美嘉「シンデレラプロジェクトの子たちの活躍をアニメ化した作品の、Blue-ray Disc 3巻に特典でつける、私たちの新曲を収録してきたわけだけどさ」
美穂「タイトルはshabon songでしたね」
美嘉「…なにあの曲」
美穂「……はい」
美嘉「…なにあの歌詞」
美穂「……はい」
美嘉「…“シャボン玉パチンと消えた”」~♪
美穂「…“その瞬間 私変わった”」~♪
美嘉「…“あと数センチの距離が”」~♪
美穂「…“やけに寂しくて”」~♪
美嘉「…………」
美穂「…………」
美嘉美穂『さびしい!!』
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美嘉美穂『さびしい!!』
美嘉「だれ!?こんな歌詞かいたの!?」
美穂「う、歌ってるだけで、自分のことみたいで、は、はずかしい!」
美嘉「“あなただけの一番に”」~♪
美穂「“頑張るのはだれのため?”」~♪
美嘉「プロデューサーじゃん!!」
美穂「プロデューサーさんです!!」
美嘉美穂『…………』ハァハァ
美嘉「…はぁ、お互い苦労するよね」
美穂「…はい」
美嘉「…やっぱり変わらない?」
美穂「はい…その…プロデューサーさん、わたしのこと大事に思ってくれてるのはわかるんですけど…」
美嘉「…あきらかに恋愛感情ではない、と」
美穂「…はい」
美嘉「…アタシのとこも、そうなんだよね…」
美穂「…やっぱりそうですよね」
美嘉美穂『はぁ…』
美嘉「…そもそも!あんなに必死にアタシのためアタシのためって頑張ってくれてるの見てて、惚れないわけないじゃん!」
美穂「そ、そうです!わたしもいつもきれいな衣装にきらきらの舞台を用意してくれて、それで緊張しちゃったわたしを励ましてくれて…!」
美嘉「アタシだってあの人のために頑張ってるのに!それを見てくれてるはずなのに!」
美穂「本番前、手を握られるたびに肩をつかまれるたびに、まっずぐ見つめられて真っ赤になっちゃってるのばれてるはずなのに…!」
美嘉「どうしてアタシのこと好きにならないの!?」
美穂「どうしてほほえましさ100%みたいな目でしか見てくれないんですか…!?」
美嘉美穂『…………』ハァハァ
美嘉「…“大好きと伝えていいですか?”」~♪
美穂「…!…“消えてなくなったりしませんか?”」~♪
美嘉「……もし、もし伝えたら、さ」
美穂「……はい」
美嘉「…………消えるてなくなるよね?」
美穂「…………はい」
美嘉「…なにが、とは言わないけど…」
美穂「……なにがとは、いえませんけど…」
美嘉「…………」
美穂「…………」
美嘉「きっとあからさまに困った顔して…」
美穂「真剣に説得してきますよね…」
美嘉「――お前の気持ちはうれしいぞ」コエツクリー
美穂「――だけど、そういう目では見られないんだ」コエツクリー
美嘉美穂『――だって俺はお前のプロデューサーだから』コエツクリー
美嘉「…………」
美穂「…………」
美嘉「それで諦められるなら、最初から好きになんてなってないっての!」
美穂「それなら好きになるほど優しくしないでください!」
美嘉美穂『はぁ…』
美嘉「もう強がりも限界だよ…」
美穂「もっと緊張しないで、素直になれたらなぁ…」
美嘉「いっそ、気づかなければよかったのに…」
美穂「…“このキモチの読み方”に、ですか?」
美嘉「…うん」
美穂「…………」
美嘉「…………」
美穂「…でも」
美嘉「ん?」
美穂「正直、ちょっとだけ毎日が楽しいのは、ほんとですよね」
美嘉「…“ふわふわ膨らんだ気持ち”」~♪
美穂「…“くすぐったくて 私笑った”」~♪
美嘉「…“気づかず触れ合った肩が”」~♪
美穂「…“なぜか恋しくて”」~♪
美嘉「…………」
美穂「…………」
美嘉美穂『恋しい!!』
美嘉「このあいだ実際にあったよ!こんなこと!」
美穂「え、え?それって肩が…?う、うらやましいな…」
美嘉「その時の私がどんな気持ちで…!どんな気持ちで!!」
美穂「ちょ、ちょっと美嘉ちゃん、お、落ち着いて…!」
美嘉「くすぐったいどころじゃないっての!どっきどきのばっくばくだったっての!」
美穂「み、美嘉ちゃん…!こ、声…!声が大きいです…!」クチフサギー
美嘉「む!むぐぅ…わかった!わかったから!はなして!」
美穂「う、うん…!」テハナシー
美嘉美穂『…………』ハァハァ
美嘉「…………」
美穂「…………」
美嘉「…プロデューサー、おそいね。」
美穂「わたしのプロデューサーさんも、もうじきにつくとは言っていたんですけど…」
美嘉「…決めた。遅れてきた罰ってことにして、この曲のデモテープ、車の中でエンドレスリピートする」
美穂「え!?で、でもそれって…」
美嘉「いいよもう!どうせ気づいてくれなんかしないんだから!」
美穂「そ、それならわたしも…!」
美嘉「え、でも美穂がそんなことしたらまた真っ赤に…」
美穂「い、いいんです!緊張してガッチガチになっちゃうかもですけど、た、たまにはやり返して見せます!」
美嘉「うん…うん!その意気だよ!」
美穂「そ、そうです!い、いっそのことプロデューサーさんが来るまでおっきな声で歌ってればいいんです!」
美嘉「え!?い、いやそこまでするのは流石に…」
美穂「“ゆらゆらゆれて 壊れやすくて”!」~♪
美嘉「ちょ、ちょっとここスタジオの待合室…!まだ周りにも人が…」
美穂「“怖がりな気持ちは”!」~♪
美嘉「だ、だめだこれ…テンパって一人の世界入って完全に周りが見えてない…!…ああ!もう!しょうがないなぁ!」
美嘉「“あなたの隣でくすぶっては”!」~♪
美穂「…!“選ばれるのを待ってるんだ”!」~♪
美嘉美穂『しゃぼん玉みたいな日々が』~♪
美嘉美穂『もっとまあるくなればいいな』~♪
――――だけど消えたりしないんだよ
――――もっと舞い上がれ!
――――――――
―――――――
――――――
美嘉P「…………」
美穂P「……おいなに突っ立ってんだ。迎えにきたんだろ?連れ出して来いよ」
美嘉P「…お前こそ、あの人だかりのなかから手ぇ引っ張ってくりゃいいじゃねーか」
美穂P「……できると思うか?」
美嘉P「……できるわけないだろ」
美穂P「…………」
美嘉P「…………」
美穂P「…声が入ってるのは初めて聞いたけど、いい曲だな。感情がこもってる」
美嘉P「…そうだな、正直ずっと聞いていたくなる」
美穂P「……誰に、歌ってるんだろうな」
美嘉P「……誰かに、歌ってるんだろ」
美穂P「…………」
美嘉P「…………」
美穂P「気づかれるまで、待ってるか」
美嘉P「あぁ、そうだな」
――――――――
―――――――
――――――
美嘉美穂『シャボン玉パチンと消えた』~♪
美嘉美穂『その瞬間 私変わった』~♪
――――そうか 私、恋してるんだ
おわり!
乙なの あの歌マジでキュンキュンするよな
ブルーレイ3巻の特典があまりにもかわいかったから衝動的に書いた
ようするにダイレクトマーケティング
暴風のような風色メロディも、なんだか発進しそうなミツボシもすごくいいぞ!
さぁみんなもブルーレイを買おう!
暴風いうな!
あれは浄化された飯屋が再降臨してるだけだろ!
乙~
だが…城ケ崎ってなんだ城ヶ崎だろうが!
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