艦隊少女 すずや★マジカ (9)
~とある鎮守府~
提督「なー、鈴谷」
鈴谷「んー? なにー?」
提督「僕と契約して、艦隊少女になってよ」
鈴谷「もうなってるじゃーん」
提督「あっはっは。そうだった。こりゃまた一本取られたな」
鈴谷「ていうか何いきなり。あー、まどマギのマネしたかったの?」
提督「そうそう。鈴谷だったらタイトルのゴロもいいしさ。艦隊少女 すずや★マジカ とかどうかな」
鈴谷「確かにちょっと合ってるかもね。ウケるー」
提督「じゃあ逆に、こんなのどうかな?」
鈴谷「んー?」
提督「鈴谷、僕と結婚して、お嫁さんになってよ」
鈴谷「……」
鈴谷「は、はぁ? い、いいいきなり何言ってんの!?」
提督「はい指輪」サッ
鈴谷「えっ? いや、えっ? ええ?」
提督「ずっと君が好きだったんだ。結婚してほしい」
鈴谷「いや、ちょっ、いや、待って待って、本当待って! そ、そんなの。えっと、ま、まだ心の準備とか、その、さ……」
提督「僕は本気だ。今まで勇気がなくて言えずにすまなかった」
鈴谷「……で、でもさぁ。鈴谷女の子らしくないし、よく軽そうとか言われるし……。て、提督には他にも良い人がいるんじゃないかなー? な、なんてさ……ね?」
提督「いや、いないよ。僕は君だけだ」
鈴谷「……ほ、本気、なの?」
提督「うん」
鈴谷「……」
提督「すずや★マジダ」
鈴谷「そこでネタ挟むぅ……?」
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艦!
ご愛読ありがとうございました。
E9+mNmQ50先生の次回作にご期待しないでください。
よし依頼出してこいや
【おまけ】
提督「ごめんごめん。でもさ」
提督「本気なんだ」
鈴谷「……」
提督「こういうくだらないボケにも付き合ってくれるし、いつも執務で疲れていた僕の心の癒してくれた。辛い時はずっと側にいてくれた」
提督「そんな君と、これからも一生側にいたいと思った。今世でも来世でも、この先ずっと」
鈴谷「……」
提督「だから、結婚してくれ。鈴谷」
提督「僕は、君を幸せにするなんて大それたことを言える程、大した人間じゃない。だけど、君と結ばれたのなら」
提督「僕は世界一の幸せものだ」
鈴谷「……」
鈴谷「ぷっ!」
提督「え」
鈴谷「あははははっ! くさい! 提督ぅ~。くっさいよ~! なーんかいつもと違ってカッコつけちゃってさー」
提督「……いいだろ。本当にそう思ってるんだから」
鈴谷「ふふふ……。あー、笑い過ぎて涙出てきちゃった」
提督「……で? 答え……は?」
鈴谷「んー」
鈴谷「どーしよっかなー」
提督「からかうなよ。本気なんだから」
鈴谷「へいへい。分かりましたよー」
鈴谷「しょうがないなあ。お受けいたしましょう!」
提督「!!、マ、マジ!? 本当に!?」
鈴谷「はい。マジです」
鈴谷「すずや★マジカ でございます」
提督「いやもうそのネタはいいよ」
鈴谷「そっちから振ってきたクセに」
提督「あいや、うん。すまん」
鈴谷「ふふ。冗談だよー、冗談」
鈴谷「鈴谷で良かったら、提督のお嫁さんにしてください」
提督「ふぉ」
提督「本当か!?」
鈴谷「本当だよwww 大事なとこで噛まないでよ、もー」
提督「よ……」
提督「よっしゃああああああああああ!!!」
鈴谷「うふふ……」
提督「そ、そうと決まれば、接吻だな! キ、キスしてもいいか!?」
鈴谷「へ、へっ!!? こ、ここで!?」
提督「もちろん!」
鈴谷「え、ええ~? だってまだ心の準備とかできてないし、その……は、ハミガキもしてないし……」
提督「そんなの関係ないよ! 歯を磨いてない鈴谷でも僕は好きだ!!」
鈴谷「いやいや、そこは好きになってもらっても困るけど……ていうかそれじゃあたしがいっつも歯磨いてないみたいじゃん」
提督「それでも好きだ!!」
鈴谷「会話かみ合ってないしwww もうー、しょ、しょうがないなあ」
提督「目、目を、瞑って……くれるか……?」
鈴谷「……んー。……んっ」
提督「よ……よし……」
ドキドキドキドキドキドキ
熊野「失礼致しますとぉおおおおおおおおおおおおおああああ!!!!」バタン
提督「!!、く、熊野!?」
鈴谷「へっ!!?」
熊野「……お二人とも?」
熊野「ご結婚、おめでとうございますわ」
提督「えっ!?」
鈴谷「く、熊野、もしかして提督室の外で聞いてたの!?」
熊野「とぉおおおおおおおおおおおおおああああ!!」
鈴谷「答えになってないんだけど」
提督「熊野。オレ達結婚することにしたよ。その、これからも鈴谷のことよろしくな」
熊野「ええ。もちろんですわ。とぉおおおおおおおおおおおおおああああ!!」
提督「どうしたんだこいつ」
鈴谷「多分鈴谷たちのことが嬉しすぎて壊れちゃってる」
提督「なるほど」
熊野「いけませんわ。わたくしとしたことが、嬉しくてついついテンションが上がりまくってしまいましたわ」
提督「お、おう。何はともあれ、嬉しく思ってくれてありがとうな」
熊野「提督? ほら、キスはいたしませんの?」
提督「いや、さすがに人がいる前ではちょっとな」
熊野「シィロ!! フィナーレ!!」
鈴谷「無理やりマミさん出さなくていいよ」
提督「したら確かにフィナーレっぽいけどさ」
熊野「どういうことですの? 熊野としては、お二人はもうラブラブなカッポーだと思っていたのですけれど」
提督「あー、いや、そうなんだけど」
鈴谷「熊野が来たから恥ずかしくなっちゃったんだよー」
熊野「ええからシィロ!! フィナーレ!!」
提督「何回言うんだよ」
鈴谷「確かに熊野マミさんっぽいけどさ」
熊野「そんなことを言っていますと」
熊野「もう、死ぬしかないじゃない!!」
提督「なんでオレと鈴谷がキスしないとお前が死ぬしかなくなるんだ」
鈴谷「圧倒的マミさんリスペクトだね」
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