>>23
別に、批判=叩き潰しなんて思ってないんですが…
君の文が叩き潰したいだけに見えたから助言してあげただけなんですよね
ちゃんと文読んで理解しましょうね
自分がちゃんとした文書けないからって僻んで他人を貶すのはやめましょうね。ピーターパンシンドローム野郎

>>28
それが許される板に行けばいい
というか「初心者だから甘やかしてください」なんて厚顔無恥なのを堂々と言う奴をなんで甘やかしてやる必要があるの?
良くも悪くも2ch系列ではスレ建てる奴も見る奴も対等なんだよ、だから敬語も使わないし煽りあいも許されてる
対等に扱って欲しくないなら初めから掲示板なんか使うなよ
対等じゃないと思うなら対等になれるように調べてからこい

>>29
批判=叩き潰すにしか見えないんですが…
君の文が批判=叩き潰したいだけ、に見えたから助言してあげただけなんですよね
ちゃんと文読んで理解しましょうね
自分がちゃんとした文書けないからって僻んで他人を貶すのはやめましょうね。ピーターパンシンドローム野郎

>>1の文章も確かに読みづらいが
それ以前に外野が騒ぎすぎじゃない?

さあ>>1はどうするかな
これで心入れ替えて手直しして続き書けば大したもんだけど
どうせ指摘・批判は嵐だから無視しろよ><
って都合の良いレスだけ受け入れてダラダラ続けるだろうな
もしくは逃亡するかどっちかな

なんて、人に指摘するの初めてなもんで、きついこと言ったかな?
でも初心者だから許してね

>>5から何を活かせと言いたいのだろうか
>>17みたいに「ここはこうすれば?」みたいに具体的な内容も無いのに
批判と暴言を履き違えないようにね初心者さん

どうも>>1です。
色々アドバイス等ありがとうございます。
とりあえず、>>17さんのアドバイスに倣って、文体を作成していこうと思います

まあ、>>5さんの言うように、文が読みづらかったのがいけなかったですね。
自分的には、あんまり意味のないところで改行したくない人なので、
あんまり改行していなかったのですが、
それはここではあんまりよろしくなかったみたいだったので、
一応謝罪しておきます。

一応、大荒れにならない限りは最後まで書きたいです。

千川さんや先輩たちは、ゆっくりやっていけばいいと言ってくれたが、

さすがにこれ以上迷惑をかけるわけにもいかないので、

今日スカウトできなければ僕は辞めるつもりで、

すでに退職願も用意している。

と言っても、今日は平日の真昼間で普通の人は学校に仕事でほとんど人通りはなかったし、

あんまり人をじろじろ見て通報されても嫌なので、

というか以前通報されたことがあるので

こうして夕方まで仕方なく公園のベンチで休んでいるという次第だ。

「うわっ……!」

微睡みに落ちかけたところで、

携帯が鳴り響いたので僕は思わず驚いてしまった。

確かマナーモードにしていたはずだが、

何かの拍子にマナーモードが解除されてしまったのだろうか?
 
メールが二件届いていた。

しかし、メルアドを誰かに教えた覚えもないし、

しかも怪しいサイトにも登録した覚えもないので、

珍しいなと思いつつメールを開くと、

そこにはここからおよそ一駅離れたところにある、

メイド喫茶のクーポンの画像が添付されたメールだった。

しかもコーヒーとオムライス無料だとメールには書かれており、

メールに謎の直リンクもないし、

怪しいところはどこにも見当たらなかったので、

それについては一度保留し、

次のメールを見ることにしてもう一つメールをいったん閉じた。

「な、何だこれ……」

もう一つのメールは文字通り崩壊していた。

文字化けかと思って、

その手のサイトで直して見たがどれにも一致しなかったので、

恐らくただの悪戯メールのようなものだろうと思い、

そのメールを閉じようとした時、

僕はこのメールにファイルが添付されていることに気が付いた。

もしかするとウィルスかもしれないとは思ったが、

どうせ携帯を買い替える予定だったので、

動画を開いたらどうなるかという好奇心に負けた僕は、

僕はその添付ファイルを開いてみることにした。

「ザーッ……、ザザッ……」

動画は大体5分から6分ほどのもので、

映像が壊れているのか、

意図的に作られたものなのかは分からないが、

砂嵐しか再生されず、そこには何も映っていなかった。

一応ウィルスチェックを掛けて携帯に悪質なプログラムがないかチェックしたが、

特に何の問題は見られなかった。

何とも言えない気味の悪さがそのメールにはあって、怖くなった僕は、

一応そのメールを削除すると、

さっきのメールのクーポンを使うためにそのメイド喫茶に向かうことにした。

当然仕事としてだ。

メイド喫茶で働いている子にいい感じの子がいるかもしれない。

その時はそう思ったのだ。そういうのは全然好きじゃないし、むしろ嫌いだったはずなのに。

「いらっしゃいませ。ご主人様♪」

件のメイド喫茶に入ると、

1人のうさ耳リボンを頭につけたメイドが、僕を出迎えてくれた。

そのメイドが顔を上げたその瞬間、

僕は先輩たちのアドバイスが正しかったとようやく理解した。

しかし、それは「ビビッ」でも「ティンッ」でもなかった。

例えるなら「ピシャーン ゴロゴロゴロ ドッカーン」と言ったところだろうか、

僕は彼女を見たその瞬間にまさしく体中に電気が走ったのだ。

そして、僕は何としても彼女をアイドルにしたい。

彼女をプロデュースしたいと心から思った。

「それでは、お席に御案内いたしますね」

しかも、今日の僕は運がいい。

平日の昼間という事もあってか、

この店には客は一人としておらず、

他の定員もここから見る限りではフロアにはいないみたいだ。

「初めまして、ご主人様♪ ナナは先月からここで働かせてもらっています。

ウサミンこと安部菜々17歳です。よろしくお願いしますねっ!」

軽く自己紹介を済ませたところで、

僕はさっき届いたクーポンを使おうと思い、

安部さんにクーポンを見せると、安部さんはかしこまりましたと言って、

キッチンのほうへと向かって行った。

どうやらこの店のキッチンは、中華料理屋みたいに厨房が見えるようになっているみたいで、

僕はそこから安部さんの動きを見ていた。

安部さんの、動き一つ一つが僕の心を魅了した。

安部さんを見ていると感情が高ぶって、どうにかなってしまいそうだった。

特に、美味しくなる呪文をくらった時は、

心臓が痛いくらいに締め付けられて、心臓発作になるかと思った。

とりあず一通りメイド喫茶を楽しんだ僕は、

この高ぶった感情を抑えるために、

安部さんが入れてくれたコーヒーを飲んでから、ゆっくり深呼吸をした。

「あの……、ちょっとお話いいですか?」

そう語りかけると、安部さんは笑顔でいいですよと言ってくれた。

その笑顔で、一瞬自分の仕事を忘れそうになるのを抑えて、

僕は、胸ポケットから、名刺を取り出して安部さんに見せた。

「アイドルやりませんか?」

安部さんは突然の出来事に、少しフリーズしてしまったようで、

少しの間固まっていたが、すぐに我に返ったかと思うと

何か、不思議な物でも見てしまったかのように、

安部さんは僕の名刺をまじまじと見つめていた。

「本当に来た……。じゃあ、この人が……ナナの……

「どうかされましたか?」

安部さんは顔を、少しだけ真っ青になって、

もしかして聞こえてしまいましたか? と聞いてきたので、

僕は正直に、自分が聞き取れた部分だけ答えると、

安部さんは、少しだけ唸ってから、恥ずかしそうな顔になって、

実は、先日占いで今日運命の人に出会うと言われたらしく、

安部さんは、昔からアイドルに憧れており、

今日、偶然訪れた僕がプロデューサーだったので、

もしかしたら、この人が運命の人なのかもと思ったと、安部さんは語った。

これですべての合点がいった。

僕が安部さんにここまで心が惹かれたのは、

安部さんが、運命の相手だったからなんだと、

正直、僕は運命何てこれっぽっちも信じていなかったが、

クーポンや、安部さんがアイドルになりたがっていたこと、

僕らが今二人きりなこと、僕がプロデューサーだったこと、

この偶然の一致は、あまりにも出来過ぎていて、

まるで運命であるとしかとか言いようがないじゃないか。

>一応謝罪しときます

何様だよお前

>>33
文句言いに来てるのになんでわざわざ苦労かけてまで具体的な事を言わないといけないのか
文句は言う側の勝手、なんで文句言われたのか、文句を言われない為にはどうすればいいのかを考えるのは受け取った側が自分でやることだろ

1から10まで説明しないと何も出来ないなんてそんな義務教育の子供じゃあるまいし、ちょっとは考えろ
そんで自分で取捨選択しろ

とりあえず、その態度をどうにかするところから始めようか
高尚な物書き気取ってるようだけど、だったら然るべきところで存分に発揮してくれ

郷に入らば郷に従えって精神を勉強してくるといいよ
新参を語るなら尚更な

それだけいうからにはさぞ立派なモノ書いてるんでしょうね
参考にしたいんでいくつか紹介していただけませんか?

この書き方だと言葉足りんな
>>49>>50に対してのことね

どっちに言ったのか判んないけど
やだよ、お前荒らすじゃん

まずあれだよね「お前出来るのかよ!出来ないだろ!ならお前の言う事を聞かなくていいよね!」って発想自体が餓鬼だよね
いつまでたっても教える先生は自分より凄いって学生の考えが抜けてないっていうか

読んでてそこまでキャラ崩壊だの気になる点もないんだけど
騒いでる連中は何が気に入らないの?
こじつけて騒いでるようにしか見えないんだが

これが気にならないならエブにでも帰れよ

>>やだよ、お前荒らすじゃん

いや、そんなつもり毛頭ないし……意識高いなぁ
それとも人に堂々と見せられる出来じゃない、ってこと?

うーんこ晒しあげ

>>56
他人のスレにわざわざ自分のスレ貼り付けるようなアホな事しないわ、少しでも考えたら判るだろ
自己顕示欲満たしたくてss書いてんじゃないんだよ、俺の軽はずみな言動で俺のssを読んでくれてる奴の迷惑になる事なんざ出来るか

出来について言及した覚えは全くないんだけどなあ
ただ少なくともそういう読み替えする辺り、
大したもんを書いてるって気になってるだろうとは思う
その辺りが、高尚な物書き気取ってるって感じる由縁ね
って、>>1じゃないのに言っても仕方ないか

暗黙ルールみたいなもんだけど、書き方は大体決まってる
そこから外れて、直す気もなく初心者を免罪符にしようとしたり、
謝罪を謳いながら上から目線な態度はどうなんだって話

それでも自分を貫きたいなら、相応の場所に移るか、罵声や無視を覚悟しなよ
どれを選ぶかは自由だ

いまいち言いたいことが伝わってこないんだけど
「うだうだ余計な事言うならここで書くな」ってこと?
そんなストイックな人ばっかりだったっけこの板

少なくともそういう奴は叩かれないよ
何も言わず、大したミスもなく、淡々と投下だけしてる奴は基本的に叩かれない
そこから外れて作者の個人性を出そうとしたら叩かれる
叩かれもそれがしたいならやればいい、叩かれたくないならやるな
取捨選択しろ、自分で考えろ、責任も自分でとれって言ってるだけだよ

その結果、甘い言葉だけ受け入れて厳しく感じた言葉を全部荒らしとして受け入れなくてもそれでいい
ただ、その選択の結果フルボッコにされても文句言う資格はないぞってだけ

>>47
変なところで改行すんな
改行は一文ごとで良いんだよ

他の人の作品見て学習しろ

もっとクソ下らない争いしてホラホラ

2―――、

たった一人の発言で、事務所の空気はまさに凍り付いていた。

事の発端は、遡る事10分前にそれは起きた。

「歌って踊れる声優アイドル目指して、ナナはウサミン星からやってきたんですよぉっ!  キャハっ!
メイドさんのお仕事しながら夢に向かって頑張ってまーすっ! 皆さんっ、応援お願いしますっ! 」

安部さんの自己紹介で多少、微妙な空気にはなったものの、この時はまだ普通だった。面白い人が来たくらいで済んだ。

問題はその次だ。事務所に子供たちが入って来た瞬間だった。

安部さんは立ち上がって、両手を顔の両サイドに構え、それを前方に突き出した。

「おっはー♪」

「何それーっ、おもしろーいっ♪」

「…………」

子ども組は聞いたことのない言葉を聞いてその言葉に興味を感じ、

その言葉を知っている大人組は時代の流れを感じて、

純粋な興味と哀愁と、何ともよく分からない感情が渦巻いていた。

安部さんはというと、何が起きたのか理解できない様子で、

「あれ……、ちゃんと勉強してきたのに……」と呟いていた。

それもう16年も前の流行語なんだ。安部さん……。

「すいません、安部さん。ちょっとお話が」

安部さんは、恐らく契約等についての話があるのだろう。千川さんに、会議室に連れて行かれていった。

若干、顔から血の気が引いて見えたがきっと気のせいだろう。

先輩は、安部さんが部屋から出て行ったのを見計らって、僕のほうに近づいてきた。

「なあ、あの人って本当は何歳なんだ?」

「本人が17歳って言ってましたし、17歳じゃないんですか……?」

正直、自信がなくなっていた。言動は17歳ではない可能性高いが、見た目が、童顔で身長も小さめであることもあって、

17歳と言われれば、そうにしか見えないのだ。

「何で、17歳がおっはー知ってんだよ……」

「いや、でも。ギリギリ生まれてますし……ね?」

1999年生まれになるなら、ギリギリ知っていてもおかしくはない……はず。というかそう思いたい。

君、ちょっと来てくれないか?」

珍しく出社していた社長に呼び出されて、社長室に入るとそこにムスッとしたいかにも不機嫌そうな一人の女の子が待っていた。

確かその女の子の名前は池袋晶葉、サイエンス誌でロボット工学の天才だと紹介された少女だ。

…………? 

待て、おかしい。どうして僕は彼女を知っている? 

僕はそもそもサイエンス誌なんて読んでいないし、あった記憶もない……はずだ。

「あの、池袋さん……。ちょっと質問が……」

「晶葉で構わん」

晶葉の表情はどこか悲しげで、晶葉の目は僕を見ているようで僕を見ていなかったような、そんな気がした。

「えっと、晶葉。君は僕とどこかで会ったことがあるかな?」

「いや、助手とは初対面だ」

晶葉は考える素振りをすることなく即答した。この人を知っているかと尋ねられると、人はその人と一切面識がなくても考える素振りくらいはするのが普通だ。

しかし、晶葉はそれをしなかった。つまり、よほど自分の記憶に絶対的自信があるか。

あるいは、本当は僕と出会っていて嘘をついているか。この二択だ。

おそらく、この場合は後者であると思う。

何故なら、出会っていきなり名前で呼ぶことを強要したり、僕の事を「助手」と呼んだ。

それはつまり、僕と晶葉はそれなりに親しい関係にあったということになる。

じゃあ、どこで? いつ? 記憶を遡って考えるが、晶葉について思い出せるまるでない。

「じゃあ、質問を変えるよ。君は僕の事を知っている?」

「知っているよ。助手はあの男の息子なんだからな」

あの男というのは、僕の父親のことだ。僕の父親は世界的に有名な物理学者で、確か今は量子力学について研究しているらしい。

晶葉によると、僕の父親は晶葉の師のようなもので、研究中も僕の事を聞かされてきたらしい。

となると、僕もどこかで晶葉の事を聞かされていてそれをどこかで覚えていたという可能性が高い。

それなら、晶葉を見たときの既視感にも納得がいく。

でも次に謎なのは、何故僕を助手と呼ぶのかについてだが、これについて晶葉に聞くと、

これから二人三脚でやっていくうえで、合理的な呼び名だろう? と言われて、半ば強引に納得させられた。

「とりあえず、これから頼むぞ。助手よ」

晶葉は僕の前に手を差し出したので、僕も反対の手を差し出して固い握手を交わした。

「よろしく。晶葉」

挨拶を交わした後、晶葉は引っ越しの準備がまだ済んでいないからと言って社長室から出て行った。

 翌日、池袋晶葉がうちのアイドルに転身したというニュースが朝の新聞の一面を飾り、事務所には、日本だけでなく海外の記者が大勢詰め寄せ、事務所に警察が出動する事態にまで発展した。

同日の夕方、晶葉による記者会見が行われることになり晶葉は、何故アイドルになろうと思ったという問いに対し、

「沢山の人と触れ合う事で、より人の事を知り、それをロボットのAIに活かすためだ」と回答した。

他のいくつかの解答にも答えたが、「どうして数ある事務所の中からこの事務所を選んだのか?」という問いだけは、どういうわけか答えなかった。

そのせいか、ネットでは様々なうわさが飛び交い、中にはうちの事務所が賄賂を渡したとか、自らが広告塔となって商品を売るためだなんて噂もあった。

その影響で、真実を届けたいという精神の元動くマスコミや、それに便乗した若者たちのせいで朝から電話がひっきりなしに鳴り響いており、今日は全く仕事になりそうにない。

「おはよう」

事務所の人間の視線が一斉に晶葉のもとに集中した。

それは怨嗟や困惑など色々な負の感情が混ざり合った視線だが、晶葉はそれを全く気にすることもなく、

事務所のソファに座っている昨日の間にいつの間にか仲良くなっていたのか、安部さんの隣に座って何やら話し始めていたので、近づいてみると安部さんが急に立ち上がって僕の前に立ちはだかった。

「聞きましたよ……」

安部さんの、リボンがプルプルと震えており、安部さんは俯いているせいか、その表情が全く読み取れなかった。

「晶葉ちゃんは、もう名前で呼んでるのに、どうしてナナの事だけまだ苗字なんですかっ!」

だって、名前で呼んでほしいなんて言わなかったからだと言い訳すると安部さんは、

フグみたいに頬を膨らませて、「人に言われてからするようじゃダメダメですっ!」と僕に説教した。

「分かりました。これからは菜々さんとお呼びします」

「敬語も禁止っ! あと、ナナのことは菜々さんじゃなくてナナって呼んでください!」

晶葉はまだ年齢的に、妹くらいだから問題ないが、菜々さんはもう大人の女性手前だから呼び捨てにするのは恥かしいからと言うと、

結局菜々さんは折れて、それでも若干不服なのか少しだけ頬を膨らませていた。

そうこうしているうちに、レッスンの時間になったので安部さんと晶葉はレッスン室へと向かっていた。

「さて、戦場に戻りますかねぇ……」

いまだ、鳴り止まぬ電話と奮闘する社員と、積み重なっていくとんでもない仕事量を前に僕は覚悟を決めた。

きっと、今日は徹夜だ……。

今日はここまでかな?乙

全く面白くないのが逆に面白い
どんな顔してこれ書いてんの?

3――、

「すいません……。忙しいのに……」

「結構軽いですし、全然問題ないですよ」

僕はレッスン中に、腰を痛めて動けなくなった菜々さんを背負いながら事務所へと向かっていた。

何でも、学生時代に腰に大きな怪我を負ったらしく、その後遺症で激しい運動をすると、こうしてたまに激痛で動けなくなることがあるらしい。

「僕のせいですね……」

「そんなことないですよ。隠してたナナが悪いんですから……」

「ですが、それを見抜けなかった僕にもっ――

僕の唇に、菜々さんの手が触れる。驚いて菜々さんの方を向くと菜々さんの顔はさっきまでの表情と打って変わって穏やかなものに変わっていた。

「そうやって、何でも自分のせいにしたらダメですよ。今回は両方悪かったってそう言う事にしませんか?」

その口から発せられる波紋は誰よりも優しくて、誰よりも暖くて心地よかった。

「実は僕、昔から憧れてたんです。こうして誰かを背負って歩くことに」

それは、昔見た映画のワンシーン。夕日をバックに青年とそれに背負われた青年の母親が、街を歩くシーン。

親孝行を主題とした映画なんかによく表れるありふれたシーン。

それでも、母親がいなかった僕にはそれがとてもうらやましく見えた。

「ナナは、まだJKですからねっ!」

「分かってますって」

腰の痛みも徐々に引いてきたのか、菜々さんは体を動かす余裕ができたのか僕をペチペチ叩いた。

「あ、すいません。携帯持ってくれませんか? 胸ポケットに入ってるんで」

「はい、分かりました」

恐らく仕事の電話だと思ったのだが、携帯を見て菜々さんは怪訝な表情をしていた。

「どうかしましたか?」

菜々さんは、僕に携帯の画面を見せつけた。そこにはただ「着信中」とだけ表示されていた。

それ以外、何も書かれていなかった。もしかすると、ついに壊れてしまったのだろうか?

そういえば、少し前にも動画が見れなかったこともあったしその可能性が高い。

「繋いでください」

「分かりました」

電話口の向こうからは、少しのノイズに交じって聞き覚えのある声が聞こえてきた。

どうやら電話をかけてきたのは千川さんだった。

「聞こえますか?」

「はい、何とか……。何か御用ですか?」

僕と千川さんは、基本的にほとんど繋がりがない。だから、こうして電話がかかってくるという事は何かあったのだろうか?

「まあ、そんなところです。何でも最近この辺に不審者が現れているらしいんです」

千川さんによると、その不審者はただずっとこっちを見ているらしい。

何かを探しているような素振りを見せているらしく、基本的に害はないけれど万が一があるのでくれぐれも注意してほしいというものだった。

僕は、担当の子にも連絡すると伝え、電話を切った。

「不審者がでるから気をつけ――」

後ろから誰か来ている。金属がぶつかり合うような音ともに足音が近づいてくる。

もしかして、例の不審者だろうか……?

でも、どうやって中に入ったんだろうか。入り口は社員証がないと入れないのに……。

その瞬間、頬を生暖かい風が撫でる。風の吹いた方を見ると、窓が開いているのが見えた。

「嘘……だろ……」

ここは、4階だ。高さにして、およそ10メートル以上ある。ここまで昇ってくるなんて……。

僕は菜々さんに視線を送って互いに頷きあった。一刻も早くここから逃げようという意味をこめて。

僕たちは叫び声をあげながら、廊下を菜々さんを抱えながら全力で走って、急いでエレベーターに乗り込んで、扉を閉じた。

「はあ……、はあ……」

流石に、もう走れそうにないがここまでくれば大丈夫だろう。僕は1階のボタンを押した。

「下へ参ります」

アナウンスとともに、エレベーターが動き始めた。

「きゃっ……!」

この時、僕はわざわざ四階まで昇ってきた相手の執念を舐めきっていたことに気が付いた。

アイツは、エレベーターの扉をこじ開けて天井に飛び降りてきて、非常用の入り口からこっちに入ろうとしている。

「3.5階です」

僕は、開くボタンを連打すると菜々さんを連れて外に出た。

「何だここ……」

そこには部屋中至る所に設置された空色のLEDが部屋中を照らしており、サイバーチックな雰囲気の空間がそこに在った。

「へー、こんなフロアがあるんですねー。知らなかったです」

「僕も知らないです」

この部屋は空調が効いているのか、かなり肌寒い。さっきの出来事のせいで、余計に寒く感じる。

「ここなん何でしょう……。3階じゃないみたいですし」

3.5階なんて聞いたこともなかった。そもそもどうやってここに来たのかさえ覚えていない。

「3.5階です」

無機質なアナウンスが、響き渡る。ここの来るのは十中八九アイツしかいないだろう。

隠れてやり過ごすことにして、大きな機械に僕たちは身を隠した。

「……?」

そこで、僕はあることに気が付いた。

アイツがさっきから動いている気配がない。それはつまり、入り口前で待ち伏せをしているという事だ。

こうなったら、僕らの限界がくるのも時間の問題だ。

もうこうなったら、僕を囮にして菜々さんだけでも逃がすしかない。

僕は、覚悟を決めてアイツの前に姿を現した。

「は?」

「ウサ!」

エレベーターの前で待ち伏せしていたのは、腰くらいの大きさのロボットだった。

「これ、可愛いですね~」

「ウサちゃんロボ……」

「知ってるんですか?」

そんなはずない……。このロボット見るのは初めてのはずだ。

「池袋晶葉が作った。高性能自立機動型ロボットだよ。教えてあげれば大抵の事が出来るんだ」

口が僕の意識とは無関係に、言葉を紡ぐ。知らない筈なのに……。

「ウサっ!」

ウサちゃんロボは、腕を伸ばしてついて来いと合図をしたのでそれに従うことにした。

ついて行けば、この現象が何なのか分かるかもしれない。

案内されて、僕たちはこの異空間のような場所を進んでいった。

「ウサー」

どうやらここらしい。しかも分かり易く、入り口と大きく書かれた看板まである。

僕は、その扉を開けて中に入った。

「ようこそ、我が研究所へ」

巨大なモニターのライトに照らされた晶葉が僕たちを待ち構えていた。

書き溜め溜まったらまた来ます

名前欄に自分のID書いてる奴初めて見た、しかも酉付きで
なんの意味もないのに、馬鹿だなぁ

待ってるよ~
別に改行とかは好きにすればいいと思うよ

>>93
やめてやれよ、どうして生き恥を晒してやろうとすんだよ
こんなぐっちゃぐちゃな改行のssなんてこいつしかやってないぞ、ID加速中でも出来てることが出来てないレベルで頭があれなのにまだこんなこと続けさせるのかよ

「一体ここで何してるんだ?」

「それはこちらのセリフだ」

晶葉は僕の正面に立って、目をまっすぐ見つめた。

「どうやってここに入ってきた?」

僕はここに来るまでの経緯を説明すると、晶葉は何やらぶつぶつと考え事に勤しんでいる様子だった。

「ここは、普通に来ることはできない特殊な場所なんだ。だが、君たちが来たと言う事はそう言う事なんだろうな」

晶葉は何か一つの確信があったみたいで、僕の方をまっすぐ見据えて、こう続けた。

「君たちは、運命って言葉を信じるか?」

科学者としては、あまり相応しくない発現かもしれないと晶葉は鼻で笑いながら、質問した。

「僕も最近まで信じていなかったけど、最近の出来事から見るとそうとしか言いようがない気がしてきたんだ。だから、今は信じてるよ」

「ふふっ、そうか。ついでに一つだけ覚えておいてくれ。運命の女神は案外近くにいるぞ」

あまりにも神妙な表情で言うので、どういう意味なのか尋ねたが、特に意味はないと言っていた。

科学者なりのジョークのような物だろうか?

「それで、ここって結局何なんだ?」

「ここは、サーバー室を間借りした私の研究室のような物だ」

どうりで、こんなにも寒いわけだ。しかし、サーバー室がここにあるとは驚きだ。

僕はてっきり一階のサーバー室と書かれている部屋にあるものだと思っていたが、そうでもないらしい。

一階のサーバー室には何があるのか気になったが、この事務所に初めて来た時に絶対入ってはいけないと釘を刺されたうえに、鍵もかかっていることもあって入ることはできそうにない。

晶葉にも一応聞いてみたけれど、そもそもそこにサーバー室があると言われていたこと自体知らなかったみたいだった。

「あ、そうだ。最近不審者がこの辺に出没してるらしいから。気を付けてな」

「それに関しては問題ない。私はここで寝泊まりしてるからな」

そこまで言って、晶葉はみるみる表情が青ざめていった。

「友達の家に泊まったって言うのは嘘だったんですね……」

菜々さんの周囲の空気が、急激に重くなった。

「違うんだ! 菜々聞いてくれ! 昨日は……」

「問答無用です!」

菜々さんが指ぱっちんすると、部屋中至る所からウサちゃんロボが姿を現して、晶葉の周囲を囲んだ。

「お、お前ら! 裏切ったな!」

「ウサ、ウサウササ、ウサ!」

ウサちゃんロボにがっちりとホールドされて、晶葉は持ち上げられる形になった。

「おい、こらやめろ! ロボット三原則! ロボット三原則だぞ!」

しかし、ウサちゃんロボの動きは止まらない。恐らく、不規則な生活を続けることでの危険性を回避するために動いているといったところか?

「もうここ最近和食ばっかりじゃないか! 私だってたまには洋食とか食べたくなるんだ!」

「いいじゃないですか! 和食だって! 洋食は体に悪いんですよ!」

ウサちゃんロボたちが一斉に頷いた。

「それはそうだが……。でも、洋食のほうが私は好きなんだ!」

「それでは、帰りますよ。今日は焼きサバとお味噌汁ですからね」

ウサちゃんロボが晶葉を担いで動き始めた。

「助けてくれー!」

その言葉を最後に晶葉はエレベーターの中に吸い込まれていった。

「あ、一緒に住んでるのかって聞きそびれてしまった」

まあいい。また次あった時にでも聞くことにしよう。

「ドアが開きます」

まだ、事務仕事が少しだけ残ってる。早く片付けてさっさと帰ろう。

「下へ参ります」

4――――.

おかしい、流石に長すぎる。いつもなら、大体2,30秒くらいで着くはずなのに一向につく気配がない。

それどころか、エレベーター自体動いていないような気がする。

僕は緊急呼び出しボタンを押しているが一切反応がない。しかも、携帯は電池切れみたいで電源ボタンを押しても反応しない。

「すいませーん、閉じ込められたんですけど」

何回か大声で叫んで見るも、効果は全くなかった。

電気がついているので、停電という事はないみたいだが、ならなぜ動かない?

「今すぐ、プロデューサーを辞めろ。でないとお前は後悔することになる」

後ろからどこか聞き覚えのある声がした。

後ろを振り向くと、そこにはフードを深く被った男がそこに立っていた。

その男は見るからにやせ細っており、声の枯れ具合から老人だろうか?

「お前は誰なんだ?」

「私は、誰でもない。何者でもない」

もしかして、こいつが例の不審者だろうか……?

「お前の選択で、誰かが死ぬことになる」

男は、僕の方に近づいてきて、壁に追い詰めた。

大丈夫、相手は老人だ。いざという時は何とかなるだろう。

「どういう事だ?」

僕の選択で、誰かが死ぬ……? 

「分かってからでは遅いのだ。でなければ、お前は必ず失敗する」

「何を失敗するって言うんだ?」

「お前は……」


「7階です」

エレベーターのドアが開いた。仕事に戻らないと……。

「もしもし、どうかしましたか?」

先輩から急に電話が掛かって来た。あれ……?

さっきまで電池切れだったような……? 

バッテリーの残り残量を見るとまだ70%残っていた。

「おーい、聞こえるか―」

「あ、すいません。ちょっと気になることがあって」

「気になる事?」

あれ……? 何が気になるんだっけ?

記憶に靄がかかっているみたいで何も思い出せない。

ついさっきの出来事のだったはずなのに、思い出せない……。

確か、晶葉の研究室を出てから、その後どうなったんだっけ?

ああ、思い出した。普通にエレベーターに乗って、普通に仕事場である7階に来たんじゃないか。

「お前……、大丈夫か?」

「大丈夫です。ちょっと慣れない仕事で、疲れてたのかもしれないですね」

先輩は、疲れているならいい枕を紹介すると言ってくれた。話の線が脱線しかけているので、戻そう。

「ところで、何の用件だったんですか?」

「おっと、いけねぇ。忘れるところだった」

どうやら、安倍菜々の初仕事が決まったらしい。と言っても衛星放送の深夜番組らしいが、初めての仕事なんて所詮はこんなものだと先輩は言っていた。

「あ、そう言えばこの辺に最近不審者でるらしいから気を付けろよ」

「それさっき千川さんから聞きましたよ?」

「それまじ? 俺、千川さんに言うように頼まれたんだけどなぁ……」

もしかしたら、先輩じゃ信用ならないって思われたからじゃないんですかと言うと、先輩は笑いながらそうかもしれんと言っていた。

全く、これでも仕事は一流なんだよなぁ……。

「ま、いいや。根詰めすぎない程度に頑張れよー」

先輩はそう言って、電話を切った。

このスレもマルフォイ呼ばないとな

なんで名前欄にID入れてたのか謎すぎる
コテハン自体嫌われるし、初心者だと言い訳する前にROMって勉強すればいいのに
初心者でもちゃんとROMって空気を把握してから始めた作者は噛みつかれたりしない

無駄に上からの物言いしてる奴はマジで何なの?
難癖つけないと死ぬの?
多少変なことしようがエタらなきゃそれで良いんだよ

変な事我慢出来るなら文句言う奴も我慢しろよ
俺は我慢出来ないから文句言うよ、だって頭おかしいもん

(>>1が)頭おかしいもん
だからな

争いたいならageてくれにゃ

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