希「……でた」
うち、東條希の朝は日課のタロット占いから始まる。
希「異世界に行ける呪文や!」
希「みんなに教えたろ!」
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デブが主人公だと…
にこ「今日、練習を中断してまで集まってもらったのには大切な理由があるわ。次のミニライブに向けての新曲が出来ないのよ!」
海未「……申し訳ありません。一晩、机に向かってみたのですが、どうしてもいい詞が浮かびませんでした」
穂乃果「えー! 海未ちゃんポエムのストックは!?」
ことり「もう切れちゃったの?」
海未「穂乃果! ことり! 黙っていてください!」
凛「いつも通りにゃ」
花陽「こめこめこめこめこめこめこめ」
真姫「ともかく、曲を作るにしてもある程度の歌詞は欲しいのよね」
絵里「それをみんなで出し合うのね。わかったわ、協力するわ」
海未「……申し訳ありません」
にこ「なら私からね。【超絶ラブリーにこにこにー!】は、入れなさいよ!」
真姫「そんなダサい歌詞で作りたくないわよ」
にこ「なんですってー!」
やんややんややんやんやんや
希「……あのー」
絵里「希? どうしたの?」
希「いや、こんな時になんなんやけど、うちの話、聞いてくれへん?」
希「実はな……異世界に行ける呪文を覚えたんや!」
八人「………………」
やんややんややんやんやんや
希「……もうええわ! 一人で行ってくる!」
希「スピリチュアルスピリチュアル、のんちゃんに集まりしスピリチュアルの精よ。うちの精神を異世界に運びたまえ! スピリチュアル!」
ほんの冗談で、ほんの冗談のつもりでそう唱えた。
笑い話のつもりでやったんや。
やけど、そんな考えとは裏腹に、視界は徐々に暗転し、うちの意識は完全に途絶えたんや。
舞園「希望ヶ峰学園。それは超高校級の才能を持った人材を全国から集め、未来を創る若者を育てる学園」
舞園「ですが、私たちは今、殺し合いを強要されています。学園に閉じ込められ、外に出ることを許されない」
舞園「両親や友人と連絡を取ることや、外の様子を調べることも出来ません」
舞園「ここから外に出るには、誰かを殺して、殺人を犯したと誰にもバレなければ卒業という名の解放しか方法がありません」
舞園「ですが私たちは負けません。私たち15人全員で協力して、外に出てやります!」
舞園「……そんな矢先の事でした」
舞園「重い空気の中、朝食を無理やり流し込んでいると、キッチンから、何かが落ちた音がしました」
不二咲「ふぇぇぇ! ご、ごめんなさい!」
葉隠「な、なんだべ!!」
大神「またモノクマの仕業やも知れぬ。我が見てこよう」
朝日奈「さくらちゃん! 気をつけてね!」
希「いたたー、お尻打ってしもた。痣になったらどないしよ」
希「んー、もしかして成功したんかな?」
大神「……む?」
希「……ん?」
そうしてうちは、ものすっごい体格の女の子に担がれて、大勢の人に取り囲まれる形になってしもた。
なんやろ、怖い。
霧切「さてと、まずは名前を聞きましょうか」
希「えーっと、うちの?」
十神「決まっているだろう。他に誰がいる」
腐川「そ、そうよ! さっさと答えなさい!」
希「え、あ、うん。うちは東條希。音ノ木坂学園三年や」
苗木「音ノ木坂? 聞いた事ないな。舞園さんは聞いた事ある?」
舞園「いいえ、ありません。別の地域の学校なのでしょうか」
霧切「……モノクマ、どういう事かしら」
モノクマ「みんなのアイドル、モノクマでーす! はいはい、要件はばっちし把握してるよ!」
モノクマ「正直、彼女は僕にとってもイレギュラーなの! だから、僕は傍観を決め込むよ!」
モノクマ「部屋ぐらいは用意するから! じゃーねー!」
セレス「なんともまぁ、無責任ですわね」
桑田「まー、悪いやつじゃなさそうだし大丈夫だろ? すっげーかわいいし!」
山田「うーむ、まるでアニメのような美しさ。だがしかし! 二次元ではないので専門外ですな!」
大和田「こいつら……まじぶれねぇな」
江ノ島「でー? 結局どうすんの? いつまでもこのままはありえないでしょ」
石丸「議論するまでもない! 我らは彼女を保護するべきだ! か弱い女子生徒を保護できなくて、風紀委員が務まるか!」
苗木「あはは、風紀委員はともかく、東條さん自身も本気で戸惑っているみたいだし、モノクマの悪巧みって事は無いんじゃないかな?」
舞園「そうですよ! 仲間は多いほうが良いはずです!」
うち一人置いてけぼりに話が進んでいく。
とりあえず、危険人物ではないと判断されたんかな?
石丸「よし、そうと決まれば昨日に引き続き探索を開始しよう!」
なんか真っ白な服を着た人の一声に、うちを取り囲んでいた人が解散する。
正直、いきなりすぎて何が何だか理解できてへんのやけど。
舞園「東條さん! 戸惑っているとは思いますが、とにかくお部屋に行きましょう!」
希「う、うん。えーっと?」
舞園「あ、ごめんなさい! 私は舞園さやか。この学園の新入生です!」
希「うん? ここ、学校なん? なんか、窓とか封鎖されてるように見えるんやけど」
舞園「あー、その辺りも含めて、ゆっくり説明しますね」
希「…………なるほどな」
正直、すぐに信じられる話やなかった。
外に出れへんとか共同生活とか、殺し合いとか。
やけど、目の前にいる舞園さんが嘘を言ってる様には見えへん。
信じるしか、無いみたいやな。
これは恐らく夢やと思う。
やけど、夢だと断言できないほどのリアリティーを感じる。
リアリティーを感じるからこそ、目の前にいる舞園さんを信じるからこそーーーー。
舞園「東條さん? 大丈夫?」
希「あ、うん、ごめんな。ちょっと頭の中で整理してたわ」
舞園「あははー、ですよね。私も実はまだ整理できていないんです。でも、これだけは言えますーーーー」
舞園「私たちは絶対に、ここから無事に脱出します!」
決意を語る舞園さんの、力になりたいと思ったんや。
今日はこの辺で。
読んでくれてる人、いるのかな?
いなかったらはずぃ
期待
つまらん
乙!
良いけど異世界に行く辺り適当すぎじゃね
うちがこの世界に飛ばされた理由を聞いて、舞園さんは怪しむどころかあっさりと信じてしもた。
なんでも、この学園とか動くぬいぐるみとか有り得ないことだらけらしいから、驚くことも無いみたいや。
まぁ、うちとしてはありがたいんやけどな。
舞園「東條さんは、向こうの世界では何をやってたんですか?」
探索に協力していた時、舞園さんがそう聞いてきた。
希「希でええよ? んー、高校三年生で生徒会の副会長をやってたで。あとは、μ'sかな」
舞園「じゃあ、わたしもさやかで! 副会長なんて凄いですね! ところで、μ'sって何ですか?」
その後、うちがこの世界に飛ばされた理由を舞園さんに伝えたら、怪しむどころかあっさりと信じてしもた。
いろいろと起こりすぎて、驚くのも疲れたらしい。
舞園「東條さんは、元の世界では何をしてました? 確か、高校三年生でしたよね?」
舞園さんと二人で探索をしていた時、そんな質問をされた。
希「希でええよ? 生徒会副会長をしてたな、一応やけど。あとはμ'sかな」
舞園「じゃあ、私もさやかでいいですよ! μ'sって何ですか?」
ミスった
同じ様なこと書いてるから
気にし無いで
ゴミスレ立てんなカス
みてるで
エタったかな?
このSSまとめへのコメント
これは期待せざるを得ない…(。´Д⊂)