だれもが考えたことは
あるだろうと思う。
人間は、結局のところ、一人であり
孤独なものなのだと。
我田引水、
自己の利益を
最大にするため、
あらゆる要素を誘導する時に利用する。
最小人数の最大幸福。
ベンサム、ミルも
いやそれはちょっとちがうと言いかねん勢いだ。
ある種の
会社のようなもの。
そう、「自分」と言う名の会社のようなものだ
ここで、「自分」と言う会社を経営するにあたって三つの「最大原則」があることを忘れちゃいけない。
一つ目
独り身であること
二つ目
計画的にいきること
三つ目
充実した毎日を送っていると
"思い込む"こと
だ。
俺の生活は充実してる
「はぁ?
あんたの生活が
充実してるですって?
ちゃんちゃらおかしいわ」とハルヒ談
なんと言われようと
俺の生活、
そうライフサイクルは
最高の一言だ
始まりは6時に起床して一発目に飲むホットコーヒー。これなしに一日の発車ベルは鐘鳴しない
「たしかに。貴方の仰る通りです。」
いたのか
「ええ。ずっと」
朝の一杯が最高だ
とでも?
お前に理解が出来るのか「ええ」
----知れてるね、んなの
なんといっても
そう
映画だ。映画観賞。
最近ダレてきた
談カツを終え、
帰宅した俺を迎えてくれるのは、週末にレンタルしたb級ホラーdvdと、柿ピーとキンキンに冷えたノーリーズン、
コカ・コーラ
そして
ここで言及すべきは
自室に設置されたサラウンドシステム&プロジェクター設備。
親に無理言って
買ってもらった
甲斐あるな、これは
一人で過ごす
甘美な一時の
最高の伴侶だと言えるねん?なんだ古泉
その顔は
「なんです?」
「俺を憂うような目と鼻と口だったぞ」
「顔の当時の造作はともかく、憂いを見破るとはさすがですね」
「なんだ、言いたいことあるなら言えよ」
古泉の目が暗に
訴えていたのはなにか、そんなの指して気にはならない。
が、古泉のそれは、俺をまるで、自分は美しい肌着をまとっていると信じて疑わない哀れなストリーカーを見るようなそれだった事実は揺るぎない。
「いい得て妙、といいたいところですが、むしろ、無辺世界を得たりと言ったところでしょうね」
ん?
わからんぞ。もっと分かりやすく頼むよ
「哀れみというのはこの場合不適当でしょう。僕はあなたを心配しています。つまりそういうことです」
心配?何をだ
オレの何を心配することがあるのだ。教えたまえイエス古泉、我の憂慮とはいかなることぞ。
「ご教授しましょうか、哀れな子羊さんに」
おい
ふざけるな
「これは失礼しました」
「僕が心配しているのは紛れもなく、あなた自身です。」
俺?おれ自身?
どういうことだ
「はい。尤も、干渉すべきではないのは重々承知しています」
「ので、あなたに意見するのはもちろんご法度だということ。機関からも静観妥当であると」
「しかし
僕はあなたの
一親友として
諫言、
いや、
対等な忠告を、と思いまして」
忠告か
不思議だ
「わからんな
俺自身最近は何も
変わったことをしていないし、平々凡々な生活を送ってる。それにお前たちに迷惑をかけたつもりもない。まぁ無意識にも不遜なことをしてしまっていたのならば謝ろう」
「まったく、あなたという人は」
古泉がそう言いながら、人差し指を眉間に往還させるのを俺は、はて、と見つつ、今日は何のdvdを借りようか、等と、あからめな算段を立てていた
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