提督「海外艦、最高」 (48)

提督「レーベは可愛いなあ」ニコニコ

レーベ「んっ……くすぐったいよ」

提督「マックスも可愛いなあ」ニコニコ

マックス「しょうがない人ね……」



大和(提督が食堂で艦娘を愛でている)

大和(なでなで、いいなあ……)

大和「私も……」テテテ

提督「……」プイッ

大和「――えっ!?」

提督「近づくんじゃねえ!」

提督「この国産艦がっ!!」

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なんだこのクソ提督(憤怒)

大和「て、提督……?」

大和「ほら、大和ですよー? 貴方の大和です」

大和「なでなでしていいんですよ?」チラッ

提督「……」プイッ

大和「……!」ガーン

提督「それにしても海外艦は可愛いなあ」

提督「ビスマルクなんて、ここの曲線が最高だよ」ニコニコ

ビスマルク「んっ……褒められて悪い気はしないわね」

大和「そんな! 国産艦だって捨てたものではありませんよ?」

大和「ほら、見てください。この立派な主砲――」

提督「うるせえっ!」

提督「雷撃戦に参加できねえ戦艦は戦艦じゃねえんだよっ!!」

提督「国産艦はアホみてえにでかい主砲でハトでも撃ってろ!!」

大和「……!」ガーン

響が早く改装してほしそうに見ている

ギャーギャー!

陸奥「あら、どうかしたのかしら?」

長門「何やら、提督がまた、海外コンプレックスをこじらせているようだが――」

陸奥「ああ、そういう……まあ、新任時代に彼女に」

『やだっ、国産車? ダサッ』

『分かれましょう。外車に乗ってない男の人なんて魅力がないわ』

陸奥「って、こっぴどく振られたらああなるわよ」

長門「まあ、な……」フゥ

ローマ、イタリア(ボソッ)

リットリオをお呼びです

イタリア艦って雷撃戦に参加出来ないやんけ

提督「ふぅ、海外艦はいい……」

提督「プリンツの船尾から、目が離せないよ……」

プリンツ「やだー、Admiralさんってばー♪」キャッキャッ

利根「待たぬか! 聞き捨てならんぞ、提督!」

利根「船尾なら吾輩も負けてはおらぬ!」

利根「見ろっ! どうじゃ、この曲線美はっ!」

提督「うるせえっ!」

提督「FuMO25レーダーを持ってこねえ重巡は重巡じゃねえんだよ!!」

提督「お前は対空電探でもしゃぶってろ!!」

利根「んなぁ――っ!?」ガーン

不毛レーダーとかハゲかこの提督は

???「ワタシは英国生まれデース」

霧島「なんという海外コンプレックス……!」

榛名「こうなったら、国産の魅力を思い出してもらうしかありません!」

比叡「お姉様! やっちゃってください!」

金剛「……」スッ

提督「……む?」

提督「なんだ、金剛」

提督「国産艦はあっちに行け――」

金剛「英国で産まれたイギリス艦の金剛デース!」

金剛「提督? 忘れちゃったんデスかぁ?」

霧島「なぁっ!?」

提督「おお!」

提督「海外艦!!」

金剛「YES!」

提督「ふふふ、愛い奴め……」ナデナデ

金剛「ゴロニャーン、デース」

比叡「ひえー!? お、お姉様に裏切られましたーっ!?」

霧島「くっ……確かに私たち四姉妹は、お姉様だけが海外生まれ……!」

榛名「姉妹より提督を取るとは――お姉様、流石です!」

汚いな、流石ババァ、汚い

暁「なぁに、あれ? 見てられないわね」

雷「司令官といちゃいちゃしたくはあるけれど……」

電「純国産の電たちには、出番がないのです」ハァ

響「……」ヌギヌギ

Верный「……」ゴソゴソ

暁「……はっ!? ひ、響、あんたっ!?」

提督「おお! ここにも海外艦が!」

Верный「ひび…Верныйだ」

Верный「信頼できると言う意味の名なんだ」

提督「うんうん、よしよし!」ホクホク

Верный「Хорошо」ホッコリ

電「ずるいのです! ずるいのです!」

雷「くっ……してやられたわ!!」

雪風だって…あっ…

島風「いいなー。私も提督と遊びたーい」

天津風「海外産の装備をつければ……もしかしたら……」ゴソゴソ

時津風「あれ? 雪風? なにやってんの?」

雪風「……」ヌギヌギ

丹陽「……」ゴソゴソ

天津風「雪風、あなた――!?」

えぇ…

おい待て舞鶴生まれと佐世保生まれ

丹陽「不,不同」

丹陽「我不是雪風」

丹陽「我是丹陽」

丹陽「是中国的战列舰」

提督「おおっ、まさかお前も海外艦だったのか!?」ヒョイ

丹陽「是」

提督「ん~、なんて可愛いんだ~」スリスリ

丹陽「那么,玩吧」

金剛がセーフならろーちゃんもセーフか……?

この提督がろーちゃんにするわけ無いじゃん
ビッチろーちゃんじゃなくてきっと大天使ゆーちゃんのままだよ

アハト…アハト…

伊168「まったく、何をしてるのかしら」

伊58「ついていけないでち」

伊19「うらやましいの。イクも海外艦だったら――」

提督「――うん?」ヌッ

提督「そういえば、ユーちゃん以外に、ドイツの潜水艦がいたような……」

提督「気のせいだったかな?」

伊401「ええっ? 誰のこと?」キョトン

伊8「……」

(はっちゃんはいわば海外留学艦みたいなもんか)

伊8「はち……」

伊8「いえ、Achtです」

潜水艦娘「んなーっ!?」ギョッ

提督「おお、麗しのドイツ艦!!」

提督「うんうん、いいぞいいぞ! 流石、工業大国の潜水艦だ!」

提督「小さいながらも艶かしいボディをしているじゃないか!」スリスリ

伊8「Danke schön」ニッコリ

伊19「うぎぎぎぎぎぎ……!」ギリギリ

比叡「お姉様ー! 見捨てないでー!!」ヒエー

暁「ちょっと! あなたは日本生まれの日本育ちでしょ!?」

天津風「雪風! あなたもよ!!」

伊19「海外旅行に行っただけで外国人を気取るな! なの!!」キー!

ギャーギャー

陸奥「ちょっと、まずいわよ」

長門「あ、ああ。収束がつかなくなりそうだ」

長門「だが、提督の海外コンプレックスをどうすれば――」

U-511「……」

U-511「……っ!」タッ

終戦後、シンガポールに2隻の重巡洋艦がいました

提督「ふふふ、うふふふ」

提督「ああ~、海外艦は最高だぁ~」

提督「国産なんてカスだな、カス」

提督「よ~し、こうなったら、海外艦だけで艦隊を組むぞ~」ウフフ

??「提督!」

提督「ん? その声はユーちゃんかな?」ニコッ

提督「……………………って」

提督「ほげえええええええええっ!?!?!?」

呂500「……」

これは解体待ったなし

劣化

提督「あば、あば、あばばばば……!?」

提督「ユーちゃん……? あの素敵な潜水服は……?」ガクガク

呂500「破って捨てました!」

呂500「それに、ユーちゃんはもうユーちゃんじゃなくて――」

呂500「UボートU-511改め、呂号第500潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんです!」バンッ!

提督「あぶぶぶぶぶ……」アワアワ

あービッチ化しちゃったか…

提督「なんてことを……なんてことをぉ……」

提督「せっかく、素敵なドイツ艦だったのに……」

提督「わざわざ国産艦に……」ガクッ

提督「なぜだ……なぜなんだ……」

呂500「……」

呂500「ろーちゃんは、日本に来る前から」

呂500「日本のみんなと仲良くできたらいいなって」

呂500「そう、思ってました」

提督「……?」

泡吹いてる…

なんでやろーちゃんメッチャ可愛いやろ

呂500「来たばっかりのころは、慣れないことばっかりで」

呂500「でっちやイクに迷惑もかけたけど……」

呂500「でも、今は日本もドイツもない」

呂500「みんな仲良く、頑張ってるって!」

呂500「そう、思えるようになったのに……」ポロポロ

提督「……!」ハッ

呂500「いやだよぉ、提督ぅ」ポロポロ

呂500「また日本とドイツで分けられるのは、いやぁ」ポロポロ

呂500「みんないっしょがいい……」ポロポロ

呂500「だって、みんな同じ、艦娘だから……!」ポロポロ

提督「……っ!!」

提督「そうか……私は……」

提督「間違っていたのか……」シュゥゥゥゥ



陸奥「あっ、憑き物が落ちた」

長門「だといいがな」

完治には時間がかかるやろうなぁ

提督「――ああっ!」コクリ

提督「国産艦も海外艦もない!」

提督「みんな可愛い、私の艦娘だ!」キラキラ

艦娘「提督……!」

提督「すまない、みんな! 私が間違っていた!」

提督「みんなで力を合わせて――いっしょに戦おう!」

艦娘「――はいっ!」



陸奥「めでたし、めでたし、ね?」

長門(……何か、引っかかるような)

~翌日~

長門(あれから、特に問題らしい問題は起きていない)

長門(提督もいつもの提督に戻って)

長門(艦娘を指揮しているが――)

長門「……ん?」

タタタタタタッ

長門「お前たちは……新入りのイタリア艦」

長門「どうしたのだ、そんなに慌てて」

Littorio「ああっ、長門さん、buon giorno!」

Roma「いきなりだけど、私たちを助けて!」

長門「んん? どうしたのだ……って」

タタタタッ

提督「おお、ここにいたのか! Littorio! Roma!」

提督「さあ、そんなパスタ砲は外して、我が軍の46cm三連装砲をつけなさい!」

長門「――は?」

提督「うんうん、やっぱり時代は国産だな」

提督「これから我が軍もどんどんジャパナイズしていかないと……」

提督「さあ! 航空機もつけよう!」

提督「今すぐ装備を取り換えるんだ」ニッコリ

Littorio「いやーっ!? 着任早々、素っ裸にされるのはいやーっ!」

Roma「長門さん、助けてください! 助けて!」

ドタバタ

長門「……」

ドタバタ キャー!

長門「やっぱり……」

ドタバタ ドタバタ

長門「何も分かっていなかったか……」ハァ



~END~

長門には苦労が似合う
乙乙


行っただけでいいなら餓えた狼さんも愛でられていた・・・?

このSSまとめへのコメント

1 :  アイオワ   2018年08月23日 (木) 11:37:17   ID: Q1ZzTV-v

アイオワ『客観的に見て、私、完璧だけどね。』

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