【ゆるゆり】あかり「7つの大罪・・・?」 (71)
あかり「・・・ここは・・・?」
女神「人の子よ。聞こえますか」
あかり「あなたは?」
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女神「私は女神。あなたに、お願いがあります」
女神「あなたの身近な人間が、7つの大罪を犯そうとしています・・・」
あかり「え・・・?」
あかり「7つの大罪・・・?」
女神「7つの大罪とは」
女神『嫉妬』『怒り』『貪欲』『大食』『色欲』『高慢』『怠惰』の7つの罪のこと・・・」
女神「あなたは、それを犯そうとする者を止めなくてはいけません」
女神「もし、止められなければ恐ろしい罰が下されるでしょう・・・」
あかり「お、恐ろしい罰・・・?」
女神「あなたなら、必ずなしとげられるでしょう・・・」
女神「頼みましたよ、人間の子よ・・・」
あかり「ま、待って!」
ーーー
ーー
ー
あかり「・・・はっ?」
あかり「夢・・・?」
(ごらく部部室)
あかり(7つの大罪・・・)
あかり(一体、どういうこと・・・?)
結衣「あかり、どうしたの?」
キズナイーバー?
クロスものじゃありませんね。申し訳ない・・・
あかり「え?ああうん、何でもないよ」
結衣「そう。・・・それはそうと」
結衣「昨日、安売りしてたからお茶菓子のかわりにおいもチップスいっぱい買って来たんだ」
あかり「え?おいもチップス?」
結衣「ほら、あかりの好きなうすしお味もあるよ」
あかり「わぁい、うすしお!あかりうすしお大好き!」
あかり「んー、おいしー」パリポリ
ちなつ「あかりちゃん、よく食べるね」
京子「あかり、ホントうすしお好きなんだなー」
結衣「ほら、私のも食べていいよ」
あかり「わぁい!じゃ、いただきまー・・・」ハッ
あかり(これって・・・もしかして『大食』・・・?)
あかり「・・・えへへ、やっぱり今日はこのくらいにしとくね」
結衣「えー?別に遠慮しないでいいのに」
ちなつ「具合でも悪いの?」
あかり「う、ううん。食べすぎは良くないかなぁって・・・」
あかり(今まで気にした事なかったけど、もしかしてこういう事・・・?)
結衣「さーて、今日は何する?」
ちなつ「京子センパイ、何かいいアイディアありませんか?」
京子「んー、そうだなー」
京子「いつも通り、ダラダラしよーぜー」
結衣「お前はホントにやる気がないな」
ちなつ「もー、シャキッとしてくださいよー」
あかり「あはは・・・」
あかり「・・・はっ」
あかり(これって、もしかして・・・)
あかり(『怠惰』・・・?)
あかり「・・・そ、そうだ、たまにはみんなで部室のお掃除しない?」
結衣「え?どうしたの急に」
ちなつ「お掃除?」
京子「えー、めんどくさいー」
あかり「ほ、ほらきれいだと気持ちもスッキリするし・・・ね?」
結衣「うーん、ま、たまにはいいか」
ちなつ「そうですね。みんなでやればすぐですし」
京子「じゃー私見てるねー」
結衣「・・・」イラッ
結衣「京子、ほらお前もやるんだ」
京子「やーだー。私はゴロゴロするんだー」
結衣「全く、お前はどうしていっつもそう・・・!」
あかり(こ、これって・・・)
あかり(『怒り』・・・?)
あかり「ま、まぁまぁ結衣ちゃん、怒らないで、ね?」
あかり「ほらちなつちゃん、ちなつちゃんから京子ちゃんにお願いして?」
ちなつ「もー。京子センパイ、怠けてないでやりましょうよ」
京子「・・・全く、ちなつちゃんの頼みじゃしょうがないなぁー」
あかり(・・・ホッ)
~30分後~
結衣「・・・ふー、キレイになったな」
ちなつ「なんか、気持ちもスッキリしましたね」
京子「どーだー、私のお陰だー!」
結衣「お前が一番働いてなかっただろ」
京子「さっすが、ごらく部部長の私!自分で自分を誉めたい!」エッヘン
結衣「話を聞いてないなコイツ」
あかり(こ、『高慢』・・・)
あかり「み、みんなで頑張ったからだよね?ね?」
ちなつ「そうですよ。自分の手柄みたいに言わないで下さい京子センパイ」
京子「ちぇー・・・。はいはい、わかりましたよっと」
あかり(・・・ホッ)
結衣「さーて、部室もきれいになったし、何しようか?」
京子「・・・そうだなー」
京子「結衣のオッパイでももんじゃおう!」モミ
結衣「なっいきなり何するんだ京子!?」
結衣「お前は、いつも行動が唐突すぎるんだよ!」
京子「えー、いいじゃん別に減るモンじゃないしー」
京子「結衣ー。もませろー」
あかり(し、『色欲』・・・!)
あかり「ちょ、ちょっと京子ちゃん、ほら結衣ちゃん嫌がってるから・・・」ハッ
ちなつ「・・・」
ちなつ「・・・」ゴゴゴゴ・・・
あかり(『嫉妬』-!?)
ちなつ「もう、京子センパイいいかげんにしてください!」キイ!
ちなつ「結衣センパイにくっついていいのは、私・・・」
あかり「ま、まぁまぁちなつちゃん!」
京子「おー?ちなつちゃんももみたいのー?」
京子「じゃあ、半分こだねー」ニシシ
結衣「こら、自分のものみたく言うな!」
ちなつ「半分こなんて、認めません!」
ちなつ「全部、私のものですから!」
あかり(『貪欲』だよー!?)
結衣「だから京子、いいかげん離れろっての!」
京子「やーだよー」
ちなつ「もう、京子センパイってば!」キィ!
ギャーギャー・・・
あかり「み、みんな・・・」
また空気である
あかり「仲良くしようよ、ね・・・?」
京子「おー?結衣、前よりも大きくなったんじゃないのー?」
結衣「コラ京子、いいかげんにしないと・・・!」
ちなつ「京子センパイ、離れてください!」
ギャーギャー・・・
あかり「・・・」
あかり「みんな・・・」
あかり「いいかげんに、してよぉっ!」
結衣「うお!?」ビク
京子「あ、あかり・・・?」
ちなつ「あかりちゃん・・・?」
シ~ン・・・
あかり「・・・お願いだから、みんな仲良くしてよぉ~・・・」シクシク・・・
結衣「な、泣くなよあかり・・・」
京子「わ、悪かったよ。ほら謝るからさ・・・」
ちなつ「ご、ごめんねあかりちゃん?」
あかり「・・・みんな、ケンカしない?」・・・グス
結衣「あ、ああ」
京子「ちょっと、ふざけてただけだって・・・」
ちなつ「あ、あかりちゃん怒らないで、ね?」
あかり「えへへ・・・。じゃあ、みんなでトランプしようよ!」
結衣「・・・そうだな。トランプで平和に遊ぶか」
京子「ちぇー。いいトコだったのになー」
結衣「お前は反省しろ」
ちなつ「そうですよ京子センパイ」
~30分後~
結衣「よーし、あと1枚であがりー」
京子「絶対に、阻止してやる!」
ちなつ「結衣センパイ、がんばってください!」
あかり「あかりも、負けないよぉ!」
ワイワイ・・・
あかり(・・・ふぅ、これで何とかなったよね?)
あかり(恐ろしい罰・・・きっと、大丈夫だよね・・・?)
ーーー
ーー
ー
(その日の夜)
あかり「昨日と、同じ夢・・・」
女神「人の子よ。お疲れ様でした」
あかり「あ、女神様」
女神「あなたの働きぶり、天界から見ていました」
女神「とても、よく頑張りましたね・・・」
あかり「そんな・・・えへへ」
女神「しかし、残念ですが7つの大罪は犯されてしまいました・・・」
あかり「え・・・?」
あかり「そ、そんな!あかり、一生懸命頑張って・・・!」
女神「・・・では、その者の今日1日の行動を見てみましょう」ス・・・
ーーー
ーー
ー
櫻子「ふぁ~。おっはよー」
あかり(え・・・?)
あかり(櫻子ちゃん・・・?)
(朝の教室)
向日葵「遅刻ギリギリですわよ、櫻子」
櫻子「むっ、うるさいなぁ」
櫻子「ちょっとオッパイでかいからって、えらそうにするな!」
向日葵「な、何ですのその言い草!?」
櫻子「どうせ、私はちっぱいですよーだ・・・フン!」
向日葵「い、意味がわかりませんわ」
女神『嫉妬・・・』
向日葵「オッパイは何の関係もないじゃありませんの!」
櫻子「うっさい!向日葵のバーカ!」
女神『怒り・・・』
(給食時間)
櫻子「今日の給食は磯辺揚げだー!やっほーい!」
向日葵「あい変わらず、自分の分だけ大盛りにして櫻子は・・・」
櫻子「向日葵の分もよこせー!」
向日葵「お断りですわ」
女神『貪欲・・・』
櫻子「ぐぅ~、く、食いすぎた・・・。腹が苦しい・・・」
向日葵「がっつき過ぎるからですわよ、全くもう・・・」
女神『大食・・・』
(昼休み)
向日葵「あら櫻子、何の雑誌読んでますの?」
櫻子「んーこれ?ねーちゃんから借りてきた」
櫻子「コミック百合姫!」
向日葵「アナタ、学校で何てもの読んでますの!」
女神『色欲・・・』
(生徒会室)
向日葵「ふぅ、書類整理大変ですわ・・・」
櫻子「なーんだ。ずい分苦労してるみたいじゃん」
櫻子「仕方ないなぁ。じゃあこの次期副生徒会長櫻子さまが、特別に」
櫻子「手伝ってあげちゃおうじゃないの。感謝しろ向日葵ー!」
向日葵「はいはい。ありがとうございます」
女神『高慢・・・』
(自室)
櫻子「うーん、宿題メンドいなぁー・・・」
櫻子「まーいっか。明日学校で向日葵に見せてもらおーっと」ゴロゴロ・・・
女神『怠惰・・・』
女神「・・・以上、7つの大罪は犯されました」
女神「パーフェクトに」
あかり「櫻子ちゃーん!?」ガビーン
女神「彼女には、恐ろしい罰が下るでしょう・・・」
あかり「お、お願いです、待ってください!」
女神「それでは人の子よ。さらばです・・・」
あかり「ま、待ってーー!!」
ーーー
ーー
ー
あかり「・・・はっ!?」
あかり「桜子ちゃん・・・!」
あかり「い、急いで学校に行かなきゃ!」
(教室)
あかり「はぁ、はぁ・・・」
ちなつ「あ、おはようあかりちゃん」
あかり「ち、ちなつちゃん、櫻子ちゃん来てる!?」
ちなつ「櫻子ちゃん?それがさ・・・」
あかり「櫻子ちゃんに、何かあったの!?」
櫻子「うわぁーん・・・」ボロボロ・・・
あかり「!?」
あかり「ど、どうしたの?」
櫻子「向日葵に宿題見せてっていくら頼んでも、見せてくれないんだよぉー!」
向日葵「当たり前でしょう?」
向日葵「せいぜい、先生にたっぷり怒られたらよろしいですわ」フン
櫻子「向日葵のけちー!けちっぱい!」
あかり「あ、あらら・・・」
ガラ
先生「みんなー席につけー」
先生「あ、大室。お前学校でいかがわしい本読んでたんだって?」
先生「後で、職員室に来るように」
櫻子「ええーっ!?」
櫻子「誰だよ、チクったのー!」
向日葵「私じゃありませんわよ?」
櫻子「くぅ~・・・」
向日葵「あ、そうそう。昨日書類整理した時、櫻子がやった分・・・」
向日葵「順番、バラバラでしたわよ?杉浦先輩、呆れてましたわ」
向日葵「お詫びに、櫻子一人で全部やり直しですわね」
櫻子「そんなーっ!?」
櫻子「くく・・・。昨日体重計ったら、2キロも増えてたし・・・」
櫻子「かといってオッパイは、全然大きくなってなかったし・・・」
櫻子「今日は、人生最悪の日だーっ!」
あかり「・・・;」
櫻子「一体、私が何をしたって言うんだー!」
あかり「・・・櫻子ちゃん」
あかり「それ、いわゆる身から出たサビだよ・・・」
櫻子「今、誰もワサビの話なんてしてないっ!」
終わり
ゆるゆりキャラの行動を、無理やり7つの大罪に当てはめてみました。
読んでくれて、ありがとうございます
恐ろし過ぎる
おつ
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