俺専用 (9)


 それは、それはもう彼女は掴み所の無い人だった。
僕の人生はさほど長くない、むしろ短いとすら言える。
たかが二十年程度の時間しかこの世を生きては居ないけれど、
けれど言える。彼女以上に掴み所の無い人は居ない。
今後僕がどれだけの時間を生きていくのかはわからない、
でも彼女以上の人材に出会える日は来ないであろうと自信を持って言える。

 なにせ浮雲彩音。十九歳、で色白で背が小さくてとても軽い、
そんな名前の彼女は、まさしく雲だったのだから。

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 ・思いついた物を書いていくだけ
 ・接合性も関連性もなく、続きを書いたり別の物を書いたり
 ・とりあえず好き勝手にやる
 ・書き込んではいけない

期待

>>2

 01.

 雲、雲、雲。
水蒸気と空気中の塵の集まり。白い空に浮かぶアレ。
誰もが聞けば思い浮かべるあれやこれや、
あまりにも周知、あまりにも幼稚。

「紫煙って言うけどさぁ」

 そんな常識的な知識とは一線を画する。
真っ白で曖昧であやふやで不確かで、
でも確かにそこに存在する彼女は僕が燻らす煙草の煙を見つめて呟いた。

「私には紫にはとてもとても見えないんだ。
 けれど白というには不健全すぎて、きっと灰色が正しいと思うんだ」

 ぽつりぽつりと、僕が住むマンション。
そのベランダで僕と同じように壁に凭れるようにしながら。
それが本当に『凭れる』事ができてるのかどうかはわからない。
ただ僕は彼女の台詞に答える代わりに煙を彼女に向けて吐いた。

 彼女の言うところの灰色の煙は彼女のふわついた髪にふれて、
少しその髪型を崩しながらやがて混ざっていった。

「臭くなる」
「ごめんよ」

 ぷかぷかと、口の端から残った煙を吐きながら謝ると。
彼女はふわりと笑って許してくれた。

あ、>>2じゃねぇ>>1だ。馬鹿な


 はてさて、彼女と出会ったのがいつだったか。
僕はいまいち覚えていない。彼女の輪郭と同様に、
曖昧に揺らめいて定かでないのだ。
幼い頃から隣に居たようにも思えるし、
昨日出会ったばかりのようにも感じる。

 「僕等ってどれ位の付き合いになるっけ?」と、
彼女に一度問いかけてみた事が過去にあるけれど。
その時は確かのらりくらりと誤魔化され、有耶無耶になった。

 なにかあるのかも知れないし。
なにも無いのかもしれない。
そのどちらなのかすらわからない。

 僕は、彼女の事をよく知らない。


「いきなり、なに?」

 隣で黙する彼女に向かって勢いよく手を伸ばしてみた。
多分、僕の数少ない他の友人ならその勢いで横に転がるだろう。

 けれど彼女は平然と顔をこちらに向ける。
いや、本当は憤慨しているのかもしれない。
肩から胸にかけての広範囲にいきなり穴を開けられたら
普通の人なら怒るだろう。まぁ、怒ってる場合ではないけど、
怒るか怒らないかで言ったら、怒ると思う。
まして未だ僕の腕は彼女の上半身に刺さったままなのだから。

「べつに、つい」

 そういって僕は腕を引っ込める。
なんの感触もない、強いて言えば少しひんやりとした彼女の身体の内側。
自分の手を見つめ、そして彼女の顔を見つめる。

 やっぱり平然としてるように見える。
それは白い肌、白い髪、白い服。真っ白な色の所為なのだろうか?

 だから、ただ、ただ、唯一少し色の違う。
瞳だけを僕は見つめていた。雨雲の色した、彼女の瞳を。


 書きたいもの

 ・ラブライブ
   ・ほのまき

 ・ごちうさ
  ・ココシャロ

 ・コードギアス
  ・二週目 シリアス Cの世界にかけられたギアス『明日が欲しい』の所為でR2で死亡後
   記憶だけをクロヴィス殺害後に引き継ぐ

 ・艦これ
  ・雪風とその偽者の話 シリアス
  ・大井に殴られて見る 真面目に馬鹿
  ・レ級改flagship練度150の話 シリアス

 ・ビビオペ
  ・アニメ後の話 一国の一施設に強く依存した現環境から脱却するべくアメリカを始めとした諸外国が
            新しくエネルギープラントを製作、またビビッドチームの劣化版みたいのを量産し
            また変な奴等に襲われる話 割と真面目

 ・ストライクウィッチーズ
  ・劇場版後 シリアス
          宮藤の復帰後再度501が結成されるも新型のネウロイの出現により
          哨戒線は無意味になり常時探知系能力を持つウィッチによる偵察が必要になった。
          補給線は絶たれ高頻度で時間帯を問わず出現するネウロイにジリ貧になっていく戦況――

 ・シンフォギア
  ・二期後 シリアス
   ミョルニルのリンカー装者、融合適合者。
   侵食していたガングニールは消失したのではなく変質し、二つのガングニールを同時

 ・咲
  ・みんなが魔王魔王言うから本当に魔王になってみた 実はシリアス

 ・とある
  ・上黒 シリアスがいくつか
    ・チャイルドエラー消失
    ・スノーマンイーター
    ・ロスト

 ・タイバニ
  ・バツ一子持ちを落とす100の方法がみんなに見つかった件 馬鹿

 ・アイマス
  ・なんかもう色々ありすぎてわからなくなってきた

>>7

―――

 浮雲彩音は繰り返すがつかみ所の無い奴だ。
それは物理的にも性格的にも。
大体ぼぅっとしていて、朴訥としていて、適当で、何の気なしで。
その表情は読みづらいし感じにくい。

 けれど、時折そんな彼女も感情を高ぶらせる事がある。
稀にあるそんな時の彼女はそれはもう別人の様で、
特に怒った時なんかは酷い物だ。

「ふざけないで」

 そう、まさに今がそれだ。
目つき鋭く声は低く、白かった髪も肌も服もゆっくりと色を沈めていく。
白から灰へ、そして黒へ。

「いや、その……」

 約束を破った。言ってしまえばただの一言。
けれど彼女はそれにとても腹を立てたようで、
じわじわと暗雲へと姿を変えた髪からはバチバチと威嚇するように電気の弾ける音がする。
雷だ。雲の中の水分や氷の粒がぶつかり合って起きる自然現象。

「これで、二回目。許せない」
「ごめん、本当に、ごめんなさい」

 規模は小さいけれど、それでもその火花を散らし
激しくなる音は恐怖を煽るに値する。

「最後になにか言う事はある?」
「……へそはとらないで欲しいかな」

 バチンと一際大きな音がして、僕の意識は痛みとともに暗転した。

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