教室
友 「どうしたんだい、朝からそんなに沈んで」
友 「またいつもの似非うつ病かい?」
男 「似非じゃないんだ死にたいんだ…」
男 「あ、やっぱりハヤテの最終回読むまで死にたくない」
友 「うつ病の人はそこまで前向きに考えないと思うよ」
友 「それで? どうしたのさ」
男 「妹がさー…」ナミダメ
友 「泣くなよみっともない。というかやっぱり妹さんなわけだね」
回想
妹 「ちょっと!」
男 「うん?」
妹 「なんで親父の靴下が私のタンスにはいってんのよ!」
男 「あぁすまん、紛れてたみたいだ」
妹 「マジ意味わかんないんだけど! 私のと親父のの見分けもつかないなんて眼球腐って蛆でも湧いてんじゃないの!?」
男 「ごめん…」
回想おわり
男 「ということがあって…」
友 「よく君はそう言うけど、あの妹さんがそんなことを言うとは私には想像がつかないのだが…」
男 「お前の前では猫被ってるんだよ絶対」
友 「というか君がドジをして怒られるなんていつものことじゃないか?」
男 「それだけじゃなくてさ…」
回想
男 「さーて、風呂入るか」ガララ
妹 「」ヌギカケ
男 「」
妹 「ぶわ…」
男 「」ビクッ
妹 「ぶわぁぁぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ビンタ
男 「ぐはっ!」バチーン
妹 「ヘンタイヘンタイヘンタイヘンタイヘンタイ!! 死ね!!」
男 「」チーン
回想おわり
④
友 「いやそれは全面的に君が悪いんじゃないか?」
男 「悪いのは解ってるさ。でもよ、流石にあんなに言われると俺の心の衛生上よくないというか…」
友 「自業自得だろう」
友 「それに男のドジッ子属性なんて誰も得しないよ?」
男 「しっとるわい」
男 「出来れば妹と顔を会わせたくないというか死にたいいややっぱり死にたくはない」
友 「いつにも増して面倒臭いね君」
男 「ハッ」
友 「なにに気づいたんだい?」
男 「記憶を失えばいいんじゃね?」
友 「……うん?」
男 「ギャルゲーキャラゲーの基本だろ!?」
男 「主人公が急に記憶を失ったり!」
友 「いや、私に言われてもだな」
男 「その手のゲームは総じて今まで厳しかった人が案外優しかったりするんだよ」
友 「つまり妹さんに優しくしてほしいと」
男 「exactly!」
友 「めんどくせぇなこいつ」
男 「どうすれば記憶を失えるんだろうか」
友 「頭とかを何かで打てばいいんじゃないかい?」
男 「なにで? バットとか?」
友 「いや、バットは…」
男 「ちょっと野球部室行ってくる」ダッ
友 「お、おーい…」
妹 「はぁ……」
妹友 「どしたの」
妹 「お兄ちゃんと喧嘩したっていうか……」
妹友 「えぇ? あんなのほほんした人が喧嘩とかするの?」
妹 「いや、喧嘩っていうか私が一方的に怒った」
妹友 「それでブルーな気持ちというわけね」
妹 「うん」
妹友 「なんで怒ったのよ」
妹 「いやさね、本当は怒る気なんて無かったのよ」
妹 「まぁ、私とお兄ちゃんってそんなに仲良くないっていうか私が向こうを嫌ってるみたいになってるのよ」
妹友 「嫌いじゃないの?」
妹 「当たり前じゃん自慢の兄だよ!?」
妹友 「さいですか」
妹友 「じゃあ寧ろなんで怒ったのよ」
妹 「ほら、キャラっていうかさ…」
妹友 「はぁ?」
妹 「15にもなって兄貴にベッタリとか恥ずかしいじゃん!?」
妹友 「私一人っ子だからわかんない」
妹 「いや、あんた姉いたじゃん」
妹友 「あぁそういえばいた気がする」
妹 「いやだからそういう話しじゃなくてね?」
妹 「照れ隠しだったり話すきっかけが欲しいだけだったりするわけよ!?」
妹友 「……そのきっかけ自分で潰したんでねーの」ボソッ
妹 「あん?」
妹友 「なんでもありませーん」
妹 「どうすれば仲良くなれるんだろう…」
妹友 「……ギャップ萌えとかどうよ?」
妹 「ギャップ萌え?」
妹友 「普段はツンツンツンドラ気候なのに今日はやけに優しい。悔しいのに感じちゃうっ」
妹友 「みたいな」
妹 「あんた頭大丈夫?」
妹友 「ごめん」
妹 「でもそれいいかも…」
妹友 「そうでげしょう?」
妹 「げす」
妹友 「げすげすげす」
妹 「ギャップ萌えでげすかぁ……」
妹友 「やってみるでげす」
グラウンド
男 「ばっちこーい!」
友 「本当にやるのかい?」
男 「俺のドジッ子スキルとお前の運動神経があれば弾丸ライナー脳天直撃なんて楽勝だー!」
友 「いや誰もそんな心配はしていないんだが…」
友 (まぁ、軽く打って多少痛ければ男も諦めてくれるか)
友 「いくぞー」キィンッ
男 「あべし」スコーン
友 「うわぁ」
男 「」キュー
友 「いやまさかこんなことになるとは……」
友 「おーい、男ー」ペシペシ
友 「君が死んだら私はジュースを奢って貰えなくなるじゃないかー」
男 「」
友 「返事がない割りと重態のようだ」
教師 「おーい妹ー」
妹 「はいー?」
教師 「お前の兄ちゃん野球してて云々」
妹 「本当ですか!?」
教師 「保健室いるみたいだから行ってやれ」
妹 「ダッシュ!」ダッ
妹友 「待てよぉう」
保健室
妹 「失礼します」
妹友 「しまーす」
友 「おや」
妹 「むっ」
妹友 「げっ」
友 「姉に向かってげっとはご挨拶だな」
妹友 「こんにちはお姉さま」
友 「うん。どうしたんだい君まで」
妹友 「付き添いよ付き添い」
友 「そうかい」
友が女子と分かれば俄然話は変わってくるな。
続きはよ
うほほほーい友スレが豊作じゃあぁぁぁ
完結祈願支援
おぴんこおぴんこまよねーじゅ!
妹友 「男さんが野球してて気絶したとかなんとか」
妹友 「なんで野球だよ少年かよ」
友 「いやライナーが脳天に直撃してね?」
妹 「お兄ちゃんは大丈夫なんですか?」
友 「大丈夫だと思うけど…」
友 (話が変に面白い方向に行きさえしなければ…)
男 「うぅん…」
妹友 「およ?」
妹 「!」
友 「起きたかな?」
男 「こ、ここは…どこだ…?」
3人 (な、なにぃーっ!?)
男 「俺の名前ってなんだっけ…?」
妹 (て、テンプレ過ぎる!)
妹友 (流石天然さん!)
友 「君の名前は男だよ」
男 「男…」
友 「そして男、私と結婚しよう」
男 「やだ男前…//」ジュン
2人 「「なにぃーっ!?」」
友 「大丈夫、私が君を幸せにしてみせるよ」
男 「で、でも心の準備が…//」
妹友 「頬を赤らめるな! というか普通立場逆でしょ!? というかまず記憶を準備しろ!」
妹友 「ほら、妹からもなんか言って」
妹 「」ウルウル
妹友 「まじかよこいつ」
妹 「お兄ちゃんがねとられた…」アウアウ
妹 「私そんな属性ないのに…」オロオロ
妹友 「寝取りではないからな。というかお前の性癖は知らん」
友 「さぁ、婚姻届を提出しにいこう」
妹友 「いったんとまれや」
男 「でも…」
妹友 「おいって」
男 「でも俺、最低でも年収1000万はある人とじゃないと結婚できない…」
妹友 「olかよ」
友 「そ、そんな…」
友 「私の年収(お小遣い)は12万…!」
友 「988万円も足りない…!」
妹友 「お前私より月5000も多いじゃねえかふざけんな」
妹 「なら私今日から働くよ!」
3人 「!?」
妹 「なんだってやる! 意地でも1000万稼ぐ!」
妹 「だから私と結婚してよ!!」
友 「なにぃ!?」
妹友 「んー……?」
イイヨイイヨー支援
続きを
しえん
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