西大陸 山岳地帯
パカラッ パカラッ
「……ふぅ、さすがにここまでくるとだいぶ険しくなってきたな」
「だが、もうすこしで麓の村に着くはずだ」
「………」パシィン
パカラッ パカラッ
山賊1「…おい、テメエ」
「む、山賊か?」ピタン
山賊2「テメエ、見たとこ騎士様みてえだな」
山賊3「ここを通りたきゃ、物を置いて行きな」
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騎士「……なるほど、私から金を巻き上げるつもりか」
山賊2「ああ、そうだぜ」
山賊1「まあ俺達も生活がかかっているんでな」
騎士は、少し考えたような素振りを見せた後
山賊達の方を見た
騎士「お前たちは、私にまだ何も害を加えていない。今なら見逃してやってもいい」
山賊1「ふん、偉そうにしやがって」
山賊3「なら力ずくでも奪わせてもらうぜ!」ブンッ
山賊3は騎士に向かって、背中に掛けていた斧を振るう
不意打ちの様な打ち方だったが、それでも騎士は反応していた
騎士「はぁ……」
騎士「忠告はした。ここからは貴様らの自業自得だ」ガシィ
山賊3「ナニィっ!?」
騎士「ふん」ボゴォッ
騎士は、山賊3の振るった斧を左手で軽々と止め
そのまま山賊3の腹を拳で思いっきりと殴りつけた
山賊3「ごへぇっ!?」ガシャンッ
山賊3はそのまま吹き飛ばされ、意識を失った。
山賊1「山賊3!?」
騎士「さてと、次はどっちがいい?」
山賊1、2「!」
数分後
山賊2「ちくしょう!捕まっちまった!」
山賊3「うわー、俺犯罪者として捕まっちまう!」
山賊2「山賊気どりで金を稼ぐなんて思いつかなきゃよかった!」
騎士「…うるさい」
山賊1「すいません!」
騎士「……ところで、貴様ら」
山賊達「はい!」
騎士「お前達が他の誰かから奪った物はどこにある?」
山賊2「はい!俺たちの鞄の中にあります!」
騎士「よし、じゃあ少し見させろ」
山賊達「はい!」
ガサゴソ ガサゴソ
山賊3「あー、きっと何か証拠とか探されてるんだ」
山賊1「ああ、あの男。多分騎士だろうし国とかに送られるんだろうな」
山賊2「あーあ、おとなしくきこりでもやってりゃよかった」
騎士「む、何だこれは」
山賊3「ははっ、それは私どもの食糧です」
騎士「金目の物が全然ないではないか」
山賊2「金を渡してくれる人が少なくて木の実ばっかり貰ってました!」
騎士「ちっ、金がないなら用はない」
騎士「時間の無駄だったか。急がなくては」
山賊1「…おい!」
騎士「む、なんだ」
山賊1「国とかそういうとこにつき出さないのか?」
騎士「なんだ?突き出してほしいのか?」
山賊1「それはいやだ!じゃなくて!」
山賊1「あんた騎士なのに、なんで俺達を見逃すんだ?」
騎士「……金を持っていなくて利用価値も薄そうだからだ」
山賊3「ひでえ!」
騎士「第一、私は急いでいるのだ」
騎士「貴様らに構ったのも金を持ってそうなのと、喧嘩を振ってきたからだ」
山賊2「はあ…」
山賊1「申し訳ございません」
騎士「…ん?いやまてよ?」
山賊3「な、なんですか?」
騎士「よし、決めたぞ」
騎士「貴様ら、私の部下になれ」
山賊達「そんな!」
騎士「いやぁ、なぜか私は部下が全然いなくてな」
騎士「てご……いや、部下がほしいのだ」
騎士「次の任務まででいいから、私の部下になってくれ」
山賊3「そんなぁ……」
騎士「よし、ついてこい。というかついてこなきゃ殺す」カチャッ
山賊2「ひぃっ!?」
騎士「よし。速度は遅めにしておいてやるから、離れるなよ」パシン
山賊1「ひいっ!?」
山賊2「そんなー」
山賊3「いやだぁぁぁ!」
騎士「ごちゃごちゃ言うな、貴様ら」
パカラッ パカラッ
今日の投下はここまでです
おちゅ
つお
木の実あげた人優しいなwwww
乙!
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