【ガルデモ感謝祭SS】ゆり「オペレーション・SSSロックバンドフェスタよ!」 (58)

Angel Beats!と音楽(特にバンド)は切っても切れない関係にあるのではないでしょうか…?
というわけで、年末に希少なABssです!

・とにかく生き生きとしたバンドシーンを(…って文章では限度あるか)
・岩沢さんは消えてません

ではhttp://youtu.be/Gqxm--Wq82Y

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451559653

校長室

ゆり「ガルデモ以外はみんな集まったかしら?」

音無(ガルデモも招集されるなんて珍しいな…)

関根・入江「すんません遅れましたぁ〜〜」

ひさ子「ゆりすまない」

ゆり「岩沢さんはどうしたかしら?」

入江「たぶんもう来るかと…」

岩沢「…あっども」

ひさ子「いやおせーよ、ただでさえ遅れてんだから」

高松「ガルデモも呼ばれたということは…」

日向「ひさ子、岩沢、お前らもしかしてすでに何か聞いてるのか…?」

ひさ子「とくに聞かされてないが」


大山「うぅ…またも大掛かりなオペレーションが予想されるよ…」

藤巻「お前の勘たまに当たるからやめろよ…」

ゆり「察しの通りよ大山君、これから重要なオペレーションを発表するからみんな心して聞きなさい!」

ゆり「そのオペレーションは…」


ゆり「オペレーション・バトルオブザバンドよ!」



日向「…はぁ?バンド!?」

ひさ子「これってまさか…」

岩沢「…対バンのことか?」


ゆり「そうよ、今度のライブでガルデモに対してライバル的な位置のバンドとしてステージで演奏してもらうわ」

高松「ゆりっぺさん、いくらなんでもこれは…」

藤巻「ステージに立てるってか…もしかして俺ら凄くないか?」

松下「藤巻…そりゃあ楽器が弾けたらさぞかし格好よかったことだろう…」


ひさ子「いや、ちょっと待て…」

日向「ひさ子が言わなくとも分かるぜ…」

日向「まさか俺たちが一から楽器を始めるとか…じゃないよな?さすがにそんな無茶は…」

ゆり「そうに決まってるじゃん、ガルデモ以外のSSSのメンバーの他に誰がいるの?」

日向「Why〜!!」

TK「can be dancing only huuu〜!」


野田「情けないが、さすがの俺でも楽器ばかりは出来る気がしないぜ…」

日向「いや、それはここにいる男子共通してだと思うぞ」

ユイ「ひなっち先輩がギター弾いてる姿なんて、『ウェィ、そこの可愛い子ちゃんちょっとここらで俺のギター聴いていかないかい〜?』的な…うわ考えただけでもきっしよ…」

日向「お前の脳内の俺のイメージどうなってんのよ!?あと俺そこまでチャラ男じゃないですから!」

関根「たしかにそんなイメージかも…」


ひさ子「まあ仮に音無なんて楽器弾けたとしてもそんな違和感ないけどな」

ゆり「たしかにそうね、音無君は何か弾ける楽器あるかしら?」


音無「いや、特にないかな…」

音無(期待してもらった中悪いけど…)

松下「これで殿方全滅か…」

ゆり「一応ドラムは決まってるわよ、椎名さん以前岩沢さん達とバンド組んだ時みたいにやってくれないかしら?」

※詳しくはheaven's door4巻をお読みください。


椎名「私は別に構わないが」

高松「椎名さんがドラムを!?」

日向「そう言えば一時期やってたもんな、たしかゆりっぺがベース弾いてて…」


ゆり「その話はいいわ、そうね…日向君は見た目からしてギターやってみたらどうかしら?」

日向「Why〜!だから俺を見た目でチャラいと判断するのやめてくれませんか!」

ゆり「それ流行らせようとしてるわけ?あとはそうね…」

藤巻「ゆりっぺ、どうせやるならギターがいいぜ」

ゆり「あら、藤巻君いいやる気ね、わかったわ」


大山「藤巻君ギターやるの!?」

藤巻「あ、ああ、俺前からあのステージでライブするのに少し憧れてたんだ」

藤巻「ひさ子みたく弾けるようになりたいぜ」


ゆり「他に立候補」





ゆり「仕方ないわ、こうなったら推薦ね」

関根「えと、高松先輩はなんとなくベースの気がします」

ゆり「そうね、じゃ決定」

高松「ちょっと待ってください、大体そのバトルオブザバンズとかいうオペレーションはいつ行うのですか…?」

高松「たしかに、楽器には多少興味ありますし、楽器のために1年間練習期間を設けてくれるとかなら考えてもいいですが」

ゆり「一週間後よ」

ユイ「一週間!?」


関根「学園祭みたいなノリですね…」

野田「必死にやりゃどうにかなるんじゃねぇか?」

岩沢「ゆりっぺさんよ、さすがにそれは…無理があると思うぜ」

ひさ子「私でも楽器に触れてから数週間かそこらじゃまともに弾けなかったからな…」


ゆり「野田君も言ってるじゃないの、必死にやりゃなんとかなるって」

野田「おお、俺の意見がゆりっぺに賛賞されたぜ」

大山「野田君、そのままだとKYになっちゃうよ…」

高松「あ…悪魔のような人です」

ゆり「あとはボーカルね、ここは音無君どうかしら?」

音無「どうって…いや」


ひさ子「というかもう音無しかまともなのがいなくねぇか?」

音無「いや、俺ボーカルとか柄でもないし」

音無「もうこうなったら岩沢でよくないか?なんならボーカル一本でさ」


岩沢「冗談はやめてくれないか、だって一番恥かかされるのはボーカルだと思うぜ…?」


……


……


ひさ子(こいつ私たちが思ってたことさらりと言いやがった)


関根「ま…まあまあ」


ゆり「ガルデモが出たら意味ないじゃないのよ」

音無「じゃあユイでどうだ?」


日向「そう言えばユイ…いつもはライブ出てないよな?」


ユイ「私はそのぉ…ガルデモのサポートという立派な役割がありますから」

日向「ったく、何ニヤついてんだよ」

ゆり「男子、立候補いないのかー」

……

……

ゆり「男見せるってやついねぇーのかーーー」



野田「…うっ」



野田「じゃあ俺が引き受けようじゃねぇかぁぁああ!!」


……


……


日向「誰か他にいないか」

関根「やっぱりここは音無先輩が…」


藤巻「大山、ここはお前がチャンスじゃねぇーのか?」

大山「えーっ、僕?さすがに大勢の前でボーカルは恥ずかしいよぉ…」


野田「ちょっと待てぇぇぇぇい!!どういうことだお前ら」


ユイ「ぶふっ、いや、野田先輩のがなり声でボーカルとか……ふっ」

日向「おいおいそれただの悪口だろ、やめてやれってふふっ…」

ひさ子「頼むから日向ほんとにやめてくれ…ふふっ」


野田「じゃあテメェらでやってみろっつって」


ゆり「いいわ、せっかく男を見せてくれたんだもの、野田君をボーカルに抜擢するわ」

日向「マジかよゆりっぺ!?」


ひさ子「ゆりっぺが言うなら仕方ないな」

ゆり「じゃあ、ボーカルあともう一人入れるわ」

日向「はぁ!?もう野田で決まりでいいだろ!?これ以上犠牲を増やすな!」

野田「人聞きが悪いな、俺はゆりっぺに忠誠を誓って自ら志願したんだ」

ユイ「アホですね…」


音無「ツインボーカルってことか?」

ゆり「そうよ、音無君やってくれる?」


音無「いや、俺はやらないぞ」

ゆり「素質あると思ったんだけど、残念ね…じゃあギターやってちょうだい」


日向「ギター藤巻と俺で二人いますけど!?」

ゆり「じゃあ3人でやってちょうだい、その方が音量も出るしいいんじゃない?」

野田「おお、その通りじゃねぇか!」


日向「いや、その理論がおかしいことくらい俺でもわかりますから!」

ユイ「アホですね…」


日向「てか、んなバンドあるかっつーの、ひさ子どう思うよ?」

ひさ子「もう知らん…てか人数が多いほど合わせる時キツイぜ?なあ岩沢」



岩沢「…あっ、ごめん別のことに集中してた」

ゆり「じゃあ最後、野田君の片割れのボーカルをきめましょ」

日向「ツインボーカルにスリーギターってどんなエネルギー効率の悪い大所帯バンドだよ!」


松下「じゃあ俺が最後に男を見せようじゃないか」


ゆり「あら、やっときまったわね」

大山「そう言えば僕大事なことに気づいたよ!僕とTK以外はみんなバンドで陽動部隊に回るんだよね?じゃあもし天使が来た時の戦闘班は…」

ゆり「足りない戦力はギルド部隊で補強するから問題ないわ」

大山「そっか、良かった!」



ゆり「じゃあ早速今日から取り組まないと間に合わないわよ!」


ゆり「オペレーション・バトルオブザバンド…スタート!!」


音無(こうして俺たちはゆりが突発的に発案したオペレーションのために、人生初ライブにして全校生徒2,000名を超える生徒を迎え討つ校内ライブに向けて楽器を練習するハメになった。それもたった一週間で人前で演奏できるレベルにまでに完成させる必要があるというのだから滅茶苦茶だ)

オペレーション・バトルオブザバンド

◇ここまでの確認◇


ボーカル:松下、野田

ギター:音無、日向、藤巻

ベース:高松

ドラム:椎名

以上7人編成バンド

翌日

教室

ユイ「ではこれからユイにゃんによるとんだアホでもわかるギター講座を始めたいと思いますっ☆」


野田「暇だ」


日向「ああ、わかったから引っ込めー」


ユイ「ンだとコラァァ!?誰のためにやってると思ってんだ!?アァ!?」


入江「まあまあ」


……


ユイ「…で、ここがネックで、んで下にピックアップというものがあってですね……」

藤巻「なあ、名称全部暗記する必要あるのか?」

日向「たぶんないぜ…」

音無「恐らくだが単なる説明下手なんじゃないかと思う」

日向「じゃあ本人に直接言ってくれよ」

音無「だってキレるだろ?」


……


野田「なあ、一言でまとめれないのか…?」


日向(ナイス野田!)


ユイ「ンだとゴラァァ!!それよりもメモとってんのかこのお前らボケカスがァァ!!」


野田「くっ、いちいちうるさい奴だな」


音無「まあ言ってもお前もけっこう当てはまると思うけどな」

野田「なんだと?」


高松「ちょっと静かにして頂けませんか?」


日向「まあまあ、てか野田と松下はボーカルだから説明聞かなくていいんじゃないか?」

ユイ「たしかにそうですけど、これ最低限のことですからね」


関根「まあいいんじゃない?」


関根(はっきり言ってこの説明は無駄かな…)

……

……

ユイ「…アンプにシールドを刺しましたっと、この時に注意するのが絶対に電源が入ったままシールドをってゴラァァ日向ァァ!!大事な説明してんのに何寝とんじゃァァ!!」

ユイ「今言ったこと頭に入ってんのか?ァァ!?」

音無「スパルタだな…」

日向「おお、分かってるとも、どうせギターを大切に扱うとかそんなことだろ?」

ユイ「んなことあたりまえじゃーい!!アンプに電源入ってる時にシールド抜き差しすんなって言っとんじゃーーーい!!」

日向「ああわかったぜ、いくらでもシールド抜き差ししてやるぜ?とことんしてやるぜ!?もう俺はシールド抜き差しすることにしか興味がなくなっちまったってくらいやってやるぜ!!」



ユイ「ひどい…ぐすっ…日向先輩、ユイが頑張って説明しようとしてるのに…」


関根「日向先輩が女の子泣かせる先輩だなんて知りませんでした…」ショック...

音無「あーあ、日向だめなんだー」


日向「はぁ!?意味わかんねーよ?てかあれ嘘泣きだって一目瞭然だろ!?」

高松「この時間が無駄です、オペレーションまで一週間ないのですよ?」


ユイ「日向先輩居眠り注意されて逆ギレするなんてかっこ悪ーー」

日向「うぜぇーー」


藤巻「痴話喧嘩は後にしてくれだぜ」

〜10分後

ユイ「じゃあ実際に弾いてみよーう☆」


日向「おお思ったより軽いんだな」

ユイ「私のギター他のよりも軽いんだよね」



岩沢「私が教える立場ってのもどうかと思うが、よろしくな音無」

音無「おう、なんか悪いな…ガルデモの練習時間割いてまで」

岩沢「気にすんな、言っても今日はあと1時間も教えてやれないからな」


音無「それにしてもまず何からやればいいかわからないんだが」


岩沢「そうだな、とりあえずはパワーコードだな」

音無「バワーコード?なんかかっこいい名前だな」


岩沢「こうやって三本の指で押さえるんだ」


音無「こ、こうか…?」

岩沢「とりあえず弾いてみな」


音無「」

ジャ-ン



岩沢「音無…お前いいものもってんな」

藤巻「こ、こうか……あれ、音が出ないぜ」

ひさ子「たぶんこの指でミュートしてんだな、この指は…」


藤巻(ひ、ひさ子が近いぜ…)




藤巻「…やっぱ出ないみたいだ」


ひさ子「おいおい押さえ方はそうじゃなくてだな……」


藤巻「おう…そうだった、すまん」

……


藤巻「やっぱだめだ…俺向いてないのか」

ひさ子「そんなことないぜ、頑張れよ藤巻」




日向「マジかよ音無、もうそんなに弾けんのかよ?」

音無「いや、押さえ方一つだけ岩沢に教えてもらったんだよ」


日向「それは当たりがよかったな…俺のパートナー初心者相手に罵倒しかしねぇぜ…」


ユイ「そんなことないですよぉ〜ほらひなっち先輩も音無先輩に追いつくよう頑張りましょうよ」

日向「ほらな…」


音無「とりあえず頑張れよ」

高松「…私はこのために日々鍛えてるのですが」

関根「いや、ベース弾くのに筋肉は関係ないかな…いやあるかも」



入江「…で、ハイハットはこれで…」

椎名「ふむふむ」

椎名「この小太鼓かわいいな」

入江「そ、そうかなぁ…」



音無(果たしてオペレーション当日までには間に合うのだろうか…)





藤巻「チクショ…三日経ったってのにこれっきしも弾けねぇぜ」

日向「藤巻、安心しろ俺もだ」

高松「…私はこのために日々鍛えてるのですが」

関根「いや、ベース弾くのに筋肉は関係ないかな…いやあるかも」



入江「…で、ハイハットはこれで…」

椎名「ふむふむ」

椎名「この小太鼓かわいいな」

入江「そ、そうかなぁ…」



音無(果たしてオペレーション当日までには間に合うのだろうか…)





藤巻「チクショ…三日経ったってのにこれっきしも弾けねぇぜ」

日向「藤巻、安心しろ俺も仲間だ」


音無「俺もあと四日でステージに立てる気がしない」

日向「音無はまだいいだろ…俺らは」


関根「あっ、音無先輩…今日全体で合わせますよね?」

日向「いや、まだ合わせるとかそんな次元じゃないんだが…」


音無「普通に考えて無理じゃないか?」



関根「何言ってんですか、あと今日入れても四日しかないんですよ…それに明日からはひさ子先輩もガルデモに本腰入れるって言うから私たち付けないですし…」


音無「わかった、みんなを集合させよう」

ユイ「ギターアンプ三台も…面倒臭いな〜」

藤巻「ああわりぃ」



松下「楽器陣どうだ、準備はいいか?」


関根「そういえば曲って何やるんですか?」

……

……


関根「マジすか」

音無「ああ…そのマジみたいだな」



野田「じゃあ俺たちで一から曲を作ればいいじゃねぇかぁぁあ!!」

松下「そうだぁぁあ、俺たちが曲を作る!不可能なことはないっ」

日向「その通りだぁぁ、俺たちに不可能はねぇぜ!!」ジャカジャカジャカジャ---ン


ユイ「ヤかましいッつってんだゴラァァ!」

関根「音作りちゃんとしてくださいよ」

日向「音って作れるのか…?」

関根「アンプの摘みでhighってところありますよね?とりあえずそこ下げて下さい」

日向「おう、ありがとな」


ユイ「で…曲一から作るんでしたよね?」


野田「えっ?」

ユイ「いや言い出しっぺはあなたですから」



音無「ゆりっぺだけにか…」



音無「いやすまん…俺が簡単なコード進行引き続けるからそれにみんな付いてきてくれないか」

野田「なんだ、なかなか使える奴じゃねーか」



椎名「」ダカダカダカ ドコッ タタン スタタン


入江「まるで椎名さんは本能の赴くままに叩いてるみたい…」

松下「千〜の〜風〜に〜〜」

野田「ファッキングロイザ---- ボウキングゴイザ--」



音無(これは酷い…自分で弾いてても情けなくなるぜ)


ユイ「これはもはや手の施しようがない気が…」

関根(耳栓持ってきてよかったぁ〜〜)


ダダ--ン
ダダ--ン


関根「やばい、岩沢先輩とひさ子先輩が来る…!」

関根(あの音楽キチの二人にこの状況を見られたら…)


関根「あっ岩沢先輩とひさ子先輩、どうしたんですか!?」

岩沢「どうしたって、どんな様子か見に来たんだが」

関根「いやいや、けっこういい感じですよ〜あと少ししたら私たちも合流しますから練習に戻って…」


ひさ子「いやいや、見せろよ…もしかして男子がふざけてどうしようもないとかか?」



関根「いえいえ、ってあぁ……」


岩沢「…」

ひさ子「なんだこれは」


岩沢「まさかこれが曲…なのか?」

ひさ子「お前さっきいい感じですよとか言ってたよな…お前耳大丈夫か?」

関根「いや大丈夫ですから!」

教室 inガルデモ


岩沢『背後にはシャッターの壁〜』

岩沢『指先は鉄の匂い…』



ひさ子「どうした岩沢?」

岩沢「歌えない…」ボソ


ひさ子「えっ、なんだって?」

岩沢「悪いけど今日の練習は私抜きで、やってくれないか…」


岩沢「歌に集中出来ない…」


岩沢「余計な雑念ばかり入るんだ…ごめん、みんなに迷惑かけてるのはわかってる…」


ひさ子「もしかして新しい詞が書けないこと気にしてるのか…?」


岩沢「…」


ひさ子「そうであったとしても…」

岩沢「とにかく、次のライブでは歌いたくないんだ…」



ひさ子「何言ってんだよテメー!お前がそれ言っちゃこのバンドはおしまいだろ!?」

関根「あ〜ひさ子先輩」


岩沢「関根…ユイを呼んできてくれないか?」


関根「でも…」

岩沢「頼む、次のライブまで時間がないんだ」


関根「…今呼んできますねっ!」



ひさ子「……ちっ…」

関根「ユイ連れてきましたよ!」


ユイ「岩沢先輩、話は聞きましたがどうしたんですかっ!?」

ひさ子「まあ今は切羽詰まってるから、とりあえず早いところ曲のセトリ決めておかないと…にしてもライブまであと三日ってところがな」



入江「あの〜、ここしばらく同じセットリストでしたし、気分転換も兼ねてコピー曲をやるのは…」


ひさ子「そうだな、たしかに残り日数と岩沢のことも考えるとそれが最善策かもな」


ひさ子「ただ一つ、ガルデモの目指すところとは違うのが気にかかるけどな…」

入江「やっぱりそうですよね…」



ユイ「わっ、私、頑張って三曲分歌詞覚えますんで!」


関根「さすがに三曲も歌詞覚えるのは…ね」

入江「しかもユイちゃん岩沢さんとツインボーカルで出たことはあるけど、それ以外ではライブ初めてだよね…?」

ユイ「大丈夫ですよ!ガルデモの曲なら今ここで歌えますし!」


ひさ子「今回は二曲でやめようかと思う」

ユイ「えっ…」

関根「ほんとに二曲っすか…?」

ひさ子「仕方ないだろ、岩沢がこんな調子じゃ」


ひさ子「そのうち一曲はコピーで仕方ない…今はあまり持ち曲を出すべきではないとも思うしな…」


関根「私、前にコピーやろうかと話してた時にいくつか決めた曲入ってるバンドスコア持ってるんで明日までに全員分印刷してきますね!」

ひさ子「おう、任せた」



ユイ「いっ、急いで歌詞覚えなきゃ…」

ひさ子「覚えてるから大丈夫なんじゃないのか?」

ユイ「いや、ちょっと不安な箇所もありますんで…テヘヘ」


ひさ子「そうか…」



ひさ子(岩沢…どうにか自分を取り戻してくれ)






…オペレーション当日…


ゆり「…このあと大山君とTKはギルド部隊といつもの持ち場へ、今回バンドでステージに立つ者は遊佐さんの指示に従って動いて。連絡は以上よ!みんなから何かある?」


ゆり「じゃあ今回は特に陽動部隊を中心に頑張ってちょうだい、一旦解散!!」

大山(僕なんかにできるのかな…)

ゆり「大山君…今日一日天使撃退班のリーダーとしての活躍期待してるわよ」

大山「ゆりっぺ……こっちは僕たちに任せて!」




遊佐「ガルデモメンバー全員すでに体育館に着いています。バンド部隊も移動しましょう」

音無「わかった」

遊佐「では急ぎめで移動してください」



遊佐「…たった今気づいたんですが、バンド名のほうはどうしますか?」


日向「そうだった、バンド名考えてねぇぜ」

藤巻「む、向こうがガールズならこっちはボーイズデッドモンスターとかでいいんじゃないか?」


高松「ガはっ」


野田「高松がこけたぞ」


音無「頼むから真面目に考えてくれ」

……


遊佐「こちら遊佐、第二バンド部隊を体育館まで誘導しました」


会場設営班「すいません…」

日向「おっ、なんだ?」

設営班「機材を搬入したいので道を空けてもらえませんか?」

日向「おお、すまんすまん」


設営班「失礼します」

日向「やけに礼儀正しいんだな」

藤巻「それにしてもライブの部隊裏ではこんなことな行われてたのか…ギルド顔負けの重労働だぜ」


日向「音無、俺たちも搬入手伝ったほうがよくないか?」

音無「そうだな」


日向「おい、なんか手伝うぜ?」

設営班「では鉄骨タワーの組立てのほうの手伝いに回ってください」

日向「マジかよ、てかなんで必要なんだ?」

設営班「照明を高い位置から照らす必要があるので…」


音無(凝ってんだな…)


野田「こんなわざとらしく慌ただしくする必要あんのか」

日向「時間押してんだってよ、いいから野田も手伝ってくれ!」



高松「この筋肉は鉄骨タワーの骨組みを支える為にあるようなものですから〜」ムキッ

音無「まさしくそうだな…」




椎名「高い所の装飾は私に任せろ!」






設営班「いや〜皆さんとても助かりました」

日向「いえ、少しでも役に立てたなら良かったすけど」


設営班「もしかして今日はバンドとしてステージに?」


音無「あっ、はい…」



設営班「頑張ってくださいね」

音無「ありがとうございます…」

ここまでレスつかないとね…
おつ

PA班「…まずバスドラから音貰えますか?」

入江「あっ、はい!」

ダン ダン ダン ダン

……

PA班「は〜い、オッケイで〜す〜」


入江「ありがとうございます!」


PA班「じゃあ次、…」



音無「なあ遊佐、今は何の時間なんだ?」


遊佐「業界用語ではマイキングと呼ばれる作業をしている最中です」


野田「なんだマーキングって」


遊佐「消えてもらえますか?」


音無「で、それは何のためにしてるんだ?」


遊佐「要はお客さんによりライブの感動が伝わりやすくするための工夫です」

……


PA班「最後に上手ギターのほうの音もらえますか?」


ひさ子「お願いします」

……

PA班「じゃあワンコーラス一回通してみましょうか」


遊佐「すいません、時間が押してますので…」


PA班「でもそれだと二バンド目のリハも…」


遊佐「そちらはいいです。ではガルデモの一曲目のワンコーラスを終えたらすぐ準備に取り掛かってください…」


音無「それにしても手馴れてる感じで凄いな遊佐は」


遊佐「SSSきっての通信士ですから…まあ最初は戸惑いもありましたが…」



遊佐「……思い出しましたがバンド名は」


音無「あっ、そうだった…お前らどうする」


野田「ダサくなきゃなんでもいい」


松下「肉うどんが食いたい時間になってきたな」



音無「遊佐…バンド名決めてもらっていいか?」

遊佐「私がですか?まあいいですけど」


音無「悪いが頼む…最悪バンド紹介までに間に合えばいいさ」



遊佐が考えたバンド名は…?

>>26

ミスりました

>>28
>>29
>>30

からどれか一つ

SEKAI NO OWARI

Boys Dead Monster

レスつかないから上2つから決めた方がいいんじゃないか?
安価下

>>30
ありがとうございます

たしかにレスがつかないのは私の力不足ですが、気長に待ちたいと思うのでもう少しお付き合い頂ければと思いますm(_ _)m

>>32
>>33
>>34
>>35
まで延長します

天国愚連隊

S(真剣にバンド練習してみたけど)
S(所詮俺たちじゃ無理だったぜ)
S(戦線)

Slipnot

チーム麻婆豆腐

野田ズ

あーあ、Angel Beats!ゲーム出ないな…
heaven's doorもまだみたいだし、せめてSSでも…

ゆさゆさ

しりとりしようぜ

しりとり→

リンカーン

ンゴ

ごはん

おわり

ん!?SS自体が終わりなん?

察せ

はよ

日向「おっ、ユイじゃん、今日ライブ出るのかよ!?」


ユイ「あっ、はい!今日ユイにゃん出るんですよ〜」


音無「あれ…その子は?」


ユイ「その子なら私の友達です!」


女「今日だけガルデモさんのキーボードとしてサポートに入ります」

体育館


NPC「今日のガルデモのライブすっごく楽しみにしてたんだ〜」


NPC「私も私も!今日は新曲聴けるかなぁ」


NPC「おっ、ガルデモ来るぞ!」


NPC「あれ…ピンクの髪のピンボーカルの子なんていたっけ?」


ユイ「皆さんどもーー今日だけガールズデッドモンスターのボーカルをつとめちゃいますユイにゃんっていいま〜す☆」



演者控え室


日向「殴りてぇ…」


音無「まあ落ち着けって」

会場



ユイ「今日はええっと…あの……」


「ユイにゃんかわいいよ〜」


ユイ「ありがとうございま〜す!」


ユイ(やべ…緊張で頭真っ白)


ひさ子「ユイ無理すんな、今日は巻きでいいからな…」ヒソヒソ


ユイ「じゃ、じゃあ早速一曲目歌い…いやえっと…一曲目にまいりたいと思いま〜す!」


ユイ「一曲目は…」


関根「一曲目はCrow Songだよ…」


ユイ「Crow Song!」




遊佐『こちら陽動部隊、只今よりガルデモ一曲目の演奏を開始します』


ゆり『ありがと、遊佐さん…大山君もいいわね?』


屋上


大山「了解だよ!」

会場


ユイ(っ…)





ライブ演奏中



ユイ『find a way 〜こ〜こ〜から〜〜』

audience「find a way 〜 こ〜こ〜か〜ら〜〜」


ユイ『found out 〜 見〜つ〜け〜る〜〜』

a「found out 〜 見〜つ〜け〜る〜〜」


ユイ『rockを奏でろ〜〜』

a「rockを奏でろ〜〜」


ユイ『遠くを見据えろ〜〜』


ユイ『息継ぎさえできない街の中…』




遊佐『こちら陽動班、順調です』


……


ユイ『その〜歌〜〜〜を〜〜〜〜っ』


ひさ子「」ギタ-ソロ




ユイ「以上、Crow Songでした!!」


会場「おおおおおお」

ユイ(良かった…なんとか歌いきった……)


関根「ユイちゃん、場繋がないと」


ユイ「あっごめん…」


ユイ「えっと…えっと」


ひさ子「そうだユイ、今日はもう一人サポートメンバーがいるんじゃなかったか?」


ユイ「そ、そうでした!今夜限りのガルデモのサポートメンバー、ゆきちゃん!」


ゆき「へへへ」


NPC「ガルデモ大所帯になってきたな」


NPC「新体制か…?」


NPC「でも今夜限りって言ったよな」


NPC「私は前の岩沢さんのほうが好きかな」

ユイ「次の曲は…」


NPC「新曲かしら…?」


ザワザワ


ユイ「コピーになっちゃうんだけど…」


会場「ええええ」


NPC「ガルデモもコピーするんだ…」


関根「みんながお待ちかねのあの曲だぜぃ!」



ユイ「Rising Hope!」


会場「おおおおおおおおおおおお」


NPC「???」


人間「生前好きだったな…」



ピアノ........


ユイ『握ったメッセージ that's rising hope』

会場「おおおおおお」



ユイ「ヒュイゴ--ッ」

ユイ『揺るがない 世界 非情な現状 続く壁は何十層?…』


控え室


高松「ま、まさかガルデモの新曲か!?」


日向「そうなのか?でもどこかで聴いたことあるんだよな…わかるか音無?」


音無「いや…でもあのガルデモなんだから、今更コピーなんてやらないんじゃないか?」


遊佐(まさかガルデモがここまで危機的な状況だとは…)



「そちらの様子はどう?」


遊佐『ゆりっぺさん、こちらは大盛り上がりです』


ゆり『そ、ところで今演奏してるのはガルデモの新曲かしら?』


遊佐『いいえ…コピーだそうです…』


ゆり『えっ、マジ!?』




会場


ユイ『誰かが らら ららーらだったっけ ら…あーひってなんだっけ…』


ユイ(どうしよう…歌詞が出て来ない……私のせいでライブが……)

……


ユイ『離さないから that's rising hope』


……


ユイ「ありがとうございましたぁーー以上ガールズデッドモンスターでしたっ!」


ワ------


「ユイちゃん良かったよー!」


「岩沢さんこっち向いてーー!」


「ひさ子さーーーん!!」


「入江ちゃんかわいい!!」




ユイ(私だけ拍手貰う資格ないよ…)


NPC「ユイってボーカルの子声量あるし、なかなかいいんじゃないのか」


NPC「歌詞は覚えておいて欲しかったけどね」


NPC「岩沢さんもう歌わないのかな……」


関根「あっ、引き継ぎライブをお楽しみくださ〜〜い!」


NPC「えっ、終わりじゃないの!?」


NPC「もしかして新バンドとか!?」


NPC「まじ!?楽しみなんだけど!」

控え室


日向「とうとう俺たちの番が来たか…」


音無「ああ、出来るもんなら逃げたいぜ」

高松「ガルデモがこれだけ盛り上げた後とかもはや晒し者ですよ」


藤巻「しゃ、しゃーねぇよ…とにかくなりふり構わずやるしか」


野田「NPC共を脅してやろうじゃねぇーか」


音無「そういえば、松下五段はどうしたんだ?」


日向「そういえばガルデモの一曲目の最中から見かけてないな」


野田「松下五段なら何か知らんがトイレ行ったっきりだぞ?」


一同「な、なんだってーーーー!!」


椎名「あさはかなり…」

ユイ「あの…ひさ子先輩…」


ひさ子「おつかれ、今回はこんな慌しい中大役任せちまって悪かった」


ひさ子「ユイには何も責任ないよ、それよりも練習してもっと上手くなれよ!」


ユイ「あっ、はい!」



ユイ「ひさ子先輩にはそう言ってもらったけど…」

めぐ「あっ、ユイにゃんだ!ライブ良かったよ〜」

ユイ「ありがと!ちょっと歌詞飛んじゃってさ、ほんと私っておっちょこちょい」


NPC「どうだった今日のガルデモライブ?」


NPC「なんか失望したよ、今まで見てきた中で最悪のライブだねありゃ」


ユイ「……」


めぐ「き、気にすることないよあんなの」


ユイ「わたしのせい……っ……岩沢さんたちのライブ……」ポタポタ


めぐ「ユイちゃん……」


fin

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