―――事務所
やかん「しゅんしゅん……」
李衣菜「寒いねぇ……。ストーブ点けないとやってらんないよ」
泰葉「うん、寒いね……。朝、ちゃんと起きられてる?」
李衣菜「だ、大体お母さんに叩き起こされてるかなぁ……」
泰葉「モーニングコール、入れたほうがいい?」
李衣菜「……多分無意識に切っちゃうかも」
泰葉「じゃあ毎日起こしに行っちゃう。それならどう?」
李衣菜「あははっ、アニメや漫画の幼なじみじゃないんだから」
泰葉「ふふ♪」
加蓮「ねぇねぇ、事務所来た瞬間ぬくもこにされた私は放置なの?」ヌクモコ
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おっ
李衣菜「加蓮が悪いんだよ? そんな薄着で来るから」
加蓮「だ、だって事務所あったかいと思ったからっ。電車だって暖房効いてるし」
泰葉「だからって肩出しニットは……」
加蓮「オシャレは我慢だってカリスマアイドルが言ってた!」
泰葉「李衣菜。明日の朝から毎日、加蓮の家に集合ということで」
李衣菜「おっけー。加蓮のためならいくらでも早起き出来るよ」
加蓮「ちょっとちょっと!?」
では俺は火のついたストーブを抱えていこう、きっと寒いからな
李衣菜「いやなら厚着して来なよねー」
泰葉「もう雪も降ってる地域だってあるんだからね?」
加蓮「はいはい分かりましたー」
加蓮「……んもう、過保護なんだから」ボソッ
泰葉「なにか」
李衣菜「言った?」
加蓮「なんでもないでーす。ふふふっ」
李衣菜「む。なに笑ってんの?」
加蓮「ふふ、なんでもないってば」
泰葉「隠しごと……。――はっ! つまり……!」
李衣菜「そうかっ、また体重が減ったんだな!」
泰葉「加蓮! もっと食べなさい!」
李衣菜「お肉! お肉食べなさい!」
加蓮「ちがーう! 二人とも私のことになると急にバカになるよね!?」
李衣菜「もはや猶予はないよ、泰葉!」
泰葉「そうね李衣菜……! かくなる上は、今の部屋を引き払って加蓮の家に居候しなきゃっ」
李衣菜「私も荷造りしないと!」
加蓮「はぁ!? そんなのうちの両親が許すわけ――」
加蓮ママ『あら♪ いらっしゃい李衣菜ちゃん泰葉ちゃん!』
加蓮パパ『好きなだけいてもいいからね。娘をよろしく頼むよ』
加蓮「――許しそうで困る……!!」ガクー
「「うん、決まり!」」
加蓮母は加蓮同様に弄り好きだからね(CD感)w
加蓮「ちょ、ちょっと! 本気でうちに来るつもりっ?」
李衣菜「うん、行くよ?」
泰葉「当たり前じゃない」
加蓮「そんな『当然でしょ』みたいな顔しないでよ!」
泰葉「くすっ、さすがに居候は嘘だけど……でも、遊びに行くくらいはいいでしょう?」
加蓮「そ、それならむしろ歓迎なんだけど……」
李衣菜「そして加蓮ママたちを懐柔して……ふふふ」
泰葉「ゆくゆくは加蓮のお世話を全部任せてもらうの……うふふふ」
加蓮「やっぱり来ないで!」
加蓮「もう私んち来ないでよねっ、二度と敷居は跨がせないから!」
泰葉「ということは、加蓮が風邪を引いてもお見舞いにも行けないのね……ふふっ」
李衣菜「あはは、残念だなぁ」
加蓮「う……! そ、そのときは来てよっ、寂しいでしょっ」
泰葉「ふふ、わがまま……♪」
李衣菜「わがまま加蓮~♪」
加蓮「うぅ、もぉ~……!」
李衣菜「へへ、お喋りしてたらあったかくなってきたね」
泰葉「そうね。加蓮をからかうと楽しいな……」
加蓮「私すんごい疲れたんだけど……。はぁ、なんで私こんな役回りなんだろ……?」
李衣菜「だって、ねぇ?」
泰葉「ええ。こんなに可愛いんだもの……えいっ」
むぎゅっ
加蓮「ひゃ! な、なにいきなりっ」
泰葉「ふふ、あったかい」スリ…
李衣菜「私もー。とうっ」ギュッ
泰葉「ん……うん、ぬくもこ加蓮の抱き心地……んー、んー……♪」モコモコ
李衣菜「ぬくもこぬくもこ。えへへっ」モフモフ
加蓮「なんなの、もー……。アンタたちがぬくもこにしたんでしょー?」
李衣菜「へへ。嫌がらなかったじゃん?」
加蓮「……心配されるのは嫌じゃないのっ」プイ
泰葉「ね、もしかして……わざと薄着で来たの?」
加蓮「…………ちょっとだけ、こうしてくれるの期待してた」
李衣菜「このバカ」
加蓮「えへへ……ずるかったよね。ごめんなさい」
李衣菜「ほんとだよ……」
泰葉「いつも以上にもふもふするから覚悟しなさい」モフモフモフモフ
李衣菜「もふもふもふもふっ」
加蓮「あはっ、くすぐったいよ……ふふふ♪」
泰葉「もふもふ」
李衣菜「もっふもふ」
加蓮「えへへ。もふもふ……あったかーい」
李衣菜「おっきな毛布持ってこようか? 三人一緒に包まれるようなの」
加蓮「あ、それいいねっ」
泰葉「せっかくだから一緒に選びましょう。可愛いのでもいいし、いっぱいもふもふ出来そうなのでもいいし……」
加蓮「うんっ、今度買いに行こ!」
もふもふ
もこもこ……
李衣菜「はー、これならストーブいらないね……」モフモフ
泰葉「うん……なんだかあったかくて眠く……」モコモコ
加蓮「ふふっ、まだ朝だよ泰葉♪」ヌクヌク
ぬくぬく……
加蓮「はぁ、しあわせー……♪」
―――
――
―
―――
がちゃり
P「おはよーございまーす」
P「……あれ?」
李衣菜「すや……」
泰葉「すぅ……」
加蓮「あ、Pさん。おはよー」
P「あぁ、おはよう加蓮。……二人とも寝てるのか?」
加蓮「ふふ、うん。人をぬくもこにしといてこれだもん、笑っちゃうよ」クスクス…
P「あはは……幸せそうな寝顔だな」
加蓮「それより抱きつかれてて身動き取れないんだけど……助けてPさーん」
P「ふふ、仕事まで時間あるんだから、それまで寝かせといてやりな」
加蓮「えぇー……もう、しょうがないなぁ」
李衣菜「……ぇへへ……」ムニャ
泰葉「ん……ふふ……」ムニャムニャ…
加蓮「……ふふっ♪ いい夢見てね。李衣菜、泰葉っ♪」
おわり
というお話だったのさ
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ(ry
乙ー
もこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこ(ry
だりーだとお母さん懐柔つらそうと考えたが
そうか、料理担当のだりーなと、渉外担当の泰葉の完璧コンビやったか
ああ、癒される……
乙
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