「フッ」
なんてクオリティの高い絵なんだろうか。
今にも飛び出してきそうな躍動感あふれるハルヒちゃんに僕の息子は限界を感じていた。
「うぬ……」
僕の右手はすでに定位置について、磨き上げられたテクニックで作業を開始していた。
「うぬ、おまえのことじゃ！！」
もうだれも僕を止めることはできない。僕は僕の部屋で僕自身の力で快楽を得るんだ！！　

快楽、快楽、快楽！！
ハルヒ、ハルヒ、ハルヒィィィィ！！！

「なにをしておるオナニーざるめが！！！」
「！？」

気のせいだろうか？
今、僕しかいないはずの部屋で声が聞こえたような気がした。
「なーに、静止しておる！！こっちをむけぇい！！」
僕はまだ精子を出した覚えはないのだが……。
ハルヒちゃんはまじまじと僕を見つめている。
「ぁあ！！ハルヒちゃん！！」
右手は作業を再開する。
もう、誰も！！
「とまらねぇぇぇ！！」

シコシコシコシコ……。

「いいかげんにせんと殺すぞ……」

部屋の空気が凍り付いた。
先ほどまで聞こえていた声と同じ声だが違う声。
その声は小さく、つぶやかれた程度だったが、幻聴だから気にしなくていいやですましてはならない雰囲気だった。
どことなくハルヒちゃんもおびえた顔に見える。
僕は気づいた。

何者かにオナニーをみられている。

ゆっくりと慎重に、息子にはおうちに帰宅してもらう。
もちろん戸締まりは親である僕が責任を持ってしてやる。
「おまえは先にかえってねてなさい」僕はそう心の中でつぶやいた。

「だ、だだだだれかなぁ？ぼぼ僕の部屋に勝手に入ってきたののはぁ？」
振り返る前に大きな声で威嚇をしてみたが声がうわずってしまった。
今僕の精神はぼろぼろもろもろだった。
オナニーを誰かにみられたのかもしれないのだ！！
い、いやまて。
もしかしたら本当に幻聴かもしれない。
もしそうだとしたら僕はこれから落ち着いてオナニーもできないじゃないか！！
早く医者にいかないと！！！
「さっさとこっちをむけ」
とっさに振り返る。

幻聴ではなかった。

見づらい

「ようやくこっちを向いたか、うぬごときが儂にてまをとらせるとは、ムカつくのぅ」

僕の部屋の端のベットの上で僕の恥を観察していたそいつは偉く古風な言葉でそいつは話しかけてきた。
透き通るように白い肌に、充血なんてレベルじゃないほどに赤い瞳を持つ少女。
名前をつけるなら……。

「なにしにきたの、ハルちゃん？」

「……」

ハルちゃん。
もちろんハルヒちゃんのハルからいただきました。
理由は簡単！！
ハルヒちゃんみたいにかわいい！！
けど幼いからヒははずそ♪

よって僕はオナニー観察犯をハルちゃんと呼ぶことにした。

「……」

黙り込むハルちゃんをよそに、僕は浮かれていた。

幼女じゃん！！
オナニーとか知らないじゃん♪
いやー、幼女ならセーフじゃないかハッハッハ！！

僕には三歳の妹がいる。
妹とはよく一緒にお風呂にはいるのだ。

つまり僕は幼女にたいしてなにをみられても羞恥を感じないのである。

「……儂を助けろ」

ハルちゃんはいきなり口を開いた。
ほほえましいことに歯が抜けている。
おそらく犬歯あたりだと思う。

「えとっ、助けるっていったいなにから？」

どうでもいい観察は捨て話を進める。

「儂は死にとうないのじゃ」

そう、ハルちゃんが口にした直後だった。
僕の部屋が部分的に赤く染められた。

「ハルちゃん！！」

ハルちゃんはベットの上で突如、べっとりと吐血した。
頭を下げた体勢になったハルちゃんだがその体勢がよけいに僕を驚かせた。

「えっ？」

背中が、無い

ネタとかふざけているわけではなくて、背中が存在しなかった。
前かがみになったハルちゃんの裏側から見えるのはハルちゃんの体内。

すでに僕は目を閉じてしまっていた。

「すまぬ、刺激が強すぎたの……」

聞こえてくるハルちゃんの声。

「助けてくれ……」

「は、ははは早く医者を呼ばないと！！」

「無駄じゃ、時間が足らん」

「じじ、じゃあどうするんだよ！！」

「うぬを食わせろ」

ん？
どこかで聞いたような展開である。

ある少年が傷ついた女と出会い。
命ごいをされる話。
何だったか？
うーん。
思い出せない。

とりあえずヒントを得るべく目を開く。
するとすでにハルちゃんは起き上がりベットの面している壁に無い背中でよりかかっていた。

ハルちゃん、その少女の顔は苦痛にゆがんでいた。

「食わせるってどのくらいだ？」

苦痛にゆがむ女の子の顔はみたくないし、目をそらせるほどロリコンでないわけでもなかった。
正面からみると実にかわいい、ハルちゃんを見捨てるなどできそうになかった。

「腕なら二本、足なら一本……くらいじゃ」

そんな言葉で怯む僕ではない。

「どういう基準で量が決まってるんだ？」

「人間に必要なモネのほど少なくてすむ」

それなら……。

ハルちゃんいった。

僕を食わせろ、と。

僕はいった。

ロリコンでないわけではない、と。

ハルちゃんはいった。

人間に必要なモネほど少なくていいと。

僕は決意した。

モネのほど…

モネってなんだ？

>>15ミスったけど治すのが恥ずかしかったからそのまま起用
物が正解

人間にとって最も重要なモネ。
使命。

僕たち人間はある使命を持って生まれてくるのである。
その使命を遂行するのに必要なもの。

それをこの幼女に食べさせる。

「……わかった、お前を助けてやる」

僕はハルヒちゃんにごめんねをした。
僕はハルちゃんに興奮を覚えた。

息子は立ち上がった。

「そうか……感謝する」

一歩ずつハルちゃんちかづいていく僕。

「して、食べるのはどこでもよいか？」
「いや……」

これはハルちゃんを助けるためだ。
そして少しロリコンであり、童貞である、僕のためだ。

「僕の大事な部位、よく味わって食べてくれ」

親より先にいっていまう息子を持つ僕は不運だろうか？
いや、男ならだれも息子は親より先に逝ってしまう。
そんなものだ。

「……」

なんだかハルちゃんの目つきが変わった気がする。
食べ物を前にするとこうなるのだろうか？
普通ならもっと嬉しそうな顔をするのが自然じゃないのか？

それなのになぜ、憎しみに満ちたような目で僕を睨むのだろうか？
僕はハルちゃんを助けたい！！
同時に快感もえたい！！
という一切のよどみもない二心で引きこもっていた息子を更生させ、外に連れ出し、立ち上がらせたというのに。

「そんな冷たい視線を息子に送らないでくれ、せっかく立ち上がったのにまた心が折れてしまう」

「確かにそれは、わしを回復させるには十分じゃが、同時にわしの誇りを傷つける……わかっておるのか？」

なにを言ってるんだ。

「誇りと命どっちがハルちゃんにとって大切なんだよ？」
「ｼｬｰ!!」

！！
威嚇された。
僕は助けてあげようとその身をささげようとしている幼女に威嚇された。

「い、いいいったいどうしたんだハルちゃん！？」
「どうしたじゃないわっ！！この無礼者め！！！」

僕の問いかけに間髪いれずに怒鳴るハルちゃん。
「そんな物食えるか！！　それと言っておくがハルちゃんとはわしのことか？　ふざけるでないわ！！いつわしがそんな名前を名乗った？いつじゃいつなんじゃ？申してみよ、申せ！！今すぐ申せ！！！」

そんな怒涛のラッシュだったがその反動は大きかった。
現在ハルちゃんは重症なのだ。
背中がないのだ。
一刻を争うのだ。
無理をして大きな声を出して頭にいなんか登らせたら……。

「だ、大丈夫！？」

ハルちゃんが吐血した。

「い、今食べさせてあげるからね」

もだえちぢこまったハルちゃんの体に急いで駆け寄る。
「い、意識がない！！？」

もうほんとのほんとに一秒を争う。
そう思った僕は迷わず、自然に、善意的に、息子をうちから送り出した。

彼女を助けるために。

「お、おおおおお！！」

全身から力を吸われていくのがわかる。
温かく、湿った息子の職場は、息子を社会の荒波でもむもむ。

モムモムモムモム
モムモムモムモム
モムモムモムモム
もむもむもむもむ

想像を絶する快楽

もむもむもむもむ
もむもむもうっもむ
もむもむもむもむ
もむもむもむもむもむ
もむもむもむもむ噛む

「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！」

僕は後悔した。
一体なんてことをしてしまったのだろうか。

瀕死の重症を負っ少女の口に、
少女のブラックジョークとわかっていながら悪乗りし、
僕は食べさせてしまったのだ。

フェラ的な意味ではなく食事的な意味で、

痛い痛い痛い！！！

さっきまでほんのりと感じていた柔らかく温かい感覚。
それらすべてが痛みに変換されていた。

「がはああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！」

重症である。

どうしてあんな……、いやこんなことをしてしまったのだろうか？
少女を助けるために、肉体を食べさせる。
どうして、どうしてこんなバカげたことをしようと思ったのだろうか。

僕が今願うことは一つ。
タイムマシンがほしい。

タイムマシンで過去に戻って、ハルヒいちゃんで一度完全に逝ってしまえば、
賢者に等しい僕だったら、
賢者モードになりさえしていればこんな過ちは犯さなかっただろう。

「ぶらああああああああああああああああああああああああああああ!!!！！！！！！！！！！！！！！！」

もう叫ばずにはいられない。

痛いのだ。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

チンコが！！！！

チンコがなくなっただけでこの痛み。
ふと、妙な考えが浮かんできた。

少女、ハルちゃんは背中がまるまるえぐられたなくなっていた。
それこそ量的にはチンコの比ではないほどの量の肉体が損失していたのだ。

ハルちゃんは、戦っていたというのだろうか？

この痛みに耐えていたというのだろうか？

僕がハルヒちゃんでしこしこしている時からずっと、

いや、それより以前から傷を負っていたはずだ。
その間ずっと助けを待っていたのか？
痛みに耐えながら？
あんな小さな少女が、こんな痛みを？

いつからだろうか。

い・つ・か・ら・？

そもそも彼女はいつから僕の部屋にいたのだ？

何これ怖い

読み返して気づく
誤字脱字脱文

もうだめだ