P「俺、やっぱり小さいのかな」 (85)

【注意事項】
1、デレマスのssですが私は本家のゲームをしたことがなく、キャラや設定などの情報はアニメ、デレステ、他のPのssなどから収集したものなので、もしかすると設定が違っていたり話し方、呼び方が本家とは異なったりする場合があると思います。その時は、「あ、ここ違うなー」と思いつつも優しく指摘していただければと思います。

2、ssというか文章を書くことは苦手です。そのためおかしな表現や想像しにくい部分が多々あると思いますが、あらかじめご了承していただければと思います。

3、このssは私が何の前振りもなく「ぱっ」と思い付いたものなので、明確な落ちなどは存在しません。あやふや、もしくはぐだぐだに終わってしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。

4、幸子かわいい。

5、ありすは俺の嫁。



――事務所――

P「――――」カタカタ

P「――――」カタカタ

P「――……」ピタッ

P「…………」ジー

P「…………んー」

ちひろ「? どうしたんですか、プロデューサーさん。自分の掌をそんなに見つめて」

P「え、ああ、いや、別に何でもありませんよ」

ちひろ「ふーん、そうですか? 眉間に皺を寄せて、何だが悩んでいたみたいですけれど」

ちひろ「もしよかったら相談に乗りますよ。とは言っても、私では力不足かもしれませんが」

P「そんな大したことではないので大丈夫ですよ。それに、私事でちひろさんのお手を煩わすわけにはいきませんし」

ちひろ「今日はあまり忙しくありませんし、今日中にまとめなければならない書類の仕事なら一段落着きましたし、私なら大丈夫ですよ」

P「でも」

ちひろ「それにさっきの言葉を聞く限り、やっぱり何か悩んでいるんですね」

P「あー、まあ、あはは」

ちひろ「普段は何かとお世話になっていますし、相談に乗りますよ」

P「あー、いえ、本当に大したことじゃないので大丈夫ですよ」

ちひろ「大したことではなくても、やっぱり溜め込むのはよくないですから」

P「……そうですか?」

ちひろ「ええ。それに人の好意を素直に受け取らないのは、あまり褒められたものではありませんよ?」

P「まあ、確かに」

P「……えーっと、じゃあ、いいですか?」

ちひろ「はい。いいですよ」

P「その、前置きしておきますけど、本当に大したことないですからね」

ちひろ「はい。大丈夫です」

P「……それじゃあ、あの……」



P「俺の手って、小さいですかね」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445174073


ちひろ「……ん?」

P「手です。【Hand】です」

ちひろ「……あの、手が小さいのが悩み、でいいんですか?」

P「はい。大したことじゃないでしょう?」アハハ

ちひろ(無理矢理聞いた手前だし、頷きにくいなぁ)

ちひろ「……えっと、どうして急に?」

P「あー、その、昨日のことなんですけど――」



――回想 レッスン場――

P『お疲れさま』ガチャ

莉嘉『あー、Pくんだ!』ダキッ

薫『せんせぇー!』ダキッ

ありす『お疲れ様です』

P『はは、ありすはいつも不愛想だな』

ありす『た、橘です。名前で呼ばないでください。あと別に不愛想じゃないですから』

莉嘉『素直になれないだけだもんねー☆』

ありす『んなっ!? そんなんじゃありません!!』

ルキトレ『プロデューサーさん、お疲れ様です』ペコッ

P『どうも、ルキトレさん。どうでしたか、今日のレッスンは』

ルキトレ『はい、いつも通り皆頑張っていましたよ。これなら次のステージも安心です』

莉嘉『そうだよ! わたし超頑張ったよ! ダンスも歌も完璧だったし!』

薫『薫もちゃんとできたよ!!』

ありす『…………』

P『あれ、ありすは?』

ありす『橘です。あと、ルキトレさんが言ってくれ通りです。別に私の口から言う必要はありません』

P『ありすはつれないなー』

莉嘉『素直になればいいのにねー』

薫『ねー』

P『ねー』

莉嘉・薫・P『『『ねー』』』

ありす『う、ううう、うるさいです!!!』

ルキトレ『仲が良いですね。見ていて楽しいです』

ありす『私は何も楽しくありません!!』


P『あはは、やっぱりありすは可愛いなあ』

ありす『かわ……!?』///

薫『せんせぇ! かおるは! かおるは!!』

莉嘉『莉嘉も可愛いでしょ! Pくん!!』

P『もちろん。お前達も十分可愛いよー』ナデナデ

薫『えへへ~』

莉嘉『とーぜん!』

ありす『う……』

P『お、どうしたありす。そんな羨ましそうに見つめて』

ありす『な、なにを言ってるんですか! 別に、そんな目で見てません!』

P『あれま』

ありす『じ、じ、自意識過剰です!!!』

P『ありゃりゃ。怒られちゃった』

莉嘉『素直になればいいのにねー』

薫『ねー』

P『ねー』

莉嘉・薫・P『『『ねー』』』

ありす『そのくだりはもういいですから!!!!』

ルキトレ『まあまあ、ありすちゃん。そんないじけないで』ナデナデ

ありす『い、いじけてません! あと橘です! そして撫でないでください子ども扱いしないでくださいぃぃ!!』///

P『と、言いつつも』

莉嘉『撫でられている手を』

薫『どかなさないのであったー!』

莉嘉・薫・P『『『イエーイ』』』ハイタッチ

ありす『いえーいじゃありません!!』


ルキトレ『うん、本当に仲が良いんだね』

ありす『そんなんじゃありませ……ん?』

P『あれ、どうしたありす。急に落ち着いて』

ありす『橘です。いえ、その、ルキトレさん、手を触ってもいいですか?』

ルキトレ『え? うん、いいけど』

ありす『…………』サワサワ

莉嘉『どうしたんだろ?』

薫『うーん、かおる、わかんない』

ありす『あの、プロデューサー』トテトテ

P『おお、どうした。ありすも撫でられ』

ありす『そんなんじゃありません』イラッ

P『アッハイ』

ありす『あと橘です。そして、手を出してください』

P『ん? ほれ』

ありす『…………』サワサワ

莉嘉『手相でも見てるのー?』

薫『あ、薫知ってる! 手相ってあれでしょ! 手を見たら未来が分かるやつ!』

ありす『いえ、別にそういうわけじゃありませんけど』

ありす『……やっぱり』

P『どうしたんだ、急に人の手を見て』

ありす『小さいですね』

P『……ん?』

ありす『手です。ルキトレさんよりも小さいですね』


P・莉嘉・薫・ルキトレ『『『『……え?』』』』

P『いやいや、ありす、それはないだろ』

ありす『橘です』

ルキトレ『そうですよ、ありすちゃん。だって身長差ありますし』

ありす『橘です』

莉嘉『Pくんの方が手はおっきいでしょ、ありすちゃん』

ありす『橘です』

薫『ありすちゃん、せんせぇ小さいの?』

ありす『橘ですってば!』

ありす『……こほん、全く、そんなに疑うなら手を合わせたらいいじゃないですか』

ルキトレ『えっ』

ありす『それならどちらが大きいか分かるはずです』

P『確かにそうだな』

P『ってことでルキトレさん……、ルキトレさん?』

ルキトレ『え、あっ!? はい、何でしょうか!』

莉嘉『大丈夫ー? なんか顔赤いよー?』

薫『お水のむー?』

ルキトレ『え、ああ、あーえっと、大丈夫です! はい!』

P『何が大丈夫なのかよく分からないけれど、手を出してもらっていいですか?』

ルキトレ『は、はい』

P『それじゃあ失礼して』ピトッ

ルキトレ『…………///』

ありす『それで、どうでしたか』

薫『どっちの方が大きかったのー?』

ルキトレ『…………あの、プロデューサーさん……』

P『…………』

莉嘉『……Pくん?』

薫『せんせぇ? どうしたの?』

P『…………』

P『…………』テクテク

P『…………』ピタッ

P『…………』ズーン

薫『せんせぇが部屋の隅で落ち込んじゃったー!!』

莉嘉『Pくん!! しっかりしてえええ!!!』

ルキトレ『プロデューサーさん、そんな落ち込まないでください!』

ありす『やっぱり、私の言った通りでしたね』フフン


 ――回想終了――

P「ということが、昨日ありまして」

ちひろ「え、本当にルキトレさんよりも小さかったんですか!?」ガタッ

P「ええ、ほんの少しですけれど、確かに」

ちひろ「プ、プロデューサーさん身長いくつでしたっけ」

P「178です」

ちひろ「ルキトレさんが確か、150後半だったから……え、20センチも違うのに小さかったんですか!?」

P「……ええ」

ちひろ「はっ」

ちひろ(しまった、あまりに驚きすぎてプロデューサーさんを落ち込ませてしまっていた)

P「それで、あんまり気にしていなかったていうか、気にすることもなかった手なんですけど、あれから視界に入るたびにどうしてもそのことを思い出してしまって……」

ちひろ「うーん、でも、手が小さい男性とか、やっぱりいますし、そんな気にしなくても」

P「まあ、そうなんですけど、やっぱり、女性に負けたっていうのは、こう、精神的にくるものがあるんですよ……」フフ

ちひろ(うわ、死んだ魚の目をしながら笑みを浮かべてる)

ちひろ(放っておけばどうせ元に戻るのでしょうけれど、無理矢理に悩みを言わせた身としてはこのままっていうのは申し訳ないかな)

ちひろ(でも手が大きくなる方法を知ってるわけでもないし、どうしたものか)

ちひろ(そもそも手の大きさで負けたくらいで……)

ちひろ(……ん? 手?)

ちひろ(……んー)

ちひろ(…………これは、面白いことが起こりそうですな)


P「うーん、どうしたものか」

ちひろ「プロデューサーさん♪」

P「あ、はい」

ちひろ「プロデューサーさんの手を大きくすることはできませんが、プロデューサさんのプライドを修繕することはできますよ」

P「修繕、ですか?」

ちひろ「はい」

ちひろ「つまり、アイドル達と手の大きさで勝負して、勝てばいいんですよ」

P「……はい?」

ちひろ「ですから、これから事務所にくるアイドルと手を合わせて大きさで勝負して、それに勝てばいいんですよ」

P「……えーっと、すいません、ちょっとよく分からないですね」

P「勝ったところで俺の手が大きくなるわけでもありませんし」

ちひろ「勝負するのが嫌なんですか?」

P「いえ、別に手の大きさで勝負するのはいいですけど。それに、負けた時、更に俺のプライドがズタズタになっちゃいますよね」

ちひろ「その分だけ勝てばいいんですよ♪」

P「……勝てるのかな」

ちひろ「まあまあ、勝てなかったら勝てなかったで、志希ちゃんや晶葉ちゃんに手を大きくしてもらうものでも発明してもらいましょうよ」

P「始めからその方法を取ればいいんじゃ」

P「っていうかその手があったか」

ちひろ「手の悩みだけに?」

P「そういう意味ではありません」

ちひろ「まあ取りあえず、アイドル達を勝負してみましょうよ。手を大きくしてもらうのはまた今度でもいいですし、今はありのままの手で勝負してみましょうよ」

P「結構ぐいぐいきますね」

ちひろ「プロデューサーさんの手がどれだけ小さいのか興味がありますから」

P「本音はそれですか」

ちひろ(本音は、プロデューサーと手を合わせた時のアイドル達の反応を楽しむためなんですけどね)

今日はこれで以上です。一週間以内には続きを書きたいと思いますが、遅れる可能性もあります。

そして、もしもこのssの続きを見たいという酔狂なPがいらっしゃるのなら、次のssで出してほしいアイドルを書いていただけると助かります。

書かれたアイドルはなるべく出しますが、口調が難しかったり方言が難しいアイドルは……、はい、察してください。

それでは。。。


あんまり語りすぎない方がいいと思う
変なのが湧くし
あとアイドルの数とかも決めておいた方が無難
最悪全部書けとか言われる
SSは面白いから頑張って
リクエストはきらりで

にょわー
乙だにー

リクエストは小梅ちゃんと幸子ちゃんで

早苗待ち

Pの前にモバ付けろカス
そういう配慮がねぇ馬鹿に碌なSSなんぞ書けるわきゃねぇだろ

すまん上げてたわ
杏ちゃんもみたい

ブラウザバックもできない人間にはss漁るの向いてないんじゃないかなあ…
まあ、大抵どこにも現れるようなのだから>>1は頑張ってね

モバカスって本当に自己中しかいないな
他人を思いやるという事が本当に出来ないクズの集まり

謝罪しないと定期的に言われるぞ

よしのんとかの手がちっちゃそうなのに負けたら凄そう

手が小さいとナニも小さいという話があったような

モバつけろよゴミクズ

Every body say!モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モバつけろ!FooFoo!

モ     バ     つ     け     ろ     !     !     !     !     !
Fooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo

モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!
モバつけろォォォォォ!Say!モバつけろォォォォォ!Yeah!モ バ つ け ろ!FooFoo!

俺の趣味はモバが付いてないPのモバマスSSを粗探しして荒らすことです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「モバつけろ」と荒らされてるSS見ると超楽しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

さあ皆さんもご一緒に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!せーの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

笑った
元気でいいな

それくらいしか生き甲斐が無いのかな

モバP(以下、P)「でも俺、まだ仕事がありますし」

ちひろ「大丈夫ですよ。私が手伝いますし、別にわざわざアイドル達の所に向かう訳でもないですから」

ちひろ「それに事務所に来たアイドル達にその度に手を出してもらって大きさを比べるだけですから、そんな時間も手間もかかりませんよ」

P「そう、ですかね……」

ちひろ「はい♪」

ちひろ「さて、時間も時間ですし、そろそろ誰か来るんじゃないでしょうか」

P「誰かって、スケジュール見たら大体予想は付くでしょうに」

ちひろ「でも休日の子も遊びに来ますし、あんまり当てにはしない方がいいかもしれませんよ」

P「まあ、言われてみれば、確かに」

ちひろ「あ、足音が聞こえてきましたよ」

P「初めは誰ですかね」

ちひろ「プロデューサさんは誰がいいんですか?」

P「そうですね、楓さんやヘレンさんみたいな大人の女性は指が細長そうなんで、なるべく高校生くらいの……卯月や美穂あたりを」



きらり「にょわー☆ 今日も皆で、はぴはぴするにぃ☆」ガチャ



P「降参します」

ちひろ「勝者、きらりちゃん」

きらり「んー? どうしたのぉ?」


ちひろ「いえ、実はですね……」カクカクシカジカ

きらり「Pちゃんお手て小さいのぉ?」

P「ぐっ……。ま、まあな」

P「俺より20センチ近く低いルキトレさんよりも、その、……小さい」

きらり「ありゃりゃー……」

P「あ、でも少しだからな! ほんの数センチ、いや、数ミリだからな!!」

ちひろ「小さいことには変わりませんけどねー」

P「うるさいです! やっぱり女性よりも小さいのは男として嫌なんですよ!!」

きらり「…………」


ちひろ「あっはっは。小さいですねー、悩みも手も器も」

P「あ、俺が今一番気にしていることを言いましたね!」

ちひろ「そんなみみっちいことで一々騒げるのは頭が平和な証拠ですよ♪」

P「畜生、何か今日は親切だと思ったのに! 本性を現しましたね!」

きらり「ぴ、Pちゃん、ちひろちゃん、落ち着いてぇ!」

ちひろ「大丈夫ですよ、きらりちゃん。別にプロデューサーさんをいじめている訳ではありませんから♪」

きらり「そ、そうなのぉ……?」

ちひろ「ええ、遊んであげているんですよ♪」

P「俺は迷惑というか精神的被害を被っていますけどね!」

ちひろ「まあまあ、スタドリをどうぞ」

P「え、くれるんですか?」

ちひろ「まさか」ハッ

P「ですよねー」


ちひろ「さ、早くして下さいよ」

P「は? まさか勝負を?」

ちひろ「もち」

P「俺は棄権しましたけど!」

ちひろ「勝者きらりちゃんとは言いましたけれど、別に棄権を受理したとは言ってません♪」

P「畜生、こんな負け試合を受けなければならないのか!!」

きらり「えぇっと、Pちゃん……?」

きらり「きらりは、Pちゃんが嫌なら、しないよぉ……?」

P「ありがとな、きらり。お前は何て優しい女の子なんだ……」

ちひろ「そんな茶番はいいんでさっさとやって下さい」

P「茶番だなんて酷い!! 鬼! 悪魔!! ちひろ!!!」

ちひろ「あっはっはー。どうでもいいんでさっさとやれ」

P「くぅ……」


P「はあ、きらり、じゃあいいか?」

きらり「え、でも……」

P「ああ、俺のことは大丈夫だから。ちひろさんに逆らったら俺の財布がな……」ハハハ

きらり「……う、うん」

P「んじゃ、手を出してくれ」

きらり「…………」スッ

P「…………」

P(やっぱ、でかいな……)

P(いやいや、こんなの比べるまでもないだろ!)

P(ちひろさんは……)チラッ

ちひろ「♪」ニコニコ

P(楽しんでやがる)

P(はあ、もういいや。さっさと終わらせよう)

P「手、触るぞ」ピトッ

P(……おお、やっぱ、柔らかい)

P(……それに…………)

きらり「…………」

ちひろ「で、勝敗はどうでしたか?」

P「わざわざ聞く必要なくないですか!? ちひろさんも分かってることでしょう!?」

ちひろ「のワの<さあ?」

P「畜生!! ムカつく!!」

ちひろ「あっはっはー」


ちひろ「で、どうだったんですか?」

P「くっ……。お、俺の方が、……小さかったですよ」

ちひろ「ええ、知ってましたww」

P「くそっ、その嘲笑が腹立つ!!」




きらり「――ごめんね、Pちゃん」



P「……え?」

きらり「…………」

P「ど、どうした、いきなり」

きらり「…………きらりの方が、おっきくて」


きらり「背も、手も、足もPちゃんよりおっきくて、この前のお姫様だっこも、Pちゃんにたくさん迷惑かけちゃったし……、それに、Pちゃんを傷付けちゃった」

きらり「やっぱり、Pちゃんも、おっきいきらりは嫌いなんだよね……」

きらり「Pちゃん、さっき女の子よりも小さいのは嫌だって、言ってたし……」

きらり「きらりは、きらりは……」グスッ

P「ちひろさん、きらりの身長っていくつでしたっけ」

きらり「……え?」

ちひろ「きらりちゃんの身長は182センチですね」カタカタ

きらり「え?」

P「それじゃあ体重は」

きらり「Pちゃん!?」

ちひろ「60キロですね」

P「スリーサイズ」

ちひろ「上から『91-64-86』ですね」

きらり「はわわわわわ……」プシュー

P「……まあ、体重とスリーサイズは関係ないんだけれど」

きらり「Pちゃん!」

ちひろ(っていうか、わざわざ聞かなくても覚えているでしょうに)


P「きらり、もう一度手を出してくれ」

きらり「……で、でも」

P「いいから」

きらり「…………うん」スッ

P「あ、パーじゃなくてグー」

きらり「え、う、うん」

P「せいや」ギュウー

きらり「!?」

きらり「ぴ、Pちゃん!?」

P「きらり、あんまり俺のことを小さい小さい言うなよ」

P「きらりの手は俺の両手よりも小さいんだから」

P「こうして包み込める」

P「あときらり、お前は何か勘違いをしている」

きらり「え……?」

P「俺はきらりのことが大好きだ」

きらり「…………」

きらり「…………にょわ!?」

きらり「ぴ、Pちゃん……!?」

P「大きいとか小さいとか関係ない。俺はきらりが大好きなんだ」

きらり「にょ、にょにょにょわ…………!!!」

ちひろ(やっぱり面白くなってきた♪)


P「確かに、俺は女性よりも小さいのは男として嫌だと言った」

P「やっぱり、身長や手の大きさが女性よりも小さいと嫌に思うのは、男として仕方がないんだ」

きらり「……Pちゃん」

P「でも違う。俺が嫌になったり嫌いになったりするのは、自分よりも大きな女性じゃなくて、小さい俺自身なんだ」

P「情けないなって、安心させてあげられないなって思うんだ」

きらり「……そんなこと、ないにぃ」

きらり「Pちゃんは情けなくないし、きらりはPちゃんと一緒にいると、とっても、とぉっても、安心できゆの」

きらり「Pちゃんは、立派なPちゃんだにぃ」

P「……きらり、ありがとう」

きらり「ううん、きらりこそ、ありがと」

ちひろ「さて、そろそろ別の子が来るかもしれないのでイチャイチャするのを止めてもらってもいいですかね?」


きらり「!?」

P「ああ、確かに。そろそろ誰か来るな。あと、別にイチャイチャなんかしてませんから」

きらり「……」シュン

ちひろ(そう言うと思いましたよ)

P「そういえばきらり、お前、今日のレッスンは午後からだろ? それまで事務所でゆっくりしておときな。もうすぐで他の人も来るからさ」

きらり「う、うん……」

きらり「ね、ねえ、Pちゃん」

P「どうした」

きらり「Pちゃんは、きらりのこと好き?」

P「もちろん」

P「大きくても、これからもっと大きくなっても、俺はきらりのことが大好きだ」

きらり「Pちゃん……」

P「じゃなきゃ、スカウトなんてしないさ」

きらり「……きらりのこと、見捨てない? ずっと、ずぅっと、きらりのことを見てくれゆ?」

P「もちろん」

P「見捨てない。ずっと見てるよ」

――――――――――――

きらり「………………そ、それじゃあ、Pちゃん」

P「ん? どうした、きらり」

きらり「…………えーっとね、その、ね」

きらり「さっきの約束を、守ってほしいから……その、指きりじゃなくて……」



きらり「もう一度、お姫様抱っこしてほしぃな、……なんて」



P「…………え?」

きらり「あ、ええええっと、違うの! 何でもないにぃ!!!」バタバタ

きらり「じゃ、じゃあきらり、向こうのソファーで本読んでゆからああああああああ!!」ダダダッ

P「…………」

P「……えっと、今のは…………」

ちひろ「ごちそうさまでした」●REC

P「おい、何撮影してるんですか」


今日はここで終わりです。

前の投稿の時に頂いたリクエストや応援、ありがとうございました。

そして本作に登場するアイドルの上限は明確には決めていませんが、十人前後だと思ってください。


最後に謝罪を。

Pの前にモバを付けるという初歩的なミスをしてしまい本当に申し訳ありませんでした。他の人のssを読み、『モバP(以下P)』というふうにしましたが、まだ不備がありましたら言ってください。

それではまた来週。

きらりかわいい

巨人可愛い

乙!

ちひろ「プロデューサーさん、モテてますね♪」

モバP(以下、P)「……茶化さないで下さいよ」

ちひろ「お? 照れてます? 照れてますよね?」

P「そんなんじゃありませんから」ハァ

ちひろ「といいつつ溜息を吐くも、にやけ顔を我慢しているような何とも不安定な無表情をしていますよ」

P「あーもうこの人ホント嫌だ」

ちひろ「さて、一回戦目はきらりちゃんに負けてしまいましたけれど、次は誰が来るんでしょうね」

P「やっぱ続けるんですね」

ちひろ「当たり前です」

P「はあ……。もう、何も言いませんよ……」

ちひろ「結構しんどそうですね」

P「そりゃ、誰かさんのせいで女の子に負けるようなことをやらされていますからね」

ちひろ「負けるからと言ってうじうじ言うんじゃありません、負ける方が悪いんですから」

P「言いきりやがった!」

ちひろ「さてさて、次はに来るのは……」



小梅「おはよう……ござい……ます」ガチャ




P「お、小梅か。おはよう」

ちひろ「おはようございます」

小梅「うん、今日も……お仕事がんばるから」

P「おう、その意気だぞ、小梅。俺も頑張るからな」

小梅「……? プロデューサーさん……何で、ニヤニヤしてるの?」

P「ニヤ!? いやいや、俺は断じてそんな顔はしていないぞ!」

小梅「そう? なら……いいけど」

ちひろ(勝てそうな相手が来て喜びましたね、こいつ)

ちひろ「小梅ちゃん、お仕事を頑張るって言ってくれたタイミングで悪いけど、一つだけプロデューサーさんと勝負してもらっていい?」

小梅「勝、負?」

ちひろ「手の大きさで勝負して欲しいんですよ」

小梅「?」

ちひろ「事の成り行きはですね――」カクカクシカジカ


小梅「……………」

P「…………」

小梅「…………」ポン

P「やめろ小梅。下手な慰めはいらん」

小梅「だ、だって……ルキトレさんに、負けたって……」

P「負けてないからな! いや負けたわ!」

ちひろ「どっちですか」

小梅「負けた……んだよね」

P「ああそうだよ! 負けちまったよ! でもあれだからな!! 1センチとか1ミリの差で負けただけだからな!」

小梅「…………」ポン

P「やめろ」

ちひろ「…………」ポン

P「やめてください」

ちひろ「…………」ベシッ

P「イタッ!! 何で叩いたんですか!!」

ちひろ「だって慰めはいらないって言ったので」

P「だからって俺をこれ以上痛めつけないでください!」

小梅「…………」ウヅウヅ

P「小梅、先に言っておくがお前も叩こうとするなよ?」

小梅「!」ビクッ

小梅「……そ、そんなことは、しない……よ?」

P「ホントか?」

小梅「うん、私は……しない」

P「そうか、ならよかt」ベシッ

P「もう! ちひろさんもう叩かないでくださいよ!」

ちひろ「はい? 私は叩いてませんが?」

P「え? でも今……」

小梅「ふふふ……。私『は』……叩かないよ……」

P「…………」

ちひろ「…………」

ちひろ「……さ、さて、話を戻しましょうか」ハハハ

P「で、ですね」ハハハ


小梅「プロデューサーさんと、手の大きさで勝負すれば……いいんだね。分かった」

ちひろ「え、ええ、よろしくお願いしますね」

小梅「それじゃあ、しようか……プロデューサーさん……」

P「お、おう……」

ちひろ(何びくびくしてるんですか! 男らしくない!)

P(いやいやいや! 俺今さっき幽霊と接触しちゃったんですよ! こんな朝から!! こいんなのびびるなっていう方が無理ですよ!!)

ちひろ(そんなビビりだから手が小さいんですよ!)

P(んなっ!? そんなの関係ないでしょうが!)

小梅「? どう、したの?」

P・ちひろ「「い、いえ、何もありません」」

小梅「?」

P「そ、それじゃあ、小梅、早めに終わらせようか。小梅ももう少ししたら仕事だしな」

小梅「う、うん」

P「…………それじゃあ」スッ

小梅「こうで、いいの?」スッ

P「ああ、じゃあ、合わせるぞ」

小梅「うん」

P(こ、小梅に触るけど、別にやましい気持ちはないから叩かないでくださいよ……)


小梅「んっ」

P(……うわ、つめてぇ)

P(いや、つめたいっていうか、ひんやりしてるっていうか、どことなく体温を感じる‥‥のは当然か)サワサワ

小梅「……ん、ぷ、プロデューサーさん……?」

P(っていうか、やっぱり、きらりの時も思ったけど、女の子の手って、こう、柔らかいよな。同じ構成物質なのに、マシュマロみたいに……)サワサワ

小梅「プロ、デューサー……くすぐった、んっ」

P(それに細くて、力を込めるだけで折れてしまいそうで、けど、しっかりしてて)サワサワ

小梅「ぷ、ぷろりゅーさー、さん……!」

P(何だろ、これ、すげぇ気持ちい)

ちひろ「天誅!!!」ゴンッ!

P「ったい!!」

???(出番、取られちゃった)

P「はっ、俺は一体……!?」

ちひろ「馬鹿なこと言ってないでさっさと子梅ちゃんに謝って下さい」

P「え、小梅?」

小梅「はあ……はあ……///」ヘタヘタ

P「こ、小梅!? 大丈夫か!? 何があった!?」

ちひろ「あんたのせいですよこのロリコン」

P「な!? 馬鹿な! 俺が大事なアイドルを傷付ける訳がないでしょうが!!」

ちひろ「せいや!」ズビシッ!

P「あべし!!」


小梅「……はあ、っ、はあ…………///」

P「ご、ごめんな小梅! 何も覚えてないけど、なんか俺のせいみたいだし……!」

ちひろ「『みたい』じゃなくてそうなんですよ」

P「本当にゴメン!」

小梅「…………別に……い、いいよ////」

小梅「プロデューサーさんのおかげで……き、気持ちよかったし……////」

P「気持ち……!?!?」ドキッ

ちひろ「フンヌラバ!!」バキャ!!

P「タコス!!!!」

P「え! ちょっ、今のは何で殴られたの!?」

ちひろ「プロデューサーさんの下半身の血流が急激な反応を示しましたので」

P「下半身の血流!? なに見てんすか!!」サッ

小梅「……下半身? ……血流?」

P「小梅は知らなくてもいいから!!」

小梅「?」




ちひろ「で、結局どっちの方が大きかったんですか?」

P「あれ、どっちだっけ」

小梅「さあ……?」

ちひろ「おい」

P「いやいやいや、仕方ないですよ。だって小梅の手に触れてから記憶ないですもん」

ちひろ「黙れこのロリコンが」

P「黙れって酷くないですか!?」

小梅(……さっきもそうだった、けど、……プロデューサーさん、ロリコンは、否定していない気がする……)

ちひろ「はあ、今度はちゃんと監視しているんで、もう一度手を合わせて下さい」

P「監視って……、まあいいや。小梅、いいか?」

小梅「だ、大丈夫……だよ」

P「そっか、じゃあ」スッ

小梅「うん」スッ

P(……おお、やっぱ、柔らかくて気持t)

ちひろ「…………」ニコニコ

P「ちひろさん、マジ怖いっす」


小梅「ど、どう……。どっちのほうが、大きい……?」

P「いや、流石に俺の方が……」

小梅「…………」

P「…………」

小梅「…………」

P「…………」

ちひろ「……プロデューサーさん、まさか」

P「いや! 違う!!」

ちひろ「何がですか」

P「負けてないぞ!!! 小梅には負けてない!!」

P「ほら横から見てくださいよ! ほら! 負けてないでしょう!!」

ちひろ「ああ……」

P「何ですかその『やってしまった』みたいな声は!!!」

ちひろ「だって、ねえ……」

小梅「……ごめん、ね、プロデューサー、さん……」

P「やめろ! 謝るな!! 俺は負けてない!!!」

ちひろ「いや、でも……」

ちひろ「小梅ちゃんと同じ大きさって、それは、流石にないでしょう」


P「やめろおおおおおおおお!!」

小梅「…………」ポン

P「止めて! 慰めないで!」

ちひろ「ふんっ!」ブンッ

P「アブネ!」サッ

小梅「おー……」パチパチ

ちひろ「なかなかやりますね」

P「いやいや、まず意味もなく殴りかかって来たわけを聞かせて!?」

ちひろ「意味なんてないに決まってるじゃないですか」

P「マジかよ!」

ちひろ「強いて言うなら冒頭のやり取りを少し省きたかったからです」

P「何て理由だ!!」

小梅「…………」ウヅウヅ

P「頼むからお前もあの子も叩くなよ!?」

小梅「!」ビクッ

???(!)ビクッ

小梅「た、叩かない……よ?」

???(う、うん……)


P「ちくしょおおおおおおおおおお……!!」

小梅(本気で、悔しそうにしながら……、顔を両手で、覆ってる)

ちひろ「ベテトレさんに負けたっていうのは嘘かと思ってましたけど、まさか本当なんですか……?」

P「そうですよ! っていうか嘘だと思ってたってどういうことですか!?」

ちひろ「いやぁ、誇大的な妄言かと」

P「誇大で妄言ってどんだけですか!」

小梅「プロデューサー、さん、嘘吐きなの……?」

P「いや、そういうことじゃないから! そして違うからな!!」

P「……それにしても、まじかよ…………」

P「十歳以上年下の女の子と同じ手の大きさって……」ズーン

ちひろ「ありゃりゃ、いじけちゃいましたね」


小梅「…………」

小梅「プロデューサー、さん……」

P「おう……。どうした、小梅……」

小梅「プロデューサーさんは、手が小さいの……嫌なの?」

P「そりゃな……。やっぱり、嫌だよ……」

小梅「…………えい」ギュッ

P「……? 小梅?」

小梅「大丈夫……だよ」

小梅「プロデューサー、さんの手が……小さくても、プロデューサーさんに、撫でられるのは、気持ちいから、大丈夫……だよ」

小梅「それに、ちゃんと、……安心できるから」

P「……小梅」

小梅「だから、落ち込まない、で……?」

P「……そうだな」

P「ありがとな、小梅」ナデナデ

小梅「えへへ……」


P「でもまあ、落ち込むなっていうのは無理な話かなー……」

小梅「そ、そう、なの……?」

P「まあな。分からないかもしれないけど、女の子に負けるっていうのは、結構精神的にくるんだぞ」

P「ははは……まあ、自虐的に言ってみたけど、やっぱカッコ悪いな、俺」

小梅「……そんなこと、ない、よ」

P「え?」

小梅「プロデューサーさんは、カッコ悪く、ない……。誰よりも、カッコよくて、私達のことを想って……くれて、それに、私達のことを、ここまで……連れて来てくれた」

小梅「プロデューサーさんは、私の、王子様。だから……カッコ悪く、ない」


P「…………」

ちひろ「…………」

小梅「ふふふ……」

P「こ、小梅……?」

小梅「それじゃあ私……もう、お仕事に向かう、から」

小梅「帰りは、ちゃんと迎えに来てね、王子様……」

P「あ……、うん、分かった」

小梅「じゃあ、ね」ガチャ

P「…………ちひろさん、今のは……」

ちひろ「小梅ちゃん、結構大胆ですね……」

P「ええ、そうですn」ポカッ

P「…………」

ちひろ「…………」

???(なんか、あんまりスッキリしなかった)スー


今回はこれにて終了です。

予定していた日より二日も投稿が遅れてしまいました。申し訳ありません。

今度こそはちゃんと投稿したいと思いますが、どうなるかわかりませんのであまり期待しないでください。

それでは。。。

スレタイにモバ付けろカス
ごちゃごちゃ言ってないで落とせや

と思ったらちゃんと反省してたか
ごめんね

小梅可愛すぎだろこれ

小梅可愛すぎて成仏する

>>56
モバつけろ先輩に反省という概念があった事に驚き。自分の人生は間違えたままの癖に。

>>59
黙れゴミクズ氏ね

乙!

チ〇コじゃないのか残念

てっきりアレのサイズで悩んでてアイドルに慰めてもらうSSかと思った…

モバP(以下、P)「お化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖いお化け怖い……」ガタガタ

ちひろ「……えー、あの、まあ、色々とありましたけれど」

ちひろ「2戦0勝1敗1分ですね」

ちひろ「未だにプロデューサーさんは勝っていませんね。いやはや、ここまで手が小さいとは思いませんでしたよ」

ちひろ「でも大丈夫ですよ、そろそろ年少組が来るので勝てますから♪」

P「なんですかそれ! 年少組じゃないと勝てないっていってるようなものじゃないですか!!」

ちひろ「その通りですが?」

P「畜生! っていうかまだ続けるんですか!? 俺の精神力のライフはもう零ですよ!?」

ちひろ「この世にはマイナスというモノがあってだな」

P「オーバーキルだと!?」

ちひろ「さあ、もっともっと競い合ってくださいね♪」

P「いやだー! いやだー!」

ちひろ「駄々をこねないで下さいよ、みっともない」

P「いやじゃー! いやなんじゃーーー!!」



幸子「ふふーん、可愛いボクがやってきましたよ!!」バーン




P「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! 幸子おおおおおおお!!」ダキッ

幸子「うひゃぁ!?」

P「頼む! あの悪魔から俺を護ってくれ!!」

幸子「あ、悪魔!? 一体何を言って」

ちひろ「ふふふ♪」ニコニコ

幸子「……ああ」

幸子「っていうかなにナチュラルにボクに抱き付いているんですか!? セクハラですよ!? いくらボクが可愛いと言っても限度っていうものがあります!!」グイイィ

P「幸子ぉ! 幸子ぉ!! 俺を見捨てないでくれぇええええええええ!!!!」ギュウゥゥ!

幸子「ぷ、プロデューサさん!?」///

幸子(ちょ、本当に力強くて痛い!! ほ、骨が折れる!)グググッ

幸子(……で、でも、いい匂いが……、それに、温かくて…………)ボーッ

幸子(…………強く抱きしめられるのも、悪くないかも……)ボーッ

ちひろ「そいや!!」バキッ!

P「ふべら!!」

幸子「……はっ! ボクは今まで何を!?」

ちひろ「ふー、危ない所でした。もう少しで幸子ちゃんが凛ちゃんや千枝ちゃんの領域に足を踏み入れる所でした」

P「」チーン

幸子「な!? ボクはまだその領域には踏み込んでませんからね!? っていうよりも、プロデューサーさんが気絶してるんですけど!」

ちひろ「そりゃ首を攻撃しましたからね」

幸子「何してるんですか! あ! よく見たら首が変な方向に曲がってる!!」

P「」チーン

幸子「プロデューサーさん! しっかりしてください!! 向こう側に行くのはボクたちアイドルだけで間に合っています!!」

ちひろ「ははは、幸子ちゃん上手いこと言いますね」ツンツン

幸子「ほっぺたツンツンしてないでプロデューサーさんを助けて下さいよ!!」ベシッ


P「……あー、なんか、途中から記憶がなくなってるんだが……」

ちひろ「よかったですね。1日にそんな体験を二度もするなんて、今日は運が良いですよ」

幸子「いやいや、二回目ってなんですか」

ちひろ「色々あったんですよ」

幸子「?」

P「にしても、悪かったな幸子。いきなり抱き着いたりなんかして」

幸子「本当ですよ! まったく、プロデューサーさんは変態なんですから」

P「返す言葉もないです……」シュン

幸子「うぐっ……」

幸子「ま、まあ、ボクは可愛いので許してあげますけどね!!」フフーン

P「そっか、ありがとな幸子」ナデナデ

幸子「あっ……」///

ちひろ(幸子ちゃんマジちょろい)


P「よしよし、幸子は可愛いな」

幸子「と、当然ですよ! ボクは世界一可愛いんです! いつもどんな時でもこの可愛さは揺らぎません!!」

P「そっか。さすが幸子だな」

幸子「ふふーん! もっと褒めていいんですよ!!」

P「ああ、幸子は可愛いぞ」

幸子「えへへ~」

P「そんな可愛い幸子には、世界一脆く高いつり橋を渡る仕事をまわしてあげよう」

幸子「せいや!」ブンッ

P「美希った!」サッ

幸子「なっ!? この距離で!? しかも違うプロダクションのアイドルの名前を!?」

P「ふっ、俺はこの短時間で幾度もなくレべルを上げてきたのさ。今更、お前の拳は俺には当たらんよ」

幸子「ちひろさん、何かムカついたのでプロデューサーさんを羽交い絞めにしてください」

P「え?」

ちひろ「はい♪」シュン

P「え!?」

幸子「さて、やりますか」ブン! ブン!

P「まて幸子! 拳が風を切る音がプロボクサーのそれと同じだ! 止めるんだ!」

幸子「それじゃあ平手でやりますね」

P「そういう意味じゃn」

幸子「せいや!」バチーン

P「ありがとうございます!!!」


P「……ふっ、幸子の一発、まじで効いたぜ」

幸子「いや、格好つけたように言ってますけど、鼻血を垂らしながら仰向けのまま言われてもこっちが悲しいんですけど」

P「大丈夫だ。俺は今日、恐らく人生で一番アイドルから辱めを受けている」

幸子「ふん!」

P「あ、ありがとうござい……痛い……!」

幸子「はあ、踏んであげたのにちゃんとお礼もできないなんて、プロデューサーさんは駄目駄目ですね」

P「いや、だって……、鳩尾はダメでしょうが……!!」

幸子「アイドルに辱めを受けているとかいう誤解を招くような言い方をしたプロデューサーが悪いです」

ちひろ(変に事実を湾曲せずに素直に言葉を受け止める幸子ちゃんマジ天使)


幸子「それで? ボクにいきなり抱き着くくらい気が動転していた理由がその辱めなんですよね? 何があったんですか?」

P「…………」

幸子「なんでそこで黙るんですか」

ちひろ「ここからは私が説明しましょう」

P「ちひろさん! 余計なことは言わないで下さい!!」

ちひろ「実はですね」

P「話を聞いてください!!」

幸子「…………」ジーッ

P「見るな」

幸子「…………」ジーッ

P「こっちを見るな」

幸子「…………」ジーッ

P「お願いだから見ないでくれー!」

幸子「……だって」

幸子「きらりちゃんはまだ分かりますよ。百歩譲ってルキトレさんも、まあ、いいとしましょう。でも、小梅ちゃんと同じは、ねえ……」

P「言うなあああああああああああああ……!!!!!!」


幸子「で、話を聞く限りまだその勝負はしているんですよね」

ちひろ「はい♪」

P「続いていない!」

幸子「さあ、ならやりましょうか」

P「やらないからな!」

幸子「はい、どうぞ」スッ

P「しないって言ってるだろ! こうなったら、こうだ!!」グッ

ちひろ「こうだって、力一杯に指を組んでるだけじゃないですか」

P「これが俺の拒絶の意志表示です!!」

幸子「せいや」コチョコチョ

P「はう!?」ビクン


幸子「こうすれば指を離さざるを得ないですよね」コチョコチョ

P「ちょ、さち、子、お、まえ……!!」プルプル

幸子「可愛い僕と勝負をしないからこうなるんですよ」

P「く、く……!!」

幸子「どうですかプロデューサーさん、指を離す気になりましたか?」

P「嫌だ! 女の子に負ける試合をするなんて嫌だ!!」

幸子「ほらほら、どうですか? アイドルにくすぐられて今どんな気持ちですか?」

P「うぐぐぐぐぐぐぐ……!!!」

幸子「ん、なかなか強情ですね。仕方ない、奥の手を使いましょうか」

P「ぬ……?」



幸子「――ふーっ」




P「はぅん」

幸子「隙ありです」

P「あ、しま……!」

幸子「……思っていた以上に小さいですね」

P「止めろ! もう俺を傷付けるな!!」

幸子「いやいや、女の子の中でもボクは手が小さい方だと思っていたんですよ。なのに、プロデューサーさんはそんなボクよりも小さいなんて……」

P「はあ!? 小さいってそんな変わんねえだろ!! 5ミリ程度じゃねえか!」

幸子「1ミリでも負けている時点でアウトですよ」

ちひろ「そうですね」

P「いやん! もう止めて!」サッ

幸子「…………」スッ

ちひろ「…………」スッ

P「すみませんまじで止めて下さいお願いですからその拳を下ろしてください」


幸子「ふぅ、でも真面目な話、プロデューサーさんの手は小さすぎると思います」

P「うぐっ!」

幸子「仮にも可愛いボクのプロデューサーさんなんですから、もっとボクの理想の殿方に近付いてもらわなきゃ困ります」

P「だ、だよな。女の子に負けるような男は、嫌だよな……」

P「面目ない……。他の部分でカバーするから、今は俺で我慢してくれ」

幸子「…………」

幸子「……んー、こほん」

幸子「まあ、ボクは可愛いですし賢いですし可愛いですし心が広いですし可愛いですし博識なので、今のプロデューサーさんでも我慢してあげます」フフーン

P「ああ、そうしてくれると助かるよ」ハハハ

幸子「……でも、ですね」ギュッ

幸子「女の子はやっぱり、男の人の大きな手に包まれたいって思うものなんです」


P「……さ、幸子?」

幸子「だからこの可愛くて頭のいい僕が、特別にプロデューサーさんの悩みを解決する術を教えてあげます」ムニムニ

P「ちょ、ちょっとくすぐったいんだが」

幸子「何でですか、手をマッサージしてるだけじゃないですか。我慢してください」

P「いや、そう言われても、くすぐったいものは……イタタタタ!!」

幸子「どうしたんですか?」

P「おまえが爪立てたから痛かったんだよ!」

幸子「プロデューサーさんがうるさいからです」

P「仕方ないだろ、くすぐったいんだかイタタタタ!!」

幸子「はい、黙って下さい」

P「ち、畜生……」ムズムズ


P「ところで幸子、何をやっているんだ?」

幸子「手を大きくするマッサージですよ」

P「へ?」

幸子「こうやって掌から外側に向けてパンの生地を引き延ばすようにしたら、手は大きくなるってどこかの本で読みました」

P「どんな施術の本を読んでいるんだお前は」

P「というか、これで大きくなるのか!?」

幸子「ええ、なりますよ。毎日欠かさずマッサージしていればの話ですがね」

P「おお、やるよ! これできらり以上の手の大きイタタタタ!!」

P「何するんだよ!」

幸子「……別になんでもありません」

P「じゃあ爪を立てるな!」

ちひろ(別のアイドルの名前が出て来て拗ねたんですね)


P「まあ、とにかく、このマッサージを毎日すればいいんだな」

幸子「ええ、けどそれだけじゃだめです」

P「え、そうなのか?」

幸子「はい。このマッサージはちょっとしたコツがありますから、プロデューサーさんがせかせかとしても効果はないと思います」

P「な、何だと……!?」

P「じゃ、じゃあ、俺の希望は…………!!!!」

幸子「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ」

幸子「ようはコツを知っている人が毎日プロデューサーさんの手をマッサージすればいいんですから」

P「え、それは、つまり‥‥」

幸子「はい、ボクが毎日マッサージしてあげます」


P「いやいや、アイドルにそんなことはさせられないよ」

幸子「いいですよ、そんな時間もかからないですし」

P「でも毎日って、俺が休みの日は」

幸子「ボクがプロデューサーさんの家に行きます」

P「駄目だろ、もしそれが雑誌とかに載ったら」

幸子「ならプロデューサーさんが休みの日も事務所に来ればいいんです」

P「え、いや、でもさ」

幸子「もうグダグダつまらないことを言わないで下さい。爪を立てますよ」

P「え、それは勘弁して欲しいけど、でもやっぱり悪いというか」

幸子「いいんです」



幸子「……これは、ボクがやりたいことなんですから」


P「…………」

幸子「な、なんですか。何か言ってくださいよ」

P「……あ、ああ、そうだな」

P「……ありがとな、幸子」ナデナデ

幸子「!? い、いきなりなにをすりゅんですか!?」

P「別に、幸子を労っただけだよ」ナデナデ

幸子「いやいや、そうではなく!!」

P「これが俺が今したいことなんだよ」

P「それとも、撫でられるのは嫌か?」

幸子「そういう訳ではないです!」

幸子「し、しょうがないですね! 僕は可愛くて優しいので、今日は特別に撫でていいです! 存分に撫でて下さい!!」

P「ああ、そうするよ」ナデナデ

幸子「……ふふふっ♪」

幸子「プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「ずっと、可愛いボクのことを見守っててくださいね!」

P「ああ、任せろ」



ちひろ「…………」

ちひろ(……あー、今すぐ目の前に隕石落ちねえかなぁ)

今日はこれで終わりです

案の定というか思った通り一日遅れましたが許してください。

それではまた来週

小さいでナニが小さいのかな?とか思った俺を誰か殴ってくれ…

>>80
よし任せろ

だが、その後俺も殴ってくれ

どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。

お前らだけにいいかっこさせるかよ、俺も殴ってくれ

邪智暴虐の緑

sage忘れたすまない

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