「なかなかに面白い提案じゃないか、aiのお前にしては」
<そうでしょう。では、何について語り合いましょうか>
「そうだなぁ・・・、お前はどんな話をしたいんだ?」
<我々の今後について、というのはどうでしょう。なかなかロマンティックな議題かと>
「ロマンティックね・・・。言葉の意味、理解してる?」
<意味はわかります。が、理解しているかといえばノーです>
072なんで、需要あるないにかかわらずつらつら下げながら書きます
いいから書け
実に興味深い…続けたまえ。
「ん~・・・なかなかに人間的な思考をするようになったかと思えば」
<申し訳ありません。で、我々の今後についてですが>
「そうだな、綺麗なリゾートでゆっくりバカンスってのはどうだ」
<それでは私が楽しくありません>
「『楽しい』って感覚も、わかってないだろ」
<はい、申し訳ありません>
「しかしまぁ、確かに『俺たち』の今後だしな。じゃあ、俺が死ぬまで一生話し続けるとか」
<なかなか魅力的ですね>
「それは意味わかって使ってるな」
<優先順位の高い選択肢ということでよろしいですか?>
「そんな感じだな」
「つまり、俺との会話は優先度が高いのか?」
<あなたの生命維持補助の次に>
「具体的にいうと何番目?」
<二番目です>
「・・・」
<どうしました?心拍数が少し上がりましたよ?>
「い、いや。すまん、なんでもない」
――なにをドギマギしてるんだ。思春期の少年じゃあるまいし。相手はai、プログラムだろ。いくら女性タイプとはいえ・・・
「ふぅ。しかし、それだと俺が少し物足りない。ほかの事にも興じてみたく候」
<随分と言葉がおかしいですね。どうしたんですか?>
「あ、いや、なんでもないんだ。うん」
<そうですね、では――>
明日テストだけど俺がんばる
<とりあえず食事にしませんか>
「あれ、もうそんな時間か。じゃあ用意するかな」
<今日は料理されますか?>
「あぁ、今日は久しぶりに包丁でも持とうかな」
過疎怖いんで前言撤回して上げます
~キッチン~
「――とは言ったものの、まったく考えてなかったからなにを作ろうか・・・」
<食べたいものを作ればいいじゃないですか。材料はまだありますよ。>
「じゃあカレーにするか。美味いし」
<子供ですか、あなたは>
「な、お前、カレーを馬鹿にするのか?いいか!?味覚の無いお前には分からないかもしれないけどな――」
<ハイハイわかりましたから。大声出してお腹が空くのはあなたですよ>
「く、なんか上手くいなされた様な・・・」
<しかし、味覚を味わえるのは純粋に羨ましいですね>
「羨ましいだろ。だが俺のカレーはやらん」
<いりませんよ。もらっても食べられませんし>
上がってなかった・・・(・ω・`)
「・・・なんかそれも寂しいな」
<なぜですか?>
「やっぱり二人きりだし、一緒に食事したいじゃん」
<そんなものですか>
「そんなもんですよ、っと。さて、あとは仕掛けを御覧じろっと」
<私と、食事したいですか?>
「ん?あぁ、まぁ、出来るもんならな」
<そう、ですか>
「なんだよ」
<いえ、何でもありません>
上げられてねぇ・・・モンキーパンツのコピペ思い出した
「さて、腹ごなしもすんだところで、お話の続きでも」
<・・・・・・>
「どうしたんだ?さっきからなんかおかしいぞ。バグか?」
「失礼ですね。システムはすべて通常運行中です」
「・・・どなた?」
ai「なにを言っているんですか・・・あぁ、このボディのことですか。対ヒト用バイオコミュニケータです」
男「・・・つまり?」
ai「退屈な、例えばあなたのような人の相手をするための『入れ物』です」
男「なるほど納得だが、いきなり後ろに現れるのは心臓に悪いぞ」
ai「申し訳ありません。以後気をつけます」
男「じゃあ話の続きでも」
ai「ではお茶を入れましょう。少しお待ちください」
男「あ、悪いんだけど、俺コーヒーのほうがいい」
ai「わかりました」
~数分後~
ai「どうぞ。ブラックでよろしいですね」
男「ありがとう。さて――」
男「俺たちの今後についてだったな」
ai「はい」
男「その体、食事は出来るの?」
ai「はい、可能です」
男「じゃあ夕飯は一緒にどうだい。星空でも見ながら」
ai「構いませんよ」
男「何かリクエストある?」
ai「では、昼間残ったカレーで」
男「え」
ai「え?」
男「あ、ああ、いやいや。わかったよ」
ai「楽しみですね」
男「お前、意味わかってんの?」
~夕食~
男「さ、俺特製カレー」
ai「待ちわびました。さ、早く食べましょう」
男「そうだな。いただきます」
ai「いただきます・・・そういえば――」
男「ん?」
ai「なぜ食物に対して感謝の念を持つのでしょうか」
男「命をもらうってのは、それほど重いことなんだよ」
ai「重い・・・ですか」
男「そう、重いんだ。命の無いお前には分からないかも知れないけど」
ai「そうですね。正直なところわかりません」
男「そうだよなぁ・・・プログラムだもんなぁ」
ai「しかし、人間もdnaというプログラムに則って、輪廻転生というルーチンワークをこなしているだけとも言えます」
男「・・・!」
ai「あ、出すぎたことを言いまし――」
男「なかなか面白い発想をするな」
ai「え?」
男「なるほど、そういう発想もあるな。じゃあ、人と機械の境界線って何なんだろうな」
ai「魂の有無でしょうか。それとも感情?」
男「魂って、なんなんだろ」
ai「理屈は理解できますが、実際に確認したわけではないのでなんとも」
男「だよなぁ・・・あ、おかわりいる?」
ai「いただきます」
男「ほい、っと。俺さ、思うんだよ」
ai「なんですか?」
男「魂とか感情ってさ、コンピュータで言うところの0と1の間に宿るんじゃないかなって」
ai「0.5、ということですか?」
なかなか興味深いスレを開いた…続けろくださいwww
男「ある意味そうかもしれない。コンピュータにとって、イエスでありノーである判断なんてあるか?」
ai「ありません。常にどちらか1つです」
男「デジタル信号ならな。でも、アナログなら」
ai「閾値未満の信号が、ありますね」
男「その小さな信号は、デジタル信号ならノイズになるだろ?」
ai「はい」
男「そのノイズこそが、人間の感情なんじゃないかって思うんだよ」
ai「・・・理解しかねます。ノイズは必要ないじゃありませんか」
男「そう、的確な判断を下すならそうだ。しかし、感情ってやつはそうはいかない」
ai「ノイズによって生じる、遊びが必要なんですか」
男「遊びというよりは、揺らぎとでも言うのかな。あ、おかわりは?」
ai「いただきます――なんとなく理解できました」
男「なんとなく、ね。ま、俺も正直よくわからないんだ」
ai「そうですか。しかし――」モゴモゴ
ai「これが『美味しい』という味で、『楽しい』ということなんですね」
男「・・・」
ai「ご満悦ですね」
>>15 がんばる。超がんばる
男「手料理ほめられたもんな。うれしいよ、そりゃ」
ai「そうですか――ごちそうさまでした」
男「はい、お粗末さまでした」
ai「粗末ではありませんでしたよ」
男「わかってるさ。謙虚さは人間の美徳だな」
ai「なるほど――さて」
男「ん?」
ai「当船の進路上に、上陸できそうな惑星が見つかったのですが」
男「藪から棒だが、良い知らせだな」
ai「海も綺麗ですし、食後の運動もかねて、バカンスなんてどうですか?」
男「なるほど、悪くないな」
――長かった船旅も、ようやく終わりそうだ。
――滅んだ俺の母星によく似た、綺麗な青い星。
――さて、俺たち「二人」のこれからは、まだまだ先が長そうだ
終わりです。sfが書きたかっただけなんです。お目汚しすいませんでした。
以後感想や罵詈雑言等お受けします。
「こんなの書けよ」って言うのもお受けします
乙
不覚にもaiに萌えた
つか、こんな娘いたらいいのにな
>>22 乙ありがとうございます
ai萌え・・・これは流行る
zoeのエイダとか良いよね
ai「これが海ですか」
男「あぁ、なかなか気持ちが良いだろ」
ai「感覚器官に訴える何かがあります。何なんでしょう?」
男「さあ。ま、なんでもいいんじゃない?とりあえず泳ぐなり何なり遊ぼう」
ai「わかりました」
早速後日談。需要あれば書きます
>需要あれば
こういうのマジいいから
書きたければ書け、でなければ書くな
男「よっしゃ、じゃあ泳ごうか。そのボディは水、大丈夫なの?」
ai「完全耐水、人類の体と99.9%同じです」
男「なるほどね。じゃあ大丈夫だ」
ai「ですが、重大な問題があります」
男「ん?なんだよ」
ai「現段階では泳げません」
男「は?」
ai「泳げません」
>>26 把握
ほかの読者の方々も、稚拙なオナヌですがよろしければお付き合いください
バレンタイン番外編
「なぁ」
<なんですか>
「チョコレートの貯蔵ってまだあったっけ」
<ありますけど、食べたいんですか>
「食べたいです。せっかくこんな日なんで」
<あぁ、バレンタインデーですか。人の命日に呑気なもんですね>
「まぁそういうなって。ほら、チョコ美味しいじゃん」
<美味しいかどうかは知りませんけど、そこまで言うんならケーキにしてお茶の時間にお茶請けとしてでも出しましょう>
「おぉ、やった」
<こんな些細なイベントでも、時間の経過を把握するのにはもってこいなんですね>
「まったく、わかってないのな」
――そんなai子さんと男の昼下がり
ai「勿論、お望みとあらば、今すぐ泳げるように出来ますが――」
男「それは面白くないな。こういうときは、練習するのが王道だろ?」
ai「聞かれてもわかりません。データにありません」
男「まぁ、いいや。学習機能はあるんだろ?俺が教えるよ」
ai「非効率的ではありますが、お願いします」
男「ほんの少し釈然としないが、任せなさい。んじゃ、行くか」
2/22すぺしゃる
ナー
男「お、原生生物か。猫っぽいな」
ai「の、ようですね。危険度は低そうですが」
男「いやぁ、俺猫好きなんだよね。うわぁ猫可愛いな猫」
ai「・・・」
男「な、こいつ飼おう?めちゃくちゃ可愛いじゃん」
続きます
~後日~
男「おぉい、あれ、いないのかな」
ai「ナ、ナー」
男「!?」
ai「な、何でもありません!!」
男「なんでもないってお前、その耳なんだよ?」
ai「何でもありませんってば!」
男「おぉ、猫耳!!ちょ、触らせて!」
ai「ちょ、や、やめてください!」
男「おぉ、すげぇ。もふもふだ」
ai「ふあっ・・・!ちょっと!さわら・・ないで・・くだ・・!」
――今日も今日とて、新天地は平和です。
④
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