妹「兄貴が倒せない」

友「え？」

妹「どうすれば倒せるんだ・・・」

友「え？」

俺「えっ？」

妹「どうしても兄貴に勝てない」

友「え、ゲームの話？」

妹「いや・・・うん、まあゲームみたいなもんかな」

友「あ、だよね」

妹「まだまだ力が足りない・・・」

友「何この子中二病」

兄「ったく、遅刻じゃねーか」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

兄友「おー兄、こんな時間に珍しいな」

兄「お前がいるってことは完全に遅刻だな」

これはいい。つづけろ

妹「帰ったらトラップを仕掛けて・・・いや、まずは・・・」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

友「ちょ、妹、最近あんたおかしいよ」

妹「え、そうかな」

友「ていうか何のゲーム？」

妹「・・・いや、それは・・・その」

妹「・・・・」

友(黙りよったコイツ)

友「ま、まあいいや。ゲームとかよくわかんないし」

妹「う、うん」

友「遅刻しそうだし、はしろっか」

妹「うん」

兄「うおおおチャイム鳴ったあああ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

兄友「！　止まれ、兄！！」

兄「な、何だよ」

兄友「あれを見ろ」

兄「うおお・・・竹刀持ってやがるあの教頭・・・」

兄友「裏口からまわろう」

兄「そうだな」

竹刀教頭なんと天然記念物

友「はー、なんとか着いたね」

妹「うん」

友「うげ、1時間目から数学だ」

妹(丁度いい、授業時間を利用して作戦を立てよう)

友「ちょ、目が怖いよ目が」

兄「裏口って窓かよ」

兄友「ああ、大丈夫大丈夫、この時間は・・・」ｶﾞﾗｯ

教頭「」

兄「」

兄友「」

兄(妹のせいでひどい目にあった)

兄友「いやー、ひどい目にあった」

兄「お前・・・これ何回目だよ」

兄友「今日で100回目だ」

兄「よりによってアニバーサリーな日かよ今日・・・」

兄友「今までバレたこと無かったんだがな、ははは」

兄「お前・・・」

妹「・・・よし。こんなもんか」

友「ねー妹、ここの公式おしえ・・・ってうわ」

妹「ん？どこ？」

友「何その練りに練った5重トラップ」

妹「ああ、何でもないよ」ｻｯ

友(どうしよう・・・この子が分からない)

兄(なんか嫌な予感がする・・・)

兄(妹だな・・・)

兄友「おい兄、何だよそれ」

兄「対妹用痺れ罠だ」

兄友「物騒だなお前」

妹「兄貴が返ってくる前に・・・っと」

妹「よし、トラップはこんなもんだろう」




兄(なんかしてるなアイツ・・・)

兄友「かえろーぜー」

兄「ああ」

兄友「え、なんで防具つけてんの」

兄「いや、ちょっとな」

兄友(変なやつ・・・)

兄「じゃあな兄友」

兄友「おー」




兄「・・・・」

兄「・・・さて」ｶﾞﾁｬ

兄「ただいま」

兄(・・・まずは軽い落とし穴か・・・)

兄(いや、これはフェイクだ・・・向こうのが本物・・・)

兄(さらにあの階段・・・なんか塗られてやがる・・・)



妹(よし・・・いいぞいいぞ・・・)

兄(こっちのルートを通ってくか・・・)ｽﾀｽﾀ

兄「！？」ｶﾞｸﾝ

妹「はーっはは、引っかかったなバカ兄貴っ！？」ｽﾞﾎﾞｯ

兄「くそっ・・・ってお前、なに自分で落とし穴引っかかってんだよ」

妹「うぐぐ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ねる