輝子「幸子ちゃんのカワイくないところ…」小梅「い、いっぱい話すよ…」 (45)

二回目のSS投稿。深夜のテンションで勢いだけで書いたので、そのまま人がいなさそうな時間に投稿します。
なんかおかしかったらごめんなさい。
142'sものです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456777857

(オドロオドロしいジングル)

??『やあ! ボクの名前はエリンギ! 今日はお仕事で収録に来れない幸子ちゃんの代わりに、ボクがこのラジオに参加するよ!!』

輝子「そ、そして私が、エリンギ君のトモダチの、ほ、星輝子、です…。こ、こんにちは…。フヒ…」

パシッ ピシッ

小梅「こ、こんにちは。し、白坂小梅、です…」

小梅「きょ、今日は幸子ちゃんがノルウェーに行っていて、お休みなの…」

ガタガタッ

小梅「だ、だから、今週の142'sラジオは、私と輝子ちゃんと、エリンギ君と、あの子で、お、お送りするよ…」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「…あ。カンペ…」

小梅「しょ、輝子ちゃん…。今日のラジオの内容について、説明して欲しいな…」

輝子「今日のラジオはだな…。さ、幸子ちゃんがいないと、放送事故の加速が止まらないっていうことで…。な、なんと、丸々フリートークの時間だ…」

小梅「メインパーソナリティがいないと、ラジオなんて無理、だよね…」

ピシッ

輝子「ば、番組スタッフもヤケクソだな…」

小梅「で、でも。頑張って、い、いっぱいお喋りする、よ…?」

輝子「そ、そんなわけで、今日のラジオは、この場にいない幸子ちゃんのカワイくないところを、放送時間一杯喋りたいと思います…。ハイ…」

小梅「ふ、普段はこんなこと、話せないからね…」

タスケテ…

小梅「今日は、リスナーの人たちに、さ、幸子ちゃんのカワイくないところをいっぱい知って欲しいな…」

パタパタパタ

輝子「あ、あの、小梅ちゃん…? か、カンペが…」

ドタドタドタッ

小梅「…あっ」

キャッキャッ

小梅「み、みんな。し、静かにして、ね…?」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「お、OKみたいだ…」

小梅「ご、ごめんなさい…。みんな、幸子ちゃんがいないから、その分張り切っちゃって…」

輝子「そ、そうか…」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「……」

小梅「こ、これも、幸子ちゃんのせいだね…」

輝子「そ、そうだな…。ぱ、パーソナリティの仕事を私たちに押し付けて、ノルウェーなんて…」

小梅「さ、幸子ちゃん、酷いね…」

輝子「こ、これはカワイくないな…。ウン…」

輝子「そ、それで、どっちから幸子ちゃんのカワイくないところを話すんだ…?」

小梅「あ。じゃ、じゃあ、私から…」

輝子「が、頑張れ、小梅ちゃん…。幸子ちゃんがいかにカワイくないか、全国のリスナーに届けるんだ…」

小梅「あ、あのね…。最近、幸子ちゃんは私に凄い冷たいの…」

小梅「私が何回も一緒にホラー映画を観ようって言っても、ぜ、絶対に嫌だ、って…」

輝子「と、トモダチからの誘いを断るなんて、なんて酷いやつなんだ、幸子ちゃん…」

小梅「わ、私は幸子ちゃんと輝子ちゃんと、い、一緒に映画を観たいのに…」

輝子「い、いくら怖いのが苦手だからって、そこまで拒絶しなくても良いじゃないか…。わ、私だって三人で観たいのに…」

小梅「こ、こんな幸子ちゃんは、か、カワイくない、よね…?」

輝子「そうだな…。と、トモダチを大切にしないなんて、カワイくないな…」

小梅「それでね…。こ、この話しには、まだ続きがあって…。ある日、わ、私は寮の近くのレンタルビデオ屋に行ったの…」

輝子「い、いつもの所か…」

小梅「うん…。そ、そしたらね、幸子ちゃんが、ホラー映画のコーナーに、いたの…」

輝子「こ、小梅ちゃんからの誘いは断っておいて、自分でホラー映画を借りに行っていたのか…」

小梅「か、陰からこっそり見ていたらね、な、なんだか様子がおかしいの…」

輝子「ど、どうしたんだ、幸子ちゃん…?」

小梅「よく見たら、ちょ、ちょっと涙目になっていて…。多分、ホラー映画のパッケージだけで、す、凄く怖かったみたい…」

小梅「そ、それで、私が声をかけたらね…。す、凄いびっくりしたの…」

輝子「こ、小梅ちゃんの誘いを断ったのにホラー映画を借りに来ていたんだからな…。う、後ろ暗いところがあったんだろ…」

小梅「わ、私悲しくて、幸子ちゃんに、な、なんで私の誘いは断るのに、って言ったの…」

小梅「そ、そしたら幸子ちゃん、す、凄い申し訳なさそうな顔して、ごめんなさい、って…」

輝子「…ん?」

小梅「さ、幸子ちゃん、ホラー映画苦手なの、一人で克服しようとしていたんだって…。私たちの前で怖がるのは恥ずかしいからって、こ、こっそりと…」

輝子「んん…?」

小梅「そ、それでね…。幸子ちゃんがホラー映画苦手なのを克服したら、い、一緒にホラー映画観よう、って…!」

輝子「こ、小梅ちゃん…?」

小梅「さ、最後は幸子ちゃんと、ゆ、指切りして、お別れしたの…。さ、幸子ちゃん、『カワイイボクがホラー映画を克服できないなんてありえません!』って…」

輝子「す、ストップだ、小梅ちゃん…!」

小梅「い、いつもみたいに胸を張って言っていたんだけど、声がちょっと震えていて…! で、でも、涙目のまま笑ってくれて…! そ、それが凄くカワイ――」

輝子「ヒャッハーッ! ストップって言っているだろうが小梅ちゃん!!!」

小梅「むぐっ…! むぐむぐっ!?」

小梅「…ぷはぁ。しょ、輝子ちゃん…? な、なんで口を塞ぐの…?」

輝子「と、途中から、幸子ちゃんのカワイイ話になっていた…」

小梅「…あれっ? い、今のところは、か、カットでお願いします…」

輝子「こ、これ、生放送だぞ…?」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「こ、小梅ちゃんが、幸子ちゃんのカワイくないところを上手く話せなかったからな…」

小梅「ご、ごめんなさい…」

輝子「わ、私が頑張らないと…」

小梅「が、頑張って、輝子ちゃん…!

輝子「た、多分、さっきの小梅ちゃんの話と関係する話なんだが…」

小梅「ほ、ホラー映画の話、かな…?」

輝子「あ、あれは、つい先週の寒い夜の事だった…」

輝子「私は日課のトモダチのキノコたちの世話を終えて、寝ようとしていたんだ…」

小梅「な、何時くらいの話…?」

輝子「た、確か、午前2時くらいだったぞ…?」

小梅「草木も眠る丑三つ時、だね…。ほ、ホラー…? スプラッタ…?」

輝子「いや…。そ、そんな方向の期待をされても、こ、困るのだが…」

輝子「シャワーを浴びて、パジャマに着替えて、寝ようと布団に入ったところで、突然スマホが鳴ったんだ…」

小梅「の、呪いの――」

輝子「す、凄いキラキラした目をしているところ悪いんだが、そういう要素は無いぞ…?」

小梅「そっか…」

輝子「す、スマホを見たら、幸子ちゃんからメールが来ていた…」

小梅「よ、夜中の2時に、ひ、非常識だね…」

輝子「そうだ…。幸子ちゃんは酷いやつなんだ…」

小梅「そ、それで。メールには何て書いてあったの…?」

輝子「一言、『へやきて』だけだった…」

小梅「へ、『部屋来て』…?」

輝子「平仮名で、だ…」

小梅「そ、そんな時間に輝子ちゃんを、へ、部屋に呼び出すなんて…」

輝子「か、カワイイ女の子のやる所業じゃないよな…」

小梅「うん…」

輝子「でも、幸子ちゃんからの呼び出しだし、行かないわけにもいかないし…」

輝子「さ、寒い寮の廊下を、パジャマで歩いて行ったんだ…」

小梅「幸子ちゃんのせいで、しょ、輝子ちゃんが風邪を引いたら、ど、どうするんだろ…?」

輝子「ひ、酷いよな…」

小梅「か、カワイくないよね…」

輝子「幸子ちゃんの部屋の前に着いて、合鍵で中に入ったんだが…。な、何故か真っ暗で物音一つしないんだ…」

小梅「さ、幸子ちゃんから呼び出したのに…?」

輝子「よく見ると、布団がちょっと膨らんでいてな…。そっとめくったら、幸子ちゃんが弱々しい声で『輝子さん…?』って」

小梅「さ、幸子ちゃん、どうしたの…?」

輝子「詳しいことは話してくれなかったのだが…。な、何か怖い事があったらしいぞ…」

小梅「も、もしかして、頑張ってホラー映画を、み、観ていたの、かな…?」

輝子「た、多分そうだったんだと思う…」

なんで合鍵持ってるんですかね

輝子「は、話を聞いたら、電気を消して布団に潜り込んだものの、トイレに行きたくなって…」

輝子「でも、怖くて布団から出れなくなったらしい…」

小梅「と、トイレって、へ、部屋にあるのに…?」

輝子「そ、そしてな…。涙声で『トイレに付いて来て下さい』って…」

小梅「…うん?」

輝子「し、仕方がないからな…。さ、幸子ちゃんを抱き締めて、頭を撫でながら一緒にトイレまで行ったんだ…」

小梅「えっと…」

輝子「そしたらな…。さ、幸子ちゃん、顔を真っ赤にして、中まで付いて来て欲しい、って…」

小梅「しょ、輝子ちゃん…!」

輝子「な、なんだ、小梅ちゃん…? い、今良いところなんだが…?」

小梅「なんだか…、幸子ちゃんがカワイイ話になっていない、かな…?」

輝子「そ、そんなことはないぞ…? さ、幸子ちゃんは、夜中にトイレに行けないからって、トモダチを部屋まで呼び出す酷いやつなんだ…」

小梅「そ、そっか…。幸子ちゃんは酷いね…」

輝子「ああ…。そ、それでな。トイレから出た後も、わ、私の腕に抱き着いてきて…」

輝子「べ、ベッドまで戻っても、は、離そうとしないんだ…」

小梅「もう夜中なのにね…」

輝子「なんとかなだめすかして、ベッドに横になって貰ったんだが…」

小梅「ま、まだ輝子ちゃんに迷惑かけたの…?」

輝子「そ、そうなんだ…。と、突然、寮の廊下は寒くなかったのか、って訊いてきて…」

小梅「寒いに、き、決まっているのにね…」

輝子「さ、寒かったって答えたら…」

小梅「こ、答えたら…?」

輝子「べ、ベッドの端に寄って、布団を少しめくって『どうぞ…』って…」

小梅「…うん?」

輝子「く、口元まで布団を引き上げて、上目遣いで見詰めてくるんだ…」

小梅「あ、あの…」

輝子「あ、危うく、わ、私の理性のタガが飛びそうに――」

小梅「輝子ちゃん…!」

輝子「ど、どうした、小梅ちゃん…?」

小梅「や、やっぱり、幸子ちゃんがカワイイ話になっていない、かな…?」

輝子「そ、そんな事はないぞ…? さ、幸子ちゃんはユニットメンバーの理性を飛ばそうとする…、悪いやつなんだ…」

小梅「そ、そっか…。幸子ちゃんは悪いね…」

輝子「そうなんだ…」

小梅「で、でも…。輝子ちゃんって、結構な頻度で理性のタガが飛んでいない、かな…?」

輝子「フヒ…?」

小梅「よ、よく『ヒャッハーッ!』って…」

輝子「ウン…。ソ、ソウタッダネ…」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「…さ、幸子ちゃんのカワイくないところ、ちゃんと伝わった、かな…?」

輝子「ど、どうだろう…? で、でも、もう少し幸子ちゃんのダメなところをアピールした方が良いかもな…」

小梅「そ、そうだね…。じゃ、じゃあ、また私が…」

輝子「ま、任せた、小梅ちゃん…」

小梅「あ、あれは先月のロケの話なんだけど…」

小梅「わ、私と幸子ちゃんで、一緒にキャンプに行ったの…」

輝子「私がソロツアーで離れていた時の話だな…」

小梅「うん…。そ、それで、最初はただのキャンプだったんだけど、なんだか途中から、さ、サバイバルみたいな感じになってきてね…」

輝子「さ、幸子ちゃんがいるからな…。やっぱりそうなるよな…」

小梅「ふ、二人で山の中で川を探して水を汲んで浄化したり…、火打ち石で焚き火を焚いたり…」

小梅「最初は幸子ちゃんと二人のお仕事で…、た、楽しかったんだけど…。い、いつの間にかスタッフさんもいなくなっていて、幸子ちゃんと私と、ハンディカ
メラだけになっていて…」

輝子「ま、巻き込まれた小梅ちゃんが可哀想だ…」

小梅「二人でなんとかしてテントを張って、2日過ごしたんだけど…」

輝子「ふ、2日もか…」

小梅「さ、幸子ちゃんも私も体力は無い方だけど…。幸子ちゃんはああいうのに慣れているから、私が段々付いて行けなくなって…」

輝子「ああ…。さ、幸子ちゃんは結構、ストイックだからな…」

小梅「うん…。『そんなんじゃダメです!』とか『もっとしっかりして下さい!』とか言われちゃって…」

輝子「ひ、酷いな、幸子ちゃん…。こ、小梅ちゃんはあまりそういうの得意じゃあないのに…」

小梅「そしてね…。私、2日目の夜に、とうとう我慢出来なくて、な、泣いちゃったの…」

小梅「真っ暗なテントの中で、お布団も固くて、お腹も空いて…」

輝子「あ、アイドルの仕事とは思えないな…」

小梅「さ、幸子ちゃんがいなければ、こんな目に遭わなかったのかな、って思って…」

輝子「まあ…。まず遭わなかっただろうな…」

小梅「昼間に幸子ちゃんに厳しい事を言われたことが、すっごく悲しくなってきて…」

輝子「じ、自分がサバイバルに慣れているからって小梅ちゃんを蔑ろにするなんて、なんて酷いんだ…」

輝子「そ、それで、幸子ちゃんはその時、どうしていたんだ…?」

小梅「幸子ちゃんは、お水を汲みに行っていたの…」

輝子「こ、小梅ちゃんが一人寂しくテントで泣いているのにか…。な、なんて冷たいんだ…。ま、全くカワイくないぞ…!」

小梅「なんでこんな事になったんだろう、って思ったら、な、涙が止まらなくて…」

輝子「幸子ちゃんはやっぱり酷いやつだ…。こ、小梅ちゃんをそんなに泣かせるなんて…」

小梅「あ、あのね…。ま、まだ話は終わっていない、よ…?」

輝子「そ、そうか…。じゃ、じゃあ続けてくれ…」

小梅「ずっと私が一人で泣いていたら、幸子ちゃんがテントに戻って来たの…」

輝子「よ、ようやく戻って来たのか…」

小梅「泣いているところ、見られたくなかったんだけど、き、気付かれちゃって…」

輝子「そこは気付いたらダメだろ…、幸子ちゃん…」

小梅「さ、幸子ちゃんはちょっとビックリした顔をしてね…。そ、それから、突然私をぎゅって抱き締めてくれたの…」

輝子「…ん?」

小梅「つ、『冷たく当たってごめんなさい』って言ってね…。ポケットからカロリーメイトを出して、た、『食べて下さい』って…。た、食べ物は持っていない
って言っていたのにね…」

輝子「あれ…?」

小梅「『ボクはもうこっそり食べましたから』って言ったんだけど、幸子ちゃんのお腹もグーって鳴って…。幸子ちゃんの顔が真っ赤になって…」

輝子「小梅ちゃん、ストップ…」

小梅「な、なんだかおかしくなっちゃって…。幸子ちゃんも笑い始めて…。その後、二人で笑いながら、カロリーメイトを半分こして食べたの…」

輝子「す、ストップ、小梅ちゃん…!」

小梅「幸子ちゃんは『小梅さんが元気になって良かったです』って笑顔で言って、また私をぎゅってしてくれて…。わ、私も幸子ちゃんのカワイイ笑顔を見たら安心してそのまま意識が――」

輝子「ヒャッハーッ! だからストップって言っているだろうが小梅ちゃん!!!」

小梅「むぐっ…! むぐむぐっ!?」

小梅「…ぷはぁ。しょ、輝子ちゃん、また…?」

輝子「と、途中から普通に幸子ちゃんがカワイイ話になっていたぞ…? し、しかも、ちょっと良い話だ…」

小梅「…あれっ? い、今のは、き、聞かなかったことに…」

輝子「む、無理だろ…」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「や、やはり私が頑張らないとな…」

小梅「放送時間的に、つ、次が最後になりそうだね…」

輝子「こ、これは、先月私がソロツアーで長く寮を離れていた頃の話なんだが…」

小梅「私と幸子ちゃんが、キャンプに行っていた時、かな…?」

輝子「せ、正確には、私が寮に帰って来た時の話だな…」

小梅「確か、私もその時、長期の地方のお仕事で…。幸子ちゃん、一週間くらい一人だったんだよね…」

輝子「わ、私は、ツアーに連れて行けないトモダチのキノコたちの世話を、プロデューサーに任せていたんだ…」

輝子「で、でも、最後の一週間だけは、仕事でどうしても預かれないって言われてな…。し、仕方ないから、幸子ちゃんに預けることにしたんだ…」

小梅「さ、幸子ちゃんに…?」

輝子「うん…。しょ、正直、ちょっと不安だったんだが…。美玲さんもボノノさんもまゆさんも忙しくて、小梅ちゃんも地方ロケに出る頃だし…。他に当ても無いし、幸子ちゃんはいつものドヤ顔で任せてくれって言うから…」

輝子「さ、幸子ちゃんにトモダチたちの面倒を頼んで出発した…」

輝子「私はトモダチたちが心配だったんだが、なんとかツアーを終わらせて、寮に戻ったんだ…」

小梅「そ、それでどうしたの…?」

輝子「私が戻ったら、トモダチがほぼ全滅していた…」

小梅「ひ、酷い…。幸子ちゃんが任せてって言ったのに…」

輝子「そ、そうだ…。さ、幸子ちゃんが、私のトモダチたちをジェノサイドしたんだ…!」

小梅「そ、そんな。幸子ちゃん、か、カワイくない…!」

輝子「そ、それでな…。な、何も知らない私が寮に戻った時、最初に幸子ちゃんの部屋へトモダチたちを迎えに行ったらな…。幸子ちゃん、目を真っ赤に泣き腫らしていて…」

小梅「…え?」

輝子「ずっと、ごめんなさいごめんなさい、って言い続けて…。は、話を聞くと、張り切って水をあげすぎたみたいで…」

小梅「えっと…?」

輝子「ま、前の日も、あまりの申し訳なさに、禄に寝れなかったらしくてな…」

小梅「あの…、輝子ちゃん…?」

輝子「わ、私がもう良いんだって言っても謝るのを止めなくて…。そ、その内に私の腕の中で、な、泣き寝しちゃってな…! そ、その寝顔がもう――」

小梅「しょ、輝子ちゃん…!」

輝子「な、なんだ、小梅ちゃん…? 今凄く良いところなのに…」

小梅「今回の…。さ、幸子ちゃんのカワイイ話になっていない…、かな…?」

輝子「そ、そんな事はないぞ…? さ、幸子ちゃんは、泣きながら謝れば何でも許して貰えると思っている、あ、悪魔のようなやつなんだ…」

小梅「そ、そうなの…?」

輝子「ああ…。しかも、泣きながら寝るという誠意の無さだ…!」

小梅「そうなんだ…」

輝子「そ、その後私は、幸子ちゃんの悪行を調べるために、聴き込みをしたんだ…」

小梅「聴き込み…?」

輝子「幸子ちゃんには、事務所にいるトモダチの世話も頼んでいたからな…。事務所に来ていた人たちに話を聞いたんだ…」

小梅「みんな、なんて言っていたの…?」

輝子「さ、幸子ちゃんは喜々として、キノコに有害な量の水を毎日あげていたらしいんだ…」

小梅「ひ、酷い…。そんな幸子ちゃんは当然カワイくない、ね…」

輝子「みんな口を揃えて、幸子ちゃんは時間があればずっとキノコを眺めていたって…。た、楽しそうにキノコの世話をしていたって…」

小梅「う、うん…?」


輝子「き、気になってまた幸子ちゃんの部屋に行って話を聞こうとしたらな…。さ、幸子ちゃん、また涙ぐんじゃって…」

小梅「あの…」

輝子「でも、私がもう怒っていないって何度も何度も言うと、やっと泣き止んでくれて…」

小梅「…輝子ちゃん?」

輝子「と、トモダチたちの世話を頼まれてのが嬉しくて、ついつい張り切り過ぎたって…。な、涙で上気した顔で言って…。あ、危うく、また私の理性のタガが――」

小梅「ま、待って、輝子ちゃん…!」

輝子「い、いや…。け、結局、幸子ちゃんに手は出していないぞ…!?」

小梅「そ、そうじゃなくて…。ま、また、幸子ちゃんのカワイイ話になっていない、かな…?」

輝子「そんなはずは…。さ、幸子ちゃんはユニットメンバーの理性のタガを外そうとする…、い、イケナイやつだって話だぞ…?」

小梅「そ、そうだったの…? しょ、輝子ちゃんの理性のタガが…、ゆ、ゆるいだけなんじゃあ、ないかな…?」

輝子「ソンナコトハ…」

小梅「……」

輝子「……」

小梅「……」

輝子「そ、そろそろこのラジオも終わりの時間だが…。さ、幸子ちゃんのカワイくないところは、り、リスナーに伝わったよな…?」

小梅「た、多分…」

輝子「わ、割と喋れていた、よな…?」

小梅「うん…」

小梅「じゃ、じゃあ、142'sラジオ…。こ、これでお別れのお時間、です…」

輝子「えっと…。こ、今週は、『カワイイボクと142's』4/3メンバーで、お、お送りしたぞ…」

小梅「そ、それじゃあ、みんな、また来週、ね…? し、白坂小梅と…」

エリンギ『みんな! また来週だよ! 輝子ちゃんのトモダチのエリンギと!』

ピシッ パシッ

輝子「ぼ、ボッチのトモダチ、星輝子でした…」

小梅「ば、バイバイ…」

輝子「さ、幸子ちゃんはカワイくないぞ…」

小梅「カワイくないよ…」

エリンギ『カワイくないよ!』

ガタガタッ

――――――
輝子「ら、ラジオ、疲れたな…」

小梅「うん…。そ、そうだね…」

輝子「さ、幸子ちゃんのカワイくなさは、伝わったよな…?」

小梅「た、多分…」

輝子「だよな…」

小梅「こ、これでボーダーが下がれば良いね…」

輝子「うん…」

小梅「ま、まさか、このタイミングで幸子ちゃんが来るとは、お、思わなかった…」

輝子「地獄の棺桶が、開いてしまった…」

小梅「輝子ちゃん…。が、頑張って、二枚取ろうね…?」

輝子「ど、どっちかが爆死しても、恨みっこなしだからな…」

P「おーい。輝子! 小梅!」

輝子「ぷ、プロデューサー…」

小梅「お、遅かった、ね…」

P「すまんすまん。前の現場が長引いてな」

輝子「ら、ラジオは聴いていたのか…?」

P「それが、どうも車のラジオが調子悪くてな」

小梅「きょ、今日は二人で、が、頑張った、よ…?」

P「そうか。録音してあるから、あとでじっくり聴かせてもらうな。とりあえず車に乗ってくれ」

――――――
P「幸子がいなくて大変だったろ?」

小梅「うん…。ふ、二人でラジオは、凄く大変…」

P「無理言って悪かったな。どうしても代わりが見つからなくって」

輝子「い、良いよ…。ゆ、ユニットの二人は残っているのにラジオが休みなんて、へ、変だしな…」

小梅「そうだね…。さ、幸子ちゃんがいない分は、私たちが頑張らないと、だね…」

P「そうか…。お前たちもいつの間にか成長したんだな…」

小梅「えへへ…」

輝子「そ、そんな風に言われると、て、照れるぜ、親友…」

P「そうだ。頑張ったご褒美を何かやろう。何でも欲しいもの言ってみろ」

輝子「ほ、欲しいもの…?」

小梅「な、何でも…?」

P「もちろん、常識的な範囲でな!」

輝子小梅「じゃ、じゃあ…」

P「なんだ?」



輝子小梅「も、モバコインカードで…」



P「…えっ?」




この後、録音したラジオを聴いたプロデューサーと幸子から滅茶苦茶怒られた。


終わり

担当逆ステマSS終了。これで少しはボーダー下がったよね? それはともかくHTML化依頼してきます。

さて、イベ上位幸子来ましたね。キャラソート結果が1位から幸子、森久保、珠美な自分には地獄のような2月でした。

ただでさえギリギリの生活費を削って血涙を流しながらモバコインカード買って、なんとか珠美を1枚。初めて手にした上位SRである珠美を堪能していたら、わずか3時間で地獄へ真っ逆さまです。

足りないBPドリンクを貯めたスタハーフ450個で埋め合わせたので、もう無理です。お願いですからボーダー上げないで下さい! なんでも島村!

しかし、月末ガチャが美嘉に智絵里でイベ上位が幸子。年度末決済に向けてPから絞り取ろうという心を全く隠していない見事な布陣です。これでデレステの月末に楓さんが取られていなければ、文句の付けようの無い完璧な地獄絵図でしたね。


楓さんは選挙期間かもな

信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)


乙です。みんなカワイイ。


あの子(複数形)はしゃぎ過ぎぃ!

幸子株爆上げだな

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