オカマ「一緒に魔王討伐に行くわよ~」勇者「帰れ!!」 (31)

始まりの町


勇者「まったく!テメェのせいで酒場に行っても誰も仲間になってくれなかったじゃねぇか!!」


オカマ「あんな貧弱な奴らじゃ勇者様は守れないわよ~」クネクネ


勇者(確かに……コイツの体格はそこらのヤツらとは比べもんにならないくらいガタイが良くてマッチョだが……)


勇者「あああ!勇者として旅に出るときは、可愛い女の子達とパーティ組むって決めてたのによぉ!!なにが悲しくて、むさくるしいマッチョ一匹と行かなきゃならねぇんだクソッ!!」



オカマ「これからよろしくね~」クネクネ


勇者「ふざけんな!」


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町人「あ、オカマさんだ〜、こんにちは〜」

オカマ「はぁい♪」

子供「お兄ちゃん、遊ぼ〜!!」


オカマ「帰ってきたらね」


キャー!ワー!!


勇者(……無駄に人気あるし。一応はキリッとしたイケメンなだけあるが……あの性格と筋肉で台無しだろ)



勇者(……あの野郎……俺が勇者の家系だからって昔から付きまといやがって!!おかげで酒場では『オカマさんが仲間として行くなら私達の出番はないですね』とか言われて!!狙ってた姉ちゃん達との夢の旅がパァだぞ!!)



オカマ「あら?勇者様、どうかした?」


勇者「なんでもねーよ」


勇者(……まあいい、噂で聞くところによると武術、剣術、魔術に渡ってかなりの腕前らしいじゃねえか。せいぜい利用してやるよ)


スライムが現れた!!


勇者「行くぜ!」


オカマ「はい!!」


勇者の攻撃!!スライムに80のダメージ!!


勇者「よし!!」


オカマの攻撃!!スライムに3900のダメージ!!


スライム「グエッ」


スライムを倒した!!



勇者「えっ」


オカマ「準備運動にもならないわね」


オカマ「どうしたの?勇者様」


勇者「いや……」




更に道中



ウルフの攻撃!!勇者に30のダメージ!!



勇者「ぐはっ!!」


オカマ「あんた、よくも勇者様を!!」



オカマの怒りで攻撃翌力が2倍に!!
オカマの攻撃!!8000のダメージ!!ウルフを倒した!!



オカマ「大丈夫?勇者様!!」ヒール


勇者「か、かすり傷だよ!?キモイから近付くな!!」

せめて男姉ちゃんor雄ねえさんキャラだったら良かったのに…




村長「……であるからして、是非とも勇者様に洞窟の魔物の討伐を」


勇者(かったりぃ〜。俺が知るかっつうの)


勇者(キレイな姉ちゃんもいねぇし、モチベ上がんね〜)


オカマ「わかったわ!!行きましょ、勇者様!!」


勇者「はぁ?」


オカマ「私達が必ず倒してきます!」


村長「おおー、流石勇者様一行だ……」


勇者「おいちょっと待てお前……」


オカマ「善は急げよ!」ズリズリ


勇者「ふ〜ざ〜け〜ん〜な〜!!」

洞窟内


勇者「……」ブスー


オカマ「どうしたの?勇者様。ふてくされて」


勇者「あったりめーだろ。なんでこんな得もない依頼ことしなきゃならねーんだよ」


オカマ「勇者様なら当然でしょ!それに、流した汗は無駄にならない!それだけ強くなるのよ!」


勇者「暑苦しい」


オカマ「それに、勇者様にもちょっとは強くなって貰わないと。言っちゃ悪いけど、この辺の魔物ぐらい軽く倒せないと魔王討伐なんか夢のまた夢よ?」


勇者「うっせーな!やりゃいいんだろやりゃあ!!」



ーーー勇者の攻撃!!魔物の親玉を倒した!!



勇者「はぁ、はあ……!!」ボロボロ


オカマ「すごーい!!1人で倒しきったわね!!」


勇者「これでも……昔からめちゃくちゃ鍛錬してたんだよ……!!」


オカマ「知ってるわよ。勇者様に足りないのは実戦経験ぐらいだもの」


勇者「だからお前は今回回復に徹してたのかよ……クソッ!!」


オカマ「勇者様が傷付くのは嫌だけど、この先勇者様が簡単にやられないようにしないためだもの……私も心を鬼にするわ!!」



勇者(くそ……コイツより強くなったら、ボコボコにしてパーティから追い出してやるからな!!)

村長「さすがは勇者様!!洞窟の魔物達をこれほど早く討伐するとは!!」



オカマ「世界の希望、勇者様ですもの。安心して、もうこの村は勇者様のおかげで平和になったわ!!」



村長「いやはや……仲間の貴方も戦って下さったおかげです」


オカマ「私は勇者様に比べたら何もしてないわ」


村長「すみませぬ……貴方様方へのお礼をしたいのですが何とぞ金銭も満足にはらえず…食事の持て成しと宿の提供ぐらいしか……」



オカマ「充分よ!今回の勇者様の武勇伝を肴に、一杯やりましょ!」



村長「おお……ありがたやありがたや」



勇者「ふんっ」

悪くないぞ
続けてくれ

支援

アニメや小説特有の超有能オカマキャラ好き

オカマキャラの安心感

最後勇者の身代わりになって死にそうなオカマキャラ

オカマとメイドだけは強キャラでも許せるわ

メイドは許せない
同じネタ多すぎで飽きたしなんでお前メイドやってんだよってなる

メイド服の中に暗器をしこたま仕込めるじゃん?
女戦士とかの露出狂な装備よりも効率的な格好かと思う

よいね

典型的な露出狂な女戦士ってそもそも戦士じゃない気がする

普通に雑用もするボディガードでいいのにわざわざメイド服着て
自分カワイイアピールしてるのが好きじゃない

ふむ

翌日

勇者「二日酔いが酷ぇ……」ズキズキ


勇者「ん?テーブルの上に薬が」



「勇者様へ。早朝とってきた新鮮な薬草です。煎じてあるので頭痛によく効くと思います」


勇者「オカマか。……誰がテメェの世話になるかよ!」


勇者「……痛ぇ」ズキズキ


勇者「…………」


勇者「……ふん」ゴクゴク



ーーーーーーーーーーーーーー


オカマ「勇者様、調子はどう?」


勇者「別に。平気だよ、余計な気を使うんじゃねーよ」


オカマ「そう……なら良かった!」


勇者「!?」


オカマ「さぁ、今日も張り切って行きましょ!」


勇者「……ちっ」

港町


オカマ「海を越えないと向こうの大陸に行けないのね」


勇者「嫌ならここで別れてもいいんだぜ」


オカマ「いえ……せっかくだから私の船に乗せて上げたかったんだけどね。昔修行で海の魔物と戦った時に壊れちゃったから」



勇者「ふーん」

勇者「……」スタスタ


オカマ「どこに行くの?」


勇者「酒場だよ。もしかしたら一緒に行く仲間が見つかるかも知れないからな」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
酒場


魔法使い「あー、ダルイわねぇ。いい男何処かにいないかしら。マジこの辺の男ないない、性欲まみれの猿ばっかり」

僧侶「本当ですねー。せめて金になる依頼ぐらいよこせって感じです」


魔法使い「……あれ?」


オカマ「そう簡単に魔王討伐に付いてきてくれる人なんて見つかるかしら」


勇者「うっせー、黙ってろよ」




魔法使い「ふーん、なかなかのイケメン2人じゃない」


僧侶「でも、今魔王って……」



勇者「おいお前らぁ!注目!!」


パンパン!!と手を鳴らす勇者。
気持ちよく飲んでいたゴロツキ達は、不満そうな視線を彼にぶつける。


勇者「俺様は勇者だ!!知らねぇやつがいるとは言わせねぇ!!かつてこの世界を救った勇者の一族の現当主!!!!今、魔王討伐のためにチカラのある奴らを探している!!誰か、腕に覚えのあるやつはいるか!!特別に連れて行ってやってもいいぞ!!」


魔法使い「……へぇ」


僧侶「ずいぶん傲慢そうな人ですね」

ゴロツキ「……なんだてめぇ。いきなり空気をぶち壊したと思えば、勇者だと?はっ!!」


勇者「いいね、最初の志願者はお前か?」


オカマ「ちょっと、勇者様」


勇者「……あいつが俺に殴りかかってきたら、撃退しろ」ボソッ


オカマ「えっ?」


ゴロツキ「誰が志願者だ!!あいにく俺達は毎日こうして飲んで、女を抱けりゃ満足の連中ばかりなんでねぇ!」


勇者「はっ。なんだ、ただの雑魚だったか。もう下がっていいぞ」フリフリ


ゴロツキ「……テメェ!!」ブンッ!!


オカマ「!!」


勇者に殴りかかるゴロツキを見て、瞬時にオカマがその間に割り込む!


パシッ!!


オカマ「……そんなストレートじゃ、勇者様はおろか魔物にも通じないわね」



ゴロツキ「うっ……離せ、ちくしょう……いてて!!」


拳を簡単に掴まれたゴロツキは、オカマの握力になすすべもなくヒザをつく。

勇者「ふん。言っておくけど、コイツより弱ぇ野郎はいらねー。どうだお前ら、それでも、かかってくる気合いのあるヤツはいるか?ちなみに俺様はコイツよりも別格に強ぇぞ」ギロッ


「うっ……」


睨めつける勇者に、周囲の男達は威勢を失う。
殴りかかった男は、この酒場でそれなりに名の知れた男だったのだろう。
大の男を、まるで赤子を捻るようにあしらうオカマの実力と、勇者のハッタリに逆らう人間はいなかった。



勇者「ちっ。なんだ、やっぱり雑魚しかいねーのか。世界を救ったあかつきには莫大な報奨金と地位が国から貰えるっていうのによー」


勇者「やめだ、やめ。行くぞオカマ」スタスタ


オカマ「う、うん……」



魔法使い「ふーん、なかなか強そうじゃない」


僧侶「莫大な報奨金……」ゴクリッ

オカマ「ねぇ、勇者様。仲間を探しに来たんじゃなかったの?あれじゃ誰も……」


勇者「別に。一応使える奴がいるかと思ってふっかけて見たが、見渡す限り野郎ばっかだったしな。既に萎えてたんだよ」



オカマ「奥に可愛い女の子2人もいたけど、勇者様ってば気付いてなかったの?」



勇者「はぁ!?おま、それを早く言えよ!」



魔法使い「すいませーん!!」ダッダッダッ


僧侶「お待ちください、勇者様!!」


勇者「お?」



魔法使い「私達を……是非お仲間に加えて下さい!!」


僧侶「魔王討伐のため、尽力する所存です!!」


勇者「おお……ついに女の仲間が」


オカマ「良かったわね、勇者様」

魔法使い「あ、でも……そこのオカマさんに勝たなきゃいけないんでしたっけ……」


僧侶「私達、そこまで腕がたつわけでは……」シュンッ


勇者「え?ああ、そんな野蛮なことしねーよ!大歓迎だぜお嬢さん方!!」



魔法使い(うわ、チョロッ!!)


僧侶(単純そうですね)


魔法使い(ふふ……まあオカマの方はかなり腕がたつ見たいだし、危険は少なそう。このまま魔王討伐のメンバーになれるならラッキー。ダメでも……)


僧侶(危なくなったら、お金を頂いてトンズラ!!完璧な計画ですね、魔法使いさん!!)

おもろい

どうした

まだ?

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