7月22日。
にこちゃんの誕生日。
私の運命が変わった日。
＿＿＿にこちゃんの死んだ日。

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ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

真姫｢もしもし、にこちゃん？｣

にこ｢あら真姫、今日はにこの誕生び((真姫｢にこちゃん、誕生日おめでとう｣

にこ｢…………ありがと｣

真姫｢じゃあ14時5分に私の家に来てね？｣

にこ｢ええ！楽しみにしてるわよ｣

にこ(14時５分ね…全く、待ち合わせ時間までにこのこと意識しちゃって。)ｸｽｯ

にこ(高校最後の誕生日、ね……。にこがまた大人になった記念に真姫ちゃんにプロポーズするんだ)

にこ(喜んでくれるかなぁ…………)

ｻﾞｱｱｱｱ

にこ(誕生日に雨って、付いてないわね)

にこ(指輪はもう買ってあるの。)ｶﾊﾟ

にこ(綺麗……真姫のイメージカラーで、私の誕生石のルビーが埋め込まれてる、シンプルだけどキラキラしてる指輪)

にこ(バイト、大変だったわね……)

ﾎﾟﾛｯ

ｶﾗﾝ

にこ｢あっ！……もう、むやみに外で開けない方が良かったわね…｣

ｺﾛｺﾛ…

にこ｢ちょっと、そっちは川が……｣

ﾎﾟﾁｬﾝ

にこ｢！？｣

支援

にこ｢っ!!!雨のせいで川が……!!｣

にこ(なんで……誕生日なのに……せっかく、真姫の為に何ヶ月もバイトして…)

にこ｢あの倒れてる木の上にある……
引っかかってるし、雨もそこまで強くはない。今ならまだ間に合うかしら｣

ﾎﾞﾁｬﾝ

にこ｢服のまま入るとかなり動きにくいわね……｣

ｻﾞｱｱｱｱ ｻﾞｱｱｱｱ

にこ(雨が急に強く……今木から離れたら確実に、流されちゃうわね…)ｿﾞｸｯ

にこ｢あとちょっと……!!!｣

にこ｢!!!届いたわ！指輪だけ先に…｣ｽｯ

にこ｢良かった…時間に少し遅れちゃうかもだけど、綺麗に洗えば大丈夫かしら｣

にこ(後はにこがあがれば……)

ﾂﾙｯ

ﾊﾞｼｬﾝ

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真姫(にこちゃん、遅いわね？雨が強いから時間かかってるのかしら……)

ｻﾞｱｱｱｱｻﾞｱｱｱｱ

真姫(にこちゃんの誕生日なのにこんな大雨だなんて、ついてないわね)

真姫(テレビでも見てようかしら)ﾋﾟｯ

『豪雨の影響による川の氾濫で、行方不明者が相次いでいます』

真姫(ここ、割と近所の川じゃない…
こんな日にわざわざ川に飛び込む人がいるなんてね……)

『速報です。音ノ木坂学院の制服を着ており、髪を二つに束ねた少女が川に飛び込む所を目撃したと通報が入りました。調べによると彼女はあのスクールアイドルμ'sの一員であることが＿＿＿＿』


真姫｢え…？｣

真姫「に、にこちゃ、ん……………？」

ｻﾞｱｱｱｱｻﾞｱｱｱｱｻﾞｱｱｱｱ