衣「淡の家に」淡「お泊り!」 (82)

このスレは淡「やーい、捨て子ー」衣「うるさい」の続きみたいな感じのものです

淡「いやだいやだいやだー」

菫「ダメだったらダメだ!」

照「どうしたの?」

菫「淡が今日から子供部屋で寝るって言うんだ」

照「どうして?」

菫「ほら、来週の土曜日衣ちゃんが泊まりに来るだろ?」

照「ああー...なるほど」

淡「もう大人だもん!一人で寝れるもん!」

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菫「そんな事言って毎回私達のベットに潜り込んできただろ!」

淡「今回は大丈夫だもん...本当だもん...」グスン...

菫「いや、もう騙されないからな

淡「テルー...」グスン

照「うーん...こればっかりは私も...」

淡「うう...ふぇ...」グスン

淡「うぇーん....えーん一人で寝れるもん!もう大人だもん!」ジタバタ

菫「また始まったか...」

照「可哀想だしもう一回チャンスをあげたら?」

菫「しかしだな...」

照「私も菫が初めて家に泊まった時は同じことをやった」

菫「...仕方ない」

菫(いや待て、コイツと会ったので高校入ってからじゃなかったか?)

淡「えーんうえーん!」ジタバタ

菫「分かった、そこまで言うなら一人で寝かせてやる」

淡「いいの!?」ケロッ

菫(コイツ...)プルプル

菫「ただし、何かあったらすぐに私達の部屋に来る事いいな?」

淡「うん!分かった」

菫「全く現金な奴め」

照「でもこれで少し寂しくなるね...」

菫「ああ...」

その日の夜

淡「ぐーzzz」

菫「コイツ...」プルプル

照「・・・」ナデナデ

週末

淡「衣まだかな?」ウズウズ

菫「気が早いぞ衣ちゃんが来るのは四時からだぞ、そして今はまだ正午だ」カチャカチャ

淡「ねえテルー、正午って何?」

照「お昼ってこと」

淡「へえー、後どれくらいで衣来る?」

照「四時間ぐらい」

淡「まだまだー」グデー

菫「取り敢えずお昼ご飯を食べるぞ」

淡「はーい」

おやつ

淡「そろそろ?そろそろ?」ウズウズ

照「うん、そろそろくるかも」

菫「本当に衣ちゃんがつくまで待ってるとはな」

淡「うん!菫のプリンを一緒に食べるんだ!」

菫「そうか偉いな」ナデナデ

淡「えへへ」

菫「お前も頑張れよ」ボソッ

照「うん」プルプル

ピンポーン

淡「来た!」ガタッ

照「来た!」ガタッ

ガチャッ

衣「おじゃましまーす」

一「お邪魔します」

透華「お邪魔しますわ」

淡「ひさしぶり衣!」

衣「淡もひさしぶりだなー」

キャッキャ!

一「今日はすみません」

菫「いえ、家の淡も衣ちゃんが来るのを楽しみにしていたので」

透華「お邪魔にならなければいいのですか...」

照「お気になさらずに」

一「あとコレつまらない物ですが」

菫「ありがとうございます」ペコリ

透華「やっぱり少しつまらなすぎるのではなくて?」ボソボソ

一「流石に...は普通持って行かないよ」ボソボソ

菫(何を持って来る気だったんだ)

淡「それじゃあ、早速おやつ食べよー」

衣「おやつ?」

淡「うん、菫の手作りなんだー」

一「それじゃあ僕たちはおいとましようか?」

菫「もう帰るんですか?ゆっくりしていってはどうです?」

一「いえ、この後も少し野暮用が」

菫「そうですか...」

透華「それでは衣、良い子にしてるんですわよ」

衣「うんー!」

一「それでは、失礼します」

透華「失礼しますわ」

衣「じゃあなー」

今日はもう失礼

前スレ見てきた
衣が麻雀した相手が池田の妹達だったら良かったのにね
どれだけ凹まされようとすぐ復活すること間違いなし

ブロロロロロロロ

淡「それじゃあ、すぐにおやつを食べよう!今日はプリンだよ!」

菫「だめだ、食べる前はまず手洗いうがいだ」

淡「えー、別に良いじゃん」

衣「え!?淡は何か食べる前に手洗いうがいをしないのか?」

淡「へ!?いやー...毎回してるよ...」

菫「私に言われてな」

淡「ギク!」

衣「ダメだぞ淡、それでは病気になってしまう」

菫「衣ちゃんは偉いなー」

衣「えへへ」

淡「そ、そんなことより早く洗面所行こー」

照「誤魔化した...」

菫「さてと、それじゃあ」

「「「「いただきます」」」」

衣「むっ!美味しい」

淡「でしょー!菫は料理だけは美味しいんだー」

菫「だけとは何だ!だけとは!」

照「美味しい...美味しい...」ポロポロ

菫「お前は喜びすぎだ」

菫「それにしても...」

衣「...あむ」パクッモグモグ

淡「んー!美味しー!」アーンモグモグモグ

菫「衣ちゃんは上品に食べるんだな」

衣「そうか?」

照「うん、淡はいっつも散らかしてるから」

淡「ぐぬぬ...」

衣「うーむ、衣は幼き頃からこうしてたから分からない」

照「十分幼いと思うけど...」

菫「淡にももっと厳しくするか」

淡「それだけは止めて!」

「「「「ごちそうさまでした」」」」

淡「たりなーい」ゴロゴロ

菫「もうすぐ晩御飯なんだから我慢しろ、照私は後片付けがあるから二人を遊ばせておいてくれ」

照「分かった、二人ともリビングに行こう」

「「はーい」」

菫「さてと、夕飯の準備も並行してやらなくては」

照「それじゃあ何する?」

淡「マリカやろうよマリカ!」

衣「マリカ?なんだそれは?」

淡「マリカ知らないの!?よくCMでやってるじゃん」

衣「家はTVはあまり見ないから」

淡「え!?それじゃあ何してるの?」

衣「カエルの世話をしたり、虫を取ったり」

衣「麻雀をしたり」

照「麻雀?」ピクッ

淡「それがあった!」ピョン

菫「ふうー、どうだ調子....は...」

ポン ロン  ツモ

照「これで二人ともハコテン」

淡「ぐへーやられた」

衣「テルは強いんだな」

淡「それほどでも」フフン

照「ふふん」

菫「いや何がふふんだ!」ガシッ

照「いやちょっ」

菫「子供二人相手に!淡はいいにしろ衣ちゃんまで!!」

照「ちょっと待って菫、落ち着いて」

菫「これでトラウマにでもなった...ら...」

子供3人も抱えて菫さん大変だなww

淡「凄いでしょー!」

衣「ああ...衣が跳んだのなんて初めてだ...」

淡「もう一回やろうよ!今度は衣だけじゃなくてテルにも負けないよ」

衣「今回は打ち筋が分からなかっただけだ!もう一度!」

菫「これは...どういう事だ?」

照「たぶん衣ちゃんも淡と同じ牌に愛された子」

菫「という事は牌の偏りが?」

照「うん、場の支配も無意識に行ってる」

菫「...前向きに考えれば淡のライバルができたのか?」

照「そう考えていいと思うよ」

菫「そうか...」

菫「調子はどうだ二人とも」

淡「あっ菫ー!また負けたよー」

衣「負けてしまった」

菫「そうか、まあ照はこうみえてトッププロだからな」

衣「トッププロ?」

淡「日本の中でも照より強い人は十人もいないんだよ!」

衣「そんなに...」

菫「...なあ、衣ちゃん」

衣「どうした?」

菫「淡とずっと友達でいてくれるかな?」

衣「当たり前だ!」

淡「だって、衣の最初の友達は私なんだよ!」

衣「淡だってそうだろ!」

菫「ふふ...そうか」

淡「それよりはやく次やろうよ!」

衣「そうだ!はやく照にリベンジだ!」

菫「よし、次は私も入ろう」

照「いくら来ても女子供相手に負けない」

菫「お前も女だろ」

ワイワイ ガヤガヤ

淡「ちぇー...まさか菫にまで負けるなんて」

菫「私だってお前が生まれるまでは私だって最前線にいたんだぞ」

淡「何度も聞いたよー...」

衣「うーむ何度も負けてしまった」

照「その年でこれだけ戦えたら十分だと思うよ」

衣「そうか?」

照「うん」ナデナデ

衣「えへへー」

淡「むー...衣に負けちゃったー」

菫「衣ちゃんは家で麻雀をやるんだっけ?」

衣「うん、みんなと一緒に!」

照「みんな?」

衣「うむ、透華と一と純と智紀とハギヨシと後...いっぱい!」

照「ハギ...え?」

菫「透華さんと一さんは知っているが...」

衣「ハギヨシは衣の執事なのだ!」

淡「羊?」

照「執事」

菫「いや、執事だって!?」

衣「でもそれは透華のおじい様の執事なんだ!」

菫(なるほど、良い所の出だったのか、どおりで行儀の良い筈だ)

淡「じゃあ、衣はいっつも寂しくないね」

衣「そうでもない...」

菫「?」

衣「みんな大人だから働かなくてはいけない、だからいつも一緒に居れぬのだ」

菫「それはそうだ」

淡「どこの家もそうなんだねー」

衣「それに、偶にだが思うのだ、衣と遊んでて楽しいかな?って」

淡「・・・」

菫「どういう事だ?」ボソボソ

照「....あまりに強すぎるとこう考えちゃうときもある、多分こういう子達の特徴、咲も昔はそうだった」ボソボソ

菫「咲ちゃんが...」

照「まあ、菫は縁が無いよ」

菫「お前は余計な口を...」

淡「でも、私は負けたくなー」

衣「みんな大人だから働かなくてはいけない、だからいつも一緒に居れぬのだ」

菫「それはそうだ」

淡「どこの家もそうなんだねー」

衣「それに、偶にだが思うのだ、衣と遊んでて楽しいかな?って」

淡「・・・」

菫「どういう事だ?」ボソボソ

照「....あまりに強すぎるとこう考えちゃうときもある、多分こういう子達の特徴、咲も昔はそうだった」ボソボソ

菫「咲ちゃんが...」

照「まあ、菫は縁が無いよ」

菫「お前は余計な口を...」

淡「でも、私は負けたくないなー」

菫「どうした?いきなり?」

淡「だって、それで手加減して負けてもつまらないもん」

淡「それに、衣が手加減してもつまらない」

衣「手加減など最初からするつもりなどない」

淡「ふふん、それでこそわがライバル」

菫「なあ、どういう事だ?」

照「たぶん二人にしか分からない事があるんだと思う」

菫「ほう...ってもうこんな時間か!?夕飯の準備をしなくては!」

淡「やったーご飯ご飯!」

衣「衣の家より早いな」

照「そう?」

淡「ねえ、菫ー今日のご飯なに?」カンカン

菫「こら!食器で音を立てるな!」

淡「はーい」

菫「そうだ、一応透華さん達には聞いたんだが衣ちゃんはエビフライって食べれるよね?」

衣「エビフライ!!!!??」キラッ

淡・照・菫「「「!?」」」

寝る

おつ(´ω`)

衣「それは本当か!?」

菫「え、うん」

淡「どうしたの?いきなり」

衣「.....っ///すまないエビフライを食べるのは久し振りだから」

照「いや、久し振りでもそうはならないと思うけど」

衣「うう///」

菫「というか、衣ちゃんってもしかして、エビフライ好き?」

衣「うん...///」

衣「こどもっぽいか?」

菫「いや、全然そんな事ないと思うよ」

淡「あははー!こどもっぽーい!」

菫「カレー大好きっ子は静かにしてろ!」

菫「でも、そうだな、そうなると少し不安だな」

衣「え!?」

菫「衣ちゃんが満足するようなエビフライを私が作れるか」

衣「いや、さっき食べたプリンも美味しかったし菫の料理には期待が持てる!」

菫「そうか、ありがとう」ナデナデ

衣「えへへー///」

淡「むー...」

照(妬いてる)

大人でもカレーは大好きです!飲み物とまではいかないが

菫「よーし、それじゃあ」

「「「「いただきます」」」」

衣「あーむ、うーんおいしいー!」

淡「おいしー」ガツガツ

照「二人とも、ほっぺにご飯ついてる」

菫「お前もな」

「「「「ごちそうさまでした」」」」

菫「さてと、それじゃあ風呂に入るか」

淡「それじゃあ、私と衣が先ね!」

菫「いや待て、子供だけじゃ危ないからダメだ」

淡「えー...ケチー」

衣「いや、菫の言うとおりだ、溺れてしまったらどうする」

照「溺れる?」

菫「お風呂で?」

衣「溺れないのか?」

淡「普通お風呂じゃ溺れないよー衣は小さいからー」ケラケラ

衣「ムー...」

照(いや、多分)

菫(大きいんだろうな(風呂が))

菫「流すよー」

衣「むっ...」ザパー

菫「はいオッケー」

衣「ふー...」プルプル

淡「結局いつも通り皆で入るんだ..」ブクブク

照「行儀悪くしてると菫に怒られるよ」

淡「衣の事洗ってるから大丈夫でしょ」

照「まあ」

衣「ふー、なかなかだった」

菫「ありがとう」フフ

照「それじゃあ、次は私達が洗う番だね」ザパー

淡「はーい」ザパー

菫「...私が洗わなくて大丈夫か?」

照「え?うん...」

衣「どうかしたのか?」

菫「いや、ちょっと...」

照「はい、体は終了」

淡「ふー...」フルフル

菫「・・・」

衣「どうしたのだ?いきなり黙って」

照「それじゃあ、次は髪を」

淡「テルーいつもの!いつもの!」

菫「だ、だめだ!!あれは!!」

衣「あれ?」

淡「なんでよー、ケチー」

菫「今日は衣ちゃんもいるんだぞ!」

照「大丈夫、今日は力を弱める...」

菫「そう言う問題じゃない!」

衣(いったい何が始まろうとしているのか..)

淡「はやくはやくー」ウキウキ

照「今始める」ギュルルルルル

菫「伏せるんだ衣ちゃん!!」

衣「!?」

ギュルルルルルルゴガガガガガガガガが

菫「ぐあああああああああ」

衣(腕が回転した!?)

淡「あははー今日もユラユラするー」ユラユラ

照「これが私の実力」フッ

菫「お、お前らぁ...」

衣「て、照は腕が回転するのか?」

淡「え?大人はみんな回転するんじゃないの?」

衣「そうなのか?」

菫「なわけあるか!!」

淡「え?」

照「え!?」

菫「おいこら最後!!」

菫「全くお前らは..」

淡「痛い...」ヒリヒリ

照「私だけ強い」ジリジリ

菫「年齢の問題だ」

衣「...ふっ」

菫「あ、ごめん恥ずかしい所を見せちゃったね」

衣「いや、この家は楽しそうで良いなと思ったのだ」

菫「え?」

照「そうかな?」

衣「うむ、普通の家ではこんなに仲良くないと思うぞ」

菫「仲良いというか四六時中ふざけてるというか」

淡「菫ひどーい」

淡「良いお湯だったー!」

菫「こら、ちゃんと髪を乾かせ!」ガシッ

淡「きゃー!ワシャワシャされるー!!」ワシャワシャ

照「・・・」ギュルルルル

衣(また腕が回転してる...)

菫さんのツッコミありきの仲の良さ
楽しく苦労してらっしゃいますな

菫「さてと、布団を轢くか」

淡「なんで布団轢くの?」

菫「だって今日は子供部屋で寝るんだろ」

淡「そっかー」

菫「自分で言って忘れてたのか?」

淡「いや、そんな事無いよ」アワアワ

菫「それじゃあ、私は布団を轢いてくるか汗をかかない程度に遊んどくんだぞ」

淡・衣「「はーい」」

照「はい」

淡「さてと、なにしよっか?」

衣「また麻雀?」

照「でももう遅いし長くなったらダメ」

淡「えー、いいじゃん!徹麻!徹麻!」

照「だめ」

衣「それじゃあ、何をするんだ?」

照「うーん...」

淡「んじゃああのDVD見ようよ!」

衣「あのDVD?」

照「あー、あれ...」

菫「ふー...さてと、三人共ちゃんとしてるか...」

衣「う、うう...」ガタガタ

淡「ひ!!」ビクッ

照「」ガクガクガク

菫「なにしてるんだ?」

淡「この前借りて来たホラーのDVD見てるの...」

衣「手が...手がぁ...」ガクガク

照「」テルテルテル

菫「お前はもうちょい落ち着け」

菫「別に見てるのはいいが今日は子供部屋で寝るんじゃないのか?」

淡「だ、大丈夫だもん!」

菫「ふーん...ほらお化け出て来たぞ」

淡「きゃー!」

照「うわああああ!!」ガクッ

衣「うお!」ビクッ

照「あ、ごめん...」

衣「ああ...うん...」

菫(五才児に気を使われてる...)

菫「ふぅ...意外と怖かったな」

淡「ぜ...全然怖くないよ...」ガクブル

衣「うん...」ガクブル

菫「そうか」フフ

菫(やっぱり子供だな...)

照「私は怖かった...」半泣き

菫(いや、大人なんだが...大人なんだが子供だ...)

頑張れ菫さん

菫「さて、そろそろ寝るか」

淡「もう?」ウトウト

菫「いやいや、もう結構遅いぞ」

衣「そうだな...」ウトウト

菫「ほらほら、眠くなる前に歯を磨くぞ」

「「はーい」」

菫「それじゃあおやすみ」

「「おやすみなさーい」」

照「おやすみなさい」

バタン

淡「ねえ」

衣「ん?」

淡「歯磨いたら眠たくなくなったね」

衣「そうだなー...」

淡「・・・」

衣「・・・」

淡「ねえ」

衣「ん?」

淡「この状況さ」

衣「んー...」

淡「さっきの映画に似てない?」

衣「....まあ」

ガタン

淡「ひ!!」

衣「わっ!!?」

淡「何?何!?なんなの今の!!?」

衣「分からない」

淡「隣の部屋からかな?」

衣「隣の部屋は何の部屋なんだ?」

淡「物置だよ」

衣「物置...」

淡「物置...」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

衣『ここが物置か...』

淡『ホコリっぽいね』

衣『この人形はなんだ?』

つ日本人形

淡『わかんない、気持ち悪いね投げちゃえ!!』ポイッ

日本人形『あーらーたーそー』

衣・淡『『きゃー!!!!!!???』』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
衣「う、うう...」ガクガク

淡「ひえゃぁ...」ガクガク

淡「ど、どうしよう?」

衣「分からない、取り敢えずじっとしておこう」

淡「うん...」

あるある
歯みがき粉はミント入ってるの多いからね

衣「うう...」ビクビク

淡「ひいっ...」ビクビク

衣「・・・」

淡「・・・」

衣「・・・」ウズウズ

淡「どうしたの?」

衣「おしっこしたい...///」ウズウズ

淡「え!?」

淡「だめだよ!今は外には怪物がいるんだよ!!?」

衣「でも...でも...」

淡「我慢できないの?」

衣「うん....///」ウズウズ

淡「どーしよう...一人で行ける?」

衣「ごめん、淡も一緒について来てくれ...」

淡「ええ...」

衣「お願いだ!一人では怖くて...」ビクビク

淡「私だって怖いよ」

衣「衣が食べられてもいいのか?」

淡「私だって食べられたくないモン」

衣「うう...」ウルウル

淡「ムム..」

衣「淡は友達だと思ってたのに...」

淡「うう...分かったよ...」

衣「淡!!」パアアアア

某展開を期待している
だがいやだからこそ自重、自重

淡「それじゃあ、いっきにトイレまで駆け抜けるからね」

衣「そしたら、すぐに二人で入って」

淡「閉める」

衣「これでいOKだな」

淡「うん...それじゃあ外を見てタイミングを窺うよ」

衣「うん」

淡「」キョロキョロ

衣「」キョロキョロ

淡「それじゃあ行くよ」ボソボソ

衣「うん」ボソボソ

淡「ごー!」

ダダダダダダダダ

ガチャ バタン

淡「ふー..助かったー」

衣「なんとかな....」

淡「それじゃあ、早くおしっこしちゃって」

衣「うん」

ジョロロー

衣「ふぅー...」フキフキ

淡「終わった?それじゃあ戻ろう」

衣「淡は良いのか?」

淡「私は良いよ、全然したくないし」

衣「そうか...」

淡「ふうーよかったよかった、おもらししないで」

衣「面目ない...」

淡「別に良いよ」ヘヘ

衣「ありかとう...///」

淡「それじゃあ、ねよっか」

衣「うん」

淡「うーん...ねれないねー」

衣「うん」

淡「暇だね」

衣「うん」

淡「なんかする?」

衣「なんかって?」

淡「ゲームとか!」

衣「ゲーム?」

淡「そういやマリカも知らないんだっけ」

衣「うん...」

淡「そっかー...」

淡「それじゃあ、なんか話す?」

衣「なんかって?」

淡「うーん...おもしろい話とか無い?」

衣「面白い話か....淡が気に入るかは分からないが」

淡「なになに?」

衣「これは衣の両親、一ととーかが出会った時の話なんだが」

淡「うん」

衣「一はもともととーかの家に奉公できてたらしい」

淡「奉公って?」

衣「お手伝いさんだ」

淡「なるほどー...」

衣「それで、最初は色んな人から反対されてたんだって」

淡「へー....」

淡「それでどうしたの?」

衣「それでも諦めず頑張って反対を押し切って結婚、その後皆を納得させたらしい」

淡「凄いねー」

衣「照と菫はそういう事は無いのか?」

淡「んー...聞いた事無いや」

衣「そうか」

淡「それじゃあ今度聞いてみるよ」

衣「ああ」

淡「・・・」

衣「・・・」

淡「それにしても結婚かー...」

衣「どうかしたか?」

淡「いや...将来の事わかんないなーって」

衣「....うん」

淡「衣はやりたい事ある?」

衣「うーん...おもちゃ屋さん?」

淡「わたしはお菓子屋さん」

衣「なんでだ?」

淡「毎日お菓子が食べられるもん」

淡「衣はなんでおもちゃ屋さん?」

衣「おもちゃがいっぱいあるから」

淡「へへっ子供ー」

衣「そっちこそ」

淡「でも結婚かー...」

衣「淡は結婚したいのか?」

淡「全然、お嫁さんにも興味ないし、同じ年の子は私には子供過ぎるからね」

衣「そうか...」

淡「衣は?」

衣「衣もだ」

淡「そっかー...」

淡「ならさ、将来結婚してなかったら私のお嫁さんにしてあげるよ」

衣「え?」

淡「他の人はダメだけど、衣ならギリギリ私にも合わせられるよ」

衣「ぷっ、あははは!」

淡「むっ、なに?」ジトッ

衣「それじゃあ、将来淡が結婚してなかったら衣のお嫁さんにしてあげるぞ」

淡「むっ、衣がお嫁さんだもん」

衣「いや、淡がお嫁さんだ」

淡「それじゃあ、将来絶対に衣をお嫁さんにしてみせるから」

衣「こっちもだ」

淡「それじゃあ約束」

衣「うん」

「「ゆーびきった」」グッグ

淡「・・・」

衣「・・・」

淡「えへへ...」

衣「ふふっ...」

お子様かわいい

淡「明日は何する?」

衣「んー?麻雀?」

淡「麻雀はするけど...」

衣「他にか?」

淡「うん」

衣「うーん...」

淡「うーん...」

淡「まあいっか」

衣「うん」

「ねえ....」

「...」

「寝ちゃった?」

「...」

「...大好き」チュッ

次の日

菫「おはよう、もう朝だぞ」ガチャッ

照「....寝てるね、どうする?起こす?」

菫「いや...」フフッ

衣「スー...スー...」ギュッ

淡「んん...zzz」ギュッ

菫「もう少し寝かせてあげよう」

照「そうだね」フフッ

衣「それじゃあ、お邪魔しました」

一「ウチの衣がお世話になりました」ペコリ

透華「何かご迷惑かけてなければよろしいのですが」

菫「いえいえ、ウチの淡も衣ちゃんがいて楽しかったみたいですし」

淡「もー!菫が起こさなかったせいで全然遊べなかったよ!」

菫「私のせいか?」

衣「ならば今度は淡がウチに来ればよい」

淡「え?」

透華「そうですわね、それでは今度淡さんがいらっしゃったときには龍門渕家総出で歓迎しますわ!」

一「そこまでしたらさすがに気が引けるよ...」

菫「だそうだ...どうする?」

淡「うん!衣の家行くー!」

一「それは良かった」フフ

衣「そしたらまたいっぱい遊べるな」

淡「うん!」

一「それでは」

透華「ありがとうございました」

衣「じゃあなー!」

淡「じゃあねー!」

ブロロロロロロ

菫「行っちゃったな...さて、中に入...」

淡「・・・」

菫「淡?」

淡「なんだろう...」

淡「なんか心にぽっかり穴が開いちゃった感じがする...」

菫「....ふっ、何だろうな」ナデ

淡「きゃっ!なに!?」

照「なんだろうね...」ナデ

淡「何で撫でるの!?」

菫「さて、お昼は何が食べたい?」

照「プリン」

淡「ねえねえ!!何か二人とも変だよ!!」

今思えば、この感情もそうだったのかもしれない




乙です

乙ー
菫さん頼りになるなる





夜中の小さな冒険でプロレスごっこ目撃を期待していたのは俺だけじゃないはず

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