アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ)とアイドルマスターSideMのクロスSSです
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315プロ
紅井朱雀「にゃこー、おーいにゃこー」
黒野玄武「どうした朱雀?」
朱雀「玄武か、にゃこがいなくなっちまったんだ」
玄武「なんだって!?」
朱雀「トレーニングルーム行った後、仮眠室で一緒に休んでたんだが起きたらいなくなってたんだ」
朱雀「事務所の中はもう粗方探したけど、窓が開いていたからもしかしたら外に出ちまったかも知れねぇ」
玄武「そうだとしたら不味いな、車にぶつかったりしてなければいが」
朱雀「ああーッ!にゃこーッ!どこだー!」
――
――――
?「にゃあー」
武内P「ん?」
猫「にゃっ!」ピョン!
武内P「おっと」ダキ
武内P「猫?迷子でしょうか?」
武内P「着飾っていますし、飼い猫ですよね?」
武内P「すみませーん!この猫の飼い主はいらっしゃいませんかー!」
武内P(一瞬こちらを見る方はいるようですが、すぐに行ってしまいますね)
武内P「すみません、私は社に戻らねばならないのでこれで失礼します」
猫「にゃっ!」カタニノリ
武内P「おっと、困りましたね」
――
――――
CPルーム
多田李衣菜「それで連れて帰って来ちゃったんだ」
武内P「はい…降ろしてもすぐについてきてしまいますし、放っておくわけにもいかないので」
前川みく「ねこちゃんかわいいにゃー」
猫「にゃー」
李衣菜「帽子にスカーフまで巻いてなかなかロックな猫じゃない」
李衣菜「で、この子どうするんですか?」
武内P「飼い主が見つかるまでは預かろうとは思っていますが」
みく「そういえば、この子の名前はなんていうにゃ?」
武内P「どこかに書いていないでしょうか?」
みく「えーと、あっ!スカーフに書いてあるにゃ!」
『にゃん喜威』
みく「なんて読むにゃ?」
武内P「えーと、『にゃんきい』でいいのでしょうか?」
李衣菜「ロックな名前じゃないか」
みく「というか、一昔前のツッパリみたいなセンスだにゃ」
ガチャ
千川ちひろ「お疲れ様ですプロデューサーさん、みくちゃん、李衣菜ちゃん」
武内P「千川さん、お疲れ様です」
みく李衣菜「「お疲れ様です」」
にゃん喜威「にゃー」
ちひろ「あら、プロデューサーさん事務所に猫なんて連れてきたんですか?」
武内P「い、いえ迷子のようなのですが、なぜかついてきてしまいまして」
ちひろ「そうですか、プロデューサーさん優しいですね」
ちひろ「あら、でもこの猫ちゃんどこかで見たことがあるような」
武内P「千川さんのお知り合いの猫なんですか?」
ちひろ「いえ、そうではなくて…あっ、思い出しました、ちょっと待って下さい」ツクエガサゴソ
ちひろ「ありました、これです」
武内P「CDですか?」
http://ux.getuploader.com/sssokuhouvip/download/105/61Q6RIXVjaL__SX355_.jpg
李衣菜「えーと、"神速一魂"?」
みく「あっ!にゃん喜威ちゃんがいるにゃ!」
武内P「では、この猫は神速一魂の…えーと、紅井朱雀さんの猫でよろしいのでしょうか?」
ちひろ「おそらくは、315プロに連絡してみます」
武内P「よろしくお願いします」
みく「よかったねー、お家に帰れるよ」
にゃん喜威「にゃー」
――
――――
315プロ
山村賢「朱雀くん、にゃこが見つかったと連絡がありました」
朱雀「なんだって!本当か賢さん!」
賢「はい、いま346プロから連絡がありまして、シンデレラプロジェクトで預かっているそうです」
玄武「見つかってよかったな朱雀」
朱雀「346プロのシンデレラプロジェクトだな!待ってろにゃこ、今行くぜ!」ダッ
ウオオオォォォニャコオオオォォォ
賢「あっ、朱雀くん」
玄武「おい朱雀!ったく、346プロが女性芸能事務所だって分かってんのか?」
賢「とりあえず、346プロにはこれから行くと連絡しておきます」
玄武「頼みます賢アニさん、俺も朱雀を追います」
――
――――
CPルーム
ちひろ「315プロから返信がありました、これから神速一魂の二人が来るみたいです」
武内P「分かりました、では入り口で待ってます、さあにゃん喜威さん、こちらへ」
にゃん喜威「にゃっ」ピョン
李衣菜「すっかりプロデューサーになついてるね」
みく「もうお別れにゃ、寂しいにゃー」
――
――――
朱雀「にゃこおおおぉぉぉ!!!」ドドドドド
朱雀「見えた!あれが346プロだな!!」
朱雀「!!!あれは!?」
目付きの悪い大男「…」
にゃん喜威「…」
朱雀「どっからどう見ても堅気じゃない男に捕まっている!」
朱雀「待ってろにゃこ!今助けるぜ!!」
――
――――
346プロ入口
武内P「さあにゃん喜威さん、もうすぐ紅井さんが来ますからね」
にゃん喜威「にゃー」
ドドドドド
武内P「!?あれは?」
ザッ
朱雀「にゃこを離せ悪党!!」
今日はここまで
次で終わります
旬を逃してしまった感はあるけど『THE IDOLM@STER SideM ST@RTING LINE -09 神速一魂』は好評発売中です(ダイマ)
乙!
楽しみに待ってる
乙です
武P不審人物に見えるのは仕方ないね
乙
朱雀ssが2つ現在進行形という奇跡
続きを書いていきます
朱雀「にゃこを離せ悪党!!」
武内P「あなたは、紅井朱雀さん?」
朱雀「おいテメェ!やーさんがにゃこを攫ってどうするつもりだ!!!」
武内P「なっ!?誤解です、私は…」
朱雀「問答無用!喰らえ!!朱雀ラリアート!!!」
ゴオォッ!
武内P「うわっ!」
朱雀「チッ、外したか!」
武内P「待ってください!せめて名紙だけでも見てください」スッ
朱雀「ハジキを使うつもりか!?そうはさせるか!俺の必殺技を受けてみろ!天空朱雀落とし!!!」
ブオォォォ!
武内P(避けられない!)
にゃん喜威「にゃあっ!」ピョン!
武内P「にゃん喜威さん!」
朱雀「にゃこ!」
にゃん喜威「ニ゛ャッ!」ネコパンチ
朱雀「ぐわっ!」
にゃん喜威「ニ゛ャッニ゛ャッ」ペチペチ
朱雀「おいにゃこ、どうしたんだよ!俺はお前を助けようとしたんだぜ」
みく「こらー!いきなりPチャンに襲い掛かるなんてどういうことにゃ!」
李衣菜「プロデューサーはその子を保護してくれたんだよ!その態度はないんじゃないの!」
朱雀「うっ、女子…、ってえっ?プロデューサーって!?」
玄武「おい朱雀、これは一体なんの騒ぎだ!?」
朱雀「玄武!」
――
――――
ヘゴチンッ
朱雀「痛ってえ!」
玄武「この度はうちの朱雀がご迷惑をおかけしてすみませんでした」
朱雀「ッ!スミマセンッしたぁ!!!」
玄武「馬鹿野郎!いきなり他所のプロデューサーに襲い掛かるなんて何考えてんだ!」
朱雀「玄武の言うとおりだ、人のことを見た目で悪人だと決め付けて、にゃこを助けてくれた恩人を傷つけちまうところだった」
朱雀「本当にすまなかった!このとおりだ」フカブカ
武内P「い、いえ、私はなんともないので、どうか頭を上げてください」
朱雀「どうか気が済むまで俺を殴ってくれ!」
みく「見た目だけじゃなくてノリまでコテコテの不良キャラだにゃ」
李衣菜「それ、コテコテのネコキャラのみくちゃんが言う?」
武内P「い、いえ、困ります、人に手を上げるなんてできません」
朱雀「それじゃあ俺の気がすまねぇ、なにか詫びをさせてくれ、俺にできることなら何でもするから!」
みく「ん?いま何でもするって言ったにゃ?」
朱雀「えっ?」
みく「何でもするって言ったにゃ?」
朱雀「いや、それはプロデューサーさんに対してで…」
みく「何・で・も・す・る・っ・て・言・っ・た・にゃ!?」
朱雀「あ、あたぼうよ!男に二言はねぇ!」
武内P「あの…前川さん?」
李衣菜「何する気なの」
――
――――
後日
CPルーム
コンコン
ガチャ
朱雀玄武「「失礼します」」
ちひろ「はい、いらっしゃい」
朱雀「こ、この度は、プロデューサー殿に多大なるご迷惑をお掛けして、ほ、本当にスミマセンでしたッ!」
玄武「つまらないものですが受け取って下さい」つ(おみやのせんべい)
武内P「わざわざすみません、今日はお越しいただきありがとうございます」
ちひろ「どうぞお掛けになってください」
朱雀「しっ、失礼しますっ」
みく「にゃん喜威ちゃん、待ってたにゃー」
にゃん喜威「にゃー」ピョン
朱雀「にゃ、にゃこ~」
李衣菜「にゃん喜威ちゃんと遊びたいから事務所に呼ぶって、それなら素直にそう言えばいいのに」
玄武「まあ、人気アイドルが男性アイドルを誘うのに理由が必要ってんなら、気持ちは分からなくないがな」
玄武「それに女性恐怖症の朱雀のことだ、あれぐらい言わないと怖気づいて逃げ出すだろう」
李衣菜「朱雀君まるで借りてきた猫みたいに固まっちゃってるね」
玄武「女子ばかりの部屋ですっかり萎縮しちまってる。借りてきたにゃこの方がよっぽど活き活きしてるじゃないか」
双葉杏「あれがみくちゃん達が言ってた神速一魂?本当に絵に描いたような不良キャラだね」
緒方智絵里「ちょっと…怖いかと思ってたけど…やさしそうな人達でよかった…」
みく「朱雀君はいいにゃー、ネコチャンと一緒にデビュー出来て」
みく「ねえPチャン、アスタリスクでもネコチャンをメンバーに加えようにゃ」
武内P「寮はペット禁止ですから、世話を出来ない以上それは出来ません」
みく「残念だにゃー」
みく「そうだ!ねぇにゃん喜威ちゃん、アスタリスクに移籍しない?」
朱雀「なんだって!?」
みく「にゃん喜威ちゃんもアイドルするならカワイイ女の子と一緒のほうが楽しいんじゃないかにゃ」
にゃん喜威「にゃあ?にゃっ」ピョン
朱雀「おっと!」
みく「ああ~行っちゃった」
李衣菜「にゃん喜威ちゃんはアイドルするなら朱雀君と一緒の方がいいみたいだね」
朱雀「にゃこ~、こんな俺でも見捨てないでくれるんだな~」
玄武「朱雀、俺もにゃこもお前の事を見捨てたりしない」
玄武「今回は失敗したが、お前はたとえ本物のハジキを持ったヤクザが相手でも飛び込んで行っただろう」
玄武「そんなお前の度胸や男気を俺たちは信頼しているんだぜ」
朱雀「玄武ー!」ガシッ
玄武「よせ朱雀」
にゃん喜威「にゃー」ピトッ
玄武「おいにゃこ、お前は近づくな!早くはなっ、はッ、はッ、ハクションッ!ハクションッ!」
杏「…何この茶番?」
みく「朱雀君いいにゃ~」
李衣菜「確かに茶番だけど、いかにも男気って感じ、ロックで嫌いじゃないかな」
智絵理「女の人が苦手だったり猫さんが苦手だったり…ちょっとカワイイかも」
杏「人は見かけによらないって事でしょ、うちのプロデューサーも警察に職質されたりチンピラに絡まれたりするけど、みんな気に入ってるんだし」
智絵理「見かけによらないのは杏ちゃんもだよね」
杏「やめてよ、杏は見かけ通りのぐうたらだよ」
三村かな子「みんなー、お茶が入りましたよ、お菓子もあるから温かいうちに食べよう」
玄武「これはどうも、お気遣い無く」
朱雀「おっ、おきづかいなく」
かな子「今日はカップケーキを焼いてきました、どうぞ召し上がって下さい」
玄武「これは美味そうだ、いただきます」
朱雀「いっ、いただきます」パクッ、モグモグ
朱雀「! うめえ!!!」
玄武「ああ、ふわふわの食感で甘みがあるのにキレがいい、相当研究されているな」
朱雀「こんなに美味いケーキならいくらでも食えそうだな」
かな子「おかわりもいっぱいありますからたくさん食べて下さいね」
智絵理「かな子ちゃんすごい…女の子が苦手な朱雀君に自然に溶け込んでる」
杏「あれは単にお菓子で釣っただけじゃないの」
みく「かな子チャンはお菓子で笑顔にしたいって言ってるし目的は果たしてるんじゃないかにゃ?」
朱雀「三村さんって言ったか?なあ、パンケーキは作れないか?俺はパンケーキが好きなんだ」
かな子「はい!出来ますよ、パンケーキ美味しいですよね、私も大好きです!」
朱雀「そうか!巻緒や英雄さんにも食べさせてやりてえな」
かな子「315プロにもお菓子が好きな人がいるんですね」
朱雀「ああ、みんなで甘党同盟も結成してるんだぜ」
かな子「いいなー、私も一緒にお菓子食べたいです」
みく「かな子チャンのお菓子を食べにまた来るにゃ!にゃん喜威ちゃんと一緒なら歓迎にゃ」
朱雀「お、おう、玄武も付き合ってくれるか?」
玄武「しょうがないな、女性芸能事務所に一人で放り込んでスキャンダルになっても敵わん、付き合ってやるよ相棒」
武内P「ずっと暗い表情だった紅井さんが、やっと笑顔を見せてくれましたね」
ちひろ「朱雀君もちゃんとアイドルなんですね、神速一魂の二人を見てると元気と勇気が湧いてくるようです」
武内P「彼らのような熱さと激しさは、我々には無いものですから見習っていきたいですね」
ちひろ「プロデューサーさんも襲われた甲斐があったということですね」
武内P「『雨降って地固まる』といったところでしょうか」
にゃん喜威「にゃー」
武内P「にゃん喜威さん、二人と出会わせてくれてありがとうございます」
にゃん喜威「にゃー」
終わり
以上です。
キャラの台詞に違和感があるかもしれませんがお許し下さい。
特に玄武ならもっと四字熟語や格言が台詞に入ってくるのでしょうが、俺自身の国語力がたいしたこと無いので本当に申し訳ない。
読んでいただきありがとうございました。
乙 面白かった
次は違う315アイドルとの絡みも見たいな
乙
乙良かったぜ
「346プロに出入りしてる」って噂だけならあそこは総合芸能プロダクションっぽいしスタジオとかも自前で持ってるみたいだからそんな不自然には見えないかもね
「女性アイドル部門」「CPルーム」に出入りしてる噂が立ったら拙いけど外からは見えないだろうし
乙!
ほっこりしてよかった!
乙。やっぱり神速は熱いキャラで好感持てるな
次があったら期待してる
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