八幡「雪ノ下が、巨大な『黒ひげ危機一髪』の樽の中に入って遊んでいて危ない」 (20)

結衣「そもそも、ヒッキー。『黒ひげ危機一髪』って何?」

八幡「タカラトミーから発売されてる子供向けオモチャで、複数の穴が空いてる樽の中に、こうやってプラスチックの剣を一本一本差し込んでいく遊びだな」ガショッ (剣を挿入)

結衣「こうやって剣を入れていくと、どうなるの?」ガショッ

八幡「その空いてる穴のどれか一つに外れがあるんだ。その外れの穴に剣を差し込むと、樽の中に入っている黒ひげの人形がドカンと空中に飛んでいく」ガショッ

結衣「それで、今、ゆきのんはそのオモチャを完璧に再現した、屋上に設置してある、この巨大な樽の中に入って遊んでるの? それ、危なくない?」ガショッ

ドカンッ!!

八幡「あ」


雪乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


八幡「しまった! 雪ノ下が屋上から飛んでいった!!」

結衣「ゆきのーん!!」

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ヒューン……



雪乃「はぃっ!!」ズダンッ!!

― 翌日 ―


結衣「それにしても、ゆきのん。屋上からドカンと落ちたのに、よく生きてたよね」ガショッ (剣を挿入)

雪乃「子供の頃からバレエを習っているから、多分、そのおかげね」ガショッ

結衣「バレエってスゴいね。私も習おうかなー」ガショッ

雪乃「由比ヶ浜さんには難しいかもしれないわね。マニュアル本が百科辞典の様に分厚いから」ガショッ

結衣「ごめん、ゆきのん。それ本当にバレエ?」ガショッ

雪乃「それにしても、比企谷君は一体どこへ行ったのかしらね?」ガショッ

結衣「部室にもいなかったし、この屋上にも見当たらなかったしねー。ホント、ヒッキー、どこに行ったんだろ?」ガショッ

ドカンッ!!

雪乃「あ」


戸塚「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


雪乃「大変! 戸塚君が屋上から飛んでいったわ!!」

結衣「さいちゃーん!!」

タイトルがウケを狙いすぎて冗長になってる

ヒューン……



戸塚「うわっと!!」ズダンッ!!

― 翌日 ―


八幡「それにしても、屋上からドカンと落ちたってのに無傷とか、流石、戸塚は天使だな」ガショッ (剣を挿入)

戸塚「八幡ってば、またまたそんな冗談ばっかり。たまたま昨日プロテインを飲んでたから、そのおかげじゃないかな?」ガショッ

八幡「プロテインってそんなに凄いのか? 俺も買ってきて飲むか悩むな」ガショッ

戸塚「うーん……。残念だけど、今の八幡にはちょっと難しいかもね。まず資格から取らないといけないし……」ガショッ

八幡「ちょっと待て、戸塚。買うのに免許いるとか、それどこの危険物だ?」ガショッ

戸塚「それにしても、葉山君。来るのが遅いね。屋上で待ち合わせの予定なのに」ガショッ

八幡「あいつが遅刻とか、珍しい事もあるもんだよな」ガショッ

ドカンッ!!

戸塚「あ」


戸部「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


戸塚「大変だ! 戸部君が屋上から飛んでいったよ!」

八幡「とべー!!」

ヒューン……



戸部「ほいっ」ズダンッ!!


戸部「さ、帰ろーっと」スタスタ

― 翌日 ―


三浦「にしてもー、屋上からドカンと落ちて無傷とかー。あんた色々おかしーし」ガショッ (剣を挿入)

戸部「えー、こんぐらい普通っしょー」ガショッ

ドカンッ!!

三浦「あ」


材木座「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


三浦「ちょっ! なんかデブが屋上から外へ飛んでいったし!」

戸部「でーぶー!!」

ヒューン……



材木座「必殺! 烈風陣魂空撃破ぁぁ!!」ズダンッ!!


材木座「ぬぐおおおおおおおお!! 足が足があああああぁ!!!」ゴロゴロ




八幡「……親方ー、空から太った豚が……」ボソッ

雪乃「」ブフッ!! (吹き出す)

― 翌日 ―


静「それにしても、材木座も屋上からドカンと落ちて、よく生きていたな」ガショッ (剣を挿入)

葉山「多分、脂肪がクッションになったんでしょうね」ガショッ

静「まったくだな。飛ばない材木座はただの豚だ」ガショッ

葉山「さりげに酷いですね、先生」ガショッ

ドカンッ!!

静「あ」


陽乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


静「大変だ! 陽乃が屋上から飛んでいったぞ!!」

葉山「いっけー!!」

― ハワイ冲 上空 ―


ジャック「ヘイ、ボビー。こちらは快適な空の旅を行っているぜ。そっちはどうだい」

『ハッハー。順調だぜ。あまりに何もないんで、このままカフェテリアでコーヒーブレイクと洒落混みたいところだな』

ジャック「そうかい。そりゃ結構な事だ。このミッションが終わるまで、あと二時間。居眠りをしない様に気を付けてくれよ」

『そっちこそ軽口叩いて、ヘマをするなよ、ジャック』

ジャック「わかってる。問題ないさ。俺の辞書に失敗という二文字はないからな。ハッハー」


陽乃「ひゅーーーーーーーーーーん!!」


ジャック「WHAT!?」

『ヘイ! ジャック、どうした!? ジャック!?』


キラーン!!


ジャック「オーマイガー……!!」

『ジャック!? どうした、ジャック!! 何があった!?』

こうして大空へと飛び出していった陽乃さんだが、三日後には日本に帰ってきて、俺にお土産のフライドチキンを二つくれた

その間に、屋上の黒ひげ危機一髪は危険だという事で撤去され、代わりに観覧車が置かれたが、中で誰かが花火をしたらしく、遂には屋上に上がる事も禁止された。無念だ

やはり、俺の通う学校の屋上で陽乃さんが遊ぶのは間違っている





やっぱサーガは別格だったんだなと由比ヶ浜サーガのSS読むたびに思い知らされる

俺「オーマイガー……!!」

そういやジャックとボビーってどの作品のキャラよ(訳:乙)

剣(意味深)


はるのんおみあげ買ってきて優しい

黒ひげ危機一髪って本来は飛び出させて助けてあげた人の勝ちなんだよな
いつから負けという風潮になったんだろ?

脱出というより発射だもの。そりゃあ人を発射したらダメだと思うだろ。

勝った人にプレゼントより負けた人に罰ゲームのほうが面白いからだろ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月23日 (金) 00:07:25   ID: 3TPYJbrQ

ジャイアントスイングの人やろ?
このテンポ好きやわ

2 :  SS好きの774さん   2015年10月23日 (金) 17:51:37   ID: 5hr8deHA

笑顔が真顔になる程度にはつまらないと思うが…

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