パワポケ「765プロ…?」 (45)
俺の名前はパワポケ。
見た目はごく普通だが、実はおよそ100年先からタイムマシンでやって来た、所謂未来人である。
今回は、100年先も永久に語り継がれる、伝説のアイドル事務所「765プロ」を調査しにやって来たのだ。
予め、この時代の流行や常識は勉強して来たのだが…いざ来てみると建物の古さに驚かされる。
時代の流れというのはそれほど残酷なものだ。
…おそらく、ここが765プロの住所だが…?
「え?」
これがあの765プロの事務所?
このオンボロビルがか?
とてもじゃないが信じがたい…。
って思ったら…テープでご丁寧に765プロと貼ってある。
…一体、どういうことなんだ?
いや…まだこの時代では無名だったのだろうか?
その可能性が高いに違いないだろう。
………。
「よく来てくれた、私が765プロダクション社長の高木だ」
この、黒い初老の男性の名前は高木順二朗。
一代にして765プロを大きくした敏腕社長と聞くが…。
「にしてもキミ…なんといい面構えだ」
見たところ、とても敏腕社長には思えないんだよなぁ…。
これが本当にあの765プロなのか疑わしくなったぞ…。
「我が社はキミのような人材を求めていたんだ!」
まぁ、その敏腕社長さんに気に入られたから吉としようか。
全く、この先が不安だよ…。
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6主か?
ガチャリと、ドアが開く。
「あ、社長。この人が…?」
緑の髪の女性だ。
えーっと、確か名前は…。
あれ?資料に載ってない女性だなぁ。
「あ、初めまして。私、音無小鳥と申します」
うん、知らない名だ。
にしても、可愛いなぁ。
彼女はアイドルなのだろうか?
「音無君は、我が社唯一の事務員なのだよ。
そして、プロデューサーも1人しかいなくてね…困っていたところなのだ。
しかし!これからは違う!キミが我が社のプロデューサーになってくれるのだからね!」
いやいやいや。
まて、それは聞いていないぞ。
でも、プロデューサーになれば765プロの真相を知ることができるだろう。
…まあ、本来の目的は「歴史改変」させた、「未来の」人物の逮捕が目的だ。
神条紫杏が言った「歴史は変更を嫌う」。
歴史というものは歯車が一つでも噛み合わなくなるとおかしくなってしまうものだ。
だからこそ、その歯車を元に戻す。
それが、俺の役目なのだ。
犯人はサブ
………。
いつの間にか、765プロのアイドル全員が集まっていた。
ここで、俺の自己紹介でもさせる気なのだろう。
「と、いうわけで、ついに待望のプロデューサーの登場だ!」
「そんな、大袈裟な…ええと、パワポケです。
浅学非才の身ではございますが、プロデューサーという職務を…」
「キミィ、長すぎるよ…」
「へ?」
周りを見渡すと、少し呆れたような顔で見ているアイドルが数名。
音無小鳥もまた、苦笑いを浮かべていた。
「…とりあえず、よろしく頼みます」
もう、アッサリでいこう。
「さて、次はアイドルの紹介をしようではないか」
「まずは、天海春香君だ。少し、おっちょこちょいな所もあるが…みんなのまとめ役だよ」
「はじめまして、プロデューサーさん。天海春香です!よろしくお願いします!」
天海春香。
765プロの「顔役」として長くアイドル界に君臨したトップアイドル…。
確か、資料によると一日一回転ぶとあるが…?さすがにデマだろう。
「あ、春香ちゃん。もうすぐレッスンの時間だけど…」
「えっ?あ、本当だ。それじゃあプロデューサーさんっ!先に行ってきま…わーっとと!」
どんがらがっしゃーん。
…訂正しよう、デマじゃなさそうだ…。
「次は如月千早君だ。彼女の歌唱力は765プロでも随一だよ」
「如月千早です。歌以外に興味はありませんが、やるからには全力でやらせていただきます。…よろしくお願いします」
如月千早。
765プロの「歌姫」として知られる。
彼女の持ち歌である「蒼い鳥」や「眠り姫」などは俺の知っている未来でも有名な曲だ。
「確か、千早君もレッスンだったかね?」
「ええ、それでは」
冷たい娘だなぁ。
資料通りの娘だった。
「さて、次は…」
「自分、我那覇響だぞ!よろしくね、プロデューサー!」
「…我那覇君は、とても活発でね。ダンスは菊地真君と並んでトップクラスなのだよ」
「あっ、ボクは菊地真です!これからバリバリ、よろしくお願いします、プロデューサー!」
「菊地君は、ボーイッシュな顔立ちで女性に人気なのだよ。ただ、本人の趣味がねぇ…」
我那覇響。
たしか、沖縄出身だったはず。
明るいキャラクターとは別にクールな歌を歌うイメージがあるが…。
そして、菊地真。
20を過ぎる前は王子様路線で売り出していたと聞く。
確かに顔は凛々しい…。
そこらの男より断然かっこいい、俺でもそう思う。
続きまだー(・ω・)?
「お次は…萩原雪歩君だ。彼女は男の人が苦手だから、くれぐれも注意をしてくれ」
「は、萩原雪歩17歳です。プ、プロデューサー、そ、その…よろしくおねがいしますぅ」
萩原雪歩。
清純系アイドルか。
資料によると…お茶と焼肉が好きで、よく穴を掘るそうだ。
さすがに穴を掘るというのは信じがたいが、一日一回転ぶ天海春香という前例があるし、事実なのだろう。
「次は、高槻やよい君だ。我が社の元気印だよ!」
「高槻やよい、14歳でーす!よろしくおねがいしまーす!」
高槻やよい。
資料によると…貧乏だそうだ。
しかし、その明るさからは貧しさが見えない。
なんと、強い娘なのだろうか。
「次は四条貴音君だ。ミステリアスなキャラで通ってるが、決して電波というわけではないぞ?」
「はじめまして、四条貴音と申します」
四条貴音。
資料でも記述の少ない謎のアイドルだ。
たしか、好物はラーメンだったはず…。
「次は、双海真美君だ。ちょっと前までは双子ユニットとして活動してたのだがねぇ…」
「兄ちゃん、ヨロヨロー」
双海真美。
双海亜美の双子の姉にあたる。
容姿や声はとても似ているとか。
正直、資料を見てもあまりにも似すぎて区別がつかなかった。
…しかし、いろいろと軽いな。
それが良さなのかもしれないが。
「そして、最後は星井美希君なのだが…。寝ているようだな?」
「美希ちゃん、起きて?美希ちゃんの番よ」
「んー、うっさいのー」
「自己紹介、あとは美希ちゃんだけなのよ?」
「星井美希15歳なのー、じゃーおやすみー」
「み、美希ちゃん!」
「ハハハ、星井君は昼寝癖があってな…すまないねぇ」
星井美希。
後に、女性が選ぶ女の敵タレントを断トツ1位で獲得するなど、目覚しい活躍をしたアイドル。
その、星井美希の最初は、こんんあふうにだらけていたのか。
とてもじゃないが、信じられない。
甘い声に、中学生ながら成熟した身体。
確かに、資料通りではあるのだが…。
…ん?
今、事務所に居るのはこの9人のアイドルだけなのか?
他にも4人ほどいたはずだが…?
「それと、今は営業中でいないのだが、我が社には竜宮小町というユニットがあってね」
ああ、これだ。
竜宮小町。
秋月律子がプロデュースする三人組のアイドルユニット。
メンバーは、水瀬伊織と双海亜美と三浦あずさの三名だったはずだ。
「…もし、竜宮小町が結成されなかったら我が社は潰れていただろうね、あっはっは」
「社長、笑い事じゃないです」
「おっと、そうだね音無君。どうも、この年齢になるとよく笑ってしまうらしい」
お、更新きた
「竜宮小町は…今日は帰ってくるのが遅いから、とりあえずレッスンなりなんなり好きに見てくれたまえ」
今更だがなんか、放任主義っぽいなぁ。
まぁ、そのほうがやりやすいから嫌いではない。
………。
「あー、あー、ドレミレドー。
ちょっと音程ずれたかな?もう一回!」
「…ドレミレドー♪」
「わぁっ、さっすが千早ちゃん!」
「春香、このくらいできて当たり前だと思うのだけれど」
「うっ…」
「ちょっと、いいかな?お邪魔するよ」
「あっ、プロデューサーさん」
「何か、御用でしょうか」
「いや、ただレッスンの様子でも、ね」
「はぁ」
「プロデューサーさんは、なにか気づいたところとか、ありますか?」
「ははは、まずは聞いてみないとわからないよ。
じゃあ、試しに一曲歌って?」
「わかりました、じゃあ…『太陽のジェラシー』で!」
もぉーととおーくへーおよいでぇーみたい
ひかり みちる しろいアイランッ
ずーっとにんぎょになーっていーたいのなーつにー
いまダーイビーンーッ♪
………え?これが天海春香の歌、なのか?
なんか特徴的だなぁ。
とりあえず最後まで聞いてみようか。
………。
そーうよえいえんのなつー
きーっとーきーっとードラマーがーはじまるー♪
………。
「ふぅー。どうでした?プロデューサーさん」
「あ、あぁ、な、なかなか特徴的だったよ」
「むぅ、そうですか…」
何やら不機嫌そうになった。
「春香、出だしの部分だけれど…」
ここで、如月千早が天海春香にアドバイスをした。
素人の俺が聞いても、わかりやすい内容だった。
歌は如月千早に任せたほうがいいかな。
律子はメガネ一族の末裔だった...?
「あっ、そうだ。じゃあ、如月さんも…」
「如月さん、ですか…」
「?」
「いえ、なんでもありません。
それでは、『蒼い鳥』、いきます」
………。
「ご清聴、ありがとうございました」
…弱冠16歳でこの歌唱力は、確かに素晴らしい。
だが、何か足りない気がする…。
ううむ、なんと言うのか…。
「プロデューサー、どうでした?」
下手なことを言わないほうがいいか。
「あぁ、如月さんの歌、とてもすごかった。
確かに、歌が全てと自負することはあるね」
「…そうですか、ありがとうございます」
表情には出ていないが、あまり嬉しくなさそうだった。
んー、女の人って難しい。
おそらく、俺が音楽に精通していれば答えが出たのかもしれない。
でも、生憎ながら俺は一般人だ。
ただ、未来から来たってだけでごく普通の人なのには変わらないよ。
………。
次は、ダンスレッスンを覗いてみるか。
「…トゥー、スリー…っと、まあこんなものかな?」
「さっすがまこちん、今日もイケイケだよー!」
「真さん、かっこいいですー!」
「真のダンスはいつもキレてるなー!」
「でも、響のダンスだってそうだろ?」
「ま、そうだけどね!」
「ほう、2人ともダンスがうまいのか?」
「わっ、プロデューサー!?いたならいるって言ってくださいよ…」
「ビックリしたぞ…」
「菊地さんのダンスは見たから…我那覇さんのダンスもお願いしたい」
「う、うん、わかったぞ」
そして、踊り始めた。
菊地真も我那覇響も両者共にダンスが得意みたいだ。
さて、高槻やよいと双海真美はどれほどのものか。
「では、次は高槻さん、お願いします」
「わかりましたー!行きますよー!」
高槻やよいのダンスは、我那覇響や菊地真には劣るか。
いや、その2人と比べるのは酷かな。
とはいえ、必死さは素人ながら伝わってきた。
育成には力を入れなくてはな…。
「最後に、双海…真美さん」
「真美のせくちーダンスで兄ちゃんをメロメロにしちゃうかんね!」
俺、ロリコンじゃないんだがなぁ。
双海真美のダンスは、高槻やよいと同じく所々荒く見える。
磨けば大分すばらしいものに…いや、なんでもない。
高槻やよいも、双海真美もかわいいなぁ。
………。
次は…ビジュアルレッスンか。
「―――ずっと、あなただけのもの!」
「四条さん!もうちょっと可愛く言ってください!」
「…雪歩?可愛くとは、どのように言えばいいのでしょう」
「つまりですねぇ…(長くなるため省略)」
「なんと、そのような言い方があるのですね。ありがとうございます」
「…やぁ、お邪魔するよ」
「プロデューサーですか、おはようございます」
「ん?あぁ、おはよう」
「…雪歩?なぜ後ろに下がるのです?」
確かに、萩原雪歩は三歩半ほど、後ろに下がった。
そして、壁にぶつかってビックリしたわけだが。
「ごごごごご、ごめんなさい〜っ!お、男の人はどうしても苦手で、緊張してしまうんです〜!」
「あ、あぁ…、そういえば男の人が苦手ってあったね、すまない」
「あ、謝らないでください…、私がダメダメなのが悪いんです…ぐすん」
おい、泣き出したぞ。
冗談じゃない!これじゃあ、俺が泣かしたみたいじゃないか!
「な、泣かないでくれ…、なんか傷つく」
「うぅ…こんなひんそーでひんにゅーでちんちくりんな私は、穴を掘って埋まってますぅ〜!」
前途多難だな…。
本当にやっていけるのだろうか…。
レッスンはこれで全部かな?
それでも、星井美希の姿が見えないが…。
………。
ソファで寝ているおいしそうな星井美希を発見、じゅるるん。
…?
寝る子は育つというが、この娘は寝過ぎじゃねえのか?
にしても…デカいなぁ。
これで中学生だろ?将来が楽しみで仕方がないわ。
………なんか俺、変質者っぽいぞ。
気をつけなくては。
中学生に欲情するほど甘くは…え?
「………」
起きてる…だと…!?
「あ、なんだ起きてたのか」
「むぅ、そこの人、あまりジロジロ見ないでほしいの」
冷めた目でこう言われるとなんか、クるものがあるな…。
「あっ、いや、すまん」
で、つい謝ってしまう。
なんか、癖みたいになってるわ。
「ほんっと、男の人ってヘンタイさんばっかなの…
ミキ、ヘンタイさんはキライだなぁ
そこの人は、ヘンタイさん?」
俺は…。
X「違うよ。」
Y「そうだよ。」
B「いいや、ロリコンだ!」
………なんか、変な選択肢が出た気がするな。
(※ゲームではありません)
ん?ちょっと何を言ってるんだ?
(※解説です)
ふぅん…。
「違うよ」
あれ?勝手に進んだぞ?
(※仕様です)
まぁ、これでいいか。
「ふぅん、そうなんだ
まぁ、どうでもいいけどね、あふぅ」
この娘の接し方は気を付けないといけない、か。
ていうか、難のある娘多すぎね?
………。
「おう、戻ってきたか
どうだね?我がアイドル達は」
「そうですね、皆個性的で、自分はアイドルのことがよくわからないのですが、確かに原石といいますか、その…」
「うむうむ、わかってくれたか。
なにせ、この娘達は、この私がティン!と来た娘達だからねぇ…」
「ディン、ですか」
「そう、ティンだ!」
なんか、卑猥な響きだな。
「…さて、もうそろそろ竜宮小町が帰ってくる時間だが…
おや、来たようだね」
「社長、ただいま帰りました…って、あら?この人は誰ですか?」
「ああ、新入りのプロデューサー君だよ。
つまり、秋月君の後輩になる」
「なるほど、これで、プロデューサーが増えて楽になりますね
よろしくお願いします、秋月律子です
これから共に競い合っていきましょう!」
秋月律子。
事務希望だったが、人手不足のためアイドルになる。
ある程度の成功を収めたものの、その後プロデューサーに転向し、竜宮小町を成功させる。
その後は、またアイドル活動に戻って引退後、再度プロデューサーに戻った…とある。
なんか、忙しい人だな…。
…よく見たら胸、意外と大きいな。
スーツの上からじゃあよくわからんが、俺の目視はほぼ正しいから間違いはないはずだ。
べ、別に胸なんか興味…あるわ。
「はじめまして、水瀬伊織でーす
これからぁ、よろしくお願いしまーす♥」
水瀬伊織。
竜宮小町のセンター。
水瀬財閥の令嬢…だったかな?
とはいえ、「未来」には財閥は無くなってるわけだが。
しかしまぁ、違和感のある言い方だ。
「いや、普通に話して構わないよ」
「あら、そう?
じゃ、お言葉に甘えて…っと
アンタ、これから、しっかりと働くのよ
失敗なんて、承知しないんだから
ま、このスーパーアイドル伊織ちゃんがいるなら、765プロは安泰ね」
自信家だなぁ…。
本音言うと自信家は苦手なんすよ、俺。
「あ、君が噂の隻腕プロデューサー君かな?
私は、双海亜美あるぅ
これからは、せいぜい頑張りたまえぃ」
「それを言うなら敏腕」
「うー、それだよそれ」
双海亜美。
双海真美の双子の妹。
これまた将来の楽しみな(以下略
「あらー、新入りさんねぇー?
三浦あずさと申しますー、よろしくお願いします」
三浦あずさ。
外からでもわかるように、デカい。
とにかくデカい。
資料によれば、方向音痴とあるが…これも事実なんだろうあなぁ、はぁ…。
なんでこうもいい意味でも悪い意味でも個性的なのが多いんだ?
…まぁ、これで全員と顔を合わせたわけだ。
初日で全部済ませるとは思わなかったが。
「これで、全員と知り合いになったわけだ
さて…そこで、君に話がある」
ほんっと、いつも唐突だな、全く…。
「我がアイドル達はみんな、揃って粒ぞろいなのだが、未だ芽が出てなくてな
そこで、だ…君にユニットを組んでもらいたい」
「ユニットと言いますと…
残りアイドルが9人ですから、3人ユニットを3つ組めということですか?」
「おお、察しがいいな
明日までには決めてくれよ?
それでは、もう遅いし、今日は帰りたまえ」
「ええ、それでは失礼します」
いきなりユニット決めろとか、頭がおかしいとしか思えんわ。
しかし…困ったな。
ユニット1つならともかく3つを管轄することになる可能性があるとは。
いかに、後に人気となるアイドル達とはいえ、俺が手を出すのもなぁ。
まぁ、今更といったところなんだけど…。
そういえば、社長は資料によれば、昔あるアイドルをプロデュースしていたらしい。
参考に聞いてみるのも手かもしれない。
…さて、家とかはどうしようかな。
この時代は、さほど管理が厳しくないため、自分でも簡単に戸籍を用意することができる。
うむ、技術的にはいい時代に生まれてきたものだ。
それ以外は最悪の一言に尽きるけどな。
………。
翌日…。
よし、ユニット案は纏まったぞ。
って、もうこんな時間か。
早速、行かなければ。
………。
「おお、おはよう!で、ユニットの方はどうかね?」
「ええ、ある程度は」
「…どのように、するのかい?」
「まずは、萩原雪歩を中心に星井美希、如月千早の3人で」
「なぜ、この人選なのだね?」
「まず、萩原雪歩ですが…
これは、後回しにしてはならない、と思ったので」
「と、いうと?」
「彼女は、能力はさほど劣っていないのです
ただ、あまりに自信がないだけで
後に回してしまうと、『周りのみんなは売れているのに自分だけ売れていないからダメダメだ』、だなんて思ってしまうかもしれません
なので、萩原雪歩を先に回します
積むものを積み、実績も伴えば自信がつくでしょう」
「リーダーにする理由は?」
「それこそ、自信を持たせるためですが、あくまでこれは劇薬だということを理解して欲しいですね」
「劇薬…、つまり売れなければ…」
「ええ、ご察しのとおりです
だからこそ、星井美希や如月千早といった実力派を揃える必要がある」
「なるほど…、超えるべき壁か
しかし、星井美希君はどうするのかね?
あれは、一筋縄ではいかないと思うのだが」
「星井美希は、確かに扱いが難しいでしょう
しかし、彼女は竜宮小町をどう思っているのでしょうか?」
「…続けたまえ」
「竜宮小町のリーダー、水瀬伊織は15歳
星井美希もまた、15歳と同年齢です
更に言えば、竜宮小町は現在、ヒットしており、テレビなどでもよく見かけますね
つまり、可愛い衣装…とか、そういうのに、憧れに近い感情を持たないはずがない
星井美希だって、見た目こそ子供らしからぬところがありますが、結局は15歳の少女でしょう
尤も、まずは私が彼女の好みなどをちゃんと把握しなければなりませんが…」
「そこまで、考えていたとは…実に驚きだ」
「最後に、如月千早についてですが…
彼女は、歌に関しては、非常に高いプロ意識を持っています
しかも、ダンス、ビジュアル共に高レベル
それに…彼女の歌を聴いていると、どうしても違和感を覚えるのです」
「違和感?ふむ…」
「…詳しくは分かりませんが
ともかく、その話は置いておくとして…
能力的には、すぐに売り出すべき逸材だと思うのです」
「ユニット名は…どうるのかね?」
「『chaud neige(暖かい雪)』はどうでしょうか』
酉とかつけたほうがいいですかね?
あまり、よくわからないのですが…。
>>2
はい、6主がベースとなっています。
>>12
律子「そう、私が秋月律子でやんす
マニアなことなら、おまかせを…って何言わせるんですか!
メガネ一族じゃありませんよ!」
おい野球しろよ
>>22
野…球…?
野球ってなんですか?(困惑)
それと、酉ってこんな感じでいいですかね?
ヒヨリン星人は要らない
気づいたけど誤字が多すぎて自分もダメダメでしたわ
雪歩と一緒に穴掘って埋まっときます
野球もするからパワポケだろ
しなかったらただの未来人じゃないか
パワポケを野球ゲームだと思ってる奴まだ居たのか・・・・
後半になると超能力バトルや企業間戦争ばっかでもはや野球してないけど、アドバンス世代はまだ野球やってただろいい加減にしろ
主人公自身は野球してただろ、12除いて
12の主人公は野球やらずにヒロインと合体したりしてたからなぁ・・・
>>26
島送りにされる未来人もいるから…(震え)
>>27
野球バラエティだからね、勘違いしてしまうのはしょうがないね
>>28
プロペラ団とかいう悪に徹しきれなかった団体ェ…
>>29
ネトゲだからセーフ
>>30
自分もピンクちゃんと合体したいです
全レスは痛いぞ
「ほう…chaud neigeか…いい名だ」
「誕生日も、星井美希が11月23日、萩原雪歩が12月24日、如月千早が2月25日と寒い季節ですし、イメージ的にも合ってはいるかと思うのですが」
「で、他の2つはどうするのかね?」
「2つ目は…天海春香を中心に、四条貴音と高槻やよいです」
「…聞こうか」
「ええ、では…
まず、天海春香ですが…これはこの3人であればリーダー格は間違いなく彼女でしょう
そもそも765プロ自体、彼女を中心として動くべきかと思います」
「なぜ、天海君が?」
「明るく、前向きで、アイドルに関して特にイメージがない
それでいて、心が豊かであり、尚且つ背中で語れる存在…それが、天海春香だと思うのです」
「高槻君では、いけないのかね?」
「高槻やよいでは少々荷が重いかと
無論、あの可愛さは武器にはなるとは思いますが…」
「では、四条君は?」
「二人を太陽と見れば、彼女は月です
また、性格にも陰と陽があります
天海春香と高槻やよいが陽とすれば、四条貴音は陰
1つ目のユニットとして、あげた3人も
萩原雪歩と如月千早が陰であり、星井美希が陽である…
ここも考えました」
「…その、資料とやらを見るだけで、そこまで分かるのかい?」
「いえ、さすがにそれは無理です
そもそも、今言ったことが正しくない可能性も高いでしょうし」
「そうか…、それで、これのユニット名は…どうなんだ?」
「これは…『луна весна(春の月)』ですかね」
「いや、ロシア語はちょっとアレじゃないか?」
「そうですか、残念です…」
「ちょっと、君の感覚がずれてる気がするな…」
「よく言われます」
パワポケは優秀なギャルゲー
適当にイメージしてみた
春香 3EBDDEG チャンス○ 送球△ エラー 三振 ヘッスラ 積極打法
千早 1AFBDAB チャンス△ アベヒ 流し打ち 守備職人 緊縛
雪歩 1CFFFFA チャンス◎ 対左投手○ バント◎ いぶし銀 粘り打ち 流し打ち 逆境 慎重打法 ミート多用 緊縛
真 3CAAACE 盗塁○ 走塁○ レザビ 三振 強振多用 積極盗塁 豪力
美希 4AECCCA 広角打法 奪力
響 4DAAADG パワヒ プルヒ 盗塁◎ 内野安打○ 三振 エラー 神速 ムラッ気 強振多用 積極盗塁
貴音 4EADDDF チャンス× 対左投手△ パワヒ 広角打法 威圧感 闘気 安定感
やよい3EDDFEG 逆境 サヨナラ 初球 三振 エラー 送球△ ヘッスラ 積極打法 積極盗塁 積極守備
真美 2CFBDDE 走塁○ 帳尻合わせ
律子 3FADADC チャンス× プルヒ 三振 バント○ キャッチャー○ ブロック
伊織 2AFDEBA 守備職人 積極守備
あずさ4CAGFFD チャンス△ 満塁 慎重打法
亜美 2FCBDDE 盗塁○ 帳尻合わせ
おうそういう妄想よくやるけど続きを書くんだよ
あ、響は2BDCDBE派、.320 10の7盗塁ぐらいの
あと強いていうなら美希もパワーCぐらいあるいめーじ
で春香は3DCDCDGみたいな、つまりはやよいとちょうど逆のイメージ
「だが、春か…」
「呼びました、社長?」
「いやいや、呼んでないぞ天海く…って、もう来てたのかね」
「えへへ、今日からデビューって思うと興奮しちゃって…早く出てきちゃいました」
「…」
「あっ、プロデューサーさんも一緒だったんですね
おはようございます、今日も一日頑張りましょー」
「おはようございます、天海さん」
「…それで、今日は何をするんですか?!」
「い、いや…まだユニット名の思案中だよ
ま、予定については後でみんなに伝えておくけどね
でも、やること自体は今と変わらないはず」
「つまり…レッスン漬け?」
「まあ、そうなるな」
「で、ですよねー」
………。
保守
さて、何がいいか
…そういえば
天海春香が転んだ時、少し、その…パ、パンツが…見えたんだよな
そうか、パンツか…
高校時代に野球部のマネージャーのパンチラに遭遇してハイキックされたの懐かしいなぁ…
そうそう、確か春一番で…あっ
「春一番!」
これだ
春を指す言葉でもあるし、なによりこの若さのあるネーミングがいい
「ふむ…」
あ、社長まだいたんだ
「やはり春一番がいいな、それでいこう!」
「で、最後に3つ目のユニットですが…」
ゆりしー…
まだかな…
12月19日〜12月24日に怒涛の6連休があるんで、そこでたくさん更新できればいいかな
マストソングス?知らん
まあ、言わずともわかるだろう
菊地真、我那覇響、双海真美の3人ユニットだ
「夏をイメージするユニットになってくれれば…」
「春夏冬とあるが、秋が残るではないか」
「ははは、竜宮小町が秋ですよ」
「それは秋月君のことを言ってるのかね?」
「確かに竜宮城は夏のイメージがありますが…なんか名前が秋っぽいじゃないですか」
「適当じゃないか」
「適当でないと長生きできませんよ」
「そりゃあそうだ、はは」
「あはは…」
「…しかし、この3人では全員陽、ではないか?」
「だからこその夏ですよ」
「そうだねぇ…日焼けにいいな!」
「…菊地真も我那覇響もそれぞれクールな路線で売ることもできます
そこが一番の利点でしょう」
「で、ユニット名は?」
「『夏色Days』ですね」
「これもまた…適当だな」
「はは…」
「これで全ユニットが決まったわけだが…
やはり最初に売り出すのは『chaud neige』になるのかね?」
「ええ、そのとおりです
特に萩原雪歩は自分を卑下するのが悪い癖ですので…
尤も、自分達が売れてるからといって驕るような娘でもない
となると、やはり『chaud neige』しか…」
「よし、決まりだな
ドンドン、やってくれたまえ!」
「はい!」
アイマス最高
怒涛の6連休が終わりそうだぞ。
このSSまとめへのコメント
パワポケ絵で再現されるw期待。
これは裏サクセスなのかな
※1
コメントありがとうございます、>>1です。
表か裏かで言えば表の方が近いと思いますが、パワポケの表サクセスの内容とは割とかけ離れております。
なので、裏サクセスと見ても問題はないかと思います。
本当は、ハタ人間とかやりたかったのですが、試写がかなり難しいため没に…。