〔艦これ〕鎮守府は平常運転(42)

初スレです。文章グダグダですがよろしくお願いします。

以下注意です

・艦これの二次創作
・文章力ゼロ
・基本書きためとなります
・セリフ以外も多く有ります
・百合。というか百合しかない
・羽黒可愛い

以上が大丈夫でしたら、どうぞよろしくお願いいたします


いつもと変わらない日常。いつもと変わらない予定。

いつもと変わらない遠征メニューに、いつもと変わらない風景。

友達とは楽しくやれてる。先輩たちも優しい。

姉妹たちも同じ艦隊にいたし、仲もよかった。

多少のケンカはあったけど、それでも仲直りして、楽しくやっていた。

だけど、だけど僕は、



毎日が退屈だった。


とっとと書け太郎


~1. 異動~

ある日、僕と夕立は提督につれられて一つの鎮守府に来ていた。

そこの提督さんから、大事な話があるらしい。

いつもは連絡だけで終わらせようとする面倒くさがりが、自分から動いている。

だいぶ、重要な話になりそうだ。

鎮守府についた後、提督はほかにも用事があるからと、一人でどこかに行ってしまった。

大事な話だと思うから、一緒に聞いてほしかったんだけど...

まあいいかと、僕は気を取り直して夕立と執務室に足を踏み入れた。



時雨「異動...ですか...?」

元帥「ああ、そうだ。お前さんたち二人、時雨と夕立には他の鎮守府に異動を命じたい」



ここの鎮守府の指令はお偉いさんで、役職も元帥。うちの提督が大佐だから...だいぶ格差があるね...これ。

白い髭をはやしたその姿は、どっかの宇宙戦艦の艦長さんみたいで、厳格そうな人だった。

でもちょっと話したらそうでもなくて、なんだろう...提督から聞いた、『さんたくろぅす』さんが、イメージできた。


夕立「それって夕立たち...お払い箱ってこと!?っぽい!?」


僕の妹でもある駆逐艦、夕立は真っ青な顔で言葉を発した。

全くこの子は......人の話をしっかり聞けと何度も言っているのに、いつ改善されるのだろうか。

なるべく話の矛先がこっちに来ないよう、目をそらして聞く。


夕立「嫌っぽい! 解体で資材になるのだけはご免っぽい!!」

夕立「改二にまでなったんだから、もっと活躍したいっぽい!」

夕立「そ、それともまさか、改二になったのにおっぱいが大きくなってなかったからっぽい!?」

元帥「ちょ、おま!? そこまで言ってはおらんじゃろう!」

夕立「うわーん!! やっぱり元帥さんは大和さんとかの胸の大きい子が好きっぽい~~!!」


自分にも思い当ってしまう話も出てきたけど、スルーだ。そうスルーするんだ。


(五十鈴さんが羨ましいなんて、思ってないよ! 無いからね!?)

(だけど妹たちには『高望みしすぎ! 十分あるっ!』って言われた...そうなのかな?)

>>3
どんどん書かせていただきます


元帥「勝手に話を進めるでない! 異動じゃ異動!」

元帥「お前さんたちはここを離れて、ほかの鎮守府で活動してほしい、ってこと!」

夕立「なんだ、そうゆうことかぁ。それならそうと、元帥さんちゃんと言ってほしいっぽい」

元帥「さっきからそう言っておるのにまったく...」

時雨「......一ついいかい、元帥さん」

元帥「なんじゃ時雨? 大事なことじゃ、質問なら好きなだけしなさい」


ようやく話が元のレールに乗ったところで、話を切り出す。

僕はさっきから気になっていたことを、元帥さんに尋ねた。


時雨「内容に関しては大丈夫だよ。一つ気になったのはその言い方」

時雨「異動を『命じたい』...どうしてそう言ったんだい?」


時雨「普通命令なら『命じる』って、命令形になるよね?」

元帥「ほう......なるほどなあ」

元帥「あやつも、いい艦を持ったのう。羨ましいわい」

夕立「おほめにあずかり光栄っぽい!」

元帥「夕立ちゃんではない! 時雨のことをほめてるのじゃ!」

夕立「ええ~~~っぽい~」

元帥「まったく...」

時雨「アハハ......」


元帥さんはあきれたようにため息をついた。

結構苦労してるみたいだけど、僕たちの鎮守府でだともっとややこしいからね、その子。

人の地雷を簡単に踏み抜くし。

最近体重が増えてしまった白露姉さん相手に


「お姉ちゃん太ったっぽい?WW」


って言って、大破したこともあったっけ。

あの時はもう...やばかった。いろんな意味で。

...って、いけないいけない。話がまた脱線してる。


時雨「...それで元帥さん。僕の質問の答えは?」

元帥「おお、そうだったな。すまんすまん」


脱線してしまった話をまた元のレールに戻し、答えを元帥さんに求める。

元帥さんは少し座り直すと、口を開いて説明を始めた。


元帥「簡単に言うとな、これは命令ではない。しいて言えば、推奨のようなものじゃ」

時雨「推奨......?」

夕立「っぽい?」


推奨...一体どういうことなのだろう。よく意味が分からなかった。

夕立も僕と同じみたいで、目を丸くして元帥を見ている。

命令じゃない...なんだかややこしいな。


夕立「元帥さん、それってどういう意味? 夕立、よくわからないっぽい」


詳しく話を聞こうと思ったら、夕立が先に口を開き、元帥さんに言葉を投げかけていた。

元帥さんもさっきの説明だけではよくわからないと思っていたらしく、すぐに説明を始めてくれた。


元帥「うむ、詳しく説明しよう。お前さんたち、改二まで改修が完了しておるじゃろう?」

時雨「うん、できてるよ」

夕立「完全改修!!っぽい!!!」

元帥「んで、お前さんたちの鎮守府は、あまり出撃をしない方じゃろう?」

時雨「まあ......たしかにそうかな」


うちの提督は、あまり出撃をさせようとしない。

遠征とかはしっかりこなす人だけど、出撃のほうはいたって普通、いやそれ以下だ。

それに近海に深海棲艦がほとんど姿を現さず、本当に平和な海になっている。

戦争が起こっているのか疑わしくなってくるくらいには、平和だ。

実際、何人かの艦娘はもう少し出撃をさせてほしいと提督に要望まで出しているというありさま。

過保護にも度が過ぎているうえに、平和。

出撃も少なくなるに決まっている。


元帥「そこで、だ」

元帥「お前さんたちを比較的戦闘が多く、なおかつ大規模な作戦にも多く参加した・している鎮守府に異動」

元帥「その性能を十二分に発揮してもらいたい! ということなのじゃが...」

時雨「なるほど...」


話は理解できた。というか、むしろうれしいお知らせだ。

艦娘として生まれたからには、もっとみんなの役に立ちたいと思っている。

異動すれば出撃する機会が増えるというのならば、是非ともさせてもらいたい。


夕立「つまり元帥さん!! 夕立たち、今よりたくさん戦えるっぽい!?」


実際夕立は、目をキラキラさせながら元帥さんの話を聞いている。

僕よりも戦闘が大好きな夕立にとっては、とてもうれしい話なのだろう。


夕立「それなら!......あ、でも...」


けど、あんなにうれしそうだった夕立は、なぜかいきなり言葉を詰まらせた。

いや、いきなりでもない。理由は僕にもわかっていた。


夕立「異動ってことは、みんなのとこから、提督から、離れちゃうってことっぽい...?」

元帥「...そういうことになるな」


当たり前のことだ。

今の鎮守府にいて、出撃できるわけじゃない。みんなとは違うところに行くことになるんだ。

別の鎮守府で、みんなとは別々に。


夕立「提督さん...妹も...夕立たちが抜けても大丈夫なのかな...?」

時雨「............」

そうだよね。きっと夕立も、同じ気持ちなんだ。

活躍したい、みんなの役に立ちたいって思っている裏で、失敗したくない、みんなに迷惑をかけたくないって。

僕たちは、改二なってそこまで日が経ってはいないけど、それでも他の子よりは性能がいい方だ

戦果だって、結構挙げている。主力の一部にもなりつつあるんだ。


そんな僕たちが、一度に抜けてしまったら...


...きっと僕たちが抜けたら、みんな大変になる。

鎮守府の艦娘が減ってしまうってことは、戦力も下がるし、それに妹たちだって悲しむ。

沈む子が出たりなんかしたら...


それなら、いっそ...


時雨「迷惑は......かけたくないかな」

夕立「お姉ちゃん...」


このままで、いいんだ。

迷惑をかけるぐらいなら、これで。

いつもと変わらない日々が続くだけ。それだけなんだ。

誰も沈まないなら、それで...


時雨「...元帥さん、いい提案だったけど僕は...」


T督「ん? 何だお前ら、なに迷ってんだよ」


いつの間にか、僕たちの提督が執務室に入り込んでいた。

やけにナチュラルに会話に入ってきたから、だいぶ驚いてしまった。


夕立「て、提督さん!? いつから居たっぽい!?」

T督「今さっき来たところだ。ドアの前にはもっと前から居たけどな」

時雨「...盗み聞きだなんて、いけないなあ提督」

T督「まあいいジャン別に。てか、なんでためらってんの?」

T督「夕立とか、戦闘好きだろ? 迷う必要ないと思うんだけど」

T督「てかこの雰囲気だとお前ら、断ろうとしてたな? それこそそんな必要ないだろ」

夕立「だ、だって、夕立たちいなくなっちゃうぽい! みんなきっと困るっぽい!」

時雨「妹たちだって、悲しむよ」

T督「.........はあ...お前らさあ...」




T督「なんでそんなことで迷ってんだ? バカみたいだぞ?」



夕・時「.........へ?」


T督「戦力は何とかなるだろ。他の子の練度あげりゃあ問題ない」

時雨「提督...」

T督「ほかに強いやつもいるさ。どうにでもなる」

夕立「提督さん...」

T督「妹たちのことは心配すんな。ちゃんと面倒見るさ」

時雨「で、でも」


T督「え、何? それともお前ら、『自分たち改二だし強いから抜けちゃったらみんな困るだろうなぁ~』
   とか思っちゃってんの!?」

T督「それはな、親切心とかじゃなくてただのU☆NU☆BO☆REっていうんだよアハハハハハ!!」


時雨「............は?(威圧)」

夕立「...もしかしなくても提督さん、夕立たちにケンカ売ってるっぽい...?」ゴゴゴゴゴゴゴ


T督「なに? 改二にやっとなったぐらいで自分たちマジTUEEEEEEとか
   思ってんの!? まだまだじゃねえかよひよっ子がアハハッハアハハハハ!!!」

T督「自信過剰もここまで来ると笑いものだな! おかしくって腹痛いわ~~~アハハハハ!!!」


時雨「...売ってるどころか、ティッシュみたいにただで配ってるみたいだね...」カチッ

夕立「...そうっぽい。素敵なパーティーしたいっぽい」ブチッ


...よし、とりあえず一発殴らせてもらおう。さすがに頭にきた。

一発くらい殴っても、ここまで言わせてあげたんだから別にいいよね...!?

そう思い拳を握りしめて、その笑った顔にストレートを打ち込もうとした時だった。


T督「そんなに強いと思うんなら、それを向こうで示してこい!」

時雨「...え......?」


突然の言葉に、手が止まる。


T督「そして、あっちでコテンパンにしてもらえ!」


そして動いた。


動いたのはもちろん腕。思いっきり顔面をとらえてあげた。

そのまま振りぬき、提督は奇妙な声とともに三メートル位吹っ飛んだ。

夕立と元帥さんは目を丸くして驚いてたけど気になんかならない。


あーーースッキリした。


T督「な、なにをするだぁーーーー! ゆるさんっ!!」

時雨「相も変わらず頑丈だね。だいぶ本気で殴ったのに」


改二のフルパワーで思いっきり殴ったのに、提督はぴんぴんしている。

本当に人間なのか、時々疑わしくなるな。


T督「てかなんで殴ったの!? 意味わかんないんですけど!」

夕立「...さっきのセリフを思い出すっぽい。怒って当然っぽい」

T督「続き! ちゃんと続きがあったんだよこの!!」

時雨「そうだったのか。悪いことをしたね」

T督「まったく......だからな、」


提督は立ち上がって、こちらに向き直った。

額をさすりながらも、さっきのパンチがきいていないかのようにふるまっている。

提督らしいや。

そして提督は、言葉を待つ私たちにこう言った。


T督「やられて、自分の弱いところを見つけろ。そこをあっちで鍛えてもらえ」

時雨「...!」


T督「もっともっと強くなって、そうしたら俺たちに演習を申し込んで来い!」

夕立「...提督さん......」

T督「そして強くなったお前たちを、俺に魅せてみろ」

T督「それだけで、お前たちを送り出す価値はある」

T督「もちろん! 負ける気なんかこれっぽっちもないけどな!」

T督「どうする? お前たち」


時雨「............」

T督「............」

時雨「............」

T督「............」

時雨「............」

T督「............」

時雨「............ぷっ」


時雨「あはははははっ!! ホントに提督ったらははははははは!!!」

夕立「ホントにあははは! 提督さんらしいっぽいあははははは!!!!」

時雨「ホントバカみたい! そこまで言う必要あるの!? あはははは!」

夕立「どうするって? そんなの決まってるっぽい!」

時雨「乗るに決まってるよ! こんな面白いこと!!」


夕立「みんなよりももっともーっと強くなって、提督たちをびっくりさせてやるっぽい!!」

夕立「大佐ぐらいなら余裕っぽい」ニヒヒ

T督「何だと夕立!? くっそ...お前たちがいない間に、もっと階級上げて驚かしてやるから覚悟しとけよ!!」

時雨「そのセリフ、そっくりそのままお返しするよ! もっと強くなって、コテンパンにしてやる!」

夕立「パーティーの準備、しっかりしておくっぽい!」

T督「ハハハハハ!! その意気だ、お前たち!!」



元帥「...............ゴホン!」



「「「あ」」」


元帥「...それで、君たち二人の移動は決定で良いのかね?」

時雨「はい! 白露型駆逐艦 二番艦時雨、喜んで移動させてもらうよ!」

夕立「同じく白露型駆逐艦 四番艦夕立! 異動を希望するっぽい!」

T督「頑張って来いよ、お前たち!!!」


時雨「うん!!」


夕立「ぽい!!」


異動決定から二日後。見送りの輸送船が僕たちの鎮守府に到着した。

これから、この船に乗って新しい世界に行くんだ。

艤装を使って移動するのもありだけど、完全移動となると荷物も多いのでやめになった。


時雨「よいしょっと...夕立ーーー! この荷物はーーー!」

夕立「適当に積み込んでほしいっぽい―ー! 割れ物じゃないから安心するっぽいーーー!」


ここであったことをいろいろ思い出しながら、荷物を積み込んでいく。

初任務や初出撃。ホント、いろいろあったなあ。

そんなことをしながら作業をしてたら、すぐに終わった。

もう、時間はすぐそこまで迫っている。


春雨「お姉ちゃ、んたち、向こうでも、頑張、ってね!」エック

五月雨「私たちも、姉さん、たちがいなくても、頑張っちゃい、ますから!!」ヒグッ


異動で離れるとき、妹たちをはじめとして、鎮守府のみんなが総出で見送ってくれた。


時雨「ほらほら、泣かないでよ。また会えるからさ、ね?」

春雨「う゛う゛う゛う゛~~~お達者で~~~!!!」

五月雨「夕立、姉さん、頑張る、から、私頑張るから~~~~!!」

夕立「...元気でね、みんな」


やっぱり悲しいみたいだけど、それでも送り出そうとしてくれた。

本当にいい姉妹をもって、僕は幸せ者だ。


白露「......時雨!」

時雨「......姉さん...」

白露「.........頑張んなよ。海の向こうであたし、応援してるから!」

時雨「...うん!」



輸送船乗員「そろそろ時間です! 乗ってください!」


時雨「ごめん、じゃあ...いくね?」

白露「また、会える日まで」

時雨「うん...いってきます!」

夕立「いってくるっぽい!」




白露「いってらっしゃい!!」


新しい配属先へ移動している間、夕立に話しかけられた。


夕立「時雨ちゃん、悲しくないっぽい?」


...いきなりこんなどストレートな質問。

流石は夕立、躊躇というものを知らない。

まあ、それが夕立のいいところでもあるんだけどね。



時雨「...そうだね、悲しいよ」


正直に、今の自分の気持ちを伝えた。

やっぱり、みんなと別れるのはつらい。

だけど、大丈夫。


時雨「でも、約束したから」

夕立「...そうっぽい」



物凄く単純な会話だった。

けど、お互いそれで十分だった。


時雨「どんな場所なんだろうね」

夕立「どんな場所でも、夕立は頑張るっぽい!」

時雨「うん! 頑張ろう、二人で!」

夕立「ぽい!」


いったい、どんな場所なんだろう。

どんな提督が、どんな仲間たちがいるのだろう。

不安はあるけど、期待はそれより何倍もある。

だから、頑張ろう。

僕はそう心に決めて、まだ見ぬ仲間たちへの自己紹介を考えていた。

そして...


提督「新しくここにくる子って、いつごろ到着?」

羽黒「ええっと...本日明朝に出発して、ここにはお昼少し前に到着予定です」

提督「え! 何それ速くない!? 最新技術ってやつ!?」

羽黒「よく分かりませんけど、たぶんそうかと...」

提督「そうなんだ! くるのはどんな子?」

羽黒「改二の子が二人です。改二になったのは最近みたいです」

提督「へえ~~~......羽黒は会うの楽しみ?」

羽黒「もちろんです! 新しい仲間ですから!!」

提督「そう! それはよかった!」


提督「私もね......」





        「とっても楽しみよ!」




                       新しい出会いが、起ころうとしていたのだった

今回はここまでです。
読んでいただいた方、ありがとうございます。

ゆ、百合には次からちゃんと入りますから...

そのあたりはどうかご勘弁を、慈悲をお願いいたします。

おつんぽ

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