【R-18】逆転あんきら!その4 (96)

モバマスSS
パラレル設定
【警告!】
人によっては不愉快な思いをしたり、胸糞展開があります
残酷な描写や過激な言動があります
本当にモバマスを愛する人は、リターンでお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456037456

【特技一覧表】
※【アルティメットモード】
杏の持つ特技
これが発動すると超やる気になり、知識や経験を無視して能力を底上げする
発動条件は不明
効果時間は3分間のみである

☆【秘技千日手!!】
ウサミンの特技
【アルティメットモード】の最大の弱点、3分間をロスさせる為に作り出した
【待った!!】には【待った!!】を
【異議あり!!】には【異議あり!!】の応酬を、千日手のごとく繰り返す。


★【アルティメットモード改】杏が作中で得る特技
【アルティメットモード】との違いは時間制限が無い
杏がウサミンの【秘技!!千日手】により【アルティメットモード】が破れた為急遽、改良した

>>2
【登場人物一覧表】
【双葉杏】弁護士17歳、普段はやる気が無い元ニート
特技に※がある(★は作品中に会得する)


【諸星きらり】17歳ニート、杏を全力でサポートする杏の幼なじみ両親は他界


【ウサミン】正体は検事になった【菜々】さん年齢不詳?
特技に☆がある
杏の師匠であり今回最大のライバルで登場する


【サイバンチョ】裁判を【有罪!】か【無罪!】かを決める人
時には敵になったり味方になったり


【ちひろ】今回の事件の被害者、死因は【失血死】
会社内でお金を貸していた


【まゆ】某企業のOL、今回の事件の容疑者。杏が弁護する事になる


【まゆ達が付き合ってた男性】某企業の社員、事件前日自殺をしている
付き合ってたのは【まゆ】と【響子】と【渋谷さん】の3人で3人間は仲は悪くはなかった

【響子】某企業のOL、同僚に【まゆ】と【渋谷さん】がいる、【まゆ】と同じ男を好きになりシェアしていた


【渋谷さん】某企業のOL、同僚に【まゆ】と【響子】がいる
【まゆ】と同じ男を好きになりシェアしていた
【まゆ】の犯行現場を目撃した人でもある

【証拠品一覧表】
【弁護士バッチ】これが無いとニートに逆戻り絶対死守すべき物


【借用書】【まゆ達が付き合っていた男性】の物
利息は法定内の範囲内である
期日は事件当日になっている

【まゆのリボン】【まゆ】が身に付けているリボン、入手不可
色は赤
【渋谷さん】いわく鉄骨さえ粉々にする程の切れるリボンらしい
凶器の可能性もあるが?


【まゆのリボンの血液反応の結果】【まゆのリボン】が凶器になった可能性がある為入念に検査をしたが、血液反応は検出されなかった


【血染めのナイフ】【まゆ】が逮捕時に持っていたナイフ
ナイフには【まゆ】の指紋が検出されている


【まゆの衣服】【まゆ】の会社は私服OKの為、普通の衣服である
下はミニスカート
上は半袖の服
衣服は白で統一されている
半袖の服にはポケットがついている
入手不可
現在、断固として着替えを拒否してる為生活臭が漂っている

【キーボード】答えを打ち込む為の物
決して楽器ではない

おつ

ちひろが死んだ!

【証拠品一覧表その2】
とある事務所詳細
【クーラー】事務所につけてある普通のクーラー
警察が来た時には、冷房が風力は最大、温度は設置できる最低温度で稼働していた


【屋上】喫煙者の為扉は常時開かれている
高さ3メートルの金網が設置されている
事件当日、【響子】が下着姿で金網を乗り越えようとしているのを、警察が発見自殺阻止に成功している
事件当日、ヘリなど飛行物体は確認されていない為、【屋上】からの侵入した人はいないと考えられる

【証拠品一覧表その3】
とある企業事務所詳細続き
【事務所の扉】指紋認証、自分しか知らないパスワード打ち込み、電子カードキー差し込みの3段構えの頑丈な扉
警察が到着した際、中に居る【渋谷さん】により開けて貰って入る事ができた程である


【電子カードキー】差し込みで扉が開かれる。カードを差し込みした時刻が、判明できるようになっている


【電子カードキー時刻詳細】
18時 【響子】
18時30分 【まゆ】
19時 【渋谷さん】
なお【ちひろ】は内勤の為1日中事務所内に居たもよう
事務所内には、他に人がいないのを、警察は確認している


【トイレ】水洗トイレ
事件当日【トイレ】は詰まっていた


【窓】【窓】は鍵がかかっており、割られてもいない為【窓】からの侵入は考えられない

【証拠品一覧表その4】
【ちひろ】の遺体の状況
警察が死後硬直を調べた所、死後硬直は一部のみ発生しており、【渋谷さん】の目撃証言などから、【まゆ】を緊急逮捕している


【ちひろ】は座ったまま、息を引き取っている、又身体には【血塗りのナイフ】による刺し傷がいくつか存在するが、全て急所は、はずしている


【ちひろ】が座っていた場所には、体内から出た大量の血液が血溜まりとなって存在している
血溜まりは、警察が来た時点で凝固しているのを、警察が確認している
血液に関しては、濃度は普通。薄められた形跡や薬物反応は無い
【ちひろ】の外傷は【血塗りのナイフ】のみである

8月某日杏の住居兼弁護士事務所


杏『暑いな~なんで夏はこんなに暑いんだろ?』


杏『外になんか出歩きたくはないよ』


きらり『杏ちゃ~ん!助けて欲しいにぃ。このままじゃ極刑されてしまう人がいるにぃ』

きらりが話した内容をまとめると、次の話のようになる

【まゆ】が【ちひろ】を殺めた為極刑は確実


【まゆ】は【まゆ達が付き合っていた男性】が亡くなっている為、ヤケになって極刑でも構わないと、他の弁護士達を拒否して、極刑を受け入れる覚悟をしている


杏『つまり、【まゆ】さんを弁護すれば良いんだね?』


きらり『このままじゅかわいそうすぎるにぃ』


杏『いつものように【無罪!!】は厳しいよ』


きらり『減刑でも良いにぃ』

きらり『とりあえず、裁判所に行って目撃者に、裁判が始まる前に、話を聴くにぃ』



杏『はあ、仕方ないね。その目撃者に色々話を聴くしかなさそうだし、早速行くよ!』


きらり『わかったにぃ、裁判所に一緒に行くにぃ』


杏『きらりんタクシーGO!』

某所 地方裁判所第4法定前
杏『(第4、4って不吉な数字だなぁ)』


渋谷さん『ふ~んあなた達が、【まゆ】の弁護士なんだ?』


渋谷さん『私は【まゆ】の同僚の【渋谷さん】で良いよ、裁判まで少し時間あるから、答えれる範囲内なら、質問に答えるよ』

杏『この証拠品の事で聞きたいんだけど?』【借用書】


渋谷さん『色々個人情報とかうるさいからね、【まゆ達が付き合っていた男性】の【電子カード】をかざすと詳細は出るよ』

渋谷さん『彼の遺品で持ち歩いているから【電子カード】貸すから、内容見たら返してよ。』

杏『(なんでそんな大事な物を持ち歩いているんだ?)』


杏は【まゆ達が付き合っていた男性】の【電子カード】で【借用書】の詳細を確認した

【証拠品一覧表一部のみ訂正】

【借用書】借りた金額は300万円
利息は法定内の範囲内である
返済期日は、事件当日になっている


杏『え~と後は【まゆ達が付き合っていた男性】について教えて欲しいな』

渋谷さん『元々は【まゆ】が一番先に付き合いを開始したんだよ』


渋谷さん『【まゆ達が付き合っていた男性】がたまたま工事現場を歩いていたら、上から鉄骨が降ってきて、【まゆ】が【まゆのリボン】で粉々に粉砕した事で、助けた縁で付き合いをはじめたらしいよ』


渋谷さん『その後、私と【響子】も【まゆ達が付き合っていた男性】を好きになり3人でシェアをする事になったんだよ』

渋谷さん『ちなみに3人の仲は悪くは無いよ。後あくまでも健全なお付き合いだったからね。』


杏『(そんな恥ずかしい事は、聞いて無いし)』


杏『(もうすぐ裁判だし、聞いておく事は、聞けたはず)』


???『お久しぶりですね杏ちゃん。』


杏『!!その声は菜々さん!』

ウサミン『今の私は【菜々】さんでは無く、【ウサミン】です』


杏『(顔は隠しているんだけど声で丸わかりなんだけど)』


ウサミン『今の私は検事をやっています。当然今回の事件の検事も、私ですよ』


杏『(そんな別れてから1年程しか経っていないのに、検事なんてすぐなれる職業じゃ無いはずなのに?)』


ウサミン『実は杏ちゃんと出会った時には、ニートでしたが司法試験の方はクリアしてたんですよ』

杏『(そう言えば色々アドバイスもらってたっけ)』


ウサミン『私はあの時弁護士になるべきか、検事になるべきを悩んでました』


ウサミン『そして2つの理由で検事になる事にしたんですよ』

杏『2つの理由?』


ウサミン『まずはひとつめ、【双葉杏】がすでに弁護士にいる事』


ウサミン『あの時のチート振りを見れば、同じ弁護士でやるには、私では無理だと判断しました』

ウサミン『そして、もうひとつは、増え続ける犯罪に対して、どのように対処していくべきかを、考えて結論を自分なりに出した事です』


杏『菜々さん自身の考え?』

ウサミン『たとえ赤ん坊だろうが罪を犯したら断罪せよ!!』

ウサミン『たとえ微刑であっても極刑をもって対処せよ!!』

ウサミン『たとえこの2つが抑止力にならなくても、犯罪をおこなったら、極刑で犯罪者自身の数も減りいずれは、犯罪をおこす気力さえ奪う恐怖体制。そうかつてのフランス革命のように!!』


杏『そんなの、そんなの間違っているよ。』

ウサミン『だったら私のこの案に対する対抗案があると言うんですか?』


ウサミンの恐怖体制による犯罪抑止力案に対抗する案はありますか?

当然あります
そんなのある訳ない


杏『無いよ、そんなの。でも間違いなのは確実だよ』

ウサミン『杏ちゃんは、あの時と何も変わりませんね。代案も無しで否定だけするなんて。』

杏『菜々さんが変わりすぎなんだよ!!』


ウサミン『だったら証明してみせて下さい。この裁判でお互い検事と弁護士なんですから』

ウサミン『私はこれが初検事の仕事ですが杏ちゃんには負けませんよ』


杏『私だってあれから少しは成長しているよ、法廷内の議論で負けはしないよ。』

係員『そろそろお時間です。弁護士側も検察側も、法廷にお入り下さい』


ウサミン『いいでしょう、この検事【ウサミン】の力を見せつけてあげますよ』


ウサミン『ミ~ンミ~ンウサミンミン。杏ちゃんをコテンパンに負かしてあげますよ』


杏『杏にだって意地があるよ!菜々さん相手でも負ける訳にはいかないよ!』

某所地方裁判所第4法廷


サイバンチョ『これより【まゆ】による【ちひろ】を殺害した容疑で審理をおこないます。』

ウサミン『検察側準備完了済みです』


杏『同じく弁護士側も準備万端だよ』

ウサミン『それでは【まゆ】を逮捕した経緯について説明します』


ウサミン『事件当日19時5分に【渋谷さん】より警察に通報、約5分後には、警察は事務所に到達しています』


ウサミン『そして【渋谷さん】の目撃証言と【まゆ】が【ちひろ】に対して【血塗りのナイフ】を突き刺していた為、緊急逮捕しました』

サイバンチョ『このご時勢に人を殺めるとは、なんとも言えませんな』


ウサミン『検察側は即刻【まゆ】に対して極刑の判決を、していただきたいです』


杏『【異議あり!!】』


杏『まだ全然議論してないじゃん、とりあえず目撃証言をしてもらおうかな。』


サイバンチョ『それでは目撃証言をお願いします』

証言中


渋谷さん『事件当日事務所に戻ったら、凄惨な現場に出くわしたんだよ。』待った!!


杏『それは時刻はいつ頃なのかな?』


渋谷さん『19時だったよ確か』


サイバンチョ『それでは証言を続けてください』

証言中


渋谷さん『なんと【まゆ】が【血塗りのナイフ】を【ちひろ】さんに対して何度も何度も突き刺していたんだよ!』待った!!


杏『その見間違いとかは無いよね?』


ウサミン『異議あり!!』


ウサミン『残念ながら事務所内には、【ちひろ】、【響子】、【まゆ】、【渋谷さん】以外の人間はいない事は、警察は調べています!』


杏『たぶんここだね。』


きらり『何がだにぃ?』


杏『【異議あり!!】を突きつける場所だよ』


杏『菜々さんが理不尽な言葉を言ったから【アルティメットモード】はいつでも、出来たんだ』


杏『【アルティメットモード】は3分間たけだから確認したかったんだよ』


杏『サイバンチョさんもう一度今の証言をお願いします。』

サイバンチョ『それではもう一度証言をお願いします』


杏『(よしいくよ)うおおお~』


ウサミン『(きましたね【アルティメットモード】しかし対策は万全ですよ)』

証言中


渋谷さん『なんと【まゆ】が【ちひろ】さんに対して【血塗りのナイフ】を何度も何度も突き刺していたんだよ。』異議あり!!


杏【アルティメットモード中】『異議あり!!』【まゆの衣服】


杏【アルティメットモード中】『今の証言はこの証拠品と矛盾しています』

サイバンチョ『はて、おかしな所は見当たりませんが?』


【まゆの衣服】この証拠品におかしな所は存在しますか?
当然あります
そんなのある訳ない


杏【アルティメットモード中】『無いよ。』


サイバンチョ『は?弁護人ふざけないでください!』


杏【アルティメットモード中】『(ふざけてもいないし、無いもんは無いんだけど)』

杏【アルティメットモード中】『(次の証拠品出す時間惜しいな)』


杏【アルティメットモード中】『サイバンチョさんいつもの【キーボード】で答えさせてよ!』


サイバンチョ『わかりました、それではアルファベットと平仮名のみで7文字以内の入力でお願いします』

アルファベットと平仮名のみで7文字以内で入力してください
打ち込む文字
かえりち


杏【アルティメットモード中】『かえりちすなわち【返り血】だよ!』

杏【アルティメットモード中】『もし目撃証言が正しいなら、至近距離で【血塗りのナイフ】を使用したら【返り血】は浴びるはずだよ!』


杏【アルティメットモード中】『【まゆの衣服】は純白、生活臭はするけどね。』


杏【アルティメットモード中】『これは大きく矛盾します』異議あり!!

異議あり!!【クーラー】


ウサミン『異議あり!!検察側は【クーラー】による【死後硬直】と【返り血】の改ざんがある事を主張します!!』


杏【アルティメットモード中】『異議あり!!』【血溜まりの状況】

杏【アルティメットモード中】『【電子カードキー時刻詳細】を見ればわかるけど、【まゆ】と【渋谷さん】の時間はたったの30分間のみ!』


杏【アルティメットモード中】『しかも【血溜まりの状況】を見れば、氷などを使った形跡は無いんだよ!』


杏【アルティメットモード中】『【クーラー】のみでたったの30分間で死後硬直を改ざんする事は不可能です!』異議あり!!

異議あり!!【返り血】


ウサミン『【死後硬直】に関してはそれで説明できますが、【クーラー】で【返り血】や【血溜まりの状況】を改ざんした事については、説明になっていません!』


杏【アルティメットモード中】『(ぐっこのままじゃ【アルティメットモード】の解除の時間がきちゃうよ)』


ウサミン『(悪いですが卑怯と言わないでくださいよ、【秘技!千日手】で、弱点である3分間のロスを狙わせていただきますよ)』

杏【アルティメットモード中】&ウサミン『サイバンチョさん!判定をお願いします!!』


サイバンチョ『残念ながら、キチンと説明できていない以上、弁護士側の意見は却下させていただきます』


杏(元に戻る)『そんな!そんな!【アルティメットモード】でも駄目だなんて!(フラっとしてそのまま倒れる)』


きらり『杏ちゃん!しっかりするにぃ気絶しちゃ駄目にぃ!』

サイバンチョ『弁護人!係員!至急担架の用意を!弁護人を救護室に運んでください!』


サイバンチョ『審理を一時中断します。』

某所地方裁判所救護室


杏『あれ?ここはいったいどこなの?』


きらり『良かったにぃ!杏ちゃんは気絶したんだにぃ。』


杏『気絶?は!裁判はどうなったの?もう終わっちゃったの?』


きらり『まだ一時中断中だにぃ、杏ちゃんが気絶したのはわずかな時間だったにぃ』

きらり『でももう無理にぃ。菜々さん強すぎるにぃ。』


杏『きらりは先に帰っていいよ。』


きらり『どうしてそんな事言うにぃ』

杏『たぶん杏の考えている筋道が正しいなら、【まゆ】さんはどう頑張っても救われないよ。』


杏『おそらくこの裁判が【無罪!!】になっても、別の罪を杏自身が告発しなければならなくなっちゃうはずだよ』


きらり『きらりは杏ちゃんを最後までサポートするにぃ、たとえどんな形で終わったとしても。』

杏『ありがとうきらり。さてそろそろ、裁判に戻るよ。』


きらり『大丈夫だにぃ?』


杏『まあなんとかなるよ。』


杏『(【アルティメットモード】が時間が弱点なら、その弱点を改良すれば、弱点はなくなるはずだよ!)』


杏『(菜々さんにどこまで通用するかは、わからないけども。)』

杏『(【アルティメットモード・改】で今度は、菜々さんを追い詰めてみせる)』


杏『(弁護人では無く真実を知る為にも、菜々さんには、勝たないといけないからね)』

某所地方裁判所第4法廷


サイバンチョ『それでは審理を再開します。弁護人体調は大丈夫ですか?』


杏『迷惑かけてごめんなさい、なんとかいけるよ。』


ウサミン『サイバンチョさん、先ほどのやりとりで、【まゆ】さんの殺害関与は疑いない事実です』


ウサミン『早急に判決をお願いします』

杏『(クソ、このままじゃ裁判終わっちゃうよ!)』


杏『サイバンチョさん待ってください、まだまだ証拠品に対して質問をやりきれていない状況です!』


ウサミン『もう茶番は結構です。早急な判決を、サイバンチョさん!』

サイバンチョ『むむ~。』


杏『(サイバンチョさんが迷っている)』


サイバンチョ『わかりました、審理は再開します。』


サイバンチョ『ただし証拠品一つのみの提示に限らせていただきます』


杏『(たった一つのみ、これが失敗したら全ては終わる。)』

サイバンチョ『それでは弁護側に確認します。どの証拠品について議論しますか?一つのみ選んでください。』


どの証拠品を提出しますか?
【謎の機械】


杏『弁護側は【謎の機械】について議論をさせてもらうよ』

異議あり!!
ウサミン『異議あり!!そんな訳のわからない機械、議論する余地はありません!』


杏『訳のわからない機械?果たしてそうでしょうか?』


杏『弁護側は【謎の機械】が何をする為の機械かを実証させて見せるよ!』

サイバンチョ『わかりました、弁護側は【キーボード】にて、アルファベットと平仮名のみで7文字以内で入力してください』


【キーボード】に入力してください


えきたいちっそ

杏『えきたいちっそ、すなわち液体窒素だよ。』


杏『マイナス196℃のこの液体窒素を使って【まゆ】は【血溜まりの状況】を改ざんした事を弁護側は主張するよ!』

異議あり!!
ウサミン『液体窒素?そんな物使用したら、【血溜まりの状況は】カチンコチンになっちゃいますよ!』


異議あり!!


杏『何もそのまま使用しなくても良いんだよ、薄めて効果を最小にする事は可能だよ!』


杏『逆に更に能力を伸ばす方が無理だけどね。』

ウサミン『仮に【謎の機械】が【液体窒素】だったとしても、【血溜まりの状況】と【死後硬直】を【まゆ】さんが改ざんして殺害した事には違いありません』【ちひろの遺体の状況】

異議あり!!
杏『残念ながら、【死後硬直】に関しては改ざんはされていないよ!』

杏『もし万が一、【液体窒素】を【ちひろ】さんに散布したら、いくら薄めたからと言っても【死後硬直】の時間は、ずれるはずだよ!』


ウサミン『所詮仮定の話です!【謎の機械】が【液体窒素】だと確定した訳ではありません!』

杏『だったら弁護側は、【真犯人】を告発するよ!』


サイバンチョ『【真犯人】?それはいったい誰なんですか?』

杏『弁護側は【響子】さんを【真犯人】として告発するよ!』

異議あり!!
ウサミン『確かな証拠も無しで、告発とは相変わらずなっていませんね!』


異議あり!!【トイレ】
杏『残念ながら、見落としているのは、検察側です。』


杏『弁護側は【トイレ】に【響子】の衣服を切り刻んで、流したと主張します!』

杏『【返り血】の事は話したはずです。おそらくは大量に【返り血】を浴びた為に、衣服を処分せざるをなかったんでしょう』異議あり!!


異議あり!!【血塗りのナイフ】


ウサミン『残念でしたね、【血塗りのナイフ】がその主張を矛盾しているんですよ。』


サイバンチョ『矛盾ですか?』

ウサミン『もし【響子】が【血塗りのナイフ】を使用したならば、【まゆ】の指紋しかないのは矛盾しているんですよ!』


杏『くっくっくっ』


ウサミン『何がおかしいんですか?』

杏『目に見える物が全て真実とは限らないんだよ。』


杏『(頼む身体よもってくれ!)』


杏『(今一度生まれかわった【アルティメットモード】でとどめをさすよ!)』

杏『うおおお~』


ウサミン『又、それですか?それの対処法は先ほど見せたはずですよ!』


杏『今度は改良したよ!名付けて【アルティメットモード・改】!もう時間制限なんて弱点は無いんだよ!』


杏【アルティメットモード・改】中
『弁護側は、【血塗りのナイフ】に【響子】の指紋が付いていないとの検察側に反論をさせてもらうよ!』


杏【アルティメットモード・改】中
『(これで終わりだ!)その証拠品はこれだ!!』

【まゆの衣服】


異議あり!!


ウサミン『異議あり!!【まゆの衣服】に関しては散々議論したはずです』異議あり!!

杏【アルティメットモード・改】中『(菜々さんが始めて間違えた!わざと?それとも・・・)』


杏【アルティメットモード・改】中
『(考えるのは後だ。今を乗り切らないと)』

杏【アルティメットモード・改】中『(まゆさんごめん、あなたを救う事ができなくて)』


杏【アルティメットモード・改】中『これで最後だ!!』

異議あり!!【血塗りのナイフ】


杏(元に戻る)『あ゛~疲れた~、きらり飴ちょうだい』


きらり『杏ちゃんはいあ~ん』

きらり『美味しいにぃ?』


杏『働いた後の飴は特別に美味しいよ。』


サイバンチョ『弁護人!くつろぐのは後にして、キチンと説明してください!』


杏『わかったよ、仕方ないな~』

杏『そもそも矛盾がありすぎたんだよ、今回の裁判は。』


サイバンチョ『矛盾ですか?』

杏『なぜ【まゆ】さんは【まゆのリボン】がありながら【血塗りのナイフ】を凶器に選んだのか?』

杏『なぜ【謎の機械】で【血溜まりの状況】を緊急凝固しなければならなかったか?』


杏『答えはたったひとつしか有り得ない!!』


杏『弁護側は、【まゆの衣服】についているその小さなポケットに【血塗りのナイフ】を、別に隠している事を主張します!!!』

サイバンチョ『なんと!凶器はふたつもあった。弁護側は、そう主張されるんですか?』


杏『平たく言うとそうだね』


まゆ『なぜ?なぜですか?あなたは私の弁護人なのに、検察の味方をするんですか?』

杏『確かに弁護人だけど、真実を明らかにする責務もあるんだよ。』


まゆ『そんな信じていたのに、裏切るなんて。』


サイバンチョ『係員!とりあえず、【まゆの衣服】のポケットに【血塗りのナイフ】があるかを確認してください。』


まゆ『いや!来ないで!触らないないで!』

必死にポケットを押さえ続けるまゆに対して、男性の係員が無理やり抑えつけてでも、ポケットを漁ろうとしていた、その時!

必死に暴れていた為、ポケットからひとつの物が裁判所に転がっていった!【血塗りのナイフ】!この時弁護側の意見が正しい事が立証された、そして


まゆ『いや~なんで!なんで!別にまゆはあの人の元に行けるなら、たとえ犯罪者として極刑になっても良かったのに!』


そう絶叫して、気絶して救護室に運ばれていった

サイバンチョ『どうやら、色々判明しました。【トイレ】からも【返り血】に染まった【響子】の衣服の繊維が出てきたそうです。』


サイバンチョ『【響子】さんあなたこそが真犯人で間違いありませんよねが』


響子『はい、もはや隠しても無駄なので白状しますが【ちひろ】さんを殺害したのは、私です』

響子『【まゆ達が付きあってた男性】の自殺は、【ちひろ】さんとの事で絶対関係があると思い。ナイフを購入、脅してでも聞くつもりでした。』


響子『そして事件当日、私は【ちひろ】さんが、とんでもない事を言っているのを聞いてしまったんです』

響子の回想


ちひろ『まったく飛び降り自殺なんてされたら臓器すら売る事ができませんよ!』


ちひろ『保険金も無理でしょうから、付き合いしてた女の子達からでも、無理やり回収しますか!』


ちひろ『それにしても情けない男ですねたかだか。』


ちひろ『3人も彼女がいるんだから、1人位ソープに売ってでも、金を作れって言っただけで、自[ピーーー]るんですから!』

響子『その言葉を聞いた私は頭に血がのぼって、【ちひろ】さんをナイフでつき刺したんです』


響子『でも本当は、【傷害罪】あたりを狙っていたんです、でも出血が多くて、どんどん冷たくなっていって・・・』


杏『(だから急所だけは、はずして刺し傷があったのか)』

響子『その後、【返り血】を浴びたので、衣服は切り刻んで【トイレ】に流して、身体も水で洗い流したんです』


響子『でも、下着姿のまま外にも出れず逃げる場所は、【屋上】しかなかったんです』

響子『その後【まゆ】ちゃんが会社に来たんですよね。私を庇う為に色々工作までして。』


まゆ『残念ながら、庇う為にやった訳では無いんですよ』


サイバンチョ『【まゆ】さん大丈夫なんですか?』


まゆ『大丈夫ではありませんが、誤解だけは解いておかないといけませんからね。』

まゆ『実は【響子】ちゃんがナイフを購入するのを偶然見たんですよ』


まゆ『でも同じナイフを探して購入する間に、【響子】ちゃんは全てを終わらせていたんですよ』

まゆ『たとえ冷たくなった死体とはいえ、愛すべき人を自殺に追い込んだ憎い相手』


まゆ『だから、まゆは何度何度も同じ場所に、【血塗りのナイフ】を刺し傷の場所に、突き立ててあげたんですよ!』

まゆ『後はご存知のように、【渋谷さん】にその場面を見られて捕まったんです』


ウサミン『犯罪者同士が傷の舐めあいですか!』


ウサミン『所詮言い訳しようが殺人には代わりありませんよ!』


ウサミン『即刻2人とも断罪すべきです!』

サイバンチョ『静粛に!検察側!これより判決を言いますから』


サイバンチョ『その前にわたくし個人の意見も、この場で申し上げます』

サイバンチョ『犯罪でなければ法律に違反しなければ、罪に問わない。【ちひろ】さんの今回の事がこれに当てはまっていると思います』


サイバンチョ『無論2人の犯罪は許されるべきでは無い事は承知していますが。』


サイバンチョ『情緒酌量の余地がありの判断を意見書として、提出したいと思います』

サイバンチョ『正直意見書ごときで、本当に減刑の効果があるかは不明です』


サイバンチョ『ですが何もやらないよりは、何かをした方がはるかにマシ。』


サイバンチョ『そう言っていたのは、検察側、弁護側のお二人でしたよね。』


杏&ウサミン『!!』

サイバンチョ『それでは判決言います。【まゆ】さんの【ちひろ】さん殺害容疑に関しては』

サイバンチョ『【無罪!!】』

サイバンチョ『なお今回の裁判の過程での【まゆ】さんの犯罪の数々は後日改めて裁判をおこないます』


サイバンチョ『これにて閉廷します』


エンディングに移行します

エンディング


きらり『これからどうなるんだにぃ』


杏『疲れたから風呂入ってご飯食べて寝る~』


きらり『【まゆ】さんと【響子】さんの事だにぃ!』

杏『【まゆ】さんに関しては色々やらかしているからねぇ』


杏『遺体を傷つけた罪、裁判所で嘘ついた罪、真犯人知りながら隠した罪、色々ありすぎて把握できてないよ』

杏『ネガティブに考えても仕方ないから、サイバンチョさんの減刑の主張が通ったとしても。』


杏『【響子】さんは終身刑一生牢の中、【まゆ】さんも何十年も牢の中に入らないと、いけなくなると思うよ』

ウサミン『犯罪者が減ってせいせいしますよ。少なくとも私としては。』


杏『そんな言い方は無いよ!菜々さん!』


ウサミン『犯罪者は裁かられる運命からは逃れないんですよ。言い方も、何も、事実だけを述べているだけです』

杏『いったい何があったの菜々さんに?』


ウサミン『杏ちゃんに逆に質問します、もし万が一【諸星きらり】が犯罪者の手であの世行きなら、あなたはその犯罪者を許す事が出来ますか?たとえ有罪になったとしても、私は絶対に許しはしませんけどね。』


杏『菜々さん・・』

ウサミン『とりあえず雑談はここまでです、今度出会った時は更に強くなって来ますからね!』


杏『(今でも十分強いから、もういいよ)』


ウサミン『それじゃ又出会える日まで。ミ~ンミ~ンウサミンミン』


そう言って再び菜々さんは、立ち去っていった

杏『はあ、とりあえず帰るか!』


きらり『美味しい物いっぱい作るにぃ』


杏『それじゃきらりんタクシーGO!』


FIN

>>1

はあ、やっと書き終わりました。書く時間無くて色々はしょったら、色々矛盾が生じている場所もありますがご勘弁を。


思ったより全然グロクは無いよ!とか言う人いるかも知れないけど一応殺人事件なんで18禁にさせていただきました。

さて急遽5作のアイデアも盛り込んで【まゆ】の話は終了しました。ん?次回?残念ながらこのシリーズは今回が終了なんです。アイデアは浮かんだ!だけど逆転が浮かばないんだから仕方ない(本当は菜々さん検事登場は5作のアイデア)


本当に読んでいただきありがとうございました。

年齢詐称はいいのか

おつ残念だがしかたないな

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