夏樹「李衣菜、アタシもプリンスのところへ行くぞ」 (18)

※ここに警告文のあるものとする



夏樹「ハハハ、待っててくれよなープリンスー。おー、キースにレミーまでアタシを出迎えてくれてるー」フラフラ

李衣菜「ちょっ……待ってよ、なつきち!どこいくの!?そのロープを離してー!」グイグイ

夏樹「離してくれ、だりー…。アタシは去年末からのロック訃報ラッシュにもう耐えられそうにないんだ…」

李衣菜「だからって死ぬことはないでしょー!!!!」

フレデリカ「フンフンフフーン♪おっはよー!…って、なんだか騒がしいね」

みく「うわっ!?いったいどうしたのこの荒れようは……」

李衣菜「みくちゃん、フレデリカ、いいところに!なつきちの自殺をとめるの手伝ってー!」

フレデリカ「オーゥ、予想に反して割と重め♪」


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みく「どうしたっていうのにゃ……」

李衣菜「なつきちが去年末からの訃報ラッシュに絶望しちゃってるんだよ」

フレデリカ「ほうほう、なるほど…。つまり、犯人は李衣菜ちゃん、貴女ですね?さ、自首して一緒にカツ丼食べよ?」

李衣菜「何一つ解ってないじゃん!」

みく「夏樹チャン、嘆いたってしょうがないにゃ。人はいつか死ぬ。形あるものは崩れる。万物流転は世の理にゃ」

フレデリカ「そうそう♪嘆いたってしょうがないよ。人はいつか死ぬ。形あるものは崩れる。万物流転は世の理だよ」

みく「今それ言った」


夏樹「でもよぉ…もう耐えられねえんだ。どんどんとロックスター達が死んでいく…」

李衣菜「アルバムとかDVDとかでいつでも見れるじゃん」

夏樹「そうじゃねぇんだ……それじゃダメなんだよ……」

みく「うーん、難儀なものにゃ」

夏樹「そうだ!前にやったみたいに時空を曲げてロックスター達が死んでない世界線に移ればいいんだ!」

みく「時空……うっ、頭が……!!」

李衣菜「やめといたほうがいいと思うけどなあ」


フレデリカ「時空を…?そんなことできるの?」

夏樹「アタシたちならきっとできる。だってアタシたちはロックだから」

李衣菜「やったー!カッコいいー!」ウヒョー

みく「迂闊にロックに絆されるんじゃないよ」

夏樹「早速必要なものを集めるぞ」

フレデリカ「面白そーう♪ロックンロールしるぶぷれ♪」

フレデリカ「シルブプレって汁男優に似てるよね」

みく「おっ、どうしたどうした?脳みそフランス革命かにゃ?」

李衣菜「よーし、ちょっと準備してくる!待っててね、なつきち!」タッタッタ

フレデリカ「李衣菜ちゃんを見てると民族性ジョークのイタリア人を思い出すなあ」


李衣菜「とりあえず輝子ちゃんを連れてきたよ!柑奈ちゃんは富士山にライブ観に行ってていなかった」

みく「もうそれ終わったでしょ」

輝子「ふ、ふひ……どうも」

みく「輝子チャンもどうして迂闊についてきちゃったのかにゃあ」

輝子「私も、レミーに会いたいし……」

夏樹「おお、いいぞ。無事に世界線移行できた暁には、みんなでメタルギグしようぜ!」

輝子「ヒャッハアアアアアアア!!!!!」

みく「輝子チャンまで……みんなバカなのかにゃ…」

夏樹&輝子「「バッカダモ~ン♪」」オジー

李衣菜「えっ、な、なにそれ……」

みく「みくはザックワイルド版のリフが好きにゃ」

フレデリカ「アタシはクロード・チアリ版が好きー♪」

みく「弾いてるわけないでしょ」


夏樹「あの時は確か、柑奈がとんぼを歌ったら時空ワームホールが開いたんだったな」

李衣菜「じゃあなつきちもとんぼを歌えば……!」

夏樹「ああ。じゃあ、いっちょいってみっか!」ドジャアアアアアアアアアアアン

夏樹「セイッ」wow~wow~wow~

李衣菜「な、なにも起こらないよ…?」

みく「そりゃあにゃ」

夏樹「クソッ!あれは一刻の奇跡だったってわけか……」

フレデリカ「うーん、よくわかんないけど、もう一回奇跡みたいなことが起こればいいってこと?」

輝子「まあ、そういうことになるかな……?」

みく「そんな奇跡なんてしょっちゅう起こってたら神様だって苦労しないにゃ」


拓海「おう、お前ら、お揃いだな」

夏樹「拓海?」

蘭子「闇に飲まれよ!」

李衣菜「蘭子ちゃんも……どうしたの?」

拓海「蘭子乗っけて埠頭まで走りにいこうとしてたらお前らを見かけてな」

フレデリカ「わーお、ドライブ?楽しそ~!」

夏樹「蘭子もバイクに興味あったのか?」

蘭子「音速の奇跡により天馬を召喚す!」

夏樹「んぁ?」


フレデリカ「今日の晩御飯はカツ丼がいいって。帰りにみんなでかつや行こっか♪」

みく「絶対違うでしょ。お腹空いてるんだったらグミあるよ?」

拓海「蘭子は、バイクに乗ってペガサスを召喚するって言ってるんだ」

李衣菜「は?」

みく「どっちにしても意味がわからないにゃ」


夏樹「ペガサスとかいかにも超原理っぽいな。もしかしたらアタシの願いを叶えてくれるかもしれない」

フレデリカ「この世の禁忌にフレデリカ~♪」

夏樹「拓海、アタシらもついていっていいか?」

拓海「蘭子がよければまあ…」

蘭子「ハレルヤ」

拓海「いいってさ」

輝子「今のそういう意味だったのか…」

夏樹「よっしゃ、だりーはアタシのバルカンに乗れ。フレデリカ、免許は持ってるか?」

フレデリカ「ないよー♪適性検査にひっかかった」

みく「適当に書いてたんでしょ…。みくたちはタクシーに乗って向かうにゃ」

夏樹「じゃあ、また後で埠頭で」


埠頭



フレデリカ「とうちゃーく!運転手さん、領収書はペガサス代って書いといてください」

みく「夏樹チャン達は……」

李衣菜「おーい、みくちゃーん!こっちこっち!」

輝子「お、お待たせしました…」

夏樹「おう、来たな」

拓海「じゃあ、さっそく行くぜ!」

蘭子「ククク、宴の始まりぞ」

拓海「俺の胸には赤いイナズマアアアアアアアア!!!!」ブオーン

フレデリカ「チラノサウルス四畳半。推して買うべし」


ブオオオオオオオオオオオオオオオオオ



フレデリカ「おおー、速いねー。これが伝説の六速?」

輝子「あのままだと海に落ちるんじゃないか…?」

李衣菜「危なーい!」


キキイイイイイイイイイイイイイイイイ



李衣菜「止まった…」

みく「すごい……落ちるギリギリにゃ」

夏樹「見ろ!拓海の身体から……」


拓海「背中越しに感じる未発達のふくらみ…」

ふわぁぁ


蘭子「おおっ!現れたな、天馬よ!」キャッキャッ

李衣菜「ぺ、ペガサスだ!!」

フレデリカ「禁忌にフレちゃん!」

夏樹「輝子!ペガサスを捕まえるぞ!」

輝子「ヒャッハアアアアアアアア!!!」キノコー


みく「拓海チャンは大丈夫なのかにゃ」

李衣菜「わあ、失神してるよ!?」

蘭子「我が友おおおおおおおおお!!!」ギューッ

フレデリカ「拓海ちゃん、幸せそうな顔してるね…。信じられないだろ、死んでるんだぜ?」

みく「勝手に殺さないであげて」

輝子「なつきちさん、これペガサスじゃない。ペガサヌだ…」

夏樹「なんだよペガサヌって!!!」

ペガサヌ「ピチピチッ」

輝子「すごいヌメヌメしてる…なめこみたいだ…」


事務所



夏樹「結局世界線移行はならずか…」

みく「そりゃあにゃ」

李衣菜「まあ、しょうがないじゃん。それより、今からみんなでカラオケでもいこうよ」

夏樹「そうだなぁ。あっ、カラオケの後にコンビニ寄っていいか?」

李衣菜「いいけど…。なんか買うの?」

夏樹「チュッパチャップスのストックが切れちまってな。あれ、好きなんだよ。ないとダメなんだ」

拓海「アメがないとダメとかガキみてェだな」

みく「幼児に甘やかされておもらしするヤツがなにほざいてるにゃ」


夏樹「ちょっと更衣室から荷物取ってくるわ」スタスタスタ

李衣菜「まあ、拓海ちゃんの言うとおり、なつきちにしてはちょっと子供っぽいとは思うけどね」

フレデリカ「アタシも後でアメちゃんもーらおっ☆」

輝子「チュッパチャップスって色んな味があるよね…。マイタケ味とか、出してくれないかな…」

みく「需要が局地的すぎるにゃ」

フレデリカ「そういえば、チュッパチャップスのロゴマークって可愛いよね♪」

フレデリカ「あのロゴマーク描いた人は天才だよね~。確か、サルバドール……ありゃ、李衣菜ちゃん、顔真っ赤だけどどうしたの?」




終劇

これにて終了ですー
雅ちゃんに靴買ってあげなきゃ…!

いまさらだけど、なんでスレタイを李衣菜にしちゃったんだろ。
だりーですよ、だりー。酔ってるとダメだなぁ、やっぱ

乙ー
プリンスは確かに急だったな

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