妹「ここは戦場だ・・・!」(85)

妹「うわああぁああぁああぁ!!」

兄「何だようるさいなぁ」

妹「私のチーズケーキがない!!!」

兄「あーごめん!女ちゃんが来てくれたからお茶うけとして」

妹「ふっざけんじゃねー!!!」

兄「ごめんって!買ってくるから」

妹「・・・戦争だ」

兄「え?」

妹「今日から・・・」

妹「ここは戦場だ・・・!」

いもぺろ私怨

こたつ争奪戦しか浮かばない

妹「宣言!!」

兄「ちょっと近所迷惑だよ」

妹「だまるぇ!!この家は戦場だ!戦争を開始する!」

兄「物騒だなぁ」

妹「我々妹軍は憎き兄貴討伐の為正々堂々戦うことを宣言する!」

兄「いや、一人ずつじゃん・・・二人兄妹じゃん・・・」

妹「プアアアアアアアアアア!!!」

兄「奇声をあげるな」

妹「ファンファーレだし」

うぜーーからきえろーきえろー

妹「あ、部屋に入ったらダメだから!」

兄「駄目もなにも戦争なんてしないよ・・・」

妹「ふっ我が軍に負けるのを恐れているのか?」

兄「そう言われるとイラっとするな」

妹「その怒りを忘れるな!」

兄「あーはいはい。明日チーズケーキ買ってくるから」

妹「もー!!」

兄「・・・ん、朝かぁ」

兄「朝ごはん作らなきゃ・・・」ガチャ

ボフン!!

兄「うぎゃあああ!?」

妹「ぷー!!!タオルトリップかかってやんのー!!ばーか!!」

兄「小学生かよ・・・」

妹「腹減った」

兄「俺より早く起きたくせに・・・」

妹「つくれ」

兄「はいはい」

主夫スキルの見せどころ

兄「目玉焼きでいいかぬわあぁああああぁああ!!」ツルルル

妹「いーっひっひっひ!!そこだけピカピカに磨いたんだよばーっか!!」

兄「持ちこたえた・・・どうせなら全部磨きなよ」

妹「やだよめんどくさふわぁああああああ!!!」ツルルル

ドシャッ

兄「うわぁっ!大丈夫か?」

妹「うぅうぅううう!!お前のせいだ!!」

兄「明らかにお前が悪いよ!」

兄「何であんなに罠しかけたんだよ・・・」

妹「だって戦争だもん・・・」

兄「・・・昨日どれくらい起きてたの?」

妹「・・・3時」

兄「えぇっ!?そんなに!?ダメだよ寝なくちゃ」

妹「平気だ!戦争だ!」

兄「・・・具合悪くなったら先生に言うんだよ?」

妹「敵軍に心配されるとは不覚だ」

兄「はいはい・・・ほら、できたよ」

妹「わーい!いただきまー・・・!」

兄「? どうした早く食べなよ」

妹「毒が入っているかもしれない・・・」

兄「いや、なぜそうなる」

妹「戦争だからだ」

兄「えぇー・・・お前は俺に毒まで仕掛ける気だったの?」

妹「違うけど・・・」

兄「なら俺も同じだよ。食べろよ」

妹「・・・うん」

兄「めんどくさいなぁ」

妹「いってきます」

兄「おーいってらっしゃい」

妹「・・・?大学は?」

兄「今日は午後からなんだよ」

妹「!!・・・罠の予感」

兄「えぇー・・・」

妹「ばか!卑怯者ー!!!」

兄「あっ!おい!・・・ご近所に何かあったかと思われるよ・・・」

兄「あー掃除でもするか」

妹友「妹ちゃんおはよー」

妹「おはよう」

妹友「あれ、顔色悪いよ?大丈夫?」

妹「うん・・・ちょっと寝不足」

妹友「どうかしたの?」

妹「いや・・・兄貴と戦争を・・・」

妹友「!?」

妹「くそー・・・」

妹友(か、家庭内暴力!?)

妹友「大丈夫なの!?」

妹「まぁぼちぼち・・・」

兄「・・・ん?これは・・・」

兄「うわっ!妹、弁当忘れてる」

兄「もう授業はじまったかなぁ」

兄「・・・よし」



教師「ですから・・・・ここは・・・」

妹「ぐー・・・」

妹友「い、妹ちゃん・・・起きて」

兄「妹の下駄箱は・・・」

兄「あれ?何組何番だっけ・・・」

教師「あら?どうしました?」

兄「あっ・・・二年生の妹の兄なのですが・・・」

教師「忘れものですか?」

兄「はい」

教師「あらーんじゃあ私が渡しておきます」

兄「あ、お願いします」

妹「・・・はっ!」

妹友「やっと起きたーもうお昼だよ」

妹「うそっ!?」

妹友「本当だよー後でノート見せるよ・・・お弁当食べよう?」

妹「うんありがと・・・あれ?」

妹友「どしたの?」

妹「お弁当ない・・・」

妹友「ええ!?わすれたの?」

妹「うん・・・」

妹「届いてないか見てくる・・・」

妹友「一緒いくよ」

妹「ありがとう・・・」


妹「あっ!」

兄「おっ」

教師「あらら」

兄「先生と話してたら目的を忘れていたよ。はい、お弁当忘れたよ」

教師「ふふふごめんなさい邪魔して・・・ではまた」

兄「これからも妹をよろしくお願いします」

妹「・・・」

兄「忘れっぽいなぁ」

妹「・・・ありがと」

兄「毒でも入ってるんじゃーとか言わないんだな」

妹「ここは学校だし・・・戦場は家なんだよ」

兄「はいはい・・・じゃあ午後も頑張れよ?妹友ちゃんもまたね」

妹友「あ、はい!さようなら!」

妹「・・・」

妹友「カッコいいね!私のこと覚えててくれた!」

妹「・・・うん」

妹友「いいお兄ちゃんだねぇ」

妹「どこが・・・」

妹友「あ!でも家庭内暴力・・・」

妹「え?」

妹友「え?」

妹「あぁ・・・戦争ね」

妹友「うん・・・」

妹「あれは正々堂々と戦うことなの。だから暴力じゃないの」

妹友「・・・?よくわかんないけど兄妹ケンカなの?」

妹「違うし!兄貴が悪いだけだ!」

妹友「うーん」

妹「・・・ただいま」

母「妹ちゃんおかえりー」

妹「あ、お母さん早いね」

母「まぁね」

妹「・・・ん?おでこどうしたの?」

母「あぁこれ?今朝廊下で滑って」

妹「・・・」

母「廊下が綺麗なのはいいことだけどねぇ」

妹「・・・」

兄「ただいま」

母「あら、おかえり」

パンツを脱ぐ準備は、できている

兄「おー母さん早いね」

母「あら妹と同じこと言うのねぇ」

兄「教師だからな、妹?」

妹「ちがーう!敵同士だ!」

兄「またかよ」

妹「戦争だ!!」

母「あら妹ちゃん物騒ね」

兄「大丈夫いつものやんちゃだから」

妹「やんちゃじゃないもん!!」

母「ほら妹、お弁当出して」

妹「・・・はい」

兄「弁当といえば、今日妹が弁当忘れていったんだよ」

母「あらら。兄くん届けてくれたの?」

兄「まあね」

母「ありがとね」

妹「・・・」

母「ほら妹ちゃんお礼言わなきゃ」

妹「・・・ありがと」

兄「あいよ」

妹「くそー・・・戦争だ」

兄「どっちだよ」

兄「あ、明日女ちゃんが来てくれるんだ」

妹「!」

母「本当?ならお菓子買わなきゃ」

兄「うん、よろしく」

妹「・・・戦争だ」

兄「なんだよ」

妹「戦争だー!!!」

兄「うわっ」

妹「明日からここは激戦地だ!我が軍は正々堂々全力で戦う!」

兄「なんだよー・・・」

母「こら妹うるさい」

妹「・・・ばーか」

兄「なんだよもう」

見てるぞ

兄「んー寝るか・・・あ」

兄「・・・」 ガチャ

妹「うげ」

兄「また何かやってる・・・明日は土曜日だけどさ、早く寝なきゃだめだぞ」

妹「戦争だもん・・・寝る間も惜しむんだもん・・・」

兄「寝なさい」

妹「・・・うん」

兄「よし・・・おやすみ」

妹「おやすみばーか・・・」

兄「わけわからん」

妹「・・・よし」

ガチャ

兄「ただいまー」

女「おじゃまします」

母「いらっしゃーい」

女「すみません、お邪魔して」

母「いいのよー。リビングでいい?」

兄「ありがとう。ささ、女ちゃんこっちこっち」

女「うん」

妹「・・・来たか」

女「あ、妹ちゃんこんにちは」

妹「こんにちは」

女「妹ちゃんにこれ・・・はいプリン」

妹「・・・?」

女「この前食べちゃったから」

妹「気にしなくてよかったのに・・・ありがとうございます」

女「いいのいいの」

妹「へへ」

女「ほら妹ちゃんもおいでよ」

妹「わ、私は勉強中ですので・・・」

女「そう?わからなかったら聞いていいよ」

妹「ありがとうございます・・・」

妹「女さんやっぱりいい人・・・」

妹「!」

妹「ダメだダメだ!あの人も兄貴軍な筈だ!そうだ!」

妹「・・・」

トントン

妹「?」

兄「妹ー」

妹「!!」

兄「下で一緒にお菓子食べようよ」

妹「・・・」

兄「おいしい?」

妹「・・・」 モソモソ

女「このクッキー美味しいね」

妹「美味です」

兄「妹勉強中なんだって?わからないところある?」

妹「敵に力を借りる気はさらさら無い!!」

女「だってさ」

兄「またそれかよ」

女「あんた何したのよ本当・・・」

兄「うーん」

妹「・・・」 モソモソ

女「あんた無意識にへんなことするじゃない」

兄「えーそうかなー」

女「忘れたとは言わせないわよ!ほらこの前も」

兄「うわあ!あれは忘れてよ!」

女「私は一生忘れないわ」

妹「・・・」 ポリポリ

兄「でもそんな女ちゃんも好き」

女「うっさい」

妹「・・・」 ポリ・・・

妹「戦争だあああぁぁぁあああ!!!」

女「!?」

兄「うわっ!」

妹「許さん!敵がいるというのに!許さん!」

兄「こら!女ちゃんに迷惑だろ!」

妹「!・・・うぅぅうう・・・」

女「何かあんたに文句があるのよ聞いてあげなさいよ」

兄「うん!聞いてやるぞ妹!」

妹「んぐうぅぅううううう!!!」

妹「お前は何故戦争に本当で向き合わない!」

女「あんた喧嘩とか弱そうよね」

兄「そんなことないよ!」

女「どうだか」

兄「女ちゃんを守れることを証明してやる!こい妹!」

妹「ひぃ!暴力禁止!」

兄「矛盾の激しい妹だ」

妹「いいの!頭脳戦なの!」

女「妹ちゃん頑張って」

兄「なに!女ちゃん!?」

妹「ふっ女さんは我が軍についたぞ」

支援

兄「女ちゃぁん!それでも貴方を愛してる!」

女「きもすぎわろた」

妹「では我が軍に勝てたら女さんは返すとしよう!」

女「女ちゃんノリノリね」

兄「よし・・・参ったと言った方が負けだ」

妹「うむ・・・では始めようじゃないか」

兄「望むとことだ・・・」

「「戦争だ!!」」

女「えー」

妹「では我が軍は作戦を練ってくる!」

兄「ふっふっふ・・・我が軍に勝てると思うなよ」

妹「どの口がいうか!」バタン

兄「ふう・・・」

女「どんな兄妹よ」

兄「この前の金曜ロードショーに影響されたんだよ、多分」

女「なるほど・・・中学生ってそんな時期よね」

兄「うん・・・」

女「んじゃあ私帰るわね。戦争の邪魔しちゃいけないし」

兄「えぇ!?女ちゃん!!」

女「そうそう、チーズケーキちゃんと買ってきてあげなさいよ」

兄「あぁ!自分が食べたのに!プリンで誤魔化して!でもそこが好き!」

女「きめぇ」

妹「ぐふふ・・・」

兄「女ちゃああぁあああぁぁぁあああああぁぁぁああああん!!」

妹「うるせぇぞ!!」

兄「女ちゃん・・・女ちゃん・・・」

妹「男がメソメソすんなよ」

兄「はぁ!?男だって泣くんですー!女だけがメソメソするんじゃないんですー!」

妹「うぜぇ」

兄「でも女ちゃんの泣き顔は興奮するなぁ」

妹「気持ち悪・・・」

兄「女ちゃんに気持ち悪いって言われたい」

妹「! こんなことしている場合じゃねーよ!」

妹「おいそこどけ!ギミックつけるの」

兄「お前宿題ちゃんとしたの?」

妹「うぅ!」

兄「ちゃんとしてからね」

妹「・・・」 チラ

兄「教えないよ?敵だしね」

妹「うぅぅうううぅぅ・・・」

兄「教えて欲しけりゃ降参すれば?じゃあね」

妹「うううぅううう!!」

兄「・・・ん」

兄「寝ちゃったか・・・うげ、4時」

兄「早く起きすぎた・・・休日は寝ていたいのに」

兄「・・・」 ガチャ

妹「・・・ぐー」

兄「おーい・・・風邪ひいちゃうよ?」

妹「・・・あーほ」

兄「夢でもバカにされているのか」

妹「・・・ん?兄貴?」

兄「ほら風邪ひくよ?」

妹「んん・・・」

支援

妹「おんぶ・・・」

兄「えー中学生にもなって」

妹「だっこ・・・」

兄「もー・・・はい、おんぶ」

妹「んー・・・」

兄「まったく・・・」

妹「あったかい」

兄「廊下より冷たいわけないよ」

妹「にーちゃん・・・」

兄「うわひさびさ」

妹「・・・ぐー」

兄「ほら、部屋だよ」

妹「・・・」 グイ

クールだな

妹「一緒にねる・・・」

兄「えぇ・・・」

妹「ねるの・・・」

兄「兄ちゃんご飯作らなきゃ」

妹「にーちゃんもねるの・・・」

兄「もー・・・日曜日だしいいかな」

妹「隣・・・」

兄「はいはい・・・あ、パジャマは?」

妹「んーめんどくさい・・・」

兄「ダメだよ」

妹「にーちゃんやって」

寝ぼけた妹かわいいね

兄「えぇーそれはどうかと・・・」

妹「やるの・・・」

兄「もー・・・じゃあほら立って」

妹「んー」ボフン

兄「いや寝るなよ」

妹「上からみると立って見えるー・・・」

兄「わけわからないよ・・・ほら脱いで」

妹「脱がせて」

兄「えー・・・」

妹「やってー・・・」

兄「何なんだよお前は・・・」

兄「あーもー脱がしにくいから起きて」

妹「んー」 ムク

兄「ほら・・・上からね」

妹「あの水色のー・・・」

兄「はいはい・・・」

妹「ぐー・・・」

兄「人が着替えさせてあげているのに・・・」

妹「にーちゃん」

兄「なに?ほら下着替えるから立って」

妹「・・・」 スク

兄「で、なに?」

妹「水族館・・・」

兄「え?」

妹「・・・ぐぅ」

兄「なんだよ・・・ほら、ベッドで寝よう」

妹「・・・」 グイ

兄「あーもうわかったわかった」

妹「・・・へへ」

兄「もー・・・」

妹「・・・ぐぅ」

兄「・・・水族館か」

兄「・・・ぐー」

妹「・・・な」

妹「何でお前がここにいるんだああああぁぁあああああ!!!」

兄「んぁ?何だよ起きたの?」

妹「いやああああぁぁあああ!!なんでいるの!?」

兄「いや・・・お前がいったんだろ」

妹「言ってないもん!出てけ変態!」

兄「はぁ?なにそれ・・・俺女ちゃん以外には変態行為しないし」

妹「結局するんじゃねーか!」

兄「もー・・・ほら朝ごはんするよ」

妹「目玉焼き!・・・じゃねーよ!何でお前がここで寝てるか説明しろ!」

兄「後でね・・・うわ9時だ」

妹「もー!」

妹「!」

妹(やばい・・・どこに罠しかけたか忘れた・・・)

兄「んーフレンチトーストにしようか」

妹(こいつの後ろを通るか)

兄「卵かぶるかうわぁぁあああ!!!」ツルル

妹「!?」(そこは磨いたとこだな)

妹「また引っかかってやがる!ばーうやあぁああああ!!」ビターン

兄「妹!?」

妹「うえぇぇえん!!ネズミ取りの奴が付いたよおぉおお!!とってぇえええ!!」ベタベタ

兄「ばか!自分でやったのに・・・ほら足」グイ

妹「痛いよぉおおお!!ひっぱんないで!!」

兄「もー!」

妹「うぅ・・・ぐす」

兄「本当ばかだなぁ」

妹「わざとだもん・・・」

兄「わざとってぐわあぁぁああああ!!」バコーン

妹「うぎゃ!」(鍋の蓋しかけたんだった)

兄「いてぇぇええ!?鍋の蓋!?これは使うからイタズラしちゃだめ!」

妹「ふーんだ!」

兄「まったく・・・」

妹「引っかかる方がわるうきゃぁああああ!!」ピュー

兄「水鉄砲!?」

妹「冷たいぃ!」

兄「もー・・・あ、これ目覚ましにはいいかも」

妹「もーやだぁ・・・」

兄「本人が言うなよ」

兄「何で今日はこんなに仕掛けたんだよ」

妹「いったじゃん・・・激戦だし」

兄「だいぶ一方的だけど」

妹「兄貴も仕掛ければ」

兄「・・・言ったな?」

妹「え?」

兄「いや・・・はい、目玉焼き」

妹「やった!いただきまーす」

兄「・・・」

妹「ふぎゃああああ!!辛い!!」

兄「目玉焼きの下に七味を仕掛けました」

妹「ふざけんな!!辛いの嫌いなの知ってるくせ!」

兄「戦争ですから」

妹「んー!!」



妹「辛かった・・・」

兄「これに懲りたら降参したらいいよ」

妹「卑怯だ!」

兄「ただの義務の活用だよ」

妹「んー!!」

兄「ほら口直しのプリン」

妹「・・・」 パク

兄「今日はどこか行くの?」

妹「ううん」

兄「じゃあさ、引っ越しの準備手伝ってよ」

妹「・・・」

フルチントースト

妹「なんで今更一人暮らしするの?」

兄「結構遠いって一年通ってやっと気付いたんだよ・・・」

妹「ばかじゃん」

兄「まあね・・・で、手伝ってくれる?」

妹「・・・やだ」

兄「お願いだよ!ケーキおごるから」

妹「敵だもん!やだ!」

兄「・・・そっか。じゃあ勉強するんだよ?」

妹「・・・」

妹「・・・」

妹「ムカつく・・・」

妹「・・・」

妹「・・・」ピタ

ゴソゴソ…

妹「準備してる・・・」

妹「・・・」

妹「いっぱい罠しかけてやる」

妹「・・・」

妹「ばーか」

妹「ばーか・・・」

妹「・・・部屋で作戦を練るか」

コンコン

兄「・・・妹?」

妹「なに?」

兄「入っていい?」

妹「・・・だめ」

兄「・・・そっか。じゃあそこで聞いてくれる?」

妹「やだ」

兄「・・・そっか。じゃあまたあとで」

妹「・・・」

兄「妹、お昼ご飯だよ」

妹「・・・」 ガチャ

兄「今日は焼きそばだよ」

妹「・・・」 スタスタ

兄「はやいなぁ」

妹「・・・」

兄「なんだよー」

妹「・・・」 バタン

兄「うわ!目の前で閉めるな」 ガチャ

兄「おいしい?」

妹「・・・」 モソモソ

兄「母さんがいない時はお前がちゃんとご飯作るんだよ?」

妹「・・・やだ」

兄「それじゃダメだよ」

妹「やだ」

兄「じゃあ誰がするのさ」

妹「やだもん!!やりたくない!!」

兄「妹、ワガママ言うなよ」

妹「お前が一生やれ!やだ!」

兄「妹!」

妹「!」

兄「みんなで決めたろ?・・・父さんがいない分みんなで頑張るって」

妹「・・・嫌だもん。嫌だもん!」

兄「なあ、お前が頑張らなきゃ母さんが困るんだよ?」

妹「お前がやれ!私は嫌なの!」

兄「・・・なんだよ」

妹「お前が出て行くのが悪いんだ!」

兄「俺は母さんやお前のために大学頑張ろうって思っているんだよ」

妹「知らないし!」

兄「・・・」

しえん

妹「何も私のためになってないし!」

兄「・・・」

妹「勝手に出て行く方が迷惑だし!」

兄「・・・」

妹「・・・お前なんか役に立たないし」

兄「・・・そっか」

妹「・・・お前なんか嫌いだ・・・大嫌い!」

兄「・・・ほら、ご飯食べなよ」

妹「・・・もういらない!マズイもん!」

兄「そっか。ごめんね」

妹「・・・」 バタン

妹「・・・なんで怒らないんだよ」

妹「・・・わけわかんない」

妹「・・・戦争だ」

妹「いっぱい罠しかけてやる」

妹「いっぱい、いっぱい仕掛ける」

妹「仕掛けてやる!」

妹「・・・」

妹「兄ちゃん・・・」

妹「・・・ここにも、ここも」

妹「・・・いっぱい」

プルルル

妹「・・・はい」 ガチャ

妹友『もしもし妹ちゃん?』

妹「妹友?」

妹友『うん!今から妹ちゃん家行ってもいい?』

妹「・・・いいよ」

妹友『ありがとうーじゃあ今から行くね?』

妹「うん、またね」 ガチャ

妹「・・・」

兄「誰から?」

妹「妹友・・・」

兄「そっか。じゃあ俺お菓子買ってくるね」

妹「うん・・・」

兄「あとお前罠しかけすぎ!幾つか避けたけど」

妹「・・・」

兄「じゃあいってき・・・うわああああ!!」ツルルル

妹「またかよ・・・」

兄「うへ、じゃあ気を取り直して行ってきます」

妹「・・・」

ピンポーン

妹友「こんにちはー!」

妹「いらっしゃい」

妹友「へへ、お邪魔しまーす!」

妹「うん」

妹友「あれ?お兄さんは?」

妹「お菓子買い行った」

妹友「そっかぁ」

妹「リビングいこう」

妹友「うん・・・うきゃぁ!」ツルッ

妹「!?」

妹友「!」 ゴン

妹「妹友、大丈夫!?」

妹友「」

妹「い、妹友?」

妹友「」

妹「・・・?」

妹友「」

妹「妹友?妹友!?」

妹友「」

妹「どうしよう・・・!!」

妹「妹友!妹友!」

妹友「」

妹「う、うう」

妹「妹友!・・・ごめんね」

妹「」

妹「どうしよう、どうしよう」

妹「!」

兄「あ、このマドレーヌとかいいかな」

ピピピピ

兄「ん・・・妹?」

ピ

妹『どうしよう!どうしよう!』

兄「妹!?どうした!?」

妹『妹友が死んじゃう!!』

兄「!?」

妹『兄ちゃん助けて!!』

兄「何があったの!?」

妹『妹友が私の仕掛けた罠にかかって転んで頭打って・・・動かないの!」

兄「っばか!なにしてんだ!」

妹『うわぁあああん!!ごめんなさい!!』

兄「少し落ち着け!いいか?今すぐ俺が向かう」

妹『うん、すぐ来てお願い!』

兄「わかった。だからお前は妹友ちゃんに触らないでいて」

妹『うん、うん』

兄「何かあったら電話して!じゃあ」ピ

兄「・・・ばか!」

ガチャ

兄「妹友ちゃんは!?」

妹「! ここ!」

兄「妹友ちゃんごめん!」 バッ

妹「ねえ!妹友大丈夫?」

兄「大丈夫、気絶しているだけだ」

妹「よかった・・・」

兄「妹、頭冷やすから水枕持って来て!」

妹「うん!」 タタッ

兄「・・・出血も無いな。コブがあるくらいか」

妹「兄ちゃん、これ!」

兄「ありがとう。・・・じゃあ妹友ちゃんをリビングに運ぼう」

兄「勉強しててよかった・・・」

妹「ねぇ、妹友大丈夫?」

兄「うん、もうすぐ目を覚ますと思う」

妹「よかった」

兄「・・・妹」

妹「え?」

ビタン

妹「!」

兄「これで妹友ちゃんにもしものことがあったらどうしたんだ!」

妹「・・・叩かれた」

兄「俺ならともかく・・・お前の親友だろ?それに母さんや女ちゃんだったら・・・」

妹「・・・ごめんなさい」

兄「・・・妹友ちゃんが目を覚ましたら謝りなさい」

妹「うん・・・兄ちゃんも、ごめんなさい」

兄「まぁ痛かったけどね」

妹「・・・ごめんなさい」グス

兄「泣くなよ・・・」

妹「さっき酷いこと言ってごめんなさい・・・」

兄「・・・少し傷ついたけどね」

妹「ごめんなさい・・・グス・・・嘘だから・・・嫌いじゃないから・・・」

兄「そっか・・・よかった」

妹「グスご飯も美味しかったよ・・・」

兄「よかった」

妹「・・・でも」

兄「ん?」

妹「でも・・・一人暮らしは嫌・・・」

兄「・・・」

妹「家に一人ぼっちは寂しいよぉ・・・ぅえぇぇ・・・」

兄「妹・・・」

妹「一緒にいてよぉ・・・」

兄「・・・叩いてごめんね」ナデナデ

妹「ぅう・・・うわぁぁぁあん!」ギュ

兄「・・・ごめんね・・・」

女『へぇー一人暮らしやめたの?』

兄「まあね・・・うちの妹は寂しがりやだから」

女『そりゃ一人ぼっちは寂しいわよ』

兄「ほう・・・女ちゃんは今寂しいと』

女『ふざけんなあほ』

兄「今日は心の隙間を埋めてあげられなくてごめんね!」

女『なにそれきも・・・でもよかったじゃない?妹ちゃんと和解したんでしょ?』

兄「まあ戦争だ!とかは言わなくなったね」

女『やっぱり寂しかったからあんたに構って欲しかったのよ』

兄「今まで女ちゃんとちゅっちゅするのに夢中だったからなぁ」

女『やめてよ誤解を生む・・・』

兄「俺の子供も生 女『やめろばか』

女『ほら、妹ちゃん待たせちゃ駄目よ!』

兄「そうだね、じゃあ切るよ」

女『・・・私も寂しいんだからね』

兄「え?」

女『何でもない!!』

兄「そっか。じゃあね、寂しがりやのラブリー女ちゃん!」

女『聞いてたんじゃねーか!』ガチャ

兄「・・・ふふ」

妹「なにわらってんだ」

兄「なんでもない!準備出来たの?」

妹「ばっちりだ」

兄「じゃあ行こっか」

妹「うん・・・でもなんで水族館に誘ったの?」

兄「どっかの寂しがりやが行きたがってたからね」

妹「? いつだよ」

兄「ほら、一緒に寝た時」

妹「!! 忘れろ!!」

兄「えー着替えさせてやったのに」

妹「ばか!!あほ!!忘れろ!」

兄「忘れたら水族館行けないけどね」

妹「・・・一部忘れろ」

兄「はいはい」

兄「そういえば戦争って言わなくなったね」

妹「・・・まあね」

兄「俺の勝ちかな」

妹「降参って言ってないし」

兄「じゃあこれから毎日辛いものづくしのご飯にしよ」

妹「・・・降参」

兄「なーんだ。あれだけやったのにこんなあっさり終わったよ」

妹「・・・兄貴のご飯、美味しいんだもん」

兄「どーもどーも。でもお前も作れるようにならなきゃ」

妹「・・・うん。教えてね」

兄「もちろん」

兄「でも妹が嫁にいったらさみしいなぁ」

妹「・・・寂しがりやはどっちだか」

兄「へへ、兄妹は似るんだよ」

妹「そうか・・・おい」

兄「ん?」

妹「・・・兄ちゃん、いつもありがとう」

兄「・・・どういたしまして」

妹「・・・ほら!ついた!ライオン見るぞ!」

兄「え!?最初はコアラだよ!」

妹「なにー!!じゃあジャンケンだ!!」

兄「よーしじゃあ・・・」


「「勝負だ!!」」



終わり

なんで水族館でコアラみるんだよ!!
くそ!くそ!

最後は何となく変換してください・・・

idがエイズの内に終わらせようと思ったら無理だった
ここまでありがとうございました

エイズに何が‥

全然好きな内容だったわ、ありがとう、乙



これって「骨の髄~」「好きでした」の世界観だよな?
上のより妹がなんか幼い気がするが…

一応今回のssの後から少し柔らかくなったという設定なので

年齢的には
好きでした>今回>骨の髄

くらいになっとります

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