戦車道ARC-V! (61)

タイトルの通り、ガルパンと遊戯王ARC-VのコラボSSです。
非常にスローペースで書きためしているので次話が1週間や2週間かかると思います。
思いつきでかいているので女子高設定とかいろいろぶち壊してARC-Vキャラをガルパンにねじ込ましてるだけの作品です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466959701

車道、それが乙女の嗜みだったのは少し前の話 最近では非公認の大会に男子が戦車に乗り参加している姿は珍しくなく、その現状に戦車道連盟はとある決断を下した。

遊矢(戦車道が無いこの大洗に来て1年……権現坂や柚子に素良、皆と出会えて友達になれた……皆とデュエルして笑いあう毎日……もう二度と戦車に乗ることは無い……そう思っていた。)

昼休み

権現坂「遊矢! 今日は新たな戦術を考えてきたぞ、この前の雪辱を晴らさせてもらう!」

素良「ずるいよゴンちゃん、今日は僕が遊矢とデュエルする日なんだから」

柚子「遊矢、あとで私のデッキ見て欲しいんだけど……」

遊矢「うーん……柚子のデッキだと俺より素良が見た方が……」

ガラッ

杏「邪魔するねー、君が榊遊矢君?」

遊矢「はい?」

柚子(ちょっと遊矢! この人たち生徒会の人じゃない、何かしたの?) ヒソ

遊矢(いや、何もしてないよ!?……多分) ヒソ

桃「榊遊矢、ちょっとこっちに来てもらおう」ガシッ

遊矢「え? あっちょっと!」ズルズル

廊下

遊矢(なんかしたかな……俺)

杏「あー、大丈夫大丈夫、ちょっと君にお願いがあるだけだからさー」

遊矢「お願い?」

杏「今回の選択さー、戦車道取って欲しいんだよね。」

遊矢「!? ちょっと待ってくれ! そもそも男子は戦車道を選べないはずだろ!? いや、それ以前にこの学校に戦車道は……」

杏「今年からこの大洗で戦車道が復活したんだよねー、でもさー今の状態じゃ全国大会に参加もできないんだよねー」

遊矢「参加も……できない?」

桃「最近の男子の戦車道の盛況を見た戦車道連盟は一つの決定を下した。 戦車道全国大会の参加条件に『男子生徒が搭乗している戦車1台をチームに所属させる事』だ」

遊矢「!」

杏「まあ今時女子高なんかないからね、色々様子見って感じでしょ」

遊矢「でも……なんで俺に」

杏「それは自分が良くわかってるんじゃないかなー? 榊優勝の息子さん?」

遊矢「!?」

桃「会長の情報網をもってすれば、これくらいの事を調べるのは容易い事だ。」

杏「ま、そういう事でよろしくね?」

遊矢「」ズーン

権現坂「遊矢、生徒会の連中に連れて行かれてかれてから元気がないぞ?」

柚子「何かあったの?」

素良「こんな状態の遊矢とデュエルしても面白くないよ」

遊矢「皆……」

権現坂「この男権現坂! 親友として何でも相談に乗るぞ!」

遊矢「ありがとう……実は」

かくかくしかじか

素良「ふーん……戦車道ねぇ」

柚子「そういえばさっき女子を集めて戦車道の紹介してたわね……」

権現坂「何故女子にだけ紹介したんだ? 男子にも紹介して数を集めればいいではないか?」

素良「あー……なんとなくわかるなぁ」

権現坂「どういう意味だ?」

素良「僕の友達が戦車道やってるから聞いたことあるんだけどさ、男で戦車道やってる人って今まで公式の大会とか出られないからその学校で余ったりしてる戦車とか場所を借りて練習したりしてるらしいんだよね。」

権現坂「戦車なんぞよほどの金持ちでもないと自前で用意なぞできんからな」

素良「この学校って今まで戦車道やってなかったでしょ? つまり、この学校でまともに戦車道を知っている男子は0ってワケ、戦車1台って制限あるから人数に限りあるし、できるかぎり使える人間を入れたいって事じゃない? 面白半分の奴入れても邪魔になるだけだし。」

柚子「女子は数に限りが無いから面白半分でも数が欲しい……って事?」

素良「そゆこと、まあなんで遊矢なのかはわかんないけどね」
権現坂「心あたりがあるのか? 遊矢」

遊矢「……多分、俺の父さんの事を……」

柚子「遊矢のお父さん?」

遊矢「俺の父さん 榊優勝は、男子戦車道の始祖って呼ばれている程のエンタメ戦車乗りだったんだ……」

素良「エンタメ戦車乗り?」

遊矢「非公式の戦車道の大会は性別の指定が無かったから男子の参加は自由だったんだけど乙女の嗜みとして有名だった戦車道に参加する男子なんかいなかったんだ……父さんを除いて」

権現坂「まあ男だらけのデュエル大会に女が混ざっているようなものだからな……」

遊矢「父さんはそんな世間の目を気にする事無く大会に参加し続けて色々な試合をし続けた……父さんの試合の後は皆が笑顔だったんだ……負けた対戦相手さえも」

遊矢「俺も父さんみたいなエンタメ戦車乗りになるんだ!って中学までは戦車乗りとして戦ってたんだ」

柚子「なんで……やめちゃったの?」

遊矢「…………」

柚子「あっ、ごめんなさい……」

権現坂「言いたくないなら、言う必要はないぞ」

素良「昔なんて関係ないからね、遊矢は遊矢だし」

遊矢「……ゴメン、でも俺は戦車道に関わらない為にこの学校に来たんだ、もう戦車には」

権現坂「そうだな、乗りたくないなら別に乗る必要などないだろう」

素良「そうそう、無視しちゃえばいいんだよ」

柚子「そうね、別に遊矢がやらなかったら代わりの人に頼むと思うし……」

遊矢「そう……だよな」

次の日

桃『2年生の西住みほ! 榊遊矢! 生徒会室に来い!』

遊矢「これって……やっぱり」

権現坂「遊矢、俺も行くぞ! 恐らく戦車道の事だろうしな、生徒会の連中にガツンと言ってやる!」

素良「僕もいくよ、面白そうだし」

柚子「私だけ置いていくとか言わないわよね? 遊矢?」

生徒会室前にて

遊矢「あっ」

みほ(あれ? この人どこかで……)

沙織「あ、もしかしてみほと一緒に呼ばれてた人?」

権現坂「と言う事はそっちもか?」

みほ「あっ、最近転校してきた西住みほです」ペコッ

遊矢「俺は榊遊矢、よろしくな」

華「五十鈴華と申します」ペコッ

沙織「武部沙織だよ、よろしくね」

権現坂「権現坂昇、遊矢の親友だ」

素良「紫雲院素良、同じく遊矢の友達」

柚子「私は柊柚子、もしかしてみほさんも戦車道を?」

みほ「はい……戦車道を選ぶように言われたんですけど……私は戦車道がないからこの学校に……」

遊矢(俺と同じって事か……)

権現坂「うむ! これだけの人数が居れば心強いな! 早速入ろうぞ!」

桃「なんだゾロゾロと、呼んだのは二人だけのはずだが」

杏「まあいいじゃん河嶋、まあ呼ばれた理由はわかるよね? なんで選ばないかなぁ」

小山の方の柚子「わが高で戦車道経験者はこの二人だけ! もうおしまいです!」

柊の方の柚子「勝手な事言わないでよ! 遊矢は戦車道に関わる気なんかないのよ!?」

華「みほさんもです!」

素良(でもなんでここまで戦車道にこだわってるんだろ?)

杏「まあそっちの都合はともかくこっちの都合だと困るんだよねー」

沙織「だから! みほは戦車道はやらないって言ってるでしょ!」

権現坂「遊矢もだ! わざわざやりたくも無い物を強制するのが生徒会のやり方か!?」

杏「君ら全員この学校に居られなくしてもいいんだけどなぁ」

みほ・遊矢「!!」

権現坂「ふざけるな! そんな横暴が通るものか!」

桃「横暴は生徒会の特権だ」

杏「そゆこと」

遊矢(皆は俺の為にここに来てくれた……それなのに)

みほ(皆を傷つけるくらいなら……)

みほ・遊矢「……やります」

全員「!?」

みほ「戦車道をやります、だから」

遊矢「俺達の友達には何もしないって約束してくれ!」

権現坂「遊矢、お前それでいいのか!?」

素良「ゴンちゃん、遊矢の目 本気だよ」

杏「オッケー、約束するよ」ニヤッ

権現坂「待て! 遊矢がやるならば俺にもやらせろ!」

遊矢「えっ?」

権現坂「男権現坂! 親友と共に地獄だろうと付き合う覚悟!」

沙織「私たちも!」

素良「僕も僕も! 柚子はどうする?」

柊の方「私も! やらせてください!」

杏「んじゃここの人間全員、戦車道履修って事で登録しとくよー」

遊矢(こうして俺はまた戦車に乗ることになった……)

権現坂「これが戦車道履修者達か……」

素良「多いような少ないような微妙だね」

遊矢「まあ元々無かったんだし、そう思うと多い方……かな」

みほ「あっ、榊さん」

遊矢「遊矢でいいよ、苗字で呼ばれるの苦手なんだ」

みほ「じゃあ、私もみほでいいので、これからよろしくお願いします!」

遊矢「うん! 同じチームとしてよろしくな!」手差し出し

みほ「はい!」握る

遊矢(そうだ……俺は一人じゃない、俺には沢山の仲間が……友達がいる!)

今回はこれで終わりです。

普通に面白そう
がんばれ

期待
しかしエンタメ戦車乗りってなんだよ(哲学)

いつもギリギリの見せ場ある戦いしてるんだよきっと
...あれ、それいつもの大洗(ry

どうして戦車と合体しないんだ・・・

ライディングデュエルかな?

アクション砲弾拾わなきゃ...

2話行きます
戦車について全然詳しくないんでその辺りは適当になります。

遊矢(しっかし……こうしてみると……)

典子「いいか!? 戦車道で活躍してバレー部を復活させるぞ!」

バレー部「根性おぉぉぉぉ!」

梓「えーっと……とりあえず頑張ろ?」

桂利奈「あーっ、早くドーンドーンって戦車動かしたいな!」

おりょう「戦車道の夜明けは近いぜよ……」

遊矢「濃いメンバーだなぁ……」

素良(遊矢……あんま人の事言えないよ僕らも……)

杏「んじゃ早速始めたい所なんだけど……実は戦車1両しかないんだよね」

遊矢「戦車が1両しかない!?」

小山の方「えっと……この人数だと6両は必要になりますね」

杏「んじゃ皆で探そっか」

柊の方「探す……?」

ざわ……ざわ……

桃「わが高においては昔に戦車道が廃止になっている、だが当時しようしていた戦車がどこかにあるはずだ」

素良「それを探せって事?」

エルヴィン「して、それは何処に?」

杏「いやーそれがわかんないんだよねぇ」

梓「手がかり0なんですか!?」

杏「ゼロー、この学園にあるってくらいかな」

桃「明日戦車道の教官がおみえになられる、期限は今日まで 何としても探し出せ」

権現坂「もし見つかった戦車が見つからなかったらどうなる?」

杏「そんときは~見つかんなかったチームにスペシャルな罰ゲームでもやってもらおうかな~」

全員(なんとしても見つけないと……)

沙織「なんか聞いてたのと違う~戦車道やるとモテるって……」

杏「まーまー明日かっこいい教官来るから」

沙織「えっ!? ほんとですか?」

杏「ホントホント、今度紹介すっから」

権現坂「けしからーん! そんな邪まな気持ちでやる気だったのか!」

遊矢「あはは……」

みほ「遊矢……さん、一緒に探しますか?」

遊矢「うーん……戦車2両同じ場所にあるとは思えないしなぁ」

華「では、競争といたしましょう」

柚子「負けないわよ!」

別れてから30分後

素良「とは言ったものの……戦車なんてどこにあんのさー!」

権現坂「このままでは罰ゲーム決定だな……」

遊矢「こうなったら……」デュエルディスク構え

柚子「遊矢!?」

遊矢「召喚! オッドアイズペンデュラムドラゴン!」キシャァアア!

権現坂「なるほど! モンスターに乗って効率よく戦車を探すというわけか!」

遊矢「俺は森の西側を探すから3人は東を頼む!」オッドアイズに飛び乗り

権現坂「見つけ次第連絡するぞ!」

遊矢「よし、行くぞオッドアイズ!」ドシドシドシ



麻子「Zzzzzz」

遊矢「よっと!」ドンッ!

麻子「!?」ガバッ

遊矢「あ、ごめん 驚かせちゃった?」

麻子(あ、ありのまま起こった事を話すぞ……森で昼寝をしていたらドラゴンに乗ったトマトみたいな頭をした男がいきなり降ってきた……)ボーゼン

遊矢「えーっと……大丈夫?」ディスクからカード外す

麻子「……少し驚いただけだ」

遊矢「なら良かったんだけど……こんな所で何を?」

麻子「昼寝だ、ここは静かで寝やすい お前が来るまではな」

遊矢「あはは……ごめん」

麻子「お前こそこんなところで何をしている?」

遊矢「戦車を探してるんだ、この学園の中にあるらしいんだけど、見つからなくて……」

麻子「戦車? そういえば戦車道が復活したんだったな……それっぽいものならあっちの方で見たぞ」

遊矢「ホントに!? ありがとう!」たったった

麻子「なんだったんだあいつ……」

しばらく走って

遊矢「本当にあった……確かこれは、クロムウェル……だったかな、っと!権現坂達に連絡を!」

PPPPPPP

遊矢『見つけたぞ戦車!』

権現坂『なんだと!? うおぉぉぉぉぉ! すまん遊矢! 俺達が不甲斐ないばっかりに!』

遊矢『どっ……どうしたんだよ急に?』

柚子『遊矢? 今電話変わったんだけど……』

遊矢『柚子か? 権現坂どうしたんだ?』

柚子『それが……自分からやるって言いだしたのに遊矢の役に立てない自分が情けないって……今素良がなだめてるわ』

素良『だーかーら! これからでしょ? 試合でバンバン戦車動かして活躍すればいいんだってば!』

遊矢(皆が一緒にやるって言ってくれるだけで充分なんだけどな……)

遊矢『とりあえず場所言うから運ぶ手配を頼むよ』

柚子『わかったわ』

全チーム戦車発見

遊矢「凄い……本当に全員分の戦車があったなんて」

杏「あーあー全員見つけちゃったかーせっかく罰ゲーム用意してたのに」

桃「八九式中戦車甲型、38t軽戦車、M3中戦車リー、Ⅲ号突撃砲F型それからⅣ号中戦車D型にクロムウェル巡航戦車MKⅢ、どう振り分けますか?」

杏「見つけた所が見つけた戦車でいいんじゃない?」

素良「うわ適当……」

桃「ではⅣ号Aチーム、八九式Bチーム、Ⅲ突Cチーム、M3 Dチーム、38t Eチーム、クロムウェル Fチーム 明日は教官がおみえになられる、粗相の無いようきれいにするのだ」

素良「綺麗にって……こんな錆だらけのを?」

みほ「こんなに酷いんじゃやっぱり中も……」

遊矢「とりあえず車内の水抜きと錆取り……あと塗装を新しくして」

優花里「おぉぉ」キラキラキラ

遊矢「そういえば、そっち一人増えてない?」

優花里「はっ! 失礼しました、秋山優花里と申します! 西住殿のチームに加えさせていただきました! よろしくお願いします!」ビシッ

遊矢「あ、よろしく 俺は榊遊矢」

優花里「榊……そしてこの戦車の慣れた感じ……もしかして榊優勝殿の!?」

遊矢「えっ……父さんを知ってるの?」

優花里「勿論! 榊遊勝と言えば知る人ぞ知るエンタメ戦車乗り! どんなに圧倒的なピンチですら自分の演出に変え、『おたのしみはこれからだ!』の決め台詞と共に観客や相手を賑わせた事で有名ですから! 何より彼の試合の後には全ての人が笑顔に……」

みほ「秋山さん! 洗車はじめましょう!」

優花里「あっ……はい、申し訳ありません、語り込んでしまいました……」

遊矢(みほちゃん……ありがとう……ん? 洗車?)

遊矢「ああああぁぁぁぁぁぁ! 素良! 権現坂! 戦車を遠くに移動させるぞ! 柚子はみほちゃん達を手伝ってやってくれ!」

柚子「えっ?」

権現坂「どうしたんだ急に」

素良「いや、ここは遊矢の言う通りにしよう」

遊矢(戦車するって事は……間違いなく、服が濡れる、そして俺達以外は全員女子って事は……)

権現坂「? よくわからんがそういう事なら俺に任せろ、召喚! 超重武者 ビッグベンーK! 俺達の戦車を向こうまで運べ!」

ビッグベン‐K『グウォォォォオ』ズズズズ

遊矢「よし、じゃあ行こう二人とも! じゃあ柚子 また後でな!」ダッシュ

柚子「ちょっと遊矢―!?」

遊矢「あー……危なかったぁ、俺は中を拭くから権現坂と素良は外側を頼む


素良「りょーかい」

権現坂「うむ、了解した」

洗車完了後

権現坂「やはり3人だと時間がかかってしまったな」

素良「まあ、綺麗にはなったしいいんじゃない?」

PPPPPPP

遊矢「ん? 柚子からか」

柚子『遊矢、こっちは終わって皆帰ったからもう大丈夫よ 残りの整備は自動車部の人達に今晩中にやらせるって』

遊矢『ありがとう、じゃあ今から向かうよ』

柚子『あと会長さんから伝言『気遣いありがとねー』だって』ピッ

遊矢「……ばれてたか」

帰り道、海が見える公園

遊矢「はぁ……なんかどっと疲れたな今日は」

素良「そう?結構楽しかったけど」

柚子「そうね、なかなかできない体験だし」

権現坂「しかしまさか俺達が戦車道をやることになるとはな……」

遊矢「なあ……本当によかったのか? 俺の為に戦車道を選んで……いまからでも変えてもらった方が……」

柚子「遊矢……後悔なんかしてないわよ」

権現坂「言った筈だ、俺は親友のお前と地獄だろうと付き合うとな」

素良「僕も全然、友達と一緒の方が楽しいしね」

遊矢「皆……改めてありがとう」

素良「そうだねぇ、お礼なら……」デュエルモードスタンバイ

権現坂「こっちで返してもらおうか」デュエルモードスタンバイ

柚子「そうね、その方が私達らしいわね」デュエルモードスタンバイ

遊矢「……そうだな!」デュエルモードスタンバイ

権現坂「ルールはバトルロイヤルモード! いくぞ!」

全員「デュエル!」

翌日

遊矢「あーっ! 寝坊したぁ!」ダダダダダダッ! 

麻子「」フラッフラッ


みほ「大丈夫ですか?」

麻子「……辛い」

遊矢「あれ? みほちゃんとあの子は……」

みほ「あっ遊矢さん、おはようございます」

遊矢「おはよう、この子と知り合いなの?」

みほ「いえ、ふらふらだったので心配になっちゃって……」

麻子「これが夢の中だったらいいのに……」ガクッ

みほ「しっかりしてください!」

麻子「だが……行かねばならない」

遊矢(うーん、オッドアイズ召喚して運んであげたいけど……デュエル以外でソリッドビジョンを町中で使うのは禁止されてるし……)

遊矢「俺がおぶっていくよ、みほちゃんも時間ないだろ?」

麻子「借りは作りたくない……」

遊矢「なら、俺が借りを返したって事にしてくれよ」

麻子「?」

遊矢「戦車、見つかったよ ありがとう」

麻子「あ……お前、ドラゴンの」

みほ「友達だったんですか?」

遊矢「どっちかって言うと恩人……かな、おっと時間ないな 急ごう」

みほ「はいっ!」

そど子「冷泉さん、これで連続245日の遅刻よ!」

遊矢(まっ……間に合わなかった……)

麻子「朝は何故くるんだろう……」

そど子「朝は必ず来るものなの! 成績良いからってこんなに遅刻して、留年してもしらないよ」

みほ「二人とも、大丈夫ですか?」

そど子「えーっと榊君に西住さん? もし途中で冷泉さんを見かけても今度からは先に行くように! あと榊君!」

遊矢「えっ? 俺?」

そど子「昨日あなたと権現坂君、ソリッドビジョンを無断で使ったでしょ? あれは本来は禁止されてるんだから、以後気を付けるように! 次やったらデュエルディスク没収するからね!」

遊矢「きっ……気を付けます」

麻子「悪かった、二人とも」

みほ「いえ……私は何も」

遊矢「いや、俺は戦車のお礼をできればって」

麻子「……あれは適当に言っただけだ」

遊矢「えっ!?」

麻子「寝てるの邪魔されて機嫌が悪かったんだ……ごめん」

遊矢「いや、もとはと言えば俺が悪いし……それに戦車は見つかったんだし」

麻子「いや、私が納得できない、この借りは必ず返す」

素良「そんな事があったんだ」

柚子「なんかあったのかって心配したじゃない」

遊矢「ごめん……」

沙織「教官遅―い、待たせるなんて大人のテクニックだよね」

権現坂「まだ言っとったんか……」

遊矢「ん? あれって飛行機?」ゴオォォォォォ

素良「あっ戦車出てきた」

権現坂「車ふっとばした上に踏みつぶしたぞ!?」グジャッ!

蝶野「こんにちは!」

遊矢「あれが教官……」

沙織「だまされた……」

桃「特別講師の戦車教導隊所属 蝶野亜美一尉だ」

蝶野「よろしくね、戦車道が初めての人が多いって聞いてるけど、皆頑張りましょう!……あら?」

遊矢(まさか……)

蝶野「西住師範のお嬢様じゃありませんか? 師範には大変お世話になっているんですよ、お姉さまはお元気?」

みほ「えっ……はい」シュン

遊矢(まずいな……皆騒ぎ始めてる……教官に悪気はないんだろうけど、これじゃ……)

蝶野「西住流って言うのはね戦車道の流派でも由緒ある流派なの」

遊矢(やばい! 話を変えないと!)

沙織「教官! やっぱり教官ってモテるんですか!?」

遊矢(ナイス!)

蝶野「え? モテるって言うより、狙った的は外した事はないわ、撃破率120%よ!」

おおー!

優花里「教官! 本日はどのような練習を行うのでしょうか?」

蝶野「本格戦闘の練習試合、さっそくやってみましょう」

遊矢「えっ!? いきなりですか!?」

蝶野「大丈夫よ、戦車なんて実戦実戦、戦車なんてバーッと動かして、ダーッと操作して、ドーンッと撃てばいいんだから!」

素良「習うより慣れろってやつだね」

蝶野「その通り! それじゃあそれぞれのスタート地点に向かってね」

バレー部復活の第一歩だ! どうやって動かす? ネットで調べてみよっか? 初陣だー! 河嶋ぁ はっ!
蝶野「それじゃ各チーム役割を決めてくれる? 3名のチームは車長と砲手と操縦手、4はそれに加えて装填手、5名は通信手ね」

権現坂「まずいな……なにを言っとるか全然わからん」

遊矢「車長が指示を出すチームリーダー、砲手は相手を撃つ役、操縦手は戦車の操作、装填手は弾丸を砲に入れる役、通信手は仲間との連絡を伝える役、簡単に言うとこんな感じかな」

素良「車長は遊矢だとして、僕は砲手がいいなぁ、狙って撃つの面白そうだし」

遊矢「なら車長と通信手は俺、砲手は素良、装填手は柚子、操縦手は権現坂、これでいいか?」

権現坂「いいのか? 戦車なんぞ動かした事ないぞ」

遊矢「初心者なのは皆一緒だろ? 俺はこの役割が一番だと思ってるんだ」

権現坂「よし、任せろ遊矢! 男権現坂、操縦手確かに引き受けた!」

柚子「装填って弾を入れるのよね?」

遊矢「ああ、でもこれも戦車じゃかなり大事な役割だ、頼んでいいか?」

柚子「任せて!」

権現坂「これが戦車の中か……狭いな」

素良「鉄の匂い凄いね……」

柚子「あっ……暑苦しい……」

遊矢(もう二度と乗らないって決めた戦車に……俺は乗っている……でもやっぱり懐かしいな)

権現坂「それでまずはどうやって動かせばいい?」

遊矢「まずはイグニッションを入れてくれ」

権現坂「これか?」ポチ、ドウゥゥゥルルル!

遊矢「あとはDホイールの時と同じ要領で動かしてみてくれ、アクセルを踏むと全身、前の操縦桿で操作、その隣のがシフトレバーだ」

権現坂「よし、行くぞ!」

遊矢「権現坂、進む方向を指示するとき時に多分音がうるさくて聞こえないと思うんだ」

素良「それじゃどうするのさ」

遊矢「その時は進む方向に車長が操縦手の肩を蹴るんだけど……」

権現坂「構わんぞ遊矢! 思う存分蹴れ!」

遊矢「ごめん!」ゲシッ

権現坂「ぐうぅぅぅ!右か!」

柚子(私が装填手の理由って……この所為?)

蝶野『皆、スタート地点についたようね ルールは簡単、全ての車両を動けなくするだけ、つまり、ガンガン前進してバンバン撃ってやっつければいいわけ!』

素良「簡単だね、全部倒せばいいんでしょ?」

柚子「まあそういう事ね」

蝶野『戦車道は礼に始まり礼に終わるの、一同 礼!』

全員『よろしくおねがいします!』

蝶野『試合開始!』

素良「さぁーって、どうする? やっぱり経験者がいるAチームから狙う?」

遊矢「うーん……とりあえず近くにいる戦車を把握してから」ドォン!

柚子「いきなり狙われたの!?」

遊矢「いや、近いけど俺達を狙ったわけじゃなさそうだぞ!」体を乗り出し

遊矢(あれは……Ⅳ号! しかも挟まれている!考える事は皆同じか!)

遊矢「よし、Ⅳ号を狙っている2両を狙おう! 進んでくれ、権現坂!」

権現坂「おうとも!」

遊矢(よし……久しぶりにあれをやるか!)

柚子「遊矢?」

遊矢「お楽しみは、これからだ!」

今回はここまでで
この世界のソリッドビジョンはアクションフィールドじゃなくても普通に質量をもっていることにしてください。

遊矢「レディースエーンドジェントルメン! 色々捕捉説明の時間です!」

みほ「いきなりなんですかこれ!?」

遊矢「世界観とか色々わかり辛いだろうと言う箇所を皆様に説明しようと言うコーナーです! 今回のゲストはガールズ&パンツァーの主人公 大洗の軍神 西住みほさんです!」

みほ「軍神!? 軍神ってなんですか!?」

遊矢「さてみほさん! このSSについての疑問などがあるならお聞かせください!」

みほ「まあ、軍神は忘れる事にして……そうですね、戦車道のルール、デュエルがこの世界ではどのような扱いなのか……辺りが気になります。」

遊矢「ではお答えしましょう、まずは戦車道のルールに関してですが……とりあえずはガルパン原作のルールで進行させようと思っています。」

みほ「あれ、オリジナル要素はないんですか?」

遊矢「ソリッドビジョンを使って相手をかく乱させたりする展開も考えてはいたんですが、流石にそれができたらモンスターで直接攻撃できたりしちゃうだろって言う事でガルパンアニメ本編の戦いにアークファイブキャラ達の戦車が参戦すると思っていただければと」

みほ「やっぱり遊矢さん達だけじゃないんですね、参戦しているのって」

遊矢「勿論、その為に男子が搭乗してる戦車が1台必要ってルールにしたんですからね!」

遊矢「あとこの世界のデュエルについてですが、まあそこそこ流行っているレベルだと感じてもらえると助かります、デュエルメインの話は基本やらないと思ってください」

みほ「あと、私達あんこうチームと遊矢さん達以外があんまり目立たないような……」

遊矢「まああくまで主役はあんこうチームと俺達なのでそこは……すいません」

遊矢「さて、今回はこの辺りで! お相手は榊遊矢と!」

みほ「西住みほでした!……このコーナーまたやるんですか……?」

遊矢「質問とかあれば……やるかも」

おっつおっつ
ARCキャラの性格はどうなってるんだろ?
こっちの遊矢はアニメのゴミクズに比べて芯がしっかりしてそうだから期待できるけど

遊矢「Ⅳ号……橋を渡る気だ」

柚子「えぇ!? 大丈夫なのそれ?」

遊矢「あっちにはみほちゃんも居るし……無茶はしないと思うんだけど……」

エルヴィン「撃てぇい!」ドォン!

遊矢(まずいな……操縦手は未経験だろうし……下手な所にあたったりでもしたら……)

素良「遊矢~まだ撃たないの?」

遊矢「まだあの2両はこっちに気付いてないみたいだし、ここは焦らず行こう、安心しろって 絶対に出番はあるから!」

素良「ちぇっ……」

エルヴィン「とにかく撃ちこめ!」

バレー部「連続アターック!」ババババババババ!

遊矢(? Ⅳ号の動き、急に良くなったな……砲手を回してるって事は……狙いは……)

遊矢「素良、出番が来たぞ 左側の戦車を合図をしたら頼む」

素良「了解!」飴カリッ

遊矢(多分すぐに発射すると思うからタイミングは……今だっ!)

みほ、遊矢「「撃てっ!」」ドォン!

Ⅲ号、八十九式 リタイア!

蝶野『有効! Cチーム、Bチーム行動不能! あの二人、やるわね』

典子「背後からのアタックだと!?」

あけび「全然気が付かなかったですね……」

エルヴィン「やられた……」

みほ(あれは遊矢君の……)

遊矢「よっし! 権現坂! Ⅳ号に軽く近づいてくれ!」

素良「凄い……これが砲撃の感覚なんだ……」

権現坂「響いたな……」

柚子「ええ……」

遊矢(! 向こう側に回り込んでる奴らもいるのか!)

桃「ふっふっふっ……ここがお前らの死に場所だ!」ドゥン!

遊矢(え? どこに撃ってるんだあれ)

みほ「撃て!」ドォン!

38t リタイア!

杏「あーっ……やられちゃったね」

小山の方「桃ちゃんここで外す……?」

桃「桃ちゃんと呼ぶな!」

遊矢(あとは……M3か、あ 履帯 外れた)

M3 リタイア!

遊矢(さぁって……残ったのは俺達だけか、盛り上げるなら今だ!)

みほ(最後は遊矢君達のクロムウェル……)

遊矢「レディースエーンドジェントルメン!」

みほ「!?」

優花里「こっ……これはまさか! あの決めセリフがっ!?」

遊矢「お楽しみはこれからだ!」

沙織「えっ!? えっ!? 何が始まるの?」

遊矢「さぁ、この試合も遂にクライマックスを迎えました! 勝つのは一体どちらなのか!? お互いが放つ一撃が最期の砲撃になるでしょう! ではカウントダウンを始めます!」

麻子「0と同時にお互いで撃とうって事か……」

優花里「どうします西住殿? このまますぐ撃ってしまっても……」

みほ「いえ、せっかくです 受けて立ちましょう!」

沙織「そうこなくっちゃ!」

遊矢「3!」

沙織「2!」

華「1!」

遊矢 みほ「撃て!」

ドォォォォォン!
遊矢(……やっぱり楽しいな……戦車道は)

クロムウェル リタイア!

蝶野『そこまで! Ⅳ号戦車以外の全戦車の行動不能確認! よってAチーム Ⅳ号の勝利!』

素良「えぇー!? 僕達が負けたの!? 僕全然撃ってないのにー!」

権現坂「みたいだな……」

柚子「でも……なんていうか」

三人「楽しかった……」


優花里「楽しかったですね!」

華「はい! とても感動しました。」

沙織「うんうん! 最後のカウントダウンの時なんてすっごくドキドキしたよ!」

麻子「まあ……面白くなかったと言えば嘘になる……」

みほ(これが……エンタメ戦車道……)

蝶野「皆、グッジョブベリーナイス! あれだけ動かせれば上出来よ! あとは日々、走行訓練と砲撃訓練に励むように! わからない事があったらいつでもメールしてね」

桃「一同、礼!」

全員「ありがとうございました!」

風呂にて

みほ「あの……柚子さん」

柚子「何?」

みほ「どうしてあの時、わざとこっちと一対一にするようにしたんですか? 後ろから狙われていたら今頃……」

柚子「あー、それについて遊矢に聞いてみたんだけど……」

遊矢『一番盛り上がると思ったから……かな、皆初めての戦車道だし 楽しんでほしかったんだ』

みほ「楽しんで……」

柚子「まあ、遊矢らしいかなって……デュエルの時も皆に笑顔を、が遊矢の口癖だし」

沙織「まあ最後は確かにドキドキしたよね~」

優花里「はい! あれが榊優勝直伝のエンタメ戦車道なんですかね!」

華「その……榊優勝さんはそんな凄い戦車乗りなのですか?」

優花里「勿論です! 男子戦車道にてこの人有りって言われているレベルの有名人ですから!」

みほ(やっぱり聞いたことあるような……気のせいかな)

翌日

遊矢「うわぁ……」

権現坂「金色にピンクに文字書きに旗……」

素良「僕らもなんかした方がよかったかな?」

柚子「いや、流石に普通でいいでしょ……」

遊矢「まっ、まあエンタメ的には盛り上がる……かな」あはは……

杏「いいねー……この勢いでやっちゃおっか?」

桃「はっ! 連絡しておきます」

小山の方「えっ? なんですか?」

ダージリン「大洗学園? 戦車道を復活されたんですか?おめでとうございます……結構ですわ、受けた勝負は逃げませんの」ガチャン

オレンジペコ「試合……ですか?」

ダージリン「ええ……当然あなたにも参加してもらいたいのだけれど……構わないかしら? ユーリ?」

ユーリ「……」ニィ

今回短めで終わりです。
試合書くの難しい……エンタメ書くのも難しい……

ニコ・スマイリーさんが出ない時点で

素良「なんだかんだで訓練してきたけどさ、結構僕達上手くなったんじゃない?」

権現坂「油断は禁物だ、俺達は自分で遊矢と戦車に乗る事を選んだんだ、遊矢の足手まといになるような事は許されんぞ」

遊矢「でも皆この数日で戦車道を始めたって思えないくらい上達してるよ」

柚子「いつかは他の学校とも試合したりするのかしら?」

素良「試合かぁ……はやく相手の戦車を狙い撃ちしたいなぁ」

遊矢「試合……か」グッ

柚子「遊矢?」

桃「私語は慎め!」

全員「!」

桃「今日の訓練、ご苦労であった」

全員「おつかれさまでした!」

桃「えーっ……急ではあるが、今度の日曜日、練習試合を行う事になった。」

ざわざわざわ

桃「相手は聖グロリアーナ学院」

柚子「遊矢、知ってる?」

遊矢「いや……俺もしばらくは戦車道してなかったから」

優花里「聖グロリアーナは全国大会で準優勝したこともある強豪です……」

権現坂「準優勝!? いきなり全国トップクラスではないか!」
桃「日曜は朝6時に集合!」

素良「えーっ? そんなはやいの?」

麻子「やめる……」

柚子「えっ?」

麻子「やっぱり戦車道やめる……」

華「もうですか!?」

沙織「麻子は朝が弱いんだよ……」

遊矢「あぁ……それで……」

麻子「いままで世話になった」スタスタ

みほ「まっ、待ってください!」

麻子「6時は無理だ……」

優花里「モーニングコールしますから!」

麻子「6時だぞ、人間が朝の6時に……起きれるか!」

権現坂「起きれるわ!」

麻子「!?」

権現坂「けしからん! けしからんぞこの根性無しが!」

麻子「人にはできる事とできない事がある!」

権現坂「6時に起きる事はできることだ!」

優花里「いえ、正確には5時くらいになるかと……」

権現坂「貴様これだけの仲間がお前を必要としておるのだぞ!? それに応えなくて何が男か!」

麻子「私は女だ!」

権現坂「細かい事を言うな!」

沙織「ストーップ! 権現坂君、ありがとう こっちの問題だからこっちでなんとかするよ」

権現坂「しかし……」

遊矢「沙織さんに任せよう、何か考えがあるみたいだし」

沙織「麻子! 単位いいの!? このままじゃ進級できないよ!? 私達の事、先輩って呼ぶようになるから! 私の事沙織先輩って呼んでみ!?」

遊矢(こっ……これはキツイ)

権現坂(この連続攻撃……俺の不動のデュエルでも受けきれるかどうか……)

沙織「それにさ、ちゃんと卒業できないと おばあちゃんめちゃくちゃ起こるよ……」

麻子「おばぁ……!」

素良(あ、ダイレクトアタック通った)

麻子「……わかった、やる」

柚子(ウィナー 武部沙織ね……)

作戦会議

桃「いいか? 相手の聖グロリアーナ学院は強固な装甲と連携力を生かした浸透強襲戦術を得意としている、とにかく相手の戦車は堅い、主力のマチルダⅡに対しては我々の戦車は100m以内でないと通用しないものだと思え!」

遊矢(となると……作戦は)

桃「そこで、我々は1両を囮とし、こちらが有利になるキルーゾーンに敵を誘き出し、高低差を利用して残りがこれを叩く!」

みほ、遊矢(うーん……)

杏「お二人さーん、どうかした?」

みほ、遊矢「「あっ……」」

みほ「いえ……」

杏「いいから言ってみ?」

みほ、遊矢「」コクッ

みほ「聖グロリアーナは当然、こちらが囮を使ってくる事を読んでいるかと……」

遊矢「裏をかかれて逆包囲される可能性があると思うんだ」

あー……、確かに、そうかも!

桃「黙れ! 私の作戦に口を挟むな! そんな事言うなら貴様らが隊長をやれ!」

みほ、遊矢「「すっ、すみません……」」

杏「まあまあ、でも確かにこの二人が隊長やるのはいいかもね」

遊矢「へっ?」

杏「女子ばっかだから西住ちゃんが隊長、遊矢ちゃんが副隊長って事で二人でチームの指揮取ってよ」パチパチパチパチ

杏「がんばってよー? 勝ったら素晴らしい賞品あげるから」

小山の方「え? なんですか?」

杏「干芋3日分―」

典子「あの、もし負けたら……」

杏「大納涼祭りであんこう踊り踊ってもらおうかなー」

遊矢「あんこう……?」

みほ「踊り?」

えっ!? あの踊りを!?

権現坂「あんこう踊りだとおぉぉぉぉぉ!」

沙織「あんなの踊ったら、もうお嫁にいけないよぉ!」

優花里「絶対ネットにアップされて全国的なさらし者になってしまいます……」

素良「絶対踊りたくないよ……」飴ガリッ

華「一生言われ続けますね……」

遊矢「そんなにあんまりな踊りなのか……」

柚子「そっか……遊矢もみほちゃんも長くこっちに住んでないから知らないんだ……」

沙織「つか勝とう! 勝てばいいんでしょ!?」

権現坂「その通りだ! 勝てばあんな辱めを受ける必要はない!」

優花里「わかりました! 負けたら私もあんこう踊りやります! 西住殿一人に辱めは受けさせません!」

華「わたくしもやります!」

沙織「私も!」

みほ「えっ?」

権現坂「俺もだ! 遊矢に踊らせるくらいならば俺が踊る!」

素良「ま、皆で踊れば案外楽しいかもしれないしね?」

柚子「私も遊矢一人に辛い思いをさせたくない!」

遊矢「皆……」

みほ、遊矢「「ありがとう……」」

沙織「それよか……私は麻子がちゃんと来るのかが心配だよ……」

権現坂「負けは許されない以上あいつの力は間違いなく必要だな……」

翌日

素良「戦車で移動するんだね」

権現坂「それはともかくⅣ号はちゃんと来るのか!?」

遊矢「おっ……大丈夫だったみたいだぞ」

みほ「おはようございます!」

柚子「おはよう、大丈夫だった?」

沙織「空砲一発で目が覚めたよー」

権現坂「町中で撃ったのか……」

沙織「それにしても久しぶりの陸だねー」

素良「僕カードショップ見に行きたいなぁ」

沙織「私アウトレット行きたい!」

華「試合が終わってからですね」

素良、沙織「「えーっ?」」

遊矢「大洗の町も久しぶりだなぁ……みほちゃん初めてなんだっけ?」

みほ「あっ、はい」

沙織「あとで案内するね」

みほ「ありがとう……」クスッ

権現坂「でかいな……あれが聖グロリアーナの戦車か」

柚子「相手にとって不足なしね!」

遊矢「ああ……勝とう!皆!」

全員『おおぉぉぉぉお!』

遊矢「あれが聖グロリアーナの隊長……」

桃「今回は急な申込みを受けていただき、感謝する」

ダージリン「構いませんわよ、それにしても……個性的な……あら?」

遊矢「?」

ユーリ「へぇ……いきなり面白い事が起きたね……」スタッ

沙織「えっ!? 遊矢君!?」

ユーリ「いやだなぁ、僕はユーリ 遊矢なんて名前じゃないよ」

柚子「遊矢とそっくりな顔……」

ユーリ「まさか戦車道の試合で同じ顔が2人も並ぶなんてね、これだけでも試合に参加した意味はあったかな?」

遊矢「二人?」

セレナ「おいユーリ! 何をのんびりとおしゃべりしている!」

遊矢「今度は柚子と同じ顔!?」

ユーリ「はいはい……じゃあ、試合楽しみにしているよ ゆ う や クン、まあ……勝つのはこっちだけどね」ニィ

ダージリン「もうよろしいかしら?」

遊矢「あっ、すいません!」

ダージリン「どんな試合でもわたくしたちは全力を尽くしますの、サンダースやプラウダの様な下品な戦い方は致しませんわ、騎士道精神でお互い頑張りましょう?」

審判「それではこれより6対6の殲滅戦による、聖グロリアーナ学院対大洗学園の試合を始める一同 礼!」

遊矢(団体の試合……全国トップレベルの相手に俺のエンタメが通用するのか……)

権現坂「遊矢、俺は戦車道の事はまだまだわからん、だがこれだけは言っておく」

遊矢「えっ?」

権現坂「決して迷うな! お前には俺達が付いている!」

素良「うんうん」

柚子「そうよ!」

遊矢「……ああ!」

『試合、開始!』

今回はここまでで、今回の勝鬨戦は神回でしたね。

すいません、これで打ち切りにさせてもらいます。

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