女騎士「やはりお一人で行かれるのですか……」

勇者「俺にしか出来ないからな、だったら行くしかないだろう」

女騎士「何故そこまで尽くせるのです？疑問や疑念は無いのですか？」

勇者「ない。というか王宮騎士とは思えない発言だな」

女騎士「いえ、そういうつもりでは…」

勇者「なら何だ？俺が不憫だと言いたいのか？」

女騎士「そんなっ！違います！」


勇者「そう言っている割に先程から義手義足を見ているな」

女騎士「！！それは……いえ、申し訳ありませんでした」

勇者「まあいい、それで？何か言いたいのならはっきり言え」

女騎士「私は……その体で迷わず戦い続ける貴方に疑問を感じています」

勇者「一応訊くが、それは騎士としての質問か？」

女騎士「いえ、これは騎士としてではなく一人の人間として疑問に思うのです」

勇者「人間、人間か……お前は俺を人間だと思っているのか？」

女騎士「はい。どんな力を持っていようと、心は人間だと信じています」

勇者「いつか裏切る可能性もある、大きすぎる力は人をも滅ぼしかねない……」

勇者「そう言っている連中もいるが？」


女騎士「彼等が何と言おうと、貴方が裏切るなど絶対にあり得ません」

　　
勇者「……何故そう断言出来る？何を根拠に」

女騎士「貴方が人の為に戦ってきた数年間がそれを証明しているからです」

勇者「…………」

女騎士「誰が何と言おうと、貴方は誰よりも優しい『人間』です」

勇者「……そろそろ行く、お前のような人間と話せて良かった」

女騎士「戦いが終わったら、また話せますか？」


勇者「さあな、それは戦後の人間次第だろう」

この後求められた全てを完遂し、俺の戦いは終わった。

数年に及ぶ戦いで失ったのは左手と右足のみ、それだけでも奇跡的だと言えるだろう。

全ての戦いに勝利したが、俺は国に戻ることなく逃げるように姿を消した。

結局、人という生き物は異なる種を排除せずにはいられないのだ。

血眼で俺を捜す兵は魔物よりも恐ろしく野蛮に感じたのを憶えている。



これが神の気紛れで選ばれた一人の人間の末路。

選ばれし者だの英雄だのと言われ目を曇らせた男の末路。



強く願う

普通の人間であれたら……

自由に望むままに生きられたら……



来世というものがあるのなら、そう生きたい

終わる

一人の人間に世界を左右するような力があったら怖い。

お国に帰ってお姫様と結婚とか
普通の人間であるはずの格闘家や盗賊魔法使いと仲間になって魔王倒すとか無理じゃないか
努力でどうにかなるもんでもないだろうし。


大体そんな凄まじい力があったら好かれるどころか人は遠ざかる
。
戦って戦って、戦が終われば煙たがられ、守った手前人は殺したくないし、最期は思い詰めて死ぬんじゃないかと思います。

悦に入ってるとこ悪いが
それ手垢まみれだぞ

続き考えて書いたんだけどしっくりこなくて、女騎士出した意味もなくなった。
目新しさも何もないけどこういう勇者の話しは初めて書いたしいいかなと思いました。
読んでくれてありがとう。

くっさ

くさくないです！

まあ温故知新という言葉もあるしいいだろ
この>>1は使い古されたアイデアというのは知らなかったようだが

なにより作品をひとつ書き上げられるのは素晴らしい。
次の作品は、もうひとひねりを期待。

起承転結のどこかの一場面だけで作品と悦に入ってりゃ進歩も糞もあるかい

ありきたりな話しだし、だらだら続けて長くなるよりは良いかなと思ったんだけどダメだったか
進歩とかは別に…

内容は悪くないが短すぎる…

もうちょい膨らませないと、というか膨らませてこそ面白いテーマなのに

ーーー
ーー
ー

俺が勝てばいい、ただそれだけだ。

誰かがじゃない、勇者である俺が勝たなければ意味が無い。

神に選ばれた人の子、魔を滅ぼす神の子。



戦って殺した結果、それが勝利。

生き死にに拘るのはやめた。『勝ち続ける』それだけを考えていた。



だが、今考えれば逃げていただけかもしれない。

人の為……とはいえ命を刈る自分から目を逸らしていただけなのかもしれない。

魔物であろうがなんだろうが命が消える時は同じだ。



人間にはない力を持つ魔物であっても、同じ。

誰かを思って我が子を案じて……死ぬのだ。



俺はその一切を無視して殺した。

この行いは正しいと信じて、目に見える全てを殺した。

人を殺した魔物、ひっそりと暮らしていた魔物、全てを殲滅した。



人間は俺を褒めたたえた。

『勇者』『英雄』『救世主』　だと……

しかしどんな賞賛賛美の言葉を得ても

いつか見た子を守る魔物の姿は、俺の脳裏に焼き付き消える事はなかった。

ずっと考えないようにしていたことがある……



『俺は人として正しいことをしているのか？』



なあ、誰か答えてくれよ

俺は何だ？

人か？人の姿をした化け物か？

答えてくれよ



俺は何だ？

何の為に生まれ、誰の為に戦っている？

戦わなければ平和は訪れないのか？



そもそもお前等の口にする神は、何故俺にだけ力を与えた？

なあ、教えてくれよ……

愚かな人間を信じた愚かな人間にも分かるように丁寧に教えてくれよ

人を美しいと信じていた愚かな勇者に教えてくれ



なあ神様、答えてくれよ

何だって俺に、一人の人間に、世界を左右するような力を与えたんだ？

あんたを信じて人を救った先にあったのは、人に追われる日々じゃないか。



俺はどこかで選択を誤ったのか？

なあ、頼むから答えてくれ……



……あの町もあの村も、都も国も

どいつもこいつも救われることばかりで、危機が去れば『さようなら』。　



俺は勇者、人の為に戦い続けよう。

結果、ようやく見つけたのは人の醜さだけだ。

『ありがとう』と言いながら厄介者を見る目をしていた。

いつしかこう思うようになった。



俺……

いや、『勇者』は世界に必要ないと……

左手と右足を失っても戦った……

そうやって何とか守った人間という種に追われて……

人は醜い憎いと思いながら、結局殺すことも出来ず逃げ続けた。



俺は一体、何の為に戦ってきたんだろうか。


でも、たった一つだけ……

人も世界も、勇者を必要としてないことだけは分かった

終わるわ、暗くなるだけだし

こんなに短いのに時間を無駄にしたと感じるのは凄い、だってさ
馬鹿ばっかだな

深い

よくあるテーマだし浅いだろ
ここからどう掘り下げるかがキモなのに起承転結の起で終わってる

なんで始まって早々に文句ばっかなのさ…
手垢が付いたってのも良く言えば王道だし俺は好きなんだけどなぁ

始まってそうそうならよかったんだが終わっちゃったからなあ