モバP「アイドルがオッサンに見える病気?」 (79)

タイトル通りの内容です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466601078

事務所

P「よーし、今日もバリバリ仕事して、ウチの可愛いアイドル達を輝かせるぞー」

バタン

P「おはようございます!」

ちひろ「あ、プロデューサーさん。おはようございます♪」

ちひろ「みんなー、プロデューサーさんが来たわよー」

P(ちひろさんが事務所の奥に向かって声をかける)

バタバタバタ

P(慌しい足音と騒がしい声と共にやってくるのは、ウチのアイドル達だ)

P(朝のこの瞬間、みんなと挨拶を交わすこの時間が俺にとって何よりの楽しみだ)

バタバタバタ

P「みんな! おはよう!」

オッサン「おはよっ、プロデューサー!」

オッサン「P! おはようでごぜーます!」

オッサン「おはようございますPさん。今日のネクタイ、とてもお似合いですよぉ。まゆのリボンと同じ赤い色……うふふ」

オッサン「おはようございます!!! 朝から元気ですねプロデューサーさん!!! えへへ、私も元気です!!!」

オッサン「もう遅いですよプロデューサーさん! カワイイボクをこんなに待たせるなんて! さあさあ早くカワイイボクを輝かせる仕事をしますよ!」

オッサン「フ、フヒ……き、来たか親友……。み、みてくれ……わ、私のキノコがこんなに大きくなったんだ……」

オッサン「おはよ。……あ、寝癖ついてるよ。もう、しっかりしてよね。ほら、私のハンカチ貸してあげるから、ちゃんと直してきなよ」

オッサン「おはよう……うっ、何だよその顔。ウチだってちゃんと挨拶くらいするぞ。それに、オマエには世話になってるし……ああ、もう! うぅ、ひ、ひっかくぞ!」

ザワザワ
ワイワイ

P「……」

P「……」

ちひろ「あれ? どうしましたプロデューサーさん?」

ちひろ「ん? こ、これって……」

P「――」

ちひろ「た、立ったまま気絶してる……!」

池袋晶葉研究室


P「――は!?」ガバッ

P「こ、ここは……あ、晶葉の研究室か」

P「何だか凄い悪夢を見てしまった。マジで何なのアレ? 今までの人生で一番恐ろしい悪夢だったわ」ダラダラ

?「ほう? 具体的にどんな悪夢だったか聞かせてくれないか? 助手よ」

P「晶葉か。聞いてくれよ。事務所に入ったらさ、何か部屋中がオッサンだらけでさ」

P「しかもその全員が俺のことプロデューサーって呼ぶんだ」

P「夢って人の深層心理と関係してるんだよな? ということは、俺、なんか深層心理でオッサンに思うところでもあるのかな」ヨッコイショ

P「なあ? どう思う? あき――」

オッサン「……」

P「……オッサン」

P「うわああああああ!?」ガタン

オッサン「お、落ち着け助手!」

P「誰だあんた!? 晶葉は!? 晶葉をどこにやった!? ちっちゃくて眼鏡でツインテールで白衣を着た俺のアイドルは!? 褒めたりすると『へへん♪』って可愛らしく笑うあの! 晶葉は!?」

オッサン「……///」

P「おい、何モジモジしてんだよオッサン」

オッサン「……んんっ! とにかく落ち着け助手。ちゃんと説明するから」

P「お、おう」

P(何だろう。このオッサン、どこか晶葉と似ている気がする。見た目とかじゃなくて、喋り方とか眼鏡を直す時の癖とか……)

オッサン「率直に言おう。君は今、原因不明の奇病にかかっている」

P「き、奇病、だって?」

オッサン「ああ。ずばり――アイドルがオッサンに見えてしまう病気だ」

P「ヤバイってこのオッサン! 誰か! 変なオッサンが事務所内に!」

オッサン「だから! 落ち着けと言っている!」バチチッ

P「うっ」ビクン

P「こ、この後遺症もなく、癖になる痺れ具合……晶葉の発明品のスタンガン」

P(そして、ピンポイントに俺の弱点(いい意味で)を狙ってくる慣れた腕前は……晶葉の……)

オッサン「自分でも馬鹿みたいなことを言っているのは分かる。だが、事実だ。君は確かに謎の奇病にかかっている」

オッサン「これが証拠だ」

P「スマホ? 画面に映ってるのは……この間、晶葉と遊園地に遊びに行った時に撮った写真」

P「でも……俺の隣に映ってるはずの晶葉が……オッサンに!?」

P「合成写真とか?」

オッサン「誰がどんな目的で、こんなわけのわからない写真を作ると思う? これ以上ないほど労力の無駄だぞ」

P「た、確かに……」

P(ということは……本当に!? アイドルがオッサンに見えてるのか……!?)

P「あ、じゃあ……さっきから俺と喋ってるあんたは……晶葉なのか?」

オッサン「ああ、そうだ」

P「うっ、信じられない。つーか信じたくない……!」ポロポロ

オッサン「な、何故泣く……」オロオロ

P「泣かざるをえないよ!」

P(あんなに可愛かった晶葉が、40代から50代のオッサンになってしまっている。その事実を考えただけで、涙が溢れてしまう)

オッサン「大丈夫だ。既に志希が治療薬を開発中だ」

P「おお……!」

オッサン「恐らく治療薬を開発するまで、そう時間はかからないだろう。本人のやる気も十分だったからな」

P「やる気?」

オッサン「ああ。気絶している君の匂いを好きなだけ嗅いでいたからな。やる気も出るだろうよ」

P「……」

P「……志希も……見た目オッサンなんだよな?」

オッサン「ああ、君から見たらそうなるだろうな」

P「……うっ」

P(見知らぬオッサンが眠ってる自分の体の至るところを嗅ぎまわってる光景を想像して、思わずリバースしてしまいそうになった。ただそれやっちゃうと志希にも失礼な気がしたので、全力で堪えた)

P「そ、それで俺はどうすれば……」

オッサン「まあ……薬ができるまで、普通に仕事をして過ごしてもらうしかないな」

P「普通って……あのオッサン達と?」

オッサン「ああ。君がいつもやっている通り、アイドルとコミニケーションをとったり、レッスンに付き添ったり、撮影現場に送ったり、それが君の仕事だ」

P「そのアイドルが全員オッサンに見えるわけなんだが」

オッサン「……うん、まあ……頑張れ」

P「マジかよ……」

P(まさか、天職と思っていたこの仕事を辞めたいと思う日が来るとは……)

P「うわ、もうこんな時間だ。仕事しないと……」

オッサン「薬が出来たらすぐに連絡する」

オッサン「と、ところで少し聞きたいのだが……君から見て、私はどんなオッサンに見えているんだ?」

P「どんなって……」ジー

P「眼鏡かけて、白衣着た……そうだな、何か悪の秘密結社とかで怪人作ってそうなオッサンに見える」

オッサン「ほう……そうか……悪の秘密結社か……」

P「何でちょっと嬉しそうなんだよ」

凛パパみたいなダンディなおっさんならええやろ!

声もおっさんなのか?

オッサン参考画像
http://theballoonproject.org/wp-content/uploads/2016/03/eXVraW8zuQ.jpg

>>10
誰こいつ

おっさんやなかてガイジやんけ

オッサンが「私のキノコがこんなに大きく」とか言い出したら全力で逃げる

でも見た目だけで声はそのままか…

写真やビデオとかの媒体を通して見た場合もオッサンに見えるのか…

アイドルの素質ある人がオッサンに見えるならプロデュースにもってこい…
しまった普通のオッサンと区別がつかん

素質のある子まで含めると、街中でJKとオッサンが並んで歩いてる光景をチラホラ見かけてしまうことに……
まぁ、「アイドルが」だからまだアイドルになってない子は普通に見えるんじゃね

じゃあアイドルになった瞬間おっさんになるのか
なにそれこわい

おっさん同士のカップルに見えても片方はアイドルなのか
業が深いな

おっさん「お"っ"♡お"っ"♡」

体つきとかどう見えるんだろ

事務室前

晶葉『いいか? 君の病気のことは他のアイドルには伝えていない』

晶葉『君からおっさんの姿に見られているなんて知ったら、ショックを受けるだろうからな』

晶葉『だから君はいつも通り、普段の彼女達と接するように仕事をするんだぞ?』

晶葉『見た目はおっさんで、声もおっさんだが……中身は女の子なんだ。くれぐれもその事を忘れるなよ』

晶葉『薬が出来るまでの辛抱だ。頑張れ』


P「なんて晶葉が言ってたけど……」

P「気が重いなぁ」

P「まあ……入るしかないか」

ガチャン

オッサン「あっP君! 大丈夫!?」

オッサン「急に倒れて心配したのよ?」

オッサン「体調でも悪いの? 無理しちゃダメよ?」

P(部屋に入った途端、おっさん達が群がってきて心配してくれた)

P(ただどのおっさんがどのアイドルなのか全く判別が付かない)

P(晶葉は白衣着てたから分かったけど……私服だと……さっぱり分からん)

P「あ、ああ、うん。もう大丈夫だから」

P(逃げるように自分の席に)

ちひろ「プロデューサーさん? 大丈夫なんですか?」

P「あ、はい。すいません急に……ちょっと貧血になっただけですから」

ちひろ「だったらいいんですけど。……あの、本当に大丈夫ですか? まだ顔色が悪そうに見えますけど……」

P(そりゃ、これだけおっさんに囲まれてたらね……)

ちひろが唯一の救い

P「……」チラ


おっさん「茜さん! ほらほら! これどう?」

おっさん「あっ! カッコイイベルトですねそれ!」

おっさん「えへへ。お小遣い貯めて買ったんだー。変身ッ!」ビシッ

おっさん「おおー……! 変身ポーズにキレがありますね! かなり練習したんじゃないですか?」

おっさん「あはは、分かる? あ、そうだ。今から走りに行こうと思ってるんだけど、一緒に行かないか? ヒーローたるもの、体力はしっかり付けとかないと」

おっさん「おっ、いいですね!!! 付き合いますよ!!! ボンバー!!!」

P「……」チラ


おっさん「あー……早くPの仕事終わらないかな。一緒にサッカーする約束守ってもらわないと」

おっさん「……晴さん。今日はスカートなんですから、そんなに足を開いて座らないで下さい。男の人……Pさんもいるんですから」

おっさん「あっ……うん。そ、そうだな」ササッ

おっさん「全く、晴さんにはレディらしさが圧倒的に足りてませんね」フフン

おっさん「……苺パンツ履いてる奴に言われたくねーし」

おっさん「は、はぁ!? は、履いてませんし! そんな子供っぽいの!」

おっさん「いや、だってさっき更衣室で一緒に着替えた時……」

おっさん「あー! あー!」ポカポカ

おっさん「わっ、や、やめろって! わかった、分かったから!」

P「……」チラッ


おっさん「ぷはぁ! キャッツが勝ってビールが美味い!」ゴクゴク

おっさん「ふふふ……お昼から呑むお酒……おいし」ホウ

おっさん「ふ、二人ともお昼からお酒はどうかと……」

おっさん「菜々さんも呑む?」

おっさん「な、菜々はJKですから! お酒なんて飲みませんよ! もうっ! あ、そろそろレッスンの時間だ。よっこらしょ――おう゛!?」グキッ

おっさん「え? なに今の音? デッドボール?」

おっさん「……か、楓さん。菜々のウエストポーチに、湿布が入ってるので……お願いします……うぅ」グッタリ

おっさん「はーい。ヒップに湿布を貼りますね、ふふっ」

年長組は違和感ねえな

P「……」

P(昨日まで可愛いアイドル達がいっぱいの天国みたいな職場だったのに……一瞬でおっさんだらけの地獄に……)

P(俺、なんか神様を怒らせることしたっけ? こんな罰受けるほど罪深いか?)

P「チクショウ……チクショウ……」ポロポロ

ちひろ「ど、どうしたんですか!? え、えっと……失礼しますね」フキフキ

P「ありがとうございます、ちひろさん。ちひろさんって優しい上に、美しい。まるで地獄に舞い降りた天使だ」

ちひろ「へっ? も、もう何ですかいきなり……」テレテレ

P「今日は1日中、机に座って天使みたいなちひろさんの顔見ながら事務仕事したいんですけど」

ちひろ「え、えへへ……どうしようかなぁ」

ちひろ「あ! ごめんなさい……Pさんが倒れてる間に、全部事務仕事終わらせちゃって……」

P「有能だなぁ畜生!」

神様を怒らせたとしても、アイドルをオッサンに見せるなんて発想が大人げなさすぎるw

P絡みたらおっさんがスカートやメイド服や猫耳つけてるように見えんのか...

ヴィンヴィン

ちひろは天使

やたらキス迫ってくるおっさんとかアーハキソ

>おっさん「ぷはぁ! キャッツが勝ってビールが美味い!」ゴクゴク
このおっさんは居酒屋とかでそこそこ見かけるな

つまりユッキはおっさん

不注意からPとぶつかって至近距離にお互いの顔が来て真っ赤になるカリスマオッサン

ギャハッ!おっさんじゅうななさい!ブイ

>>おっさん「えへへ。お小遣い貯めて買ったんだー。変身ッ!

こんなオッサンも即売会とかいったらいるな

自分で稼ごうな、オッサン

俺もそう思ったけど、奥さんに絞られてるだけかも知れないじゃないか…ないか…

>>38
むしろ特オタの少女よりかは、そういうおじさんの方が実在しそう。

アイドルやめたらどうなるんだろ
オッさんから女の子に戻るのか

>>42
これもうわかんねえな

オッサン、オッサンとはなんだ

ためらわないことさ

普通の女の子に戻りますって言葉が事実になっちゃったか

P「そろそろ……杏のレッスンの時間か……」ガタン

P「いつもの場所にいるかな……」ツカツカツカ

オッサン「……うなー」グデー

P「……」

P(ウサギのぬいぐるみにもたれかかる……小さいオッサン……)

P(分かる。このだらけた表情、リラックス具合……間違いなく杏だ。オッサンになろうが、これだけは分かる)

P「あ、あの、杏さん?」

オッサン「あ、プロデューサーじゃん。なに? どしたの? 杏に何か用?」ボリボリ

P「いや、そろそろレッスンなんで……」

オッサン「えぇー、もうそんな時間? 面倒だなぁー。ねえ、プロデューサー、今日レッスンさぼっちゃダメ?」

P「いやぁ、そういうわけにもいかないだろ」

オッサン「いいじゃんいいじゃん。明日からちゃんと頑張るから」

オッサン「杏、本気出せば超出来るってプロデューサーは知ってるでしょ?」

オッサン「大丈夫大丈夫。明日から、明日から頑張る。だから、今日はだらけさせてー」グデー

オッサン「あぁー、仕事サボってだれけるのサイコー……」

P(いつもの杏だ)

P(だがこの胸に漂う悲壮感はなんだろうか……)

P(見た目オッサンになっただけなのに……)

P(何だか泣けてくる……)

P(ああ、そうだ。この悲しい感情。いい歳して就職しないニートを扉越しに説得する母親の気持ち……)

P「うぅ……」ポロポロ

P「お願いだ……杏……レッスンに行ってくれ……」

P「俺が悪かったから……頼むから部屋から出てきてちょうだい……」

オッサン「ちょ、ちょっとちょっと!? なに!? 何でいきなり泣き出してんの!?」

P「お父さんに相談しても『子育てはオマエの仕事だろって』言って、他の若い女のところに言ってるの、あたし知ってるんだから……」シクシク

オッサン「何の話!? わ、分かったよ! 分かったから!」ガバッ

オッサン「ちゃんとレッスン行くから!」

P「ありがとう……杏……本当にありがとう……それしか言う言葉が見つからない……」

オッサン「お、おう……。ていうかプロデューサー、本当にだいじょぶ? 何か今日、変だよ?」

P「うん、まあ……多分大丈夫だ」

オッサン「ちゃんと休んでる? 杏たちに夢中になるのはいいけど、自分のことも大切にしなきゃ。ちゃんと休んでしっかりサボらないと……」

オッサン「……こういうの杏のセリフじゃないんだけどね」ヤレヤレ

P「ありがとうな……杏」

オッサン「別にいいよ。じゃ、杏、レッスンに行って来るから。おーい! きらりー!」

ダダダッ

オッサンB「にょわー! なぁに、杏ちゃーん?」

P(すげえデカイオッサンが現れた)

P(間違いなくきらりだ)

オッサン「レッスン行くから連れてってくれー」

オッサンB「オッケー☆ きらり運行出発しまーす! おっすおっす」ビシッ

オッサンB「じゃあ、Pちゃん! 行って来るねー! ばいばーい☆」ヒラヒラ

オッサン「帰った時の飴ちゃん用意しててよー」ヒラヒラ

ダダダッ

P(大きいオッサンが小さいオッサンを肩に乗せて走り去っていった)

P(……)

P「戸愚呂兄弟みたい……」


?「Pチャーン!」

P「……!?」

P(この声、そして呼び方……)

?「杏チャンに聞いたんだけど、何か元気ないらしいにゃ?」

?「どうかしたのかにゃ? みくでよかったら、お話を聞くにゃ」テシテシ

P(背中越しに放たれる柔らかな猫パンチ……間違いなく、みくだ)

P(だが……振り返るのが怖い)

P(みくもオッサンになっていたら……そう考えると……)

P(でも……みくなら。みくなら大丈夫、そんな気もする)

?「むぅー、Pチャン! 無視はやめるにゃー、猫ちゃんは構ってくれないと不機嫌になっちゃうんだよ?」テシテシ

P(普段から自分を曲げないと豪語するみくなら……このオッサン化現象に巻き込まれていない可能性も……)

P「みく!」ガバッ

猫耳猫しっぽオッサン「ふわぁ!? い、いきなり振り返るからびっくりしたにゃ!?」

P「クソが!」バン!

P「チクショウ! チクショウ!」バンバン!

P「んもー! やだぁー! んあー!」バンバンバン!

オッサン「う、うわぁ……想像以上にヤバそうにゃ……」

オッサン「……やれやれ。ここはみくが人肌脱ぐしかないにゃ」

オッサン「ねえPチャン? 大丈夫? みくの猫耳触る?」ピコピコ

オッサン「猫しっぽでもいーよ? 触り心地よくて、気持ちいいよ?」フリフリ

P「いや……いいです」

オッサン「……むぅ」

オッサン「あ。も、もしかしたら、触ってる時に事故で、そう事故で! うっかり手を滑らせて、みくのお尻とかお胸とかを……事故で! 触っちゃうトラブルなんかがあるかもしれにゃいけど……」

オッサン「事故だから、大丈夫だよね? ねえ、ちひろさん?」チラッ

ちひろ「……」

ちひろ「……事故なら、セーフですね」グッ

オッサン「というわけにゃ! ちひろさんの許可も出たことだし……触っちゃう?」

P「……」

P「みくにゃんのファンやめたくないから、絶対に触らない」

オッサン「どういうことにゃ!?」

>>50
そらそうよ

キャー
コラー
ザッケンナコラー

P「何だ? 妙に騒がしいけど……」チラッ

オッサン「うひひっ! 隙アリー!」

オッサンA「きゃっ!?」サワッ

オッサンB「あ、もうっ! 先生怒りますよー!」サワサワッ

オッサンC「ひゃっ! 愛海てめえ! 表に出ろ!」モミモミッ

オッサンD「ひゃわぁ!? やめてくだしゃいー!」モミンモミン

オッサンE「それは残像よ……」スッ

ペロ「……ミャッ!」ササッ

オッサンF「あ……ペロ……身代わりに……ありがとう……」

シメルワー
コノブタガー
カネハラエヤー

P「……うわぁ」

P「オッサンがオッサン達の胸を揉みしだいてる……」

P「え? なにここ? 煉獄? 俺、罰を受けてる最中だったりするの?」

サササッ

オッサン「はぁはぁ……あ、プロデューサー、ちょっと隠れさせてね」

オッサン「それにしても……今日もいいお山だったー。はふぅ……満喫したよ……」

オッサン「うひひ……」モミモミ

P(この手つき、そしていやらしい表情……愛海か)

P(いつもだったら、役得だと思える光景だけど……今日に限っては見て後悔しかない……)

P(うっ、思い出しただけでも吐き気が……)ウップ

オッサン「いやぁ、このお仕事、あたしにとって最高の天職だよー」

オッサン「でもプロデューサーも役得だよね。可愛い女の子達がお山を揉まれる瞬間をすぐ目の前で見られるんだから」

オッサン「あれ? どうしたの? 何か様子が……」

P「すまん……ちょっとトイレに……」ガタッ

オッサン「へっ? あ、うん。気を付けて……」

オッサン「このタイミングでトイレ?」

オッサン「……」

オッサン「……あっ」カァァァ

ジャー

P「ふぅ……酷い光景だった」

?「あっ、Pさーん」タッタッタ

オッサン「大丈夫ですかぁ? 急に部屋を飛び出しから心配になって」

P「あ、うん。ただのトイレだよ」

オッサン「そうですか、よかったぁ」ニコリ

P(だ、誰だこのアイドルは……)

P(見た目からじゃ判別できないぞ……)

オッサン「ふぅ。安心したらなんだか、体が熱くなってきました」

P「ん?」

オッサン「ふぅー、熱いですねぇ……」パタパタ

オッサン「熱くなってきたし……ちょっと脱いじゃいますね♪」

P(愛梨だこれぇぇぇ!)

オッサン「えへへ♪」ヌギヌギ

オッサン「あ、流石に廊下じゃダメですよね。Pさん、すぐそこに更衣室があるから、一緒に……あれ? いない……」

おっさんと結婚したら元の姿に見えんのかな?

にょわーって言うおっさんがきらりのモノマネをする武内君で脳内再生された

P「うぅ……疲れた……」

P「このベンチで少し休もう」スッ

P「……zzz」

?「……あら?」

?「Pさん……寝ているの? そう……ふふっ」

・・・・・・・
・・・・・
・・・

?「……ん」

?「あと、少し♪」

P(何だ? 誰かいるのか?)パチッ

オッサン「あら?」

P(目を開くと、オッサンのキス顔が目の前に迫っていた)

オッサン「起きちゃったの? 残念。あと少しで……ふふ」

P「うわああああああ!?」ドサッ

オッサン「ふふっ、そんなに慌てなくてもいいわよ。あと少しだったけど、まだ未遂だもの」

オッサン「やっぱりするなら、起きている時に、ね?」ウインク

P「ひいいいいいいい!?」

P「いやあああああああ!!!」

オッサン「あ、あの……Pさん? 大丈夫?」

P「うわあああああ!!」ダダッ

オッサン「……行っちゃった。なによ……もう」プクゥ

P「……はぁぁぁぁ」カタカタカタ

ちひろ「あの、大丈夫ですかPさん? 本当に体調が悪そうですけど……」

P「体は大丈夫です……体は」

P(精神的な辛さが尋常じゃない。可愛いアイドルたちの姿が見れないだけで、こんなに辛いなんて……)

P(早く……早くしてくれ、晶葉、志希……)

P(このままじゃストレスでハゲてしまう……)

prrrrrr

ちひろ「あ、はーい。こちら○○プロダクショ――あ、茄子ちゃん?」

ちひろ「どうしたの? うん、ええ……風邪? そう……だったら今日は休んでゆっくりしててね」

ちひろ「うん、うん……ふふっ、分かったわ」

ガチャン

P「どうかしました?」

ちひろ「茄子ちゃん風邪ですって。Pさんに会えなくてすっごく残念です、と伝えて置いてくださいって。ふふっ、可愛いですね♪」

P「そうですか……」

P(まあ……よかった。これでオッサンになったアイドルを1人見なくてもすむ)

ちひろ「それにしてもあの幸運の持ち主の茄子ちゃんが風邪なんて……雨でも降るんじゃないですか?」

P「いや、幸運だから風邪ひいたんじゃないですかね」

ちひろ「……?」

バタン

芳乃「そなたー。今来たのでしてー」

P「芳乃か。おはよう」

P「……」

P「芳乃!?」ガバッ

芳乃「ええ、芳乃でしてー。巷ではよしのんと呼ばれて、その呼び方も結構気に入っているわたくしですがー」

P「いや、でも……」ゴシゴシ

P「オッサンじゃない!」

芳乃「……はてー。そなた、頭でも打ったのでして?」

P「いや、すまない。うん……でも、よかった」

P(何で芳乃がオッサンになってないか分からないけど……まあ、芳乃だしな)

P「とにかく、芳乃に会えて良かった。……本当によかった……!」ポロポロ

芳乃「はー、わたくしに会えて泣くほど嬉しいとは……これは女冥利につきるというやつでしてー」モジモジ

P「芳乃! ナデナデさせてくれー!」ダダッ

芳乃「どんと来いなのでし――てぇ!?」ササッ

P「ど、どうした芳乃? 何でバックステップを……」

芳乃「いえ、なにやら悪い気を……」キョロキョロ

P「そうか。改めて……芳乃!」ダダッ

芳乃「……でして!?」ササッ

P「……」

芳乃「……」

P「芳乃! 芳乃ォ!」ダダッ ダダッ

芳乃「でして! でして!」ササッ ササッ

P「芳乃……さん?」

芳乃「……今日は事務所に中の気の巡りが非常に悪くー」

芳乃「具体的にはそなたを中心に悪い気が集中しておりー」

芳乃「わたくしにとっても、非常にイヤな感じがするのでしてー」

芳乃「……」

芳乃「お疲れ様でしてー」サササッ

バタン

P「芳乃おおおおお!」

ところて声おっさんなのになんでみくの声はわかったんだ…
みくの声はもともとおっさんだった可能性が…?

P(その後も俺は通常通りに仕事を行った)

P(レッスンの付き添い、撮影現場への送迎、ライブの裏方……)

P(いつもやっているはずの仕事だが、一緒にいるアイドルがオッサンに見えるというだけで、こんなにもストレスがたまるとは思わなかった)

P(握手会でオッサンと握手をする為に何時間も並ぶファン達を見て、心の底から申し訳なく思えた)

P(ライブ会場で、オッサンの一挙一動に沸き立つ群衆を見ていると、もう何か笑えてきた)

P(多分、ストレスで頭がおかしくなってきたと思う)

P(午後辺りで円形脱毛症になったし)

P(1日もたない。そう思った。これ以上この状況が続いたら、体中の穴という穴から血を流して死ぬ)

P(冗談抜きでそう思った)

P「……」ハイライトオフ

P「……」カタカタカタ

prrrrrr
prrrrrr

ちひろ「Pさん? 電話が鳴ってますよー」

P「……え、ああ、どうも」

ガチャ

P「もしもし――」

『出来たぞ助手!』

P「ちひろさん! 休憩行ってきます!」ダダッ

ちひろ「は、はい。どうぞ」

☆研究室☆

バタン

オッサン「ん? おお、随分早いな助手。例の物が――」

P「いただきます!」ゴクゴク

オッサン「せめて説明を聞いてから飲んでくれ。飲んでしまった後だが、それが例の解毒剤だ」

オッサン「すぐに効き始めるぞ」

P(早く……この地獄から開放してくれ……)

P「うっ、体が熱く……!」

オッサン「よし、効いて来たな」

P(視界が……ボヤけて……)

オッサは「大丈夫か?」

オッきは「少しの辛抱だ、助手」

オきは「頑張れ! 頑張れ!」

あきは「どうだ?」

晶葉「今の私はどう見える?」

P「晶葉……晶葉に見える……」

晶葉「そうか……! よし、成功だ!」

P「俺の大好きな……可愛いアイドルの! 池袋晶葉だ!」ガバッ

晶葉「わっ!? 何だ急に!」

P「よかった……本当によかった……」ポロポロ

晶葉「……全く、いい大人が泣くんじゃない」ヨシヨシ

晶葉「ふふふ……」ヨシヨシ

P「よっしゃ!」ガバッ

P「じゃあ、他のアイドル達の様子も見てくる! ありがとな晶葉!」

晶葉「あ……」

晶葉「そんな慌てて行かなくても……むぅ」

晶葉「ん? 何か忘れているような……なんだったか?」

バタン

P「みんなお疲れ!」

P「晴! 後でサッカー行くぞサッカー! 俺の雷獣シュート見せてやんよ!」

晴「マジで! 約束だぞ!」

P「ありす! 新しいタブレット見に行きたいって行ってたよな! 今度の日曜日行こう!」

ありす「橘で――え? 本当ですか? あの、じゃあ……楽しみにしてます。……えへへ」

P「友紀! 楓さん! 菜々さん! 今日仕事終わったら飲みにいきましょう。勿論俺のおごりです!」

友紀「わー太っ腹ー! プロデューサーだいすきー!」

楓「わっ、嬉しい♪ でもこの間『おごりはもうこりごり』って言ってたのに……どういう心変わりなんですか?」

菜々「あっ、だったらこの間、隣駅にいい感じの居酒屋を見つけたので、そこに……って、菜々はJKですよ!? 当たり前のように誘わないで下さい!」

P「菜々さん。湿布が肩からはみ出てますよ」

菜々「きゃっ、Pさんのエッチ!」

P「最近、しずかちゃんの入浴シーンって殆どないらしいですね」

菜々「そうなんですか!?」

きらり「Pちゃんただいまー☆ レッスン頑張ってきたよー」

杏「なになにー。何かプロデューサー機嫌いーじゃん。杏にはお休みちょうだいよ」

P「いいぞ! きらり、何かアクセサリーショップに行きたかったんだよな。今度、杏を連れて行くか」

きらり「ほんとに? わーい、うれすぃー! 杏ちゃんと一緒ー! うきゃー☆」ブンブン

杏「ちょ、ちょっときらり! 杏を振り舞わさないで……! 出ちゃう! 出ちゃうから! 杏汁出ちゃう!」

P(やっぱり戸愚呂兄弟みたいだな……)

P「みく! 今から猫耳と猫尻尾触るけど、うっかり胸とかお尻触るけどいいよな?」

みく「いいわけないにゃ!? それ明言された上で触らせたら、みくただの痴女にゃ!?」

P「愛梨。後で一緒に更衣室行こうな」

愛梨「わーい。ふふふ、楽しみですねぇ、色々と」

奏「じゃあ、この流れだと、私とキスを……」

P「いや、それはちょっと……皆見てるし……」

奏「ヘタレね……」

☆廊下☆

P「いや、本当に……アイドルって最高だわ」

P「死に掛けてた体もスッカリ元通りだ。円形脱毛症は治ってないけど」

P「よし、仕事バリバリ頑張るぞー」

P「ん?」

美少女「ん? ああ、お疲れ」

P「……」

P(何だこの美少女……こんな可愛い子、ウチの事務所に居たか?)

美少女「どうした呆けた表情をして。挨拶くらいしたらどうだ? 私は君の――」

P「アイドルになりませんか!?」メイシスッ

美少女「……なんだと? 今、私の聞き間違いでなければ……私を勧誘したように聞こえたが。アイドルに」

P「ええ。そうです」

美少女「君は……ふざけているのか?」

P「いえ、真面目も大真面目です」

美少女「私を誰だと――」

P「あなたが誰だっていい。今重要なのは、あなたの中に輝きを感じたということ!」

P「俺の目に間違いがなければ……あなたは誰よりも輝くことが出来る!」

美少女「いや……まあ、今までの手腕を見るに、確かに君の目に間違いはないだろうが……」

P「あなたを……あなたの輝きをこのまま埋もれさせるのは……世界にとっての損失です」

P「その輝きを俺だけじゃない、もっと他に人にも見せてあげたいんです!」

美少女「くっ、またそんなことを真面目な顔で……」カァァ

P「お願いです。あなたを輝かせる手伝いを……俺にさせてください!」バッ

美少女「……き、君が真面目に言っているのは分かった。これでも仕事柄、様々な人間を見てきたつもりだ」

美少女「君の瞳に嘘はない」

美少女「だがしかしだな……そもそも年齢が……」

P「年齢は大丈夫です。ウチに年齢制限はないですから。年齢が枷になるようなプロデュースはしません!」

美少女「いや、しかし……」

P「迷うのは分かります。ゆっくり考えてください」

P「決心がついたら、そちらの名刺に連絡を」

ツカツカツカ

少女「いや、待ってくれ。もう決めた」

P「それは……」

美少女「……やってみよう」

P「本当ですか!」

美少女「ああ、私自身がアイドルになることで、得られるものもあるだろう」

美少女「この業界の行く末も、本当の意味での現場で感じ取ることもできる」

美少女「だが、覚悟しろ。中途半端は許さないぞ」

美少女「この私を決心させたんだ。君自身の手で、最後まで私をトップへと連れていけ。それが条件だ」

P「ええ、勿論ですよ。連れて行きます。あの輝きのステージへ」

美少女「ふっ、輝きのステージ、か。シンデレラを導く魔女である私が、常に影である私が……か」

美少女「まだ……ガラスの靴を履けるのか」

美少女「そうだな。ガラスの靴は……誰の胸にもある。いつだって、胸の中に」

美少女「ただそれは大人になるにつれて、見えなく……いや、見なくなるんだ」

美少女「自分が勝手に決めた12時の鐘で、心の奥にそっと仕舞いこむ」

美少女「私のガラスの靴は、とっくに埃をかぶっている。埃を落とすのはなかなかに苦労するぞ?」

美少女「楽しみにしている……フフフ」

P「では、また後で連絡を……」

P「……」

P「……なんか、どっかで聞いたようなポエムだよなぁ」

P「ただポエム系アイドルってのは新境地だな。蘭子とかと被らないように気を付けようっと」

P「しかし……何か変だな」キョロキョロ

P「何か事務所に、見知らぬ美少女がちらほらと……」

P「まあいいか。俺がやることは1つだ」

P「そこの君! そうそう、掃除係の! もしよかったら――」

■■■


晶葉「あ」

晶葉「そうだ。何を言おうとしていたか思い出した」

晶葉「あの解毒剤、副作用があったんだった」

晶葉「ふぅむ……オバサンが美少女に見える副作用か……」

晶葉「まあ慌てて伝える必要もないだろう」

■■■


ちひろ(その後、Pさんが突然連れてきた新アイドル――オバサン達に事務所は騒然となりました)

ちひろ(彼女達をデビューさせるなんて無謀過ぎる。誰もがそう言いました、当のPさん以外)

ちひろ(彼は今までのアイドル達と変わらず、オバサン達をプロデュースして)

ちひろ(見事オバサン達のアイドルユニット『OBSN48』をトップへと導きました)

ちひろ(おしまい)


☆おまけ☆

P「え? 今何て言った晶葉?」

晶葉「ああ。オッサンが美少女に見える病気だ。君は今、それにかかってる」

P「じゃあ、この町でスカウトした女の子達は……」


美少女A「いやぁ、まさか私達がアイドルに……黒井、ここは仲良くいこうじゃないかはっはっは。」

美少女B「フン! 足を引っ張るんじゃないぞ高木!」

美少女C「インタビューに来たはずなんだけど……ははは」

美少女D「スキャンダル撮る為に潜入してたら、何故かアイドルに……」

美少女E「あの……面接では、プロデュース業をすることになると……そう聞いていたのですが」クビサスリ


晶葉「全員オッサンだ」

P「……」

P「まあ、やれるところまではやるさ」

P「それがプロデューサーだからな」

おしまいです。
変なSSに付き合っていただき、ありがとうございました。
ルフランの攻略に戻ります。

思いっきり笑わせていただきました

誰だってシンデレラになれるんだ!


おっさんが美少女に見えるのは考えようによってはメリットだな

誰も武内pがおっさん扱いなことに突っ込んでない…

一緒にお風呂に入りやすいのでセーフ

こちらとしてはおっさんがフリフリ衣装で踊ってるのを見るだけなんだが…

その趣味の人には?
あと武内Pは普通にsideMでても人気でそう


Pの目には前川みく(作画:田亀源五郎)とか輿水幸子(作画:児雷也)に見えてたのか…

設定的には武内P30代とかだったはず…

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