男「え、TS病?」 (12)
幼「ああ……見る?」
男「いや、遠慮する」
幼「そっか」
男「それで大丈夫なのか?体の方は。や、女になったのは分かったけど他に病気とかは」
幼「女になった以外は今んとこ特にないな」
男「そうか。良かった……って言って良いのかは疑問だけど良かった」
幼「ありがと」
男「ま、困ったことあったら何でも言えよ」
幼「……」
男「どした?」
幼「いや、お前が幼馴染みで良かったって思ってさ」
男「なんだよそれw」
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どうせ幼馴染はロリコン
幼「オレん家今、大騒動でさ。普通に接してくれるのってお前だけなんだよ」
男「あー、お前んち超金持ちだもんなあ。家に執事とかメイドさんいるし。やっぱ対応変わったりすんの?」
幼「当ったり前だろー。今までお坊っちゃんだったのが、ある日突然お嬢様だぜ?もー、てんてこ舞いだよ」
男「メイドさん達の慌て具合が目に浮かぶよ」
幼「それだけじゃねーぜ。婚約関係とかも全部パーになったから親父もお袋もパニックさ」
男「え、お前婚約者いたの?」
幼「まあな。でも、それもオレの病気でおじゃんだよ。オレが高校卒業したと同時に結婚させるつもりだったみたいだから、親は謝罪とその調整でずっと東京」
男「お前はいかなくて良かったのか?」
幼「オレはまだ病院で検査とかあるから留守番」
男「なるほど」
幼「……だからさ。お前の態度が変わってなくてほっとした」
男「ま、だてに幼稚園から一緒じゃねえからな。確かに女になったのは驚いたけどお前はお前だろ」
幼「お、おう」
男「でもそーだ、学校とかどうなんの?今は冬休みだけど来れるのか」
幼「それは大丈夫。体育とかは念のため休むけど、他に具合が悪いわけでもないし」
男「そっか」
幼「あ、のさ。それで学校でのことなんだけど、ちょっとお願いがあるんだけど、いいか?」
男「ん、なに?」
幼「頼む!や、休み時間、ずっと一緒にいて欲しいんだっ!」
男「そりゃ全然いいけど。つーか、今までだってずっと一緒だったじゃん。今さらだろ」
幼「そ、それはそーなんだけど。でも、オレって女になったじゃん。多分クラスのヤツにもいろいろ変な目で見られると思うんだ」
男「それは……そーかもしんないな」
男(オレは別にフツーだけど、他のヤツもそーとも限んないしな。コイツって元がイケメンだったから、女になっても割りと顔整ってるし。身長は高いまんまだけど、逆にそれが目を引いてジロジロ見る奴増えるかも)
幼「だろ?あとちょっとで卒業なんだから学校には行きたいんだけど、ちょっと怖いってゆーか……」
男「分かったよ。今まで通り一緒にいるから心配すんな」
幼「あ、ありがと」
期待
男「気にすんなって。さてと、もう遅いしそろそろ帰るわ。お前も体に気を付けて……」
幼「ま、待って!」
男「ん?」
幼「きょ、今日は泊まってってくれよ」
男「いや、でも家に言って……」
執事「失礼ながら先程ご家族には連絡させていただきました」スッ
男「え?」
幼「わ、悪い。でも今日はお前にいてほしいんだ」プルプル
男(震えてる……)
執事「私からもお願いします。病気にかかってからというもの、お嬢様の精神状態が不安定になっておりまして。今日あなた様をお呼びになるのも非常に悩まれたのです」ボソボソ
男(オレには良く分かんないけど、もしかして不安だったのかな?もしオレがTS病で女になったらどう思ってたんだろう)
男「……」
男(確かに、不安になるかも。自分が自分って扱われなくなるなんて、想像したくねーな)
男「分かったよ。じゃ。お言葉に甘えてお邪魔させてもらおうかな。でも、先に家に電話だけさせてくれな?」
幼「う、うんっ!」
もう完全にフラグがたっているじゃないすか
そんなこんなでオレは久しぶりに幼馴染みの家に泊まった。
飯は豪勢だし漫画やゲームはなんでもあるしで滅茶苦茶楽しい一日になった。
幼馴染みは少しソワソワしてたけど、一緒に遊んでるうちに次第にそれもなくなった。
飯食って、ゲームして、バカ話して、いつもと変わらない幼馴染みの笑ってる顔がそこにあった。
幼稚園で知り合ってから、ずっと一緒だ。
二人で遊ぶのはいつものこと。
他にも二人で空き地に落ちてるエロ本とかも読んだり、喧嘩したり、仲直りしたり、泣いたり笑ったり、オレ達はお互いのことを誰よりも知っている親友だった。
だからオレは、幼馴染みが男でも女でもこの先も変わらず、ずっと親友でいようと、このとき心に固く誓ったんだった。
うえ~男相手かよ
うげ~
TSは最高だよな
続きを期待せざるをえない!
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