キリカ「女子会をしよう」 (77)
キリカ「しよう」
なぎさ「なのです」
ほむら「…………」
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キリカ「ハローハロー、扉を開けて。遊びにきたよ」
なぎさ「ぅわーい」
キリカ「やっぱ女子会と言えばお菓子だね」
なぎさ「ぅわーい」
キリカ「ケーキ持ってきたよ」
なぎさ「ぅわーい」
キリカ「チーズケーキだよ」
なぎさ「ぅわーい!!!!!!!!!!!!!!」
キリカ「一緒に食べよう」
なぎさ「なのです!」
ほむら「…………」
キリカ「さてさて今宵のコロシアム」
なぎさ「ほむほむハウスほむハウス」
キリカ「ピーンポーンピーンポーン」
なぎさ「こんこんノックノックこん」
ほむら「…………」
キリカ「あーけーろ!あーけーろ!」
なぎさ「けーえーき!けーえーき!」
ほむら「近所迷惑だから騒がないで」
キリカ「やあ」
なぎさ「来たのです」
ほむら「……何で?」
キリカ「へ、何でって……」
なぎさ「遊びにきたのですよ?」
ほむら「いや、だから……」
キリカ「?」
なぎさ「?」
ほむら「え、何?その何を言ってるんだと言わんとするような顔は」
なぎさ「何を言ってるです?」
ほむら「言わなくていいから」
なぎさ「ちゃんとアポとったのですよ。二人で遊びに行っていいか聞いたらイイって言ったです」
ほむら「まあ言ったけども……」
キリカ「ね」
なぎさ「です」
ほむら「そんなドヤ顔されても……まさか、二人って、呉キリカ連れてくるとは思わなかったから……」
ほむら「千歳ゆまだと思ってマミー買っておいたのに」
キリカ「何か問題でも?遠慮なくいただくよ?」
ほむら「……少なくとも呉キリカが来るとは微塵とも予想していなかったわ」
なぎさ「でも誰とは聞かなかったのです」
キリカ「いえーい、私だよー」
ほむら「増して、あなたが美国織莉子と一緒じゃない時なんて学校ででしか見ないものかと」
キリカ「ん、まあたまにはね」
なぎさ「今日はほむほむとキリカと遊ぶのです!」
ほむら「……その呼び方やめてくれない?」
なぎさ「わたしはほむほむ派です」
ほむら「…………」
なぎさ「まあ偶には言っておこうかと思ってですね。何故かとは言わないですが」
キリカ「いいじゃあないか、呼び方くらい。ケチケチするなって」
なぎさ「ですです」
ほむら「……まあ、いいけど」
なぎさ「なのです」
キリカ「こいつといいゆまといいまどかといい、キミって子どもに弱いよね」
ほむら「……否定はしないわ。扱いがわからなくて、どうにも慎重になってしまう」
キリカ「痩せた仔猫扱いだねぇー、割れ物扱いだねぇー」
なぎさ「にゃのでしゅ~」
キリカ「おっとここで仔猫アピール。あざとい。流石ネコミミ魔法幼女二号。かわいいなー織莉子ほどではないがな!!!!!!」
ほむら「大声出さないで」
キリカ「まあ立ち話もなんだしさ、あがってよって言ってよ」
ほむら「え?」
キリカ「知ってる?吸血鬼って招かれなきゃ部屋に入れないんだって」
ほむら「……そう」
キリカ「ヴァンパイアファング!」
ほむら「え、なに?」
キリカ「まあ私は吸血鬼じゃないから普通にお邪魔するよ」
なぎさ「するのですよ」
ほむら「……どうぞ」
キリカ「お邪魔します」
なぎさ「まーす」
序盤からこのウザさ
キリカ、恐ろしい子…!
キリカ「いやー、私はほむらの家初めてだよ」
なぎさ「なぎさはあるのです。お泊まりしたこともあるのです」
キリカ「へー……お、畳だねぇー、和室だねぇー、今時、畳自体見るのも珍しいよね」
なぎさ「なぎさも畳なんておばあちゃんのおうちでしか見たことなかったのですよ」
キリカ「そういう年齢かー……時代だね。畳のない茶道部とか探せばあるんじゃなかろうか」
ほむら「もう少し時間があればリフォームをしていたのだけれど……」
キリカ「リフォーム?」
なぎさ「……いや、あの振り子はないです」
ほむら「…………」
キリカ「振り子?」
ほむら「……カッコイイのに、アレ」
なぎさ「……うん、ほむほむ、なんだかんだでマミのお弟子さんって感じなのですよ」
ほむら「弟子……そんなの昔の話よ。あとほむほむ言わないで」
キリカ「な、何かよくわからないけど……いい部屋だと思うよ。うん」
ほむら「ダメかな、ダメなのかな……でもまどかも巴マミもかっこいいって……」ブツブツ
ほむら「まあ、座って。座布団」
キリカ「サンクス」
なぎさ「お日様のにおいがするのですっ」ポフッ
ほむら「天気良かったから」
キリカ「……日干した後のにおいって、ダニの死骸のにおいって言うよね」
なぎさ「人が顔埋めた瞬間に言うのはどうかと思うのですが」
なぎさ「でもなぎさ知ってるのです。それはデマなのです」
なぎさ「皮脂や洗剤とかが紫外線によって分解されたにおいがするのですっ」
キリカ「それを知ってる幼女も何かやだなぁ」
ほむら「…………」
キリカ「あ、そうそう。これ、手土産のチーズケーキね。冷蔵庫に入れといて」
ほむら「……どうも」
ほむら「……で、呉キリカ」
キリカ「ほいさっさ」
ほむら「あなたは、何しに来たわけ?」
キリカ「何しにって……」
ほむら「これはともかく、あなたとは学校が同じというだけで、正直そんな関わりはないじゃない」
なぎさ「なぎさは『これ』じゃないのですぅ」
ほむら「むしろ……『あの件』から、お互いに距離を置いていると思っていたくらい」
ほむら「そんなあなたが、子どもを連れて……私に何の用?」
キリカ「…………」
キリカ「……くく、寂しいことを言うじゃあないか」
キリカ「確かに、私とキミ……いや、私と織莉子とキミ達には確執ってもんがある」
キリカ「特にまどかとキミなんかはね……我々、和解ということにはなっているが、まどかは未だに私の目を見て話せない」
キリカ「キミなんかからは、一番二番に恨まれていると思うよ。別の時間軸とやらの事情を含めてね」
ほむら「……ええ、そうね。順位をつけているつもりはないけれど、あなた達に恨みがないと言えば嘘になるわ」
キリカ「だろうね……いや、下手に嘘つくよりもハッキリ言ってくれた方がスッキリする」
キリカ「ふふ、和解した、だなんて一言で言って……それではハイ仲良しこよし~でお茶会しようだなんて言えるような……思春期ってのはそんな割り切れる性格をしちゃあいないよね」
キリカ「私は知っているよ。キミの織莉子を見る目が、正直、警戒の色が強いって……何せ、織莉子の側にいる私だから」
ほむら「……そうね。私も、かつてまどかを殺め、いつかまどかの命を狙ったあなた達のことを、そう容易く信用なんてできないわ」
キリカ「そう、信用……私は信用なんてされていない。しろよ、だなんて逆ギレはしないよ……」
キリカ「ただ、お互いの気持ちがどうであれ、表面上でも名目上でも、少なくとも私達は仲間ということに……」
なぎさ「ほむほむの膝枕最高!!!!!」ズザー
ほむら「ちょっ……!?」
なぎさ「ですへへへ、お耳掃除をしてくれてもいいのですよ?」
ほむら「ん、何?耳が痒いの?」
なぎさ「今の二人の声色がこそばゆだったのです」
キリカ「……正直私、なぎさに救われた気持ちだよ」
なぎさ「ごろごろ」
キリカ「まあ、とにかく、私はどうしても、キミの家にお邪魔する必要があったんだ」
ほむら「……だから、その理由を聞きたいのだけれど?」
キリカ「うん、私となぎさと来たら、キミを除くわけにもいかないからね」
ほむら「私……?そもそも、百江なぎさとあなたの関係性も意味が不明だわ」
ほむら「二人が偏食だとしても、私はそんなつもりはないもの」
キリカ「さらっと偏食って言われちゃったよ。ふふふ」
なぎさ「ですふふふ」
キリカ「まあ、勿体ぶってもしょうがないことだ。私達三人の共通点を教えてあげよう」
なぎさ「なのです」
キリカ「ずばり……」
なぎさ「ソウルジェムなのです」
キリカ「うわ、横取りされた」
ほむら「……ソウルジェム?」
キリカ「えっとね、私のソウルジェムって外見的に黒って思われがちかもしれないけど……ほら、実は青紫色なんだよね」
なぎさ「なぎさは薄い紫なのです」
ほむら「…………」
ほむら「……私は紫」
キリカ「青紫!」
なぎさ「薄紫!」
ほむら「……紫」
キリカ「パープルパープル!」
なぎさ「パッパラパープル!」
ほむら「何よそのテンション」
キリカ「これがほんとの女紫会ってね」
なぎさ「?」
キリカ「これはね、紫っていう漢字の音読みが『シ』だから、それを女子のシとかけたところが面白いところでね」
なぎさ「なぎさ漢字よくわからないのです」
ほむら「…………」
キリカ「理解されなかったギャグを自ら解説する程恥ずかしいことはないと思うよ私は」
ほむら「……え、何?」
なぎさ「です?」
ほむら「その、あなた達が私の家に来たのは……ソウルジェムの色が似ているから?」
キリカ「うん」
ほむら「うわ、即答で肯定された……」
キリカ「まあまあいいじゃないか。たまにはこういう、くじ引きで席替えをするかのような他愛ない組み合わせも」
なぎさ「この前もなぎさとゆまとまどかの幼女で集まったのです」
キリカ「私もこないだ、さやかと小巻の刃物武器で集まったよ。さやかはいいけど私あいつ苦手だ」
なぎさ「明日はマミとさやかと杏子の三原色が集まるらしいのです」
キリカ「三色混ざったら黒じゃん。モロ魔女じゃん。縁起悪ーい。あはは」
ほむら「…………」
キリカ「さて、と。じゃあ女子会らしく愛について語るか」
ほむら「……愛?」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「……え?」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「……あの」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「ちょっと」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「…………」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「…………」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「……まどか」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「……まどかー」
キリカ「エデバデセッ」
なぎさ「ワンモワセッ」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「織莉子ー」
なぎさ「チーズー」
ほむら「まどかー」
キリカ「よし、こんなもんでいいだろう」
なぎさ「ふー、いい汗かいたのです」
キリカ「いい女子会だった」
ほむら「……え、何?儀式?」
キリカ「満足」ホッコリ
なぎさ「です」ニッコリ
ほむら「……置いてけぼりなんだけれど、私」
キリカ「いやまあ、本物の女子会みたくフリートークしてたら時間が勿体ないからね。時間は無限で有限だよ」
なぎさ「それぞれが愛を語ったら500レスあっても足りないのです」
ほむら「じゃあ別にいらないでしょう、その流れ」
キリカ「いや一応偏愛持ちトリオでもあるからやっておかないとさ……締まりが悪いじゃん?例えるならなぎさの私生活に一回もチーズが出てこない並の勿体なさ」
なぎさ「オーノー!考えられないのです!」
ほむら「……一応、偏愛って」
キリカ「不服かい?じゃあ、キミがまどかに抱いている感情は……」
ほむら「愛よ」
キリカ「よし」
なぎさ「仲間なのです」
キリカ「さて……じゃあ、女子会も一休みしよう」
なぎさ「なのですなのです」
ほむら「え、あ、やっぱり今の儀式は女子会だったの?」
キリカ「どう見ても女子会だろ」
ほむら「どう見ても女子会でないわよ。何よ、美樹さやかみたいなノリして」
キリカ「さやかのこと私って言うのやめろ」
ほむら「言ってない」
なぎさ「さて、それはさておき、そろそろいい時間になったのですよ」
ほむら「……お茶にする?」
ほむら「自称女子会を差し置いてお茶って意味がわからないけども」
なぎさ「いいえ」
ほむら「そんなRPG風に答えられても……というか、いいえなの?」
キリカ「お昼食べてそんな経ってないからね」
なぎさ「チーズケーキは冷蔵庫に入れてひんやりがおいちぃのです」
ほむら「それじゃあどうするつもり?」
ほむら「とても女子会とは言い難い儀式以外に、何をするというのよ」
なぎさ「腹ごなしにお仕事をするのです」
ほむら「仕事?」
キリカ「うん、ギャラはグリーフシード三つ……つまり、我々で一個ずつだ」
ほむら「……私もやるの?」
キリカ「うん」
ほむら「聞いてないんだけれど」
なぎさ「言ってないですもん」
ほむら「…………」
キリカ「肉体労働じゃあないよ」
なぎさ「その名も……」
QB「ラジオ放送さ!」ヌッ
ほむら「なっ……!ど、どこから……」
QB「僕はどこからでも現れる」
キリカ「しろまる」
QB「そろそろ放送時間だよ。MCになぎさとほむらを選んだようだね」
キリカ「うん」
ほむら「ど、どういうことなの……?MC?ラジオ?」
キリカ「AMやFMならぬ、しろまるのQMラジオだよ」
ほむら「はあ」
なぎさ「ニュースとか、お便りを放送するのです」
ほむら「まあ……ラジオだものね。え、何、あなたそんなのやってるの?」
QB「やってると言うより、やってたよ」
ほむら「初耳なのだけど……で、それで、あなたは何が目的なのよ」
QB「うん、キミ達を見ているとね、人間という生き物はなんだかんだで信頼関係というものを大切にするものだって思ってね」
QB「まあ散々醜い部分も見せてもらったけど」
キリカ「うわぁ、喧嘩売ってんのって言いたいけど否定できなぁい」
QB「何にしても、僕達はキミ達の仲良しを着目をしたんだ」
ほむら「……仲良し」
なぎさ「仲良しなのですー、えへー」スリスリ
ほむら「くすぐったいからひっつかないで」
キリカ「…………」
キリカ「……仲良し、かな?」チラッ
ほむら「…………」
キリカ「…………」
QB「それで、ラジオという形で人間と僕達の信頼関係にアプローチしてみようと思ってね」
QB「全世界に魔法少女に関する色々な情報を共用させたり、魔女のこととか色々とお送りするんだ」
QB「今日のキュゥべえという愛くるしいコーナーを入れたりしてね」
ほむら「は?」
QB「ご当地の名所を紹介して観光業の刺激にもなるよ」
ほむら「わあ……」
QB「つまり、活動の幅を広げてみようと思ってね」
ほむら「幅って……」
QB「僕はただのかわいいマスコットでも虐待グッズでも変態アイテム開発チームでも魔女博士でもないってことさ」
QB「ラジオを通じてキャッチーにならせてよ!」
ほむら「……迷走している、の間違いでないの?」
QB「そういうこと言うのやめようよ。そうでないとキミ達とラジオをこじつけられないじゃないか」
なぎさ「何を言ってるのです?」
QB「ただ僕達は感情がないというキャラで通っているから、お便りコーナーと言ってもただ読むことだけしかできないんだよね」
QB「最も、内容を理解してそれに応じた答えを言うこと自体は簡単だけれど、まあ、僕だし」
なぎさ「なのですよねー」
QB「とにかく、抽選の結果、キリカにMCをやってもらうことになったんだ」
キリカ「うん、そういうことなんだ」
ほむら「…………」
ほむら「……私は?」
QB「ご当地の名所を紹介して観光業の刺激にもなるよ」
ほむら「わあ……」
QB「つまり、活動の幅を広げてみようと思ってね」
ほむら「幅って……」
QB「僕はただのかわいいマスコットでも虐待グッズでも変態アイテム開発チームでも魔女博士でもないってことさ」
QB「ラジオを通じてキャッチーにならせてよ!」
ほむら「……迷走している、の間違いでないの?」
QB「そういうこと言うのやめようよ。そうでないとキミ達とラジオをこじつけられないじゃないか」
なぎさ「何を言ってるのです?」
QB「ただ僕達は感情がないというキャラで通っているから、お便りコーナーと言ってもただ読むことだけしかできないんだよね」
QB「最も、内容を理解してそれに応じた答えを言うこと自体は簡単だけれど、まあ、僕だし」
なぎさ「なのですよねー」
QB「とにかく、抽選の結果、キリカにMCをやってもらうことになったんだ」
キリカ「うん、そういうことなんだ」
ほむら「…………」
ほむら「……私は?」
キリカ「MCは最大で三人でやっていいらしいから、なぎさとキミを誘ったんだ」
ほむら「そんな遊園地のチケットを貰ったかのようなノリで……」
ほむら「それで、何でなの」
キリカ「魔法少女ってなんだかんだでいつ死ぬかわからないじゃないか。だから先週のMCは死にましたので代わりまして……なんてブルーなことできないだろう?」
QB「だから毎回代えているんだ。それで今回は見滝原の呉キリカに白羽の矢が立ったわけさ」
ほむら「いや、そうじゃなくて……何で私なのよ」
キリカ「いやー、もちろん私がMCになったから真っ先に織莉子誘ったよ」
キリカ「是非一緒にって言ったら、織莉子ったら何かすごい恥ずかしがって嫌がってさ」
キリカ「じゃあ誰にしようって思ったら、織莉子がキミを推薦したわけさ」
ほむら「…………」
ほむら「……嫌がらせ、とも取れないでもない推薦ね」
キリカ「そんなつもりはないよ!ないはずだよ!」
なぎさ「そしたら紫だからって理由でなぎさ誘われたのです」
キリカ「経験者だからね」
ほむら「経験者!?」
なぎさ「前回はなぎさとゆまたそとまどかの幼女ラジオを……」
ほむら「まどかァァァー!?」
ほむら「…………」
なぎさ「大分ショック受けてるのです」
キリカ「そんなにMCさせられるの嫌かなぁ」
なぎさ「まあ嫌がることを読んでギリギリで持ちかけたんですけどね」
キリカ「……魔法少女じゃないのにまどかがしろまるのことに巻き込まれたから落ち込んでいるに違いない」
なぎさ「キュゥべえ関係でほむほむに相談しなかったから、かもしれないのです」
キリカ「愛しているなあ、微笑ましいなあ」
ほむら(まどか……ラジオやったんだ……何を話したんだろう。まどかのことだから、緊張していただろうな……)
ほむら(……ちょっと、聴きたかったなぁ。まどかのMC)
なぎさ「なぎさのデビューだからってマミったら張り切って録音して、恥ずかし乙女なのです」
ほむら(聴ける!)グッ
キリカ「あ、元気になった」
なぎさ「吹っ切れたみたいなのです」
キリカ「よし、じゃあ吹っ切れたところでほむら、ラジオするよ」
ほむら「え?」
なぎさ「頑張るのです」
ほむら「ん、え?嫌よ。二人でやりなさい」
なぎさ「ええー!三人じゃないと意味ないのですー!」
ほむら「恥ずかしいじゃないの」
キリカ「まどかが楽しみにしてるよ」
なぎさ「ほむほむがいなかったらがっかりするのです……」
ほむら「仕方ないわね」
キリカ「キミのそういうわかりやすいとこ好きだよ」
QB「さあ、僕の耳のアレと尻尾を手に取って、口元にあてるんだ」
なぎさ「なのです」
キリカ「うん」
ほむら「え、何で」
QB「マイクだよ」
ほむら「……マイク?」
QB「マイクだよ。マイクなんだよ!僕自身が放送機器になることだ!」
ほむら「色々ツッコミたいけど……何で私が尻尾なの」
キリカ「ほら早く早く」
ほむら「……何か屈辱的だわ」
ほむら(……もふもふ)
QB「今……ほむらが僕の尻尾に口を当てている」
ほむら「何よ」
QB「僕感情ないけど何か興奮してき」
ほむら「いつでも撃てるわよ」
QB「ごめん」
QB「それじゃあ、放送開始だよ」
QB「サン、ニィ、イチ……」
QB「キュー!!!!!!!!!」
ほむら「あなたそれやりたかっただけでしょ」
QB「感情ないからわかんない」
キリカ「はい、えーっと、さて、空気を読まずに始まりましたパープルラジオ」
ほむら「は?ああ、紫ね」
なぎさ「MCは前回に引き続き、わたしなのですよー」
ほむら「名乗らなきゃわからないんじゃないの」
キリカ「まあ、素人MCだからね……プライバシープライバシー」
ほむら「ああ……名前は出さない方針でいくのね」
なぎさ「ですです」
キリカ「下手に個人情報流したら狙われるかもよ」
ほむら「そうね……あなた達みたいにね……」
キリカ「お、言うねぇ。狙う側と狙われる側、両方経験したけど、どっちのニュアンスかな?」
なぎさ「ラジオ始まってるのですー。ダベらないのですー」
キリカ「お、流石経験者、オホン」
キリカ「えー前回はソウルジェムの色が薄紫と黄緑とピンクのパステルなMCだったけど……まあ、ピンクは魔法少女じゃないんだけどね。イメージカラー?」
ほむら「え、幼女ラジオじゃなかったの」
なぎさ「嘘ぴょんなのです」
ほむら「そうよね、よく考えたら一人幼女じゃないものね」
キリカ「うんうん、黄緑は下手な我々よりも大人びてる節があるからねぇ」
ほむら「いや、そういうわけじゃ……」
キリカ「さて、今回は、青紫と薄紫と紫……我々が紫色の愛を持ってお送りします」
ほむら「紫の愛って何か嫌だわ」
なぎさ「内出血みたいなのです」
ほむら「言わなくていいから」
キリカ「早速だけど、ニュースをお送りします」
キリカ「今日未明、あすなろ市にて『もちもちの魔女、命名しろま……キュゥべえ』が誕生しました」
ほむら「何かかわいい名前ね」
QB「魔女にもそういうのあったらいいと思って」
ほむら「ラジオが喋らない」
QB「あふん、抓っちゃ嫌だよ」
キリカ「もちもちの魔女は討伐までに使い魔を計十七匹出産し、使い魔は依然逃亡中とのことです」
なぎさ「結構な数なのです……向こうの魔法少女がんばれーっ」
キリカ「続きまして、アメリカでまた新たな州が同性婚に合法化の流れになっています」
ほむら「そのニュースいる?」
なぎさ「魔法少女の七割はレズなのです」
ほむら「マジか……」
なぎさ「嘘ぴょんなのです」
ほむら「ほっとしたような……ちょっとがっかりなような」
キリカ「それに伴い、風見野市で話題となっていた中学生魔法少女カップルが同日、初夜を迎えました」
ほむら「何その動物園のパンダが交尾したみたいなニュース。やめなさいよ。結婚できない年齢の二人の初夜を報道するなんて。深夜枠じゃあるまいし」
なぎさ「魔法少女の八割はレズなのです」
ほむら「あ、増えた」
キリカ「カップルは先月、風見野の廃教会にて浮浪者に襲われるも、その浮浪者をうまい棒テリヤキ味で買収し、シスターに仕立て上げたと話題に……」
ほむら「そのシスターに心当たりがある。いや、ない。ありそうでない。ないと信じたい」
キリカ「今、パートナーシップとか何かそんな感じの法で、夫婦と同一の権限を同性カップルにも認める法律を制定がどうのこうのとの話題になってるよね」
なぎさ「テキトーなのです」
キリカ「夫婦でなく家族として籍の登録を認めることで同性婚の代替……なんて提案をされているんだ」
ほむら「結構詳しいのね。原稿?」
キリカ「いや、まあ……式場は下見しないことにはね」
ほむら「…………」
なぎさ「流石レズの申し子なのです」
キリカ「しかしでもね、そのカップルの場合、既に家族としての籍があって……」
ほむら「姉妹!?姉妹で初夜!?同性婚以前に……倫理的にどうなのよ……」
なぎさ「細かいことは気にしないのです」
キリカ「細かいプレイの内容は……」
ほむら「カット!カットよそんなもの!」
キリカ「そうだね、妹の羞恥プレイに付き合える程、私達は甘くないィー」
なぎさ「性癖は晒していくスタイル」
キリカ「この地域でのニュースは以上です」
ほむら「ニュース少ないわね。魔女とレズて」
QB「全世界でMC移り移りのリレー放送してるからね、あまり尺もないし、このエリアのニュースは母数からしてこれくらいで十分だ」
なぎさ「単純にネタがないのですね」
キリカ「でもニュース自体はなくならないよね」
ほむら「そうね」
キリカ「どの地域でも、何かしら必ず起きているんだ。交番とか見れば、毎日確実に何件か事故が起きている。そんなもんだよ」
なぎさ「なのです」
なぎさ「続きまして、使い魔情報からお送りしますのです」
ほむら「使い魔情報」
なぎさ「この放送エリアの使い魔の、放送時点での情報をお送りするのです」
なぎさ「風見野IC付近にて味噌田楽の魔女の使い魔が2kmの渋滞です」
ほむら「使い魔の渋滞って何?」
キリカ「続きまして、お待ちかね。お便りのコ~ナ~~~~」
なぎさ「いえ~い」
ほむら「雑な進行ね……」
キリカ「見滝原周辺エリアのしろま……キュゥべえへ、何件かお便りをいただきました」
キリカ「また、お便りの宛先は近くのしろま……キュゥべえまで」
ほむら「あなた毎回間違えるわね」
キリカ「癖なんだよ。しろまるって呼ぶの。キャラ付けの一つだからね」
ほむら「何を言ってるの?」
なぎさ「それでは、見滝原周辺放送、パープルラジオ、お便りコーナーをお送りするのですー」
キリカ「それでは最初のお便りです。ラジオネーム『エリーゼのために』さん」
『MCのみなさん、こんにちは』
キリカ「はい、こんにちはー」
なぎさ「こんにちはー」
ほむら「…………」
キリカ「…………」
なぎさ「…………」
ほむら「……?」
キリカ「もー、挨拶しなよ」
なぎさ「放送時間決まってるのですから」
ほむら「決まってるの?」
キリカ「当たり前じゃないか。生だよ、生。ほら挨拶」
ほむら「……こんにちは」
キリカ「続けるよ」
『私の友達の妹は、人の為に自らを犠牲にして魔女になってしまいました』
ほむら「しょっぱなから重い!」
なぎさ「いちいちツッコミ入れてたら放送時間に収まらないのですー」
キリカ「こほん、続けるよ」
『そして魔女になった妹を探すため、ついでに見滝原市を占拠するために、私達四人は来たのですが……』
ほむら「え、何?宣戦布告?」
なぎさ「洗脳する誰かさんといい、考えることはみんな一緒なのですねぇ」
『まあその妹は既に倒されていましてたんですけどね』
キリカ「軽いな」
ほむら「そんな言うほど慕ってなかったのかしら」
キリカ「毒を吐くのはやめよう」
『彼女の固有能力"自分と魔女を交換"……』
『つまり魔女を元の人間に戻し自身を魔女にさせる能力で、妹と自分を取り替えようとしていたんです』
なぎさ「随分と自己犠牲な能力なのです」
キリカ「ミネアみたいな人だね。姉だけど」
ほむら「ミネアのことをメガザルって言うのやめなさい」
『ところでMCのみなさんの周りに、魔女になりそうだった人いますか?』
ほむら「はい」
キリカ「はい」
なぎさ「はい」
なぎさ「別の世界線ではなってたそうなのです」
キリカ「同じく」
ほむら「将来的になりそうな気がふとしてきた」
QB「世界線って言われてもわけがわからないよ」
ほむら「ラジオが喋った」
QB「一日一わけがわからないよ、ってノルマがあるんだ」
キリカ「知らねえよ」
ほむら「で、お便りは終わり?」
キリカ「ノー、まだ続くよ。一応お悩み相談のコーナーって体だからね」
ほむら「そうよね。まあ、どうやってその『姉の人』を慰めるかっていう相談でしょうね」
『魔女になるはずだった人と彼女が……すっごく使えそうな設定だと思うんですけど、どうして活躍の場がないんですか』
ほむら「…………」
キリカ「まあ……知名度だよね。同じ二次側の人間として心の痛む相談だ」
キリカ「そうだな……魔女になった三原色あたりを復活させるくらいには扱えると思うよ」
キリカ「その後は残った三人と対立するとか……そうだね、見滝原侵略という共通の目的で妖怪腹黒デスデスと手を組むというのはどうだろう」
キリカ「と言っても……まあ、頑張って使ったところで誰?ってなるのが関の山か……」
なぎさ「なんの話なのです?」
キリカ「望みを捨てず、諦めずに頑張ろう!はい次のお便り!」
ほむら「……ねえ、ちょっと待って」
キリカ「ほいさっさ」
ほむら「……その、今、魔女になったってラジオで流したわよね」
キリカ「ん、まあ、そうだね」
ほむら「私達は知っているからいいけど……知らない人からしたらこれって……」
キリカ「…………」
キリカ「……テロだね、これ。下手したら魔女るかも」
なぎさ「キュゥべえ歓喜なのです」
QB「僕は関係ないよ。送った方の問題じゃないか。知らないよ」
キリカ「…………」
ほむら「…………」
キリカ「誰の恋人がテロリストだよ!」
ほむら「何も言ってないわよ!」
キリカ「……ま、まあ……その真実を受け入れてくれる人が一人でもいてくれれば……」
ほむら「受け入れてくれれば苦労はしなかったわ」
なぎさ「気を取り直して行くのですー!」
キリカ「お、おー!どうせ今時ラジオを聴く女子中学生なんていないさー!ニコ生でも見てろ厨房共ー!」
ほむら「苦情くるわよ」
キリカ「どうせ来てもしろまる宛だし」
QB「…………」
ほむら「なら問題ないわね」
なぎさ「続きまして、ラジオネーム『エリーゼのために』さんからなのです」
ほむら「ラジオネーム被ってるじゃないのよ」
キリカ「そんなこともあるよね。多分」
『こんにちは。あたしはエリーゼのためによりもアヴェ・マリアの方が好きなのでっ……好きです』
ほむら「ならそっちをラジオネームにしなさいよ」
キリカ「キャラよりも文面通りを意識するMCの鑑」
『実はあたし、魔性の女なんです』
キリカ「おっとぉ?面倒くさそうな相談者だぁ」
ほむら「……このノリ、一人心当たりがあるのだけれど」
なぎさ「青そう」
『あたしには、好きな人がいて……まあ、その?初恋、的な?そういうアレ?』
『だけど最近、その人よりも……いつも一緒にいる相棒っていうか、友達のことが何かアレしちゃってる感じでして……』
『その、友達のことが気になっちゃってきてる系女子なんです!』
『やっぱり、初恋だから大切にしたいってアレもあるし……でも、新しい恋心も決してアレできない』
『ああ、あたしの心は、どっちにアレすればいいの!?』
キリカ「ほー、恋の悩みだね」
なぎさ「語彙力が壊滅的なのです」
ほむら「…………」
キリカ「さて、これは難しいぞ、好きな人が二人になった」
なぎさ「チーズで例えたら、チーズケーキを買いにケーキ屋に言ったらレアチーズケーキを勧められて目移りしちゃう、という感じなのですね」
ほむら「……その例えは正しいのかしら」
キリカ「どうだろう」
キリカ「うむ、冷めた第三者から見れば、二人に尻尾を振るとはこのビッチめとか言えるんだけど……」
ほむら「放送コード大丈夫なの?」
なぎさ「魔法少女用のローカルなので委員会糞喰らえなのです」
ほむら「あなたはローカルを何だと思っているの」
キリカ「これは難しい問題だよ。愛は無限で有限だ。愛には無限の形があるけど、しかしそれを伝える相手には限りがある」
キリカ「目移りする程度ならその程度の愛だと言える、逆に、新しいのはその愛と拮抗する程の大きい愛だとも言える。しかしまた、新しい愛も、ハイになって一時期的に大きく見えるだけかもしれない」
キリカ「初心の愛を貫くか、それとも新しい愛を育むか……」
キリカ「常に一人を愛する身分からすれば、目移りだなんてもっての他だって感じだが……」
キリカ「人の愛というものは千差万別。無限で有限。私も、順番次第ではもしかしたら……」
なぎさ「流石自称愛厨……」
ほむら「愛厨って初めて聞いたわ」
なぎさ「……あ、さっきのお葉書、読み飛ばしてたとこがあるのです」
ほむら「え、本当?じゃあ訂正しないと」
なぎさ「なのです」
『ちなみに前者が男子で後者が女子です。キャッ』
キリカ「新しい恋に生きよう」
ほむら「…………」
なぎさ「…………」
キリカ「頑張れ。じゃあ次、次はキミ読んでよ」
ほむら「え、私?」
なぎさ「なのですなのです」
キリカ「順番順番」
ほむら「……まあ、いいけど」
ほむら「…………」
ほむら「……どんな風に読めばいい?」
キリカ「どんなって、普通だよ」
ほむら「普通って?」
なぎさ「シャイなのです。ヘタレなのです」
ほむら「……続きまして、ラジオネーム『スズカ一同』さん」
キリカ「お、開き直ったか?」
なぎさ「本当に開き直ったらもっとおもろいのですよ」
キリカ「ほう」
ほむら「コホン」
なぎさ「のです」
『皆さんこんにちは、いつも放送を楽しみしています』
キリカ「聴いてくれてありがとー。数少ないリスナー」
なぎさ「あたかもラジオ鑑賞がマイナーな趣味かのような風評被害」
『相談……というより、ラジオを通して言っておきたいことがあります』
なぎさ「そういうお便りもあるのですよ」
ほむら「まだ何も言ってないわよ……続けるわ」
『私達を作ってくれてありがとう。名前をくれて……お洋服を着せ替えてくれて、思い出一杯、ありがとう』
『サービスが終了しても、私達のデータが消えても……私達と一緒に戦ったこと、忘れないでね』
『さようなら。ありがとう』
ほむら「……え、何これ、ホラー?」
キリカ「何のことだろうー」
なぎさ「さっぱりなのですー」
ほむら「でも何だか、他人のような気がしないわね」
キリカ「うん、私もなんか、アップデートされて彼女達の戦いに巻き込まれた気がする」
なぎさ「わたしなんか逆に倒されたような気さえするのです」
ほむら「何だか悲しいお便りね」
キリカ「この方が魔法少女ラジオっぽいよね」
なぎさ「ですかね?」
キリカ「何のことかわからないけど、彼女達にとっては覚えていてあげることが最大の供養なのかもしれないね」
なぎさ「哲学ぅ」
キリカ「一方で忘れられた人が、偶にいるグリーフシードを落とさない魔女になるのです」
なぎさ「え、マジで」
キリカ「知らね」
ほむら「電波に乗せて魔女になるとか言わないの」
キリカ「あー、そうだったゴメン。まあとにかく、何のことかよくわかんないけど、忘れないであげようね」
なぎさ「次のお手紙読むのです」
キリカ「えーと、ラジオネーム『アネーロ・ティロ・デオーロ・フィナーレ』さん」
『今晩何食べたい?』
なぎさ「チーズハンバーグ!」
ほむら「…………」
キリカ「…………」
ほむら「……え?終わり」
キリカ「うん」
ほむら「…………」
キリカ「…………」
なぎさ「えへへぇ、チーズハンバーグゥ」
なぎさ「ジュルリ、お腹が空いてきたのですよ」
キリカ「……ラジオは伝言板じゃあないぞ!はい、次!」
なぎさ「ラジオネーム『ロッソッソーのファンファンファンタズマ』さん」
キリカ「こう言っちゃなんだが、汚い字だなぁ。学校行ってんのかー?」
ほむら「……まあ、私の知り合いも義務教育バックれているのいるから」
ほむら「ついで言うと、最近葉書の書き方教えろって言われたっけ……」
なぎさ「読むのですよ?」
ほむら「はい」
『実はあたしには、気になってるヤツがいるんだ』
『でもソイツは、好きな坊やがいて……あたしも、その恋を応援してやったわけよ』
『だけどなんか……付き合ってる内に、ソイツのことが……』
ほむら「付き合えよ」
キリカ「うわっ、すごい顔!み、眉間に皺っ!」
なぎさ「お、落ち着くのです!落ち着くのです!」
キリカ「え、えっと。何かデジャブを感じるお便りだったけど、今の気持ちを抑えて燻らせるより、いっそ伝えてみるのも手だと思うよ!はい次!」
なぎさ「愛に関する相談にはちゃんと答えるMCの鑑」
なぎさ「はい次、読んで!」
ほむら「……ええ」
キリカ「落ち着いてくれよ?頼むよ」
ほむら「……悪かったわ。大人げなくもイラって……」
ほむら「えっと、失礼しました。続きましてラジオネーム『キュゥっぷ……」
ほむら「…………」
『ビリビリ』
キリカ「うわー!葉書を無言で破ったー!」
なぎさ「放送事故なのです!放送事故なのです!」
QB「ひどい」
ほむら「宇宙人のくせに一丁前に人間のお悩み相談受けてんじゃあないわよ」
QB「人間は時に僕達の予想外のことをしてくれる」
QB「それに三人寄れば文殊の知恵という言葉もあるじゃないか。例え知能が低くても三人いれば想定外の妙案が」
『パァン』
キリカ「うわああああラジオが撃たれたああああああ!」
なぎさ「放送事故なのですぅぅぅん!」
なぎさ「え、えーっと、大変失礼しましたのです」
なぎさ「キュゥべえが急遽アレしちゃいましたのです」
なぎさ「新しいキュゥべえが来たので、再開しますです。ぴんぽんぱんぽーん」
なぎさ「なのです」
キリカ「はい」
ほむら「はい」
なぎさ「です」
キリカ「仕切なおして、続きまして、ラジオネーム『白い恋人』さんからのお便りです」
『MCの方々、こんにちは。いつも拝聴させていただいております』
なぎさ「ありがとうなのですー。いつもって言ってもMC固定してるわけじゃないんですけど」
『私には好きな人がいます』
キリカ「おおっ、恋バナァ」
>>46
おう、まどオンプラスはよしろや
『自分で言うのもなんですが、私はその人に好かれています』
キリカ「大した自信だ……!」
『よく、好き、大好き、愛してる、と甘えられて……悪い気はしません。私も好きですから』
なぎさ「惚気なのですか」
キリカ「んー、相思相愛じゃあないか。微笑ましい」
『私も、その人の言葉に返して、好きだと言いたいです』
なぎさ「言えばいいのです」
キリカ「いやいや、そう簡単に言えないもんだよ」
ほむら「あなたが言っても説得力ないわね」
『しかし、恥ずかしくて……とても言えません』
『例えるなら、ラブレターとかこういう葉書を、隣で生放送で読まれるくらいに恥ずかしいです』
ほむら「何その例え」
キリカ「恥ずかしかろうね」
『参考までに、MCの方に聞きたいのですが……もし好きと言われるなら、どんな風に言われたいですか?』
キリカ「くぅ、甘酸っぱいねぇ」
キリカ「うーん、そうだねぇ……」
なぎさ「どうですか?」
キリカ「キミは例えばチーズにどう言われたい?」
ほむら「は?」
なぎさ「んー、ですねぇ……」
なぎさ「わたしを食べて!」
キリカ「よし」
ほむら「子どもにそういうこと言わすのやめましょうよ」
キリカ「冗談はさておき、そう言うキミだったら好きな人に何て言われたい」
ほむら「えっ……!」
ほむら「そ、そういうの言うのやめなさいよ!」
キリカ「いいからいいから、何て言われたいのさ」
ほむら「だ、だって……き、聴いてるんでしょ……?」
キリカ「あれれ?別にピンクの人に言われたら、って言ってるわけじゃないよ?」
ほむら「な……!」
キリカ「ルンルルーン。別に、特定の誰かとは言ってなぁーい、ルールーン」
ほむら「くっ……!」
なぎさ「言わなきゃ話が進まないのですよ」
ほむら「……む……んん」
ほむら「……そ、その……えっと」
ほむら「普通に……というか、シ、シンプルに、その……」
ほむら「だ、大好きだよ……なんて……」
キリカ「ほー」
ほむら「も、もう!終わり!それより、それよりあなたはどうなのよ。あなたもスキスキ言う側でしょう」
キリカ「うむ」
キリカ「でもなぁ……彼女の方もまた、あんまりそういうこと言ってくれないんだよね」
なぎさ「そうなのですか?いつもペロペロ舐めてるイメージなのです」
キリカ「どういうイメージだよ」
キリカ「んー、そうだな……彼女は大人のお姉さんってタイプだからね」
キリカ「甘えを受け入れてくれるっていうのが、いつもの大好物って感じで好きだね」
キリカ「でも、実は案外子どもっぽいところもあるんだよね。ケーキ作りが上手くいったら小躍りするとか」
ほむら「小躍りするんだ……」
キリカ「するよぉ、ノリにのってあ~んとか彼女の方からしてくる」
ほむら「……見る目変わるわ」
なぎさ「わたしの知ってる黄色い人も大人ぶってるけど子どもなのですよ」
ほむら「うん、やめておきましょう」
なぎさ「ぶー」
キリカ「んー……そうだな、なんて言われたいかなぁー」
キリカ「いつもの大人ぶって『愛しているわ……』なんて言わるのがいいけど」
キリカ「ギャップに、子どもっぽく『だぁいすきっ!』って言われるのも想像するだけでグッとくるね」
キリカ「んー……悩むなぁ」
キリカ「むむむむ……」
キリカ「……やっぱ、あれだね」
キリカ「想像してわくわくするよりも、その人の考えた純粋な言葉がいいな」
ほむら「うわっ」
キリカ「うわってなんだよ!」
ほむら「人には具体的に言わせておいて何よソレ……」
なぎさ「ふて腐れてるのです」
ほむら「キュゥべえの尻尾に口近づけて大好きって言うこっちの身にもなりなさいよ」
QB「言われた僕としては何とも言えない高揚感だったよ」
ほむら「…………」
なぎさ「あー!あー!撃っちゃダメ!撃っちゃダメなのです!」
キリカ「落ち着け、落ち着けって!」
キリカ「だ、大体、聞かれて答えたのはそっちじゃないか……」
キリカ「キミだって、彼女に彼女の言葉で言われた方が良いだろう?」
ほむら「……それはそうだけど」
なぎさ「チーズの言葉……チーズの声を聴くのです……」
キリカ「キミはいいよ」
キリカ「とにかく、白い恋人さん。私が思うに……」
キリカ「キミの気持ちが本当なら、キミ自身の言葉で伝えるべきだと思うよ」
キリカ「何か逃げるような答えでゴメンね」
キリカ「はぁー……もう、ビックリした。無言で銃構えるのやめようよ」
なぎさ「なのです。心臓に悪いのですよ」
ほむら「ふん」
なぎさ「今日のキュゥべえは録音機だから壊しちゃダメなのですよ……」
ほむら「……その件は悪かったわ」
キリカ「でもまあ、言うて素人だし、苦情はこいつに来……」
キリカ「ん?」
なぎさ「どうしたのです?」
キリカ「あ、ごめん。電話」
なぎさ「放送中ですよ……」
キリカ「ごめん。正直、しろまる何かの依頼でのラジオよりもこの一本の電話の方が大事なんだよ。お便り読んでて」
ほむら「ものすごい正直ね」
なぎさ「えっと、じゃあこれが最後のお便りなのです。ラジオネーム『成金ナイト』さん」
ほむら「随分なラジオネームね」
『私、実は折り合いの悪い同級生がいます』
ほむら「魔法少女らしい嫌な始まりね」
なぎさ「魔法少女をなんだと思っているのです」
『元々気にくわないと思っていたのに、そいつは何と、私が魔法少女であることを知った上で、自分が魔法少女ということを隠していました』
『くー!』
ほむら「愚痴ね」
なぎさ「愚痴を聞くこと自体もストレス解消なのですよ」
『魔法少女という共通点ができた以上、意識しないわけにもいかないし、親友を殺されたと勘違いしない限り魔法少女同士争うなんてバカみたいだし、かと言って散々悪口言っちゃったし今更仲良くなりたくないし』
『すごいイライラします。どうすればこの感情をどうにかできますか?』
なぎさ「です」
ほむら「…………」
ほむら「……どう思う?」
なぎさ「です?年下に聞くのです?」
なぎさ「ですねぇー、わたし、まだ子どもですので、そういう思春期特有のイライラわからんのです」
ほむら「まあ、そうよね」
なぎさ「ですけど、何となくですが、成金ナイトさんは、その人と仲良くなりたかったりするのかも?」
ほむら「そう思う?」
なぎさ「です。気に食わないのに、悪口言っちゃったって、何か悪いことしちゃったって思ってるように思えるのです」
なぎさ「争いたくないってもあるし、対立なんてバカみたいって思ってると思うのです」
ほむら「なるほどね……それを幼女の口から聞かされて、果たして説得力はあるのかしら」
なぎさ「聞いておいて……」
ほむら「……でも、わからないでもないわね。そういう理屈」
ほむら「私も、前の世界……もとい、遠い過去にも、色々仲違いして、憎いと思った人もいたわ」
ほむら「……というか、すぐ側にも」
なぎさ「です?」
ほむら「……つい最近、心底憎いと思っていた上に、殺せなくて悔しいとさえ思った人。だけど、成り行きで一緒にラジオ放送をするような人」
ほむら「……バカみたいかしらね。気まずい気持ちになるのって」
なぎさ「……なのです」
ほむら「まあ……そうね、そんな私だから、偉そうなこと言えないけど――」
キリカ「もしもしー」
キリカ「あ、織莉子。どうしたの?」
キリカ「今?今ほむらの家にいるよ。うん……うん、うん」
キリカ「え、何?言いたいこと?」
キリカ「それ、後でいいかな、今放送中……」
キリカ「…………」
キリカ「……え?」
キリカ「……え、え、え?」
キリカ「な、お、織莉子……い、今、私に……」
キリカ「…………」
キリカ「は、はひぃ……!」
キリカ「わ、わらひも……ひゅ、ひゅきぃ……らいひゅきぃぃ~……」
バターン!
ほむら「ちょっ、な、何の音!?」
なぎさ「た、倒れてるのですーっ!?」
なぎさ「……え、えーっと」
ほむら「度々、放送事故、申し訳ありません」
キリカ「でひ、でひひひ……」
なぎさ「えー、電話中だったMCが突如鼻血を出して倒れたのです」
ほむら「……幸せそうな顔ね」
なぎさ「ですね……わたしもチーズ食べたら同じような顔になるのです」
ほむら「……チーズごときと一緒にするなってキレられそうだから、黙っていなさい」
なぎさ「むっ、なぎさのチーズ愛を……」
ほむら「取りあえず、これでお便りは終わったのよね」
なぎさ「です。一人気絶してるですが、最後に曲を流してさよならするのです」
ほむら「曲……って?音源は?」
なぎさ「このUSBなのです」
ほむら「……と、言われても、どこに挿すの?機械なんて……」
なぎさ「キュゥべえのお尻に」
ほむら「え、やだ」
なぎさ「じゃあなぎさが挿すのです」
なぎさ「えいっ」ズン
QB「ぉぅ」
ほむら「純粋に気持ち悪いんだけど」
なぎさ「それでは、ラジオネーム『まどちゃんマン』さんからのリクエスト曲、眞見トモエさんで『恋のテロ・ファイナル』と共にお別れしますのです」
ほむら「随分な曲名ね」
なぎさ「曲が終わりましたらMC変わりまして、ラジオ茜ヶ咲をお送りしますん。MCは聴いてからのお楽しみ!っていうか知らない!」
ほむら「リレー放送ってそういう感じなのね」
なぎさ「それでは皆さん、健やかな魔女殺しライフを」
ほむら「健やかさゼロね」
なぎさ「キュップばーい!」
ほむら「え、何それ」
なぎさ「この挨拶でラジオを占めるんですよ。キュゥべえ放送ですから。ほら、一緒にやるのです」
ほむら「えー……嫌よ、そんな屈辱的なラスト」
なぎさ「放送時間迫ってるのです!ほらほら、恥ずかしがってる場合じゃないのです!テロファイのイントロが終わっちゃうのです!最後くらい事故起こさずに終わらすのです!」
ほむら「う……うぅ……」
なぎさ「いっせーのっ……」
なぎさ「じゃあなぎさが挿すのです」
なぎさ「えいっ」ズン
QB「ぉぅ」
ほむら「純粋に気持ち悪いんだけど」
なぎさ「それでは、ラジオネーム『まどちゃんマン』さんからのリクエスト曲、眞見トモエさんで『恋のテロ・ファイナル』と共にお別れしますのです」
ほむら「随分な曲名ね」
なぎさ「曲が終わりましたらMC変わりまして、ラジオ茜ヶ咲をお送りしますん。MCは聴いてからのお楽しみ!っていうか知らない!」
ほむら「リレー放送ってそういう感じなのね」
なぎさ「それでは皆さん、健やかな魔女殺しライフを」
ほむら「健やかさゼロね」
なぎさ「キュップばーい!」
ほむら「え、何それ」
なぎさ「この挨拶でラジオを占めるんですよ。キュゥべえ放送ですから。ほら、一緒にやるのです」
ほむら「えー……嫌よ、そんな屈辱的なラスト」
なぎさ「放送時間迫ってるのです!ほらほら、恥ずかしがってる場合じゃないのです!テロファイのイントロが終わっちゃうのです!最後くらい事故起こさずに終わらすのです!」
ほむら「う……うぅ……」
なぎさ「いっせーのっ……」
ほむら「きゅ、キュップばーい!」
QB「あ、もうマイク切っちゃったよ」
ほむら「…………」
なぎさ「ふぅー、何とか終わったのです」
ほむら「…………」
QB「はい、約束のグリーフシードだ」
なぎさ「毎度ありなのです」
QB「いやー、尺が結構ギリギリだったね……まあ、初めてのラジオにしては、よくできた方なんじゃないかな?」
ほむら「…………」
なぎさ「ほむほむも上手だったのですよー」
ほむら「…………」
QB「うん、グダグダなのは否めないけど、これまでのMCと比べたらマシだよ。初めてとは思えなかった……もしかしてラジオとかやってた?」
ほむら「…………」
ほむら「……これだけやり場のない怒りを覚えたのはソウルジェムの位置が盾の側にあってそういえば非常に危険だということに気付いた日以来よ……」
QB「それ僕のせいじゃないし」
ほむら「とっとと帰りなさい!」
QB「キュッぷバー」パァン
なぎさ「キュゥべえが撃たれたぁぁぁぁぁぁ!でももう放送終わったからいいのです」
ほむら「はぁ……疲れたわ」
なぎさ「ですです」
キリカ「う、うーん……」
なぎさ「あ、キリカがお目覚めなのです」
キリカ「織莉子ぉ、私もキミのことぉん……ハッ!」
キリカ「あれ?」
なぎさ「おはようなのです」
キリカ「…………」
キリカ「……ラジオは?」
ほむら「もう終わったわよ」
キリカ「…………」
キリカ「ご、ごめーん!」
ほむら「別にいいわよ」
キリカ「いやぁ、でも、MCにしたのは私じゃないか。無理矢理キミに押しつけといて肝心の私がこれじゃ……」
ほむら「別に気にしないわ」
キリカ「うぅ……」
なぎさ「でもでも、ほむほむもちゃんとラジオ終わらせられたです。結果オーライなのですよ」
キリカ「折角のフォロー、嬉しいけども……」
ほむら「……私も、悪かったわ。誘われておいて、事故起こしたり……」
キリカ「別にそれは構わないよ。楽しかったし、充実してたよ」
ほむら「……それと同じ理由で、私も気にしないと言っているのよ」
キリカ「……ほむら」
なぎさ「ですです」
なぎさ「……あ!」
キリカ「ん?」
ほむら「どうしたの?」
なぎさ「……お便りが一通残ってるのです」
ほむら「え……」
なぎさ「最後の最後でやらかしたのです」
キリカ「……ははは、これで全員一回ずつ事故っちゃったね」
ほむら「…………」
ほむら「でも……多少グダつきはしたけれど、尺は割とピッタリだったんじゃ……」
キリカ「取りあえず、読んでみようか」
ほむら「え?」
なぎさ「折角ですからね」
ほむら「何か盗み読みしてるみたいで……」
キリカ「えー、ラジオネーム『恋するヴァンパイア』さん」
『どうも、こんにちは。恋するヴァンパイアです』
『実は私と私の友人には、気まずい知り合いというものがいます』
『というのも、一度、敵対をしてしまい……何というか、争いに発展してしまいました』
『戦いの末、一応、お互いに和解をした……ということにはなりましたが……』
『やっぱり、そんなことがあった以上、私達と彼女はお互いに壁があります』
『何はともあれ、私達は名目上は仲間……だから、友人のような関係になりたいです』
『共通の友人に相談して、青い友人のノリをマネして必死にフレンドリーになってみたり……色々試してみたものです』
『まずは、私の方から親しくなって、それから友人にも……と考えてはいるのですが、私も、彼女の大切な人の命を狙った身』
『そう簡単に心を開いてもらえるはずがありませんし、もらえるとも思っていません。謝っても許されることでもありません』
『こんな葉書を利用するようで、卑怯かもしれませんが……』
『どうすれば彼女と仲良くなれるでしょうか?』
キリカ「……と」
なぎさ「ですぅ」
ほむら「…………」
キリカ「…………」
ほむら「…………」
なぎさ「……ほむほむの意見はどうです?」
ほむら「……そう、ね」
キリカ「……どう、かな?」
ほむら「…………」
ほむら「……チーズケーキでも食べながら他愛ないお喋りでもすれば、打ち解けられるんじゃないかしら」
キリカ「……ほう、なるほど」
なぎさ「それはいい案なのです!」
ほむら「……ところで、チーズケーキのお土産があるけど」
なぎさ「ぅわーい!」
なぎさ「折角だからみんなで食べて、お喋りするのです!」
ほむら「……ふふ、そうね」
キリカ「……よし!それじゃ、ほむら、なぎさ」
キリカ「女子会をしよう」
女子会をしよう(するとは言ってない)
くぅ疲
乙ー
中々に笑えるイイハナシだったなー
おう乙
面白かったしちょいちょい笑えた
乙。紫トリオくっそ可愛い
乙乙ー!
まえに談義スレで話題になったときからあったらいいなと思ってたんで読めて嬉しい
締めもアレ思い出して好きなやつだった!
乙。良かったで
モバまぎとまどオンに触れてもらえてちょっと涙出た
乙でした
このSSまとめへのコメント
なんだかんだまだこんな良作が出てきてくれるのが素直に嬉しい