――――――――


ﾁｭﾝﾁｭﾝ･･･


泰葉「…………え……？」


ﾊﾟﾁﾘ


泰葉(夢……か……)


ﾑｸﾘ


ｺﾞｼｺﾞｼ


泰葉「よかった……」ｸﾞｽｯ

Ｐ「もしもし？　だから菜々さん、あ○のりはもう終わったって言ってるでしょう？」

Ｐ「今はテラスなんちゃらってのをやってて……」

ちひろ「それももう終わってますよ」

Ｐ「ウッソ！？　ああいや、なんかそれも終わったらしいです、ハイ……」

Ｐ「っと、そろそろ時間だから切りますよ。フェイタスならこっちにも置いてあるから早くお願いしますよ？」

Ｐ「はい、それでは、はーい……」ｶﾞﾁｬｯ

Ｐ「っふぅー……マジかよ……」

ちひろ「テラ○ハウス観てたんですか？」

Ｐ「いいや、一回も」

ちひろ「ならいいじゃないですか別に」

ｶﾞﾁｬｯ


泰葉「……おはようございます」

Ｐ「ああ……って、泰葉か。あれ、随分早いな？」

泰葉「…………」ﾄｺ､ﾄｺ

Ｐ「まあいいか。とりあえず今日のスケジュールの確認だが――」

泰葉「あの、失礼します」


ﾆｷﾞｯ


Ｐ「？　おいおいどうした、急に手なんか」

泰葉「……」


ｷﾞｭｯ､ｷﾞｭｯ･･･


泰葉「よかった……」ﾎﾞｿ

Ｐ「……？　お、おう……」

>>4
なんでPの手でおにぎりを握った？

Ｐ「――まあ、こんなところだ。午前中はレッスンだから急ぐことはなかったんだが……」

泰葉「は、はい……」ｿﾜｿﾜ

Ｐ「とりあえずまゆ達が来るまでは待機だな。それから向かってくれ」

泰葉「……」


ｷﾞｭｯ


泰葉「……あの」

Ｐ「ん？」

泰葉「今日のレッスン、見ていてほしいんですが……」

ベテトレ「よし、次のステップ最重要だからなー」

泰葉「…………」ｿﾜｿﾜ

泰葉「……」ﾁﾗｯ

Ｐ「……？」ﾌﾘﾌﾘ

泰葉「……ﾎｯ」

ベテトレ「おい岡崎ー、他所見するなー」

泰葉「は、はいっ。すいません……」

ベテトレ「……まあいい、一旦休憩入れるか」

泰葉「ｽｲﾏｾﾝ……」ﾍﾟｺﾘ

泰葉「あの、Ｐさん……」ﾃｯﾃｯﾃ



まゆ「…………」ｼﾞﾄｰ･･･

智絵里「はぅ……」ｵﾛｵﾛ

まゆ「あの、泰葉ちゃん……？」

泰葉「ああ、まゆさん……」

まゆ「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞ

泰葉「…………」

まゆ「…………」ｺﾞｺﾞｺﾞ

泰葉「……」ｿﾜｿﾜ

まゆ「……」ｺﾞｺﾞｺﾞ

泰葉「……」ﾁﾗｯ

泰葉「…………」ﾎｯ

まゆ「…………」

まゆ「とりあえず、ワケだけ聞いてあげましょうかぁ……？」

泰葉「え？　ああ、うん……」

――――――


まゆ「そんな夢を、ねぇ……」

泰葉「うん……」

智絵里「気持ち、分かるよ……？」

まゆ「ふん、Ｐさんへの信頼が足りないんですよぉ」

泰葉「そう、なのかな……」

まゆ「……」

泰葉「…………」ｼｭｰﾝ

まゆ「…………」

智絵里「あの、まゆちゃん……」

まゆ「……分かってますよ」

まゆ「今日だけ、今日だけ泰葉ちゃんがＰさんの側にいるのを許してあげます」

泰葉「まゆさん……！」

まゆ「あくまで貸すだけですからねぇ？　仕方ないですから」

ベテトレ「おい、休憩はここまでだ。気合入れていくぞー」

まゆ「じゃあ戻りましょうか。午後から別々ですけど変なことしないでくださいよ？」

泰葉「……ふふっ」

智絵里「ほっ……」


ベテトレ「このパートはだな――」

泰葉「……」ﾁﾗｯ

Ｐ「……」ﾌﾘﾌﾘ

泰葉「……♪」



Ｐ(泰葉がこっち見る度にまゆの視線も刺さってた気がしたが……気のせいだったか？)

Ｐ「お疲れ様。次の仕事は悠貴とだから――」

泰葉「……」ｸｲｸｲ

Ｐ「……分かった、ついていく」

泰葉「はい」ぎゅっ

Ｐ「……午前より積極的になってきてないか？」

泰葉「いえ？　……ふふっ」

Ｐ「まあ、とりあえず車出すか」

泰葉「ついていきます」

Ｐ「ああいや、ちょっと待っておいてくれ」

泰葉「……！」ﾋﾞｸｯ

泰葉「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

Ｐ「……分かったよ」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ･･･


Ｐ「……」

泰葉「……」ｷｭｯ

Ｐ「なあ、何かあったのか？」

泰葉「いえ、何も……」

Ｐ「そうか……。次の撮影は大丈夫か？」

泰葉「もちろん。任せてください」

Ｐ「…………」

泰葉「…………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

Ｐ「……演技、出来てないぞ」

泰葉「そう、ですか……？」

Ｐ「……理由聞いても大丈夫か？」

泰葉「いえ、本当に何でもなくて……」

Ｐ「…………」

泰葉「……夢を、見たんです」

Ｐ「夢？」

泰葉「Ｐさんと二度と会えなくなる夢……皆泣いていて……私も……」

Ｐ「ただの夢だ」

泰葉「分かってます……それは分かってる……」

Ｐ「……俺が、本当にいなくなると思うか？」

泰葉「いえ、そんなこと……」

Ｐ「大丈夫だ、今だって無茶な仕事やってるがピンピンしてる。それにツアーの時に言ってたな。俺は北極星なんだろ？　いつだって側にいる。いつだって見守ってる」

泰葉「……！」

Ｐ「ははっ、こんな泰葉見るのは久しぶりだったな。今は、ずっと明るいから」

泰葉「それは……Ｐさんの――」

Ｐ「いや……久しぶり、じゃないか。あの時は一人を望んでたから今とは違う」

泰葉「はい、ありがとう……ありがとうございます」

Ｐ「落ち着くまで待つか？　一度くらい仕事遅らせてみる？」

泰葉「それは絶対ダメです」

Ｐ「よし、即答できるくらいには元気だな。よーし、今日は密着してやるぞ」

泰葉「それもいいかも？　……ふふっ」


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ･･･

翌日


智絵里「あの、泰葉ちゃんの話を聞いて不安になったので……」ぎゅっ

まゆ「まゆ、今朝とーっても怖い夢を見たのでＰさんから離れたくありません♪」ぎゅーっ

雪美「Ｐ……私も……」ぎゅーっ

響子「あ、あのっ！　私も怖い夢見ちゃって！」ぎゅーっ

杏「プロデューサーが過労死する夢見たから休んでいい？」

柚「なんか知らないけどひっつく♪」ぎゅーっ


Ｐ「だーっ！　何処から話が漏れたんだ！？　もう悪夢は勘弁してくれええええええええええっ！！」








菜々(なんか古臭いオチですねー……)ﾁｬﾝﾁｬﾝ


完

おしまい
日付変わっちゃったよ


オチしか考えてなかったのになんか凄く不自然な感じになった

乙ｷﾞｭｯ
Pを端から見ると、蜜蜂に蒸し殺される雀蜂みたいだな

杏はブレないな

おつー