―――――事務所―――――
ガチャ
メアリー・コクラン「グッドモーニン!」
安部菜々「あ、メアリーちゃん、おはようございます!」
メアリー「ナナ!オハヨ!いるのはナナだけなノ?」
菜々「はい!さっきまで加蓮ちゃんがいたんですけど、たった今行っちゃいました」
メアリー「病院に?」
菜々「連想が失礼すぎじゃないですか!?」
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菜々「違います!レッスンにですよ!」
メアリー「冗談ヨ!」
菜々「わかりにくいですよぅ……」
メアリー「そうだ!カレンといえば、こんなウワサを聞いたワ!」
菜々「?」
メアリー「最近、健康のためにランニングを始めたらしいノ!」
菜々「へぇ~、いいことですね!体力が不安だっていつも言ってましたし」
メアリー「毎日50km!」
菜々「50km!?」
菜々「もはやアイドルじゃなくてアスリートじゃないですか!」
メアリー「そのせいで寝不足みたいネ……」
菜々「それ本末転倒ですよ!?」
メアリー「最近では3時間を切ったらしいワ!」
菜々「やっぱりアスリートじゃないですか!?何が加蓮ちゃんにそこまでさせるんですか!?」
メアリー「確かにそう聞いたんだけド……」
菜々「聞き間違いであってほしいです……」
メアリー「次の仕事はトライアスロンだ!って……」
菜々「加蓮ちゃんは事務所の怒りでも買ってしまったんですか!?」
菜々「ちなみにメアリーちゃんはトライアスロンって何だかわかりますか?」
メアリー「バカにしないでほしいワ!この前聞いたもの!」
菜々「ご、ごめんなさい……」
メアリー「スイム・ラン・セグウェイでショ!」
菜々「なんで最後に楽をしちゃったんですか!?」
メアリー「違うノ?」
菜々「もう1つはバイク!自転車です!セグウェイのレースなんて見てどうするんですか!?」
メアリー「休憩?」
菜々「せっかくの緊張感が台無しですよぉ!!」
メアリー「でも、トライアスロンもイツキとかヨーコならできそうネ!」
菜々「そうですねー、でも、相当の体力がないと辛いと思いますよ?」
メアリー「世界レベルくらい!?」
菜々「何でその例えなんですか……?」
メアリー「そういえばヘレンは水の上を歩けるって聞いたワ!」
菜々「そんなわけないじゃないですか!?」
メアリー「本当にそう言い切れる……?」ジッ…
菜々「うっ……」
メアリー「“ヘレンならできそう”って思ってないノ……?」
菜々「ううっ……」
メアリー「“ヘレンなら空も飛べそう”って思わないノ……?」
菜々「う……っていやそれは流石にないですから!!!」
メアリー「夢がないのネ!」
菜々「ヘレンさんが空を飛んで来たら夢どころか悪夢ですよ……」
メアリー「悪夢といえば、ユキミは怖い夢を見た次の日は、ずっとミクにくっついてるらしいワ!」
菜々「そうなんですか?ふふふ、可愛いですね」
メアリー「あと、ノアが怖い夢を見た次の日は、ミクのお弁当が焼き魚になるらしいワ!」
菜々「やつあたりじゃないですか!!可哀想!!」
メアリー「でもミクもネコなのにサカナが食べれないなんて面白いわネ」
菜々「まあ……誰にでも好き嫌いはありますからね」
メアリー「カエデも、“お酒はニガテで怖いから差し入れとかやめて”って言ってたワ!いつも飲んでる気がするんだけど……」
菜々「それ罠です」
メアリー「カオルとニナに」
菜々「見境なしですか!?」
メアリー「ナナはお酒は飲まないノ?」
菜々「な、ナナは17歳ですから!飲まない以前に飲めませんし!」
メアリー「ナナの肌はもうミソジって聞いたわヨ?」
菜々「肌!?普通に三十路と言われるよりダメージが大きいんですけど!!」
メアリー「アタシとしては、歳が上に見られる方が羨ましいワ」
菜々「ナナにもそんな時期があったんですけどね……」
メアリー「大丈夫ヨ!ナナはちゃんとまるで17歳かのように見えているワ!安心して!」
菜々「ほらもう言い回しが意味深じゃないですか!!!」
メアリー「でも、ホナミも年上に見られて困るって言ってたわネ」
菜々「ああ、保奈美ちゃんは大人びていますからね」
メアリー「セツナも言ってたワ!」
菜々「メイク上手いですもんね」
メアリー「それに比べてタマミ(笑)とワカバ(笑)は」
菜々「なんで煽るんですか!?」
メアリー「ま、アタシも他人のことは言えないから頑張らなきゃネ!」
菜々「メアリーちゃんならすぐに大きくなれますよ」
メアリー「御心遣い至極感謝致す」
菜々「急にどうしたんですか!?」
メアリー「冗談ヨ!」
菜々「冗談を免罪符に好き勝手するのやめてください!!」
メアリー「あれ?こう言えば何をしても許されるって聞いたのニ?」
菜々「知識の偏りが悪趣味ですよ!?」
メアリー「最悪、“カワイイ!”って連呼してればどうにかなるって……」
菜々「それでどうにかなるのは1人だけです!」
メアリー「でもこの事務所のミンナは本当にカワイイワ!来てビックリしちゃった!」
菜々「そうですねぇ、いろいろな娘がいますけど、みんなかわいいですよね」
メアリー「でも、一番はもちろんアタシネ!」
菜々「ふふ、ナナだって負けてませんよぉ」
メアリー「それはないですね」
菜々「!?」
メアリー「冗談ヨ!」
菜々「それやめてって15秒前に言ったじゃないですか!!!」
メアリー「お笑いの基本はテンドンって聞いたワ!」
菜々「それを偏ってるって言うんですよ!!!」
メアリー「アタシ、テンドンって食べたことないノ!今度食べに行かない?」
菜々「あ、食べ物の方の話ですか、もちろんいいですよ!」
メアリー「ワオ!嬉しいワ!聞いた話だと、他の食べ物がゴミに見えるくらいオイシイとか!」
菜々「その高すぎるハードルは必要ですか!?」
メアリー「一度食べると中毒になって依存するとか!」
菜々「言葉選びが全体的に危ない!!!」
メアリー「タバコも一度吸うとやめられないって聞くわよネ」
菜々「そうですね……まあそもそもアイドルにタバコはNGですから」
メアリー「お酒もやめられないってミンナ言ってるワ!」
菜々「11歳にその声が届くのはあまり良くないですね……」
メアリー「飲みすぎるとどうなっちゃうノ?」
菜々「飲みすぎると死んじゃうこともあるんですよ!」
メアリー「カレンが!?」
菜々「言ってないです!とばっちりじゃないですか!!」
メアリー「あとは?」
菜々「あと、酔って暴れたりしちゃうと、警察につかまっちゃうかもしれません!」
メアリー「サナエは警察なのにいつも」
菜々「こ、この話はやめましょう!!!!!」
メアリー「そういえば、ウサミン星の警察はみんなチェーンソーを持ってるって本当?」
菜々「チェーンソー!?怖っ!!!そんなわけないじゃないですか!世界観ぶち壊しですよ!?」
メアリー「あれ?でも、“疑わしきは真っ二つ”が信条だって聞いたのニ……」
菜々「なんなんですか!?発想がよっぽど悪人じゃないですか!!!」
菜々「今日のメアリーちゃんおかしいですよ!?“聞いた”とか“言ってた”とか“らしい”ばっかり!一体誰がそんな適当なことを言ってたんですか!!」
メアリー「フレデリカ!」
菜々「ああ…………」
おわり
過去作
ほたる「祝!朋さん」智絵里「ご出演決定!」
渋谷凛「何か新しいことが」本田未央「したい?」
橘ありす「家電アイドルフレデリカ?」
もよろしくお願いします
乙!
フレデリカのオチ率
おつ!
乙!
お前さんのSSほんと好き
乙乙
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