伊織・やよい「三年P組!」 (47)
伊織『三年P組!』
やよい『金髪先生!』
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ガラガラ
美希「今日の授業は睡眠学習なの!」
伊織「寝てる間に脳が知識を取り入れるってやつ?」
やよい「わぁ! そんな近代的な授業始めてかもー!」ワクワク
美希「えー、じゃあまず枕を用意してください」
やよい「先生、ごめんなさい! 忘れました!」
伊織「いや、用意も何も……枕が必要とか聞いてないんだけど?」
美希「じゃあ、でこちゃんとやよいは自分の腕を枕替わりにしてね?」
伊織「いや、忘れたとかじゃなくて……」
やよい「自分の腕を使えば良いなんてなんだかとっても自給自足感があってお得です!」
美希「そして、寝ます。終わり」パタリ
伊織「いやいや」
美希「Zzz……」
伊織「何なのよ、この先生……ねぇ、やよ――」チラッ
やよい「Zzz……」
伊織「…………腕枕、ね」スッ
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「結局……何の授業だったのかしら……」
やよい「お昼寝したし、ばっちり目が冴えてるから夜にいっぱい勉強できるね、伊織ちゃん!」フンス
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! 夏休みも、ファファンタ!』
伊織『三年P組!』
やよい『歌姫先生!』
千早「水瀬さん、この72ページの問題を『(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)』の中から正しい順番に三つ選択しなさい」
伊織「えーっと……『(ア)(オ)(イ)』です」
千早「……」
伊織「えーっと……」アセアセ
千早「泣くこと~ならたやすいけ~れど~、悲しみに~は、流されない~」
伊織「!?」
千早「恋した~こと、この別れさえ~選んだの~は、自分だ~から~」
やよい「とっても上手な歌です!」
千早「群れを~はなーれた~とーりのようぉ~に~、明日の~行き先など~知らなーい」
伊織「だけど、今の授業は音楽じゃなくて社会科だからね?」
千早「だーけど傷~ついて血を流ぁし~たぁって、い~つも~、心の~まま~ただぁ~羽ぁばたぁく~よぉ~……」
伊織「……」
やよい「……」ドキドキ
千早「(ア)(オ)(イ)~とr……正解です」
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「鳥、まで歌いかけてなかった……?」
やよい「どうせなら最後まで聞きたかったね」ゴクゴク
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! ゴーヤ味も出たわよ!』
伊織『三年P組!』
やよい『どんがら先生!(ショート版)』
春香「はいみんなー、席について~。暑いから窓は開けてて良いからね~?」
やよい「はーい!」
春香「今日の授業はこkおわぁあっ!?」グラッ
伊織「どんがら先生!? 狙い澄ましたように窓の方へ!!」
春香「きゃぁああああああ……!」ヒューン
伊織「どんがら先生ぇえええええええええ!?」
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「結局、どんがらしなかったわね……」
やよい「落ちたのが二階からで良かったね」ゴクゴク
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! グレープフルーツ味とグレープ味は全くの別物よ!』
伊織『三年P組!』
やよい『占い先生!』
あずさ「じゃあ進路希望の用紙を前の席から回しますので、みなさん真面目に第三希望まで記入してくださいね~」
やよい「はーい!」
伊織「…………」
やよい「どうしたの伊織ちゃん?」
伊織「やよいは将来の夢ってある?」
やよい「夢~? う~ん……公務員になることかなぁ」
伊織「ず、ずいぶん現実的な夢ね……」ヒクヒク
あずさ「先生は素敵なお嫁さんになることかしら」
伊織「……」
あずさ「永久就職は女の子の憧れだもの~」ウットリ
やよい「伊織ちゃんの夢は?」
伊織「うーん……」
あずさ「じゃあこうしましょう? やよいちゃん、鉛筆貸して貰える?」
やよい「どうぞ」スッ
あずさ「えいっ」コロコロ
伊織「鉛筆を転がしてどうするの?」
あずさ「はい、出ました♪ 伊織ちゃんは将来なりたい職業は『F1レーサー』ね」
やよい「うっうー! かっこいいです!」
伊織「どうしてそんな突拍子も無い夢を突然押し付けられたの!?」
あずさ「F1レーサーか『キーボードのF1キーだけを作る職人』のどちらかしか無いわね~?」
伊織「選択肢の範囲はバカみたいに広大だけど局地的過ぎる!!!」
カァー…カァー……
(夕日)
伊織「やよいの鉛筆が『F』だったからって理由を聞いて納得しかけた自分が許せない」
やよい「Fはね~、FIRM(ファーム:しっかりした)っていう意味なんだって」
伊織「あの先生も大人なんだからしっかりして欲しいわ……」
小鳥『ファンタを飲んでスッキリしよう! 鉛筆のHはハード、Bはブラックって意味よ! 決してスケベな段階の意味では無いのよ!』
伊織『三年P組!』
やよい『どんがら先生!(通常版)』
ガラガラ
春香「この前はみんなお騒がせしちゃってごめんね~、えへへ」スタスタ
伊織「襟元からこれでもかと主張してくる首のギプスが痛々しくて授業に集中出来そうにないんだけど」
やよい「先生、大丈夫ですか~?」
春香「大丈夫大丈夫~♪ 先生、後ろの席まで、ちゃーんと見えてるからね~! なんつって……おわっ、とっと……っ!」グラッ
伊織「何でそう毎度毎度入ってくるなりよろけるの!?」
春香「おっとっとっとっとっとっと……」トットットットッ
伊織「危なっ……!」
春香「そう何度もどんがらしますか、ってーの!」ピタッ
伊織「ふぅ……」ホッ
やよい「あれ~?」キョロキョロ
伊織「どうしたのやよい?」
やよい「私の鉛筆が見当たらなくて……あっ、先生の足元に!」
春香「え~? どこ~? キャッ!?」ツルッ
伊織「ひとり投げっぱなしジャーマンみたいな格好で器用に窓から落ちていったーーー!」
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「もうあの先生は改名したほうが良くない……?」
やよい「先生に踏まれた鉛筆、折れてなくて良かった~」ゴクゴク
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! クレープ味を作ってみたけど流石に発売は見送りました!』
伊織『三年P組!』
やよい『エージェント先生!』
キーンコーンカーンコーン…
伊織「あら……? 先生、来ないわね」
やよい「もう授業始まっちゃうかもー……」
伊織「来ないなら来ないで自習できるから良いけd」
バリィイイン ガッシャーン ゴロゴロ
伊織「キャアァアアアア!?」
やよい「教室の窓ガラスがバリバリですー!」
真「ボクとしたことが……」フラフラ
伊織「あわわわ……」ガクガク
真「みんな、ケガは無い?」ボタボタ
伊織「いやいや、先生こそ怪我が……」
真「ああ、任務にはケガが付き物! これしきの傷、なんてことないさ!」キリッ
やよい「カッコイイ……!」パァアアアア
伊織「数学の授業で教師が使う大きい三角定規みたいなガラスの欠片が頭にブッ刺さってるんだけど!?」
真「それより、このトップシークレットの書類をキミに頼んで良いかな?」
やよい「赤い血でベットベトですー」
真「くっ……さっき撃たれた傷のせいか……!」
伊織「撃てれてたの!? 撃たれてて、あのスタントマンばりのアクション!?」
真「ボクのことは良いから、早くその書類を!」ガクッ
やよい「必ず届けます!」ガタッ
伊織「やよい?」
やよい「そして、必ず報告しますから! だからそれまで生きててくださいね!」ダッ
伊織「やよい!?」
真「フッ……まだ死神の世話にはなれないってワケか……!」
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「あの書類って結局何だったの?」
やよい「父兄参観のお知らせでした」
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! 極秘のレシピを完全再現した、コカ・コーラ味も絶賛発売中!』
伊織『三年P組!』
やよい『儚げ先生!』
雪歩「ふぅ……」
伊織「あの、先生……?」
雪歩「はぁ……」
やよい「ずっと窓から外を見てるね~?」
雪歩「うぅん……」
伊織「じ、自習しときましょうか……」
雪歩「エージェント先生、また来ないかなぁ……」ボソッ
伊織「………………まさかのアレ待ち!?」ガタッ
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「なんかやるせないわぁ……」
やよい「まあ、蓼食う虫も好き好きって言うから」
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! コ○・コーラ社から訴えられました!』
伊織『三年P組!』
やよい『妹先生!』
亜美「え~……だからここの解は……こうなって、こう!」ビシッ
やよい「せんせーい、こう……じゃ分からないかなー、って」
ガラガラ
P「おお、何だ、この教室に居たのか真美」
伊織「誰!?」
亜美「にいちゃん!?」
伊織「家族が入って来ちゃっていいの!?」
やよい「わあ~! 素敵な頭の形のお兄さんです!」
亜美「こ、こんなとこまで何しに来たのさ……?」ジトー
P「いや、朝さ? 弁当を渡しそびれたから……」
亜美「べ、別に……にいちゃんの作ったお弁当なんか亜美、最初からいらないし!」プイッ
P「そんな……」
亜美「にいちゃんの弁当、全体的に茶色いし、味付けもなんかしょっぱいし……!」
P「スマン……」ズーン
伊織「実の兄に向かってその口の利き方はいくら先生だからって――」
やよい「待って、伊織ちゃん!」
伊織「――!?」
亜美「まあ、でも……こんなお弁当、亜美以外に食べてくれる人なんか居ないっぽいし、しょうがないから亜美が食べてあげるね?」
P「亜美……!」
亜美「にいちゃん!」ヒシッ
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「あー、あの先生の腹かっさばいて直接胃にお弁当をねじ込みたいわぁ……」ギリギリ
やよい「お弁当ってだいたい茶色いよねー?」ゴクゴク
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! コカ・○ーラ味は発売中止になりました! 絶賛裁判中!』
伊織『三年P組!』
やよい『アニマル先生!』
響「学名をスース・スクローファ・ドメスティクスという哺乳綱鯨偶蹄目でイノシシ科の動物といえば何でしょう?」
やよい「スース……?」
伊織「クイズみたいね……」
響「なんだ、こんな問題も分からないのか~?」
ガラッ
ム○ゴロウ「それは豚のことなんですねぇ~」
子ブタ「ぶひっ」
伊織「違う先生来ちゃったけど!?」
やよい「美味しそう……」ジュルリ
ムツ○ロウ「豚はですねぇ、猪を家畜として改良した品種で牙こそ無いもの鼻の力と顎の力は強いんですねぇ~」
>>25
ここ真美になっててPが鬼畜だ
伊織「へ~」
ムツゴ○ウ「このように口の前に手を持っていくと……」グイッ
響「ちょ、なんで自分の手を――」
子ブタ「ガブリ」
響「ぎゃぁああああああ!? ムツゴロ○先生!? 自分、噛まれてるけど!?」
○ツゴロウ「家畜にしてる豚の場合は母親のおっぱいを傷つけないよう、幼い頃にペンチで抜歯しちゃうんですねぇ~」
響「へぇ~、じゃあ噛まれても痛く――」
ムツゴロウ「その多くは犬歯だけなんですけどね、あっはっはっ」
響「」
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「あの先生、指が繋がったままで良かったわね」
やよい「まあ、CMだし、ね」
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! 豚の歯と著作権や商標権関係には本当に気をつけましょうね!』
伊織「三年P組!」
やよい「思春期先生!」
真美「はぁ……」ポケー
伊織「先生、ため息ばかり吐いてないで授業に集中してください」ジトー
真美「いおりんはさぁ?」
伊織「いおりん言うな。なんですか?」
真美「す……」
伊織「す……?」
真美「す、す、す、好きな人居る?////」
伊織「はっ、はぁああああ!? 何よ突然!!?////」
真美「先生さ? なんか最近、ある人のこと考えてたら頭がポーってしちゃってさ////」
伊織「あ、あ、ある人って……?」ドキドキ
真美「そっ、それは言えないけど////」
伊織「そ、そう……ふーん、ま、まあ、別に無理にとは言わないけど……」ドキドキ
真美「じ、実は真美、に――」
伊織「言っちゃ、ダメぇええええええ!!!!」ガバッ
ワオーン……
(夜)
伊織「ハッ……なんだ、夢だったのね……」ホッ
やよい「私の出番、これだけでお給料貰えるなんてとっても良い世の中かなーって」ゴクゴク
伊織「!!?」
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! 裁判が終わったのでスッキリしました! もちろん敗訴!!』
伊織『三年P組!』
やよい『乱視先生!』
伊織「先生、英語のテストの問題のここ、出題文が間違ってますけど……」
貴音「なんと……面妖な!」クワッ
やよい「ここもつづりが間違ってるかなー、って」
貴音「面妖な!」クワッ
伊織「あと、先生のクラスは隣です」
貴音「面妖なっ!!!」クワッ
カァー…カァー…
(夕日)
伊織「あれで給料貰ってるなんて信じられないわよね……」
やよい「そもそも貴音さんの目が悪いって設定忘れられてそう」
小鳥『ファファンタを飲んでスッキリしよう! いよいよ次が最後のCMです!』
伊織『三年P組!』
やよい『もうネタも無いし、同窓会で必ず会いたくなる普通に良い先生!』
律子「はーい、みんな静かに。今日は最後の抜き打ちテストをします。はいソコ、え~、卒業式の日まで~……とか言わない」
やよい「うぅ……聞いてないです~……」
伊織「抜き打ちテストなんて、普段から勉強してたら問題ないわよね、にひひっ♪」
律子「まあ、別に今回のテストは何も制限はありません」
伊織「?」
律子「分からない箇所があったなら、教科書を見るのも良し、誰かに答えを聞くも良し、よ」
やよい「すごい! 太っ腹です~!」
伊織「そんなのでテストの意味なんてあるのかしら……?」
律子「はーい! じゃあ、はじめ!」
伊織「あら? 問題がひとつしかないんだけど……これって……?」
問題
あなたにとって、この学校の中にあるもので一番大切なものは友達ですか?
卒業していくあなた達はもう取りに戻ってこれないので、
必ず、持って帰るように。忘れ物は減点対象です。
卒業、おめでとう。
キーンコーンカーンコーン……
伊織「やよいはさっきのテストなんて書いた?」
やよい「友達、とあとは……」
伊織「先生、よね! にひひっ♪」
やよい「うん!」
小鳥『最後くらいファ○タを飲んでスッキリしよう! ご愛顧ありがとうございました! おしまい!』
おつおつ
青春の味やね
面妖先生はufo乗ってこなかったか
エージェント先生は元のCMのメンバーに混じってても違和感なさそう
あったなこのシリーズ
どんがら先生がわかってても笑えた
おつ
いい感じにキャラの味が出てた
おつおつ
いいCMだった、かけ値なしに
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