※アニメ設定をいくつか流用してます
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―事務所―
凛「…………」
ガチャ
未央「お疲れ様でーす!」
卯月「お疲れ様です」
凛「――あ、お疲れ二人とも」
未央「おや、いるのはしぶりんだけかぁ」
凛「他のみんなは仕事で出払ってるからね」
未央「ほほう、みなさん頑張ってますな~」ウンウン
卯月「凛ちゃんはこのあとお仕事ですか?」
凛「うん」
凛「……そうだ、仕事の前に二人に言っておきたいことがあるんだけど」
卯月「言っておきたいこと、ですか?」
凛「最近よく感じることがあってそれを二人に聞いてほしい」
未央「ん、これは少し襟を正して聞かないといけない空気っぽいね」
凛「……話っていうのはプロデューサーのことなんだけどさ」
卯月「プロデューサーさん?」
凛「そう」
凛「プロデューサーを孕ませたい――そう囁くんだ、私の中のブルーが」
未央「……………………は?」
未央「何言っちゃってんの!?」
凛「いや、だからプロデューサーのボテ腹姿が見たいって」
未央「しぶりん今すぐ病院へ行こう!」クワッ
凛「流石に産婦人科はまだ気が早いって」
未央「気が触れてるから脳外科に行くんだよ」
卯月「凛ちゃん、この場合だと産『夫』人科が正しいですよ」
未央「正しい要素が一つもないよ」
凛「クローネの時は私の軽率な行動で二人に迷惑かけちゃったから」
凛「今回は事前に話しておこうと思って」
未央「話されても困るんだけど?」
卯月「凛ちゃんはいつ頃からプロデューサーさんをそういう目で見てたんですか?」
未央「この話深く掘り下げちゃうの?」
凛「どうなんだろう……」
凛「自分自身、いつ自覚したのかよく分からないんだけど――気がついたら子宮が疼いてた」
未央「しぶりん自分がアイドルってこと忘れてない?」
凛「……でも、いつかなんていうのは些細なことなのかもしれない」
卯月「そうなんですか?」
凛「今の私がプロデューサーのボテ腹に興奮を覚えているという事実があるなら」
凛「私とプロデューサーが出会った時にそれはもう運命づけられてたのかなって」
卯月「凛ちゃんはロマンチストなんですね」
凛「そうかな?」
卯月「はい、それに――フフッ」
凛「どうしたの?」キョトン
卯月「あ、すみません」
卯月「プロデューサーさんのことを話してる時の凛ちゃんの顔がとっても女の子らしかったなぁって」
凛「も、もうからかわないでよ」テレテレ
キャッキャッ
未央「こんなガールズトークあってたまるか」
卯月「――それで、どうやってプロデューサーさんに子種を仕込むんですか?」
未央「それはもう既に仕込んであると思うけど……って、しまむーノリノリだね」
凛「そこなんだよね、問題は……」
凛「単純に私とプロデューサーが繋がればいいって訳じゃないし」
卯月「それだとただのセ【新田美波】になっちゃいますね」
未央「みなみんを伏せ字として使うのは止めるんだ!」
凛「そう、重要なのはそこ」
凛「私のプリンセスブルーにプロデューサーのねばぁ 精 ねばぁを迎えるのは本意じゃないんだ」
未央「持ち歌は大切に扱え!それとプリンセスブルーにそんな不穏な花言葉無いから!」
未央「……ちょっと根本的な話をしていいかな」
卯月「どうかしましたか?」
未央「さっきからさも当然のようにプロデューサーが妊娠するの前提で話を進めてるけど、おかしくない?」
凛「……? よく、分からないんだけど……」キョトン
未央「分かれよ!どう考えてもおかしいじゃん!」クワッ!
未央「プロデューサーは男の人なんだから妊娠しないよ!」
凛「ああ、そんなことか」シレッ
未央「いやいや、そんなことって――」
凛「大丈夫、映画でシュワちゃんが妊娠して出産までしてたし」
未央「あれフィクションだからっ!」クワワッ!
凛「…………これもフィクションだけど?」
未央「ここぞとばかりにメタネタぶち込んできたね」
卯月「――プロデューサーさんの妊娠自体は問題ないとして」
未央「どこがだよ」
凛「当座の問題はどうやってプロデューサー側に魂の息吹を宿すかだね」
未央(やっぱりそこにこだわるのか……)トホホ
凛「一応、私の卵卵を尿道を通じて相手側に送ることも可能ではあるんだけど――」
未央「なにそれこわい」
凛「出来ればもう少し自然なやり方で事を済ませたいんだ」
未央「ならまずその不自然な考え方を改めなよ」
卯月「それじゃあどうしましょうか?」
凛「……考えたんだけど、みんなに相談してみるのも悪くないかもしれない」
未央「ちょ、それは――」アセアセ
凛「私たち三人の知恵だけじゃ限界があるからね」
凛「それならメンバーのみんなに協力を仰ぐのも一つの手かなって」
卯月「なるほど、それなら良いアイデアが出るかもしれません」
未央(なんかどんどん話が面倒な方向に行こうとしてる)
未央(……さすがにそろそろ止めないとマズいね)
未央「い、いや~それは止めといた方がいいんじゃないかなぁ」
凛「未央?」
卯月「未央ちゃんは反対ですか?」
未央(当たり前じゃん……)
未央「反対というよりかはそれより先にやることがあると思うんだよね」
凛「ご両親への挨拶?」
未央「外堀埋めようとすんな」
未央「そうじゃなくて、まずはアイドルとして目の前の仕事を一生懸命こなそうよって話」
凛「そんな悠長なことしてたらプロデューサーが寝取られちゃう」
未央「られないから、そもそもしぶりんとプロデューサーはデキてないから」
未央「それに――今の話を持ちかけたらライバルが増えちゃうかもよ?」
凛「――ッ!」ビクッ
未央「話を大きくするほどみんな興味をもっちゃう可能性があるからね」
未央「しぶりんとしてはそれだけは絶対に避けたいんじゃない?」
凛「そう、だね……少し注意が足りなかったよ」
卯月「それじゃあ一体どうすれば――」
未央「それなんだけどさ、さっきも言ったけどやっぱりまずは仕事に集中してみない?」
卯月「いったんプロデューサーさんの事を考えることから離れるんですか?」
未央「そうそう」
未央「仕事に真摯に打ち込む姿を見せて好感度を上げて信頼をゲットする――」
未央「野望を果たすのはその下準備が済んでからの方が良いと思うんだ」
凛「でも、その間にアブナイ女達がプロデューサーの貞操を脅かすかも……」
未央「世界レベルのブーメランをきれいに放ったね」
オシャレな感じのスレタイから実家のような安心感があるしぶりん
未央「まぁ、プロデューサーの人柄や体格を考えれば肉体的にも精神的にも大丈夫でしょ」
凛「だ、だけど――」
卯月「私は、未央ちゃんの意見が一番良いと思います」
凛「卯月まで……!」
卯月「……凛ちゃんは将来のことをしっかり考えたことがありますか?」
凛「もちろんあるよ」
凛「私とプロデューサー、そして子供の三人で幸せな家庭を築く将来をね」
未央(それは妄想の設定を考えてるだけなんじゃ……)
卯月「そのプランをちゃんと実現させるにはしっかりとした貯えが必要ですよね?」
凛「そうだね」
凛「お金が全てってわけじゃないけどやっぱりある程度は必要かな」
凛「…………ああ、だから仕事があるうちに頑張ろうって卯月は言いたいんだね?」
卯月「はい!」
凛「……わかった」
凛「未央と卯月の言うことも理解出来るからね」
未央「お?それじゃあ――」
凛「しばらくは仕事の方に集中するよ」
未央(っよし!)グッ!
未央(一時的だけどなんとかしぶりんを更生させられた)ホッ
未央(……だけど、しぶりんを完全に更生させるにはかなり大変そうだなぁ)
ガチャ
武内P「失礼します」
卯月「お疲れ様ですプロデューサーさん!」ニコッ
未央「あ、プロデューサーお疲れ様です」
未央(そしてこのタイミングでプロデューサー登場か)
武内P「お疲れ様です、お二人ともいらしてたんですね」
卯月「はい」
卯月「三人で少しおしゃべりをしてたんです」ニコニコ
武内P「みなさんは本当に仲がよろしいんですね」
武内P「……お話中で申し訳ないのですが、渋谷さんそろそろ現場へ向かいましょう」
凛「わかった」
未央「おっともうそんな時間だったんだね」
卯月「凛ちゃんお仕事頑張って下さい!」ニコッ
凛「うん、行ってくるよ――」
凛「っと、その前に」
凛「……ねえプロデューサー」
武内P「なんでしょうか?」
凛「私、(将来の)家族のために頑張るよ」
武内P「渋谷さんは家族想いなんですね」
未央(会話が微妙に噛み合ってない気が……)
凛「だから、今は――アイドルとしての私を見てて」キリッ
武内P「勿論です」コクリ
武内P「私は、『あなたの』プロデューサーですから」
凛「ッ!!!」ゾクゾク!
卯月「り、凛ちゃん大丈夫ですか!?」アワアワ
凛「――ハッ!あ、ああ大丈夫」フラフラ
凛「だけど……まったく、プロデューサーにはしてやられたよ」
武内P「渋谷さん……?」キョトン
凛「プロデューサーを孕ませる前に私の耳が孕んじゃったかもしれないね」サスリ
未央「いいからさっさと仕事行けよ」
おわり
おつおつ
駄目だこの蒼早くなんとかしないと…
安定感あるネタすこ
また頼む
スレタイとの差よ
おつおつ
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