拓海「番長バトル!」 (79)



《事務所》



拓海「説明しよう!番長バトルとは名立たる番長が頂点を決めるため町を越え市を越え県を越え集まり戦う爆熱バトルの事だ!!この勝負に勝った者は最強番長の肩書きと名声が与えられる!!!」


拓海「って噂で聞いたんだが…どう思う?P。」クルッ









モバP(以下P)「のあ、そこの醤油を取ってくれ。」モグモグ

のあ「悪いけどP、私は目玉焼きはソースって決めてるの。」モグモグ

P「俺が食うんだからいいだろ早く取ってくれ。」スッ

のあ「許せてもマヨネーズまでよ。」フイッ

P「その基準はなんなんだよ。…じゃあもうソレでいいや。」

拓海「飯食ってねえで少しは聞けよ。」



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P「アバンチュールバトル?いいんじゃない?頑張れ頑張れ。」ブニュー

のあ「P、そのマヨネーズ量は私の許容範囲じゃないわ。」

P「どう食おうが俺の勝手だろ。」

のあ「いいえ、マヨラーとしてのプライドがソレを許さないわ。」

P「お前さっき目玉焼きはソースって言ったろ。」

拓海「……………」


シュッ!…ミシャッ!!



P「バカめ、そっちは本体……だ………」ドサッ

のあ「……番長バトル?」

拓海「おう。」

P「…そんな漫画みたいな話が現実であるのか?」スクッ

のあ「似たような話なら少し前に週刊誌で読んだわ。東京23区の中の一番を決める…って話だったかしら。」

拓海「あー、アタシもその漫画読んでたわ。」

P「へぇ………ちなみにその漫画はまだ続いてるのか?」

拓海「5年前くらいに完結したはずだが。」




P「……のあ、5年前は少しとは言わん。」

のあ「地球が生まれて約46億年……それに比べれば5年という歳月は少しとはいえないかしら?」キリッ

P「ダメだ、のあが通常運行過ぎる……拓海、その番長バトルがどうかしたのか?」

拓海「よかった、話が脱線してるから殴ってでも止めようかと思ったぜ。」

P「拳で語る前に言葉で語りましょう。」




拓海「まあ、そんなわけでウチの事務所の高校生連中呼んでお遊びの番長バトルをしたいんだが。」

P「あらやだ何この子喧嘩っ早すぎるわ。」

のあ「あなたの育て方が間違ってたのよ、P。」


拓海「………衝撃の、ファーストブリッ」

P「俺が悪かった。」ソレハヤバイ





P「だが現実問題、喧嘩沙汰は芸能界以前に社会人でも御法度って事はお前も知ってるだろ?」フーッ…

拓海「別にリアルでガチンコじゃなくていいんだよ。こう…仲間内で誰が強いかってのを試す事が出来ねえかなぁ…って。」

のあ「…!」

P「無茶言うな。高校生組の美穂や智絵里に喧嘩が出来ると思っているのか?」

拓海「それは~…あー……!そうだ、晶葉の発明でソレっぽいのを作ってもらえりゃ問題ないだろ!!」ナイスアイデア!

P「お前は晶葉をド●えもんか何かと勘違いしてないか?」ドコガヤネン





のあ「……ええ、お願いね。」ピッ


のあ「…さ、今から晶葉のラボに行くわよ。」ファサ…

拓海「だってさ、P。」

P「………晶葉、アイツはド●えもんなのか?」





《晶葉ラボ前》



のあ「どーざえもん~、どーざえもん~、どんぶらこっこ~、どんぶらこっこ~、どーざえもん~。」フンフフーン♪

P「晶葉の前でソレ歌うなよ。」

拓海「また懐かしい歌を……」


ピンポーン!


P「晶葉ぁ、Pだ。」


ガガッ!


晶葉『こちらネジの海を流れるド●えもんですのでお引取りください。』ガチャン!


P「…見ろのあ、晶葉様はお怒りになられておられるぞ。」

のあ「大丈夫よP、この扉はパスワードでも開くわ。」ピピピピピ…

拓海「なんでのあさんはパスワード知ってるんすか。」


コードカクニン、カイジョシマス。

バシュン!


のあ「さ、行きましょう。」

拓海「のあさんカッケェ…!!」キラキラキラ

晶葉『はぁ!?なんで開いたんだ!!?パスワードは私しか知らないはず…!!』

P「本当に何者なんだお前は。……ちなみにパスワードは何て入力したんだ?」



のあ「『拝啓、助手へ。アナタの事を思うと胸が引き裂かれそうです…どうか、いつまでも私の側にいてほしい……なんて。by恥ずかしがりやの池袋晶葉』よ。」


P「……………え、晶葉?」

晶葉『真顔で嘘をつくのはやめろぉぉ!!』

拓海「のあさんノリノリだぜ…!」グッ!




《晶葉ラボ内》



晶葉「……まあ、ラボ前であった事は水に流そう。」ハァ…

のあ「理解が早くて助かるわ。」フッ

P「お前は一度しっかり叱られろ。」

拓海「で、完成したのか!?」ワクワク

晶葉「そんな早く完成するかカップ麺じゃないんだぞ。……完璧にするには時間がかかるが、物としては一応出来た。」タッ…タッ…タッ…

P「いや普通に凄すぎだろ。さっき電話したばかりだぞ。」

晶葉「ソレが、この機械だ。」パチッ


ヴィィィィィン、ガシャァン!



P「ほう、これが…」

拓海「椅子と、コードが繋がったヘルメット…が数台。そして真ん中に大きなスクリーン。」

晶葉「座った人間のデータを読み取り、スクリーンで自分の分身が戦う格闘ゲーム…」クックックッ…



晶葉「名付けて『バーチャルファイター』!!」ドドーン!!



P「待て晶葉その名前はヤバイ。」

拓海「完璧他社じゃねえか。」

晶葉「他社の方はバーチャ●ァイターだからコレとは違う。」

P「いいのかソレは。」



晶葉「…だが、さっき作り出したばかりの製造中の物でな。今の所座った人間からゲームに使うためのデータを抽出して肩書きと番長名を表記するくらいしか出来ん。」

P「あの短時間でそこまで出来るお前が凄すぎるだろ。」

拓海「…?つまりどういう事だ。」

晶葉「あー…やった方が早いな。」




【プロデューサー】



晶葉「助手、ちょっとあの椅子に座ってくれ。」

P「はいはい。」ヨイショット

晶葉「次にヘルメットを付けてくれ。」

P「はいはい。」カポッ



ピピピピピピ…ピピン!



晶葉「もういいぞ助手、外してくれ。」

P「りょーかい。」カポッ


晶葉「これで助手の技能をゲームの中に変換し……」カタカタカタカタ



ピピコン!



《所属アイドルが100を超えた時点で休日を諦めた日本男児》

『社畜番長』

P『俺の許容範囲は乳飲み子から棺桶一歩手前まで……さあ、貴様もアイドルにしてやる!!』





晶葉「と、肩書きと番長名が出てきてキャラクターがスクリーンに映って決め台詞を言う。」

拓海「おおー!!」キラキラキラ

P「待てこれ言動というか色々と何か変だぞおい。」

晶葉「格闘ゲームとして登場するんだから当然色々変わる。」フン!


拓海「なんかイメージと違ったけどコレはコレで面白そうだな!!」

晶葉「本当は意識をゲーム内に飛ばして…というのも考えたが、停電やら何やらで電源が落ちると脳が電子レンジみたくチンされて破壊されるかもしれないというリスクも背負ってしまうという……」

P「どっかで聞いたぞその設定のラノベかゲーム。」





【向井拓海】



晶葉「さて、まずは拓海のデータを取る…悪いが椅子に座ってくれないか?」

拓海「おう、分かった。」スチャッ…カポッ



ピピピピピピ…ピピン!



晶葉「よし、オーケーだ。」

拓海「さて、アタシはどんな風に…」ワクワク



ピピコン!



《鉄血の拳に混じるは人情と仲間の心》

『特服番長』

拓海『本物ってヤツを魅してやるよ…!!』





拓海「か、カッケェー!!」キラキラキラキラ

晶葉「ふむ、これは拓海向けの物になりそうだな。」

P「まさに番長って感じだしな。」



晶葉「あとは高校生だが…残念ながらデータが無くてな、このヘルメットを付けてもらわなければならないんだ。」

拓海「じゃあ来れるヤツをどんどん呼ぼうぜ!!」



のあ「その必要は無いわ。」ファサ…


P「おう、いつの間にかいなくなったと思ったら…」

のあ「高校生が必要と聞いたから順番に来るよう時間を指定して呼んであるわ……さ、入って来なさい。」

晶葉「……まあ、のあならこれくらいは先読みするか。」

拓海「のあさんカッケェぜ……」



ゾロゾロ…



卯月「こんにちは!プロデューサーさんが呼んでると聞いて急いで来ました!」

未央「これは未央ちゃん達へのSOSかなぁ~?」

凛「晶葉のラボ集合って事は何かの実験?まあいいけど…」




P「なるほど、ニュージェネレーションか。」

晶葉「たしかに、これ以上模範と言える高校生はそうはいないな。」

凛「え、なにどういうこと?」

テスト




《プロデューサー、説明中》



卯月「なんだか面白そうですね!」

未央「ゲームで自分が活躍するなんて滅多にないチャンスじゃん!」

凛「ふーん…まあ、面白そうではあるね。」クスッ

P「お、ノリ気で助かる。じゃあ早速だが…」

卯月「このヘルメットですね…えい!」カポッ

未央「いや、かぶるのに気合いらないでしょ。」カポッ

凛「フフッ………」カポッ



ピピピピピピ…ピピン!




【島村卯月】



晶葉「……よし、オッケーだ。じゃあまずは卯月から見るか。」カタカタカタ

卯月「どうなるんでしょう…」ドキドキ



ピピコン!



《普遍的な平和主義者》

『笑顔番長』

卯月『私はいたって普通の女の子ですよ…エヘヘ。』





拓海「なんか…あんまり格闘に合わない肩書きと番長名だな。」

P「アイドルにソレを求めるのがおかしいんだよ。」

卯月「えへへ…平和なのはいいことですよね!」

晶葉「平和が一番だと言う事を開幕で言われるとはな。」





【渋谷凛】



晶葉「よし、それじゃあ次は凛か。」カタカタカタカタ

凛「…まあ、こういうノリは嫌いじゃないよ。」フフッ



ピピコン!



《鋭き視線を穿つ者》

『蒼穹番長』

凛『私は進むって決めた…だから、邪魔は許さない。』





P「アニメに必ずいるキャラだな。」

拓海「肩書きと番長名から既にクールな強さが漂ってるな。」

凛「ふーん……まあ、悪くないかな。すごく強そうだし。」ニヤッ

卯月「凛ちゃん笑みがこぼれてます!」

晶葉「勝てるかどうかは状況と力量によるけどな。」





【本田未央】



晶葉「……さて、次は未央の番だな。」カタカタカタ

未央「よっしゃー!未央ちゃん凄いの出しちゃうぞー!!」



ピピコン!



《明るく愉快な一番星》

『快活番長』

未央『頑張れば未央ちゃんに勝てるかもよ?だから全力でかかって来なさーい!』






P「未央らしいの一言だな。」

拓海「これは敵対するより仲間として側に置きたいタイプだな。背中を任せても大丈夫な安心感がある。」

未央「そ、そんな褒めても何もでないぞー///」テレテレ

卯月「未央ちゃんがこれ以上ないくらい照れてます!」

凛「顔真っ赤にする未央って珍しいね。」フフッ

未央「しまむー!しぶりん!それ以上イジるなー!!」ガオー!





《数分後》



晶葉「データは取り終えたから彼女達にはお礼を渡して帰ってもらったが……ふむ、なかなか面白いデータが揃ったな。」カタカタカタ

P「高校生という縛りでも相当人数がいるんだよな…なあ、のあ。」

のあ「とりあえず来れると言った子達はみんな呼んであるわ。…ほら、噂をすれば。」スッ…



ゾロゾロ…



奈緒「おっす、P。なんか用事があるって聞いたんだけど。」

加蓮「さっき凛達とすれ違ったよー。」

美嘉「随分と機嫌良かったけど…なになに?なんか貰えるの?」フフッ





P「まさに今時の女子高生ってのが揃ったな。」

拓海「ってか何でのあさんはみんなの携帯番号知ってるんすか?」

のあ「私に知らない事はないのよ、拓海。」

拓海「カッケェ…!!」

P「拓海、あまりのあの言動を真に受けるなよ。」

晶葉「謎が多いのは確かだが。」




《P、説明中》



美嘉「面白そうじゃん★」

奈緒「はぁ?あたしは別にそういうのは…」

加蓮「とか言っちゃってー、本当はやってみたいんでしょ?こいういやつ。」ニヤリ

奈緒「バッ…!あたしはそんな……」


晶葉「なんとか協力してもらえないか…?」シュン…

P「俺からも頼む。」ペコッ


奈緒「お、おいやめろよ!あたしも、別に嫌いなわけじゃないし……分かった、やる!やるからさ…!!」



晶葉「良かった、もし断られてたら拓海のビーチパラダイスで取得していた一刀両断(カチワリ)を生で見るハメになった。」フゥ…

P「ああ、最悪の事態は免れたな…」フゥ…

奈緒「え、何それ。」

拓海「そこまでやらねぇよ。」ゴキゴキ

加蓮「(拓海の言葉に含みが見えたのは黙っておこう。)」



《データ取得・省略》




【城ヶ崎美嘉】



晶葉「それじゃあ…まずは美嘉から見てみるか。」カタカタカタ

美嘉「オッケー★」



ピピコン!



《ギャルの超資質(カリスマ)》

『輝女姉(キラキラギャル)番長』

美嘉『勝てると思ってる所が超ウケる★』





P「トリッキータイプな番長が来たな。」

拓海「正面から攻めても歯が立たないパターンのヤツだな。」

美嘉「え?ってことは強キャラ!?イエーイ★」

晶葉「(そういうタイプは仲間内で裏切り者が出る事が多いというのは黙ってよう。)」





【北条加蓮】



晶葉「さて…じゃあ次は加蓮のを見るか。」カタカタカタ

加蓮「フフッ…じつはちょっと楽しみだったりする。」ウフフ



ピピコン!



《病弱を超えし傍若無人》

『可憐番長』

加蓮『小さい頃から病弱だった私に負けたら…そうとう恥だよね。』






P「これは…隠れた強キャラだな。」

拓海「しかもやたらめったらな強さで『本当に病人だったのかよコイツ』ってキャラだな。」ジョインジョイントキィ

晶葉「一匹狼でもイケるしリーダー格になっても舎弟をまとめられそうだな。」イノチハナゲステルモノ

加蓮「え、え…これっていつ頃ゲームになるの?」キラキラキラ

晶葉「まだデータが揃ってないから少し先だな。」





【神谷奈緒】



晶葉「……よし、次は奈緒だな。」カタカタカタ

奈緒「いや、あたしは別に気になってなんか…」チラチラッ



ピピコン!



《反骨の女子力》

『ツンデレ番長』

奈緒『は、はぁ!?あたしを舐めんじゃねえぞこらぁ!!』





P「番長名はどうにかならんかったのか。」

晶葉「このコンピューターではこれが限界らしい。」

拓海「なんやかんや言いながら助けてくれそうなキャラだな。」

奈緒「なんだこの肩書きはぁぁぁぁぁ!!!」ウガァァァ!


加蓮「奈緒、ドンマイ!」ポン!

美嘉「ドンマイ★」ポン!

奈緒「お前ら……」ビキビキビキ




《そして数分後》



晶葉「さ、彼女達にも帰ってもらったし…次の人を呼ぶか。」フム

のあ「……そろそろね。」チラッ

P「さて、次は誰が来るのか……」



ゾロゾロ…ゾロゾロ…



響子「Pさーん、御呼ばれしたので来たのですがー…」

紗枝「ウチに何の用どすかぁー?」

美穂「用事があるって聞いたのですが…」

智絵里「プロデューサー…さん…?」

みく「Pチャンはみくに何の用だにゃ!」

仁美「丹羽仁美…御呼ばれされて馳せ参じましたで候!」





P「のあ、一気に呼びすぎ。」

のあ「善は急げよ、P。」

晶葉「別に急いでないんだが。」




《P、説明中》



響子「別に、私は構いませんが…」

紗枝「プロデューサーはんが、どうしても言いはるなら…」

P「どうしても!」キリッ

紗枝「……フフッ。」ニッコリ

美穂「私も!プロデューサーさんがどうしてもと言うなら!」

智絵里「わ、私も…です!」

P「どうしても!!」キリッ!キリッ!

美穂「……ふふっ///」ポワワ

智絵里「……えへへ///」ホワワ

みく「この流れはなんなのにゃ…」

仁美「プロデュサーの頼みとあらば、アタシは大丈夫ですよ!」

P「お、悪いな…仁美、みく。」フッ…





みく「……みくまだ何にも言ってない!!」





《データ取得・省略》




【五十嵐響子】



晶葉「それじゃ、まずは響子から行こうか。」カタカタカタ

響子「(どんな風になるんだろう…)」ドキドキ



ピピコン!



《尽くす心、知らぬ者は罪なり》

『世話焼番長』

響子『お世話をするのは得意ですから……ね?』





P「底知れぬ強さが滲み出てるな。」

拓海「番長名より肩書きが最強キャラっぽいよな。」

響子「お、お世話なら任せてください!」フンスッ!

晶葉「(あ、たぶんよく分かってないな。)」





【小早川紗枝】



晶葉「…じゃあ、次は紗枝の番かな。」カタカタカタ

紗枝「ふふっ…少し楽しみどすなぁ~。」



ピピコン!



《華やかに舞う風流》

『撫子番長』

紗枝『ややわぁ~、てんご言わはってー。』





P「これは紗枝が強いんじゃなくて取り巻きが強いってイメージだな。」

拓海「紗枝にたどり着く前の舎弟が強敵って事か。」

紗枝「そないな言い方やと、うちが弱いって聞こえますなぁ。」ゴゴゴゴゴゴ

拓海「うおっ!この闘志、これが京町娘か……!!」ググッ…!

晶葉「舎弟より弱いと油断して倒される展開も案外あるよな……」





【小日向美穂】



晶葉「さて、じゃあ次は。」カタカタカタ

美穂「あ、私ですか!?」



ピピコン!



《太陽光のまほろば》

『日向番長』

美穂『あなたも温まりますか?ほら、私と一緒に…』





P「これは…強いのか?」

拓海「紗枝の場合とはまた違う守られ系番長だな。」

美穂「そもそも、私…あまり喧嘩は……」

晶葉「大丈夫だ、喧嘩出来るアイドルの方が普通はおかしい。」

拓海「あ゛あ゛ん?」ギロッ

晶葉「って助手が言ってました。」

拓海「………」ギロッ

P「はっはっはっ、世渡り上手になったな晶葉…」チラッ


ゴシャッ!




【緒方智絵里】



晶葉「……助手、君の犠牲は無駄にしない。さ、次行こう。」カタカタカタ

智絵里「ぷ、プロデューサーさぁん!!?」


P「いやー、メインカメラがやられた程度で良かったわ。」スクッ

晶葉「それを普通は重傷と言うんだがな。」カタカタカタ



ピピコン!



《内気な天使 》

『四葉番長』

智絵里『わ、私が戦うなんて…うぅ、ち……チョップです!』





P「これは取り巻きの中のアイドルだろ。天使だし。」

拓海「いや、もしかしたら智絵里のチョップがアタシの一刀両断(カチワリ)を上回る強さだったら…」ゴクリ

智絵里「え?え?」オロオロ

晶葉「(四葉の由来がただのクローバーなら問題無いのだが……いや、さすがにアッチじゃない…よな?)」





【前川みく】



晶葉「次は……」カタカタカタ

みく「みくの番だにゃ!!」

P「まあ、みくなら猫系の番長だろうな。」

拓海「猫系の番長ってなんなんだよ。」



ピピコン!



《似て非なる猫娘》

『猫猫(にゃんにゃん)番長』

みく『みくの爪痕は痛いじゃ済まないにゃ。』





P「良かったな、みく。コンピューター公認だぞ。」ニッコリ

みく「似て非なるってどういう意味にゃ…?」

のあ「外見は似ていても全く違う…つまり、あなたはあなたらしい猫系アイドルになりなさいって事よ…みく。」

みく「のあちゃん…!!」パァァァ!

拓海「のあさん、良い事言うな……」シミジミ

P「……いや、のあの左手…よく見てみろ。」

拓海「…?」ジーッ





のあ「さ、お腹も空いた事だし…鱒寿司でも一緒にどうかしら?」スッ

みく「ふしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




拓海「……いつも通りか。」

P「いつも通りだな。」

晶葉「人、それを予定調和と言う。」





【丹羽仁美】



晶葉「……さ、次は仁美か。」カタカタカタ

仁美「戦…戦の準備じゃー!!」ウォォォ!

拓海「…気のせいか?一瞬だけ仁美の手に槍が見えた気が……」

P「…疲れてんだよ拓海。」



ピピコン!



《風流に恋する傾奇者》

『戦国番長』

仁美『虎は何故強いか…さあ、確かめてみなぁ!!』





仁美「ふおぉぉぉぉお!!!」キラキラキラキラ

P「仁美の興奮が冷めやらないんだが。」

拓海「刀…いや、たしか慶次は槍の名手だったな……長物には気をつけないとな。」ゴクリ

P「お、拓海詳しいな。」

拓海「漫画で読んだんだよ。」

仁美「晶葉っち!晶葉っち!!これはいつ頃発売予定なのですか!?」ユサユサ!!

晶葉「未定だが早めにご披露する予定だから…揺らすなぁ~……」グワングワン…





《そこから数分後》



P「結構段取り良くデータ回収が出来てるな。」

晶葉「当初の予定だと必殺技まで作る予定だったが……それはまた今度の機会に。」カタカタカタ

のあ「キュートの次はクールな高校生を招いたわ…もうすぐ到着する頃よ。」ファサ…

P「どおりでさっき集まったメンバーがキュートだけだと思った。」



ゾロゾロ…

ゾロゾロ…




李衣菜「ここが晶葉のラボかぁー…」

春菜「聞いたことはありましたが、来るのは初めてですね。」

泰葉「わぁ…凄い広いですね。」

周子「お、Pさんはっけーん。」

マキノ「のあさんが言ってた通りだったわね。」

頼子「あ、本当ですね…。Pさーん。」

つかさ「休日に呼び出したからには期待以上の物、用意してあるんだろ?」

アナスタシア「ダー…のあが言うには、それなりに良い物と……」

沙紀「じゃあアタシは切らしたペンキが欲しいっすね。」

穂乃香「私は等身大ぴにゃこら太の抱き枕を……」

奏「じゃあ私は…Pさんとのキス、かしら?…フフッ。」

ライラ「おおー、ライラさんもキスが食べたいですよー。」

肇「それじゃあ今度一緒に釣りに行きませんか?」

珠美「P殿ー!珠美に用とはなんですかー!?」






P「………のあ、響子達が来た時に言った俺の話聞いてた?」

のあ「予定がある子は呼んでないわよ。」サラッ

晶葉「さっきの倍以上じゃないか。」

拓海「のあさんカッケェぜ……」





《P、説明中&説得終了》



P「みんな快く快諾してくれて助かったよ。」

晶葉「そりゃ後で1つだけ何でも言うことを聞くって聞いたらなぁ……」

P「つかさなんてこの機械を売り出すならサポートするから1つ噛ませろって言ってたしな。」

晶葉「協力者が増えた事には感謝しているよ。」

拓海「14人が来た時の外の様子をすげぇ見たかったぜ。」





【多田李衣菜】



晶葉「李衣菜のデータを……」カタカタカタ

李衣菜「まあ、私なら当然ロックな感じな番長に…」フフン!

P「だといいな、李衣菜。」シミジミ



ピピコン!



《見せ掛けのイメージニスト》

『我道番長』

李衣菜『お前を潰してロックな私を証明する!!』





李衣菜「おおっ!なんかカッコイイ感じになってる!!」キラキラキラ

P「思った以上にカッコイイのが腑に落ちんな…」

晶葉「助手、番長名とセリフに目が行ってると思うが……肩書きはかなり酷い事言ってるぞ。」

拓海「見せ掛けな上にイメージニストか…どんな手合いになるか楽しみだぜ。」ググッ…


ジョインジョイントトキィ




【上条春菜】



晶葉「次は…春菜だな。」カタカタカタ

春菜「私のトレードマーク、それは勿論……!!」

P「ああ、きっとそうなるだろうな…」サトリ



ピピコン!



《双眼のガラスレンズ》

『眼鏡番長』

春菜『あなたに足りないものは…敵を見定める眼鏡ですね。』





春菜「…完璧ですね。非の打ち所がありません。」フンス!

拓海「これは…頭脳派番長、か?」

P「カテゴライズするなら、その部類だろうな。」

晶葉「そこそこスタイリッシュに戦えそうな感じだけどな。」




春菜「あ、そういえば晶葉ちゃんに言われてた最新のメガネを…」ガサゴソ

晶葉「ああ、わざわざ済まないな。」

P「そういうのは後でやりなさい。」





【岡崎泰葉】



晶葉「泰葉がこのテストに参加してくれるとは思ってなかったな。」カタカタカタ

泰葉「昔の私なら仕事とは関係ないと言って辞退したかもしれませんね。」クスッ

P「泰葉、成長したな…」ウルッ…

拓海「皆に優しい泰葉さんなら、きっと朗らかで美穂や智絵里みたいな感じの番長に……」



ピピコン!



《場数の鬼神》

『歴戦番長』

泰葉『私以上の経験を積んでから挑んできなさい。』





P「感動の場面でこの子は全く空気を読まないな晶葉。」

晶葉「そういう物なんだからしょうがないだろ助手。」

拓海「泰葉さん、これはゲームなだけなので……」アセアセ!

P「…今気付いたが拓海、泰葉には“さん”付けなのな。」

晶葉「拓海は上下関係を大事にしている部類の人間だろうからな。」←上下関係知ったこっちゃない部類

P「あー……泰葉の方が芸暦長いからな。」




泰葉「す、凄く強そう……」キラキラキラキラ

全員『え?』


泰葉「こ、これはいつ頃稼動するのですか!?」

晶葉「おおっと、これまたいつぞやと似た反応。」

拓海「泰葉さん、こういうの好きなんだ…」

P「小さい頃から仕事ばっかで、こういう遊びとかを知らなかったのかもしれないな…」ホロリ…





【塩見周子】



P「正直、お前は面倒だから来ないと思ってた。」

周子「紗枝ちゃんと遊ぼうと思ってたらここで面白い事してるって聞いたからねー。のあさんの誘いに乗っちゃった♪」

晶葉「ご足労痛みいります…よ!」カタカタカタ…ッターン!



ピピコン!



《くらましの妖狐》

『化狐番長』

周子『周子ちゃんは強くないよー…コンコーン♪』





P「番長以前に化物じゃねえか。」

晶葉「助手、これはそういう物なんだ。」

周子「おおー、なんかかわいいじゃん♪」コンコン♪

拓海「(くらましの妖狐……妖怪って拳で倒せるのか?)」





【八神マキノ】



マキノ「この機械の情報、もっと詳しく知りたいわね…」ジロジロ

晶葉「プロテクトを解けるなら覗くぐらい構わんぞ。」カタカタカタ

マキノ「あら、いいのかしらそんなこと言って。」

晶葉「漏洩した場合真っ先にウサミンロボがマキノを襲撃するけどな…髪の毛がアフロになるのは確定だぞ。」カタカタカタ

マキノ「……了解、覗くだけにしとくわ。」

P「覗くんかい。」



ピピコン!



《計りきれぬ情報網》

『解析番長』

マキノ『アナタのデータは全て揃ってるわ…もちろん、戦い方も。』





P「また来たな頭脳派番長。」

晶葉「だがこちらは現代技術を使って攻撃してくるタイプだな。」

拓海「クッ、一筋縄ではいきそうにねえな……」

マキノ「……フフッ、ゲームの完成…楽しみにしてるわ。」





【古澤頼子】



晶葉「頼子とはよくイベントで会うな。」カタカタカタ

頼子「はい。今日はきっと晶葉ちゃんの研究の事だろうと思ったので…お役に立てればと。」クスッ

晶葉「む、それはまぁ……ありがとう。」カタカタカタ

頼子「フフッ…」

P「仲良いなお前ら。」



ピピコン!



《夜風の悪戯》

『怪盗番長』

頼子『私が盗むのは物だけではありませんよ?』





P「何を盗むんだよ。」

拓海「そりゃ技とかじゃねえか?」

頼子「あとは…Pさんの心も、盗めたらいいですね。」クスッ

晶葉「サラッと告白するんじゃない。」





【桐生つかさ】



つかさ「ホントはノリ気じゃなかったけど、晶葉の研究ってのは一度目を通してみたかったからな。」

晶葉「まあ話だけじゃサポートも何もないからな。」カタカタカタ

P「そういえば前から気になってたんだが、お前は何を主力とした会社の社長なんだ?」

つかさ「お前が秘書になるなら教えてやるよ。」ニヤッ

拓海「おいこら、Pを勧誘してんじゃねえぞ?」ギロッ

つかさ「冗談に決まってんだろ拓海。コイツはプロデューサーだからこそ…」ケラケラ

晶葉「はい、出来た。」ッターン!



ピピコン!



《社会の頂きから見下す視線》

『頭目番長』

つかさ『私と対峙する判断したお前、見込み無し。』





つかさ「…………晶葉、サポートは撤回するわ。」

晶葉「ほぅ、お気にめさなかったかな?」

つかさ「サポートじゃねえ、全面協力だ。その代わりこれの応用品を出してくれねえか?具体的には……」バサバサッ!

P「その設計図はどこから出した。」

晶葉「……なるほど。それを実現させるならコレはここのメーカーより……」

拓海「その話は後でしろ。」





【アナスタシア】



のあ「アーニャ、ついに来たのね…」

アーニャ「ダー……のあ、この時をどれだけ待っていたか……」

P「急に出て来たと思ったら小芝居始めてんじゃねえよ。」

拓海「……!お、おっと待ちなよそこの2人。このアタシを無視しちゃー困るなー?」チラチラッ

晶葉「拓海、無理に入らなくてもいいんだぞ。」カタカタカタ



ピピコン!



《ロシアの最終兵器》

『碧眼番長』

アナスタシア『ダー、ここでは命までは取りません。この国では…の、話ですが。』





P「普通に怖ぇよ。」

晶葉「なんでロシアではOKな感じになってるんだ。」

のあ「…そういうことね、アーニャ。なら私はこの一瞬に…全てを賭けるわ。」ファサ…

アーニャ「いいでしょう…のあ。私も、それを全力で受け止めます……」ググッ…

拓海「!お、おいおい、喧嘩なら俺も混ぜろって…」チラッ

晶葉「だから拓海は混ざらなくてもいいんだって。」





【吉岡沙紀】



沙紀「実はアタシ、ここでみんなと合流するまで何で呼ばれたか全然知らなかったんすよね。」アッハッハッ!

晶葉「それでよく来る気になったな。」カタカタカタ

沙紀「いやー、暇だったのもあるけど…晶葉ちゃんとも仲良くしたかったっすからね。」

晶葉「フフフ…私も人気者になった物だ。」カタカタカタ

沙紀「当たり前じゃないっすか!アタシは大好きっすよ、晶葉ちゃん。」

晶葉「……こう、ストレートに言われると…やはり照れるな///」ポリポリ

拓海「耳まで真っ赤だぞ晶葉。」

P「そこは言わないでやれよ。」



ピピコン!



《ストレートアーティスト》

『芸術番長』

沙紀『芸術は爆発って言うけど、アタシの場合は…あんたの赤い血で教えてあげるっすよ。』





P「スタイリッシュ番長だな。」

拓海「爆破系の技も使ってきそうだな。」

沙紀「芸術は爆発ってのは同意できるっすね。」

晶葉「私としては爆破は勘弁願いたいな。」

P「晶葉の場合は爆破=失敗だしな。」





【綾瀬穂乃香】



穂乃香「そういえば聞いてくださいよPさん!この間ぴにゃこら太のヌイグルミを柚ちゃんに…」

P「分かった、アイツには橘流イタリアンフルコースの刑を言い渡しておこう。」

晶葉「内容全部聞いてないのに柚が悪いと決め付けてる辺りが助手らしいな。」カタカタカタ

拓海「橘流イタリアンってそんなにヤバイのか?巴が美味そうに食ってたぞ。」

晶葉「じゃあ拓海も食べてみるか?」カタカタカタ

拓海「アレ食うぐらいなら羊の格好して甘酒配り歩くわ。」

P「酷い言われ様だ。……でもいい事を聞いた。」メモメモ

拓海「あん?」←後のSR+[初日の出変装]

穂乃香「(…なんか置いてきぼりにされているような気分です。)」ショボン…



ピピコン!



《蝶舞蜂刺のバレリーナ》

『洋舞番長』

穂乃香『私の身のこなし…見切れますか?』




P「…洋舞?」

穂乃香「洋舞は西洋舞踊…モダンダンスやバレーの事ですね。」

拓海「蝶のように舞い、蜂のように刺す……コイツは面白そうな相手じゃねえか。」ゴクリ

P「………あれ?でもそれってボクシングスタイルの表現じゃ…」

晶葉「細かい事は気にしない、それがこの機械の特徴だ。」フンス!

P「それでいいのか科学者。」





【速水奏】



奏「さっきの“なんでも言うことを聞く”って言葉、嘘じゃないわよね?」

P「男に二言は無い。」

拓海「言い出したら本当にやりやがるからな…それでどれだけアタシが被害を受けたか……」ヤレヤレ

晶葉「だが無茶振りすると逃げるから気をつけた方がいいぞ。逃げ足だけは速いしな。」カタカタカタ

P「俺が何をしたと言うんだ……」

奏「フフッ…なら、問題無いわ。」

P「?」



ピピコン!



《幻惑の紅唇》

『艶麗番長』

奏『私に勝てたら御褒美は…フフ、期待してもいいわよ?』





P「これ番長じゃなくて番長の横にいるヒロイン枠だろ。」

拓海「どう考えても誘惑してるしな。」

晶葉「まあ、戦闘に向いてなさそうなのは確かだな。」

奏「でも、1つ…納得した事はあるわね。」クスッ

P「何がだ?」

奏「…………」ススッ…

P「ちょ、奏!近い……」





奏「私に勝てたら御褒美は…フフ、期待してもいいわよ?」ボソッ




P「なっ…!おま……ッ!!////」カァー…

拓海「か、奏!?」ギョッ!

奏「…フフフッ、これならアナタを倒せそうね。」クスッ

晶葉「…なるほど、こうやって相手を……」フムフム

P「お前は何を学んでんだおい。//」

奏「それじゃ、さっきの約束…忘れないでね。」フフッ

P「お………おう。」ドキドキ

拓海「おいP,ちょっとツラ貸せや。」ゴゴゴゴゴゴ

P「なんでだよ!!」

拓海「……なんかイライラしたから。」ムスーッ

晶葉「私も、何故かイライラしたな。」ムスーッ

奏「フフッ…」クスクスッ





【ライラ】



P「おうライラ。そういえばお父さんとお母さんがちょっと前に事務所に来たぞ。」

ライラ「おー、パパとママが来たのですか?」

晶葉「たしかドバイの大富豪だったっけか?」カタカタカタ

拓海「父親の結婚しろって声が煩くて日本に来たんだっけ?」

P「『ライラはアイドルとして頑張ってるので結婚に関してはまだ待ってください、何かあれば私が責任取ります』ってそっちの言葉で言ったら少し驚いた後に納得して帰ってくれたよ。」

晶葉「助手はアラビア語も喋れたのか。」カタカタカタ

拓海「そりゃ驚くわな。」

ライラ「………?」ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪



ピピコン!



《我流の異国者》

『自由番長』

ライラ『ライラさんは、まだまだ学びますですよー。』





拓海「ライラの戦法は戦う度に変わってそうだな。」

晶葉「成長タイプは主人公に多いスタイルだな。」

P「型が無い型ってのは男心をくすぐるものがあるんだよな。」


ライラ「…………♪」ピッ!

P「お、話は終わったか。誰だったんだ?」

ライラ「パパとママでしたです。」

P「あー…帰る前にライラに会わせようと思ったんだが、別にいいって言われてな……すまん、ライラは会いたかったよな。」

ライラ「気にしてないです。それより……」スッ…


ライラ「これからもライラさんとのお付き合い、よろしくお願いしますです。」フカブカ


P「?おう、当たり前だろ。」キョトン


晶葉「……助手め、言質取られてる事に気付いてないな。」

拓海「言質?ライラの両親に言ったのって………あ。」

晶葉「国によって責任の取り方は違うのだよ、助手………」シミジミ

拓海「あー……娘が気に入っててアラビア語まで堪能、気に入ったら後は言うことないわな。」シミジミ

ライラ「あれほど潔い男なら大歓迎だとパパは言ってましたです♪」



P「………?」←本当に分かってない





【藤原肇】



P「肇、おじいさんは元気か?」

肇「はい、Pさんが次はいつ来るかとよく聞かれます。」クスッ

拓海「肇のジイさんにも気に入られてるんだな、P。」

P「前に肇のおじいさんが茶器を作ってる時に、何の気なしに肇から指示を受けながら茶器を作ってみたのよ。そしたら…」


肇祖父『……なるほど、な。…肇、今度からはPさんも連れて来なさい。』


P「って言われてな。」

肇「祖父のあんな真剣な目、初めて見ました。」


拓海「……晶葉、Pは一体何者だ?」

晶葉「少なくとも常人じゃないのは確かだな。」カタカタカタ



ピピコン!



《静止の間合》

『造形番長』

肇『器の違い、そして作り方を教えてあげましょう。』





拓海「一度手合わせしてみたいワクワク感があるな。」ウズウズ

P「茶器と器をかけてるのか…」

晶葉「そのつもりがあったかは私には分からんがな。」

肇「しかし、何故私達アイドルが戦い合うのでしょうか…」

P「肇、それ禁句。」





【脇山珠美】



珠美「珠美が番長!?」キラキラキラ

P「お、やっぱ嬉しいか?」

珠美「当然です!いっつも珠美はみんなに撫でられ愛されマスコットとして可愛がられて……」ブツブツ

晶葉「アイドルとしてはソレが一番良い気がするんだが。」カタカタカタ

拓海「………」←他人な気がしない気分になってる

珠美「ここで珠美がいかに強く大人な人間か証明されるなら!是非とも協力致しましょう!!」

晶葉「まあ、もうデータが出るんだけどな。」カタカタカタ



ピピコン!



《迷い無き剣客》

『武士道番長』

珠美『その首、頂戴致します。』





珠美「……!!………!!!」キラキラキラキラ

P「すっげぇ極上の笑顔…晶葉、カメラ。」

晶葉「言われる気がしたから既に撮ってるぞ。」カシャカシャ

珠美「P殿!P殿!!珠美…珠美ですッ!!」ピョンピョン!!

P「おーよしよし、さすが大人な珠美だなぁ…拓海、ビデオ。」

拓海「…のあさん達の気持ちがなんとなく理解できたわ。」カチャッ、ジーッ





《そして数分後》



晶葉「皆様お帰りになりました……さて。」

P「クールの次はパッションか。」

晶葉「じきに来るとのあから聞いているが…」

拓海「お、噂をすれば!」



ゾロゾロ…ゾロゾロ……

ゾロゾロ…ゾロゾロ……




藍子「Pさんが呼んでいると聞きいたのですが…」

唯「Pちゃん唯になにか用だったー?」

夏樹「さっき李衣菜が一段と輝いてたのが見えたが…さっきまで来てたのか?」

柚「なんか面白そうな事をしていると聞いてー。」

夕美「わー、凄く広いですねー。」

渚「こんな広いとバスケ以外にも色々出来そうだな。」

茜「シャトルランやりましょう!シャトルラーン!!」

智香「ならアタシはそれを応援するね!!」

きらり「むぇ~、きらりは走るの得意じゃないにぃ…」

真尋「なら私が走るね!!」

笑美「なんでシャトルランする事が前提になっとんねん!!」

あやめ「ならばわたくしは影に潜って音立てぬよう走ってみせましょう…」

日菜子「影に…音を立てないように……むふふ♪」

輝子「…影なら私も、好き……フヒヒ。」

雫「この大所帯を見てると実家の牛さん達を思い出しますねー。」

裕子「むむっ!それならこのエスパーユッコにお任せあれ!透視からテレパシーで…むむむっ!!」

芳乃「念じれば叶うというのも限度があるのでしてー。」









P「…………のあー!怒らないから出てきなさーい!!!」

アーニャ「プロデューサー…のあなら誰か呼んでくると言って先ほど外に行きました。」

晶葉「逃げたか。」

拓海「いや、のあさんは必ず帰って来る…!!」

P「お前ののあに対する変な信頼は何なんだ?」





《P、説明中&説得終了》



晶葉「みんな快く引き受けてくれたな。」

P「まあ、さっきの感じからして“1つだけ何でも言うことを聞く”ってのは危険だって分かったからな。」

拓海「そういやアタシは聞いてなかったんだが、代わりに何かやるのか?」

晶葉「何て言ったんだ?助手。」

P「聞いてなかったのかよ。あー…“休みの日に1日だけずっと付き合う”って言ったらみんな承諾したよ。」

拓海・晶葉【それはもっと危険な気がするんだが!!】





【高森藍子】



P「藍子は強くなりたいってイメージが無いな。」

藍子「ふふっ…でも私、いつも強くなりたい…って思ってるんですよ?」

拓海「へぇー、意外だな。」

藍子「アイドルとして、もっと上を目指していく…そういう強さですけどね。」ニコッ

晶葉「さすが藍子だな、パッションの良心担当なだけはある。」カタカタカタ

P「その言い方はどうなんだ。」



ピピコン!



《経過時間の支配者》

『ゆるふわ番長』

藍子『のんびりしてください…ええ、そのままのんびりと……』




P「異能力者じゃねえかよ。」

拓海「ゆるふわの意味がここまで怖いと思った事がないな。」

藍子「…でも、Pさんとだったらのんびりというのも……」ポワワ…

晶葉「私の研究時間も調整してほしいものだ……」

P「言っとくが晶葉、藍子の場合は気付いたら時間が過ぎてた系だぞ?」

晶葉「なら遠慮しておこう。」





【大槻唯】



唯「こーんな楽しそうなことやってたなんて…時間空いててラッキー☆」

晶葉「私もこーんなに人数が来るとは思わなかったよ。」カタカタカタ

P「のあの求心力と言うべきか…」

拓海「Pの名前で呼んだっぽいんだからPの求心力だろ。」



ピピコン!



《弾けるポップスター》

『軽快番長』

唯『堅っ苦しいのは無しでよろしくー!リラーックス、リラーックス!』





P「運動万能型番長だな。」

晶葉「いっつも飛び跳ねてそうな感じだな。」

唯「へー、なかなか良いじゃん!」キラキラキラ

拓海「求心力もそこそこありそうなのが厄介だな…」ムゥ…

P「求心力の無い番長は番長と言えるのか…?」





【木村夏樹】



夏樹「どおりで来る時すれ違ったダリーのテンションが高かったわけだ。」

P「そういやさっき李衣菜と会ったって言ってたな。」

夏樹「『なちきち!今日から私は《見せ掛けのイメージニスト》だから!!』って聞いた時は目が点になったよ。」

拓海「……それに対して何か突っ込んだのか?」

夏樹「『会った時から、お前はそうだったよ。』って言ったら感動してたな。」サラリ

晶葉「痛烈な一言だな。」カタカタカタ

夏樹「喜ぶダリーが可愛くて他に言葉が出なかったんだよ。」フッ…



ピピコン!



《生き様ロックンローラー》

『雷吼番長』

夏樹『自分の生き方ぐらい自分で決めな!!』





P「やべぇカッケェ。」

拓海「手から電気出せそうだな。」ゴクリ

夏樹「ゲームの中なら出せるんだろ?」

晶葉「出せるな。」

拓海「出せるのか!?」

P「(ちょっと羨ましい…)」





【喜多見柚】



P「柚はヒマだったのか?」

柚「いやー、ホノカちゃんと一緒に部屋でノンビーリしてたんだけど、急に2人の携帯が鳴り始めまして。」

拓海「2人いる時に同時に呼び出し…のあさん、一体どういう手法を……」

柚「時間を指定されたもんだからホノカちゃんが先に行っちゃったんだよねー。アタシすごくさみしかったー。」ゴロゴロ

P「こら柚、床に転がるんじゃありません。」

柚「エヘヘー。」スクッ



拓海「……と言うことはのあさん、クールグループが終わる時間を計算してパッショングループに同時に電話してたのか?」

晶葉「もう、のあがどう動いても驚かんよ。」カタカタカタ



ピピコン!



《無形我儘の体現》

『奔放番長』

柚『ぐさぁー…って、なりたい人から前に来てねー。』





柚「ぐさぁー…?あ、ぴにゃこら太のアレか。」
※シンデレラガールズ劇場251話参照

P「本人が忘れていた事をよく掘り返して来たな。」

晶葉「私の研究にかかればこんな物よ。」フフン!

拓海「それより奔放にぐさぁーと来る恐怖はどうでもいいのか。」





【相葉夕美】



P「夕美がOKするのが意外だったな。」

夕美「人は、誰もが強くなりたいって思うんですよ…Pさん。」クスッ

拓海「そうだぜP、一番上を目指すから人ってのは価値が出るんだぜ?」フンス!

晶葉「まあ、私もその意見には賛成だな。」カタカタカタ

P「むぅ…まあ、確かに。」


夕美「誰よりも強くなって、Pさんの側に……なんて。」フフッ



ピピコン!



《咲き誇る大輪》

『明花番長』

夕美『あなたの死に逝く道に花を送りましょう。』





P「………ラスボス幹部、辺りか?」

拓海「たしかに参謀ってポジションが合いそうな感じだな。」

晶葉「こんな言葉を言ったらナルシスト一直線だが、夕美が言うとまた品があるように感じるな…」

夕美「大輪…というとヒマワリでしょうか?でも死出の旅にヒマワリは……」

P「違う、そうじゃない。」





【愛野渚】



P「そう言えば渚、スリーポイントが入らない呪いは解かれたのか?」

渚「おかげさまでね。…まさか思い込みで入れる事が出来てなったとは思わなかったよ……」ブツブツ

拓海「しかしよぉ…たかが呪いとか言われてスリーポイント入らなくなったヤツがキャプテンとかで良いのか、そのバスケ部。」

渚「あ、人が気にしてる事をコノヤロウ。」ウウッ…

P「…拓海、お前は甚だしい勘違いをしている。」

拓海「あん?勘違い?」

P「渚のスリーポイント、どこから打った時の事を指してると思う?」

拓海「そりゃ相手ゴール近くのスリーポイントエリアからだろ?」

P「それは間違ってない。だがゴール近くと言っても……」


渚・P『自分のゴール下からだよ。』


拓海「………は?」

P「試合中に言われてたあだ名が『固定砲台』…渡せばシュートが入るんだ、そりゃヤバい強さだったよ。」

渚「身長の低さをカバーしようとした結果、それを鍛えただけなんだけどなー。」アッハッハッ



拓海「……晶葉、可能なのか…それ。」

晶葉「…科学者の立ち位置としては、可能だと言っておこう。」カタカタカタ



ピピコン!



《情熱のファイヤーボール》

『篭球番長』

渚『さて、お前を倒せば何点もらえるのかな?』





P「良かったな渚。新しい必殺技が手に入ったぞ。」ニッコリ

渚「なんか燃えるボールを投げそうな肩書きが付いてるが…そもそもバスケでボールが燃えても意味は無いぞ。」

拓海「むしろボールが燃える事で意味のある競技とかあるのか?」

晶葉「その発言は色々な人を敵の回すからここまでにしよう。」





【日野茜】



茜「強者が誰かを競う…うぉぉぉぉッ!燃える展開ですねッッ!!」

P「お前は初めからエンジン全開だな。」

拓海「ペース配分には気を付けねえとガス欠するぜ?」ケラケラ

茜「なんのッ!この日野茜にッ!!ガス欠と言う文字はありませんッッ!!!」

晶葉「その底尽きなさそうな精力は正直羨ましいな。」カタカタカタ



ピピコン!



《気力と体力の無尽蔵戦車》

『突撃番長』

茜『熱くないやつに負けはしなぁーーーい!!!』





P「マジでガス欠する気配がないんだが。」

拓海「コンクリぐらいなら余裕でぶち壊せそうだな。」

晶葉「その茜とスーツ姿でランニングを共にした化物がいると噂で聞いたな。」

拓海「その次は木場の姉御と走ってたって聞いたぞ。」

P「おーいその風評被害はやめろ、マジで死にかけたんだからな。」
※シンデレラガールズ劇場27話、205話参照

茜「ランニングですか!だったらプロデューサーも一緒に走りましょう!!」グイグイ

P「ちょっと待て俺の話し聞いて…聞けぇぇぇ!!」


拓海「そうだぞ茜、まずはジャージに着替えさせてからだ。ほら…これを使え。」バサッ

晶葉「ランニングシューズならそこにあるぞ。」スッ

P「なんで君達はそんなに用意周到なの?」ネエ?





【若林智香】



智香「私はみんなの前に立つ番長より応援する方が合ってると思うんですが…」

P「大丈夫大丈夫、智香より合わなそうな子達も無事に番長になったから。」

拓海「ああ…早く手合わせしたいヤツらばかりだったぜ。」パシン!

晶葉「無事に番長になったという言葉も正直意味がわからないけどな。」カタカタカタ



ピピコン!



《気迫の喝破力》

『激励番長』

智香『私の応援があるかぎり、負けることはありえない。』




P「学ラン着て応援してたらそれはもう応援団なのではないかと。」

智香「あ、でも学ラン着て応援してみたかったんですよねー!」

拓海「智香のポジションがいまいち分からねえ…前衛なのか後衛なのか……」

晶葉「そういう人物は結構前からいた気がするがな。」





【諸星きらり】



きらり「PちゃんPちゃーん!杏ちゃんが見当たらないにぃ?」キョロキョロ

P「あー…そういえばアイツも高校生だったか。」

晶葉「身体は子供、頭脳は大人を地で行く人間だしな。」カタカタカタ

拓海「それ、お前が言えた事じゃないだろ。」

きらり「じゃーあ、きらりが杏ちゃんの番長名を付けちゃう!」

P「お、それはそれで気になるな。」

きらり「んーとね、んーとね……《無駄を除いたエコボディ》『自堕落番長』ちゃん☆」キャピン♪

P「……わーお、辛辣。」



ピピコン!


《パワフルハピネス》

『巨星番長』

きらり『にょわにょわ?悪い子はきらりといーっぱいお話するにぃ~?』





P「お話とは何か、解説の池袋晶葉さん…よろしくお願いします。」

晶葉「このお話と言うのは一般的なお話とは違い粛清といった意味も含まれているのではないかと。」

拓海「急に実況始めてんじゃねえよ。」

きらり「パワフルハピネスってきゃーわいぃー!!」ニョワー!

P「…といった感じに本人も気に入っている様子です。」

晶葉「ええ、彼女のポジティブな心と全てを受け入れる包容力ならでは…でしょう。」

拓海「だからその実況解説は何なんだよ。」





【北川真尋】



真尋「番長になって戦うって…面白い事考えるねーPさん。」

P「考えたのが拓海で作ってるのが晶葉なんだがな。」

真尋「でも一番を決めたいってのは私もよく分かるよ!」

拓海「お!いいねぇ、上等じゃねえか。」ゴキゴキ

晶葉「拓海ー、ここで暴れるなよー。」カタカタカタ



ピピコン!


《俊足の鎌鼬》

『風切番長』

真尋『私とスピード勝負する?』




P「あ、これスピード生かした強キャラだわ。」

真尋「おお!カッコイイねっ!!」キラキラキラ

拓海「触れられなければどうということはないってタイプの番長か。」

晶葉「足から真空破とか出しそうなタイプだな。」




P「………これよく見たら妖怪枠じゃねえか!!」





【難波笑美】



笑美「なんや、お笑いでテッペン決めるわけやないんか。」

P「それだと笑美と鈴帆のワンツーフィニッシュになるだろうが。」

笑美「…Pさん、そないにウチの事誉めんでも………///」テレテレ

拓海「……え、今の誉め言葉なのか!?」

晶葉「笑美にとっては最上の誉め言葉なんだろう…な!」カタカタカタ、ッターン!



ピピコン!


《西の破顔者》

『浪花番長』

笑美『どっちの意味で破顔するかは…アンタ次第や。』





P「おう笑美、西のトップの座が決定したぞ。」

笑美「ヨッシャー!!だがまだまだここからや!全国統一までウチの快進撃は止まらんでぇー!!!」ウォォォォ!!


拓海「……これ、番長勝負だよな?」

晶葉「本人が喜んでんだから、それでいいんじゃないのか。」

拓海「……そっか。」





【浜口あやめ】



P「あやめは来ると思ってた。」

晶葉「あやめほどこの企画に向いてるアイドルはいないしな。」カタカタカタ

あやめ「P殿からのお呼びとあらばこの浜口あやめ、何処にいようと馳せ参じる所存。」

P「おおう、頼もしいな。」

あやめ「例えそれが仕事中でも厠に向かう途中であってもすぐに駆けつけてみせます!!」フンス!

拓海「いや、仕事はしとけよ。」

P「トイレも済ませてからにしなさい。」



ピピコン!



《闇夜の陽炎》

『忍術番長』

あやめ『忍の領域に踏み込んだのなら…それ以上は死しか残りませんよ。』





P「…………怖いわ!!」

あやめ「P殿御安心を…わたくしが狙うのはP殿を邪魔する不届き者だけですので。」ニヤリ

拓海「…まるで殺してきたかのような言い方だな。」

晶葉「それ以上は聞かないほうがいい気がする。」





【喜多日菜子】



日菜子「Pさんが日菜子を抱き締めてくれるとなんて……むふふ。」ポワワ

P「難聴も患ったか。」

晶葉「いい薬剤師を紹介しようか?」カタカタカタ

拓海「お前らサラッと酷いな。」


日菜子「…そうですよね~。日菜子、間違えてしまいました。」

P「素直な子は好きだぞ、日菜子。」

晶葉「いい白馬を紹介しようか?」カタカタカタ

拓海「なんなんだお前らは。」



日菜子「プロデューサーさんが日菜子の願い、何でも聞いてくれるんですもんね~……むふふふふ♪」




P「…もしかして俺は、とんでもない過ちを犯したのでは…?」

拓海「それに関してはもっと前から気付くべきだったと思う。」

晶葉「Pは日菜子に逆らえない。弱味を握られている……」カタカタカタ



ピピコン!



《想像世界の支配人》

『空想番長』

日菜子『むふふ……日菜子の思考廻る世界にようこそ。』





P「魔術系じゃねえか。」

拓海「今更だが番長からどんどん遠ざかってる気がするな。」

晶葉「戦闘能力の無い人間を戦わせようとしてる時点でその矛盾には触れないで欲しいのだが。」

日菜子「想像世界の、支配人……そこでプロデューサーさんと、大きな城でずっと……むふふ♪」ポワワワワ





【星輝子】



P「そういえば最近、机の下が色々増築されていたが…キノ友は大丈夫なのか?」

輝子「つ、机の下は湿気と気温がいいから大丈夫……フヒヒ。」

拓海「キノ友?」

晶葉「友達のキノコを略したんだろう。…まあ机の下に関しては私が助手に頼まれて空間拡大装置を作ったからな。」カタカタカタ

拓海「そんなもん頼んでたのかよ!?」

P「場所はともかく、乃々や輝子達の友達が増えるんだ…これくらいはするさ。」

輝子「し、親友……」キラキラキラ


晶葉「今度は助手の引き出しをタイムマシンにしてみるか。」カタカタカタ

拓海「お前は何を目指してるんだ。」



ピピコン!



《豹変する異端児》

『鋼菌番長』

輝子『ヒャーッハハハハハ!!貴様から冬虫夏草にしてやるよ!!!』





P「すげえ字面だなおい。」

輝子「冬虫夏草は…か、身体に良いんだぜ。」

拓海「一瞬閣下が来られたかと思ったぜ。」

晶葉「閣下?どっちの?」

拓海「そりゃあ……これ、どっちを言っても怒られるパターンじゃねえか。」

晶葉「蝋人形か跪くか、今のうちに決めておいた方がいいぞ。」





【及川雫】



P「雫が戦うイメージがまるで浮かばない。」

晶葉「むしろ雫を賭けて男達が戦うイメージだな。」カタカタカタ

雫「暴力はいけませんよ、もぉー。」ドタプーン

拓海「しかしいつ見てもデケェな…」ジーッ

P「拓海も十分負けてねぇけどな。」ジーッ

拓海「おいこらP、テメェどこを見てんだぁ?」ギロッ

P「…男は欲望に忠実なんだよ。」キリッ!



ヒュッ!グシャッ!!




P「」コヒュー…コヒュー…

晶葉「私も牛乳飲めば…いや、いっそ乳作りマシーンでも開発して……」カタカタカタ



ピピコン!



《豊満の大迫力》

『剛健番長』

雫『家畜も人も、基本的な飼い方変わりませんよ~。』





拓海「さらっと恐ろしい事を言うなー。」

雫「こ、こんな怖いことは言いませんよー!」アタフタ

P「アタフタしてるとすげぇ揺れるなぁ……」ジーッ

拓海「あ゛あ゛ん?」ギロッ



ヒュッ!グシャッ!!



P「」コヒュー…コヒュー…

晶葉「…今のは助手が悪い。」





【堀裕子】



裕子「私が番長になったら…ふっふっふー、超能力で一網打尽です!」ビシッ!

P「ゲームの中では可能なのか晶葉。」

晶葉「機械が判断したなら可能になるな。」カタカタカタ

裕子「なっ!?マシーンの中ではエスパーユッコはマジモンエスパーに!!?」キラキラキラ

P「……ユッコ、ほらスプーン。」ヒュッ

裕子「おお!エスパー…念力ぃ!フンッッ!!」パシッ!グニョン!




拓海「……勢いのあるヤツは好きだぜ、アタシ。」アワレミ



ピピコン!



《物理的超常現象》

『超能力番長』

裕子『今度はその首を…曲げて見せましょう。』




裕子「ほーら見てくださいよプロデューサー!私が超能力者だって証明されたじゃないですか!!」フンスフンス!!

P「ユッコ、肩書きをしっかり読んでみろ。」

拓海「いや、セリフも普通に怖ぇよ。」

晶葉「次は…って事は他の部分を折った後なんだよな……」

P「まあ、ユッコらしいっちゃらしいんだがな……」





【依田芳乃】



芳乃「そなたの呼び声が聞こえたのでしてー。」

P「いかんな、てっきり芳乃は中学生ぐらいだと思ってた。」

晶葉「背の高さだけで見ればそうなるかもな。」カタカタカタ

拓海「お、新手の自虐か?」

晶葉「」ピタッ

P「(あ、拓海のヤツ地雷踏みやがった。)」


芳乃「番長…人の上に立つのは分かりませぬが、頼られる事については慣れっ子なのでしてー。」

P「苦労してんだな、芳乃も。」

芳乃「そなたほどではないのでしてー。」


晶葉「拓海、お前だけダメージ受けたら服が破れる設定にしといてやろう。」カタカタカタカタカタカタ

拓海「すいません…すいませんっしたぁー!!」ガバッ!



ピピコン!



《天の位に立ちし者》

『神格番長』

芳乃『その業を見過ごす事は出来ないのでしてー。』





P「これもうラスボスだろ。」

拓海「なんだろう…勝てる気がしねえ。」

晶葉「ゲームで言う敵キャラでしか登場しないタイプだな。」

芳乃「争う事はあまりよくないと思うのでしてー。」

P「大丈夫だ芳乃、これはそういうゲームだから。」

芳乃「ならオールオーケーなのでしてー。」フゥム

拓海「緩いな神様。」

晶葉「一応拝んどこう。」パンパン!





カァー!カァー!


《そして夕暮れ》



P「……さて、日が暮れてきたな。」

晶葉「結局のあは帰らず仕舞いか。」

拓海「いや、のあさんは必ずここに……!!」ググッ!



コツ…コツ…コツ……



のあ「みんな、待たせたわね。」ファサ

晶葉「あ、帰って来た。」

拓海「のあさん!帰って来るって信じてました!!」

P「だからお前のその変な信頼は何なんだ……」




P「さて…のあ、どこに行ってたんだ。」

のあ「高校生を集めると言っておきながら1人重大な人物を忘れていたのを思い出したわ。」

晶葉「重大な人物?」

のあ「今私の後ろにいる……」スッ…





菜々「あのー…なんの集まりなんですか?」

のあ「安部菜々さんよ。」

P「おいちょっと待て。」



のあ「…どうかしたかしら?」

P「お前…!確かに17歳なら高校生だけれども…!!」

菜々「な、何言ってるんですか!菜々はナウいヤングな17歳のJKですよ!JK!!」キャピピーン!

拓海「ナウ…い?P、ナウいって何だ?」キョトン

晶葉「ナウい…?」キョトン

P「………………」



のあ「…安部さん、そこの椅子に座ってもらってもよろしいでしょうか?」

菜々「の、のあちゃん!だから私の事は菜々って…それに私の方が年下だしタメ口で……」アセアセ!

のあ「…激プリ菜々、そこにあるコードが繋がってるドカヘルっぽいのを被りながら座ってもらってもいい?」

菜々「げ、激プリなんてそんな…///」カポッ、ストン



拓海「激…プリ?」

晶葉「言葉の流れからして激しくプリティー…って意味だろう、きっと…たぶん。ドカヘルは……なんだ?」

P「なんでのあがそれを知ってんだよ。」

※ 激プリ:とてもかわいい。 ドカヘル:土方のヘルメット、工事現場用ヘルメット。




ピピピピピピ…ピピン!



ピピピピピピ………ズシャァァァン!!!!







《地上を制した番長の中の番長!蘇る伝説のスケ番!!》

『最強番長』

菜々『目指すは天の彼方…宇宙!カスしかいない地上に用は無い。』








菜々「………ああ、懐かしいなぁ。」シミジミ

P「」

晶葉「」

拓海「」

のあ「……………」






菜々「……Pさん、そして皆さん。これはゲームの中の菜々、現実ではありません。…分かってますね?」ニッコリ

P・晶葉・拓海「は、はい!!!」




P「(おい、機械の故障か?)」ヒソヒソ

晶葉「(いや、あれは……戯れに言う、パンドラの箱というやつだったのかもしれん。)」ヒソヒソ

拓海「(…あれ?のあさんは?)」キョロキョロ





のあ「…菜々、後で手合わせしてもらってもいいかしら?」フッ…

菜々「……ええ、後でなら構いませんよ♪」ニコッ








P・晶葉・拓海「………のあ(さん)凄ぇ!!」







こうして、池袋晶葉の作品『バーチャルファイター』改め『アイドルマスターシンデレラファイターズ』は残りの高校生組のデータを取得後、完成品が市場に出回ったらしい。


安部菜々さんのデータは削除された後で。





おまけ・その1

《高校生アイドル全データ取得して数日後、夜中・晶葉ラボ》



カタカタカタカタ


晶葉「…………」カタカタカタカタ



《---データ取得順番・整理致します---》


ブォン…


【プロデューサー】

【向井拓海】


【島村卯月】

【渋谷凛】

【本田未央】


【城ヶ崎美嘉】

【北条加蓮】

【神谷奈緒】



カタカタ……カタカタカタ…


カタカタ…カタカタカタ……


【五十嵐響子】

【小早川紗枝】

【小日向美穂】

【緒方智絵里】

【前川みく】

【丹羽仁美】


【多田李衣菜】

【上条春菜】

【岡崎泰葉】

【塩見周子】

【八神マキノ】

【古澤頼子】

【桐生つかさ】

【アナスタシア】

【吉岡沙紀】

【綾瀬穂乃香】

【速水奏】

【ライラ】

【藤原肇】

【脇山珠美】


【高森藍子】

【大槻唯】

【木村夏樹】

【喜多見柚】

【相葉夕美】

【愛野渚】

【日野茜】

【若林智香】

【諸星きらり】

【北川真尋】

【難波笑美】

【浜口あやめ】

【喜多日菜子】

【星輝子】

【及川雫】

【堀裕子】

【依田芳乃】

etc………………



カタカタカタカタ……



晶葉「…いかん、助手は抜いとかなければ……」カタカタカタカタ

晶葉「だが、それさえ終われば…………」カタカタカタカタ



晶葉「………よし、これで大丈夫だな。」カタカタカタ…ッタン。




コンコン、ガチャ…




P「こんな夜中に呼び出して…なにかあったのか?」

晶葉「ああ…いや、その……助手は明日も休みだったよな?」

P「ああ、社長が晶葉の研究を手伝うなら有給休暇として休んでいいって言ったんでな。」



晶葉「そうか…なら、ちょっと横に座ってくれないか?」

P「?」


スタスタスタ…ポスン


晶葉「…それでな、これを持って欲しい。」スッ…

P「コントローラー?」パシッ

晶葉「物はほぼ完成までいったんだがな……その、デバッグついでに試しプレイというものをしておきたくてな。」

P「ああ、それで俺を…いや、それなら明日でも良かったんじゃないのか?」

晶葉「それは……あー、その…なんだ。」ポリポリ


そういやたくみんとのあさんの組み合わせってあんま見ないな
……で、このゲームはいつ発売しますか?




晶葉「夜に助手と隣でゲームするというのを、体験してみたくてな…///」カァー




P「……ああ、それならとことん付き合うさ。眠くなるまで、な。」ニコッ

晶葉「……フフッ、それでこそ助手だ。」ニコッ



ガチャッ、ブォン……



晶葉「あ、言っておくが私はこの手のゲーム…凄く弱いぞ?」ピコピコ

P「奇遇だな、俺もだよ。」ピコピコ

晶葉「なに?…ま、いっか。のんびりやればいい……」ピコピコ

P「だな。」ピコピコ






ア、コラアキハ!ヨシノハツカエナイキャラジャ…!!

ツカエナイトハイッテナイゾー

グヌヌ……









そしてしっぽりと、夜が過ぎたのであった。




おまけ・その2


《事務所》



P「おはよーございまーす。」ガチャ




のあ「……さあ、みく。覚悟は出来たかしら?」スッ…

みく「ドンと来いにゃッ!!」キリッ!




P「…何やってんだあの2人。」

アーニャ「ダー…何でも、前に作った番長ゲームから派生させた……『この番長名、だーれだ?』というゲームをしているらしいです。」

P「まーた変な遊びを……」

アーニャ「番長名は…のあが考えた自信作なので、分かりやすくしてあると言ってました。」



のあ「さあ…当てた数だけあなたの弁当にハンバーグが、外した数だけあなたの弁当にアジフライが入る事になるわ。」

みく「凄く納得いかないけど流れに乗ってしまったみくにも責任がると考えて……かかってこいにゃ!!」

のあ「では、この番長名が誰か……当ててみなさい。」ググッ…バサッ!!





『開発番長』

『カワイイ番長』

『笑顔番長』

『爪爪番長』 

『揉揉(もみもみ)番長』

『蟹っ子番長』

『鯖折番長』

『堕天使番長』

『絶零(クール)番長』

『隠れ身番長』

『変化番長』

『異国番長』

『英雄番長』

『遊戯(ゲーム)番長』

『変身番長』


※ヒント:14歳組






みく「………………え、1人ずつじゃないの?」

のあ「みく、猫語が抜けてるわ。」

P「そりゃ抜けるわ。」

アーニャ「合計…15個、おかずがハンバーグかアジフライに……みく、ジェラーユ・ウダーチ…頑張って!」





みく「…え、まとめておかずが来るの?次の日に繰越とかは……」

のあ「みく、猫語。」

P「繰越は無いと見た。」

アーニャ「………ジェラーユ・ウダーチ…頑張ってください!」








この後、弁当のおかずと戦うことになる前川みくであった。








みく「……え、これで終わり?」




終わり


変化と変身以外はわかった




こんにちは、イベントにのあさんが出てきただけで何故か笑ってしまった紗枝Pです。



14歳組のクイズは上から


開発番長  池袋晶葉

カワイイ番長  輿水幸子

笑顔番長  関裕美

爪爪番長  早坂美玲 

揉揉(もみもみ)番長 棟方愛海

蟹っ子番長  柳瀬美由紀

鯖折番長  浅利七海

堕天使番長  神崎蘭子

絶零(クール)番長  二宮飛鳥

隠れ身番長 森久保乃々

変化番長  上田鈴帆

異国番長  ナターリア

英雄番長  南条光

遊戯(ゲーム)番長  三好紗南

変身番長  矢口美羽


です。


『隠れ身番長』と『手羽先番長』で迷ったのですが、隠れ身の方がかっこいいかなー、と。

そして蟹っ子番長も絶対ピンと来ないと思ったら今回のイベントでタイミングよく来てくれたのでビックリしました。


ちなみにこのssを書いたのは、始めに拓海とのあが話してた某番長漫画を読み直したのがきっかけです。

あっちもアニメ化しないかな……なんて。





過去の作品


のあ「そこに3つのネコミミがあるでしょ。」
のあ「そこに3つのネコミミがあるでしょ。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428675320/)


愛海「御伽公演!桃(のような女体の一部分を揉む)太郎!!」
愛海「御伽公演!桃(のような女体の一部分を揉む)太郎!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429201654/)


紗南「アイドルが違うアイドルの特技を使えたら面白いと思わない?」
紗南「アイドルが違うアイドルの特技を使えたら面白いと思わない?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430319562/)




長い時間、お付き合いありがとうございました!




おっつおつ

金剛番長か懐かしいな
好きだったから、面白く読めた

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