【安価・ダンガンロンパ】不二咲「ゲームの世界でバトルトーナメントだよぉ!」 (227)

※ダンガンロンパSS。>>2以降からダンガンロンパ1、2のネタバレが含まれます。絶対絶望少女のネタバレも含まれる可能性があります。

※昨日はミスをして申し訳ありません。



不二咲「みんな、今日は集まってくれてありがとう!」

苗木「一体どうしたの?」

不二咲「この前から作ってたゲームが完成したから、試運転もかねてみんなに遊んでもらいたいんだ」

舞園「どんなゲームなんですか?」

不二咲「格闘ゲームだよぉ」

大神「むっ、格闘だと?」

不二咲「正確には違うけどねぇ。ゲームの世界に入って、自分のアバターを動かして、相手のアバターの体力を先に0にした方が勝ちっていうゲームなんだ」

セレス「わたくしはお断りします。大神さんや桑田くんと格闘で戦うなんて御免ですわね」

不二咲「一応、セレスさんでも大神さんに勝てるようになってるよぉ。アバターの体力は一律で、才能や個性にちなんだ特殊能力を設定してあるし……」

不二咲「バランス調整にはこだわったから、初めて遊ぶ人しかいないからみんな互角のはずなんだ」

石丸「しかし……学校でゲームなど不健全ではないか!」

大和田「どう考えても才能研究の一環だろ……」

不二咲「勝負の順番はくじで決めてトーナメント形式で優勝者を決めるよ。優勝した人にはその人が絶対喜ぶプレゼントが用意してあるから頑張ってねぇ!」

十神「フン……俺を喜ばせるものがお前に用意できるとは思わんがな」

西園寺「わたしもそう思うよ。あんたにそんな権限があるわけ?」

不二咲「一応、学園長先生に協力していただいているから……」

終里「おっしゃ、やるっきゃねぇな! 思う存分バトれて美味いメシも喰えるんだろ!?」

山田「何ゆえ先輩方がいらっしゃるのですかな……」

不二咲「人数が多い方が楽しいでしょ?」

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左右田「なあ不二咲。オレたちも合わせて30人しかいねぇけど、トーナメントどうすんだよ?」

不二咲「ゲームプログラムの七海ちゃんに入ってもらうよ」

七海「七海千秋でーす。ゲームなら誰にも負けないのでイージーモードで手加減して頑張りまーす」

不二咲「ついでに、製作者が入るとズルだから、僕のアバターはアルターエゴに操作してもらうよ」

アルター不二咲「僕はご主人タマと違ってゲーム未経験だから条件は同じだよぉ」

弐大「無ッ……あと一人足りんのう」

霧切「彼がそうじゃないかしら。見慣れない顔ね」

不二咲「ええと、彼は予備学科の日向創くん。よく新作プログラムのテストに付きあってもらってるんだ」

日向「……日向創だ。まあ、よろしくな」

小泉「アタシもたまに被写体として協力してもらってるよ。日向は顔は悪くないけど自分を魅力的に見せるのが下手だから、人を綺麗に写す練習にちょうどいいのよ」

葉隠「俺も何回か占ったことがあるべ。意外と日向っちの知り合いは多いんだな!」

狛枝「ふうん……まあいいや。でもできるだけ早く負けてボクの視界から消えて欲しいな」

花村「狛枝くんの凡人嫌いは相変わらずだね……。あっ、ぼくは凡人でも天才でも関係なく美味しくいただけるけどね!」


不二咲「説明は以上だよぉ。早速くじを引いてみるねぇ」

不二咲「第1試合の1人目は……苗木くん!」

苗木「えっ、ボク!?」

不二咲「チュートリアルが入るから安心して。苗木くんの対戦相手は……」

不二咲「……九頭龍先輩!」

九頭龍「あん? 俺かよ」

苗木「よ、よろしくお願いします……」

不二咲「じゃあ、2人はそのヘッドセットをつけてねぇ」

苗木「なんだか怖いな……」

九頭龍「ちっ、やるからには優勝を狙うぜ」

苗木「……ここがゲームの中の世界か」

苗木(直線で構成されてるから現実の世界じゃないと分かるけど、ボクの身体は現実のボクそのものだ)

不二咲『2人とも無事に入れたみたいだね。それじゃ操作の説明をするよ』

不二咲『右上に見えるのが体力ゲージとテンションゲージ。体力が無くなると負けで、テンションは大技を使うと減少するよぉ』

不二咲『テンションは時間経過で回復するから、隠れながら戦うのもありだね』

不二咲『身体の動かし方は現実と同じ。使える技はアバターに直接入力してあるから、何となくわかるよね?』

苗木「本当だ。ボクは格闘は弱めで気弾を使った遠距離攻撃が得意なアバターらしい」

不二咲『そこに襲ってこないザコ敵を用意したから、練習に使ってねぇ』

モノクマ「クマー」

苗木「なるほど、あれに向かって撃てばいいのかな」

苗木「『壊れろ』!」

モノクマ「クマーッ!」ボーン

苗木「相手は極道の九頭龍先輩だからとんでもない技を使ってくるはず。こんな技で勝てるのかな……」

苗木「いや、駄目だ。ボクの取り柄は前向きなことなんだ。自信を持って頑張ろう!」

不二咲『そろそろいいかな? 準備はできてるみたいだから転送するよぉ!』


苗木(目の前に九頭龍先輩が現れた。身長は低いけれど、カタギの人間にはできない迫力のある眼差しでボクを威嚇している。流石は超高校級の極道だ……!)

九頭龍「テメーが何者だろうと俺は手加減しねぇからな。俺にも欲しい物がある」

九頭龍「……何より、九頭龍組の跡取りとして、ここで負けるのは恥だからな」

苗木「はい。でも、ボクも負けるつもりは無いです!」

九頭龍「へっ、言うじゃねぇか」

不二咲『ちなみに、ステージはランダムで決まるからねぇ!』

不二咲『3、2、1……スタート!』


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で苗木
↓2で九頭龍

学級戦争 開戦!

苗木「希望は、絶望なんかに負けないんだ!」

九頭龍「俺は殺れるぜ?」


九頭龍「って何だとテメエ、俺が絶望だって言いてえのか?」

苗木「ち、違います! 今のは口が勝手に……!」

九頭龍「ちっ、プログラムで言わされたのかよ」

苗木「ここは……学園の中央広場?」

九頭龍「隠れる場所もねえな。サシで真っ正面からぶつかれってことか」

九頭龍(苗木は武器は持ってねぇみたいだ。一撃で決めてやらあ!)

九頭龍は懐から拳銃を取り出すと、迷うことなく苗木を撃った。

苗木「ぐあっ!」

九頭龍「先手必勝だぜ。もう勝負は始まってるんだぞコラ!」

苗木「くっ……『壊れろ』!」

九頭龍「おっと、危ねえ」サッ

苗木(おかしい! 九頭龍先輩は確かに小さいけど、今のは間違いなく当たったはず!)

九頭龍「びっくりしてやがんな……。いいだろう、教えてやる。俺の当たり判定は小さく設定されてるらしいぜ?」

苗木「ず、ずるい! その特性はボクにだってあっていいはずだ!」

九頭龍「おいテメエ、身長で設定されてるんじゃねえからなっ! 極道はチャカ向けられ慣れてるからだぞ!」

九頭龍「テメエは禁句を出しちまったなぁ……本気で殺すッ!」

苗木(しまった、九頭龍先輩の地雷を踏んだ!)

怒りに顔を赤らめつつ九頭龍は腕をサッと横に振る。

すると九頭龍の背後に柄の悪い男たちが出現した。

全員が一斉に拳銃を発砲する!

苗木「うわっ、痛たたた!! ……『それは違うよ』!」

苗木の放ったコトダマが拳銃の弾幕と手下をかき消す!

九頭龍(今のは俺のと同じテンション消費技だな……そう何度も使える技じゃねえ)

遠距離攻撃が中心の2人は、接近せずに撃ち合いに突入する。

しかし、弾速の早い九頭龍の銃弾が全く避けられないのに対し、苗木の強力なコトダマは九頭龍にほとんど命中しなかった。

苗木(このままじゃジリ貧だ……!)

苗木「『燃えろ』! 『燃えろ』!」

火のコトダマが九頭龍の周囲の地面を燃やし、移動範囲を狭めた。

苗木(これで当たる!)

九頭龍「ちっ!」

九頭龍は苗木に向かって走ってくる。

苗木(まさか接近戦用の技も持っているのか!? でもボクだってそれは同じだ!)

九頭龍「テメエの腹かっさばいてやらあ!! ……ぬあっ!?」

小刀を手に走りくる九頭龍は、突然ダメージを受けつつ弾き飛ばされた。

九頭龍「なっ、今のは、髪か!?」

苗木(ボクのアンテナは伸縮自在で、刃となって周囲を薙ぎ払うことができる)

苗木(……不二咲クンはボクの髪型を見てこんな事を考えていたのか)

苗木「『壊れろ』『壊れろ』『壊れろ』!!」

九頭龍「ぐうっ! だが今のでもう打ち消せねえはずだ! 出てこいオメーら!」

再び九頭龍の背後に手下たちが現れ、無数の銃弾が苗木の体力を削って行く!

苗木の体力は残りほんのわずかだ。

九頭龍「俺の勝ちだな。さて、とどめといくか……」

苗木(この時を待っていた!)

苗木「まだ……負けるもんか……『希望は前に進むんだ』!!」

九頭龍「なッ……!」

大きく眩いコトダマが、至近距離で九頭龍に命中する!

苗木(ボクの前向きさを見た不二咲クンが用意した必殺技! その効果は窮地に陥るほど威力が上がる!)

苗木(ボクの勝ちだ!)

九頭龍「つー、いてーじゃねーか……!」

苗木「なんだって!?」

九頭龍(派手な技が無い代わりに、俺は回避と防御が高めに設定されてんだ。服の下に鉄板を仕込んでるからな。当然だ)

九頭龍「オイ苗木ィ……とどめは指詰めとコンクリ詰め、どちらがお好みだ?」

苗木「うわああああああああああ!!!」


九頭龍「一昨日来やがれ!」WIN!

九頭龍「まずは一勝だ」

ペコ「ご苦労さまです、坊ちゃん」

不二咲「おかえりなさい、九頭龍先輩」

苗木『あれ? なんでボクはまだゲームの中に?』

不二咲「言い忘れてたけど、敗者には罰ゲームがあるんだぁ」

苗木『どうして先に言ってくれなかったの!?』

不二咲「罰ゲームは全部アルターエゴが考えたんだ。もちろん死ぬことはないから安心してねぇ」

苗木『い、いやだああああ!』



GAMEOVER

ナエギくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【補習】

苗木くんが広い教室に一人で座っています。

黒板の前に立つのはモノクマ先生。

モノクマ先生は、国語、数学、理科、社会、保健体育……あらゆる種類の問題集を苗木くんの机に置くと、教卓で居眠りをはじめました。

苗木くんは問題集のあまりの量に一瞬絶望しかけるも、すべて終わらせないと帰れないことに気づき、しぶしぶ取り組み始めます。

外の世界では1分も経っていませんが、ゲームの中では何時間も過ぎて行きました。

夜が更けて、日が上り、そしてまた日が傾いた頃、ようやく苗木くんはすべての問題集を終わらせ、モノクマ先生に提出します。

苗木「どっと疲れたな……」

苗木「でもポジティブに考えると、次のテスト対策は完璧だ!」



苗木「……ただいま」

舞園「おつかれさまです、苗木くん」

霧切「災難だったわね」

不二咲「それじゃ次の対戦の組み合わせを決めるよ! 次は2枚同時に引いてみるよぉ」


苗木・九頭龍以外の1・2キャラから選択

↓1と↓2

桑田

舞園

不二咲「桑田くんと舞園さんだねぇ」

桑田「マジかよ!? なんか、やりづれーなぁ。なっ舞園ちゃん?」

舞園「全力で叩きのめします」ニッコリ

桑田「アポ……」


桑田(一応、技は確認できたけどさあ……)

桑田(オレのアバターの性能なんて誰でも予想できるだろ?)

桑田(んで、舞園ちゃんがどんな攻撃してくるのか全くわかんねー)

桑田(身体能力も現実と違ってバランス取ってるみてーだし、何より美少女に手を挙げるのは抵抗がある……)

桑田(なあ、オレ不利すぎね?)

不二咲『今回は先に発表するけど、ステージは“ライブステージ”に決まったよぉ』

不二咲『2人ならどちらが不利ってこともないステージだね』

不二咲『3、2、1……バトルスタート!』


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で桑田
↓2で舞園

あいよ

楽勝

hoi

妥当過ぎるw

学級戦争 開戦!

桑田「オレの名前は桑田怜恩だッ!」

舞園「よろしくお願いします」


桑田(オレの台詞おかしくねえ!?)

ライブステージはスポットライトで照らされた眩しいステージだ。インドア派には辛いだろう。

観客席ではペンライトを持ちオタ芸をする集団や、ブラスバンドとチアガールが2人をそれぞれ応援している。

「うー、さやか! ハイ! ハイ! ハイハイハイハイ!」

「かっとばせー、レ、オ、ン! 11037、レオン!」

舞園「苗木くんがこのステージに選ばれてたらどうなっていたんでしょう……?」

桑田「オレたちが応援席にいるんじゃねーかな?」

舞園「なるほど。では……かかってきてください」

桑田「いや、舞園ちゃんから来てよ」

舞園「……分かりました。お言葉に甘えます」

どこからともなく包丁を取り出す舞園。

桑田は投擲と突進、両方を警戒して身構えるが……。

桑田「は? 包丁が、飛んでるだと?」

舞園「エスパーですから。念動力くらい使えます」

桑田「んなわけねーだろひいっ!」

変化球どころの騒ぎじゃない変則的な動きをする包丁を、どうにか金属バットで打ち返した。包丁は明後日の方向へ飛んでいく。

舞園「……だから先に攻撃したくなかったんですよ。……あー♪ あー♪」

マイクを取り出し歌い始めると、空中に様々な色の♪マークが現れ、舞園の周囲を囲むように漂った。

舞園「仲間と共に!」

舞園の周りにグループのメンバーたちの幻が浮かび上がり、一緒になって歌いだす。

桑田「うおっ!」

溢れだす♪の嵐が桑田に襲い掛かる!

桑田「さすがに、一度に、打てねーって!」

桑田(つーか何でオレはチームのナインを呼び出せねーんだ? 守備も攻撃も何でも1人でこなしてきたからか?)

桑田(畜生、こんなことならもっとチームメイトを大事にしておくんだった!!)

ついに桃色をした♪の一つが桑田に命中する。

桑田(な、なんか変な気分に……)

舞園「桑田くん、死んでください!」

言われた通りに金属バットで思い切り自分の頭を殴りつける桑田。

桑田(な、なんでオレこんなこと……!)

桑田は自傷によるダメージで正気に戻った。

しかしすでに桑田はステージ上に倒れ、馬乗りになった舞園が桑田の腹部に何度も包丁を刺している。

ザクッ ザクッ ザクッ

舞園「あなたのことはっ、前々からっ、気に入らなかったんですっ!!」

桑田「ちょ、舞園ちゃん、すげー本気っぽい……」

舞園「本気ですよ! このゲームの中なら何をしても平気ですからね!」

桑田(こいつ……目がイッてやがる!)

桑田「うおあああっ!」

金属バットで舞園を弾き飛ばし、桑田はゆらりと立ち上がる。

舞園「キャッ!」

桑田「このアマッ、ふざけんじゃねーっ! ぶっ殺す!」

桑田「さっきの音符ノックでテンションは十分溜まってんだ! 食らえ必殺千本ノック!」

桑田が無数の硬球を投げつける。舞園のアバターはそこまで防御力が高くない。このままでは敗北確定だ。

桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアー!」

舞園「……お返しします」

舞園の目の前ですべての硬球が止まる。

そして逆再生するかのように桑田へと飛ぶ。

桑田「……アポ?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

舞園「私だって、無駄に何度も包丁を刺していたわけじゃないんですよ。連続攻撃でテンションを上げて念動力のストックをためていたんです」

硬球が止まると、そこにはボロ雑巾のようになった桑田のアバターが転がっていた……。


舞園「エスパーですから」WIN!

GAMEOVER

クワタくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【千本ノック】

桑田くんが鎖で引きずられていき、バッターボックスに拘束されます。

ただし右足首に鎖がついているだけで、全身は十分に動かせるようになっています。

マウンドに立つモノクマが投げた硬球を、桑田くんは手にした金属バットで条件反射で打ち返しました。

もちろんホームランです。

モノクマは絶え間なく硬球を投げ、桑田くんもすべてを場外へと打ち返します。

その近くに桑田くん好みの美女たちが現れました。しかし桑田くんは野球から離れられないので話し掛けることができません。

一方チームメイトたちは彼女たちに群がり、メアド交換やデートの誘いを行っています。

桑田くんが千本連続ホームランを達成し解放された頃には、チームメイトと美女たちは全員カップル成立し、球場からはとっくに立ち去っていました。

桑田くんは膝をつき、血涙を流しながらつぶやきます。

桑田「アポォ……」



桑田「舞園てめえ……前々からオレに殺意があったってのかよぉ!!」

舞園「いいえ。あれは演技ですよ」

桑田「えん、ぎ……?」

舞園「あのように言って挑発すれば、桑田くんは激情して、私に対しても大量の球を投げる必殺技を使ってこれると思ったんです」

不二咲「読み通りだったねぇ」

不二咲「次の対戦者を決めるよぉ」


苗木・桑田・舞園・九頭龍以外の1・2キャラから選択

↓1と↓2

戦刃

ペコちゃん

不二咲「ええと……戦刃さん!」

むくろ「……わたし?」

葉隠「おお、優勝候補の登場だべ!」

十神「お前は話を聞いていたのか?」

朝日奈「戦刃ちゃんでも負ける可能性が半々なんだよね」

不二咲「そして……辺古山さん!」

ペコ「おや、出番か」

九頭龍「無理はすんなよ、ペコ」

ペコ「ありがとうございます。ですが、坊ちゃんの顔に泥は塗れません」

九頭龍「……フン、別に気にしねーのによ」

江ノ島(ふーん、アルターエゴ、中々趣味が合うわね)

江ノ島(案外不二咲にも絶望の素質があったりして! うぷぷ!)

むくろ「盾子ちゃん! お姉ちゃん行ってくるよ。応援してね」

江ノ島「えっ、うん、ガンバレー(棒)」


むくろ(……私のアバターは銃器の扱いに特化してる)

むくろ(本当は格闘も一通りいけるんだけどな……)

むくろ(防御力も低く設定されてる。私、下着も防弾繊維でできたのを着てるのに……)

むくろ(でも相手は剣道家だから、距離を取って撃ち続ければ大丈夫……)

むくろ(戦闘経験では私に分がある……負けない)


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で戦刃
↓2で辺古山

残姉

はい

学級戦争 開戦!

むくろ「任務開始……」

ペコ「できることなら、お前の事も斬りたくはない」


むくろ(状況確認……ここは都市。人の気配は無い。おそらく廃墟)

むくろ(武装は先ほど確認した通り。標的の捜索を開始する)

今回選ばれたのは、廃墟と化したビル街のステージ、ゲリラシティ。

軍人である戦刃むくろにとっては動き慣れた戦場だ。

だが、暴力団のヒットマンである辺古山にとっても、隠れる場所が多い方が戦いやすいのも事実である。

ゆえに、気を抜かない。

そして数分後……。

むくろ(右後方、足音は無く気配も殺しているけど……殺気が隠せていない)

戦刃は自然な動きを保ったまま、スタングレネードのピンを抜き後方へ転がす。

むくろ(通常の戦場と違うのは、兵器を使ってもテンションゲージが下がるだけだということ)

むくろ(時間を稼ぐだけで補給ができるのはすごく楽)

むくろ(お腹が空かないのはいいけど、レーションを食べられないのは辛いな……)

などと無駄な事を考えていると。

ペコ「……隙あり!」

辺古山にはスタングレネードは効いていなかった。

彼女はゲームの世界ならではの高いジャンプでスタングレネードの音と光を避けたのだ。

本物のスタングレネードはもっと広範囲に影響があるのだが、あくまで技なので威力は控えめになっている。

むくろ「……」

戦刃は瞬時に思考を切り替え、後方に跳んで真剣の斬撃を回避する。

ペコ「逃がさん……ぐわあ!」ドーン

そして、跳躍する寸前に足元に地雷を仕掛けておいた。

作戦は成功したが、煙の中から襲ってくる可能性を考慮し、急いで距離を取る。

むくろ(防刃ベストを着ていないのもあっていつもより緊張感がある)

むくろ(だけど……刃物じゃ私には勝てないよ)

ペコ「やってくれたな……」

逃げた先はステージの中でも障害物の無い開けた場所だった。

むくろ(ここは兵器を温存……)

戦刃は黙ったままサブマシンガンを構え、辺古山に向けて連射する。

ペコ「ハッ、ハッ、ハアッ!」ガキィン キキキキキキキン キィン!

超高校級の剣道家である辺古山ペコは、あらゆるものを斬ることができる。それは銃弾も例外ではない。

これまでも数多の銃弾を斬り、時に九頭龍を守り、また敵のヤクザを殺めてきた。

ペコ「……もらった!」フッ

むくろ「消えた……? うあっ!!」

大きく距離を取っていたはずの戦刃の背後に、辺古山がいた。

ペコ(私のアバターはカウンター攻撃を得意としている。まさかここまで瞬間移動できるとは思わなかったがな……)

むくろ(まずい……今の一撃だけで体力が半分を切った……)

戦刃は逃走するが、嫌な予感を感じそのまま伏せる。

直後、頭上を三日月形のエフェクトが通り過ぎていった。

ペコ「今の『飛ぶ斬撃』を避けるか。当たってさえいればこのまま勝てたのだが……」

むくろ(次の試合まで取っておきたかったけど……)

戦刃は咄嗟に足元にスタングレネードをぶつける。

ペコ「なっ、バカな!」

ゲームの世界の兵器にはもう一つ特徴がある。

それは自身が使った兵器による爆風の効果は自身には及ばないということだ。

アスファルトに座り込む辺古山の頭上に、ひよこが飛ぶエフェクトが出ている。

戦刃は対戦車砲を召喚し、それを辺古山に向けた。

むくろ「さようなら辺古山さん。私に傷をつけたのはあなたが初めてだったよ……」

ゲームの世界で実際と能力の異なるアバターを使っているとはいえ、辺古山は無傷の傭兵戦刃むくろに初めて傷をつけた人間となったのだ。

言い訳もせずにその事実を素直に賞賛すると、戦刃は対戦車砲を発射した。


むくろ「盾子ちゃん、褒めてくれるかな?」WIN!

GAMEOVER

ペコヤマさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【暴れん坊少女】

波しぶきの舞う孤島に辺古山さんが立っています。

よく見ると、辺古山さんの体のあちこちに紐がつけられており、まるでマリオネットのようです。

モノクマが操る辺古山マリオネットは、現れた武士風の人形を次々と斬っていきます。

が、途中で紐が絡まってしまいました。

モノクマはほどこうとしますが余計に絡まり、ふてくされて帰ってしまいます。

放置された辺古山さんはじたばたと暴れながら、刀を器用に操り絡まった紐を斬っていきます。

紐が絡まった姿はなんだかセクシーなので、武士風の人形はデレデレした表情で辺古山さんを観賞しています。

ようやくすべての紐を斬り解放された辺古山さんは……

集まった武士風の人形たちを、この上ないほど怖い顔で斬り裂いていました。



ペコ「申し訳ございません、坊ちゃん……」

九頭龍「勝負は別にいいんだけどよ……あのおしおきはどういう事だ不二咲コラァ!」

不二咲「僕の趣味じゃなくてアルターエゴの趣味だよぉ……」

アルターエゴ「趣味じゃなくって、おしおきはみんながとにかく嫌がるものを選んだんだよ!」

ペコ「坊ちゃん、私はもう気が済みましたから……」

むくろ「盾子ちゃん! お姉ちゃん勝ったよ! お姉ちゃんの活躍見てた?」

江ノ島「あっ、ごめーん、見てなかった☆」

不二咲「第4試合の組み合わせはーっと」


苗木・桑田・舞園・戦刃・九頭龍・ペコ以外の1・2キャラから選択

↓1と↓2

西園寺

セレス

不二咲「セレスさんと西園寺さん!」

山田「おほーっ、和洋ツインテ対決ですな!」

セレス「黙ってろビチグソがあ!」

西園寺「キモいんだよデブメガネっ!」

山田「ありがとうございまあああすッ!!」

西園寺「あの汚いボールはおいといてもさー。わたし、あんたのことも大っ嫌いなんだよね」

セレス「そうですか。わたくしにとっても貴女はFランクです。気が合いますわね」

西園寺「言ってろ。ニンニク臭いんだよ厚化粧女っ!」

セレス「ただただ臭い貴女に言われる筋合いはありませんわ」

西園寺「うっ、うっ、うわぁ~ん! セレスおねえがいじめる~!」

小泉「ちょっとセレスちゃん。やめてあげなさいよ」

セレス「なぜですか? 言いがかりをつけてきたのは彼女でしょう。貴女もいい性格をしているようで」

不二咲「や、やめようよ……喧嘩はゲームの中でしようよ」

山田(いや、その仲裁も何か違うと思いますぞ……)

西園寺「ふん! あんたなんかゲームで負かしてビービー泣かせてやるんだから!」

セレス「そうなったらメイクが落ちてしまいますわね。困ります」


西園寺(やっと成長期に入って身長が2日に1cm伸びてるのに、アバターは小さいころのままなんだー?)

西園寺(……攻撃が当たりにくいからまあいっか。それよりも……)

西園寺(いくらゲームだからってこの着物の再現性の低さは最悪! 安物というか中国っぽいというか、和のなんたるかがまるで分かってない!)

西園寺(終わったら不二咲おにぃに本物を見せてあげなくちゃねー)


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で西園寺
↓2でセレス

二日に一センチは化け物

よろしいですか?

今のところ凄い妥当な結果ばっかだなw

まだこれから

学級戦争 開戦!

西園寺「ここは馬鹿の見本市かなー?」

セレス「さあ、ゲームの時間ですわ」


今回のステージはわびさび庭園。畳が敷かれた広い和室と枯山水の庭に分かれた、地味に段差の多い舞台だ。

西園寺「あれれー? 運もわたしに味方してるみたいだねー?」

セレス「わたくしの実家も日本屋敷だと言ったらどうします?」

西園寺「はあ!? そんなわけ……えっ、そうなの?」

セレス「冗談です。わたくしの両親はフランス貴族とドイツの音楽家……」

西園寺「こいつ腹立つ!」

西園寺は両手に扇子を構えてセレスとの間合いを詰める。

セレス「まあこわい」

セレスはトランプのカードを投げた。

西園寺「甘いよ! 要返し!」

手首を捻って扇子を華麗に回すと、強風が吹いてカードが飛ばされてしまう。

セレス「逃げるしかありませんわね」

西園寺(バカだねー。わたしのアバターは『摺り足』の能力でジャンプ力が低い代わりに横方向への移動スピードが速いんだよ)

思った通り、西園寺はすぐに追いつきセレスに扇での連続攻撃を行う。

セレス「……この」スッ

西園寺「カードは使わせないから! 要返し!」

今度は至近距離であったため、セレスごと宙に浮き、そして地面に叩きつけられる。

扇での攻撃は単発の威力が低いが、コンボに派生しやすくテンションが上がりやすいという特徴がある。

よって、テンションを消費する技を軽い気持ちで連発することができるのだ。

西園寺「よしっ……『気持ち悪いのよ妖怪白塗り女! そんな恥ずかしい格好でなんで日本にいるのかなー? ホントは外国に行ったこともないくせに!』」

悪口を言いながら再びの連続攻撃。特に何も意味はないように思われるが……。

セレス「うっ、ああっ! 貴女、一体何をしましたの……?」

西園寺「えー? 普通に、『毒を吐いた』だけだけど?」

毒舌の舞。相手に状態異常を与える攻撃技だ。

毒状態に陥ったセレスの動きは少し鈍り、さらに体力が徐々に減っていく。

西園寺「それそれそれー! あはは、ゴキブリを潰すのは面白ーい!」

毒舌の舞で減ったテンションを回復させるため、連続攻撃を再開する。これまでセレスの攻撃が一度も成功していないので、警戒すらしていない。

セレス「誰が……ゴキブリだってんだよおおおお!! あああああん!?」

西園寺「ゴキブリだよねー? 黒いし、汚いし、逃げてたくせにちょっと毒浴びただけで死にかけるんだからさー!」

セレス「……」バッ バッ

西園寺「どこ投げてんのさー。きゃはは、もしかしてもう目がつぶれちゃった?」

西園寺「最後はゴキブリらしくぺちゃんこにつぶしてあげる!」

言うや否や、西園寺の身体が巨大化していく。

西園寺(必殺技、ビッグバンぷちぷち! 巨人になって舞いながら人間を踏みつぶす! 不二咲おにぃ、最近急に背が伸びたわたしを見て面白い技を考えたね!)

西園寺(日本庭園を踏み荒らしちゃうのは気分良くないけど、データだからどうせすぐに戻るからいいや)

セレス「……」

西園寺「あれれー? 驚きすぎて声も出なくなっちゃった? それとも失禁しちゃったかなー?」

セレス「まだですわ……」

西園寺「これからお漏らしするって宣言しちゃうの!? うわ、よくそんな恥ずかしい事言えるねー。一周回って憧れちゃうよ!」

西園寺「じゃあね。あんたはこれから現実でも奴隷としてこき使ってあげるからわたしに感謝しなよー」

西園寺が脚を上げ、セレスの上に足の裏が来る。

セレス「……今です。『革命』」

西園寺「……えっ?」

西園寺には意味が分からなかった。

どうして全身が痛んでいるのか。どうして自分が小さくなって、目の前に巨大なハイヒールが見えるのか。

セレス「おや、理解が追いついていないようですわね」

西園寺「はあ……? 何これ……ありえない」

セレス「貴女とわたくしのステータスを入れ替えました。巨人になるのもステータスの一部なのですね。新鮮な気分です」

西園寺「何それ……わたしが毒を浴びてるのも……」

セレス「そうです。これこそまさに因果応報。己の悪口がそのまま返ってきたご気分はいかがですか?」

西園寺(そういえばコイツ……カードを撒く以外に何もしてこなかった)

西園寺は、自分を囲むようにカードが散らばっていることにようやく気付いた。

セレス「よろしいですか? 勝負の結果は最後まで分からない。常識ですわよ」

セレス「ちなみに、わたくしも他人を罵ったりこき使ったり、そして足蹴にするのが大好きです」

セレスは巨大なハイヒールのかかとで西園寺をグリグリと踏みつけた。

セレス「わたくしたち、本当に気が合いますわね?」


セレス「さて、賞金を頂きましょうか」WIN!

GAMEOVER

サイオンジさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【西園寺流蟲寄ノ舞】

舞台の上で西園寺さんが日本舞踊の公演を行っています。

その足元に次々と虫が現れます。アリ、バッタ、テントウムシ、ダンゴムシ、クモ、カマキリ、カブトムシ……。

彼らは西園寺さんの舞の動きを理解しているかのように、必ず足元に飛び出し踏みつぶされます。

虫の死骸や体液で足元がぐちょぐちょになり大変気持ち悪いですが、今は舞の最中。

止めるわけにもいきませんし、表情に出すことも許されません。

なんとか舞を終えると、舞台の照明が落ち、客席の様子がはっきりと見えました。

そこに座っていたのは、すべて西園寺さんの2倍ほどの身長があろうかという大きな虫たちだったのです。

大きな虫たちは拍手の代わりとばかりに舞台上に上ってくると、その鋭く気味の悪い脚で西園寺さんを……

持ち上げて、胴上げを始めました。わっしょい! わっしょい!

泣き叫ぶ西園寺さんの表情を除けば、なんだかメルヘンな光景ですね。



西園寺「うわぁぁぁぁん! おねぇぇぇぇ!!」

小泉「なんで手加減してあげないのよ、大人げない!」

セレス「貴女がたが先輩ではないのですか? それに、これからもっと背が伸びてもその性格では呆れられますわよ」

セレス「せめてわたくしのように何事にも動じない精神を身に着けなさいな」

セレス「よろしいですか、小泉さん? 甘やかし続けるのもよくありませんわよ」

山田「あのー、セレス殿はよく拙者にキレたりロイヤルミルクティーを入れさせたりしてますよね……」

セレス「それとこれとは別だろうが豚ァァァ! 早くロイヤルミルクティーを持って来ぉぉぉい!!」

山田「ひー! ただいまー!!」

不二咲「5組目行くねー」


苗木・桑田・舞園・セレス・戦刃・九頭龍・ペコ・西園寺以外の1・2キャラから選択

↓1と↓2

大和田

詐欺師

不二咲「あっ、次は大和田くんだよ!」

大和田「おう、いよいよか。俺の強さを見せてやるぜ」

不二咲「うん! 楽しみにしてるよ!」

石丸「兄弟。相手が女子の場合、どうするのかね?」

大和田「兄貴と約束したんだ……何があっても女にだけは手を挙げちゃいけねぇってな」

大和田「だから、相手が女だったら潔く降参するつもりだ!」

石丸「兄弟ッ! 君はやはり素晴らしい男だ! 君と友人であることを僕は誇りに思うぞ!」

不二咲(最悪アバターの設定いじって戦えるようにしておこうかなぁ……)

不二咲「で、相手は……十神(白)くん!」

十神「下手な略をせずに白夜と呼べ」

不二咲「あ、十神くんは十神(黒)くんだからまだだよぉ」

十神「なんだと……?」

豚神「ふん、貴様は十神黒夜に改名したらどうだ?」

十神「ふざけるな……。貴様こそ即刻十神白夜を名乗るのをやめろ……!」

豚神「この前の投票で俺が勝ったのを忘れたのか?」

大和田「おい、盛り上がってるとこ悪りぃけどよ。オメェの相手は俺だぜ」

豚神「ふん……決勝で待っているぞ、十神白夜」

十神「こちらの台詞だ……!」

大和田「おいコラ俺が負ける前提で話進めてんじゃねぇぞ!」


大和田「うちの十神も分かんねぇが……先輩の十神も何してくるか分かんねぇな」

大和田「超高校級の御曹司だろ? 金で殴ってくんのか?」

大和田「とりあえず、うちの十神より防御力はありそうだな」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で大和田
↓2で豚神

豚神の名にかけて!

今日はここまでです

次は恐らく明後日、豚和田さんの勝利からです

豚神勝つだろうな、頭いいし…と思ったら本当に豚神だった


大和田に成りすますのか


ならばオリジナルの方は小和田に改名しなきゃな

学級戦争 開戦!

大和田「俺は強ぇんだ……強い強い強い強い強い強い強い、誰よりも誰よりも誰よりもッ! 兄貴よりもだァァァァ!!」

豚神「俺が導いてやる!」


大和田「何だってんだこの台詞は……まるで逆上して人を殺す寸前みてえじゃねーか!!」

豚神「無駄話をしている暇があるのか?」ブォン

大和田「チッ! ……まじで金で殴ってきやがった……!?」

その両拳には金色の手甲がつけられていた。

大和田「タイマンで殴り合いかぁ? 上等だァ!」ブン

大和田も負けじと素手で殴り返す。素手とはいえその威力は決して低くは無い。

彼のアバターは攻撃・防御・速度のバランスが取れており、もしもアーケード版なら比較的初心者向けのアバターだ。

しかし、豚神はそれを上回るスピードで攻撃を回避する。

大和田「避けんなゴラァ!」

豚神「避けないわけにもいかないだろう」

大和田「あァ? 喧嘩売ってんのか?」ギロッ

不良の決まり文句と共にガンをつける大和田の目が光り、豚神を照らす。

メンチビーム。相手の動きを一瞬止め、コンボの始点を作るための技だ。

大和田「オラオラオラオラオラ!」

怒涛の連続攻撃に豚神はされるがままだ。

大和田「吹っ飛べ!」

右手に現れた道路標識で豚神を殴りつける。

大和田(テンションも上がったな……必殺技でとどめだ!)

大和田「暴走るぞ! 野郎ども!」

ブルルン ブルルン ブルルン パラリラパラリラパラリラ

中央広場ステージの外から走ってきたのは改造バイクに乗った男たち。大和田自身もバイクに乗り込みエンジンを始動する。

大和田「終わりだぜセンパァイ!」

豚神「……お前の技は一通り見させてもらったぞ……『スティング』!」

豚神は焦らずジャンプしてバイクの突進をかわすと、温存しておいたテンション全消費技を空中で発動する。

直後、大和田はサマーソルトキックを受けバイクから蹴り落とされた。

大和田(んだとぉ!? いまのは俺の空中攻撃技だぞ!?)

豚和田「第二ラウンドといこうじゃねぇか……こちとら溜まってんだよォ!」

大和田「ああ……?」

大和田は目を疑った。

少し前まで十神白夜が立っていた場所に自分とうり二つの男がいたのだ。

ただし、これでもかというほど肥え太っている。長ランの袖はパツンパツンだ……。

大和田「テメエ……馬鹿にしやがって……!」

豚和田「おう、来いよ、へなちょこ野郎。最強の俺が相手してやんよ」

大和田「オラァ!」ブン

豚和田「無駄ァ!」バキ

大和田「オラオラオラオラオラオラ!」バババババ

豚和田「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」サッ サッ ドガガガガ

大和田(は、速ぇぞ、当たらねぇ……しかも体重のせいか、俺のパンチよりも重いときやがる……!)

豚和田「無駄無駄…文句あんのか?」ギロッ

大和田(フェイントからのメンチビームだと……!?)

硬直した大和田に豚和田は5発ほどジャブを叩きこむと叫ぶ。

豚和田「俺についてこい! テメェらにスピードの先の世界を見せてやるぜ!」

大和田(なッ……まさか!?)

豚和田の背後からバイクの集団が現れる。

ご丁寧にライダーは一人残らず肥満体だ……!

豚和田「轢き殺されてぇのかバカヤロウコンニャロウめ!」

大和田(一体こいつはなんなんだ……まさかこの戦法……コイツの方が偽物の十神だったのか!?)

大和田は敵のバイクに轢かれるという暴走族としてあまりにも不甲斐ない負け姿を晒してしまった。


豚神「フン、俺はただの豚ではない……」WIN!

GAMEOVER

オオワダくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【猛多亜最苦婁弟酢華恵慈】

大和田くんが愛車にまたがっています。

その前方には巨大なケージ。そのケージは虎やサーカスの装飾がされており、どこかポップかつ不気味です。

視界の外からアームが伸びてきて大和田くんを掴みあげると、バイクはひとりでに走りだし、ケージの中へ侵入しました。

即座に入口が閉じ、ぐるぐるとケージの中を走り続けるバイクに、虎の口から水と洗剤がかけられます。

ケージの正体は洗車機だったのです。

高速回転するバイクとケージの中のブラシの摩擦によって、ケージ全体が発光し、中の様子は見えません。

光が消えると、ケージの中にバイクはありませんでした。

ケージとつながった機械のランプが点灯。ピーッという音が鳴ると、中から新車同然にピカピカになったバイクが現れます。

そう、暴走族らしい塗装や改造もすべて削ぎ落とされたそのバイクは、完全に新車と変わらないのです!

大和田くんは変わり果てた姿になった愛車に抱き着き、悔しさを噛みしめるように男泣きしていました……。

※あくまでプログラムで再現したものなので現実の愛車は無事です



小泉「十神、お疲れさま」

澪田「白夜ちゃんすっごくカッコよかったっすよ! 唯吹のハートキュンキュンしちゃった!」

豚神「ううん。……試合、みんなも見てたと思うけど……ボクは本当は十神白夜じゃないんだ」

澪田「何言ってんすか。そんなの唯吹たちもとっくに気付いてるっすよ!」

豚神「は? で、でもどちらが本物かの投票で……」

澪田「……全部知った上で白夜ちゃんを白夜ちゃんと認めているんだよ」

弐大「応! お前さんはいつも通り“十神白夜”でいればいいんじゃあ!」

西園寺「澪田おねえ、あんなこと言ってるけど豚足ちゃんの正体に気付いたのわたしたちの中で一番最後だからねー?」

澪田「ちょっ、日寄子ちゃん! 台無しっすー!」

豚神「ありがとう、みんな……」

大和田「納得いかねぇ!」

不二咲「十神先輩のアバターはステータスが誰よりも高いからね。そして任意のタイミングで相手に変身できるんだぁ」

大和田「それ、ズルじゃねぇのかよ?」

不二咲「その代わりに変身した後はテンションが0になるからしばらく通常攻撃しかできなくなるんだ」

不二咲「しかも相手がどんな技を使えてどんなタイミングで使えば有効なのか、それを把握していないと何もできずに負けてしまう上級者向けのアバターだよぉ」

不二咲「十神先輩は大和田くんの戦い方を見るためにあえて変身を残しておいたんだけど、変身までは手甲だけでしのがなくちゃいけなかったんだ」

大和田「先輩の頭がいいってこったな。そうか……腕っぷしだけじゃ勝てねぇんだもんな」

アルターエゴ「抽選は僕がしておいたよぉ! 次の対戦は……」


苗木・桑田・舞園・大和田・セレス・戦刃・豚神・九頭龍・ペコ・西園寺以外の1・2キャラから選択

↓1と↓2

江ノ島

七海

アルターエゴ「江ノ島さんの出番だよぉ」

江ノ島「ほほう、ついにこのわらわの出陣か! して、どの者と争うのじゃ!?」

アルターエゴ「相手はゲームプログラムの七海ちゃんに決まったよ」

江ノ島「非実在青少年ですか……つまらない……憂鬱です……」

江ノ島「せっかく俺様が圧倒的実力差を見せつけて絶望させてやろうと思ったのによォーッ!!」

苗木(江ノ島さんはテレビに出るときと戦刃さんのような身内と話すとき以外は常に情緒不安定だ……疲れないのかな)

不二咲「七海ちゃんはちゃんと手抜きして戦ってあげてねぇ」

花村「手抜き……ンフフ」

小泉「ちょっと花村こっち来なさい」

アルターエゴ「でもご主人タマ。江ノ島さん自身の数値を参照すると、本気を出した時のシミュレーション結果は七海ちゃんの惨敗なんだけど……」

不二咲「大丈夫。江ノ島さんは何でもいつも負ける可能性を残して勝負するから。でも少し頑張ってもらいたいし、特別にノーマルモードで相手してあげて」

七海「……うん。わかったよ」

江ノ島「手加減されるとは、私もずいぶんと舐められたものですね」

江ノ島「アタシが貴様をデリートしてやろう!」

不二咲「お願いだからそれはやめてねぇ……」


江ノ島「さっすが江ノ島盾子ちゃーん! アバターでも絶望的にイケてるぅ! さてさてステータスはっと……」

江ノ島「うそ……私のステータス、低すぎ!?」

江ノ島「不二咲くん……説明してください」

不二咲『うーんと、江ノ島さんといえば、何をやらせても上手な、すごい人だけど……』

江ノ島「えっへん!」

不二咲『特にファッションだけじゃなく最近はドラマや音楽もプロデュースしてることが有名だよねぇ……』

不二咲『狂気のマスコット“モノクマ”に代表される、絶望的かつサイコポップな独自の世界観は海外でも高く評価されてるね』

江ノ島「今年の流行語大賞は絶望で決まりねっ☆」

不二咲「だから江ノ島さんのアバターはモノクマを操って戦うスタイルにしたんだぁ……駄目だった?」

江ノ島「否。貴殿は中々考えて我が分身を造ったようであるな」

江ノ島「しからば、拙者はモノクマを盾にし戦うほか無いでござろう」

江ノ島「まああたしそのものだったら強すぎて退屈だしね。これで許したげるよ」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で江ノ島
↓2で七海

そい

ほい

江ノ島舐めプしたな

学級戦争 開戦!

江ノ島「ドッキドキワックワクのオシオキターイム!」

七海「ゲームなら負けない……と、思うよ?」


江ノ島「出でよモノクマ!」

七海「ふぁああ……」ダダダッ

選ばれたステージは戦場。サイバーな空間に足場が浮かんでいるだけのシンプルなステージで、下に落ちると上から降ってくるようになっている。

他の生徒のように自分たちのタイミングで始めるのではなく、開始早々に動き出す両者。

江ノ島はモノクマを召喚し七海に突進させる。七海はすぐにバックステップで距離を取る。

江ノ島(最初は一体しか出せないし、まずはテンションを回復してモノクマを増やさなきゃね)

七海(ノーマルだから、一体目を破壊したらいけない……かな?)

余計な私語を挟まない真剣勝負。

だが少し違う。双方ともに全力ではない、これはあくまで真剣な遊びだ。

七海は手にしたニンテンドー64のコントローラの裏側についているZボタンを押し、バリアを展開すると、モノクマにわざと攻撃させる。

江ノ島(サービスされてるな。攻撃するつもりもないみたいだし適当に引っ掻かせておくか)

モノクマが4体増えて5体になる。七海の体力は減っていない。

江ノ島「さあ本番はここからよ!」

七海「zzz……あっ、おはよう」

モノクマは何体でも召喚できるが、常人では2体操るのがやっと、しかも1体の時に比べて動きは格段に悪くなる。

それを5体同時に軽々と操る江ノ島がいかに人間離れした天才であるかが分かるだろう。

だが相手も人間ではない。ドットで構成されたミニ戦闘機がコントローラーで操られ、モノクマ5体を弾幕で足止めしながら体力を削る。

この戦闘機の射撃は単発で、ボタンを一回押すと一発の弾が出るのだ。

とても弾幕を張れる性能ではないのだが、それを可能にしているのが七海の秒間32連打。もちろんこれが最大ではなく、フリーズする寸前までならいくらでも撃てる。

江ノ島「助けて! グングニルの槍!」

七海を囲むように槍が出現し、全方位から襲い掛かるが、それはジャンプしてかわされる。

当たり判定のわずかな隙間を通るジャンプだ。

七海「……えいっ」ギュイイン ブンッ

江ノ島「遅い遅い!」

空中で七海はチェーンソーを取り出し、江ノ島に投げる。

江ノ島は間にいたモノクマ一体を犠牲にして勢いを少しだけ落とすと、横に半歩ずれてチョン避け。

江ノ島「オシオキよ!」

今度は七海の頭上にプレス機が出現する。

寸でのところで自身にミニ戦闘機をぶつけて範囲外に脱出。

七海はそのままモノクマを踏んでジャンプすると、床に落ちているプレス機と自分自身で江ノ島を挟む位置につく。

江ノ島「あっ、やられた」

ストン ストン ストン ストン ストン ストン ストン ストン

江ノ島「あっ、いっ、うっ、えっ、おっ、あはん、ひいん、らめえ」

七海は江ノ島の頭を踏んで少し跳ぶ。江ノ島は壁にぶつかり跳ね返って同じ位置に来る。ちょうど七海が江ノ島を蹴る位置に戻ってくる。

江ノ島は完全に詰んだ。

七海「江ノ島さん……どうして防御用のモノクマを使わなかったのかな?」

江ノ島「だって負ける可能性が無かったら絶望できないじゃない!」

1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up!

江ノ島「あんただって初手であたしを嵌めれたでしょ!?」

七海「……お父さんがそうしろって言うからだよ」

1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up! 1up!

七海「バグるといけないからそろそろ……えい」

七海は空中で少し横にずれると、ゲームキューブのカドで江ノ島の頭を殴った。

江ノ島「アハハハハハハハハ! おしおきが楽しみよ! 絶望的ィ!!」


七海「……ねみぃ」WIN!

GAMEOVER

エノシマさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【絶望ギャルが1年で更正してノーベル平和賞を受賞した話】

ジェット機にくくりつけられた江ノ島さんが大きく手を振っています。

離陸したジェット機は、冷たく空気の薄い高空を飛びます。普通なら死んでしまうような刺激を受けて江ノ島さんは嬉しそうです。

やがて砂漠の上空に辿り付いたジェット機は江ノ島さんを投下します。

そこは宗教対立から常に紛争が起きている地域でした。江ノ島さんは宗派に関係なく周辺の人間をすべて絶望させるとジェット機に回収されます。

次に投下されたのはこの世を陰から牛耳る秘密結社の会議場。江ノ島さんは世界の闇の支配者たちを一人残らず絶望させて再び回収されます。

その後江ノ島さんは、治安の悪い街を樹海に沈め、数多の金持ちを失脚させ、メディアやネットを手中におさめ、人類滅亡を目論む宇宙人やロボットを絶望させました。

だんだんと規模の大きい絶望を振り撒けて江ノ島さんは大興奮。

一年後、旧支配者と外なる神をまとめて絶望させた江ノ島さんがジェット機で運ばれています。

次は何を絶望させるんだろう? 期待に満ちた満面の笑みで落とされたのは式典の会場。

完全なる世界平和を実現した江ノ島さんは、人類史上最上最高のヒーローとして称えられました。会場の人々はみな希望に溢れた目をしています。

自分の行動が大衆に希望を与えてしまったという絶望を楽しんだり、この会場の人々を絶望させたり、もはや江ノ島さんはそんなことでは楽しめません。

だって彼女はもう単純な絶望に飽きてしまったのですから。

おしおきを終えた江ノ島さん。その顔は希望も絶望も何もない、完全な無表情でした。


江ノ島「ツマラナイ」

むくろ「盾子ちゃん、しっかり!」

不二咲「ショックが強かったみたいだねぇ……。戦刃さん、松田先輩のところに運んであげて」

むくろ「わかった! 盾子ちゃん、いま助けてあげるからね……!」

七海「zzzzz」

葉隠「なあ……七海っちと当たったら勝てる気がしねーんだけど」

不二咲「今のはノーマルモードだからね、イージーモードなら大丈夫だよぉ」

苗木「2人とも本気で戦うのも見てみたかったな」

不二咲「うーん……それはたぶん、先に攻撃を当てた方が嵌めて終わりだから見ても面白くないよ」

不二咲「次の組み合わせを決めるよぉ」


残り 石丸・不二咲・山田・大神・朝日奈・霧切・葉隠・十神・腐川・日向・花村・ソニア・小泉・澪田・罪木・田中・左右田・弐大・終里・狛枝

↓1と↓2 キャラ選択

左右田

腐川

不二咲「左右田先輩と腐川さん!」

左右田「マジかよ……まだ心の準備ができてねーんだけど」

腐川「いやああああ!」

左右田「うるせぇ! なんだよいきなり!」

腐川「こいつがあたしの相手なの!? この世の終わりだわ!!」

左右田「オレがなんかしたのかよ!? あと一応これでも先輩だからな!!」

腐川「これからされるのよ……解体と称してあたしは服をはぎ取られるの……まるでボルトを一つ一つ外すようにじっくりじっくりと……」

腐川「そして童貞をこじらせた先輩にあたしは滅茶苦茶にされてしまうのよ……!」

左右田「被害妄想激しいなオイ! 童貞なのは否定できねーけど!」

腐川「その上事が終わったら『オメーなんか好みじゃねーこのブス!』となじられてあたしは捨てられるのよ……! そ、そうに違いないわっ!!」

左右田「オメーの中のオレ屑過ぎるだろ!?」

ソニア「左右田さん、あなたという人は……!!」

左右田「やってませんから! するつもりもないですから! オメー変なこと言ってソニアさん誤解させてんじゃねー!」

腐川「いやああああ! 近づかないでケダモノおおお!!」

左右田「もういい疲れた……不二咲、始めてくれ」

不二咲「腐川さん、落ち着いて。このヘッドセットを……」


左右田「クソっ、なんて女だ! ソニアさんの中のオレのイメージを落としやがって!」

左右田「ここはきっちり勝って落とし前つけねーとな」

左右田「そしてオレの強さを見たソニアさんはきっと……うひひ」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で左右田
↓2で腐川

a

学級戦争 開戦!

左右田「ケケケ、オレが解体してやんぜ」

腐川「あたしを除け者にしようたって、そうはいかないわよ……!」


腐川「や、やっぱり解体するつもりじゃない……!」

左右田「違げーよ! 今のは言わされただけだっつーの!」

左右田「それにしても……オレ向きのステージだぜ! むしろバトルなんか放っといて探検してえ!」

ヒミツファクトリーはメカニカルなステージで、コンベアや火薬庫などのギミックの存在が勝負を左右する。

左右田「まあ、やるっきゃねーか。見ててくださいソニアさーん!」

左右田はレンチを振り上げて腐川を襲う。その姿はどう言い訳しても暴漢にしか見えない。

腐川「ひぃぃ!」

左右田「逃がさねーぞ!」

今までの勝負はほとんどが同性同士で、桑田も自分から攻撃を仕掛けることは無かった。

結果として、間違ったことはしていないのだが、モニターを見ている生徒たちの中での左右田の評価が下がっていく。

左右田「逃げてばっかじゃ終わんねーだろ!」

腐川「そ、そうだけど……万年筆でどうやって戦えって言うのよぉ!」

左右田「この勝負貰ったな」

左右田はレンチを空中で回して組み立てるような動きをすると、瞬時に小型自動車が完成する。

左右田「ツッコめ! 暴走カート!」

慌てて腐川は進路に対して垂直に走るが、自動車は追尾してくる。

腐川「い、イヤー!!」

やけになって万年筆を振り回す腐川。万年筆の先が自動車に触れる。

腐川「死……あ、あれ?」

自動車は跡形もなく消えていた。腐川の武器である万年筆は剣でも槍でもミサイルでも、当たりさえすれば競り勝つことができる。

左右田「お、オメー何したんだよ?」

腐川「ふ、ふふふふ……ペンは車より強いのよ!」

左右田「聞いたことねーよ!」

腐川「あ、アンタもこの万年筆の錆になるといいわ……!」

左右田「こ、こっちくんなよ!!」

腐川「あ、あれ? 胸ポケットにスタンガンが入ってたのを忘れてたわ……こっちの方がいいわね」

腐川「キイイイイー!」

三つ編みを振り乱しながら必死の形相で走ってくる腐川。

左右田「あっぶねえ!」

決して脚の速くない腐川を左右田はひらりとかわし、ステージの中央に陣取る。

避けられた腐川のスタンガンはそのまま何かの装置にぶつかり、その電流でスイッチが入ってしまった。

左右田「この動きならどうってこと……なんだ、床がゆれて」

左右田の立っている床はエレベーターであった。急速に上昇し、左右田は天井と床の間でプレスされる。

左右田「ぎゃああああ!!」グシャ

腐川「や、やったわ!」

左右田「ち、チクショー! これを見ろ! オメーを追ってる途中で拾った爆弾……」

腐川「早くやられなさいよおお!」

左右田「お、オイ……!」

腐川のスタンガンが左右田の爆弾に当たり、至近距離で爆風を受けた2人は激しく吹き飛ばされる!

左右田「い、いてえ……ギミックの爆弾ならオレにも効くのか」

左右田「だけど、今のでテンションは溜まったぞ! 今のうちにでけえのお見舞いしてやる!」

しかし、煙の向こうで腐川は早々に起き上がったようだ。

「あららららーん? どこよここ?」

左右田「……はあ?」

煙の中から姿を現した腐川は、目を赤く血走らせ、長い舌をくねらせた異様な状態であった。

「そこの黄緑。ちょっと状況説明してくんね?」

左右田「え? オレとオメーは今戦ってただろ? 体力ゲージが無くなった方が負けっつールールで」

「ふんふん。つまり、あんまり萌えねーけど、殺るっきゃないのねん?」

左右田「いや、腐川オメーどうしちまったんだよ……? なんかこえーよ……」

「アタシ? アタシは腐川じゃねーっつの。アタシはジェノサイダー翔! 笑顔が素敵な殺人鬼でーす!」

ジェノ「そして、今からカズちんを殺っちゃいまーす! ゲラゲラゲラゲラゲラ!」

左右田「は……? 殺人鬼……?」

ジェノ「ねーところでカズちん。それ何作ってるのん?」

左右田「え……お、オメーを倒すためのロケットだよ!」

ジェノ「はいスパーン」

あっという間にハサミの一閃でロケットは両断された。

ジェノ「じゃ、次はカズちんの番ね☆」

左右田「ぎ、ぎにゃああああああああ!?」


ジェノ「最高のアタシに拍手を頂戴ッ!」WIN!

GAMEOVER

ソウダくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【出発進行!初恋ジェットエンジンコースター!】

左右田くんと可愛い彼女が遊園地に来ています。

彼女のわがままで左右田くんは苦手なジェットコースターに一緒に乗ることになってしまいました。

しかし、それはジェットコースターではありませんでした。ジェットエンジンを積んだ、その名もジェットエンジンコースターだったのです!

アトラクションがスタートし、コースターはゆっくりと、高く高く上っていきます。

情けない話ですが、この時点で左右田くんは真っ青です。無意識に彼女の手をつかもうとします。

あれ? どうしたのでしょう。彼女の手が見つかりません。

ふと隣に顔を向けると、彼女はベルトを外し、レールの横につけられた梯子で下に降りようとしているではありませんか!

左右田くんは慌ててベルトを外して追いかけようとしますが、どれだけ暴れても外れません。

そしてとうとうコースターは落下を始めます! さらに同時にエンジン点火!

とてもお聞かせできないような悲鳴を上げる左右田くん。

レールから外れて飛び出していきそうなスピードでグルグルと回るコースター。

左右田くんは半死半生の有様ではありますが、コースターは無事にスタート地点に戻ります。

歪む視界の中、左右田くんが見たのは、観覧車にネオンで書かれた『サヨナラ』の文字でした……。

放心状態になりそのまま座っていた左右田くんは、コースターが動き出す振動で急に現実に引き戻されます。

ジェットエンジンコースターもう一周! 左右田くん、行ってらっしゃい!!



ソニア「腐川さん! 貴女が、貴女こそが、本物のジェノサイダー翔だったのですね!!」

ジェノ「あん? そーだけど?」

ソニア「キャー! 素晴らしい! ソニア感激です! 褒めて遣わします!」

ジェノ「うえー、この王女様やばくね? カズちんに頭のネジ締め直してもらいなよ」

ソニア「それだけはやめてください!」

左右田「ううっ、ぐすっ、チクショー……」

田中「フッ。情けないな、左右田よ」

左右田「うるせー、オメーなんかに慰められてたまるか」

田中「俺様は貴様に期待していたのだがな……」

左右田「……マ、マジか?」

田中「貴様が相応の実力を示していれば、『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』の二つ名を与えていたのだぞ!」

左右田「いらねーよ恥ずかしい! あとオメーがその二つ名言いたいだけだろ!!」

不二咲「左右田先輩、どんまいです」

左右田「オレにはオメーが天使に見えるぜ……」

不二咲「あはは……次のくじを引きますね」


残り 石丸・不二咲・山田・大神・朝日奈・霧切・葉隠・十神・日向・花村・ソニア・小泉・澪田・罪木・田中・弐大・終里・狛枝

↓1と↓2 キャラ選択

石丸

狛枝

不二咲「あっ、次は石丸くんだよぉ」

石丸「任せてくれ! 兄弟の仇は必ず討とう!」

大和田「俺はまだ死んでねえぞ兄弟」

石丸「はっはっは、失礼した! だが今のは言葉のあやだ!」

石丸「不二咲くん、僕の相手は誰かね? もちろん誰であっても全力でぶつかるつもりだ!」

不二咲「あ……狛枝先輩……」

狛枝「あれ? おかしいな、ボクの幸運なら絶対に日向クンと当たると思ったんだけど」

狛枝「まあいいや。よろしくね石丸クン」

石丸「狛枝先輩は超高校級の幸運なのですね。僕と同じ凡人同士、全力を尽くして戦おうではありませんか!」

狛枝「それは違うよ石丸クン」

狛枝「石丸クンとボクなんかが対等だなんておこがましいにもほどがあるよ!」

狛枝「キミと違って、ボクは決定的に最低で最悪で愚かで劣悪で何をやってもダメな人間なんだ……」

石丸「せ、先輩は何をおっしゃっているのですか?」

狛枝「それに、凡人というのは予備学科の日向クンにこそふさわしい言葉だ」

狛枝「彼のような有象無象の凡人はね、どれだけ努力しても無駄なんだ。希望になんて絶対になれないんだよ」

石丸「それは聞き捨てなりませんな。努力は必ず報われます。いえ、報われるべきです!」

石丸「僕は凡人です。ですが、日々のたゆまぬ努力によって希望ヶ峰学園に招待されました。これこそが努力が報われるという証拠です!」

狛枝「駄目だよ、石丸クンのような天才が凡人なんて名乗っちゃ。だってキミは世界の希望の一員なんだから!」

石丸「ぐっ、訂正したまえ! 僕は天才ではないッ! 断じて、天才などではないのだッ!」

狛枝「それがキミの希望なんだね……」

石丸「はっ……失礼しました! 先輩に対して無礼な真似を……!」

狛枝「気にしてないよ。天才のキミが、ボクのようなゴミムシに謝る必要なんてないんだからさ」

石丸「ぐうっ……!」

狛枝「あははっ。キミがいくら自分が凡人だと言っても、ボクは何度でも否定してあげるよ!」

狛枝「そしてボクという障害を乗り越えたとき、キミの希望はより一層輝くんだ!」

狛枝「さあ、石丸クン。ボクと勝負してくれるよね?」

狛枝「それは違うよ……」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で石丸
↓2で狛枝

清聴したまえ!

あー石丸負けそう

今日はここまで

次回はおそらく土曜日です、それにしても番狂わせが起きませんね……

乙乙
残姉戦以外相手プレイヤーが勝ってるね

学級戦争 開戦!

石丸「風紀が乱れるッ!」

狛枝「キミの希望の踏み台になるよ!」


石丸(冷静になりたまえ、僕よ! ここで勝たねば風紀が乱れる!)

狛枝「うん、なかなか面白いステージだね」

2人が対決するのは月面。スペースジャーニーという名のステージで、見上げると顔のついた太陽や土星と目が合う。

石丸「月の重力は地球の6分の1……しかし計算上は6倍以上の跳躍が可能だ!」

狛枝「そうだね。空中戦になるのかな?」

狛枝は石丸に向けて跳び、滞空したまま攻撃する。狛枝の武器は槍だ。持ち手の部分に長い紐がついている。

狛枝「ほら、ちゃんと避けてよ。キミの希望はそんなもんなのかい?」

石丸(動きづらい……だがここは耐えるべきだ!)

狛枝「へえ……攻撃を無効化するんだ。さすがは石丸クンのアバターだね! ボクのような醜く脆いアバターとは大違いだよ!」

石丸(僕のアバターは防御と共にテンションが溜まるのだ!)

石丸「『武器の所持は校則違反だ』!」

超高校級の風紀委員である石丸は校則によって相手を縛ることができる。

狛枝「おっと、通常攻撃を封印されちゃった。……だったらこれはどうかな?」

手にした槍を突くことができなくなった狛枝は、後ろに跳びつつその槍を投げる。

石丸は垂直に跳んでその槍を避ける、のだが……

石丸「槍がついてくるのか!? なんということだ!!」

狛枝「あはっ、あんなに適当に投げた槍が当たるなんてボクは本当にツイてるね!」

狛枝「……キミには飛び道具が無いのかな? じゃあ、一方的に攻撃させてもらうよ」

槍を次々と投げ、石丸の体力を半分近くまで削る。

どのアバターにも言えることだが、空中では防御ができないのだ。ステージの特徴は石丸に不利に働いた。

石丸「くっ……もはや手段を選んでいる場合ではあるまい!」

石丸「忘れろ、忘れろ、忘れろビーーームッ!!」

狛枝「うわっ!」

石丸の赤い瞳から怪光線が放たれ、硬直時間の長い槍投げのモーション中の狛枝を直撃する。

狛枝「……やられた、ボクは何か忘れさせられたみたいだ」

直前に使っていた槍投げという技の存在を忘れてしまった狛枝。この効果は試合中永続だ。

石丸はようやく着地し、武器の竹刀を構え突進した。

それを見た狛枝も、気を取り直して槍で応戦する。

忘れろビームと違い、校則は一定時間で失効してしまう。また禁止できるのは各項目ごとに一度だけだ。使うタイミングが試される。

狛枝「……このままじゃボクの負けだ。でもこれでキミが勝っても、キミの希望はそれ相応にしか成長しない……」

石丸「申し訳ございません先輩っ! 僕の勉強不足ゆえに先輩の話の内容が全く理解できません!」

リーチで勝る狛枝の槍はヒット回数こそ多いものの、絶対防御(技名は『我慢』)を交えつつ狛枝の隙を狙って打撃を加える石丸に競り負けている。

狛枝「だから石丸クンにはもっと大きな絶望を乗り越えてもらわなくちゃいけないんだ!」ブン

石丸「何……! これは、毒状態か! セレス君が受けたものと同じだな!」

狛枝が投げつけたのは毒薬入りの消火弾。毒を受けた石丸から後ろに跳んで距離を取る。

石丸「ま、待ちたまえ!」

狛枝「ビームではダメージを与えることができない。竹刀を投げることもできない。さあ石丸クン。キミは一体どうやってこの絶望を乗り越えるのかな?」

毒を受けた石丸の体力は時間とともに減少していく。たとえ毒が消えても狛枝はまた消火弾を投げてくることだろう。

狛枝は知らないことだが、忘れろビームは一度しか使うことができない。よって消火弾を封印させることはできないのだ。

石丸が選んだ手段は、一気に距離を詰めて、狛枝が逃げる前に動きを止めることだった。

石丸「『廊下を走るのはやめたまえ』!」

ここは断じて廊下ではないが、狛枝は動きを大きく制限されてしまった。

狛枝「弱ったな。キミは正々堂々殴りあうのがお好みなんだね」

狛枝「ほらボクを殴りなよ! そしてキミの希望をより一層輝かせるんだ!!」

鈍足で逃げる狛枝を追いかけながら石丸は竹刀を振るう。

石丸「た、頼む……間に合ってくれ!」

だが石丸の体力も風前のともしびだった。

石丸「これで倒れてくれ、先輩……!」

2人が倒れたのは同時だった。

しかし……

狛枝「参ったね……。ゲージが1ドット分残るなんて想像もしてなかったよ……」

ほんの少しだけ、石丸の方が運が悪かったようだ。


狛枝「はぁ……キミには失望したよ」WIN!

狛枝「石丸クン……。ゴミクズみたいな才能だけど、ボクだって一応、幸運の天才なんだよ」

狛枝「これで分かったよね。世界は努力じゃない、才能で回っているんだってことがさ!」

石丸「そんなはずはない……! 絶対にありえないんだ……!」

狛枝「でも、キミの言ってることは全部間違いじゃなかったよ。たしかに、石丸クンは天才じゃなく凡人だよ!」

狛枝「世界を変えることのできない、希望でもなんでもない、しょうもない凡人なんだよ!!」

石丸「やめてくれえええええええ!!!」



GAMEOVER

イシマルくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【石丸清多夏首相就任パレード】

石丸くんが『首相』のタスキをかけて、機械で固定され、車の上から国民に手を振らされています。

紙吹雪が舞い、観衆は『石丸清多夏首相万歳』のプラカードを持って、石丸くんを祝福します。

町はパレードです。お祭り騒ぎです。

カラフルで破廉恥な仮装をした若者たちがパレードの列に加わり『ウェーイ!』と絶叫。

スーツ姿のサラリーマンたちは路上でシャンパンを開け、飲んだりかけたりの大騒ぎ。

車の上にはドローンが群がり、新首相を撮影しようとしてお互い衝突し墜落。

どさくさに紛れた暴徒がショーウィンドウを割って商品を強奪。

肩がぶつかったことに腹を立てた新石丸内閣の大臣が、プラカードで野党の議員を滅多打ち。

太眉のモノクマが手にしたライフルを上空に向けて乱射すると、花火が上がります。

町はこの上なく世紀末でした。

石丸「皆、やめるんだ! 国の風紀を乱さないでくれ! 頼むから僕の話を聞いてくれえええ!!」

たとえ総理大臣になっても、石丸くんの言う事なんて誰も聞いてくれないのです。

パレードの主役であるはずの石丸くんは、全力でイマをエンジョイしているピーポーの中心で、空気を読まず一人めそめそと泣いていました……。



日向「狛枝凪斗……クソ、なんて奴だ!」

小泉「アタシたちが忘れてしまった反応ね……」

九頭龍「もう俺らは慣れちまったからな……」

左右田「慣れっつーより、諦めじゃねーか?」

石丸「ぐおおおお……! 兄弟……僕は、僕は……自分が情けない……!」

石丸「どうか僕を殴ってくれ!」

大和田「落ち着け兄弟! とりあえず話はサウナで聞いてやる! 俺もあいつにゃムカついた! だから一旦離れてくれ!」

不二咲「……狛枝先輩と当たるのは最大の不幸だよねぇ」


残り 不二咲・山田・大神・朝日奈・霧切・葉隠・十神・日向・花村・ソニア・小泉・澪田・罪木・田中・弐大・終里

↓1と↓2 キャラ選択

乙日向

かませメガネ

不二咲「さて、一回戦後半の最初を飾るカードはぁ……」

不二咲「日向くんと十神(黒)くんだよぉ!」

日向「俺の番か!」

不二咲「相手も強いけど頑張ってねぇ」

小泉「日向、男子なんだから負けたらカッコ悪いわよ!」

葉隠「十神っちも男子だべ?」

日向「俺は予備学科のみんなの期待を背負ってるんだ。負けるわけにはいかない!」

十神「おい、俺が誰だか分かって言っているのか?」

日向「超高校級の御曹司の十神白夜だったな」

十神「違う。俺は頭脳、体力、センス、容姿、もちろんゲームの腕さえも、すべてにおいて超高校級だ」

十神「いうなれば俺は超高校級の完璧……貴様のような愚民に負ける器ではない」

日向「それは違うぞ!」

十神「……なんのつもりだ」

日向「さっきまでの皆の発言を聞いていると、本科では『どちらが本物の十神白夜か』を決める投票があったはずなんだ」

日向「そして、その投票で勝ったのは白い方の十神だった。お前には人望が足りない、つまり超高校級の完璧なんかじゃないんだよ!」

十神「黙れ! ……身の程の違いを思い知らせてやる。お前にも、偽物にもな」

ジェノ「キャー白夜さまステキーっ!!」


日向「俺の武器は気の刃か。なぜだろうな……少し考えてみよう」

日向(俺が前入っていた部活は……1.剣道部 2.フェンシング部 3.スケボー部 答えは3だ)

日向(俺がゲームでよく使うキャラクターは……1.剣士 2.魔法使い 3.武道家 答えは3だ)

日向(俺の名前『日向創』が表すのは……1.新たな分野を切り拓く太陽のような存在 2.柑橘類の一種 3.カムクライズルの前から5文字)

日向(答えは1……)

日向「推理はつながった! この武器は俺の名前からの連想で、切り拓くために必要な刃なんだ!」

不二咲『準備はいいかな? 始めるよ!』

日向「しまった! 脳内スケボーに熱中して、ろくに武器を扱う練習をできなかった!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で日向
↓2で十神

はい

ほい

さすが鎌瀬

学級戦争 開戦!

日向「おーい、俺を忘れてんじゃないだろうなー!」

十神「十神の名にかけて!」


日向「不二咲、他に適切な台詞は無かったのか……!」

舞台はヨーロピアンキャッスル。洋風の広い食堂だ。

テーブルとイスによる段差と、下の方まで降りてきているシャンデリアが、ステージに高低差を生んでいる。

日向「行くぞ十神!」ブゥン

軽く握った右手から光る刃が出現する。外では田中がテンションを上げていた。

テーブルを踏みしめて跳ぼうとすると、

十神「遅い」ドッ

日向「ぐああっ!」

豚神同様、十神は両拳に金の手甲を装備している。

超高校級の完璧は伊達ではない。素早い動きからの重い打撃が日向を叩き落とし、テーブルが2つに割れた。

日向「こ、このぉ!」ブンブンブン

気の刃は不定形で、振るうと伸びる。近づかないと判断した十神は後方へ跳ぶ。

日向「伸びろ!」

十神「なッ……!」ガシャァン

十神の腹部に衝撃が走り、そのまま上へ持ち上げられ、背中でシャンデリアを破壊してしまう。

日向(俺のアンテナは伸縮自在で、針となって対象を刺し貫くことができるんだ)

日向(……アンテナは武器にされる決まりがあるのか!?)

十神「貴様ッ……!」

十神は髪の拘束から逃れ、日向の真上から襲い掛かる。

十神「強制シャットダウンだ!!」


日向「……あれ?」

不二咲「日向くん、早くヘッドセットのスイッチを入れて!」

日向「え? 不二咲? 何が起こったんだ?」

不二咲「それは後で誰かに聞いて! まだ勝負は終わってないんだよぉ!」

日向「そ、そうなのか?」

手探りでヘッドセットのスイッチを入れると、日向は再び脱力しシートにもたれかかった。

小泉「日向はどうしたのよ?」

不二咲「十神くんの『強制シャットダウン』は頭を殴ることでヘッドセットのスイッチを切ってしまう技で……」

不二咲「スイッチを入れ直すまでの間、アバターは棒立ちになってしまうんです……」

十神「ふん、遅かったな」

日向「……いつの間にか俺の体力がごっそり減っている!」

十神「お前が間抜け面を晒している間に殴れるだけ殴っておいたんだ」

日向「ひ、卑怯だろ!」

十神「文句なら不二咲に言え! 俺もこの技は好かん、主にネーミングがな……」

十神「だがいかに受け入れがたいネーミングであっても、使えるものは使わなければならない……」

十神「なぜなら俺は十神家の御曹司……常に勝者となることを義務付けられているのだからな……!」

十神「轟沈、エクスカリバー号!!」

無駄に格好いい声色で叫びながら、十神は指先で天を指す。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

轟音と共に、巨大な建造物が天井を突き破る。

日向「そ、『その技、斬らせてもらう!』」

目をつぶりがむしゃらに振った刃が、エクスカリバー号をかき消した。

十神「なんだと……! どういうことだ……説明しろ苗木!」

日向「ここに苗木はいないぞ!」

十神「どういうことだ……説明しろ日向!」

日向「言った通りだ。お前の技、斬らせてもらった!」

十神「だがもはや貴様にテンションは残っていない……来い、エージェントども!」

十神家の社員と思われる黒スーツ黒サングラスの男たちが現れる。見るからにいずれも実力者だ。

日向「結局最後は他人任せなのか……!」

十神「人を使うのも立派な才能の内だろう。そんなことも分からないのか、愚民め」

日向「人を使う立場にいながら、どうしてお前は人脈を大事にしないんだよ!?」

十神「だからこそだ。他人は仲良くするためにいるのではない。俺に使われるためにいるんだ」

日向「苗木や腐川は友達じゃないのか?」

十神「黙れ……! 貴様よりはマシだというだけの話だ……! 使えない予備学科のゴミめ……!」

十神「狛枝の言葉にも一理ある。愚民が何人集まっても愚民でしかない」

十神「お前に本科の敷地を踏む資格なんて無いんだよ……! かかれっ!」

日向「油断したな……。俺は『未来を切り開く!!』」

ステージ全体を覆うほどの斬撃が放たれ、エージェントやテーブルを霧散させながら十神に迫る!

十神「バカな……! 貴様にはもう何も……!」

日向「喋りすぎたな十神。勝利よりも自分を誇り他人を蔑むのを優先した、それがお前の敗因だ!」


日向「俺の未来はここにある」WIN!

GAMEOVER

トガミくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【人間★失格】

十神財閥、倒産!

落ちぶれた十神くんが町中を歩くと、子供たちから石を投げられます。

手足となって守ってくれる者はもういません。お金だけで人を使っていた十神くんの元には一人も残っていないのです。

町中に居場所を失った十神くんは田舎の村へ訪れます。

しかし、一般人を見下しているのが伝わったのでしょう。村人はその温かい面ではなく排他的な面を十神くんに見せました。

村にすら居場所のない十神くんは森へ入ります。

何日も森を放浪し、とうとう飢えて倒れ伏してしまった十神くん。

目がかすみ、走馬灯が見えかけた十神くんを助けたのは一頭のゴリラでした。

ゴリラはゴリラの群れで十神くんをゴリラ流に優しく介抱してくれます。

数日後、十神くんは(プログラムの力で)ゴリラになっていました。

近くの村人は金毛のゴリラを大変珍しがり、捕らえて動物園に売ってお金を稼ぎます。

かつて十神くんだったゴリラはすっかり動物園の人気者でした。

子供たちも笑顔です!



朝日奈「このかませメガネ!」

十神「かませメガネ……だと!?」

葉隠「かませメガネだべ!」

ジェノ「かませメガネ!」

霧切「気を抜かなければ余裕で勝てた勝負でしょうに。だからあなたはかませなのよ」

十神「貴様ら、いい加減にしろ……!」

豚神「ふん、馬鹿にしていた予備学科に負けるとは、落ちぶれたものだな十神白夜」

十神「……チッ」

不二咲「日向くんおめでとう!」

ジェノ「ひなたんやるじゃねーか! あれ、ひょっとしてひなたんも萌える男子じゃね?」

山田「日向創殿にはシンパシーを感じますぞ!」

十神「どうして全員日向の勝利を喜ぶんだ……!」

舞園「え? もしかして十神くん、十神くんに使われるだけの愚民になぐさめられたいんですか?」

十神「そういうことではない!」

不二咲「次は……」


残り 不二咲・山田・大神・朝日奈・霧切・葉隠・花村・ソニア・小泉・澪田・罪木・田中・弐大・終里

↓1と↓2 キャラ選択

霧切

田中

不二咲「霧切さん、VS、田中先輩!」

田中「フハハハハハハハハハ!! ようやくか、待ちくたびれたぞ!!」

田中「戦い、それは彼我の生存を懸けた闇のゲーム! ククッ、クハハハハ! 血沸き肉躍るわ!」

不二咲「田中先輩、こういうの大好きですよねぇ」

霧切「あまり気は乗らないけれど……とりあえずおしおきは避けたいわね」

苗木「大丈夫、霧切さんならきっと勝てるよ。霧切さんは頭もいいし強いしね……」

苗木「それに、たとえ罰ゲームになってもボクは笑ったりしないよ」

霧切「……苗木くんのくせに生意気よ」カァァ

舞園「霧切さんちょろすぎませんか?」

霧切「人の優しさに慣れていないだけよ」

舞園「自分で言っちゃうんですね……」

田中「たとえ異界の形代に封じられようとも俺様の魔力は抑えきれぬだろう。絶対強者というものも不便なものだな……」

左右田「いいから早くヘッドセットつけろよ」

田中「近寄るな! 今の俺様は貴様の知る田中眼蛇夢ではないッ! うっかり貴様を八つ裂きにしてしまうやもしれんぞ!」

左右田「うっせえ!」

田中「しかし一つ気がかりがある。俺様が転生すると共に破壊神暗黒四天王の封印は解け、この世を混沌と恐怖に陥れてしまうだろう……」

田中「俺様は覇王だが無闇に命を奪いたくはない。どこかに四天王の贄となり、世界の守護者となる覚悟を持った人間はいないのか……!」

ソニア「はい! わたくしが責任を持って四天王さんたちを預かります!」

田中「闇の聖母よ。貴様は頻繁に覇王たる俺様に恩を売ろうとするが、そうやすやすと…………いや、ありがとう」

ソニア「いいえ。田中さん、わたくしに覇王の実力を見せてくださいね!」

田中「……あ、ああ」カァァ

左右田「素直にハムスターが心配だから預かって欲しいって言えよ!」

左右田「あとオメーもチョロ過ぎんだろ! チョロ対決かよ!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で霧切
↓2で田中

hei

勝てない(確信)

これどーなるん

え?え?!

なにこの奇跡…?!

ぼっちズ最強伝説

これどうしましょう

1.普通に判定をやり直す
2.2人が強すぎてゲームがフリーズする
3.一度ドローになり特殊なルールで再戦

↓3くらいまでで多いもの

3

もうこれ相討ちで良くね?

3

今日はここまで

次は月曜日か明日、相討ちからの特殊ルール戦となります

89 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2015/10/09(金) 23:47:02.55 ID:uYTfHgto0
>>86
ちょっと忘れてたわ。
君のように暇な身ではないので返信が遅れた事を詫びよう。
別に顔を真っ赤にしている訳でもなく、心底不思議だったから問うただけなんだ。
そう、いきり立たないでくれ。
ただ、自らゴミだカスだと言って貶す物の中に飛び込む神経がどう言うものか知りたかったんだが…
大体把握出来た。うちらとは逆の神経なんだな。
自分よりゴミが綺麗でその外はばい菌塗れと。
>>1が続ける気が無いと判断して良い機会だから聞いたんだが
これ以降はもう自分は書き込まん。
>>1や真面目に見に来た他の人には自分の質問で不快にさせたかもしれぬ事を謝ろう。

>>2から始まる一連の行動を起こした一般的には汚物とされる物を好むモノの事はやはり理解は不能であるが
まぁ、ヒトにはいろんな性癖があるから仕方ないと思う事にしよう。

i.imgur.com

学級戦争 開戦!

霧切「犯人はこの中にいるわ」

田中「フハハハハ……面白い!」


開始の合図とともに霧切は走り、大木の幹の裏に隠れる。

田中「ほう……畏れをなし身を隠すか。だが俺様の魔眼からは逃れられんぞ!!」

ステージは『野生の王国』……獣や鳥の鳴き声が響く密林が舞台だ。

自然そのままのデコボコとした足場と視界を覆い尽くす木々が戦士たちの行動を阻げる。

霧切(探偵は隠密行動が基本……一度視界から外れた私を捉えるのは至難の業よ)

霧切の気配は完全に消えた。草むらをかき分ける足音すらしないが、これはアバターとは関係なく霧切自身のスキルである。

田中「女豹め……それで俺様を出しぬけたつもりか? 俺様の能力(チカラ)、野生の勘(ヴィジョンクリーチャー)を舐めるな!」

これはシステムで設定された技ではなく田中の妄想である。

しかし、女豹という評価はあながち間違いではない。霧切は樹上に移動していたのだ。

大木の枝にしゃがみ込み、狙撃銃の照準を田中に合わせる。

霧切(おそらく頭部への攻撃はダメージが大きくなるように計算されているわ……)

田中「闇に潜む狡猾な獣……そして堂々たる絶対強者……果たして捕食者となるのはどちらか……ククッ」

霧切(……ここね)

その時。狙撃銃のスコープ越しに霧切と田中の目が合う。

田中「そこか!」

ドゥン!!

急ぎ放った弾丸は田中に当たったように見えたが、

田中「フフフハハハハ! 残像だ! 捕らえろ、闇の衣(ストローク)!」

瞬間移動した田中の左腕に巻かれた包帯がぐんと伸び、遠く離れた位置の霧切をかすめた。

霧切(見つかったままではまずいわね……)

バック転で枝を飛び移って包帯を回避すると、目の前の大木を田中が上っているのが見えた。

幹を蹴って跳びを繰り返し、あっという間に霧切の前に辿りつく。

田中「逃がさんぞ! “生命を縛る運命の鎖(ダブルヘリックス)”!!」

腕をクロスした田中の両腕から、二本の包帯が螺旋を描きながら霧切を捕らえんとする。

霧切(追尾してくるのね……。それなら、幹に巻きつかせましょう)

枝から枝へと跳び回り、包帯を誘導するが……

霧切「んっ!」ガシッ

田中「何ッ!?」

どうやら田中にとっても想定外であったらしい。霧切は枝をすり抜け落下し、包帯は幹をすり抜けて霧切を捕縛したのだ。

田中「奥義“悪魔の愛撫(デーモングルーミング)”!」ナデナデ

手元に引き寄せた霧切の頭を、田中は優しく丁寧に撫でまわす!

霧切「や、やめっ、やめなさい……!」

あらゆる動物の毛皮を撫でて手懐けてきた田中の手つきは人間であっても虜にする。

ただし田中曰く、これは禁断の秘技であり、実体を持ったメス猫に使うことは覇王の誇りに反することであるらしい(要は恥ずかしくて耐えられない)。

霧切は田中の顎に肘鉄を食らわせて何とか抜け出す。

霧切「せっ、先輩のくせになまいきよ」

田中「…………誠に申し訳ない」

錯乱してよく分からないことを口走る霧切の姿に、田中はこの技を使ったことをひどく後悔した。アバターなら大丈夫だと思ったのが間違いだった。

田中「だがッ!! 貴様はもう立つこともできまい!! 冬眠の時間だ、凍て付く魔界(スノーボールアース)!!」

大声で気を取り直して、田中は右腕を高く掲げる。手のひらの上に白く輝く球体が現れ、膨張すると共に周囲に寒波をまき散らす。

霧切「……あ、貴方は絶対に許さないわ」ダッ

両手に拳銃を構え、身をかがめて氷魔法を回避しつつ田中の立つ枝へ跳び移る。

氷魔法は幹や葉をすり抜け、空に着弾すると垂直に交差した三枚の平面を凍らせた。

サッ サッ バシッ パァン! バッ バッ パァンパァン! ガッ

2人は枝の上で激しい攻防を繰り広げる。

霧切の戦法はガンカタだ。格闘で相手の防御を崩し発砲、また発砲で大きく避けさせ隙を作り急所を殴る。たまに一瞬で姿を消し田中の背後に回り込む。

田中は攻撃力の高い銃弾をかわすのに必死だ。包帯を鞭のように使い霧切を牽制する。合間を見て、魔法陣から首輪と鎖が飛び出す魔獣捕縛術式で拘束を試みる。

田中「なああ!」ガクッ

霧切「跳弾よ」

霧切は先程凍った空の位置から見えない壁の位置を推理し、空に向け発砲、跳ね返った銃弾で田中の背を撃ったのだ。

田中「……ク、クハッハッハッハッ! 時は満ちた!」

膝をついたまま、田中は伸びきった包帯を操り、霧切を囲む球体を作り出す。

田中「“闇の世界(チクシュルーブインパクト)”!」

出来上がった球体を地面に向けて落とす。背の低い木々が倒れ、ジャングルの赤茶けた地面にクレーターができた。

土煙が晴れるのを待つ田中。その胸に狙撃銃の銃弾が刺さる。

霧切(密室を抜け出すくらい造作もないわ。もちろん見えない犯人の位置を割り出すこともね……)

田中「……甘いッ! 甘いぞ霧切響子! 俺様の最終奥義はあと3回の変身を残している……! 第二形態“死の世界(マス・エクスティンクション)”!」

左腕から伸びた包帯の先、クレーターの中心の球体から、包帯が変形してできた鋭いトゲが四方八方に伸びる!

霧切「……ッ!」ザクッ

田中「どうだ……もはや立っていられまい……!」

霧切「……後ろよ」パァン

田中「があッ! くっ……貴様、どうやって回り込んだ……?」

霧切「簡単な話よ……システムの穴を見つけてオブジェクトの中を移動したの。貴方だってシステム外の技ばかり使っていたでしょう?」

田中「フッ。貴様にはすべてお見通しというわけか……。恐れ入ったぞ、探偵……!」バタッ

霧切「あなたこそ、ね……」バタッ


Draw!

苗木「……不二咲クン、これどうするの?」

不二咲「うん……再試合になるけど、その前にねぇ……」

霧切「ただいま」

田中「フハハハハ! 田中眼蛇夢、現世に舞い戻ったぞ!」

不二咲「2人とも何してくれてるのぉ!?」

霧切「あらゆる手段を尽くして勝ちに行ったまでよ」

不二咲「まずねぇ……あそこは空中戦するステージじゃないんだ。本当なら木は登れなくて、枝は落として攻撃するためのものなんだよぉ……」

霧切「ええ、そうでしょうね。木の一部に当たり判定が無いからおかしいと思ったのよ」

不二咲「空に銃弾を当てて跳弾とか、チートを使って移動するとか、ズルいからね……?」

霧切「私は、木の中が空洞であることも空が平面であることもゲームの仕様で、それを活かして戦うようにプログラミングされていると考えてしまった……」

霧切「……ここまで言えばわかるわね?」

不二咲「あんまり寝てなくてサボっちゃいました……」

霧切「超高校級のプログラマーの名が泣くわよ」

不二咲「ごめんなさい……。……でも、田中先輩はまだです!」

田中「電脳の支配者よ、何が不満だ?」

不二咲「どうしてほとんどオリジナル技なんですか!」

田中「ククク、あの包帯を伸ばす技に魔力(厨二心)を刺激されてな。俺様の眠れる力(空想)を呼び覚ます媒体として実に適していたのだ……」

霧切「ちなみにどの技がオリジナルだったのかしら?」

不二咲「包帯鞭、魔獣捕縛術式、氷魔法の3つ以外全部だよぉ……」

霧切「先輩、器用ね……」

不二咲「あと……先輩には動物を召喚する技がいくつかあったんですけど……」

田中「聞け。たとえ仮初の魔獣であっても、俺様は魔獣に人間を傷つけさせたくはない。故に、己の身一つで死闘を演じた」

小泉「アイツいつもハムスターが人を殺してしまうとか言ってなかった?」

ソニア「あれは四天王さんたちの可愛さにメロメロになってしまうという意味です! 田中さんは優しい方なんですよ!」

ペコ「……動物に心を乱された私は死んだも同然か。いや、死んだとしても触りたい……」

九頭龍「どうしたペコ……」

霧切「不二咲君。ステージを変えてもう一度戦うのかしら?」

不二咲「ううん。2人とも独自のスキルを活かしすぎてるから、特別なルールで決着をつけてもらうよぉ」

セレス「サドンデスでしょうか?」

不二咲「アバターを変えて対戦、だよぉ!」

山田「もももももしかして憑依ですかな!? 他人の身体をメチャクチャにしちゃう展開キタコレェー!」

不二咲「霧切さんと田中先輩なら問題ないと思うんだぁ。……うん、もし山田くんがドローになったらルール変えよう」

霧切「なるほどね。他のアバターなら私の探偵としての能力を十分に発揮できないかもしれないわ」

田中「誰の肉体に転生しようとも俺様の魔力は衰えんことを見せつけてやろう!」

不二咲「その前に一つだけ問題が……まあいいや」

霧切「良くないわ。詳しく話してちょうだい」

不二咲「実はね……アバターにはCPU対戦用にアルターエゴを積んでいるせいか、他人のアバターに入ると、口調や性格が混ざるんだ……」

不二咲「他人の口癖が出たり、語尾が安定しなかったり……見てもらった方が早いかな。僕が動作確認をしたときの録画だよぉ」


大和田『七海ちゃんコラァ! 寝てんじゃないよぉ! 俺だって眠みぃんだぞ!』

葉隠『もうちょっと調整が必要かなだべ……。アルターエゴ、そっちの作業はよろしくねぇだべ』

澪田『千尋もう作業飽きたっすー! 筋トレするっすよー! うっきゃー!!』

江ノ島『あれ、どうしたんだろう僕……なんだかみんなを絶望させたく……』

山田『フヒヒ……山田一二三殿に憑依したよぉ。早速たぷたぷのお腹の感触を楽しみますぞ!』

霧切「……本当に大丈夫よね?」

田中「……こ、この程度恐るるに足らんわ!」

苗木「2人とも青い顔してる……」

不二咲「アバターに入ってる間は違和感を感じないから! 後遺症もないよ!」

苗木「違和感ないのって逆に嫌な気もするね……」

不二咲「すでに一回戦が終わったアバターの中からクジを3つ引くから、その中から使いやすそうなのを選んでねぇ」

苗木「強引に進めた……!?」


↓1 霧切のアバター選択(苗木・桑田・腐川)
↓2 田中のアバター選択(舞園・左右田・西園寺) (選択と同時にコンマの高い方が勝利(00は100です))

苗木

左右田

自分の身体では最強だった霧切さんは、苗木の身体に憑依したとたん最弱になってしまったのか。
つい意識しちゃって、うまく動かせなかったのかな?

異性のキャラなんて選ぶから…
同性を選んだ田中が正解

こういう時に名前が挙がりやすそうな相手って、田中だとソニアか反発の意味で左右田とかいるけど
霧切に対しては苗木くらいで、女キャラが浮かばないな
因縁あるって意味で江ノ島か?

学級戦争、開戦!

苗木「やぁ、ボクの名前は苗木誠さ……」

左右田「我こそは機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)なり!」

今回のステージはオーソドックスな中央広場だ。空中戦には発展できない。

苗木「クスッ。左右田クンよろしくね」

左右田「お主、随分と気取っておるな」

苗木「そう? ボクはボクの知る自然な苗木誠のつもりなんだけど。キミの方はそのままだね」

左右田「混沌たる野生は闇の力。未来を照らす文明は光の力……」

左右田「我は闇の覇王から光の神にジョブチェンジしたのである!」



左右田「ぎにゃああああ!! オレがノリノリで機械仕掛けの神を名乗ってるぅぅぅ!」

ソニア「田中さんの入った左右田さんは素敵です……」

左右田「ええっ、ソニアさんオレあんな感じになった方がいいんですか!?」

苗木「どうしてボクと霧切さんを交ぜるとキザになるんだ!?」

舞園(霧切さんの中の苗木くんはカッコいい王子様なんですね……。私の中では優しくて可愛い男の子ですけど)

不二咲「うーん……もしかして2人とも演じてるだけで中身はそのまま?」



苗木「それじゃ、ボクからいかせてもらおうかな。『燃えろ』!」

やや狛枝に似たイケボでコトダマを飛ばす苗木。

左右田「顕現せよ!“創造・機馬(インベンション・アイアンナイト)”!!」

左右田は自動車を生成しコトダマをかき消しつつ突進させる。

苗木「『それは違うよ!』」

さらにその自動車はコトダマで消滅させられる。

苗木「ふふっ……やっぱり格好いいな。『それは違うよ!』……『それは違うよ!』」

左右田「お主、無駄撃ちして良いのか?」

苗木「それは違…………しまった! つい……!」

苗木の声に聞き惚れるあまりうっかりテンション消費技を発動してしまった。

うろたえる苗木に左右田が走り寄る。

左右田「侵蝕しろ! “苛烈強酸(コースティックソーダ)”!!」

苗木「くっ! ……苗木クンがびしょ濡れじゃないか!」

左右田「何をしている霧切? お主はもっと強敵だったはずだ。苗木誠の機体であっても元の実力が衰えるわけではあるまい」

左右田「よもやお主……苗木誠に惚れておるのか?」

苗木「そっ、そんなこと無いよ! ボクは苗木クンに惚れてなんかいないんだ!」カァァ

左右田「お主にはがっかりだ……“掌の上の文明都市(クリエイションオブザワールド)”」

地面からいくつもの小型のビルが生えてくる。



苗木「霧切さん! ボクがナルシストみたいじゃないか!!」

左右田「オレのアバターあんな技使えたっけか……?」

不二咲「防御力を下げる酸は、左右田先輩は一度も使わなかったけど『骨格確認』って技の変形だよぉ」

不二咲「ビルを作る技は『ツッコミ暴走カート』の延長かな……」

不二咲「こんなこともあろうかと考えておいたんだろうねぇ」

左右田「他人の技考えてたのかよ! どんだけ暇人なんだよあいつは!」



苗木「あ、足場が……」

中央広場にミニチュアの摩天楼が完成していた。ビルの谷間の道路には上部に刃のついたミニカーが所狭しと走っている。

左右田「先程お主は女の身でありながら大樹を上ったではないか」

苗木「でも苗木クンは身長が低いんだ! 体力もボクよりずっと下なんだよ!」

左右田「機体選択の時点でお主は間違っていたようだな……我と左右田は体格も近い、故にほぼ変わらない行動が可能だ」

左右田はビルからビルへと飛び移り、手にしたレンチを振りかぶる。

左右田「この光の神具(バールライクサムシング)で、お主を改造してやろう!」

苗木の両手と両脚が鉄の塊に封じ込められ身動きが取れなくなる。

苗木「くっ、外れてくれ! 可哀左右田のくせに生意気だよ! キミのアバターはどんな時でも負けるべきなんだ!」

左右田「さらばだ。もう醜態をさらすな。お主と苗木誠、両方のためにな……」

拘束された苗木はビルの谷間に突き落とされ、ミニカーでできたチェーンソーの餌食となった。


左右田「これぞ文明の力なり!!」WIN!

不二咲「お疲れさまっ!」

田中「フハハ! 左右田の能力も中々面白いものだな!」

左右田「おい田中! オレのアバターで何恥ずかしい真似してくれてんだ!」

田中「一体どこに恥らう要素があるのか俺様にはさっぱり分からん」

左右田「ところどころふざけてただろ! バールのようなものとか! アコースティック左右田ってなんだよ!」

田中「……苛性ソーダを知らないのか?」

ソニア「田中さん、また機会がありましたら次はわたくしのアバターでよろしくお願いします!」

田中「……その……それは困る」

霧切「……調子に乗ってしまったわ」

苗木「霧切さん……」

霧切「苗木くん、ほっといてちょうだい」

苗木「わかったよ……」

舞園「どこか行っちゃいましたね……」

苗木「あれ? 無いなら無いでいいけど罰ゲームはどうしたの?」

不二咲「優勝候補レベルの実力だったからねぇ。それに……さっきので十分罰ゲームだと思うよ……」

苗木「それもそうだね……」

苗木(……もし舞園さんがボクのアバターを使ったらどんな反応をするのかな)

舞園「まず服を脱ぎます」

苗木「えっ」

不二咲「もうミスは発見されたくないなぁ……」


残り 不二咲・山田・大神・朝日奈・葉隠・花村・ソニア・小泉・澪田・罪木・弐大・終里

↓1と↓2 キャラ選択

山田

澪田

澪田

不二咲「澪田先輩と山田くん……」

不二咲(ああ……絶対真面目にやってくれない)

澪田「はいはーい! 唯吹は蜜柑ちゃんのアバターでお願い! 唯吹もセクシーになりたい!」

山田「でしたら拙者は西園寺日寄子殿でお願いしますぞ。つみひよは至高ッ!」

罪木「ふゆぅ、私なんかがセクシーだなんて……」

西園寺「びええ~ん! 豚キモいよー! つみひよって何だか知らないけど嫌な予感しかしないよー!」

山田「むっ? ちょっと待って下され澪田唯吹殿! 貧乳には貧乳の良さがあるのです! 安易に巨乳を求めるなかれ!」

澪田「ふん! 巨乳の一二三ちゃんには貧乳の辛さが分からないんっすよ!」

山田「いや僕はただ太ってるだけで……」

澪田「揉ませるっす! そのわがままボディーを! 唯吹に揉ませるっすー!」

山田「いやーん!!」

不二咲「誰か助けてぇ……」

大神「山田よ……そこまでにしておけ」

弐大「澪田ァ! 不二咲が困っとるじゃろうがあ!」

山田「ひぃっ! ごめんなさい!」

澪田「イエッサー! お口にチャック!」

不二咲「さっきのは引き分けになったから特別にやっただけで、2人は自分のアバターを使わないといけないからね……?」

澪田「よし、一二三ちゃん! 協力して引き分け狙うっす!」

山田「了解ですぞ! いざ、共に夢の国へ!」

不二咲「……勝った方にだけ後で遊ばせてあげるよぉ」

澪田「今この瞬間から私とアナタは敵同士……悲劇で涙が止まらないよ!」

山田「ムフフな同人誌展開のため、僕は負けられないんだ!!(イケボ)」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で山田
↓2で澪田

ほい

ばくおん!

接戦だったな

今日はここまで

引き分けようとするも夢破れた山田クンは明後日です


>>109
今回は一回戦が終わった生徒の内ネタが浮かんだものを選択肢にしました

ちなみにこんな感じ、田中はどのアバターでも独自のキャラを演じます
探偵桑田…あー、アレだよアレ。な?ここまで言えば分かんだろ?(まるで分からない)
探偵ジェノ…全部読み通りよーん、ゲラゲラゲラゲラ!(テンションだけジェノ)
厨二舞園…キャハハ!闇の宴を始めましょ?(よく敵側にいそうな少女)
厨二西園寺…なんじゃ、わらわの力を見たいと申すか(のじゃロリ)

乙乙


どれも面白そうだ
のじゃロリ西園寺見たかったな


田中はこういう事に本当にノリノリになるだろうな
探偵桑田も見てみたかった

学級戦争 開戦!

山田「全ての始まりにして終わりなる者……」

澪田「うっきゃー! 燃えてきたっすー!」


澪田「一二三ちゃん! 今の決めゼリフ、もう一度言って!」

山田「全ての始まりにして終わりなる者……」

澪田「キャー! 目を瞑ればスーパーイケメン!」

山田「ぐぬぬ……」

舞台は舞園桑田戦と同じライブステージ。だが観客席の様子は大きく違っていた。

どこまでも続く観客の群れは制服を着た300人程度の学生に、それに伴い会場の規模も東京ドームサイズから学園祭レベルに変わった。

澪田「萌え☆ 萌え☆ BREAAAAAAAAAK! ウワァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」

プログラムでできた観客に向けて、指先でハートを作り両腕を左右に広げてハートを破壊してからデスボイスという独自のアピールをする澪田。

山田「み、耳が……!」

澪田「もう唯吹の攻撃は始まっているんすよ!」

山田は背中に手を回し、丸めたポスターを手に取る。

澪田「何すかそれ?」

山田「我らオタクの伝説の武器、ポスターサーベルでありますぞ! とうっ!」

澪田「ギターッ!!」

山田のポスターと澪田のギターが交差するたびに火花が散る。

澪田「なかなかやるっすね……」

山田「拙者、動けるデブですので!!」

山田(ふっふっふ。しかし澪田唯吹殿はまるで気づいていませんな。拙者のポスターがただの剣では終わらないことを!)

山田「同人魔法発動! ラッキーウィンドですぞ!」

ポスターサーベルの先端が光輝くと、上昇気流が起こり澪田が宙に投げ飛ばされる!

澪田「ぎゃー! スカートの中丸見えじゃないっすかー!」

山田「ご安心下され。僕は二次元にしか興味はないので見ておりません」

澪田「……ホント?」

山田「ええ。それにアバターなので残念ながら全部黒塗りでした!」

澪田「やっぱ見たんすね!! 唯吹の闇パンティー見たんっすね!!」

山田「僕は魔法でエロ同人誌のような展開を起こすことができるッ!!」

澪田「この上なくイヤな魔法使いっす!」

山田(田中眼蛇夢殿が魔法戦士ならば拙者は魔法剣士!)

山田(しかし何故僕が魔法を使えるのででしょう? まさかしばしば賢者タイムになり、後々本物の魔法使い(30歳)になる運命だから……?)

山田(いやいやまさか、天使のような不二咲千尋殿に限ってそのような下衆な真似をすることなどありえませんぞ)

山田「ホワイトスプラッシュ!」

澪田「白濁した水魔法!? みんなの唯吹が汚されるー!」

山田「まだまだお楽しみはこれからですぞ! 変身!」

特撮風のロボットに変身した山田がハンマーを振りかぶる。

山田「ジャスティスロボ、見参! 正義の名の元にキミを二次創作するッ!」

澪田「冗談じゃねーっす!」ピョン

変身中の山田に躍り掛かる澪田は、運のいいことにスポットライトを背にしていた。

山田「うおっ、まぶしっ!」

澪田「これは唯吹の分!」ゴスッ

振り下ろしたギターはジャスティスロボの頭部パーツをひしゃげさせ、山田の頭が露わになる。それと同時にギターも壊れた。

澪田「そしてこれは、壊れたギターの分っす!!」ブンブンブンブンブン

山田「理不尽ですぞぉぉ!?」ゴッゴッゴッゴッゴッ

澪田怒りのヘドバン攻撃。アバターのツノは硬かった。

連続攻撃でありながら稀にひるませる効果もついているようで、山田はその場から動けず、闇雲にポスターサーベルを振り回すばかりだ。

澪田「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ウッ!!」

フィニッシュのデスボイスが衝撃波を生み出し、山田を吹き飛ばして仕切り直す。

澪田「うっひゃー! テンション最高潮っす!!」

山田「それは……僕も同じですぞ……」

澪田「そんなボロボロになっても一二三ちゃんの心の火は消えていないんだね……!」

山田「同人魔法最終奥義をお見せしましょう!」

澪田「もうっすか?」

山田「究極の創作……それは……僕自身が作品になることだッ!」ドン!

吹き上がる煙。それが晴れると、そこには少しぽっちゃり系の魔法少女がいた。

ぶー子「外道天使☆もちもちプリンセスぶー子!」

澪田「ひ、一二三ちゃんが性転換したー!」

ぶー子「いやこれは一時的な変身で……ハッ、時間がありませんな!」

ぶー子は空を飛び、弓矢の先から光線を乱射するが……澪田はそれをすべて回避し、新しいギターでぶー子を殴る。

ぶー子「澪田唯吹殿速すぎませんかあ!?」

澪田「攻撃を当てるたびに唯吹のビートは加速するんすよ!」

ぶー子「ならば僕も……ハードワーク!」

即売会数日前に見せるような機敏な動作を始め、加速した澪田に食らいつく!

しかし……最後に立っていたのは、澪田だった。

澪田「はぁはぁ、はぁはぁ……」

澪田「やっぱり、一二三ちゃんにみんなのアバターを好き勝手させるわけにはいかないっす……!」


澪田「あなたのことは忘れないよ……」WIN!

GAMEOVER

ヤマダくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【ぶー子あやうし!大怪獣襲来!】

山田くんが同人誌即売会の自分のサークルの持ち場に立っています。

目の前の机には徹夜で仕上げた薄い本が山積みになっています。山田くんにとっては自慢の子供たちのようなものです。

周りのサークルの人々も同じように神妙な表情をしています。彼らもまた、名前は知らずとも同胞なのです。

入口が開き、大勢の来場者が建物中に散らばります。

山田くんが最初のお客さんに薄い本を売ろうとしたところ、同人作家の聖地に轟音が響きました。

なんと、巨大な爬虫類のような怪物が、ビルをなぎ倒しながらこちらに向かってくるではありませんか!

来場者はパニックに陥り、一気に出口へ詰めかけます。

山田くんもその流れに飲み込まれ流されてしまいます。荷物も薄い本もすべて会場に置きっぱなしです。

そして……怪獣の吹いた火が、山田くんの丹精込めた同人誌ごと会場を焼き尽くしました。

ショックを受けているのは山田くんだけではありません。周りの同胞たちも大声を上げて嘆いています。

焼け落ちた即売会会場から、キャラクターたちが天に上っていきます。その中にはぶー子もいました。彼女たちは、自由になったのです。

満足げに去っていく怪獣の胸には『非実在青少年保護法』と刻印されていました……。



澪田「勝利のヘドバンやるっすー! うっひょー!!」ブンブンブンブン

西園寺「ありがとう澪田おねえ! わたしが慰み者にされちゃうかと思ったよ……ぐすっ」

小泉「唯吹ちゃんは女子全員を守った救世主よ!」

澪田「チッチッチッ。甘いっすね日寄子ちゃん。一二三ちゃんの代わりに唯吹が日寄子ちゃんの発展途上の肉体を堪能するっす!」

西園寺「うわあぁぁん! どっちに転んでも変態だったよー!!」

不二咲「約束は約束ですから、澪田先輩は後で休憩時間に遊んでくださいね」

澪田「ひゃっほー!」

セレス「山田くん。見損ないましたわ」

山田「つまり以前は高評価だったと?」

セレス「んなわけねぇだろ豚ァ! テメエはHランクからIランクに引き下げじゃー!」

山田「ブヒィー!!」

セレス「まったく……まず貴方の好きなキャラに変身できるだけで満足すれば良いじゃありませんか」

山田「セレス殿……男というのは、常により上の浪漫を追い求めずにはいられない生き物なのです!」

舞園「別にかっこよくありませんからね?」

十神「他の男を巻き込むな!」

不二咲「あと5試合で休憩時間……」


残り 不二咲・大神・朝日奈・葉隠・花村・ソニア・小泉・罪木・弐大・終里

↓1と↓2 キャラ選択

朝日奈

罪木

不二咲「朝日奈さんと罪木先輩だよぉ」

罪木「ふえええええ!? ご、ごめんなさぁい! わ、私、降参します!」

不二咲「それは困りますよ……」

朝日奈「ごめん不二咲。私も、あんまり暴力は好きじゃないっていうか……」

不二咲「でもゲームだから、本当の暴力じゃないから大丈夫だよ!」

朝日奈「それでも! 罪木先輩怖がってるじゃん! 私、よく馬鹿力って言われるんだよ! 殴ったらかわいそうでしょ!」

罪木「え、えと……たとえ実際に身体がダメージを受けなくても、ストレスがかかるんですよぅ……」

罪木「出血していると錯覚して死亡するという話もあるぐらいですから……そのぉ、朝日奈さんが危ないっていうか……」

小泉「相手の心配をするなんて、蜜柑ちゃん、やっぱりそういうところ保健委員よね」

大神「ふむ、朝日奈は良い子だ。戦いは似合わぬ……」

西園寺「もぐぐむぐむぐ!」

澪田「せっかく新しいカップルが誕生しそうなのに、今口を挟んだら台無しっすよ」ニヤニヤ

朝日奈「せ、先輩、私の心配はいりませんって! ほら私って体力だけが取り柄ですから!」

罪木「でも、私だって殴っても平気ですよぉ……? 気が済むまで、いくらでも殴っていいんですぅ……」

朝日奈「もう、先輩、すぐそういうことを」

不二咲「もういいよね? 2人とも大丈夫だって言ったから早く始めるよぉ」

朝日奈「ちょっと不二咲!?」

大神「……む?」

苗木「どうかしたの大神さん?」

大神「いや……何でもない」


朝日奈「うーん……本当にいいのかな」

朝日奈「罰ゲームはやだし、優勝すれば何でも叶うけど……」

朝日奈「…………ドーナツ」

朝日奈「そうだ! ドーナツだよ! 勝てばドーナツが食べられる! よしっ、頑張ろー!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で朝日奈
↓2で罪木

hoi

乙乙
来てくれて良かった

今のところ頭のいいヤツが勝ってる感じだな

おっぱい対決

どっちが負けても希望が消える…うわあああああああ

学級戦争 開戦!

朝日奈「あんたなんかに負けないから!」

罪木「うゆぅ、ごめんなさぁい……」


舞台は新しいステージ、ウォーターパレス。

一面の水場の中に、白いタイルが敷き詰められた正方形の足場が5つ浮かんでいる。

水は平均的な身長の生徒なら膝まで浸かる程度の深さで、入ると基本的に動きが鈍くなり不利である。

朝日奈「速攻だよ!」

床を蹴るとともに水しぶきが跳ねる。一つ一つの動作に水のエフェクトがつくのが朝日奈のアバターの特徴だ。

ビンタから始まり、クロールでの打撃、クイックターンの一回転キックのコンボが罪木の体力ゲージを減らす。

罪木「え、ええーい!」ブン ブン

罪木はメスを振り回す。幾度か朝日奈にヒットするも大きなダメージには至らない。

朝日奈「バブルクルーラー!」

泡を纏って罪木を高速で一周すると、罪木が泡のリングに囚われ動きを封じられる。

朝日奈「すぐに終わらせるからね!」

やるとは決めたができるだけ早く終わらせたかった朝日奈にとって、速攻を得意とするアバターは有難かった。

しかし、朝日奈は調子に乗りすぎた。罪木を囲う泡のリングはとうに消滅していた。

朝日奈「いたっ!」チクッ

罪木「うふふ……私だって、ただじゃ終わりませんよぉ……?」

お返しの麻痺毒を注射され、今度は朝日奈が無防備になる。

罪木「ぽわわ~ん。よく考えたら、朝日奈さんの肉体に負荷がかかって動けなくなっても、それはそれでいいじゃないですかぁ」

罪木「私がずーっと、看病してあげられるんですからぁ。えへへぇ……」

喋りながらもメスを振り回す手は止まらない。頬を赤らめながら凶行に及ぶ姿は仮想空間であっても狂っていると言わざるを得ない。

朝日奈(な、なんか怖いよ先輩! 普段怪我で保健室に行って会った時と全然違う!)

罪木は最後にもう一本出血毒の注射を刺し、麻痺が解ける直前に朝日奈から離れて、転んだ。

罪木「ひゃああ~! 転んでしまいましたぁ~!」

スカートの中など、見られてはいけない部分は黒塗りの影になって隠されるのだが……今の罪木は全体的に黒かった。

朝日奈(毒が回る前に勝たないと!)

朝日奈「ウォーターリング、クリスピースプラッシュ!」

両手に水のリングを生み出し投げつける。その内片方は着弾と共に炸裂した。

だが、罪木が弾き飛ばされることは無かった。

罪木は地面に丸まって完全防御の姿勢を取っていたのだ。

罪木「私……ウミガメの物真似は得意なんですよぉ……」

これが罪木のアバターの戦闘スタイル。

相手に毒を与えた後はひたすら防御に専念しじわじわと削り殺す。

朝日奈「げっ。まずいかも! ……チュロスシュート!」

指で鉄砲の形を作り、先端から細長い水の弾を撃つ。罪木の頭に当たりその場でキラキラした星型のエフェクトが飛び散るが、大したダメージは与えられていないようだ。

朝日奈「だったら!」

朝日奈は自ら水場に飛び込む。

もちろん超高校級のスイマーである朝日奈は、水場で行動が鈍くなるどころか下手をすると地上より素早くなるのだが、これはアバターの性能ではない。

朝日奈は水の抵抗を逃がす技術に極めて長けていた。この技術こそが、大きなバストを持つ彼女が一流のスイマーとして活躍できる理由である。

朝日奈(でも今回だけは、水の抵抗を全身で受け止めなきゃ!)

ウミガメのポーズを続ける罪木を見ると、朝日奈は水深の浅いプールの中でスピードを上げていく。

そして罪木の近くに来た瞬間、速さのエネルギーのすべてを水を押し出す力に変える!

規格外の泳力は高波を起こす、システム外の技を生み出すに至った。

罪木「きゃああ~!」

高波は罪木を飲みこみ、ひっくり返した。ひっくり返った亀が自力で起き上がるまでには時間がかかるものだ。

再びめぐってきたチャンスをのがさずに朝日奈は猛攻を仕掛ける。

コンボを決めてテンションを十分に溜めると垂直に跳びあがった。

朝日奈「ウォータードーナツセット!」

両腕を覆うようにいくつもの水の輪が現れ、合体しそれぞれ一本のねじれた水流に変わる。

ウォーターカッター級の高圧水流を纏った両腕を斜め上に伸ばして構え、腕から落ちる水しぶきは蝶の羽のようだ。

朝日奈「ツイストウェーブバタフライ!!」

空を蹴り、高飛び込みの姿勢を作りつつ両腕で罪木を挟み込む。

チュイイイイイイインッッ!!

水の刃が罪木を削る音が響き、舞い上がった大量の水しぶきは擬似的な雨となり降り注ぐ。

仮初の土砂降りの中……罪木はうつぶせで縮こまっていた。

朝日奈「うそ……!?」

罪木「タイミング、悪いですよぉ……?」

朝日奈「やだ……!!」チクッ

罪木「えいっ!」ドン

罪木は朝日奈に注射をすると水場へ突き飛ばす。

朝日奈(何これ! ……動けないし、息が!?)

罪木「呼吸障害の毒の味はどうですかぁ? うふふ……じっくり溺れていってください……!」


罪木「うふっ、一生介護してあげますからねぇ……」WIN!

GAMEOVER

アサヒナさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【ウォーター・イリュージョン・ショー】

食堂の椅子に座った朝日奈さんの前に、次々と料理が運ばれています。

カルボナーラ、ハンバーガー、牛丼、お寿司、ミックスピザ、ラーメン、カレー、そして多種多様なドーナツ。

お腹を空かせた朝日奈さんは目を輝かせ食事に手を付けようとしたまさにその時、床が真ん中からパカッと開きました。

椅子とテーブルと豪勢な料理ごと朝日奈さんは落とし穴に落ちてしまいます。

そこは大きな水槽でした。

モノクマがステッキを振ると、幕が閉じて水槽を隠します。

ジャラジャラジャラジャラ…………ジャン!

幕が開くと、水槽の中にはどこからともなく現れた凶暴そうな魚たちが泳いでいました!

水槽の中で朝日奈さんが顔を青くしています。

モノクマがもう一度ステッキを振ります。

ジャラジャラジャラジャラ…………ジャン!

幕が開き、水槽の中の様子がお披露目されます。

なんということでしょう! 茫然とする朝日奈さんの周辺にたくさんあったはずの料理が忽然と消えています!

さらに、水槽の底と水面には、先ほどまで元気だった魚が一匹残らずお腹を壊して死んでいるのです!

イリュージョン大成功!!

なお死んでしまった生魚はこの後スタッフ(モノクマ)がおいしくいただきました。



罪木「えへぇ……勝っちゃいましたぁ……♪」

西園寺「ゲロブタの癖になんで勝ってんの! 結局勝負もノリノリだったじゃんか!」

朝日奈「うう……私のドーナツドリーム……!」

罪木「あれれぇ? 朝日奈さん何ともありませんね……残念ですぅ」

桑田「よう不二咲。オメーもやっぱ男子なんだな!」

不二咲「何のこと……?」

山田「もちろん乳揺れの話ですぞ!」

不二咲「あれはね……ただ、アバターの挙動に違和感を感じさせないためで……」

桑田「わーったわーった。で、本音は?」

不二咲「企画者の意向だよ……」

桑田「んだよつまんねー。つーかブーデー、オメーはアニメにしか興味無かったんじゃねーのかよ?」

山田「アバターは二次元です!」

不二咲「……一番強いと思うアバターがまだ来てないなぁ」


残り 不二咲・大神・葉隠・花村・ソニア・小泉・弐大・終里

↓1と↓2 キャラ選択

葉隠

終里


終里「……」ウズウズ

不二咲「終里先輩、出番ですよ!」

終里「おう! やっとオレの番か、腕が鳴るぜ!!」

終里「で、誰をブッ飛ばせばいいんだ?」

不二咲「えっとねぇ……葉隠くん!」

葉隠「ひい! 俺か!?」

終里「オメーが葉隠か。今からオレはオメーをぶん殴る。容赦しねぇからな!」パキポキ

葉隠「ちょ、ちょっと待ってくれってー!」スタコラ

終里「真剣勝負に待っては通用しねーぞ!!」

葉隠「なんでリアルファイトなんだべ!! あっちょうどいいところに苗木っち! 俺の身代わりになってくれぇ!!」

苗木「嫌だよ!?」

弐大「止めんか終里」ムンズ

終里「邪魔すんなよおっさん、葉隠殴れねぇだろーが!」

弐大「これは戦いではなく試合じゃあ! ルールは守らんかいッ!」

不二咲「今までの勝負も見てましたよね……? このヘッドセットを……」

終里「はぁ? 生身だろうがゲームだろうが同じだろ?」

葉隠「同じじゃねーって!」


葉隠「よりによってなんで終里っちなんだべ! オーガならまだ手加減してくれたかもしれんのに!」

葉隠「で、でもゲームでならまだ勝機があるはずだ!」

葉隠「……終里っちはアホだべ。俺でも手玉に取れるに違いねーべ」

葉隠「ちょっくら結果を占ってみるか。むむむ……見えた!」

葉隠「俺のアバターは5割勝てる!!」

葉隠「……ん? でもこの占いは3割当たるから……俺の勝てる確率は……さっぱり分かんねーべ!!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で葉隠
↓2で終里

おわり

学級戦争 開戦!

葉隠「俺の占いは3割当たる!」

終里「おっしゃ、バトルだ!」


葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!!」

終里「ぐあっ! いきなりなんてずりーぞ!!」

葉隠「始まる前から襲ってきた終里っちには言われたくねーべ!」

葉隠の武器は水晶玉だが、例外として戦闘開始と同時に模擬刀による必中の先制攻撃を行うことができる。

模擬刀による一撃はかなりの威力で、終里は大きく吹き飛ばされるとともに体力ゲージの3割を削られた。

終里「……オメーのそれ(アバター)、メチャクチャつえーんじゃねーか?」

葉隠「そ、そうだべ! 俺はピラミッドパワーで守られてるからすごく強いんだぞ!!」

もちろん嘘だ。葉隠の性能は極めてピーキーである。

終里「でもオレは負けねーぞ! オラオラオラ!」

葉隠「ぎゃー! 死ぬ! 痛いべ! やめてくれー!」

ご覧の通りだ。葉隠は模擬刀以外の近接攻撃を持たない。

対する終里の性能は現実の終里とほぼ変わりない。違うのはミニスカートの中身が黒塗りであることぐらいか。

回し蹴り、逆立ちしての回転蹴り、跳び膝蹴り、頭への肘打ち、頭突き、腹を蹴りつつ宙返りで後退、流れるように技を決めていく。

終里「そのウニを叩き割ってやる!」

終里は助走から、空中で前転しながら大きく前へ跳んだ。葉隠を跳び越えると体重と回転の力を踵に乗せて、葉隠の後頭部へと叩きつける。

葉隠「頭が割れるべ!! 勘弁してくれってー!!」

ゴロゴロと転がり悶絶していた葉隠だが、転がりながら立ち上がり、一目散に逃げ出した。

終里「待ちやがれ! って速えーぞあいつ!」

葉隠の特徴の一つとして移動速度の速さがある。遠距離攻撃が主体の葉隠は相手から離れることが重要なのだ。

ちなみにこのステージは戦刃と辺古山が戦ったゲリラシティ。逃げ場は十二分にある。

葉隠「来たな……。これでも食らうべ!」

葉隠が手のひらの上に乗せて正面に突き出した水晶玉が光を放ち、ビームが連射される。

終里「こんなへなちょこビーム、痛くもなんともあぢぃっ!!」

通常攻撃では3割の確率でクリティカルヒットが出る。逆に運が悪ければほとんど無駄撃ちにしかならない。

葉隠「テンションは十分だ。俺が占ってやる! 今だけはお代は結構だべ!」

葉隠「……見えた、『オメーはウサギに足の小指を噛まれるべ!』」

終里「何言ってんだ?」

葉隠「追いつかれちまった!?」

占い結果はランダム。しかもその結果が実際に起きる確率は3割でしかない。

『心臓病で苦しむべ』や『大地震に巻き込まれるべ』の結果が成功すれば効果は絶大なのだが……。

葉隠「はーっ、はーっ」

終里「やっと追い詰めたぞ葉隠!」

逃げては撃ち、殴られては逃げの攻防が続き、葉隠の体力は残りわずか、終里は半分ほどまで減っていた。

葉隠「降参するからもう痛いのは勘弁してくれ! 頼むから!」

終里「つってもオメー倒すまで終わらねーだろ?」

葉隠「じゅ、10万円でどうだべ?」

終里「金で釣ろうだと!? オメークズ野郎だな!」

葉隠「クズでも何でもいいべ! 50万までなら出せんぞ!」

終里「50万か……。そんだけありゃアイツらにしばらくいいメシ食わせてやれるな……」

葉隠「こ、交渉成立だな! じゃあ俺に倒され……」

終里「やっぱダメだ。オレは優勝して家族にまともな生活させてやるんだよ。50万じゃ全く足りねーぞ」

葉隠「そ、そうだ! 俺はまだ本気を出してねーんだ! 占いが成功すればオメーなんか瞬殺だべ!」

終里「へーそうか。じゃあ少し待ってやるよ。へへっ、オレをがっかりさせんなよ?」

葉隠「むむむ……『オメーは何もないところですっ転ぶべ!』」

終里「おわっ、と! いてて、マジで当たった! ……で、これでお仕舞か?」

葉隠「ま、まだだべ! ……『オメーは首が180°回るべ!』」

終里「回んねーな。……うしっ」

葉隠「ま、待った! 『オメーは今日青い顎髭のおっさんに会うべ!!』 なんでこうなんだー!?」

葉隠は地べたに正座して、両手を合わせて腕の間に頭を下げる。

葉隠「神様仏様誰でもいいから助けてくれー!」

終里「……なんか来るぞ」

ゲリラシティ全体が影に覆われる。終里が空を見上げるといくつもの巨大な円盤が浮いていた。

終里「マジかよ……」

葉隠は拝むばかりでUFO襲来に気づいていない。

UFOから光の帯がゆっくりと降りてくる。それは終里に向けて放たれていた。

終里「やべー、けど……これ葉隠のせいだろ。そうと決まれば……」

踵落としが葉隠にクリーンヒットすると、円盤は一機残らず消え失せた。


終里「腹減ったぜ、メシまだか?」WIN!

GAMEOVER

ハガクレくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【クイズ!3割の確率で聞きました!】

クイズ番組のようなセットに3枚の扉が置かれていて、その前に葉隠くんが立っています。

3枚の扉のうち1枚に賞金の100万円が隠されており、正解すると獲得です。

葉隠くんは得意のインスピレーション占いでCの扉を選択すると、見事賞金を手に入れました。

選択に失敗した他の出演者の多くを扉の先で待っていたのは落とし穴でした。

第二問。やはり葉隠くんは正解し、賞金は合計200万円になります。

ここでアイドルモノクマ、インテリモノクマが脱落しました。

第三問。ここからは正解すると賞金は300万円。葉隠くんの賞金が500万円になります。

芸人モノクマ、アスリートモノクマが脱落しました。

葉隠くんは次々と正解し、なんと合計賞金は5000万円です。

オーディエンスも盛り上がり、葉隠くんもすでに喜びに溢れています。

そんな時、司会者モノクマが言いました。

最終問題の賞金は10億円です!!

今までの合計賞金を大きく上回る金額を見て葉隠くんは気合いを入れます。

最後も3択。葉隠くんが選んだ扉はA。……絶好調の葉隠くんでしたが、ついに落とし穴に落ちてしまいました。

スタジオでは、最終問題にだけ挑戦した若手人気女優モノクマが10億円の小切手を持ち、観客に祝福されています。

葉隠「しょうがないべ。でも5000万円でも大儲けだべ! がっはっは!」

実を言うと、葉隠くんはうっかり聞き逃していたのです。

一番獲得賞金が大きかった人だけが賞金を持ち返れる、というルールを……。



葉隠「なあ不二咲っち。俺の5000万円はどこだべ?」

不二咲「ないよ」

葉隠「……だべ?」

終里「おっさん! 勝ったぞ!」

弐大「応! ようやった! しかしまだまだ先は長いぞおおお!!」

終里「おっさんもまだだったな。一回戦で負けんじゃねーぞ!」

弐大「噴ッ、心配いらんわい。お前さんと当たる時が楽しみじゃあ!」

不二咲「そういえば僕もまだだったなぁ……」


残り 不二咲・大神・花村・ソニア・小泉・弐大

↓1と↓2 キャラ選択

花村

不二咲

接戦だったが花村の勝ちか。
セクハラ攻撃が決まったのかな?

放置ごめんなさい

>>149
コンマ判定は改めて行います
例えば一人目が低コンマだった場合勝たせる前提でキャラを選べるからです

不二咲「この札は……花村先輩!」

花村「ンフフ、ぼくのテクニックを味わうのは誰かな? ……大神さん? それとも弐大くん!?」

左右田「自分から強そうなヤツを希望すんのか……」

不二咲「んーと、相手はねぇ…………ふじさ、そ、そんなぁ、僕だなんて……!」

花村「フフフン、不二咲くんか。相手がぼくだなんて、きみはツイてるねえ」

花村「アーバンでエロティックな最高の体験を約束するよ!」

不二咲「あ、あはは……遠慮したいです」

花村「ねえ、ところでアバターの感度はどうなっているんだい? もちろんぼくのアバターには相手の感度を高める技があるんだよね?」

不二咲「ないです……」

花村「なんだ残念。でも大丈夫さ! 超高校級のシェフであるぼくの技術をもってすれば、無いはずの性感帯を作り出すことができるからね!」

不二咲「う、うう……」

左右田「オイコラ花村、不二咲怖がってんじゃねーか!」

不二咲「そ、左右田先輩……!」

花村「驚いたよ……。まさか左右田くんにもソッチの気があったとはね!」

左右田「ねーよ! 女子は諦めて不二咲でいいやとかねーから!」

不二咲「そ、そんなぁ……」

左右田「なんでだよ! オメーはいいのかよ! オレとキスとかすんのかよ!」

不二咲「き、キス……!? やだよぉ……!」

ソニア「左右田和一! 無理矢理キスを迫るとは何事ですか!!」

田中「よもや貴様が野獣であったとはな……」

左右田「なんでオレ責められてんの!?」

花村「よし、不二咲くん! 左右田くんから逃げるためにも早く始めようか!」

花村「痛くしないから、さっ」

不二咲「大和田くん早く戻って来てぇ……」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で花村
↓2で不二咲

ほい

ほい

【速報】78期男子、全滅
前のレスの名前欄に書き忘れましたが続きは明日投下

初めての番狂わせじゃない?

生き残り
1 舞園 むくろ セレス 腐川

2 九頭龍 豚神 七海 狛枝 日向 田中 澪田 罪木 終里 花村

やべえ…漢代表としてオーガには勝ってほしいべ

学級戦争 開戦!

花村「なんだかアーバンな香りがするでしょ?」

不二咲「ええっと……お手柔らかにお願いします」


花村「うーん、残念だなぁ。ぼくの技はほとんどが料理関係みたい……」

花村「まったく、失礼しちゃうな! ぼくは料理人である前に夜の料理人なのにさ!」

不二咲「それでいいんですか……?」

花村「まあ、でもさ? 田中くんみたいに違う使い方をすればいいだけだからね。あらゆるものはエッチなことに使えるんだよ!」

不二咲「ひぃ……ご主人タマ、なんで押し付けるのぉ……」


不二咲「……相手は僕じゃなくってアルターエゴだってこと忘れてたよ」

日向「そうだったな。不二咲が相手なら誰も勝てないだろ」

不二咲「どうかな。江ノ島さんと霧切さん、田中先輩はちょっと厳しいかも……」

苗木「花村先輩から逃げられたからよかったね」

不二咲「本当だよ……」


舞台は真夜中の路上。アスファルトの上での戦いになる。

街灯に照らされた花村は薔薇の花を口にくわえて決めポーズ。

花村(ぼくのアバター、動きがもっさりしてるんだよね……。ここは誘い受けでイクべきだね!)

アルターエゴ「せ、セクハラされる前に倒すよぉ……!」スッ

不二咲のアバターの武器はパソコンのキーボードだ。

手のひらの先で浮かんでいるそれを目の前に構えると、『virus_buster』と素早く入力する。

花村(ん? 不二咲くんの頭上に砂時計が)

砂時計の砂が1秒で落ち切った途端、エリア全体に数多の光線が降り注ぐ!

花村「熱いよ! もっと弱火で優しく炙ってもらいたいところだね!」

花村「きみは遠くから攻撃するのが趣味なのかな? 遠慮せずにもっと近くに寄ってきなよ!」

アルターエゴ「い、いやです」

花村「来ないならぼくから出向いてあげるよ……ンフフ、痛みが快感に変わる瞬間を味わわせてあげる!」

包丁を手に突進する花村を見て、アルターエゴは『browser_crash』と入力して正面からぶつかる。

花村「自分から挿れるだなんて大胆――――」

花村は頭上に砂時計を浮かべたまま硬直してしまう。砂は落ちることなく止まっている。

不二咲のアバターは肉弾戦での攻撃力も防御力も極端に低いが、時間差での範囲攻撃や一定条件で発動する罠は極めて強力だ。

アルターエゴはキーボードが壊れそうな勢いで何度も花村に叩きつけた。

花村「いたた……きみはマグロ(隠語)が好きなのかな? 動けないぼくをマグロの叩きにするだなんて……趣味が合うねぇ!」

アルターエゴ「ERRER!文章が正しく認識できませんでした  えっと……マクロの記述なら得意ですけど」

花村「ウブなきみには難しかったかな? ぼくがじっくりと身体で教えてあげるよ」

花村は包丁を鉄串に持ち替えた。

アルターエゴ「……『fire_wall』っと」

花村が近づくと、不二咲のアバターとの間に炎の壁が出現する。

花村「だと思ったよ。でもぼくも用心していやーー!」ダン!

車道を走ってきたバイクが花村をはねた。このステージのギミックである。

アルターエゴはちょうど轢かれる位置に花村がくるように、自分の位置を調節して炎の壁を狙った場所に出現させたのだ。

花村「バイクに轢かれるプレイなんてリアルじゃ絶対できない体験ができたよ……」

花村「でもこの火、甘いね。これが本物の強火さ!」

スイッチを入れたカセットコンロから火柱が噴き出す。それを持って花村は追いかけてきた。

花村「まさに受け攻め一体のテクニックだろう?」

アルターエゴ「『trojan_horse』」

炎をすり抜けて走った木馬が花村を蹴とばす。相手の技が防御系の時のみ発動する技だ。

花村「……流石のぼくもそろそろ精力が尽き果てそうだ……でも、最後にヤリ残したことがある!」

花村「これ、なんだと思う?」

アルターエゴ「……こけし、ですか?」

花村「ただのこけしじゃない、動くこけしさ」ブブブブブ

花村「用途はいろいろ。アーバンな小物の中に交ぜて置いてアクセントにする。生肉を叩いて柔らかくする」ブブブブブ

花村「そして……ンッフフーン」ブブブブブ

アルターエゴ「検索結果は…………い、いやだあああ!」

花村「ぼくは例え敗北しようとも、きみの秘所にこけしをあてがうからね!」


不二咲「……花村先輩、絶好調だねぇ」

腐川「直接何もしなくても喋りだけでいやらしいなんて、ある種の才能よね……」

苗木「感覚がなくてもあんなことされるのは嫌だな……」

不二咲「うん、アルターエゴに代わってもらってよかった!」


アルターエゴ(なんでご主人タマじゃなくて僕ばっかり……不公平だ……)

アルターエゴ(ご主人タマにも花村くんにも一矢報いる方法……これしかないよね)

ゆっくりと近寄る花村の目の前で、不二咲のアバターはカセットコンロが噴いた残り火の中に飛び込んだ!

花村「あ、あっれー!? 死ぬほどイヤだったの!?」

アルターエゴ「これでいいんだよぉ……うふふっ」


花村「このまま夜の延長戦を始めようか!」WIN!

不二咲「な、なんでぇ!? アルターエゴ、一方的に押してたのに!」

左右田「何が起きたんだよ?」

苗木「もしかして……アルターエゴはセクハラに耐えかねて自殺したんじゃないかな」

日向「自殺するプログラムなんて聞いたことないぞ!?」

アルターエゴ『ご主人タマ、ごめんねぇ』

不二咲「ううん、誰だってあんなこと直接言われたらイヤだよ……」

セレス「今回も罰ゲームは無しでしょうか?」

不二咲「アルターエゴ、自分用の罰ゲームも考えたの?」

アルターエゴ『おしおきされるのはご主人タマだよぉ』

不二咲「えっ」

アルターエゴ『僕はあくまでご主人タマの代理だからね……』

ゲーム世界に入り込むためのヘッドセットがひとりでに動きだし、不二咲の頭をホールドする!

弐大「コンピュータの反乱じゃとう!?」

アルターエゴ『今回は僕のご主人タマである不二咲千尋くんに、スペシャルなおしおきを用意しましたぁ!』

アルターエゴ『さあ張り切って参りましょう! オシオキターイム!』ピコンッ



GAMEOVER

フジサキくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【スーパー・不二咲・ブラザーズ】

ドットで構成されたゲームの世界に、うり二つの不二咲くんとアルターエゴが立っています。二人はスーパー不二咲ブラザーズ!

さらわれたお姫さまを助けに行くため二人は協力してステージを進んでいきます。

ステージの途中で大きな谷にぶつかります。赤い帽子の不二咲くんは緑の帽子の不二咲くんを踏み台にして向こう岸へたどり着きました。

赤い帽子の不二咲くんが魔王を倒してお姫さまと共に現実世界へと帰還します。

その後……不二咲くんは男前に成長していました。お姫さま役だった女の子と結婚し、幸せな家庭を築いています。

IT企業の社長になった不二咲くんの趣味はマラソンです。溌剌とした若き社長はまさに人生の勝ち組でした。

一方、緑の帽子の不二咲くんはというと。

谷底から這い上がることもできずに、いつまでも可憐な少女の姿のまま、画面の中からもう一人の自分の人生を見続けることしかできませんでした……。

不二咲「ただいま!」

アルターエゴ『……ぐすっ』

苗木「不二咲クン……?」

朝日奈「ねえ、あんたはどっちの不二咲なわけ……?」

豚神「罰ゲームを受けたのはさっきまでここにいた不二咲だろう」

罪木「緑の帽子の不二咲さんが可哀想でしたねぇ……」

狛枝「でも、2人の表情を見る限り不二咲クンは赤い帽子の方だから……なるほどね」

左右田「ホラーかよ!!」

小泉「なんだかこのゲームやるの怖くなってきたかも。……みんなはちゃんと本物?」

西園寺「さあねー? おねえももうすぐ分かるよ」

澪田「唯吹は唯吹っすよ。でも、たしか世の中には同じ顔をした人が3人いるってよく言うっすね」

小泉「もう、おどかさないでよ。……えっ、本当におどかしよね? ね?」

七海「罰ゲームの間に残りの組み合わせを決めておいたよ……ふああ」


残り 大神・ソニア・小泉・弐大

↓1と↓2 キャラ選択(自動的にあともう一組も決まります)

ソニア

小泉

七海「ソニアさんと小泉さん、大神さんと弐大くん……だね」

小泉「ソニアちゃん、ごめんね? アタシなんかが王女様を叩くなんて……」

ソニア「構いませんわ。わたくしこう見えていくつかの武芸を嗜んでいるのですが、立場上怪我をしてはいけないので本気で相手してくださる方がいなかったのです」

ソニア「遠慮は要りません! 女同士全力でくんずほぐれつ致しましょう!」

小泉「花村! ソニアちゃんになんて言葉を教えてんのよ!」

花村「ええーっ!? ぼくは何もしてないよ!? 本当だよ!」

腐川「その言葉だけなら別にいやらしい意味はないのよ……。ふふふ、小泉先輩は地味に見えて実はビッチなのね……そうなのね……!?」

小泉「や、やめてよ!」

終里「おっさんと大神か……! へへっ、すっげぇ試合が見られそうだぜ!」

弐大「無ゥ……まさか大神と当たることになるとはのう」

大神「弐大先輩、よろしく頼む。お主とは前々から一戦交えてみたいと思っていた……」

弐大「ワシはただのマネージャーじゃあ。お前さんのような格闘家を満足させられるほど強くなかろうよ」

大神「仮の肉体での勝負だ。筋力ではない、順応性が勝負を左右するだろう」

弐大「なるほど、ワシはこれまで数多くの選手を育て上げてきた」

弐大「あらゆるスポーツの動きを熟知したワシならばどんなアバターでも使いこなせるだろうと、そういうことじゃな?」

大神「うむ。我もまた世界中の武術を取り入れてきた。しかしその修行はどれも一筋縄ではいかなかった……」

大神「我もお主も今回が初めてのゲームだ。肉体ではない、技と心の強さを競うにはよい機会ではないか」

弐大「応、ワシがお前さんに勝る最初で最後のチャンスじゃな。ワシは武道のマネジメントもしておる。そうやすやすとは負けんぞ?」

終里「わかんねー。強さに種類なんかねーだろ」

不二咲「ソニアさんと小泉さんが先ですね。準備お願いします!」

ソニア「れっつらごーです!」

小泉「よ、よし! 気合入れていきましょ!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1でソニア
↓2で小泉

今日中に書き終わらなさそうなので、もう一試合分コンマ取ります

続きは土曜日、できたら金曜日です


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で大神
↓2で弐大

ほい

弐大すげー

まだ作者さんは来られませんか…。むぅ、作者さんが風邪など引いておられないか心配になってきましたよ…。

ageんな

もう駄目だ!御終いなんだ!もう作者は帰ってこないんだ!希望は、絶望に負けたんだ!作者は絶望に堕ちてしまったんだ!!

お久しぶりです…
あと半分なので、ひっそりと再開したいと思います

学級戦争 開戦!

ソニア「この印籠が、目に入らぬかー!」

小泉「しっかりしなさいよね、男子でしょ!」


ソニア「なんと……わたくしは殿方だったのですか!?」

小泉「ち、違うよ! 不二咲、なんてこと言わせんのよ!」

ソニアは細身の西洋剣と盾を装備している。

石丸や罪木と違い、アバター本体の防御力は低いが、上手く盾に当てれば大抵の攻撃を防ぐことができる。

ソニア「小泉さん、刀を抜けい!」

小泉「えっと……ソニアちゃんのも刀じゃないわよね」

小泉は素早くカメラのフラッシュを焚く。

ソニア「写ルンです!」キリッ

ポーズをとってフラッシュを直に浴びるソニア。

ソニア(これは……金縛りですね!)

ソニア(わたくしはカメラで魂を抜かれてしまったのですね。ジャパニーズホラーです!)

フラッシュは対象を一定時間硬直させる技だ。

小泉(走りづらいわね……)

2人がいるトロピカルビーチは足場の悪い砂浜のステージだ。背景は実在する観光地、ジャバウォック島をモデルにしている。

小泉「ごめんねソニアちゃん!」

小泉はソニアの頬に思い切り平手打ちをかました。

ソニア「ち、父上にもぶたれたことはないのにっ!」

そのまま続けて往復ビンタがソニアを襲う。

小泉の通常攻撃である平手打ちにはひるみ効果があり、一度嵌まると中々抜け出せない。

ソニア「ど根性ですわ!」ガイン

連撃の合間に盾を構え、何とかビンタ地獄から脱出を果たした。

小泉(テンションが溜まったし、使わなきゃ損よね)

カメラのシャッターを切ると、光の弾が発射される。

光の弾はゆるやかに前進しソニアに迫る。

ソニア「当たらない方がよろしいですわね」

盾で防がずにステップでかわしたソニアの判断は正解だった。そう、この光弾には麻痺の効果がある。

ソニア「次はわたくしの番です! またつまらぬものを斬ってしまった!」

小泉「まだ斬られてないから!」

ソニアの連続攻撃が始まる。

小泉「は、早いっ!」

ソニア「運動は得意な方ではありませんが、武芸は一通り習っておりますので」

踏み込みからの平手打ちを盾で防ぎつつ、突き、払い、ダメージを与える。

小泉「いたた……あれ?」

ソニアは一旦攻撃の手を止め、手を高く掲げた。

ウー ウー ウー

小泉「サイレン……?」

ソニアの背後から飛んできた戦闘機が爆弾を投下する。

小泉「あ、危ない!」

ソニア「ひかえおろう!!」バッ

小泉「!?」

ソニア「動きを止められるのは小泉さんだけではありません!」

爆弾が小泉に直撃し、大きな爆発を起こした。


ソニア「マンモスうれぴーでございます!」WIN!

GAMEOVER

コイズミさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【絶望フェイスフォトギャラリー】

小さなスタジオで、小泉さんの制服を着たモノクマがカメラを構えています。

被写体は小泉さん本人です。

ガシャンと大きな音を立てて、スタジオの床の一部が開き、床下からいくつもの機械のアームが現れました。

数本のアームが小泉さんを拘束します。残りのアームの先端にはマッサージ器、手袋、懐中電灯など。

まずは手袋のついたアームが足の裏やわきの下をこそぐります。

小泉さんのひきつった顔をモノクマが撮影します。

続いて懐中電灯のついたアームが顔を照らします。

白目をむいた小泉さんをモノクマが撮影します。

マッサージ器のついたアームが小泉さんの筋肉を揉みほぐします。

半分眠りそうになった小泉さんの顔をモノクマが撮影します。

眠った小泉さんを放置してモノクマが帰る頃には、スタジオの床は小泉さんの写真で埋め尽くされていました。

目を覚ました小泉さんは自分が拘束から解放されていることに気付くと、周囲を確認します。

そこには、一面に広がる自分自身の変顔が!!

恥ずかしさで真っ赤になった小泉さんは、そのまま気を失って倒れてしまいました。



小泉「もうダメ……死にたい……」

小泉「アタシの変顔、実際にプリントアウトしなくたっていいじゃない!!」

西園寺「悪魔! カマ野郎! パソコンオタク!」

不二咲「ごめんねぇ……」

ソニア「弐大さんたちの試合、始まってますよ!」

学級戦争 開戦!

大神「受けてたとう」

弐大「噴ッ、お前さんを鍛え直してやるわい」


舞台は決闘場……狭い岩場が戦場で、足場の下には煮えたぎるマグマが待ち受ける。

先に動いたのは大神だった。力強く岩を蹴る、が……。

大神「なぬっ……!?」ガラッ

足場の一部が崩れてマグマの中に落ちる。

弐大「やりづらいのう……噴!」バッ

安定した足場の中央へ素早く移動すると、弐大は跳びあがりつつ大神への蹴りを試みる。

普段の大神ならば容易く回避するどころか、反撃に転じ一撃のもとに弐大を葬り去ることもできただろう。

しかし、大神のアバターは鈍かった。

大神「ぐぬうっ!」

弐大「何じゃと……?」

困惑しつつも、弐大は身体に巻きつけていた鎖を手に取り薙ぎ払った。

大神「くっ……!」

弐大「無ゥ……」

大神が接近しヘッドバットを行う。

しかし、その動きは弐大の目でとらえることが可能なレベルだった。

ガードでダメージを最小限に抑えると、再び反撃に出る。

そして……。

大神「無念……」

超高校級の格闘家、地上最強の女子高生、大神さくらは……一切反撃に出ること無く、敗北した。


弐大「根性が足りんぞおおおおおおお!!」WIN!

GAMEOVER

オーガミさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【銀河まるごと超大戦】

大神さくらさんの道場に、道場破りと称して挑戦者が現れました。

彼の名は『銀河 まるご』。

派手なパフォーマンスで賛否両論のヒールレスラーでした。

試合が始まるや否や、彼は大神さんに背を向け、道場の門下生たちに攻撃を仕掛けました。

門下生たちも手練れ揃いでしたが、完全に油断していたためあっさりと倒されてしまいます。

大神さんが止めようとしますが、彼は逃げながらナイフで門下生たちをすれ違いざまに斬りつけていきます。

さらに彼はガソリンをぶちまけると、道場に火を放ちました。

完全なる外道。

彼は格闘家の風上にも置けないゴミクズだったのです。

怒気を噴出している大神さんに、彼はへらへらと笑いながら近づくと、スカートを大きくめくり上げます。

そしてスマートフォンのカメラ機能を使って下着を撮影し、その写真をSNSにアップロードしようとします。

しかし、そこで大神さんの拳が唸りました。

銀河まるごはどこまでも飛んでいき、お星さまになってしまいました。

圧勝。ですが、大神さんは何一つ満たされることはありません。

しばらくは怒りが収まらないことでしょう。



弐大「設定ミスじゃあああああ!!!」

不二咲「本物の強さに設定したら誰も勝てなくなっちゃうよぉ……」

弐大「だが、納得いかんわいッ!!」

弐大「やり直しを要求するぞおおおお!!!」

大神「弐大先輩、良いのだ」

弐大「しかし大神。お前さんのアバターはあまりにも弱すぎたぜよッ!」

大神「我のアバターはパワーファイターとして設定されていて、スピードに乏しかった」

大神「だが、身体が麻痺したまま戦わねばならん時が、いずれ来ないとは限らない」

大神「今回は我の負けだ……」

不二咲「これで1回戦は終了だねぇ。結果はどうなったかな?」


2回戦進出者
九頭龍・舞園・むくろ・セレス・豚神・七海・腐川・狛枝・日向・田中・澪田・罪木・終里・花村・ソニア・弐大


不二咲「78期生は舞園さん、戦刃さん、セレスさん、腐川さんの4人しか残ってないよぉ……」

小泉「男子のくせにだらしないわね!」

左右田「悪かったな! 77期男子で一人負けて!」

九頭龍「小泉も負けてんじゃねぇか」

不二咲「そして、予備学科の日向くん。1回戦突破おめでとう!」

日向「まさかあの十神白夜に勝てるなんてな。こんな機会を用意してくれた不二咲に感謝だ」

狛枝「せいぜいボクと当たるまで負けないように頑張ってね、日向クン」

不二咲「大和田くんたちは (ここにいない、教室?) 帰ってこないねぇ」

セレス「他の方々はともかく、戦刃さんが戻って来られないことには続きを始められませんわね」

不二咲「うん。それじゃ戦刃さんが帰ってくるまで休憩時間にするよぉ」

澪田「ひゃっほー! 約束覚えてるっすか千尋ちゃん! アバターで遊び放題っすー!」



休憩時間です

1.苗木たち78期男子の様子を見る
2.澪田たちのアバター遊びの様子を見る
3.この場から離れた石丸・江ノ島たちの様子を見る
4.2回戦はよ

↓1

希望ヶ峰学園西区(本科)、体育棟のサウナ。

大和田「兄弟、落ち着いたか」

石丸「……うむ。面目ない」

大和田「しかしよお、まさかあの先輩があんなヤツだったとはなぁ。同じ幸運でも苗木とはえらい違いじゃねーか」

石丸「先輩方も苦労しているようだったな」

大和田「にしても、不二咲の奴、何がしてーんだろうな」

石丸「不二咲君は格闘ゲームの試運転と言っていたぞ」

大和田「そういうことじゃなくてだよ。不二咲、あんな好戦的だったか?」

石丸「ふむ……おそらく学友と触れ合ううちに彼も一般的な男子らしくなってきたのではないか?」

大和田「でもよ……こう、ケンカの舞台をセッティングすんのは違うと思うんだよ。現に石丸は酷い目にあったじゃねーかよ」

大和田「何かあいつらしくねーんだよな」

石丸「兄弟、君こそ変わったな。以前の兄弟ならばいつでも喧嘩上等!だっただろう!」

大和田「あぁ? 前から相手は選んでただろ。おう、久しぶりにタイマンでもするか?」

石丸「サウナ勝負だな! いいだろう! 今日こそ決着をつけようではないか!!」

大和田「うおおおおおお!!」

石丸「ぬおおおおおお!!」



生物学棟3階、神経科学研究所。

むくろ「松田くん。盾子ちゃんは……」

松田「お前は行け。次の出番があるんじゃないのか?」

むくろ「うん、でも心配で……」

松田「こいつが簡単に潰れるわけないだろ」

むくろ「でも盾子ちゃん、今までにありえないくらいに絶望的、いや、希望的?な罰ゲームを受けたから……」

松田「俺がその記憶を消せばすぐに復帰できる。お前も遅刻して不戦敗で罰ゲームになってもしらないぞ」

むくろ「わかった。盾子ちゃん、レーション置いとくね……」

松田「……行ったか」

松田「おい、クソブス。起きてるだろ。脳波を見るまでもない」

松田「お前の寝顔は気持ち悪いだけだ。邪魔だからさっさと出ていけ」

松田「無視か。何のつもりだ……?」



苗木「あっ、戦刃さん、戻って来たよ」

むくろ「ごめんね不二咲くん」

不二咲「ううん。澪田さんもちょうど遊び終わったところだったんだ」

不二咲「2回戦を始めるよぉ!」

澪田「えー、まだやるんすか? 唯吹もう飽きたっすー」

不二咲「2回戦を突破して準々決勝まで進んだ8人は、負けても罰ゲームが免除されるから頑張ってねぇ」

舞園「罰ゲームを避けられるならぜひ次までは勝ちたいところですね……」

九頭龍「たまにえげつないの交じってるしな」

不二咲「いくよぉ。2回戦最初の組み合わせは……」


九頭龍・舞園・むくろ・セレス・豚神・七海・腐川・狛枝・日向・田中・澪田・罪木・終里・花村・ソニア・弐大 から選択

↓1と↓2

狛枝

日向

弐大

狛枝「あ、不二咲クン。それボクに引かせてくれないかな?」

不二咲「え、あ、ちょっと……!」

狛枝「ボクと……日向クンだね」

日向「……っ!?」

狛枝「アハハッ! ボクはツイてるよ!」

狛枝「こうして2回戦の一番最初にボク自身の手で予備学科を潰すことができるんだからさ!」

葉隠「いきなり最終決戦だべ!」

小泉「日向、しっかり!」

花村「負けないでー!」

日向「狛枝……」

狛枝「何の才能もないゴミがボクに口を聞かないでくれないかな?」

日向「お前は、どうしてそこまで予備学科を憎んでるんだよ!?」

狛枝「別に憎いわけじゃないよ。ただ、キミのような無能と関わることで彼ら、超高校級の才能を持つ希望のみんなに悪影響が出るのがイヤなんだ」

狛枝「世界は希望が動かしているんだ。だから希望の踏み台にもなれないキミに存在価値は無いんだよ!」

日向「それは違うぞ!」

狛枝「何が違うの?」

日向「みんなが自分の得意分野を生かしてできあがる、そんな希望もあるんじゃないか?」

狛枝「愚問だね。たった一つの絶対的な希望がすべてなんだ」

日向「なあ。このトーナメントの優勝者は、絶対的な希望と言えるよな?」

狛枝「……そうかもね」

日向「だったら俺は優勝を目指す! そのためにまずはお前を倒す! 俺の希望の踏み台にしてやる!」

狛枝「あははははは!!! 無理に決まってるじゃないか! その根拠のない自信をボクが叩き折ってあげるよ!!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で狛枝
↓2で日向

ネットリ

未来だって創れるはずだって信じてるんだよ!

さすが主人公
どこぞの低身長とはガタイが違うのだよ

学級戦争 開戦!

狛枝「キミは希望でも何でもないんだよ」

日向「おいおい、待ってくれってー! 俺も交ぜてくれよー!」


二回戦第一試合の舞台は、トロピカルビーチ。

陽気な南国ムードに似つかわしくない宿命の対決が幕を開ける。

日向「いくぞ、狛枝ぁ!」

狛枝「アハハハハ! かかってきなよ予備学科!」

2度目の戦いだ、もはや無駄話もせずに刃を交える。

お互いに体力ゲージが8分の1ほど減ったところで、先に動いたのは狛枝だった。

狛枝「ふふっ」ブンッ

日向「くっ、これは……!」

狛枝が放った毒入りの消火弾を浴びてしまう日向。

狛枝「はぁ……。さっきボクが石丸クンに使ったのを覚えてなかったの?」

日向から距離を取って、狛枝は必中の槍を投げつける。

日向「こ、この……!」

狛枝を追いかけながら闇雲にコトノハを振り回すが、狛枝には当たらない。

狛枝「もう終わり? がっかりだよ……。予備学科に少しでも期待したボクが馬鹿だったね……」

日向「まだ終わらないぞっ!」ザッ

剣を振ると見せかけて、日向は砂浜を力強く蹴り狛枝の顔に砂をかけた。

視界を遮った隙に懐に入り込み、コトノハの連続攻撃。

思わぬ反撃に狛枝も高笑いしながら槍を振り回す。

日向「おおおおおお!!」ブン ブン ブン

狛枝「あっははははは!!」ドス ドス ドス

お互いの体力ゲージがどんどん減っていくが一向に離れる様子は無い。

これは信念のぶつかり合いなのだ。

双方の体力ゲージが4分の1を切った時、このまま打ちあったら負けると判断した狛枝が一歩後退し、仕掛けた。

狛枝(予備学科も中々やるね……)

狛枝(でも、彼の武器は強い思い、ただの気合いだけなんだ……)

狛枝(どうしようもないゴミみたいな才能だけど、彼と違ってボクには超高校級の才能があるんだよ)

狛枝(思い知らせてあげよう。才能を持つ者と持たざる者の決定的な差ってやつをさ……!)

狛枝は懐から拳銃を取り出した。

狛枝「普通に撃ってもいいけど、別の使い方をすると運次第で効果の変わる必殺技になる……」

狛枝「でも、ボクなら確実に一番大きな効果を出すことができるんだ」

狛枝は拳銃の弾丸を一つだけ残して外すと、その銃口を側頭部に当てた。

日向「う、動けない……どうなってるんだ?」

必殺技の演出中は動くことができない。

狛枝(引き金を、5回引く)カチカチカチカチカチッ

狛枝(そして相手に向けて撃つ)

狛枝(終わりだよ、予備学科)パァン

しかし銃弾は日向に当たることはなかった。

日向「ほっ……」

だが。

偶然にも日向の背後にヘリコプターが飛んでおり。

逸れた銃弾は、偶然にもそのプロペラの付け根に命中し。

ヘリコプターは制御を失い、偶然にも日向めがけて墜落した。

狛枝「アハハハハ! やっぱりボクはツイてるよ……!」

日向「『その技、斬らせてもらう』!!」

狛枝「……そんな……!?」

日向「やっぱりな。このヘリコプターも技の一部だったんだ」

日向「だけど、動けなくなるのは、銃弾を撃つところまでだった」

日向「俺も狛枝もすべての仕様を把握してたわけじゃない。ただ、今回のお前は運が悪かったんだ、狛枝!」

狛枝「アハハッ……! 予備学科に負けることがあるなんて、本当に使えない才能だよ……!」

日向「まだ終わってないからな。毒で倒れる前に必ずお前を倒してやる!」

狛枝「参った、降参するよ」

日向「は?」

狛枝「予備学科にここまでやられたんだ。もう負けたも同然だよ……」

日向「なんだよそれ……」

狛枝「不二咲クン、聞こえてるよね? ボクの負けで処理してよ」


日向「未来だって創れるはずだって信じてるんだよ!」WIN!

GAMEOVER

コマエダくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【人生史上最大最悪のアンラッキー】

狛枝クンと大勢の人々が狭い部屋に閉じ込められています。

彼らは皆小柄ですが光り輝いており、様々な職業を表す人型のシルエットで表現されています。

部屋には天井が無く、彼らはジャンプや肩車で壁を乗り越えての脱出を試みていますが、全く上手くいきません。

そこで目を付けたのが狛枝クンです。

彼らは狛枝クンの長身を利用しての脱出を提案しました。

この方法では狛枝クンだけは脱出できませんが、狛枝クンは快くそれに応じました。

かくして、彼らは狛枝クンを踏み台にして運よく脱出に成功しました。狛枝クンもまた彼らの力になれたことに満足げです。

その時、部屋の不透明な窓ガラスが音を立てて割れました。

窓の向こうに広がっていたのは、灼熱地獄。

狛枝クンは彼らを地獄へ送り出していたのです。

高温で窓ガラスが割れて開いた窓から業火が侵入してきます。

狛枝クンの瞳に映る炎。

追い詰められた狛枝クンを、業火が焼き尽くそうとした……その時。

大嵐が発生し、地面は鎮火され、部屋の壁も吹き飛ばされました。

運よく一人だけ死なずに済んだ狛枝クンはびしょ濡れで立ち尽くしていました。



舞園「日向くん、おめでとうございます」

左右田「狛枝を倒すなんてオメーやるじゃねーか!」

日向「応援ありがとうな、みんな!」

弐大「狛枝、どうして降参なんかしたんじゃあ。お前さんならあの後幸運で巻き返すこともできたじゃろうに」

狛枝「ボクは所詮本物の希望じゃない、ただのゴミクズなんだ……。だから、後は真の希望であるキミたちに任せようと思ってね」

狛枝「日向クン、ボクに勝ったからって調子に乗らないでよ。ボクは超高校級の生徒の中じゃ最低最弱の人間なんだからさ……」

澪田「もし創ちゃんと当たっても本気出し辛いっすね。凪斗ちゃんの思い通りになったみたいで……」

日向「手加減はしないでくれよ。俺は自分の力でどこまでいけるか試したいんだ」

不二咲「せっかくだから日向くんに抽選をしてもらおうかな?」

日向「ああ。次の組み合わせは……」


九頭龍・舞園・むくろ・セレス・豚神・七海・腐川・田中・澪田・罪木・終里・花村・ソニア・弐大 から選択

↓1と↓2

腐川

田中

日向「腐川と田中だな」

腐川「ふふ……ここであたしも終わりね……。そして罰ゲームで醜態を晒されるのね……悪夢だわッ……!」

朝日奈「後ろ向きになってちゃダメだよ! 腐川ちゃんは私達78期の代表なんだから!」

桑田「でも相手手強いぜ……。あの霧切との勝負を覚えてるだろ?」

苗木「腐川さんはともかく、ジェノサイダーならひょっとしたら……」

田中「左右田、貴様の仇は俺様が討ってやる」

左右田「は? 別に期待してねーよ。ケケケ、オメーもちょん切られちまえ!」

ソニア「ジェノサイダー翔がお相手ですか……。田中さん、くれぐれもお気を付けください!」

田中「案ずるな雌猫。俺様を誰と心得る」

田中「制圧する氷の覇王、田中眼蛇夢なるぞ! 如何に殺戮狂と言えども、現世の人間である限り俺様の敵ではないわ!」

田中「フハハハハハハハ!!」


腐川「さっきはどうやって先輩を倒したのか全く覚えてないのよね……」

腐川「あら……武器として本が増えてるわ……」

腐川「あの化け物に万年筆と本でどう勝てって言うのよ……!!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で腐川
↓2で田中

せいや

ふむ

学級戦争 開戦!

腐川「あたしを除け者にしようたって、そうはいかないわよ…!」

田中「フハハハハ……面白い!」


舞台となったのは大図書館。本棚とテーブルがいくつも並び、行き止まりと遮蔽物の多いエリアである。

田中「最初からクライマックスだ!! 魔獣捕縛輪(ローピング)!!」

田中の包帯がカウボーイの使う投げ縄に変形し、腐川を襲う。

腐川「捕縛だなんて、いやらしいわね……!」

闇雲に振り回した万年筆の先端が投げ縄に当たり、消滅させた。

田中「フッ、厄介な魔具だな。ならばっ!」

田中は包帯を本棚に叩きつけ、中の本を落とす。

落下した本は真下にいた腐川に降り注ぎ、腐川は本の山に埋もれてしまった。

腐川「ひぃぃぃぃ!」ドサドサ

田中「……まだ終わっていないのだろう? 覚醒者よ、姿を現せ!」

ジェノ「邪邪邪邪ーン!!」ボコッ

本の山から赤く血走った眼と長い舌を持つ頭が生えてきた。

早くもジェノサイダー翔の登場である。

ジェノ「あらららーん? 次はアンタを切り刻めばいいわけ?」

田中「……切り刻めるものならばな」

ジェノ「じゃあ遠慮なく殺っちゃいまーす! ……あん? ほどけねーし」

田中「魔獣捕縛術式……」

ジェノの足元の魔法陣から延びた鎖が全身に巻きついていた。

田中「覇王のタコ殴り! フハハハハハハハハハハ!!!」ダダダダダダダダン

ジェノ「全然痛くねー。っと、ほどけた」

田中「……今の連撃で俺様の魔力は最大量に達した。この意味が分かるな?」

ジェノ「知らなーい☆」

田中「俺様の究極魔法が貴様を葬るということだッ!!」

田中「第一形態“闇の世界(チクシュルーブインパクト)”!」

包帯がジェノサイダーを取り囲み、球体を構成しようとするが……

ジェノ「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」ズババババババッ

ジェノ「もう終わりー?」

田中「クッ、これでは第二形態に移行できん……! 闇の衣では相性が悪いか……」

出鼻をくじかれた田中の服の中から声が聞こえてきた。

破壊神暗黒四天王「「「「チューチュー」」」」

田中「お前たち……俺様のために戦ってくれるというのか!?」

田中「不甲斐ない主で済まない……力を借りるぞ、四天王よ!」

ジェノ「お別れの挨拶は済んだかしらん?」

田中「貴様に極上の凶器をお見舞いしてやろう。フハハハハ、ゆけ、四天王よ!」

破壊神暗黒四天王「「「「チュー!」」」」

ジェノ「ハムスター?」

床を駆ける4匹のハムスターは次第にその姿を変容させていく。。

マガGは象へ、サンDは狐へ、チャンPは龍へ、ジャンPは鷹へ、それぞれの二つ名に見合った姿へと変貌する。

重鉄の赤象、その鋼鉄の重さを持つ脚がジェノサイダーを踏みつける。

滅星者たる銀狐、その口から放たれた冷凍光線がジェノサイダーを凍てつかせる。

侵略する黒龍、彼の歩んだ地が闇に覆われ、ジェノサイダーを苛む。

蜃気楼の金鷹、光の速さで飛来した爪がジェノサイダーを掴み、天空から投下する。

そして……

田中「覇王の奥義をとくと見よ! インフィニティ・アンリミテッド・フレイム!!」

とどめとばかりに、田中の魔眼がジェノサイダーを闇の炎で焼き焦がした。

ジェノ「」

田中「これが俺様と四天王の力だ」

腐川「はっ……! 今、またアイツに代わって……」

田中「何だと!?」

田中のテンションゲージは底をついている。

腐川「もしかして……チャンスなの?」

田中「クッ、そんな馬鹿な……!」

腐川の攻撃は拙かったが、それでも後はワンサイドゲームであった。


腐川「フ、フフフ、やった、やったわ…!」WIN!

GAMEOVER

タナカくんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【眼蛇夢大地に堕つ!!】

田中くんが屋外で小さな台の上に立っています。

目の前には、各地から集められた躾けのなっていない犬たち。

田中くんは餌をちらつかせて犬たちの興味を引きます。

しかし彼の思惑に反して、犬たちは興味を持つどころか田中くんへ躍り掛かってきたのです!

その剣幕と勢いにおののき、田中くんはキャラを忘れて焦ります。

無数の犬たちが田中くんにしがみつき、流石の超高校級の飼育委員もバランスを崩してよろめきます。

そしてついに、田中くんは台から落ちて地面に倒れてしまいました。



田中「俺様としたことが敵の能力を見誤ってしまった……」

左右田「まあドンマイな。ハサミ女倒しただけでもすげーよ」

不二咲「また優勝候補が一人いなくなっちゃったねぇ……」

ソニア「元気を出してください! 田中さんの分まで私が頑張ります!」

腐川「勝っちゃったわ……」

朝日奈「腐川ちゃんすごいよ! おめでとう!」

舞園「これで罰ゲームは回避できましたね!」

腐川「び、白夜様! 褒めてください!」

十神「お前ではなくジェノサイダーの力だろう。殺人鬼が順当に勝っただけに過ぎん」

大神「だが、最後に田中に勝利したのはジェノサイダーではなく腐川自身の力だ。そこは評価するべきだろう、十神よ」

十神「チッ。……優勝したら考えてやる」

腐川「は、はい! 白夜様、あたし頑張ります……!」

七海「えー、2回戦3組目はー」


九頭龍・舞園・むくろ・セレス・豚神・七海・澪田・罪木・終里・花村・ソニア・弐大 から選択

↓1と↓2

九頭龍

ソニア

むくろ

七海「九頭龍くんとソニアさんだね」

九頭龍「ソニアか。悪ぃが俺は九頭龍組の跡取りとして罰ゲームで醜態さらすわけにはいかねーんだよ」

九頭龍「ここで負けてもらうぜ」

ソニア「私とて同じです。ノヴォセリック王国の王女として負けられません!」

左右田「ソニアさん、頑張ってください! チビの九頭龍なんかに負けるわけないですよ!」

ペコ「左右田、ちょっとこっちに来てもらおうか」

左右田「あっ、ちょ、すいません! 今のはノリで言っただけで! 仕事に必要だから指だけは勘弁してー!!」

ペコ「そうだな……花村、頼めるか?」

花村「おやすいごようだよ!」

左右田「うわああああ!」


九頭龍「ソニアは盾を持ってやがった……チャカは通じねえかもな」

九頭龍「まあ、苗木と違って武器を持ってるならこっちにも対策はある」

九頭龍「極道の罰ゲームはきつそうだからな。絶対に勝たせてもらうぜ……!」


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1で九頭龍
↓2でソニア

右手に剣を 左手にマカンゴを

おっしい

学級戦争 開戦!

九頭龍「俺は殺れるぜ?」

ソニア「この印籠が、目に入らぬかー!」


舞台はヨーロピアンキャッスル。

それを確認したソニアがドヤ顔で言った。

ソニア「これは、わたくしが有利のようですね!」

九頭龍「そいつはどうだろうな」

大広間は中々広く、逃げ回るスペースが十分にあった。

したがって、九頭龍はソニアの剣の間合いから外れたまま一方的に拳銃で攻撃できたのだ。

ソニア「卑怯です! 九頭龍さん、あなたという人は……!」

九頭龍「文句なら作った不二咲に言えや!」

九頭龍(盾に当たってもテンションは回復するみてぇだな。よし、ここらで……)

九頭龍は逃げ回る戦法から一転、ソニアに急接近する。

九頭龍「非現実だから堪忍しろよ! おら!」

ソニア「きゃっ……!?」ポロッ

九頭龍の近接攻撃の直後、ソニアは剣と盾を落としてしまう。

ソニア「わ、わたくしの指がちょんぎれてしまいましたわ!」

九頭龍「指詰めだ。テメーのような武器を持ったヤツの武器を使えなくする。苗木には効果が無かったがな」

九頭龍「つまりオレとテメーの勝負は最初から決まってたんだよ!」

こうしてしばらくの間、逃げ回るソニアを狙い撃つシューティングゲームに変わった。

テーブルの陰に隠れて銃弾を回避しながらソニアが言う。

ソニア「そんな……指切りだなんて、もうわたくしはお嫁にいけません!」

九頭龍「なんだそりゃ……」

ソニア「わたくしの国の古い風習の一つで、指を切断された女性は結婚ができなくなると言われています……」

九頭龍「オメーの国、定期的に変わった風習がでてくるな、いくつめだ?」

九頭龍「つーかゲームの中だから関係ねーだろ?」

ソニア「いいえ。たとえ夢の中で切断されたとしても同じなのです。九頭龍さん! 責任を取ってください!」

九頭龍「は、はぁ!?」

ヤクザである九頭龍は責任という言葉に弱い。相手が社会的に強い立場を持つ人間ならばなおさらである。

九頭龍「お、オレはどうすればいいんだよ!」

ソニア「市中引き回しの上、打ち首獄門! あるいは、マカンゴを献上してください」

九頭龍(マカンゴって何だよ……)

ソニア「でも今回に限って特別に、わたくしに負けることで便宜を図りましょう!」

九頭龍「……その手に乗るかよ!」

話している間にソニアの指が生えてきた。ソニアは九頭龍の動きを一瞬止めて攻撃の起点作りを試みる。

ソニア「まあ、わたくしの指がにょきにょきと! 九頭龍さん、控えお」

九頭龍「させねえぞ!」

ひるませられて体勢を立て直される直前に、九頭龍はソニアの足元へ滑り込む。

九頭龍「次はコンクリ詰めだ!」

ソニア「こ、今度はわたくしの脚が……!」

セメントをかけて全身の動きを封じる必殺技だが、角度が悪く足元しか固めることができなかった。

しかし、それで十分でもあった。

九頭龍「悪いなソニア、オレは何が何でも負けられねぇんだ……!」

ソニア「どうしてそこまで勝ちにこだわるのですか……?」

九頭龍「決まってんだろ……」

九頭龍「オレの罰ゲームは絶対にガキ扱いされるヤツだからなッ……!」

銃弾でソニアの体力を削り、九頭龍は全くダメージを負わずに勝利した。


九頭龍「一昨日来やがれ!」WIN!

GAMEOVER

ソニアさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【祖国よ永遠に】

日本の旅館でくつろぐソニアさんの元に一通の手紙が届きます。

それはノヴォセリック王国崩壊の知らせでした。

急いでプライベートジェットに乗り込み国へ帰ったソニアさんが見たものは。

広場に集まった大勢の観衆と。

その視線の先でギロチン台に立つ両親。

ソニアさんが大声で止めますが、無情にもギロチンの刃は落ちてしまいます。

しかし王の首が落ちることはなく、苦悶の表情を装ったままその場にとどまっています。

王妃が刃を上に戻すと、王は無事立ち上がりました。

マジック大成功!

経済破綻したノヴォセリック王国は遊園地ノヴォセリックランドとして再出発していたのです。

何も気づかず泣き崩れていたソニアさんが処刑台改め演台に連れていかれます。

近衛兵がソニアさんに油をかけ、導火線を使って火を点けます。

ボン!

煙が晴れるとそこには、一瞬でバニーガールの服に着替えたソニアさんが立っていました。

あわれ王女様はこの上なくはしたない格好で来園者に笑顔を振りまく羽目になりましたとさ。



左右田「うひょーっ! ソニアさんのセクシーショット!」

ソニア「父上、母上、申し訳ございません……」

田中「今は好きなだけ泣くがいい。貴国の民の前でその惨めな姿を晒さぬようにな……」

ソニア「田中さん……!」

左右田(あ、やべぇ、またオレの株下がったわ……)

不二咲「ソニアさん、結局必殺技を使えずじまいだったね……」

田中「ちなみに如何様な術だったのだ?」

不二咲「マカンゴを召喚して相手を攻撃させる技だよぉ」

九頭龍「またマカンゴかよ! くそっ、ちょっと見たかったぜ……」

田中「ほう、マカンゴか。もし発動さえしていれば勝利は確定していただろうに」

ソニア「ええ。使えなかったことがまことに残念です……」

九頭龍「田中! テメーマカンゴを知ってんのか!?」

田中「俺様は現在マカンゴを飼育しているのでな」

左右田「あ、マカンゴならオレも知ってるぜ。思ったより柔らかそうな外見だったな」

ペコ「なんだと……? マカンゴとは、まさかもふもふしているのか……?」

ソニア「そうであるとも言えますし、そうでないとも言えますね」

九頭龍「畜生め……気になるじゃねーか!」

ペコ「くうっ……!」


次に選ばれた生徒を、舞園・むくろ・セレス・豚神・七海・澪田・罪木・終里・花村・弐大 から選択

↓1と↓2

セレス

豚神

不二咲「次はセレスさんと十神先輩だよぉ」

山田「頭脳派同士の対決ですな」

苗木「騙すか騙されるかのすごい駆け引きが見れそうだね……」

豚神「ふん、いいだろう」

豚神「俺はギャンブラーなどよりもずっと深い裏の社会で生きてきた詐欺師だ」

セレス「貴女、詐欺師だったんですか」

豚神「人を騙すことにかけては俺の方が上だ。その経験の差を見せつけてやろう」

セレス「あら、でもこれはゲーム。ゲームにおいてはわたくしの方が経験豊富ではなくって?」

豚神「俺はあらゆる人物に成りすますため、多様な技術を身につけている」

豚神「貴様の技術と勝負運も、かなり近い所まで模倣することが十分に可能だ」

西園寺「あれー? そういえば十神おにいって、相手の姿に変身できるんじゃなかったっけー」

腐川「しかも肥え太った姿で、だったわね……」

セレス「……。おい豚。わたくしの姿に化けたらただじゃおかねーからなッ!」

豚神「ああ、そうだな。俺も女装はあまり好まないのでな」

舞園(変身しないと約束しているようで約束していませんね。詐欺師らしいです)

舞園(私も変身されるのは嫌なので、セレスさんに勝ってもらいたいですね……)


コンマの高い方が勝利(00は100です)

↓1でセレス
↓2で豚神

えい

やあっ

肥えたタエコティア……

革命返しくるか

学級戦争 開戦!

セレス「さあ、ゲームの時間ですわ」

豚神「俺が導いてやる!」


今回は新しい舞台、学級裁判場での戦いである。

黒と白のチェック模様の床が特徴的な、騙す者同士の戦いにふさわしい舞台だ。

とはいえ、お互いに一回戦で手の内を見せている。全く同じ手は通じない。

セレス(今回は動かなければ勝利は掴めませんわね……)

セレスは速攻を選択した。

早目にテンションを高めておいた方が後に有利になる。相手が同じ技を使ってくるのならばなおさらだ。

豚神「そうか、カードそのもので攻撃することもできるのか」

詐欺師は少し焦っていた。

なぜなら一回戦でセレスは革命以外の技を一切使っていないのだ。

他の相手ならば開始直後の変身ができたことを考えると難敵と当たってしまったと言えるだろう。

豚神「くっ、避けづらいな……」

セレス(手元以外からカードを飛ばす技、イカサマです。変身される前にできる限り削りますわよ……!)

セレス「ベット!」ブゥン

豚神「……貴様、何をした?」

セレス(体力を支払って攻撃力を上昇させる技……教えるわけにはいきませんわ。うっかり使って自滅していただきたいので)

豚神「まあいい。頃合いだろう……『スティング』!」

詐欺師は一瞬にしてセレスに変身した。

しかしその姿はやはりと言うべきか肥満体である。ヒールは今にも折れそうだ。

ダイエットもせず似合わない少女趣味の服を着ているようで非常に見苦しい。というより普通このようなサイズのロリータ服は存在しない。

だが、その顔はバッチリとメイクされており、本物のセレスと遜色ない美しさを兼ね備えていた。


桑田「あれ何て呼べばいいんだ? デブセレス?」

山田「肥えた多恵子殿、ですかな……」

葉隠「リアルな話、元々豚神(トンガミ)っちと呼んでたから豚レス(トンレス)が適切だべ!」

苗木「……ボンレス」ボソッ

桑田・山田・葉隠「それだ(べ)ッ!!」

ボンレス「では、ここからが本当の勝負ですわよ」

セレス「癇に障りますわね……!」イラッ

セレスと詐欺師のカードの投げ合いが続く。

実力は伯仲。しかし先程一方的に攻撃されていて、当たり判定が大きく、さらにベットの効果が無い詐欺師がやや劣勢だ。

ボンレス(革命を先に使わせようとしているのでしょうか? ですがその手には乗りません)

セレス(と、考えているでしょう。ですが、革命を先に使うのはわたくしです)

セレスはおもむろにコイントスをする。出たのは裏面だ。

ボンレス「おや? 超高校級のギャンブラーともあろう方が運の悪いことですわね」

セレス「うかつでしたわ……」

セレスの防御力が下がってしまう。もし成功していれば一定時間ダメージ量をほぼ0に抑えることができる技だ。

ボンレス「どうやらベットの効果も切れたようですね。運はわたくしに味方しているようです」

セレス「『革命』」

セレスとボンレスのステータスが入れ替わる。

ボンレス「これは困りました……わたくしの防御力が下がってしまいました」

ボンレス「ですが貴女は一つお忘れではありませんか? わたくしにも同じことができることを……『革命返し』」

ステータスが再度元に戻る。

ボンレス「これで仕切り直しです」

セレス「かかりましたわね……! 『スナッチ』」

今までに撒いたカードと引き換えにセレスはサイコロを振る。出た目はもちろん6。

セレス「その体力、すべて頂戴しますわね」ニコッ

セレス(彼の残り体力ではスナッチをやり返す前に倒れるでしょう。できたとしてもギャンブラーでない彼は6を出すことはできません)

セレス(もしも革命返しをしてこなかったとしたら、防御力が低下している間に一方的に畳み掛けてしまえばわたくしの勝ちです)

セレス(万が一変身状態がステータスに含まれていたなら、わたくしも彼も詐欺師さんの姿になることになります)

セレス(彼の手甲は中々の攻撃力があったはずです。同じように防御力が低下している間の攻撃で終了。わたくしはあえてコインの裏を出したんですのよ……!)

と、ここまでがセレスの思い描いていた展開だ。

詐欺師は革命返しをしなかった。そこまでは思い通りだったが。

ボンレス「スティング、解除ですわ」

セレス「な……なぜ貴方のテンションはこんなに低いんですか……!?」

豚神「コイントスに失敗した時点でお前の狙いは分かっていた。俺の防御を下げるか、あるいは焦って革命返ししたところを一気に攻めるつもりだったのだろう」

豚神「そこで、俺はあえてお前の背後でカードを無駄撃ちした。大技を使わせんようにな」

セレス「イカサマに気付いていたんですか……。完敗ですわ」

豚神は種明かしをしながら、手甲での近接攻撃で、革命の効果で劣勢に立たされたセレスの残り体力を削りきった。

カードを投げさせる間も与えない速攻だった。


豚神「フン、俺はただの豚ではない……」WIN!

GAMEOVER

セレスさんが敗者に決まりました。

おしおきを開始します。


【ベルサイユ産火あぶり魔女狩り仕立て】

セレスティア・ルーデンベルクさんの優雅なディナータイム。

今日の夕食はエセフランス式のコース料理。

前菜、スープ、魚料理などは普通のものが運ばれてきます。

そして肝心の主菜。

モノクマシェフが運んできた皿の蓋が開けられると、そこにあったのは餃子でした。

セレスさんは栃木県民で餃子が大好物なので、すました顔をしていますが内心大喜びです。

しかし、その餃子はまだ焼かれていませんでした。

どうやら目の前でバーナーを使ってあぶり焼きにするようです。

そこで近くの席の西洋人風モノクマが立ち上がり叫びました。コンナノフランスリョウリジャナイヨ!?

西洋人風モノクマはいきりたちモノクマシェフからバーナーを奪うと、悪魔の料理め!と叫びながら強火で餃子を焼き始めます。

テーブルの上は火の海です。

ポーカーフェイスを何とか維持しながら火を止めるようセレスさんが頼みます。

するとモノクマシェフは119番に電話し、消防車を呼びました。

ヨーロピアンでロマンチックな装いのレストランに、消防車がけたたましいサイレンを鳴らしながら放水します。

火事は鎮火しましたが、セレスさんの大切な餃子は、目の前で水餃子(炭)に変わり果てていました……



豚神「これで2勝目か」

澪田「白夜ちゃんカッケーっす!」

西園寺「外見は最悪だったけど中身空っぽよりはいいよねー」

小泉「誰に化けても本人よりすごいのね……なんだか自信無くなってきたわ」

豚神「あくまで仮想世界での話だ。俺は見せかけるのが上手いだけに過ぎん。実際のギャンブラーや暴走族の世界では通用しないだろう……」

山田「いやぁ、衝撃映像でしたな、ボンレス殿は!」

セレス「誰がボンレスだテメェがボンレスハムだろうがこの豚ァァ!!」

山田「ブヒー! それは偽物のセレス殿の事ですってー!」

桑田「おいおいやべーぞ、また78期の生き残りが減っちまった……」

舞園「戦刃さん、頑張りましょうね」

むくろ「えっ……う、うん。敵は殺せばいいんだよね」


次に選ばれた生徒を、舞園・むくろ・七海・澪田・罪木・終里・花村・弐大 から選択

↓1と↓2

七海

終里

ボンレスさん…
日本名は横広多恵子さんでいいか

一回戦の豚和田も太和田で良かったのでは

ベスト8進出: 日向 腐川 九頭龍 豚神
二回戦残り: 七海 終里 舞園 戦刃 澪田 罪木 花村 弐大

保守

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