早苗「ちょい」美嘉「ん?」 (64)
アニメ準拠とか独自視点とか何か
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早苗「アンタって今いくつ?」
美嘉「17だけど…」
早苗「17だって」
瑞樹「酷いわね」
美嘉「何で!?」
瑞樹「貴方の衣装って、大体おヘソが丸見えよね」
美嘉「まあ…そうですけど…」
早苗「酷いわね」
美嘉「どうしたの!?」
瑞樹「アンタ、前に着た衣装今すぐ着ろってなったら出来る?」
早苗「ヘソ出しの?」
美嘉「えええ…?無視…?」
瑞樹「あのミニスカポリスのコスプレよ」
早苗「コスプレ…いやまあそうだけど」
瑞樹「いいからどっちよ」
早苗「一週間ちょうだい」
瑞樹「ダメよ。今すぐ着替えなさい」
早苗「時間無いの?」
瑞樹「…一時間だけなら」
早苗「美嘉ちゃん下剤持ってきて。サウナ行くから」
美嘉「何考えてんの!?」
早苗「まあつまり何が言いたいかっていうとね」
美嘉「うん」
早苗「ヘソ出しっていうのはね、たまに出すから良いのよ」
美嘉「え?」
早苗「あんな私服やらジャージやらもヘソ出ししちゃってたら希少価値が無くなるでしょ」
美嘉「ん…んん?…え?」
瑞樹「そうねえ…。毎日毎日貴方のヘソ出しルックス見てる側の気持ちにもなりなさい」
美嘉「え…アタシの?」
早苗「そうよ。こちとら一回出す度に色んな問題が生じてんのよ」
美嘉「あ、二人がイラつくって話!?」
早苗「酒飲めないでしょ。運動するでしょ。サウナ行くでしょ」
美嘉「あ…うん…アタシ未成年なんだけどね…」
瑞樹「それが急遽決まった仕事でなんてなってみなさい。目も当てられない状況になるわよ」
美嘉「何か嫌なことでもあったの…?」
早苗「例えばさっきの一週間ないし5〜6日間。最悪3〜4日」
美嘉「う、うん…」
瑞樹「まずやるとしたら適度な運動、食事制限」
美嘉「それは…まあ…常日頃から…」
早苗「で、部屋の温度をとにかく上げて自分を毛布で包める」
美嘉「…」
瑞樹「勿論体調は悪くなる一方よ」
美嘉「うん…だろうね」
早苗「で、走るのよ。とにかく」
美嘉「どっかで見たことあるなあ…」
瑞樹「そうよ。漫画の教えに則って行動してるのよ」
美嘉「認めちゃったよ」
早苗「でもね、現実は非常よ」
美嘉「痩せないの?」
瑞樹「途中で嫌になるのよ」
美嘉「…だろうね…」
早苗「そして当日」
美嘉「ええ…?どーすんの?」
瑞樹「とにかくお腹を引っ込めるのよ」
早苗「そうよ。だからその時のアタシ達の歩き方なんて完全にヤバい人よ」
美嘉「大丈夫なのそれ…?」
瑞樹「大丈夫なわけないじゃない。だから上着羽織ってお腹隠してる時は完全脱力状態よ」
美嘉「うわあ…」
美嘉「あのさ…」
早苗「何?」
美嘉「色々あったのは分かったけど、それとアタシのヘソ出しって何か関係あるの…?」
瑞樹「見せびらかしてんじゃないわよ」
美嘉「ここまではっきり言われたら逆に気持ちいいよもう」
早苗「アタシらはね、そんなの楓ちゃんとか友紀ちゃんで見飽きたのよ」
美嘉「でもね、アタシのこれは最早チャームポイントといってもいいものなんだよ」
瑞樹「…」
早苗「…」
美嘉「やめるなんて出来ないよお…。セクシーギャル路線でやってんだから…」
瑞樹「そんな若いうちから穴ぼこ開けたら親御さんが泣くわよ」
早苗「そうよ。うちの子はピンクに髪の毛を染めちゃったのとか言われるわよ」
美嘉「地毛!!地毛だから!一応!!」
早苗「ピンク色の髪が地毛だなんてあるわけないでしょ!!」
瑞樹「根元見せてみなさい!綺麗な黒髪が生えてるんでしょ!?」
美嘉「やめてー!!莉嘉助けてぇぇぇぇ!!」
美嘉「アタシが染めてるってなったらさ、結構いるでしょ。ヤバそうなの」
瑞樹「例えば?」
美嘉「え?ほら…杏ちゃんとか…」
早苗「突然変異かなんかでしょ知らないわよ」
瑞樹「栄養が行き届いてないだけなんじゃないの?」
美嘉「どうあってもアタシに集中攻撃するつもりだこの二人!!」
美嘉「アタシそんな悪い事したかなぁ…」
瑞樹「セクシー路線だなんて高校生のうちにやっちゃダメってことよ」
美嘉「前は凄く応援してくれてたのに?」
早苗「いやね、アタシ達さ、つい最近になってヘソ出しの格好が増えてきたのよ。衣装に」
瑞樹「ついに菜々ちゃんまでもが犠牲になったというのは知ってるでしょ?」
美嘉「犠牲って…失礼なんじゃ…」
早苗「あの子なんて仕事前日になんて言ったと思う?」
美嘉「何て?」
瑞樹「『髪の毛切る許容範囲ってどれくらいですか?』って」
美嘉「・・・・・・・」
瑞樹「出たのがベロンベロンに酔っ払ってたこの子でね、危なかったわよ」
美嘉「今もベロンベロンじゃん。二人とも」
早苗「そこまでベロンベロンじゃないわよ」
美嘉「どう見たって絡み酒だよ。落ち着いてよぉ」
瑞樹「まあそんなのは置いといてね、酷かったわよ?」
美嘉「ちなみに何て言ったの?早苗さんは」
瑞樹「『世の中にはカツラっていう便利なものがあるわよ』って」
美嘉「最低」
瑞樹「最悪」
早苗「謝ったもん」
美嘉「よく考えなよ。スタイル維持の為のダイエットだよ?ボクサーの減量じゃないんだから…」
瑞樹「まあねぇ。丸坊主までしてもお腹が出てたら何の意味も無いものね」
早苗「分かんないじゃない。精神的ショックで10kgくらい出るかもしれないわよ?」
美嘉「もうこの際何が出るかは聞かないけど」
瑞樹「血とかも出てるわよねそれ」
美嘉「…」
瑞樹「…」
早苗「…」
美嘉「…あのさ、もうやめない?」
瑞樹「ん?」
早苗「何よ」
美嘉「いや…だってさ…」
「「「カンパーイ!!」」」
早苗「…」
瑞樹「…」
美嘉「今日346の年末打ち上げパーティだよ?」
早苗「だから何よ」
美嘉「いや、だから…こんな空気はね…?」
瑞樹「…」
美嘉「…っていうかいつものメンバーは?」
瑞樹「ん?」
美嘉「ほら、楓さんとか友紀さんとか……菜々さ…ちゃんは…まあ」
早苗「あっこ」
美嘉「ん…」
武内P「…」
楓「…」
武内P「…」
楓「…」
武内P「…」
楓「…」
美嘉「え、何あれ?」
瑞樹「私が聞きたいわよ」
美嘉「普通に飲んでるよ。自然な空気流れちゃってるし」
早苗「そして見なさい」
美嘉「ん…」
ちひろ「…」
美城「…」
部長「まあ飲もうじゃないか。せっかく来てくれたんだ。いい機会だよ」
美城「お疲れ様です」
部長「お疲れ様!千川君もお疲れ!」
ちひろ「…お疲れ様です…」
早苗「ウジウジしてたら捕まったのよ」
美嘉「エグいなあ…」
瑞樹「貴方も覚えておきなさい。こういう場では一人でいたらアウトよ」
美嘉「いやアタシもうノーアウト満塁状態なんだけど」
早苗「それよりアンタの妹ちゃんは?」
美嘉「今?……多分…シンデレラ組でいるんじゃないの?」
瑞樹「まあ確かにここ広いものね。パッと見つけるのは至難の技よ」
美嘉「探してた途中で拉致されたんだけど…」
早苗「アタシ達といるの嫌なの?」
美嘉「嫌じゃないけど…せめて一緒にどこか参加しようよぉ…」
瑞樹「いや、まだその時じゃないわ」
美嘉「…じゃあいつ行くの?」
早苗「そんなありきたりなやつで誤魔化しても無駄よ」
美嘉「素だよ」
瑞樹「まあいい機会じゃない。いつも自分がいる所を第三者視点で見られるのよ?」
美嘉「何のメリットが…?」
瑞樹「例えば…あれ見て御覧なさい」
美嘉「あれ?」
友紀「おーい!何話してんのー!?」
幸子「何って…これからのボク達の路線についてで…うわ生臭っっ!!」
紗枝「生臭…?」
友紀「何それー!失礼だよお…」
幸子「いやほんと…オロゥプ…」
紗枝「…せやけど飲み過ぎは良くありませんえ。まだ20超えた程度ちゃいますの?」
友紀「成人なんだからいいじゃん!」
紗枝「ダメとは言っとりません。スタート地点から飛ばしすぎるのもどうかということどす」
友紀「えー?」
幸子「う……と、トイレ…トイヴェ…」
友紀「トイヴェだってー!変なのー!」
幸子「……ップ」
紗枝「あ…」
友紀「あ…」
美嘉「…で?」
瑞樹「で?」
美嘉「いや、想像の範囲内だよ。あれ」
早苗「見てられないでしょ?」
美嘉「グダクダなのは分かってるよ。そりゃさ」
瑞樹「ああいうのを自分のプロジェクトの子に置き換えてみなさい」
美嘉「ウチのプロジェクト、成年って言ったら瑞樹さんくらいだけど…」
早苗「こんなん見てられないでしょ?」
美嘉「ねえ二人って本当に仲良いの?」
早苗「いやもう今日だってたまたまよ」
瑞樹「歩いてたらいつの間にかいたからね」
美嘉「歩いてたら…?」
早苗「何かねぇ…ガーッてのはやったし、じゃあ、まあ二人でいるかって」
美嘉「…それ、まあ、うん。仲良いんだろうね…」
瑞樹「でもね、これじゃダメなのよ」
美嘉「?」
早苗「プロダクションの人員がほぼほぼ集まってんのよ?どうせならみんなの裏の顔とか見たいじゃない」
美嘉「裏の顔って…」
瑞樹「あら?」
早苗「何?」
瑞樹「進展あったみたいよ」
美嘉「進展?」
武内P「…」
楓「…」
ちひろ「…」
美城「…」
早苗「何か増えてんだけど」
美嘉「進展?侵略の間違いじゃないの?」
瑞樹「この場合は道連れよ。多分ちひろさんが暴挙に出たのね」
早苗「ってか何でみんな無言なの?」
瑞樹「さあ…?多分、そういう空気なんじゃないの?」
美嘉「…まあ、一応あそこの関係性は聞いてるけどさ、専務はどうなの?」
早苗「分かんないわよ。アタシらより人生経験めちゃくちゃ豊富なのよ?」
瑞樹「そうねぇ。いわゆるダークホースってやつよ。あれが」
美嘉「でも仕事では相変わらず平行線なんでしょ?」
早苗「そんなの私生活では関係ないでしょ」
瑞樹「仕事の後はめちゃくちゃ家庭的な専務よ」
美嘉「そんな美城専務嫌だよ」
美嘉「大変だね。シンデレラプロジェクトのプロデューサーも」
瑞樹「そうかしら?よりどりみどりじゃない」
美嘉「選択肢3つしかないよ。そのうち2つがデカいんだけど」
早苗「1人ディスったわよこの子」
瑞樹「あら失礼な子供ね」
美嘉「そういう意味じゃないよ。でもバラさないでね」
早苗「他は?他の子達」
瑞樹「…そうねぇ…あ、ほら。貴方の息のかかったとこよ」
美嘉「いや、言い方がさぁ…」
きらり「杏ちゃん!次は何が良い?」
杏「もういいよぉ。許容量超えたよぉ」
みりあ「でも食べないと大きくなれないんだよ!」
莉嘉「バイキングだからたくさんあるよー!」
杏「うげげ…」
未央「いやぁ…きらりちゃんも杏ちゃんが来てくれるからってはりきってるんだよ」
杏「だったらこの動物みたいな扱いやめてくれよう」
凛「動物っていうより、ペットみたいだね。ウサギとか」
卯月「可愛いですね!ウサギ!」
菜々「ウサギですか」
杏「…後ろ足で引っ掻くぞぉ」
早苗「どう?」
瑞樹「いつもと変わってないんじゃないかしら」
美嘉「そう?杏ちゃんが来るって相当レアだと思うけど」
瑞樹「あ、そういえばあの3人が貴方のLIVEに参加した時も直接祝いには来なかったわね」
早苗「へー…。じゃあ何で今日は?」
瑞樹「どうかしらねぇ。流石にここまで大きい会となると来ないとまずいってなったんじゃないかしら?」
美嘉「んー…どーかなぁ…」
瑞樹「何かしら」
美嘉「あ、いや…未央ちゃん達から聞いたんだけど、プロデューサーに送り迎えしてもらってるって」
早苗「え…で、何?」
美嘉「ほら、そういう風にしてもらってるうちにさ、なんとな〜く…」
瑞樹「思春期らしい話題ねえ」
早苗「何でもかんでも色恋に結びつけるのはアレよ」
美嘉「若いからいーの」
早苗「え゛?」
美嘉「…すいません」
美嘉「そういえばさ、早苗さんシングル出したでしょ?」
早苗「うん」
美嘉「うんって…」
瑞樹「あれの歌詞って絶対アンタ書いたやつよね」
早苗「何でそう思うのよ」
瑞樹「だって、ねぇ?」
美嘉「うん…」
早苗「いや書いたけどさ」
美嘉「…変な事言っていい?」
早苗「何?」
美嘉「二人で歌って欲しいなあって」
瑞樹「やあよ」
早苗「やあよ」
美嘉「…何で?」
瑞樹「気持ち悪いもの」
美嘉「…仲良いのに?」
早苗「第三者から言われるとなんかねぇ」
美嘉「あ、分かった。照れてヴンッッッ!!」ズムッ
瑞樹「何かしら?」
美嘉「…すいません…」
瑞樹「貴方にギャルメイクやってもらった後ね、プリクラ撮ったのって覚えてる?」
美嘉「覚えてるよ。はしゃいでたもん」
早苗「へー…」
瑞樹「アンタもやってもらいなさいよ。絶対はしゃぐから」
早苗「やってくれんの?」
美嘉「良いけど…」
早苗「何?つけまつげハイパーメガ盛りとかするの?」
美嘉「いやそんな盛らないけど…」
瑞樹「あ、思い出した。私達誰もこの子のすっぴん見たことないのよね」
美嘉「アタシだってみんなのすっぴん見たことないよ?」
瑞樹「でもLIVE前とかはなるべく薄くするじゃない?メイクさんにやってもらえるんだし」
早苗「そうねえ。本業の人に任せるのが一番よねえ」
瑞樹「でもこの子って集合時間には既に仕上げてきてんのよ。だからみんなよりちょっと遅いのよね。入りが」
早苗「あら生意気」
美嘉「だってさ、見せたくなくない?」
瑞樹「別に見たっていいわよ。何か起きるわけじゃないし」
早苗「アンタの顔って実はマスクなんじゃないの?」
美嘉「泣くよ?」
瑞樹「取ったら光るわよ。傷とか治るやつ」
早苗「まさか顎割れてる?」
美嘉「ホントに泣くよ?」
早苗「冗談だってのに」
瑞樹「泣いてもいいけどメイク崩れるわよ?」
美嘉「中々勝てないなあ…」
瑞樹「あ、また…」
美嘉「?」
武内P「…」
楓「…」
ちひろ「…」
美城「…」
早苗「おかしくない?」
瑞樹「何か近いわね」
早苗「いやまあそうだけどさ…」
美嘉「っていうか何で全員無言なの?」
瑞樹「喋り疲れたんじゃないかしら?」
早苗「喋ってないわよ最初っから」
美嘉「普通にお酒ついでるだけなのが何かシュールなんだけど」
瑞樹「あら、あそこ」
美嘉「ん…」
拓海「あー…島根かー…」
夏樹「今度ツーリング行こうぜ。須佐神社ってパワースポットらしいし」
李衣菜「私も行っていい?」
拓海「良いけど…お前免許持ってんのか?」
夏樹「持ってないんだよ。だからアタシか拓海のどっちかが乗せる事になるかな」
前川「…」
拓海「えー…」
李衣菜「行きたい行きたい!!」
夏樹「いや、まあ良いけど…」
拓海「夏樹が乗せてやれよ」
夏樹「ギター持っていこうと思ったんだけどなあ」
前川「ねえねえ」
拓海「ん?」
みく「みくも行きたいにゃ」
拓海「嘘ぉ…?」
早苗「共通の趣味持ってるといいわよね」
美嘉「そうだね。二人とも荷物増えたみたいだけど」
瑞樹「…にしてもバイクにギターかあ…」
早苗「あの子どっかにスイッチあるわよ。多分」
美嘉「何の話…?」
美嘉「あ、変な話かもしれないんだけどさ。早苗さん」
早苗「はいはい」
美嘉「鉄砲とかってやっぱ持ってたの?」
早苗「鉄砲って…」
瑞樹「拳銃って言いなさいよ」
美嘉「拳銃…って持ってたの?」
早苗「持ったことないわよ。交通課だったし」
美嘉「え!?」
瑞樹「法律で決まってるのよ」
美嘉「…いや、だってバキュンバキュン言ってるから…」
早苗「いやだってさ、元警察っていったらそういうの期待されるかなって…」
瑞樹「正直引いてたわよ。私達」
早苗「何かごめんね」
美嘉「いや良いんだけど…あ、そういえば警察24時でも見たことなかった…」
瑞樹「この子にそんなもの持たせてごらんなさい。ガキデカみたいに乱射するわよ」
早苗「あのね、これでもかなり真面目に職務を全うしてたんだからね?」
美嘉「ガキデカ…?」
瑞樹「あれ今放送なんかしたら絶対苦情来るわよね」
早苗「そりゃそうよ。自分の息子の名前の一部にバカとか付けるほぼ無職のかけ算も出来ないような父親が『これでいいのだ』とかほざくようなアニメなのよ?」
美嘉「ああそれ…」
瑞樹「…で、ね」
美嘉「どうしたの?」
瑞樹「ほら、あれ…」
美嘉「ん…」
みりあ「…」
莉嘉「…」
きらり「…」
杏「…」
武内P「…」
楓「…」
ちひろ「…」
美城「…」
早苗「ねぇ何なのあれ」
瑞樹「知らないわよ」
美嘉「あそこ行ったら無口になるウィルスにでもかかるの?」
早苗「端っこの未成年組なんて空を見つめてるわよ。さっきまで大はしゃぎだったのに」
瑞樹「みんな少しずつ動いてはいるけれど、喋ってはいないわね」
早苗「おかしいでしょ。そもそも何でみんな一列に並んでんのよ」
瑞樹「世にも奇妙なアレ思い出すわね。このノリ」
美嘉「それはいいけどさ、莉嘉呼んでいい?」
早苗「良いわよ」
美嘉「ん…莉嘉ー!こっちおいでー!」
莉嘉「どーしたのお姉ちゃん?」
美嘉「こっちのセリフだよ。さっきまであんなにはしゃいでたのに」
莉嘉「?」
瑞樹「莉嘉ちゃんがあそこに行ったら静かになっちゃってたじゃない?」
莉嘉「…んー…何だろ?なんか…なーって」
早苗「なんか…?」
美嘉「…ま、まあいいや。アンタ探してたんだしね」
莉嘉「ホントに?エヘヘ…」
瑞樹「あらあら。可愛い妹ちゃんじゃない」
早苗「大事にしてんのねぇ…」
美嘉「そりゃ可愛い妹だもん」
莉嘉「エヘヘ…きらりちゃん!杏ちゃん!みりあちゃん!」
早苗「あっ」
瑞樹「あっ」
きらり「お邪魔しまぁす!!」
杏「うぇー…」
みりあ「わーい!!」
瑞樹「あらあら一気に賑やかになっちゃって」
美嘉「いいじゃん。たまには」
早苗「そうねえ。まあ、悪くはないわねえ」
みりあ「私ちゃんとお話するの初めてなんですよ!」
瑞樹「そうねえ。前は挨拶くらいしか出来なかったものねぇ」
みりあ「片桐さんもはじめまして!」
早苗「はいね。はじめまして」
瑞樹「アンタはこの辺の子達ほぼ初対面でしょ?」
早苗「きらりちゃんと杏ちゃんなら会ったわよ。この子には見下ろされる形で」
きらり「ごめんなさい…きらり、おっきぃから…」
早苗「大丈夫大丈夫。お姉さんああいうの慣れてるから」
杏「…」
早苗「…」
杏「仲間だぁ…」
早苗「一緒にするんじゃないわよ」
瑞樹「何でよ。アンタまだ未成年に間違われるじゃない」
早苗「こんな立派なもん持ってんのに?」
瑞樹「自分で言う?」モミ
杏「杏なんか小学生に間違われるんだぞー」
早苗「アンタは異常よ。どーしたらそーなんのよ」
杏「クスリ盛られたんです」
早苗「だったら小学生として来なさいよ」
瑞樹「言ってやりなさい。アンタなんか栄養が一部にしかいってないって」
早苗「アタシと4cmしか違わないくせによく言うわね」
瑞樹「バストが?」
早苗「背」
莉嘉「きらりちゃんは180超えてるよ!」
みりあ「おっきいもんねー!」
きらり「でもでも!Pチャンのがおっきいよ!」
早苗「…高校生でそれなのよね?」
きらり「そぅです!」
早苗「絶対抜かすわよ。そのうち」
きらり「でもでも!心は、Pチャンのがおっきいんですよ!」
早苗「Pチャン今どうなってる?」
瑞樹「ああなってる」
楓「…」
武内P「…」
ちひろ「…」
美城「…」
凛「…」
未央「…」
卯月「…」
早苗「ねえ何なのあれ」
瑞樹「何かしら」
早苗「無口はもう良いわよ。何ちょっとしたハーレム築いてんのよあの子」
美嘉「あんなに近付いてんのに誰も目合わしてないよ」
莉嘉「多分ね、好きなんだよ!」
早苗「…まあそれは置いといて、何かヤバそうな付属品が一個あるんだけど」
みりあ「美城専務もプロデューサーが好きなんだー!」
美嘉「あの人が?…そんな感じあったかな…」
きらり「きっと、本人しか分からない事があるんだよぉ」
瑞樹「行ってみようかしら、もう」
早苗「アタシ絶対行かないわよ」
美嘉「アタシも」
瑞樹「何でよ」
美嘉「何か黙りそうだもん。アタシも」
瑞樹「うーん…じゃあ、プロデューサー君だけ呼んでみる?」
早苗「呼んでどうすんのよ」
杏「前手錠かけた事謝らないと」
早苗「…あー…」
瑞樹「…ねえねえ、みりあちゃん?」
みりあ「はい!」
瑞樹「悪いんだけれど…大きな声で、プロデューサーって呼んでみてくれる?」
みりあ「はーい!プロデューサー!」
きらり「…」
杏「…」
みりあ「…」
凛「…」
楓「…」
武内P「…」
ちひろ「…」
美城「…」
瑞樹「…」
早苗「…」
未央「…」
卯月「…」
美嘉「…」
莉嘉「…」
3人「(何これ…)」
美嘉「(え?さっきまで莉嘉普通に喋ってたよね?何でいきなり黙ってるの?)」
瑞樹「(何これ。凄く話し辛いんだけれど)」
早苗「(え?何か付属品がまた一個増えてる?え?)」
瑞樹「ちょ、ちょっと、美嘉ちゃん。こっちこっち」ヒソヒソ
美嘉「あ、うん…し、失礼しま〜す…」
美城「…」ガタッ
美嘉「(空けてはくれるんだ…)」
早苗「えっと…ねえ…何なのこれ?」ヒソヒソ
瑞樹「知らないわよ…!何かいきなりみんな静かになったのよ…」ヒソヒソ
美嘉「…周りのみんなも疑問に思わないの?これ」ヒソヒソ
美城「…」ガタッ
美嘉「!?」ビクッ
瑞樹「ちょ、聞こえてるじゃない…!」ヒソヒソ
早苗「…こうなったら限りなく小さい声で会話するわよ…」ヒソヒソ
10分後
瑞樹「(何これ)」
早苗「(だからさっきからそう言ってるでしょ)」
美嘉「(もう何か狂気じみたもの感じるんだけど)」
早苗「(アンタが呼べとか言うから…!)」
瑞樹「(こうなるとは思わないでしょ!?)」
早苗「(おかしいでしょ!?携帯すらいじらないのよ若い子達が!いじくるような年齢じゃないの!?)」
美嘉「(あ、あのさ…もしかしたら、だよ?)」
瑞樹「(何よ)」
美嘉「(ほら、さっき話しかけたら普通に応えてくれたじゃん?だからさ、普通に話せば…)」
瑞樹「(貴方やってちょうだいよ!この空気で喋れる勇気あるの!?)」
美嘉「(そ、それは…)」
早苗「(だ、誰でもいいから空気ぶち壊せそうな子はいないの!?)」
美嘉「(アイドルだよ!?空気読めなきゃ生き残れないような職業だよ!?)」
瑞樹「(あんな小さな子まで空気読むんだからね…)」
みりあ「…」←あんな
美嘉「(あの子は特別だよ…いやそういうんじゃなくてさ、もう逃げようよ。終わったら多分元に戻ってるよ)」
早苗「(そうね…賛成だわ。友紀ちゃんと菜々ちゃん集めて飲み直すわよ)」
瑞樹「(そ、そうね……あら?)」
美嘉「(?)」
早苗「(ん…?)」
幸子「ふー…全く友紀さんには困ったものです!ボクがいないとホントにまとまりがないですよね!」
瑞樹「(!!)」
早苗「(!!)」
美嘉「(!!)」
瑞樹「(ちょい!ちょいちょい!)」ブンブン
幸子「ふー…しかしエチケット袋をたくさん持ってきて正解でした。まさか友紀さんまで貰ってしまうとは…」
美嘉「(え?そんなたくさん出たとかちょっと臭そ…いやもうこの際どうでもいい!!)」ブンブン
幸子「ふ、服には…良かった。付いてないですね…匂いも…大丈夫!」
瑞樹「(公衆の面前で吐いといて大丈夫なわけないでしょ!!)」ブンブン
幸子「しかし、何でボクが処分しなければいけないんですかね…まあ後で友紀さんにはしっかりと言い聞かせておかなければいけませんね!」
早苗「(ああもうまだるっこしい!!)」ビュッ
幸子「紗枝さん!友紀さん!カワイイボクが戻りま痛いィっ!!」ビシィ
幸子「な、何ですか!誰ですか!今ボクに唐翌揚げ投げつけたのは!」
早苗「…」
瑞樹「…」
美嘉「…」
幸子「ふ、フフーン!知ってますよ!気づいてますよ!そこの方向から飛んできたのは分かってますからね!」
早苗「…」
瑞樹「…」
美嘉「…」
幸子「唐翌揚げが飛んできた射線上…つまり!」
早苗「…」
瑞樹「…」
美嘉「…」
幸子「ズバリ犯人は!!…ここにいる方た…ち…」
美城「…」
幸子「…」
美城「…」
幸子「…」
3人「(一番ヤバいとこ指さしてるうううううう!!!!)」
美嘉「(ちょっとこれやばいよ!!ぶち壊してとは思ってたけど核ミサイル撃ち込んでとは誰も言ってないよ!)」
早苗「(しょうがないでしょ!?この子がここまでアホだとは思わなかったのよ!!)」
瑞樹「(アホはアンタよ!!専務あなたが唐翌揚げぶん投げたの普通に見てたわよ!?)」
早苗「(何かずっと黙ってるから反応しないって思ってたのよ!!急にガン見してくるとか分かるわけないでしょ!?)」
瑞樹「(どうであれ結果これでしょ!?蛇に睨まれたカエルみたいになってんじゃないのよ!!)」
美城「…」
幸子「…」
美嘉「(カエルどころじゃないよ!幸子ちゃん顔面真っ青通り越して真っ白だよ!!燃え尽きちゃってるよ!!)」
早苗「(っていうかこれよく考えたら大方専務が原因よね…)」
瑞樹「(上司との飲み会って気ぃ遣うものねそうねもう関係ないけど!!)」
美嘉「(と、とにかく落ち着こ?今はみんな静かだし、幸子ちゃん連れて逃げて後で説明しようよ。きっと分かってくれるよ)」
早苗「(そ、そうね…)」
瑞樹「(…!ちょ、ちょっと待って!専務の腕が動いたわよ!!)」
美城「…」スウウ…
早苗「(え、え!?何か、いやみんなの腕が動いてる!)」
美嘉「(え!?なんなの!?何が起こってるの!?)」
美城「…」スウウ…
幸子「…!」ガタガタ
美城「…」
幸子「ヒッ…」
美城「彼女達だ」
幸子「あ、はい」
幸子「全くもう…そんなの、自分達から話せばいいだけじゃないですか」
早苗「出来たらアンタなんて呼ばないわよ」
幸子「ボクはKYなんかじゃありません!キチンとしてますよ!」
瑞樹「チキンの間違いじゃなくて?」
幸子「上手くなんかないです!」
美嘉「でも助かったよ。ありがと★」
瑞樹「そうね。あやうく遭難もどきするところだったわ」
早苗「でも幸子ちゃんのおかげでアタシ達含めきらりちゃん達も救われたわ」
幸子「大袈裟なんですよ……というより、分かったんですか?皆さんが無口になった理由」
早苗「さあ…?多分、上司がいたから緊張してたんじゃないの?」
瑞樹「言ってしまえばあの人の鶴の一声でその後の道が決まってしまう可能性もあるから、ね」
美嘉「でも打ち上げパーティでなにかあったからってはいクビって人じゃないよね?」
幸子「うーん…」
部長「いやあ、中々面白い会話をしてるねえ」
幸子「ひえっ!?」
瑞樹「えっ!?ぶ、部長!?」
美嘉「いたの!?」
早苗「いたのって何よ」
部長「いやあ、それは疑問だねえ」
早苗「本当ですよ」
部長「確か…専務が彼の所へ行くと言う前まではそれなりに話していたんだがねぇ…」
瑞樹「専務が言い出した!?ちひろさんじゃなくて!?」
部長「そうだよ?きっと彼女も何かこの半年で思うことがあったのだろうねぇ」
早苗「えーと…で、部長と離れた後、無言になった、と」
部長「…そう、なるのかな?」
早苗「あー…と、すると…」
瑞樹「ただ、みんな専務がいたからってこと…?」
美嘉「みんな誰も話さないのが気になりつつも、なんか話せない空気だった、と…」
早苗「莉嘉ちゃんの「なんか」ってそういうことね…」
アーニャ「日本の人、空気を読み過ぎではないですか?」
美嘉「うわ!びっくりしたぁ…」
アーニャ「Добрый вечер」
早苗「ドゥーブルェイヴェーチェル」
部長「こんばんは。アナスタシア君」
瑞樹「こんばんは」
美嘉「ドゥーブルェイ…ヴェーチェル?」
幸子「ドーブレイベーチェル」
アーニャ「Добрый вечер」
瑞樹「分かったから」
早苗「…いや、日本の人って…確かアーニャちゃんも半分は日本人でしょ?」
アーニャ「はい。でも違うところ、たくさんあります」
幸子「空気読まないんですか…?」
部長「違うよ輿水君。恐らくアナスタシア君が言いたいのは…うーむ…例えば、ある日突然かなりの威圧感のある転校生がクラスに転校してきたとしよう」
幸子「は、はい…」
部長「しかし今の子達は…まあ全員がそうではないだろうがね?中々話しかけにはいってくれない…のではないかな?」
幸子「あ…」
部長「いや、例えばの話だよ。…無論そこには悪意があるわけではない。本心では話したい、友達になりたいと思っているはずだからね」
早苗「…」
部長「でもその転校生の子から発せられるオーラに気圧されてしまい、中々…」
アーニャ「です。それは、かわいそうです」
早苗「考えてみてよ。ATフィールド5枚くらい重ねてるような使徒に素手で立ち向かっていけっての?」
アーニャ「…?でも、常務は今日、参加してくれました」
瑞樹「専務」
アーニャ「センム、今日のパーティ、参加してくれました」
幸子「…」
アーニャ「きっと、皆さんと仲良くなりたい、思ってます」
早苗「そんな単純な話じゃあないと思うけど…」
瑞樹「いやまあ、ロシア語ならもっと具体的に説明してくれるんでしょうよ」
アーニャ「Она признает, что с нами…」
瑞樹「いらないいらない!!」
部長「(…さて、本当のところはどうだろうねえ…?)」
パーティ終了後
杏「…」
武内P「…」
杏「…あのさ」
武内P「はい。何でしょう?」
杏「…その、この間…みんなに自分の名前、呼んでいいって、言ってたじゃん?」
武内P「え、ええ…」
杏「…は、恥ずかしい、から…まだプロデューサーで良い…かな…?」
武内P「はあ…構いませんが…」
杏「…」
武内P「…」
杏「…みんな、多分…恥ずかしい、と思う…」
武内P「…そ、そうですか…」
杏「うん…」
武内P「…」
杏「…あのさ」
武内P「はい?」
杏「プロデューサーは、大人しい人と、元気な人、どっちがいいの?」
武内P「…………」
杏「…」
武内P「…笑顔が、素敵な方でしょうか…」
杏「…答えになってないよ…」
武内P「も、申し訳、ありません…」
杏「…」
武内P「…」
杏「…改めて確認するけど…」
武内P「はい」
杏「…まだ、結婚はしない?」
武内P「…ええ。まだ、当分は…」
杏「…こりゃ…迂闊に手出せないよなあ…」
武内P「…どうか、されましたか?」
杏「何でもないよ」
終わります
アニメだと美嘉って瑞樹とかにタメ口だったっけ…?
>>1
ごめん
美嘉「そうですけど…」×
美嘉「そうだけど…」○
で
乙
最後まさかのダークホースなのか…?
唐揚げが唐翌揚げになってる…
訂正します
乙
前に書いたのあったら教えろください
>>43
http://elephant.2chblog.jp/archives/52145889.html
http://elephant.2chblog.jp/archives/52150955.html
関連しそうなやつだけ
けん制の仕合だったのかな
おつおつ
笑ってはいけない書いた人かな?
上2つ以外のタイトルわかる人教えてくだせい
乙
おもしろかった
あれ?今日楓さん喋ってなくね?
正妻戦争とはかくも孤独で静かな戦いなのか
もっと他の事案あるやろ 美嘉は
>>44
アフィ貼るなカス
>>22
ガキデカと天才バカボンごっちゃになってるだろ…
でもあのキャラ、どう呼べば通りがいいんだろう
本官さん?目玉つながりのお巡りさん?
まとめサイトに誘導するくらいなら直接まとめサイトに書かせて下さいとでも言いに行けよ
アニマスで書く奴は屑しかいない
はっきりわかんだね
まとめサイトは必ずソース元のURLを載せている
きのこならSSの最初、エレ速だったらSSの最後に載ってるからそれをコピーして貼り付けましょう
お兄さんとの約束だゾ☆
乙!
とりあえずガキデカとバカボンは違うぞ
この静かな感じだいすき
シュールで淡々とした感じのほんと好き
乙
終始笑わせてもらった
結局三択のうち本命はどれなんだろうね
アニメは結局最後まで武Pと楓さんの間に何かあったぽいのをやらずに終わったし…
一期であの二人に何かあった空気出してたのはなんだったのか
つまりどういうことだ?
酒臭くさっ!て思って目で追っただけで別に過去に何かあったわけじゃないんだよ
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