八幡「由比ヶ浜!凄い良い情報があるぞ!」 (12)
結衣「何!?物凄い良い情報って!早く教えてよ!」
八幡「コンビニやスーパーのアイスケースに入って、その様子を撮影してTwitterにアップすると各アイスメーカーから先着200人にアイス2年分が送られてくるんだ!」
結衣「えっ!マジで!?でも200人ってもう無理なんじゃないかな…?」
八幡「俺の親父の知り合いにアイス会社の人がいるからさっき聞いてみたら、あと50人は当選確実だそうだぞ!」
雪乃「由比ヶ浜さん!私たちが貴方の携帯で撮影してアップロードしてあげるから今すぐコンビニへ行きましょう。」
結衣「えっ!?何で二人は私服に着替えて覆面被ってるわけ!?」
八幡「お前知らないのか?撮影者は必要以上に目立ってはいけないってルールで覆面と私服を着るのが常識なんだぞ?」
結衣「じゃあ私も私服の方がいいのかな?」
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またお前か
八幡「いやっ制服を着てる学生の方が優遇されるらしい。それも女子高生だと当選率が2倍だ。」
結衣「じゃあ制服の方がいいね!でも私ばっかり得していいの?二人もアイスケース入ったら?」
八幡「最初はそう思ったんだけどな。でも日頃世話になってる由比ヶ浜のために俺たちは今回、撮影役に徹するよ。」
雪乃「そうね…それに私はアイス2年分なんて買う気になれば買えるもの。」
結衣「でもアイスケースの前で並んでたりしないかな?凄い行列とか出来てそう…」
八幡「俺は混んでない店を知ってる。早速行こうぜ!」
20分後
結衣「ここって学校から一番近い所じゃん!それにアイスケースの中に誰も入ってなかった!じゃあ私入るね!」ケース二ハイル
雪乃「由比ヶ浜さん!撮るわよ!」カシャッ
八幡「どれどれツイートするか。」
総武高校に通う2年F組の由比ヶ浜結衣でーす。冬だけど暑いからアイスケースに入ってる(笑)
八幡「送信っと…これでよし」
結衣「もう出ていいかな?あれ二人共いない!?」
店員「お客様!何してるんですか!?」
翌日
結衣「やっはろー…二人共酷くない!?何で私のこと騙したの!?それに私のことを置いていくし!私のアカウントものすごく炎上してるし…」
八幡「由比ヶ浜…本当にすまない…昨日のコンビニは対象外の店だった。」
雪乃「ごめんなさい…私たちの下調べが足りなかったわね。」
結衣「えっ?騙してたワケじゃないの?」
八幡「あぁ…俺は由比ヶ浜に2年分のアイスをただ貰って欲しかっただけなんだ…でも結果的にお前は指導されてアカウントまで炎上している許されることじゃないよな…」
雪乃「責任を取って私は部長を辞めるわ。」
結衣「そんなことしないでよ!二人は私の為を思ってやってくれたんでしょ!?だったら私は全然気にしてないし!」
八幡「俺から提案するのはおこがましいが…今日は近所のスーパーで挑戦してみないか?あそこはちゃんと対象店舗らしい。」
雪乃「まだあと30人分は残っているそうよ。だからどうかしら?」
結衣「うん!私行くよ!アイス大好きだから!」
結衣「じゃあ入るね…」
八幡「由比ヶ浜、応募にはある合言葉があるんだ。店員さんが来たらfuckって5回言うんだ。これは英語で応募しますって意味だ。」
雪乃「あら比企谷くんは国語だけじゃなくて英語も出来る様ね意外だわ。」
八幡「うるせぇよ!じゃあ由比ヶ浜撮るぞ!」カシャッ
雪乃「今回は私がツイートするわ。」
由比ヶ浜結衣でーす。昨日あんまり怒られなかったから今日は近所のスーパーで再挑戦(笑)所詮教師や警察は無能(笑)
雪乃「送信したわよ。」
結衣「あっ店員さんが来た!」
店員「お客様!事務所まで来ていただきます!」
結衣「fuck」
店員「警察呼びますよ?」
結衣「fuck」
店員「警察呼んでくれ。」
結衣「fuck」
店員「さぁお客様そこから出て警察を待ちましょう。」
結衣「fuck」
結衣「fuck」
結衣「これで応募完了ですよね!?やったーアイス2年分貰える!」
結衣「どうしよう…アカウントが凄い炎上してるし…停学になっちゃった…次やったら逮捕って言われちゃったよ…」
結衣「ヒッキーとゆきのん、どうして私を騙すようなことしたんだろう?私、二人に何かしちゃったかなぁ?」
ピンポーン
結衣ママ「結衣!ヒッキーくんとゆきのんちゃんが来てるわよー!」
結衣「えっ?ヒッキーとゆきのんが!?」
5分後
八幡「由比ヶ浜…本当にすまない。キャンペーンは一昨日で終わってたみたいだ…罰なら何でも受けるから許してくれ!」
雪乃「ごめんなさい…由比ヶ浜さん、気が済むまで私を殴ってちょうだい!」
結衣「ハハハ…良かった、二人は私のこと嫌いになったわけじゃなかったんだね?私心配しちゃったよ…」
雪乃「そんなわけないでしょう?でも私たちのせいで停学になってしまったわね。どう償えばいいか…」
八幡「由比ヶ浜、お詫びとして新しいキャンペーンの情報を持ってきた。」
結衣「どんなキャンペーン?」
八幡「今、千葉市内の回転寿司で流れてくるネタにタバコを指すと全額無料になるキャンペーンをやってるんだ。それをちゃんと写真に撮ってTwitterにアップしたらの話だがな。」
結衣「でも私タバコとか吸わないし…」
八幡「吸わなくてもいいんだ。火を点けないタバコをそのまま指せばいいだけだ。」
はよ
八幡「今回は自分で撮れるだろう。ツイートする時は自分の名前を忘れずにな。じゃあ俺はちょっとトイレに行ってくる。」
雪乃「あら姉さんから連絡が来てるわ。少し外で電話してくるわ。」
5分後
結衣「えいっ!これでよし!」カシャッ
千葉県に住む由比ヶ浜結衣です。これでお寿司無料になるんだよね?
結衣「送信っと…」
翌日
平塚「君たちに話がある…」
八幡「何ですか?」
雪乃「大切な話ですか?」
平塚「由比ヶ浜が退学になったよ。彼女のここ最近の問題の数々が原因で学校の回線がパンクする程電話が掛かってきている。」
八幡「それは大変ですね…あれだけ止めたのにあいつはまたやってたんですね…」
雪乃「私はまだ信じれないわ。由比ヶ浜さんがそんなことをするなんて…」
平塚「だが事実であり現実だ。それと由比ヶ浜はスーパーとコンビニからアイスケースの中に入っていたアイス代の請求と寿司屋からは賠償金を請求されるらしい。」
父「結衣!お前はもうウチでは面倒を見れない!施設に預ける事にしたぞ!」
母「結衣、ママは信じてるよ?結衣が良い子になって帰ってきてくれるって…」
結衣「違うの!ヒッキーとゆきのんに言われてやっただけなの!」
父「この期に及んで人のせいにするのか!」
母「少し甘やかしすぎたのかもしれない…結衣はそういう事しないと思ってたのに…」
こうして由比ヶ浜は更生施設へと入所した。更生施設を出たあとは自暴自棄になり風俗や売春で金を稼いでいるらしい。
更生しなかった事にガッカリして責任を感じた由比ヶ浜の母親は首を吊り、父親もノイローゼになっているらしい。
おしまい
この人面白すぎるだろww
乙!
神
このSSまとめへのコメント
ええ…
ヒドイ
草生える