姉「おっとうっとくんっ♪」(59)

弟「ヤダ」

姉「ぐぬぅ・・・まだ何も言ってないのに・・・」

弟「ねーちゃんがそう呼ぶときは大体何か頼みごとがあるときだから」

姉「よく分かってんじゃないの」

弟「バイオハザードなら一人でやれって毎回・・・」

姉「買い物行くから付き合ってくんない?」

弟「は?」

姉「お願い☆」

弟「・・・」

姉「ほれ、あんたも何か買うのあったんでしょ。行こ、買ってやらんこともない」

弟「・・・しゃーねーな」

姉「やったー!」

弟(何でこんなテンション高いんだろうか・・・)

姉「あっバカ、何部屋着で行こうとしてんのよ」

弟「・・・」モゾ

姉「学校ジャージでもダメ!」

姉「ったく、ほらコレとコレ着なさい、あとコレ」ポイポイ

弟「・・・」モソモソ

姉「さて、電車で隣町まで行きますか」

弟「えー・・・町内でいいじゃん」

姉「バカ、どこに服屋があんのよ」

弟「し○むらとか」

姉「・・・」

姉「・・・とにかく行くから、隣町」

弟「はいはい」

期待する

弟(珍しいな、服買いに行くなんて)

弟(部活の道具買いに行くのかと思ってた)




弟(・・・ついてこなきゃよかった)

姉「何だっけ、ほらあそこ、新しくできたとこ。あそこ行くから」

弟「名前すら覚えてねーじゃん。大丈夫かよ」

姉「た、たぶん」

弟(相変わらず計画性ねーなこの姉は)

姉「ほら、駅から歩いてすぐのとこのデカいデパート的なのあるでしょ。そこにあるから大丈夫よ」

弟「ねーちゃん方向オンチじゃん」

姉「だから連れてきたのよ」

弟「はぁ・・・迷子とかなるなよ」

姉「だ、大丈夫よもう高2なんだから」

弟「はいはい降りますよー」

姉「ぐぬぅ・・・馬鹿にしやがって」

姉「そんなこと言ってるとおねーちゃん何も買ってあげないからね」

弟「じゃあ俺はねーちゃん置き去りにして帰る」

姉「ぐぬぬ」

姉「あ、ちょっと待って、案内板みっけた」

弟「見てもわかんねークセに」

姉「失礼な・・・あ、あった、たぶんここだ」

弟「何階?」

姉「4階」

弟「うげぇ」

弟「俺本屋にいていい」

姉「ダメよちゃんと付き合いなさい」

弟「えぇー・・・」

姉「じゃないとゼ○オ寄らないよ」

弟「えぇー・・・」

弟「だって服屋だろー?俺見るもんねーし」

姉「何のために連れてきたと思ってんのよ、ほら行くわよ」



弟(やっぱやめときゃよかった)

姉「・・・」

弟(目がマジだ)

弟(ぜってー長くなるコレ・・・)

姉「弟、ちょっと来て」

弟「はいはい何ですか」

姉「こっちとこっちどっちがいいと思う?」

弟「・・・・ねーちゃんが好きな方にすれば」

姉「テキトー・・・どっちが似合うか、って」

弟「えぇー・・・」

姉「・・・」

弟「・・・こっち?」

姉「ほう」

姉「男子的にはこっちがいいと?」

弟「え、いやわかんね」

姉「あんた適当に決めたでしょー!」

弟「だってわかんねーんだもん」

姉「ったく、あんたはいっつもテキトーなんだから・・・」


弟(前はスカートなんかはかなかったのに)

弟(そーゆうのも着るようになったんだ・・・)

姉「んじゃ、こっちは?さっきのとだったら」

弟「え?ああ、えっと、こっち」

姉「ほんとにちゃんと考えた?」

弟「うん」

姉「ふーん・・・じゃ、こっちにしよっと」

弟「・・・」

弟「あのさ」

姉「んー?」

弟「いつ着んの?ソレ」

姉「・・・へっへっへー」

姉「実はおねーちゃん、先輩に映画に誘われているのです」

弟「世の中いろんな人間がいるんだな」

姉「ちょっとソレどーいう意味よ」

弟「好きなの?」

姉「へ?」

弟「好きなの?その先輩のこと」

姉「・・・あんたズバッと聞くわね」

姉「・・・うーん、まぁ・・・」

姉「好きっちゃ好き・・・というか、憧れというか」

弟「・・・ふーん」

姉「まぁ、まだ付き合ってるわけじゃないけど」

弟「・・・」

姉「これ、買ってくるね」

弟(・・・もし)

弟(もし告られたら、そいつと付き合うのかなぁ・・・)

弟(・・・)

弟「どーでもいいけど」

姉「? なんかいった?」

弟「なんも」

姉「あっそ。じゃ、下いくよ」

弟「ん」

姉「あんた何がほしいのよ」

弟「部活用のtシャツと新しいスパイク」

姉「tシャツね、分かった」

弟「おいスパイクは無視かよ」

姉「バカねぇ、おねーちゃんがそんな高いもん買える訳ないでしょう」

弟「だってもうボロボロだしキツイもん」

姉「あんた背伸びたもんね。あたしより高くなったんじゃない?」

弟「とっくに越してるよ」

姉「なにっ」

姉「ちょ、ほら、そこに立ちなさい」

弟「ほら」

姉「・・・むむ」

弟「俺のが高いよ」

姉「あ、あんた何㎝よ」

弟「164」

姉「・・・」

姉「ふん・・・たったの5㎝くらいすぐに・・・」ブツブツ

弟(なんか始まったし)

姉「あっほら、2枚で3000円だってよ、これにしたら?これにしなさい」

弟「強制的だな」

ふむふむ

姉「買ってあげるだけありがたいと思いな」

弟「かわいくねー姉だな」

姉「かわいくない弟ね」

弟「まじでその先輩病院で診てもらったほういいって」

姉「先輩はフツーよ」

弟「ねーちゃん誘うとかおかしい」

姉「おいそのへんにしとけよ」

弟「ほらかわいくねー」

姉「学校ではちゃんとやってんのよ。いーからあんたとっとと選びなさい」

弟「はいはい」

期待

スカートは着るじゃなく履くだな

≫37
ごめんありがとう

姉「あ、これとかいいんじゃない?」

弟「着ねーよそんなの。何だよそのデザインおかしいだろ」

姉「いいじゃん漢字tシャツ。目立つよ」

弟「目立たなくていいんだよ」

姉「ちぇっ」

弟「これとこれにする」

姉「うわ、フツー・・・」

弟「いいんだよふつ―で」

姉「じゃあ買ってやろう。おねえちゃんが」

弟「強調すんなし」

姉「ありがとうは?」

弟「はいはいどーもありがとー」

姉「気持ちがこもってなーい!」

弟「め、めんどくせぇ・・・」

姉「まあいいけどさ、帰ろ」

弟「ん」

姉「・・・」

弟「・・・」

電車内

姉「・・・」

弟「・・・」

姉(さっきから一言もしゃべんないわねコイツ)

弟「・・・」

姉「おとうとくーん、元気ですかぁ」

弟「うん」

姉「・・・」

姉「・・・」テクテク

弟「・・・」テクテク

姉「・・・・・」テクテク・・・

支援

姉「っだぁ!」ダアン

弟「」ビクッ

姉「何さ、さっきから黙っちゃって!」

弟「・・・」

姉「おこってんの?」

弟「・・・ねーちゃんは」

姉「へ?」

弟「・・・ねーちゃんは、その先輩と付き合うのかよ」

姉「べ・・・別にまだそこまでは・・・」

弟「・・・」

姉「あ、もしかして、さみしいの?」

弟「・・・あ?」

姉「なぁんだ、それならそうと早くいってくれりゃあいいのにー」

弟「は?ちが・・・」

姉「あんたもまだ可愛いとこあったのねー」

弟「・・・」

弟(人の話・・・最後まで聞けよおぉ・・・!)

姉「ほれほれ、おんぶしたげよーか」

弟「断る。第一できねーだろ」

姉「むぅ」

姉「だいじょーぶよぉ、ねーちゃんはあんたを捨てないから」

弟「うるせぇ」

姉「うるせーとはなによー」

姉「あたしはあんたが大事だからね」

弟「ふーん」

姉「先輩よりも」

弟「・・・ふーん」

姉「ちゃんと、好きだからね」

弟「・・・」

弟(どうせ俺の好きとお前の好きはちげーだろ)

弟(アホだなこの姉は)

弟(まあ一番アホなのは俺か・・・)

姉「ね、ほら昔みたいにさ、手ぇつないでかえろっか」

弟「お断りします」

姉「ほらほらー、いいじゃん今日ぐらい」

弟(誰かに見られたらどーすんだよ・・・)

弟(中学生にもなって・・・)

姉「はーやーくー!」


弟(たぶん、そのうち違う奴と手ぇつなぐんだろうな

弟(てか、誰かに見られたらどーすんだよ)



姉「へへ、なんかひさしぶりだね」


弟(まぁ、んなことどーでもいいか)

弟(どーせ失恋したんだし)




おわり

は?

なにこのクソみたいな終わり方

は?

なにこのクソみたいな終わり方

これどう考えてもまだ続きがある感じだろ
終わらせるなら終わらせるでもう少し綺麗な終わり方にしろよ
すげえ中途半端

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