【ゆるゆり】あかり「お姉さんだよぉ」 (31)

こんばんは。
あまり書いた事のないカップリングって事で、あかり&楓を書いてみました。
宜しくお願いします。

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あかり「てっくてっくおっさんっぽ~♪」アッカリアッカリ

あかり「はー、喉が乾いちゃった。ジュース買おうっと」

あかり「ハッ……! ブ、ブラックコーヒー……!」

あかり「……」ゴクリ

あかり「こないだ少し苦目のお茶も飲めるようになったし、も、もしかしたら飲めたりして……」

あかり「……か、覚悟を決めるよぉ! えいっ!」ガコン

あかり「うぅ……相変わらずこのドクロマークが不安感を煽るよぉ……」

あかり「でももう買っちゃったし、勇気を出して飲んでみよう……!」

あかり「んっ……!」コクン

あかり「ぶっへ……うぅぅ、にがあぁ~~いぃぃぃ……」

あかり「はぁ……やっぱり美味しいとは思えないよぉ……」

あかり「やっぱり素直にファンチにしておくよぉ」ガコン

あかり「んっんっ……ぷはっ……ファンチオレンジ美味しい~♪」

あかり「ブラックコーヒーは、あかりがもう少し大人になったら、だね……」

あかり「ふわぁ~……お日様もポカポカで、気持ちいいなぁ……あっ、小鳥さん!」

あかり「はーい、小鳥さん、ビスケットだよぉ♪」

あかり「あ、あ、ケンカはダメだよぉ、まだあるから皆で仲良く分けてね」

あかり「は~……いいお天気だねぇ」

あかり「うん? 女の子が一人でしょんぼりしてる……どうしたんだろ」

あかり「こんにちは。どうかしたの?」

???「あ、ブラックコーヒーのお姉さんなの」

あかり「えぇっ、見られてたの!? は、恥ずかしい……///」

???「気にする事ないと思うの。楓のお姉ちゃんも、まだお砂糖やミルクを入れないと飲めないの」

あかり「楓ちゃん、っていうお名前なのかな? あか……お姉ちゃんは、あかりっていうの。よろしくね」

 楓 「あかりお姉さん、よろしくなの!」

あかり(あっ……あかりお姉さん……!!///)パァァ

 楓 「? お姉さん?」

あかり「ハッ……! ご、ごめんねなんでもないよ!」

あかり「それより、楓ちゃんみたいな小さい子がこんな所に一人でいちゃ危ないよ?
    お母さんと一緒じゃないの?」

 楓 「今日は、お姉ちゃんと、お姉ちゃんのお友達と3人で来たの。
    でもお姉ちゃん、姦しいお友達を探しに行ったきり、戻ってこないの……」

あかり(姦しい……えっと、どんな意味だっけ……)

 楓 「騒々しいとか、やかましい、っていう意味なの」

あかり「心を読まれた!? 楓ちゃん、難しい言葉知ってるんだね……。
    でも、大変だねぇ。携帯の番号とか、分からない?」

 楓 「楓もお姉ちゃんも、携帯は持ってないの……」

あかり「そっかぁ、じゃあ、連絡は取れないね……。
    お友達の方は、持ってないのかな?」

 楓 「お友達の方は……持ってるけど、あまり期待は出来ないの」

あかり「えっ? どうして?」

 楓 「よく家に置き忘れてきちゃって、よくお姉ちゃんから叱られてるの」

あかり「そっかぁ……じゃあ、お姉さんからはここで待ってて、って言われたんだね」

 楓 「はいなの。お姉ちゃんはしっかりしてるから、きっと、ちゃんと帰ってきてくれるの」

あかり「そうなんだぁ、楓ちゃんもしっかりさんだよぉ」ナデナデ

 楓 「えへへ///」

あかり(あかりに妹が居たら、こんな感じなのかなぁ……♪)

あかり「そうだ、楓ちゃん、お腹空いてない?」

 楓 「大丈夫なの、空いてないの」グゥ~

 楓 「あ……///」

あかり「ふふ、さっき小鳥さんにあげてたビスケット、まだあるから一緒に食べよ?」ガサガサ

楓ちゃんマジ天使

 楓 「えっ…で、でも、お姉さんのなの……」

あかり「お腹空いてるでしょ? 一緒に食べよっ」

 楓 「ありがとうございますなの……」

あかり「えへへ、どういたしまして!」

あかり「いつも小鳥さんに殆どあげちゃうから、気にしなくていいよ」

 楓 「あかりお姉さんは、あんまり食べないの?」

あかり「食べ過ぎるとご飯が入らなくなっちゃうし、みんなで食べた方が美味しいでしょ?
    あっ、小鳥さんもどうぞ~!」パキッ ポイ

 楓 (あかりお姉さん、優しいの)サクッ

あかり「そういえば楓ちゃんの話し方、私のお友達の妹さんに似てるなぁ」

 楓 「そうなの?」モグモグ

あかり「まったく同じ、っていうわけじゃないんだけど、語尾が特徴的なの。
    その子は、語尾に『だし』が付くんだよ」

 楓 「……もしかして、花子お姉ちゃん?」

あかり「えっ? 花子ちゃんのお友達なの?」

 楓 「はいなの。私のお姉ちゃんと、櫻子お姉ちゃんが幼馴染なの」

あかり「えっ、じゃあ、もしかして楓ちゃんのお姉さんって、向日葵ちゃん?」

 楓 「はいなの。私は古谷楓っていうの。向日葵お姉ちゃんの妹なの」

あかり「わぁぁ……そうなんだぁ~!
    私、向日葵ちゃんも、櫻子ちゃんも、同じクラスなんだよぉ~」

 楓 「えへへ、すごい偶然なの♪」

あかり「言われてみると、向日葵ちゃんと雰囲気似てるねぇ~! 
    髪の色も同じだし、結ぶ場所も同じなんだね」

 楓 「向日葵お姉ちゃんみたいになりたいって、教えて貰ったの」

あかり「そうなんだぁ、私のお団子もね、お姉ちゃんに教えて貰ったんだよぉ。
    お姉ちゃんは後ろでお団子一つなんだけどね」

 楓 (……あのお団子を作れるだけの髪の毛はどこから来てるのか、興味深いの……)

あかり「向日葵ちゃんも小さい頃は、楓ちゃんみたいに可愛かったのかなぁ」ホワホワ 

 楓 「あかりお姉さんのお姉さんのお話も、聞いてみたいの!」

あかり「私のお姉ちゃん? そうだなぁ……
    どんな時でも笑顔で、とっても優しくて、料理も上手で、大人っぽくて……
    私の憧れなんだよぉ」

あかり「でも、ちょっと前からお部屋に入れてくれなくなっちゃったのが、少し寂しいかなぁ」

 楓 「姉妹でもプライベートは大事なの」

あかり「うん、そうだよね。そこに気付くとは、やっぱり楓ちゃんはしっかりした子だよぉ」ナデ

 楓 「えへへ~」ニコ

あかり「楓ちゃんと向日葵ちゃんは、お部屋は同じなの?」

 楓 「同じお部屋なの。二段ベッドなの」

あかり「二段ベッドかぁ、楓ちゃんが上に寝てるの?」

 楓 「はいなの。向日葵お姉ちゃんは朝は低血圧だから、上で寝ると危ないの」

あかり「そうなんだぁ、向日葵ちゃん、朝会っても全然低血圧な感じしないけどなぁ」

 楓 「良くも悪くも、櫻子お姉ちゃんのお陰なの」

あかり「えっ、どういう事?」

 楓 「櫻子お姉ちゃんが向日葵お姉ちゃんを怒らせると、血圧が上がるの」

あかり「あはは……。わざとやってるんだったら、凄いねぇ」

 楓 「わざとかどうかは分からないけど、向日葵お姉ちゃんは何だかんだ、嬉しがってると思うの」

あかり「そうかもしれないねぇ。
    櫻子ちゃんと向日葵ちゃんって、時期副会長候補のライバル同士でもあるけど、
    毎日一緒に学校に来て、毎日一緒に帰っていくんだよ。とっても仲良しさんだよね」

 楓 「……あかりお姉さんは、お姉ちゃん達の事、よく見てるの」

あかり「ふふ、仲良しな皆を見るのが、大好きなんだよぉ」ニコニコ

 楓 (あかりお姉さん、天使みたいなの)

あかり「……もうそろそろ、1時間くらい経つねぇ。
    楓ちゃんは、もっと前から待ってたんでしょ? 二人共遅いなぁ」

 楓 「……意外と、近くにいるかもしれないの」ヒソ

あかり「えっ?」ヒソ

 楓 「お姉ちゃん達には恥ずかしい話をしてるから、出てきにくいだけかもしれないの」ヒソ

あかり「ふふ、楓ちゃんは、なんでもお見通しなんだね」ヒソ

櫻 子「ぐぬぬ……尚更出て行きにくいな……」

向日葵「でも、二人とも楽しそうですわね」

櫻 子「……楓のヤツ、私と喋ってる時より優しい気がするんだが」

向日葵「そりゃあ、赤座さんは初対面ですから。
    それに、櫻子がボケるから、楓がツッコミにならざるを得ないだけですわ」

櫻 子「ボケが上手くないとツッコミも活きないだろ? そういう事だよ」ドッヤァァァ

向日葵「ほんと、おめでたい頭脳ですわねぇ・・・羨ましいというかなんというか」

櫻 子「『ちょっとないくらい美人の櫻子様、その頭脳を分けて下さい』って言えば伝授してやらんでもないぞ。
    代償におっぱいを半分よこせ」

向日葵「意味が分かりませんわ……。
    それにあんまり大きくても、いい事なんてないですわよ」

櫻 子「ないよりはあった方が絶対いいだろ」

向日葵「まぁ、そうかもしれませんけど……
    というか、あなたもゼロというわけではないでしょう?」プニプニ

櫻 子「ナチュラルに触ってんじゃねーよ! さっき散々触っただろ!」


 楓 「……あと一時間は帰れそうにないの」

あかり「……?」


~Fin~

・姉から髪型を教わっていそうな所
・姉に対する憧れ・尊敬
・考え方が大人

…などなど、あかりと楓って意外と共通点があるなぁ、と思いました。
考え方についてはあかりは自覚していなさそうですが、だからこその天使。

そして変態向日葵は基本。
ありがとうございました!

天使&天使

いいな、天使と天使の戯れ
年齢的に無理だが幼女あかりと楓や花子の戯れが見たいね

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