前回:比企谷八幡「ディズ○ーランドのトイレを修理することになった」
比企谷八幡「ディズ○ーランドのトイレを修理することになった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453046295/)
ある日、奉仕部にて……、
由比ヶ浜結衣「最近、奉仕部への依頼少ないね」
比企谷八幡「そうだな。まあその方が静かで良いんじゃねえのか?面倒な依頼を受けずに済むし」
雪ノ下雪乃「その発言は部員としていかがなものかと思うのだけれど、比企谷君。部の存続にも影響するわ」
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トントン
結衣「あ、誰か相談に来たみたいだね」
雪乃「どうぞ」
ガラガラ
おっさん「えっと、奉仕部ってここでいいのかな?」
雪乃「はい、そうですけど……」
結衣(あれ、うちの学校にこんな先生か用務員いたっけ?)ヒソヒソ
八幡(いや、俺の知る限りではあんなおっさんいいなかったぞ。一体誰だあのおっさん)ヒソヒソ
雪乃(怪しい人物ということかしら……それなのに比企谷君の知り合いではないだなんて)
八幡(怪しい人物だとどうして俺の知り合いになるんだよ!?)
雪乃「ええっと……一体どちら様かしら?申し訳ないけど、部外者の相談には原則として応じていないのだけれど」
おっさん「ああ、これは失礼。私、こういう者です」っ
結衣「名刺?なになに……『カレー屋kokoハチ』?」
雪乃「ココハチ…? あまり聞き馴染みのない店名ね」
おっさん「ええ、お恥ずかしい話、店も小さくてあまり繁盛してないもんで」
八幡「書かれてる住所によると、うちの高校の近くにあるんだな」
おっさん「はい、実は私、この総武高校のOBなんです。高校生の頃からカラー屋を開くのが夢で!!」
>>4
訂正
カラー屋→カレー屋
結衣「へぇ、おじさんは私達の先輩なんだね!!」
雪乃「一応、元はこの学校の生徒ということね。でも現役ではないわね」
おっさん「ええ、でももう頼るところがここしかないんだ!頼みます、何でもしますか」
三人「ん?今『何でもします』って言いましたね」
こうして奉仕部は、カレー屋のおっさんの話を聞くことに!
八幡「はぁッ、お店が経営難で潰れそうだから力を貸して欲しいって!?」
おっさん「ええ、なかなかお客さんが入ってくれなくて……」シュン
雪乃「この学校近くという立地条件も問題しているのではないかしら」
結衣「うん。学校終わりにカレー屋はちょっと重いかも……ファーストフード店とか、ファミレスならわかるけど」
八幡「ああ、あとラーメン屋とかならまだわかるかもな」
雪乃「学校終わりに一人でラーメンを食べるなんて、私には勇気がなくて出来ないわボッチ谷君」
八幡「うるせっ、勝手に一人とか決めんなよ」
結衣・雪乃「えッ、誰か一緒に食べる相手がいるの!?」ビクッ
八幡「……………いや、一人でだが」
結衣・雪乃「…………やっぱり」フッ
結衣・雪乃(でも、よかった……///)ホッ
八幡「話を戻すけど、おじさんのターゲット層は店の近くの学校に通う俺達総武の生徒達ってことすか?」
おっさん「最初はそう考えてましたが、今は違います。あまり世代で狙いを定めずにやろうと思って」
結衣「この店の近くだと、結構アパートとかもあるんじゃないかな」
雪乃「そうね。それにお店の外観や内装、あと肝心のカレーの味を確かめないことには何も言えないわ」
おっさん「そう思いまして、実は今日カレーを持ってきました!うちの自慢のビーフカツカレーです!」っ
八幡「え、カレー持って来たのかよ!?」
結衣「うわぁ〜〜美味しそう!いい匂いだね」
雪乃「確かにいい匂いね、見た目も悪くないし」
おっさん「ささ、遠慮せず食べてください。もちろんお代はいりませんので、食べて率直な感想を聞かせてもらえれば!」
八幡「この世にただより安いものはねぇし、せっかくだからいただくか」
結衣「そうだね。ちょうど夕方前でお腹も空いてきたしね」
雪乃「そうね、まずは味を検証してみましょう」
三人「いっただきまぁ〜〜〜す!!」
パクッ
八幡「お、普通に旨いぞ!」モグモグ
結衣「うん、カツもサクサクしててジューシーで美味したいね!!」モグモグ
おっさん「本当ですか!?ありがとうございます」
雪乃「確かに美味しいわね。味に問題がないのなら、これを如何にして人々に広めるかだけれど……」
八幡「ネットとかやってないんすか?」
結衣「そうだよ! お店用のブログとかSNSとかは?」
おっさん「ええ、やろうとしたんですが、あいにくパソコンとかネットとかがよくわからなくて……」
八幡「今時いるんだな、ネット苦手な人が。今やリアルよりネットで交流をはかる時代なのに」
雪乃「如何にもあなたらしい発言ね、ネト谷君」
結衣「ヒッキー、ネットも良いけどリアルも大切だよ」
おっさん「味には自信あるんですがね、やはり店が問題なんでしょうか……?」
八幡「え、店がって?」
おっさん「何分儲けがなくて、店がオンボロなもんで」
結衣「なるほど。確かに味が良くてもお店が汚いんじゃなかなか入る気にならならいかも」
八幡「でもよ、意外とオンボロな店の方が味が良かったりすることもあるぞ。テレビでやってるだろ、キタナシュランとか」
雪乃「流石はゴキ谷君ね」
八幡「おい待て、ゴキブリみてぇに呼ぶなよ」
結衣「でもオンボロって言われても、実際にどのくらい汚いんですか?」
おっさん「ええ、なんなら今から来てくれますか?」
そしてお店前……、
結衣「ちょ、何これ!?超汚いじゃん!!」
八幡「おいおい、俺達が想像していた以上にボロボロじゃねえか……」
おっさん「うう…お恥ずかしい」
雪乃「これでは誰も入らないわね。それに嫌な匂いもするのだけど」
おっさん「リフォームするにも、費用が足りなくて」
結衣「うわぁ……こりゃそうとうヤバイし」
雪乃「とにかく少しでもお店を綺麗にしておくことね。あとはどうすればいいのかしら……」
八幡「ビーフカツカレーの味は確かなんだし、ネットで広めれば少しは入るんじゃねえのか」
おっさん「ええ、なんとかやってみます」
結衣「もうちょっと入りやすい雰囲気にするとかは?」
おっさん「ああ、実はこんなボロボロな店でも、知り合いの協力を経て、来月からあるキャンペーンを始めることになったんです」
八幡「キャンペーン? 全然儲かってないのにか」
結衣「一体、どんなキャンペーンなの?」
おっさん「確か…"パンダのパンさん"っていうパンダのキャラクターのぬいぐるみがあるんですけどね、それをカレーを食べたお客さんに一杯につき一つプレゼントするんですよ!」
雪乃「……………………なぬっ!?」
そしてキャンペーン開始次の月から、お店はたった一人の少女のおかげで繁盛した。
おっさん「いやぁ〜〜ありがとう雪ノ下さん。おかげでお店は大儲けですよ」
雪乃「いいえ、これも世のため人のためですよ」モキュモキュ
結衣「凄いよゆきのん……パンさんのぬいぐるみ欲しさに一人であれだけのカレーを食べちゃうだなんて!」
八幡「お前の腹の中ブラックホールでも入ってんの?体型全然変わってねえし、てかどんだけパンさん貰ったんだよ!!」
雪乃「ふふ、これだけのたくさんのパンさんに囲まれて幸せだわ///」
おっさん「しかし、またしても困ったことがあって」
結衣「え、また何かあるの?」
おっさん「はい、実は調子に乗ってしまってビーフカツカレーを作りすぎて、カツが余っちゃったんですよ」
雪乃「ついつい頼みすぎちゃったの……テヘペロ」
八幡「殴りたいこの笑顔……」
おっさん「このまま廃棄するのも勿体無いし、何か有効活用する方法はないですかね」
結衣「え、でもそういうのってちゃんと廃棄しないといけないんじゃ……」
雪乃「これだけたくさんのパンさんをくれたお礼よ、私がなんとかしましをょう!」
八幡・結衣「え!?」
数週間後……
結衣「見てよヒッキー、あのカレー屋さん綺麗になってるよ!」
八幡「ああ、しかも店の名前まで変わってるし」
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八幡・結衣「どうしてこうなった……」
おっさん「いやぁ〜〜雪ノ下さんには頭が上がりませんよ。廃棄するはずのカツを雪ノ下さんが立ち上げた買取会社が引き取って、それを使って新たに商売をするとは! その転売ビジネスのおかげでお店も大きくなりました」
雪乃「ふふ、これで世界中のパンさんは私のものだわ!!」
ドンドンドン、ガラガラッ!
警察「貴様ら、この店の店主と雪ノ下雪乃だな!?」
おっさん「うわ、何ですか急に!?」ビクッ
雪乃「警察!一体何用かしら?」
警察「我々は千葉県警だ、これより家宅捜索を行う」
雪乃・おっさん「な、なんだって!?」
県警の捜査により、雪ノ下が廃棄するはずの冷凍カツを不正に転売し、千葉県内のスーパーなどに卸していたことが発覚となり、このことはニュースとなって全国の人々にあっという間に知れ渡った。
当然問題となった雪ノ下の会社は破綻、学校側の雪ノ下を退学処分とすることに決めた。
カレー屋「ゆきのんのパンさんカレー」も当然閉店となり、職を失ったあのおじさんは自ら命を絶ってしまった。雪ノ下に頭が上がらない状況となったおっさんは、雪ノ下のパンさん欲しさからくる暴走になかなか口が出せなかったようだ。
ちなみにあのおっさんは、パンダのパンさんのぬいぐるみを作ってる会社の社長の三男坊だったらいし。知り合いどころか、身内だったとはな。
この事件以降、雪ノ下の姿を見た者はいない。
高校を出て大学に進学し、俺と由比ヶ浜、いや結衣は結ばれた。
雪ノ下不在の奉仕部を二人で支えているうちに、互いの気持ちに気付いたのだ。そして、交際を経て、俺達は結婚した。
俺と結衣は、あのカレー屋さんがあった跡地を譲り受け、「カレー屋kokoハチマン」を明日よりオープンさせる。
美味しいカレーを、一人でも多くの人に味わってほしい。俺と結衣はいろんな人の協力を経て、ようやくここまで来たのだ。
結衣「いよいよ明日からだね、八幡///」
八幡「ああ、頑張ろうな結衣///」
カレー鍋のように、俺と結衣もいつまでも熱々でいたいものである。
もちろん、ベッドの上でもな……///
END
これは予想できた
こういうのでいいんだぞおのでら
こないだの糞コピペより大分マシになったな
次も頑張れよ
しね
>>27
生きる
このSSまとめへのコメント
写真思いっきり俺の職場じゃねーか・・・
いい職場じゃないか
時事ネタぶっこみやがったよ>1